JPH106930A - ワイパ制御装置 - Google Patents

ワイパ制御装置

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Publication number
JPH106930A
JPH106930A JP8164857A JP16485796A JPH106930A JP H106930 A JPH106930 A JP H106930A JP 8164857 A JP8164857 A JP 8164857A JP 16485796 A JP16485796 A JP 16485796A JP H106930 A JPH106930 A JP H106930A
Authority
JP
Japan
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wiper
power supply
circuit
relay
transistor
Prior art date
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Pending
Application number
JP8164857A
Other languages
English (en)
Inventor
Nobuo Yoshioka
岡 信 夫 吉
Kenichi Niki
木 健 一 仁
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Jidosha Denki Kogyo KK
Original Assignee
Jidosha Denki Kogyo KK
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Filing date
Publication date
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Publication of JPH106930A publication Critical patent/JPH106930A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電源の電圧レベルに応答してワイパブレード
を停止する位置を変更しないようにすることによって払
拭残しによる視界の妨げをなくして、安全な運転を行え
るワイパ制御装置を提供する。 【解決手段】 ワイパブレードが予め定められた検出位
置に到達した際に、駆動回路2を作動停止する時間を電
源10の電位に応じて変更可能な停止位置制御回路4、
5を備えているワイパ制御装置1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ワイパモータを
作動させることによってワイパブレードを払拭作動させ
るワイパ制御装置に関し、特に、ワイパモータにワイパ
ブレードが直結されたワイパ制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ワイパモータを作動させることによって
ワイパブレードを払拭作動させるワイパ制御装置として
は、ワイパスイッチがオンされると、直流モータである
ワイパモータに対して駆動回路が第1の方向に電流を供
給するため、ワイパモータに有するアーマチュアシャフ
トに結合されたワイパブレードが一方の位置から他方の
位置に向け揺動され、ワイパブレードが他方の位置に到
達すると、ワイパ位置検出スイッチが切換わるため、ワ
イパモータに対する電流供給がカットオフされてから、
駆動回路がワイパモータに対する電流の供給方向を反転
した第2の方向にするため、ワイパブレードが他方の位
置で反転して一方の位置に向けて揺動するものが知られ
ている。ワイパブレードが一方の位置に到達すると、ワ
イパ位置検出スイッチが切換わるため、ワイパモータに
対する電流供給がカットオフされてから、駆動回路がワ
イパモータに対する電流の供給方向を反転した第1の方
向にするため、ワイパブレードが一方の位置で反転して
他方の位置に向けて揺動する制御が行なわれる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記した従来のワイパ
制御装置は、ワイパブレードが一方、他方の位置に到達
した際に、ワイパモータに有するアーマチュアに電気的
に接続されたブラシ端子をそれぞれ短絡させることによ
り生ずる電磁的な制動力によって、アーマチュアの回転
を強制的に拘束して、ワイパブレードを一方、他方の位
置に停止させるようにしていたため、このワイパモータ
に印加される電源の電圧に変動が生じていると、ワイパ
ブレードの一方の位置または他方の位置とウインドシー
ルドモールとの間に、払拭残しが生じて、視界の妨げに
なるという問題点があった。
【0004】
【発明の目的】電源の電圧に変動があったとしても、そ
の電圧レベルに応答してワイパブレードを停止する位置
を変更しないようにすることによって払拭残しによる視
界の妨げをなくして、安全な運転を行えるワイパ制御装
置を提供することを目的としている。
【0005】
【発明の構成】
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
わるワイパ制御装置では、電源と、電源に電気的に接続
され、電源の電流供給によりワイパブレードを往復揺動
させるワイパモータと、ワイパモータ、電源間に電気的
に接続され、電源の電流をワイパモータに供給可能な駆
動回路と、ワイパブレードが予め定められた検出位置に
到達した際に、駆動回路を作動停止する時間を電源の電
位に応じて変更可能な停止位置制御回路を備えている構
成としたことを特徴としている。
【0007】この発明の請求項2に係わるワイパ制御装
置では、停止位置制御回路には、電源の電圧レベルにと
もなって充電速度が異なる一対のCR回路と、電源の電
圧レベルによって定められるしきい値をもち、CR回路
を介した電圧レベルがしきい値を越えた際に、反転出力
を発生する一対のコンパレータを備えている構成とした
ことを特徴としている。
【0008】この発明の請求項3に係わるワイパ制御回
路では、駆動回路には、一対のコンパレータの出力によ
り駆動され、ワイパモータに対する通電経路を反転可能
な一対のリレーを備えている構成としたことを特徴とし
ている。
【0009】この発明の請求項4に係わるワイパ制御装
置では、ワイパブレードが予め定められた第1の位置に
到達した際に第1の検出信号を発生する第1の位置検出
スイッチと、ワイパブレードが予め定められた第2の位
置に到達した際に第2の検出信号を発生する第2の位置
検出スイッチを有するワイパ位置検出手段を備え、停止
位置制御回路には、第1の位置検出スイッチより第1の
検出信号が発生した際に充電が開始される第1のCR回
路と、第1のCR回路の充電速度によって出力の反転が
遅延される第1のコンパレータと、第2の位置検出スイ
ッチより第2の検出信号が発生した際に充電が開始され
る第2のCR回路と、第2のCR回路の充電速度によっ
て出力の反転が遅延される第2のコンパレータを備えて
いる構成としたことを特徴としている。
【0010】
【発明の作用】この発明の請求項1に係わるワイパ制御
装置において、電源の電圧レベルが低下することによっ
て、ワイパモータの回転数が下がってアーマチュアの慣
性力が小さいと、回転数が低くなっているワイパモータ
によって揺動されるワイパブレードが予め定められた検
出位置からオーバーランする分に見合って、ワイパモー
タを停止する時間を遅めにする制御が行われる、これに
反して、電源の電圧レベルが高くなることによって、ワ
イパモータの回転数が上がってアーマチュアの慣性力が
大きいと、回転数が高くなっているワイパモータによっ
て揺動されるワイパブレードが予め定めらたれ検出位置
からオーバーランする分に見合って、ワイパモータを停
止する時間を早めにする制御が行われる。
【0011】この発明の請求項2に係わるワイパ制御装
置において、コンパレータは、電源の電圧レベルによっ
て定められるしきい値と、電源の電圧レベルにともなっ
て充電速度が異なる一対のCR回路との電圧レベルによ
って反転出力を発生する。それ故、請求項1の作用に加
え、電源の電圧レベルを常時検出する回路を別個に設け
る必要がないので、回路構成が複雑にならないという作
用がもたらされる。
【0012】この発明の請求項3に係わるワイパ制御装
置において、リレーは、コンパレータの出力によってワ
イパモータに対する通電経路を反転する。それ故、請求
項2の作用に加え、ワイパモータのアーマチュアショー
ト回路を極めて簡単に形成することができるという作用
がもたらされる。
【0013】この発明の請求項4に係わるワイパ制御回
路において、第1のコンパレータは、ワイパブレードが
第2の位置に到達すると第1のCR回路が充電を開始
し、この充電速度によって出力の反転が遅延され、第2
のコンパレータは、ワイパブレードが第1の位置に到達
すると第2のCR回路が充電を開始し、この充電速度に
よって出力の反転が遅延される。それ故、請求項2と同
様にして、電源の電圧レベルを常時検出する回路を別個
に設ける必要がないので、回路構成が複雑にならないと
いう作用がもたらされる。
【0014】
【実施例】図1ないし図5にはこの発明に係わるワイパ
制御装置の一実施例が示されている。
【0015】図示するワイパ制御装置1は、電源10、
イグニションスイッチSW1、ワイパスイッチSW2、
駆動回路2、ワイパモータ3、第1のワイパ位置検出ス
イッチ(ワイパ位置検出手段)RS1を含む第1の停止
位置制御回路(停止位置制御回路)4、第2のワイパ位
置検出スイッチ(ワイパ位置検出手段)RS2を含む第
2の停止位置制御回路(停止位置制御回路)5、発振回
路6から構成されており、例えばワンボックスカーなど
のバックドアに設けられたバックドアガラスを払拭する
ために用いられる。
【0016】電源10は、充電式バッテリーであって、
通常、12ボルト(12V)の定格電圧を発生する。こ
の電源10はイグニションスイッチSW1に接続されて
いる。
【0017】イグニションスイッチSW1は、駆動回路
2、ワイパスイッチSW2、第1の停止位置制御回路
4、第2の停止位置制御回路5、発振回路6にそれぞれ
接続されている。
【0018】駆動回路2には、正回転用の第1のリレー
(リレー)RL1、逆回転用の第2のリレー(リレー)
RL2が備えられており、第1のリレーRL1は、第1
のリレーコイルRL1−1、第1のリレー常開固定接点
RL1−2、第1のリレー可動接点RL1−3、第1の
リレー常閉固定接点RL1−4を有し、第2のリレーR
L2は、第2のリレーコイルRL2−1、第2のリレー
常開固定接点RL2−2、第2のリレー可動接点RL2
−3、第2のリレー常閉固定接点RL2−4を有する。
【0019】第1のリレーRL1は、第1のリレーコイ
ルRL1−1の一端がイグニションスイッチSW1に接
続されているとともに、他端が後述する第1の停止位置
制御回路4に備えた第1のトランジスタ(NPN型トラ
ンジスタ)TR1のコレクタに接続され、第1のリレー
常開固定接点RL1−2がイグニションスイッチSW1
に接続され、第1のリレー可動接点RL1−3がワイパ
モータ3に備えた第1のブラシ端子3aに接続され、第
1のリレー常閉固定接点RL1−4が接地されている。
【0020】第1のリレーRL1は、第1の停止位置制
御回路4に有する第1のトランジスタTR1がオフして
いると、第1のリレー可動接点RL1−3が第1のリレ
ー常閉固定接点RL1−4に接続されているため、ワイ
パモータ3に有する第1のブラシ端子3aを接地させる
機能をもち、これに反して、第1のトランジスタTR1
がオンすることによって、第1のリレーコイルRL1−
1が励磁され、第1のリレー可動接点RL1−3が第1
のリレー常閉固定接点RL1−4から離れて第1のリレ
ー常開固定接点RL1−2に電気的に接続されるため、
ワイパモータ3に有する第1のブラシ端子3aを電源1
0側に接続する機能をもつ。
【0021】第2のリレーRL2は、第1のリレーRL
1とは対称に接続されており、第2のリレーコイルRL
2−1の一端がイグニションスイッチSW1に接続され
ているとともに、他端が後述する第2の停止位置制御回
路5に備えた第2のトランジスタ(NPN型トランジス
タ)TR2のコレクタに接続され、第2のリレー常開固
定接点RL2−2がイグニションスイッチSW1に接続
され、第2のリレー可動接点RL2−3がワイパモータ
3に備えた第2のブラシ端子3bに接続され、第2のリ
レー常閉固定接点RL2−4が接地されている。
【0022】第2のリレーRL2は、第2の停止位置制
御回路5に有する第2のトランジスタTR2がオフして
いると、第2のリレー可動接点RL2−3が第2のリレ
ー常閉固定接点RL2−4に接続されているため、ワイ
パモータ3に有する第2のブラシ端子3bを接地させる
機能をもち、これに反して、第2のトランジスタTR2
がオンすることによって、第2のリレーコイルRL2−
1が励磁され、第2のリレー可動接点RL2−3が第2
のリレー常閉固定接点RL2−4から離れて第2のリレ
ー常開固定接点RL2−2に電気的に接続されるため、
ワイパモータ3に有する第2のブラシ端子3bを電源1
0側に接続する機能をもつ。上述した第1のリレーRL
1および第2のリレーRL2は、複雑な回路によらず
に、ワイパモータ3の各ブラシ端子3a、3bに対する
アーマチュアショート回路を形成する。
【0023】ワイパモータ3は、図5に示されるよう
に、アーマチュア3cが回転可能に収容されたヨーク3
eの端部がギヤケース3fにねじ止められており、アー
マチュア3cに備えたアーマチュアシャフト3dがギヤ
ケース3f内に延出されて、ウオーム3gが形成され、
このウオーム3gにホイールギヤ3hが一段減速でもっ
て噛み合っている。ホイールギヤ3hは、ギヤケース3
fに回転可能に支持された出力軸3iに結合されてい
る。また、ワイパモータ3には、アーマチュア3cに備
えた整流子3jに電気的に接続可能に配置された図示し
ない一対のブラシを通じて図1に示される第1のブラシ
端子3a、第2のブラシ端子3bがそれぞれ備えられて
いる。そして、ホイールギヤ3hは、第1、第2のワイ
パ停止位置検出スイッチRS1、RS2を構成する回転
板9となるものであり、ギヤケース3fから突出した部
分の出力軸3iには、図示しない車体パネルの外側でワ
イパアーム11の基部が結合されている。ワイパアーム
11の先端にはワイパブレード12が装着されている。
ワイパアーム11は図示しないバックドアガラス上の第
1の位置Aと第2の位置Bとのあいだでの払拭面上を揺
動可能になっている。
【0024】ワイパモータ3は、イグニションスイッチ
SW1がオン状態にある際に、駆動回路2において、第
1のリレーRL1に有する第1のリレーコイルRL1−
1が励磁されるとともに、第2のリレーRL2に有する
第2のリレーコイルRL2−1が消磁されることによっ
て、第1のブラシ端子3aから第2のブラシ端子3bに
向けて電源10の電流が供給されるため、アーマチュア
シャフト3dが正回転して、ワイパアーム11を第1の
位置Aから第2の位置Bに向け揺動させ、これに反し
て、駆動回路2において、第2のリレーRL2に有する
第2のリレーコイルRL2−1が励磁されるとともに、
第1のリレーRL1に有する第1のリレーコイルRL1
−1が消磁されることによって、第2のブラシ端子3b
から第1のブラシ端子3aに向けて電源10の電流が供
給されるため、アーマチュアシャフト3dが逆回転し
て、ワイパアーム11を第2の位置Bから第1の位置A
に向け揺動させる。そして、ワイパモータ3は、駆動回
路2において、第1のリレーRL1に有する第1のリレ
ーコイルRL1−1および第2のリレーRL2に有する
第2のリレーコイルRL2−1がいずれも消磁される
と、アーマチュア3cに対して電源10の電流が供給さ
れなくなり、アーマチュア3cはそのとき発生する逆起
電力によって短絡回路が形成されて急停止する。アーマ
チュア3cに有するアーマチュアシャフト3dを正回転
または逆回転させる制御は、後述する発振回路6によっ
て行われる。
【0025】第1の停止位置制御回路4には、第1のト
ランジスタ(NPN型トランジスタ)TR1、第3のト
ランジスタ(PNP型トランジスタ)TR3、第1のコ
ンパレータ(コンパレータ)U1A、第1のコンデンサ
(第1のCR回路)C1、第1のワイパ位置検出スイッ
チRS1、抵抗R1、R2、R3(第1のCR回路)、
R4、R5、R6、R7、R8、R9、ツェナダイオー
ドZ1、Z2が備えられている。
【0026】第1のトランジスタTR1は、エミッタ接
地であって、上述したように、コレクタが駆動回路2の
第1のリレーRL1に有する第1のリレーコイルRL1
−1の一端に接続され、ベースが抵抗R7を通じて第1
のコンパレータU1Aの出力に接続されているととも
に、抵抗R6を通じて第3のトランジスタTR3のコレ
クタに接続されている。
【0027】第3のトランジスタTR3は、エミッタが
イグニションスイッチSW1に接続され、コレクタが抵
抗R1、R2を通じて第1のコンパレータU1Aのプラ
ス入力に接続されているとともに、前述したように、抵
抗R6、抵抗R7を通じて第1のトランジスタTR1の
べースに接続されており、さらに、抵抗R3を通じ、第
1のコンデンサC1に、抵抗R4を通じて第1のワイパ
位置検出スイッチRS1に、抵抗R5を通じて第1のコ
ンパレータU1Aのマイナス入力にそれぞれ接続されて
おり、ベースが抵抗R8を通じて後述する発振回路6
に、抵抗R9を介してイグニションスイッチSW1にそ
れぞれ接続されているため、イグニョンスイッチSW1
がオン状態にある際に、後述する発振回路6に備えた第
1のインバータINV2Aよりベースにローレベルが与
えられることによってオンする。
【0028】第1のワイパ位置検出スイッチRS1は、
後述する第2のワイパ位置検出スイッチRS2とともに
ワイパモータ3に内蔵されており、この第1のワイパ位
置検出スイッチRS1には、図5に示されるように、ワ
イパモータ3に有するアーマチュアシャフト3dに一段
減速でもって結合されていてアーマチュアシャフト3d
と一体的に回転する絶縁材製の回転板9と、この回転板
9上に取付けられたコンタクトプレート13と、コンタ
クトプレート13上に配置されていてコンタクトプレー
ト13に電気的に接続可能な第1の接触子14から構成
されている。第2のワイパ位置検出スイッチRS2は、
コンタクトプレート13上に配置されていてコンタクト
プレート13に電気的に接続可能な第2の接触子15か
ら構成されている。コンタクトプレート13は、接地に
接続されており、ワイパアーム11の払拭範囲(第1の
位置Aから第2の位置Bまで車種により予め定められ
る。)に対応した略扇形状の導通範囲をもつ。
【0029】第1のワイパ位置検出スイッチRS1は、
回転板9がワイパアーム11とともに回動する際、ワイ
パブレード12に対応してワイパアーム11が第1の位
置Aにあると、第1の接触子14がコンタクトプレート
13に導通し、ワイパアーム11が第1の位置Aから第
2の位置Bに向け揺動しているあいだは、第1の接触子
14がコンタクトプレート13に導通し続け、ワイパブ
レードに対応してワイパアーム11が第2の位置Bに到
達すると、第1の接触子14がコンタクトプレート13
に不導通となり、その後に、ワイパアーム11が第2の
位置Bから第1の位置Aに向け揺動を始めると、第1の
接触子14がコンタクトプレート13に導通し続け、ワ
イパアーム11が第1の位置Aに到達しても、第1の接
触子14がコンタクトプレート13に導通し続けるもの
として回転板9の内周側に導通範囲RS1−1が配置さ
れている。第1のワイパ位置検出スイッチRS1は、ワ
イパアーム11が第2の位置Bに到達することによっ
て、第1の接触子14がコンタクトプレート13から外
れて不導通した際に第1の検出信号を発生する。
【0030】第1のコンパレータU1Aは、第3のトラ
ンジスタTR3がオンしている間に、抵抗R1、R2、
ツェナダイオードZ2により設定された電源10の電圧
レベルが入力設定値(しきい値)となってプラス入力に
与えられており、ワイパアーム11が第1の位置Aから
第2の位置Bに到達することによって第1の接触子14
がコンタクトプレート13上の導通範囲RS1−1から
外れて不導通した際に、第1のコンデンサC1の充電速
度にともなった電圧レベルがマイナス入力に与えられる
ため。第1のコンパレータU1Aの出力は、第1のワイ
パ位置検出スイッチRS1がオフしてから、マイナス入
力の電圧レベルがしきい値を越えるまでの間が遅延時間
(t)となってハイレベルを維持し、しきい値を越える
ことによる遅延時間(t)の終了と同時にローレベルに
反転する。
【0031】第1のコンパレータU1Aは、図3に示さ
れるように、出力が第1のトランジスタTR1のベース
に与えられるため、第1の位置Aから第2の位置Bに向
けて揺動しているワイパアーム11が第2の位置Bに到
達してから、第1のコンデンサC1を介したマイナス入
力の電圧レベルがしきい値を越えるまでの遅延時間
(t)中は、第1のトランジスタTR1をオンし続けて
前述した第1のリレーRL1に有する第1のリレーコイ
ルRL1−1の励磁を継続し、第1のコンデンサC1を
介したマイナス入力の電圧レベルがしきい値を越えたと
ころで第1のトランジスタTR1をオフして第1のリレ
ーRL1に有する第1のリレーコイルRL1−1を消磁
し、図3に示されるように、第1のトランジスタTR1
をオン状態に保持する遅延時間(t)を定める。
【0032】このとき、図4に示されるように、ワイパ
アーム11が第2の位置Bに到達することによって第1
のワイパ位置検出スイッチRS1がオフされてから、第
1のコンパレータU1Aのマイナス入力に与えられる電
圧レベルは、電源10の電圧レベルが定格電圧(12
V)であると、第1のコンデンサC1の充電速度によっ
てしきい値を越えるまで遅延時間(t12) が得られる。
そして、電源10の電圧レベルが定格電圧よりも高く
(例えば、15V)なっていると、第1のコンデンサC
1の充電速度が速くなるため、短い遅延時間(t15)が
得られ、これに反して、電源10の電圧レベルが定格電
圧よりも低く(例えば、10V)になっていると、第1
のコンデンサC1の充電速度が遅くなるため、長い遅延
時間(t10)が得られる。上述した遅延時間(t)は電
源10の電圧レベルの変動に応じて適宜得られるように
なっている。
【0033】上述したように、第1の停止位置制御回路
4は、第1の位置Aから第2の位置Bに向け揺動するワ
イパアーム11が第2の位置Bに到達することによっ
て、第1のワイパ位置検出スイッチRS1がオフされた
と同時に第1のトランジスタTR1をオフせず、そのと
きの電源10の電圧レベルの変動に応じ、第1のコンデ
ンサC1の充電速度によって適宜得られた遅延時間
(t)でもって第1のトランジスタTR1のオンを継続
するため、第2の位置Bを通過してからもワイパアーム
11の揺動を続けさせ、その後に、遅延時間(t)が終
了したところで第1のトランジスタTR1をオフして、
ワイパアーム11を停止させる制御を行う。第1のコン
デンサC1および抵抗R3は複雑な回路とならずに、遅
延時間(t)を得られる。
【0034】第2の停止位置制御回路5には、第2のト
ランジスタ(NPN型トランジスタ)TR2、第4のト
ランジスタ(PNP型トランジスタ)TR4、第2のコ
ンパレータ(コンパレータ)U1B、第2のコンデンサ
(第2のCR回路)C2、第2のワイパ位置検出スイッ
チRS2、抵抗R10、R11、R12(第2のCR回
路)、R13、R14、R15、R16、R17、R1
8、ツェナダイオードZ3、Z4が備えられている。
【0035】第2のトランジスタTR2は、エミッタ接
地であって、上述したように、コレクタが駆動回路2の
第2のリレーRL2に有する第2のリレーコイルRL2
−1の一端に接続され、ベースが抵抗R16を通じて第
2のコンパレータU1Bの出力に接続されているととも
に、抵抗R15を通じて第4のトランジスタTR4のコ
レクタに接続されている。
【0036】第4のトランジスタTR4は、エミッタが
イグニションスイッチSW1に接続され、コレクタが抵
抗R10、R11を通じて第2のコンパレータU1Bの
プラス入力に接続されているとともに、前述したよう
に、抵抗R15、抵抗R16を通じて第2のトランジス
タTR2のべースに接続されており、さらに、抵抗R1
2を通じ、第2のコンデンサC2に、抵抗R13を通じ
て第2のワイパ位置検出スイッチRS2に、抵抗R14
を通じて第2のコンパレータU1Bのマイナス入力にそ
れぞれ接続されており、ベースが抵抗R17を通じて後
述する発振回路6に、抵抗R18を介してイグニション
スイッチSW1にそれぞれ接続されているため、イグニ
ョンスイッチSW1がオン状態にある際に、発振回路6
よりベースにローレベルが与えられることによってオン
する。
【0037】第2のワイパ位置検出スイッチRS2は、
図5に示されるように、回転板9がワイパアーム11と
ともに回動する際、ワイパアーム11が第1の位置Aに
あると、第2の接触子15がコンタクトプレート13に
不導通となり、ワイパアーム11が第1の位置Aから第
2の位置Bに向け揺動していると、第2の接触子15が
コンタクトプレート13に導通し、ワイパアーム11が
第2の位置Bに到達しても、第2の接触子15がコンタ
クトプレート13に導通し続け、ワイパアーム11が第
2の位置Bから第1の位置Aに向け揺動し、ワイパアー
ム11が第1の位置Aに戻ると、第2の接触子15がコ
ンタクトプレート13から外れて不導通となるものとし
て上述した導通範囲RS1−1の外周側に導通範囲RS
2−1が配置されている。第2のワイパ位置検出スイッ
チRS2は、第2の接触子15がコンタクトプレート1
3から外れて不導通されることによって第2の検出信号
を発生する。
【0038】第2のコンパレータU1Bは、第4のトラ
ンジスタTR4がオンしている間に、抵抗R10、R1
1、ツェナダイオードZ4により設定された電源10の
電圧レベルが入力設定値(しきい値)となってプラス入
力に与えられており、ワイパアーム11が第2の位置B
から第1の位置Aに到達することによって第2の接触子
15がコンタクトプレート13上の導通範囲RS2−1
から外れて不導通した際に、第2のコンデンサC2の充
電速度にともなった電圧レベルがマイナス入力に与えら
れるため、出力は、第2のワイパ位置検出スイッチRS
2がオフしてから、マイナス入力の電圧レベルがしきい
値を越えるまでの間が遅延時間(t)となってハイレベ
ルを維持し、しきい値を越えることによる遅延時間
(t)の終了と同時にローレベルに反転する。
【0039】第2のコンパレータU1Bは、図3に示さ
れるように、出力が第2のトランジスタTR2のベース
に与えられるため、第2の位置Bから第1の位置Aに向
けて揺動しているワイパアーム11が第1の位置Aに到
達してから、第2のコンデンサC2を介したマイナス入
力の電圧レベルがしきい値を越えるまでの遅延時間
(t)中は、第2のトランジスタTR2をオンし続けて
前述した第2のリレーRL2に有する第2のリレーコイ
ルRL2−1の励磁を継続し、第2のコンデンサC2を
介したマイナス入力の電圧レベルがしきい値を越えたと
ころで第2のトランジスタTR2をオフして第2のリレ
ーRL2に有する第2のリレーコイルRL2−1を消磁
し、図3に示されるように、第2のトランジスタTR2
をオン状態に保持する遅延時間(t)を定める。
【0040】このとき、図4に示されるように、ワイパ
アーム11が第1の位置Aに到達することによって第2
のワイパ位置検出スイッチRS2がオフされてから、第
2のコンパレータU1Bのマイナス入力に与えられる電
圧レベルは、電源10の電圧レベルが定格電圧(12
V)であると、第2のコンデンサC2の充電速度によっ
てしきい値を越えるまで遅延時間(t12) が得られる。
そして、電源10の電圧レベルが定格電圧よりも高く
(例えば、15V)なっていると、第2のコンデンサC
2の充電速度が速くなるため、短い遅延時間(t15)が
得られ、これに反して、電源10の電圧レベルが定格電
圧よりも低く(例えば、10V)になっていると、第2
のコンデンサC2の充電速度が遅くなるため、長い遅延
時間(t10)が得られる。上述した遅延時間(t)は電
源10の電圧レベルの変動に応じて適宜得られるように
なっている。
【0041】上述したように、第2の停止位置制御回路
5は、第2の位置Bから第1の位置Aに向け揺動するワ
イパアーム11が第1の位置Aに到達することによっ
て、第2のワイパ位置検出スイッチRS2がオン状態か
らオフされたと同時に第2のトランジスタTR2をオフ
せず、そのときの電源10の電圧レベルの変動に応じ、
第2のコンデンサC2の充電速度によって適宜得られた
遅延時間(t)でもって第2のトランジスタTR2のオ
ンを継続するため、第1の位置Aを通過してからもワイ
パアーム11の揺動を続けさせ、その後に、遅延時間
(t)が終了したところで第2のトランジスタTR2を
オフして、ワイパアーム11を停止させる制御を行う。
第2のコンデンサC2および抵抗R12は複雑な回路と
ならずに、遅延時間(t)を得られる。
【0042】一方、発振回路6には、第1の論理ゲート
OR3A、第2の論理ゲートOR3B、第3のコンパレ
ータU1C、第1のインバータINV2A、第2のイン
バータINV2B、第3のインバータINV2C、第3
のコンデンサC3、第4のコンデンサC4、抵抗R1
9、R20、R21、R22、R23、R24、R2
5、R26、R27、R28が備えられており、第1の
論理ゲートOR3Aの一方の入力が抵抗R19、接地さ
れた抵抗R26を通じてワイパスイッチSW2に接続さ
れている。
【0043】第3のコンパレータU1Cは、ワイパの反
転動作および動作頻度を制御するための比較器であっ
て、マイナス入力がプラス入力を上回れば出力がローレ
ベルに反転する。また、第3のコンパータU1Cは、抵
抗R24を通じてプラス入力にフィードバックをかける
ことによって、基準電圧となるプラス入力にヒステリシ
スをもたせ、第3のコンデンサC3の充放電時間と組み
合わせている。
【0044】第1の論理ゲートOR3Aは、ワイパスイ
ッチSW2がオフされても、第3のコンパレータU1C
の出力がハイレベルである時はワイパスイッチSW2が
オン状態にある際と同じように第3のコンパレータU1
Cのプラス入力にフィードバックをかける。
【0045】第2の論理ゲートOR3Bは、イグニショ
ンスイッチSW1がオンされた直後に、第2の停止位置
制御回路5に有する第4のトランジスタTR4がオンす
ることを禁止するタイマ入力と発振出力のオアの論理を
とっている。この回路ではタイマによる動作禁止出力が
優先する。
【0046】第1のインバータINV2Aは、第3のコ
ンパレータU1Cの出力バッファであり、位相反転を行
っている。この第1のインバータINV2Aの出力(ロ
ーレベル)は、ワイパモータ3が正回転している際、抵
抗R8を通じて第1の停止位置制御回路4に有する第3
のトランジスタTR3のベースに与えられる。
【0047】第2のインバータINV2Bは、第1のイ
ンバータINV2Aの出力を位相反転し、第2の論理ゲ
ートOR3Bの他方の入力がローレベルであるとき、一
方の入力がローレベルになることにより、第2の論理ゲ
ートのOR3Bの出力(ローレベル)を抵抗R17を通
じて第2の停止位置制御回路5に有する第4のトランジ
スタ4のベースに与える。
【0048】第3のインバータINV2Cは、ワイパス
イッチSW2がオンされたときに、抵抗R27と第4の
コンデンサC4とで構成されるタイマ回路の波形整形と
位相反転を行う。
【0049】発振回路6は、第1のインバータINV2
Aの出力(ローレベル)が前述した第1の停止位置制御
回路4に有する第3のトランジスタTR3に与えられ、
第2の論理ゲートOR3Bの出力(ローレベル)が前述
した第2の停止位置制御回路5に有する第4のトランジ
スタTR4に与えられる。このとき、発振回路6は、ワ
イパスイッチSW2がオフの状態で、イグニションスイ
ッチSW1がオンされた場合、第3のコンデンサC3に
充電される間、第3のコンパレータU1Cの出力がハイ
レベルになるため、イグニションスイッチSW1がオン
された直後は一定時間、確実にオフを保つように、抵抗
R27、第4のコンデンサC4からなるタイマ回路と、
その出力を波形成形し反転する目的をもって、第3のイ
ンバータINV2Cに入力し、その出力を発振回路6の
第2のインバータINV2Bと、第2の論理ゲートOR
3B、抵抗R17を通じて第4のトランジスタTR4に
与える。
【0050】発振回路6は、イグニションスイッチSW
1がオン切換えされ、ワイパスイッチSW2がオン切換
えされると、ワイパアーム11が第1の位置Aから第2
の位置まで移動する時間よりも長い時間をもつ周期で、
第1のインバータINV2Aの出力(ローレベル)と、
第2の論理ゲートOR3Bの出力(ローレベル)とが順
次切換わる機能をもつ。発振回路6は、ワイパスイッチ
SW2がオフ切換えされても、イグニションスイッチS
W1がオン切換えされている間は、第1のインバータI
NV2A、第2の論理ゲートOR3Bが周期内に出力を
発生する。第4のコンデンサC4、抵抗R27により構
成される時定数回路は、第3のコンデンサ、抵抗R22
により構成される時定数回路よりも短い時定数に定めら
れている。
【0051】このような構造をもつワイパ制御装置1
は、イグニションスイッチSW1がオン切換えされてい
る状態で、図2および図3中の時間aにおいてワイパス
イッチSW2がオン切換えされると、発振回路6に有す
る第1のインバータINV2Aよりローレベルが発生す
るため、第1の停止位置制御回路4に有する第3のトラ
ンジスタTR3がオンする。このとき、ワイパアーム1
1は第1の位置A(不使用時の停止位置)に停止してい
るため、第1のワイパ位置検出スイッチRS1はオンし
ており、第3のトランジスタTR3がオンすることによ
り、第1のコンパレータU1Aよりハイレベルの出力が
第1のトランジスタTR1に与えられることにより、第
1のトランジスタTR1がオンし、駆動回路2に有する
第1のリレーRL1に有する第1のリレーコイルRL1
−1が励磁され、第1のリレー可動接点RL1−3が第
1のリレー常閉接点RL1−4から離れて第1のリレー
常開接点RL1−2に接続されるため、ワイパモータ3
の第1のブラシ端子3aが電源10に接続される。そし
て、このとき、発振回路6に有する第2の論理ゲートO
R3Bは出力がハイレベルであるため、第4のトランジ
スタTR4はオフしており、第2のトランジスタTR2
もオフしているので、第2のリレーRL2に有する第2
のリレーコイルRL2−1は励磁されず、第2のリレー
可動接点RL2−3が第2のリレー常閉接点RL2−4
に接続されているため、ワイパモータ3の第2のブラシ
端子3bが接地され、ワイパモータ3に有するアーマチ
ュアシャフト3dが正回転を始める。
【0052】図2および図3中の時間aにおいてワイパ
モータ3に有するアーマチュアシャフト3dが正回転を
始めることによって、ワイパアーム11が第1の位置A
から第2の位置Bに向け揺動されてバックドアガラスの
払拭を始め、第1、第2のワイパ位置検出スイッチRS
1、RS2がともにオンする。
【0053】そして、図3に示される時間bにおいて、
ワイパアーム11が第2の位置Bに到達すると、第1の
ワイパ位置検出スイッチRS1がオフし、第1の停止位
置制御回路4において、そのときの電源10の電圧レベ
ルの変動に応じ、第1のコンデンサC1の充電速度によ
って適宜得られた遅延時間(t)でもって第1のトラン
ジスタTR1のオンを継続するため、第1のコンデンサ
C1を介したマイナス入力の電圧レベルがしきい値を越
えるまでの遅延時間(t)中は、第1のコンパレータU
1Aが第1のトランジスタTR1をオンし続けて第1の
リレーRL1に有する第1のリレーコイルRL1−1の
励磁を継続するため、ワイパモータ3は、ワイパアーム
11が第2の位置Bを通過してからも正回転を続ける。
【0054】時間bの後に、図2および図3に示される
時間cにおいて、第1のコンデンサC1を介したマイナ
ス入力の電圧レベルがしきい値を越えると、第1のコン
パレータU1Aが第1のトランジスタTR1をオフして
第1のリレーRL1に有する第1のリレーコイルRL1
−1を消磁するため、ワイパモータ3は、ワイパアーム
11が第2の位置Bをわずかに通過したところで回転を
停止し、休止時間Tの間は、第1のトランジスタTR1
のオフが保持される。
【0055】休止時間Tが終了した図2および図3に示
される時間dにおいて、発振回路6に有する第1のイン
バータINV2Aの出力がハイレベルに反転し、第2の
論理ゲートOR3Bの出力がローレベルに反転するた
め、第2の停止位置制御回路5に有する第4のトランジ
スタTR4がオンする。このとき、図5に示されるよう
に、ワイパアーム11は第1の位置A側とは反対に第2
の位置Bをわずかに越えた位置B1に停止しており、第
2のワイパ位置検出スイッチRS2はオンしており、第
4のトランジスタTR4がオンすることにより、第2の
コンパレータU1Bよりハイレベルの出力が第2のトラ
ンジスタTR2に与えられることにより、第2のトラン
ジスタTR2がオンし、駆動回路2に有する第2のリレ
ーRL2に有する第2のリレーコイルRL2−1が励磁
され、第2のリレー可動接点RL2−3が第2のリレー
常閉接点RL2−4から離れて第2のリレー常開接点R
L2−2に接続されるため、ワイパモータ3の第2のブ
ラシ端子3bが電源10に接続される。そして、このと
き、発振回路6に有する第1のインバータINV2Aは
出力がハイレベルであるため、第3のトランジスタTR
3はオフしており、第1のトランジスタTR1もオフし
ているので、第1のリレーRL1に有する第1のリレー
コイルRL1−1は励磁されず、第1のリレー可動接点
RL1−3が第1のリレー常閉接点RL1−4に接続さ
れているため、ワイパモータ3の第1のブラシ端子3a
が接地され、ワイパモータ3に有するアーマチュアシャ
フト3dが逆回転を始める。
【0056】図2および図3に示される時間dにおい
て、ワイパモータ3に有するアーマチュアシャフト3d
が逆回転を始めることによって、ワイパアーム11が第
2の位置Bから第1の位置Aに向け反転して揺動されて
バックドアガラスの払拭を続け、第1、第2のワイパ位
置検出スイッチRS1、RS2はともにオンする。
【0057】そして、図3に示される時間eにおいて、
ワイパアーム11が第1の位置Aに到達すると、第2の
ワイパ位置検出スイッチRS2がオフし、第2の停止位
置制御回路5において、そのときの電源10の電圧レベ
ルの変動に応じ、第2のコンデンサC2の充電速度によ
って適宜得られた遅延時間(t)でもって第2のトラン
ジスタTR2のオンを継続するため、第2のコンデンサ
C2を介したマイナス入力の電圧レベルがしきい値を越
えるまでの遅延時間(t)中は、第2のコンパレータU
1Bが第2のトランジスタTR2をオンし続けて第2の
リレーRL2に有する第2のリレーコイルRL2−1の
励磁を継続するため、ワイパモータ3は、ワイパアーム
11が第1の位置Aを通過してからも正回転を続ける。
【0058】時間eの後に、図3に示される時間fにお
いて、第2のコンデンサC2を介したマイナス入力の電
圧レベルがしきい値を越えると、第2のコンパレータU
1Bが第2のトランジスタTR2をオフして第2のリレ
ーRL2に有する第2のリレーコイルRL2−1を消磁
するため、ワイパモータ3は、ワイパアーム11が第1
の位置Aをわずかに通過したところで回転を停止し、休
止時間Tの間は、第2のトランジスタTR2のオフが保
持される。
【0059】休止時間Tが終了した図2および図3に示
される時間gにおいて、発振回路6に有する第1のイン
バータINV2Aの出力がローレベルに反転し、第2の
論理ゲートOR3Bの出力がハイレベルに反転するた
め、第1の停止位置制御回路4に有する第3のトランジ
スタTR3がオンする。このとき、図5に示されるよう
に、ワイパアーム11は第2の位置B側とは反対に第1
の位置Aをわずかに越えた位置A1に停止しており、第
1のワイパ位置検出スイッチRS1はオンしており、第
3のトランジスタTR3がオンすることにより、第1の
コンパレータU1Aよりハイレベルの出力が第1のトラ
ンジスタTR1に与えられることにより、第1のトラン
ジスタTR1がオンし、駆動回路2に有する第1のリレ
ーRL1に有する第1のリレーコイルRL1−1が励磁
され、第1のリレー可動接点RL1−3が第1のリレー
常閉接点RL1−4から離れて第1のリレー常開接点R
L1−2に接続されるため、ワイパモータ3の第1のブ
ラシ端子3aが電源10に接続され、発振回路6に有す
る第1の論理ゲートOR3Bは出力がハイレベルである
ため、第4のトランジスタTR4はオフしており、第2
のトランジスタTR2もオフしているので、第2のリレ
ーRL2に有する第2のリレーコイルRL2−1は励磁
されず、第2のリレー可動接点RL2−3が第2のリレ
ー常閉接点RL2−4に接続されているため、ワイパモ
ータ3の第2のブラシ端子3bが接地され、ワイパモー
タ3に有するアーマチュアシャフト3dが正回転を始め
ることによって、ワイパアーム11が第1の位置Aから
第2の位置Bに向け揺動されてバックドアガラスの払拭
を反転して続け、第1、第2のワイパ位置検出スイッチ
RS1、RS2はともにオンする。
【0060】時間gの以後、ワイパアーム11が第2の
位置Bに到達すると、第1のワイパ位置検出スイッチR
S1がオフし、第1の停止位置制御回路4において、第
1のコンデンサC1を介したマイナス入力の電圧レベル
がしきい値を越えるまでの遅延時間(t)中は、第1の
コンパレータU1Aが第1のトランジスタTR1をオン
し続けて第1のリレーRL1に有する第1のリレーコイ
ルRL1−1の励磁を継続するため、ワイパモータ3
は、ワイパアーム11が第2の位置Bを通過してからも
正回転を続ける。
【0061】そして、図2に示される時間hにおいて、
第1のコンデンサC1を介したマイナス入力の電圧レベ
ルがしきい値を越えると、第1のコンパレータU1Aが
第1のトランジスタTR1をオフして第1のリレーRL
1に有する第1のリレーコイルRL1−1を消磁するた
め、ワイパモータ3は、ワイパアーム11が第2の位置
Bをわずかに通過したところで回転を停止し、休止時間
Tの間は、第1のトランジスタTR1のオフが保持され
る。
【0062】時間hの以後、図2に示される時間iにお
いて、ワイパスイッチSW2がオフされると、ワイパア
ーム11が第2の位置Bをわずかに越えた位置にあっ
て、第2のワイパ位置検出スイッチRS2はオンしてお
り、発振回路6に有する第2の論理ゲートOR3Bは周
期内にあってローレベルの出力を発生するため、第4の
トランジスタTR4、第2のトランジスタTR2がとも
にオンし、駆動回路2に有する第2のリレーRL2に有
する第2のリレーコイルRL2−1が励磁され、第2の
リレー可動接点RL2−3が第2のリレー常閉接点RL
2−4から離れて第2のリレー常開接点RL2−2に接
続されるため、ワイパモータ3の第2のブラシ端子3b
が電源10に接続され、発振回路6に有する第1のイン
バータINV2Aは出力がハイレベルであるため、ワイ
パモータ3の第1のブラシ端子3aが接地され、ワイパ
モータ3に有するアーマチュアシャフト3dが逆回転を
始める。そして、ワイパアーム11が第1の位置Aに向
け揺動され、図3に示される時間jにおいて、第1の位
置Aに到達すると、第2のワイパ位置検出スイッチRS
2がオフし、第2の停止位置制御回路5において、その
ときの電源10の電圧レベルの変動に応じ、第2のコン
デンサC2の充電速度によって適宜得られた遅延時間
(t)でもって第2のトランジスタTR2のオンを継続
するため、第2のコンデンサC2を介したマイナス入力
の電圧レベルがしきい値を越えるまでの遅延時間(t)
中は、第2のコンパレータU1Bが第2のトランジスタ
TR2をオンし続けて第2のリレーRL2に有する第2
のリレーコイルRL2−1の励磁を継続するため、ワイ
パモータ3は、ワイパアーム11が第1の位置Aを通過
してからも正回転を続ける。
【0063】時間eの後に、図3に示される時間fにお
いて、第2のコンデンサC2を介したマイナス入力の電
圧レベルがしきい値を越えると、第2のコンパレータU
1Bが第2のトランジスタTR2をオフして第2のリレ
ーRL2に有する第2のリレーコイルRL2−1を消磁
するため、ワイパモータ3は、ワイパアーム11が第1
の位置Aをわずかに通過したところで回転を停止する。
【0064】図2に示される時間iにおいて、ワイパス
イッチSW2がオフされると、第2の論理回路ゲートO
R3Bの一方の入力は抵抗R19と抵抗R26によりロ
ーレベルとなる。また、第2の論理ゲートOR3Bの他
方の入力は第2のインバータINV2Bの出力によりロ
ーレベルとなる。これにより、第2の論理ゲートOR3
Bの出力はローレベルとなり、抵抗R20を介して第3
のコンパレータU1Cのプラス入力の電位をマイナス入
力より低くすることにより、第3のコンパレータU1C
の出力をローレベルに保ったまま発振を停止する。
【0065】上述したように、ワイパアーム11が第2
の位置Bに到達した際に、第1のワイパ位置検出スイッ
チRS1がオン状態からオフされたと同時に第1のトラ
ンジスタTR1をオフせず、そのときの電源10の電圧
レベルの変動に応じ、ワイパアーム11のオーバーラン
分を見越して、第1のコンデンサC1の充電速度によっ
て適宜得られた遅延時間(t)でもって第1のトランジ
スタTR1のオンを継続してワイパアーム11を位置B
1まで揺動させてから停止させ、これとは異なり、ワイ
パアーム11が第1の位置Aに到達した際に、第2のワ
イパ位置検出スイッチRS2がオン状態からオフされた
と同時に第2のトランジスタTR2をオフせず、そのと
きの電源10の電圧レベルの変動に応じ、ワイパアーム
11のオーバーラン分を見越して、第1のコンデンサC
2の充電速度によって適宜得られた遅延時間(t)でも
って第2のトランジスタTR2のオンを継続してワイパ
アーム11を位置A1まで揺動させてから停止するもの
となる。
【0066】
【発明の効果】以上説明してきたように、この発明の請
求項1に係わるワイパ制御装置によれば、電源の電流供
給によりワイパブレードを往復揺動させるワイパモータ
は、電源の電圧レベルが低下することによって、ワイパ
モータの回転数が下がってアーマチュアの慣性力が小さ
いと、回転数が低くなっているワイパモータによって揺
動されるワイパブレードが予め定められた位置からオー
バーランする分に見合って、ワイパモータを停止する時
間を遅めにする制御が行われる。これに反して、電源の
電圧レベルが高くなると、ワイパモータの回転数が上が
ってアーマチュアの慣性力が大きくなり、回転数が高く
なっているワイパモータによって揺動されるワイパブレ
ードが予め定められた位置からオーバーランする分に見
合って、ワイパモータを停止する時間を早めにする制御
が行われる。それによって、電源の電圧に変動があった
としても、その電圧レベルに応答してワイパブレードを
停止する位置が変更されず、払拭残しによる視界の妨げ
をなくして、安全な運転を行えるという優れた効果を奏
する。
【0067】この発明の請求項2に係わるワイパ制御装
置によれば、コンパレータは、電源の電圧レベルによっ
て定められるしきい値と、電源の電圧レベルにともなっ
て充電速度が異なる一対のCR回路との電圧レベルによ
って反転出力を発生するので、請求項1の効果に加え、
電源の電圧レベルを常時検出する素子を別個に設ける必
要がないので、回路構成が複雑にならないという効果を
奏する。
【0068】この発明の請求項3に係わるワイパ制御装
置によれば、リレーは、コンパレータの出力によってワ
イパモータに対する通電経路を反転するので、請求項2
の効果に加え、ワイパモータのアーマチュアショート回
路を極めて簡単に形成することができるという効果を奏
する。
【0069】この発明の請求項4に係わるワイパ制御回
路によれば、第1のコンパレータは、ワイパブレードが
第2の位置に到達すると第1のCR回路が充電を開始
し、この充電速度によって出力の反転が遅延され、第2
のコンパレータは、ワイパブレードが第1の位置に到達
すると第2のCR回路が充電を開始し、この充電速度に
よって出力の反転が遅延されるので、請求項1の効果に
加え、請求項2と同様にして、電源の電圧レベルを常時
検出する素子を別個に設ける必要がないので、回路構成
が複雑にならないという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるワイパ制御装置の一実施例の
回路構成図である。
【図2】図1に示したワイパ制御装置においてのワイパ
スイッチの切換えによる動作を説明するタイムチャート
である。
【図3】図1に示したワイパ制御装置においての時間を
追った動作を説明するタイムチャートである。
【図4】図1に示したワイパ制御装置においての電源の
電圧変動にともなう遅延時間を説明するタイムチャート
である。
【図5】図1に示したワイパ制御装置においてのワイパ
位置検出手段の概略図である。
【符号の説明】
1 ワイパ制御装置 3 ワイパモータ 2 駆動回路 4 (停止位置制御回路)第1の停止位置制御回路 5 (停止位置制御回路)第2の停止位置制御回路 10 電源 12 ワイパブレード C1 第1のCR回路 C2 第2のCR回路 R3 第1のCR回路 R12 第2のCR回路 RL1 リレー RL2 リレー RS1 (ワイパ位置検出手段)第1の位置検出スイッ
チ RS2 (ワイパ位置検出手段)第2の位置検出スイッ
チ U1A (コンパレータ)第1のコンパレータ U1B (コンパレータ)第2のコンパレータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源と、 上記電源に電気的に接続され、電源の電流供給によりワ
    イパブレードを往復揺動させるワイパモータと、 上記ワイパモータ、電源間に電気的に接続され、電源の
    電流をワイパモータに供給可能な駆動回路と、 上記ワイパブレードが予め定められた検出位置に到達し
    た際に、駆動回路を作動停止する時間を上記電源の電位
    に応じて変更可能な停止位置制御回路を備えていること
    を特徴とするワイパ制御装置。
  2. 【請求項2】 停止位置制御回路には、電源の電圧レベ
    ルにともなって充電速度が異なる一対のCR回路と、電
    源の電圧レベルによって定められるしきい値をもち、C
    R回路を介した電圧レベルがしきい値を越えた際に、反
    転出力を発生する一対のコンパレータを備えていること
    を特徴とする請求項1に記載のワイパ制御回路。
  3. 【請求項3】 駆動回路には、一対のコンパレータの出
    力により駆動され、ワイパモータに対する通電経路を反
    転可能な一対のリレーを備えていることを特徴とする請
    求項2に記載のワイパ制御装置。
  4. 【請求項4】 ワイパブレードが予め定められた第1の
    位置に到達した際に第1の検出信号を発生する第1の位
    置検出スイッチと、ワイパブレードが予め定められた第
    2の位置に到達した際に第2の検出信号を発生する第2
    の位置検出スイッチを有するワイパ位置検出手段を備
    え、 停止位置制御回路には、第1の位置検出スイッチより第
    1の検出信号が発生した際に充電が開始される第1のC
    R回路と、第1のCR回路の充電速度によって出力の反
    転が遅延される第1のコンパレータと、第2の位置検出
    スイッチより第2の検出信号が発生した際に充電が開始
    される第2のCR回路と、第2のCR回路の充電速度に
    よって出力の反転が遅延される第2のコンパレータを備
    えていることを特徴とする請求項1、2、3のいずれか
    に記載のワイパ制御装置。
JP8164857A 1996-06-25 1996-06-25 ワイパ制御装置 Pending JPH106930A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100764496B1 (ko) 2006-09-28 2007-10-09 현대자동차주식회사 지능형 와이퍼 시스템 및 그것의 제어방법

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