JPH1069187A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JPH1069187A
JPH1069187A JP22869396A JP22869396A JPH1069187A JP H1069187 A JPH1069187 A JP H1069187A JP 22869396 A JP22869396 A JP 22869396A JP 22869396 A JP22869396 A JP 22869396A JP H1069187 A JPH1069187 A JP H1069187A
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rotating body
fixing sleeve
temperature
heat
fixing device
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JP22869396A
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Tetsuro Ito
哲朗 伊藤
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱体である定着スリーブの温度を、簡単な
構成で、正確かつ応答性をあげて検知して、定着スリー
ブにオーバーシュートが発生することを防止する。 【解決手段】 誘導加熱定着装置は、離型層11を表面
に備えた定着スリーブ12の温度を検知するために、温
度検知手段30が設けられている。この温度検知手段3
0の測温素子31を、熱抵抗層となる離型層11が存在
しない定着スリーブ12の内面で、かつ、当該定着スリ
ーブ12に発生する誘導電流の量が「密」となる部分に
当接させる。これにより、温度が最も高く、かつ、温度
変化に対して最も応答がよい部分において発熱体である
定着スリーブ12の温度を検知する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真式の複写
機、プリンタおよびファクシミリなどの画像形成装置に
用いられる定着装置に関し、より詳しくは、シート上に
保持されたトナーを加熱溶融して該シートに定着させる
誘導加熱方式の定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真式の複写機などには、記録媒体
である記録紙ないし転写材などのシート上に転写された
トナー像を熱によって溶解して当該シートに定着させる
定着装置が設けられている。定着装置には、ヒートロー
ラ定着装置や、フィルム定着装置などの種々の形態があ
る。ヒートローラ定着装置は、シート上のトナーを熱溶
融させる定着ローラと、当該定着ローラに圧接してシー
トを挟持する加圧ローラとを有する。定着ローラは、内
部にハロゲンヒーターなどの加熱源を有する金属製回転
体であり、その回転体の表面には、トナーに対する離型
性を有する離型層が設けられている。また、フィルム定
着装置は、搬送される定着フィルムと、定着フィルムを
介してシート上のトナーを熱溶融させる発熱抵抗体を備
えた加熱体と、定着フィルムを介して加熱体に圧接して
シートを挟持する加圧ローラとを有する(特開平2−1
54284号公報参照)。
【0003】定着装置では、トナーを軟化・溶融させて
シートに確実に定着させると共に、いわゆる高温オフセ
ットが生じないようにするために、定着ローラや加熱体
の温度を、定着に適した温度に維持する制御が必要とな
る。
【0004】このため、ヒートローラ定着装置にあって
は、サーミスタなどからなる温度検知手段を離型層の上
に押し当てて、定着ローラの表面温度を検知し、検知し
た温度に基づいて、加熱源への給電をオン、オフ制御し
ている。
【0005】一方、上記公報に示されるフィルム定着装
置にあっては、低熱容量の発熱抵抗体を用いて昇温速度
が速くなるようにしているので、発熱抵抗体自身の温度
は、わずかな電力変動などによって大きく変化してしま
う。このため、フィルム定着装置の加熱体では、良熱伝
導性を有する基板の一の面に発熱抵抗体を、他の面に温
度検知手段を配置し、この温度検知手段をガラス・セラ
ミックなどの保護皮膜層を介して定着フィルムの裏面側
に接触させてある。このように良熱伝導性の基板を介し
て温度検知手段を配置することにより、発熱抵抗体の大
きな温度変化をなだらかな状態にして、定着フィルムに
対して摺接する部位の温度を検知し、検知した温度に基
づいて、発熱抵抗体への給電をオン、オフ制御してい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来のヒートローラ定着装置においては、加熱源が金
属製回転体を加熱し、加熱された金属製回転体の温度を
熱伝導率の低い離型層を介して検知していることから、
金属製回転体の内部から表面の離型層にかけて大きな温
度勾配が生じている。このため、温度検知手段が目標温
度を検知した時点で加熱源への給電を停止しても、金属
製回転体の温度が目標温度を一時的に超えて上昇してし
まう現象すなわちオーバーシュートが発生する虞があ
る。
【0007】また、フィルム定着装置においては、発熱
抵抗体自身の温度を直接検知せず、大きく変化している
発熱抵抗体の温度を良熱伝導性基板を介して検知してい
ることから、発熱抵抗体自身の温度が目標温度に対して
大きくオーバーシュートしてしまい、結果として、温度
を検知している部位すなわち加熱体が定着フィルムに対
して摺接する部位においてもオーバーシュートが発生す
る虞がある。
【0008】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、発熱体である回転体の
温度を、簡単な構成で、正確かつ応答性をあげて検知
し、もって、回転体におけるオーバーシュートの発生を
防止し得る定着装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の請求項1に記載の発明は、記録媒体上に保持されたト
ナーを加熱溶融して当該記録媒体に定着させる定着装置
であって、トナーに対する離型性を有する離型層を表面
に備え、金属材料により形成された回転体と、前記回転
体に誘導電流を生じさせて前記回転体を誘導加熱する磁
束発生手段と、前記磁束発生手段を保持すると共に前記
回転体の内方に固定設置される絶縁性の保持部材と、前
記回転体を介して前記保持部材に圧接すると共に、未定
着トナーを保持した前記記録媒体を前記回転体との間に
挟持しつつ前記回転体とともに移動せしめる加圧部材
と、を有する定着装置において、前記回転体の内面で、
かつ、前記回転体に発生する誘導電流の量が密となる部
分に当接する測温素子を備えた温度検知手段を設けたこ
とを特徴とする定着装置である。
【0010】このように構成した定着装置では、未定着
のトナーを保持した記録媒体が、磁束発生手段により誘
導加熱されて直接発熱する回転体と加圧部材との間に挟
持されつつ搬送され、未定着トナーが加熱溶融されて記
録媒体上に定着される。このときの回転体の温度は当該
回転体の内面に当接する測温素子で検知されるが、測温
素子が押し付けられる部位は、表皮効果により発熱し易
い回転体内面であり、さらに、発生する誘導電流の量が
「密」になる部分である。このため、温度が最も高く、
かつ、温度変化に対して最も応答がよい部分において発
熱体である回転体の温度を検知していることになる。ま
た、移動する回転体では発熱する部分が刻々と変位して
おり、さらに回転体の昇温速度も速いため、磁束発生手
段の状態が多少変動しようとも、回転体自身の温度が大
きく変動することがなく、測温素子を回転体の最も発熱
する部位に直接接触させて測温することができる。さら
に、回転体の内面側には、熱伝導率が低く熱抵抗層とな
る離型層は存在しない。したがって、かかる温度検知手
段によれば、応答遅れが生じることなく回転体の温度を
正確に検知でき、もって、回転体におけるオーバーシュ
ートの発生が防止される。また、測温素子が離型層に対
して摺接しない構成であるため、離型層が傷付けられず
当該離型層の耐久寿命が延びる。
【0011】また、請求項2に記載の定着装置は、前記
温度検出手段の測温素子が、前記回転体と前記加圧部材
との接触部よりも前記回転体の回転方向に関して上流側
に設けられていることを特徴とする。
【0012】かかる構成によれば、温度検知手段は、通
紙に伴う温度低下の影響を受けることなく、回転体の温
度を検知する。したがって、回転体の温度を精度よく測
定できる。
【0013】また、請求項3に記載の定着装置は、前記
温度検出手段が、低熱伝導性の特性を有する材質から形
成されると共に前記回転体の熱が前記測温素子に伝わら
ずに雰囲気中に逃げてしまうことを防止する断熱部材を
さらに有することを特徴とする。
【0014】かかる構成によれば、温度検知手段は、断
熱部材によって回転体の熱が測温素子に伝わらずに雰囲
気中に逃げてしまうことを防止しつつ、回転体の温度を
検知する。したがって、回転体の温度を精度よく測定で
きる。
【0015】また、請求項4に記載の定着装置は、前記
温度検出手段は、良熱伝導性の特性を有する材質から形
成されると共に前記回転体の熱を集めて前記測温素子に
伝える集熱部材をさらに有することを特徴とする。
【0016】かかる構成によれば、温度検知手段は、集
熱部材によって回転体の熱を集めて測温素子に伝えつ
つ、回転体の温度を検知する。したがって、回転体の温
度を精度よく測定できる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。 《実施の形態1》図1は、本発明の実施の形態1に係る
定着装置を概略で示す断面図である。
【0018】本実施の形態に係る誘導加熱を利用した定
着装置は、コイルに高周波電流を流して生じた高周波磁
界により金属導体に誘導渦電流を誘起させ、金属導体自
体の表皮抵抗によって金属導体そのものをジュール発熱
させるようになっている。この種の誘導加熱定着装置
は、高周波誘導の利用により電気−熱変換効率が向上す
るので、定着装置の省エネルギ化(低消費電力化)と、
ユーザの操作性向上(クイックプリント)との両立を図
り得る。
【0019】詳述すると、図1に示すように、誘導加熱
定着装置は、記録媒体10上に保持されたトナーを加熱
溶融して当該記録媒体10に定着させるものであり、ト
ナーに対する離型性を有する離型層11を表面に備え、
金属材料により形成された定着スリーブ12(回転体に
相当する)と、定着スリーブ12に誘導電流を生じさせ
て定着スリーブ12を誘導加熱するコイルアセンブリ1
3(磁束発生手段に相当する)と、コイルアセンブリ1
3を保持すると共に定着スリーブ12の内方に固定設置
される絶縁性のホルダ14(保持部材に相当する)と、
定着スリーブ12を介してホルダ14に圧接すると共に
未定着トナーを保持した記録媒体10を定着スリーブ1
2との間に挟持しつつ定着スリーブ12とともに移動せ
しめる加圧ローラ15(加圧部材に相当する)と、を有
する。加圧ローラ15は図1中矢印a方向に回転可能に
設けられ、中空円筒形状をなす定着スリーブ12は、加
圧ローラ15とホルダ14との間に挟持され、加圧ロー
ラ15の回転に伴って従動回転する。
【0020】未定着のトナーを保持した記録媒体10つ
まりシートは、図1中矢印bで示すように左方向から搬
送され、定着スリーブ12と加圧ローラ15との接触部
であるニップ部16に向けて送り込まれる。シート10
は、誘導加熱された定着スリーブ12の熱と、加圧ロー
ラ15から作用する圧力とが加えられながら、ニップ部
16で挟持されつつ搬送される。これにより、未定着ト
ナーがシート10上に定着され、シート10上には定着
トナー像が形成される。トナーは、シート10の両面の
うち、定着スリーブ12と接触する側に保持されてい
る。ニップ部16を通過したシート10は、シート自体
のコシの強さで定着スリーブ12から自然に曲率分離
し、図1中右方向に搬送される。このシート10は、図
示しない排紙ローラによって搬送され、排紙トレイ上に
排出される。
【0021】前記定着スリーブ12は、可撓性を有する
薄肉の中空金属導体であり、例えばニッケル、鉄、SU
S430などの導電性を有する強磁性材を基材17とし
て形成するのが好ましい。定着スリーブ12を強磁性体
から形成すれば、多くの磁束がこの定着スリーブ12内
を通過するので、発熱効率が一層良くなる。定着スリー
ブの基材17の外周表面には、シート10を分離し易く
するために、フッ素樹脂をコーティングして、トナーに
対して良好な離型性と耐熱性とを有する離型層11が形
成されている。離型層11を形成するフッ素樹脂として
は、ポリ4フッ化エチレン(PTFE)、ペルフルオロ
アルコキシフッ素樹脂(PFA)、4フッ化エチレン6
フッ化プロピレン共重合体(FEP)などが用いられ
る。離型層11の肉厚は、10μm〜30μm程度であ
る。
【0022】定着スリーブ12の金属製基材17の肉厚
は、例えば20μm〜60μm程度の厚さが好ましい。
定着スリーブは厚さが薄ければ薄いほど熱容量が小さく
なるので、当該定着スリーブを発熱させるのに要する消
費電力が少なくなるが、定着スリーブの厚さをあまりに
薄くすると、定着スリーブの強度が弱くなって破損しや
すくなり、耐久性の点で問題が生じる。また、定着スリ
ーブの製造の際に、厚みを均一にすることが困難で、製
造コストが高くなってしまう。逆に、定着スリーブの厚
さをあまりに厚くすると、曲げの力に対して弱くなり、
柔軟性がなくなる。このため、広いニップ部を形成しよ
うとして定着スリーブの曲率を部分的に変化させること
が困難になる。また、製造の際に材料を多く必要とする
ので、材料コストが高くなる。さらに、「クイック定
着」といわれる時間は、一般的に、給電を開始してから
10秒以内が望ましく、定着装置には、この10秒以内
に、定着可能な温度範囲(例えば、180〜200℃)
まで、定着スリーブを昇温することが要求される。そこ
で、肉厚が異なる定着スリーブを用いて昇温特性を実験
により調べたところ、定着スリーブの肉厚が20μmよ
り薄い15μmの場合には、「クイック定着」における
許容限度時間(10秒)が経っても、定着スリーブの温
度は定着可能温度に達しなかった。ウォームアップ時間
が長くなる理由は、定着スリーブが薄すぎると、定着ス
リーブにおける電力吸収が悪くなり、電気−熱変換効率
が悪くなるからである。また、定着スリーブの肉厚が6
0μmを越える65μmの場合にも、定着スリーブの熱
容量が増すため、許容限度時間以内に定着スリーブを定
着可能温度まで昇温することができなかった。このよう
な実験結果と前述した製造上などの問題点を考慮する
と、定着スリーブ12は、20μm〜60μm程度の厚
さが好ましい。定着スリーブ12の肉厚を20μm〜6
0μm内にすれば、耐久性、昇温特性およびコストの面
で優れた定着装置を実現できる。
【0023】定着スリーブ12の内方には、当該定着ス
リーブ12に誘導渦電流を誘起させてジュール発熱させ
るために、高周波磁界を生じるコイルアセンブリ13が
配置されている。このコイルアセンブリ13は、ホルダ
14の内部に保持され、ホルダ14は、図示しない定着
ユニットフレームに固定され非回転となっている。ま
た、ホルダ14の両端には、定着スリーブ12がホルダ
14の長手方向にずれないように規制するつば(不図
示)が設けられている。
【0024】コイルアセンブリ13は、磁性材からなり
I型形状を有するコア18と、コア18を挿入するため
の通孔が形成されたボビン19と、このボビン19の周
囲に銅線を複数回巻回して形成された誘導コイル20と
を有する。コア18は、コイル20の銅線と直交するよ
うにボビン19の通孔に挿入され、ボビン19は、コア
18と誘導コイル20とを絶縁する絶縁部として機能し
ている。そして、コイルアセンブリ13は、ボビン19
とは別体に形成された前記ホルダ14内に、外部に露呈
しないように収納されている。コイルアセンブリ13が
ホルダ14内に収納された状態では、コア18の断面長
手方向に位置する端面はホルダ14内壁に近接してい
る。
【0025】ホルダ14やボビン19は、例えば、耐熱
性および絶縁性を有するエンジニアリング・プラスチッ
クから形成されている。また、コア18は、例えばフェ
ライトコアまたは積層コアからなる。
【0026】加圧ローラ15は、軸芯21と、当該軸芯
21の周囲に形成されたシリコンゴム層22とから構成
されている。シリコンゴム層22は、表面からシート1
0が離れ易い離型性を有すると共に、耐熱性を有するゴ
ム層である。また、加圧ローラ15の両端には、図示し
ないスベリ軸受部が形成され、定着ユニットフレームに
回転自在に取り付けられている。加圧ローラ15は、図
示しないばね材により、定着スリーブ12を間に挟んで
ホルダ14に向かう方向に押圧される。さらに、加圧ロ
ーラ15は、その片端に図示しない駆動ギアが固定さ
れ、この駆動ギアに接続されたモータなどの図示しない
駆動源によって回転駆動される。
【0027】図2は、誘導加熱定着装置における定着ス
リーブ12の加熱原理を説明する説明図である。コイル
20に高周波(数kHz〜数十kHz)の電流が流され
ると、「アンペアの右ネジの法則」に従って、図示する
ように、コア18から、定着スリーブ12の長手軸方向
に対し直交する磁束25aが発生する。この磁束25a
もまた高周波磁束である。
【0028】導電体の定着スリーブ12に到達した磁束
25bは、定着スリーブ12に沿って曲り、導電体の比
透磁率に依存した比率で定着スリーブ12の円周面内を
通る磁束25cとなる。定着スリーブ12の周面に集中
した磁束25cは、コイル20に対向する部分で密度が
最大となる。
【0029】この集中した磁束25cの作用により、定
着スリーブ12には、「レンツの法則」に従って、前記
磁束25cを妨げる前記磁束25cと逆方向の磁束を生
じるような渦状の誘導電流が内部で発生する。この誘導
渦電流は、定着スリーブ12の表皮抵抗によりジュール
熱に変換される。これにより定着スリーブ12が発熱す
る。また、定着スリーブ12の内方にコイルアセンブリ
13が配置されているので、定着スリーブ12の内面側
の方が外面側に比べて、表皮効果によってより発熱し易
い。
【0030】この構成にあっては、定着スリーブ12の
P,R点で円周面内の磁束密度が極大になり、逆に、
Q、S点で極小になる。よって、誘導電流密度も同様の
傾向になるので、定着スリーブ12の発熱は、円周面内
において均一ではなく、2点鎖線で囲んだ部分26a、
26bが局所的に発熱する。この局所的に発熱する部分
26a、26bは、図1において示せば、定着スリーブ
12の左側領域と右側領域に相当する。
【0031】図3は、定着スリーブ12の昇温特性を示
すグラフである。このグラフでは、磁束密度が「密」と
なるP,R点での昇温特性を実線で、磁束密度が「粗」
となるQ、S点での昇温特性を点線で表してある。この
グラフから明らかなように、ウォームアップ中において
は、磁束密度が「密」となる点では昇温速度は速く、磁
束密度が「粗」となる点では昇温速度は若干遅くなる、
また、ウォームアップが完了した後は、磁束密度が
「密」となる点あるいは「粗」となる点に拘らず、定着
スリーブ12の温度はほぼ等しくなる。
【0032】本実施の形態における誘導加熱定着装置
は、図1に示すように、定着スリーブ12の温度を検出
するために、定着スリーブ12の内面(ホルダ14に対
して摺接する側の面)で、かつ、定着スリーブ12に発
生する誘導電流の量が密となる部分に当接する測温素子
31を備えた温度検知手段30が設けられている。
【0033】さらに詳述すれば、温度検知手段30は、
サーミスタなどからなる測温素子31と、この測温素子
31とホルダ14との間に設けられたバネ32と、を有
する。測温素子31は、バネ32から定着スリーブ12
の内面に向けて押圧する弾発力が付勢され、定着スリー
ブ12内面に押し当てられている。前述したように、フ
ェライトコア18の端面のうちコイル20が巻かれてい
る面に対向する位置が定着スリーブ12に発生する誘導
電流の量が最も「密」になる部分であり、この部分にお
いて、測温素子31が定着スリーブ12の内面に押し当
てられている。誘導電流の量が「密」になる部分はニッ
プ部16を挟んで定着スリーブ12の回転方向に関して
上流側および下流側の2か所に位置するが、測温素子3
1は、ニップ部16よりも定着スリーブ12の回転方向
に関して上流側に設けられている。
【0034】なお、ある金属製部材が高周波磁界によっ
て誘導加熱されるためには当該部材がある程度の面積を
有することが必要であるため、ひじょうに小さい測温素
子31自体が誘導加熱されることはなく、測温素子31
を定着スリーブ12の内方に配置しても測温精度の低下
を招くことはない。
【0035】次ぎに、作用を説明する。
【0036】コイルアセンブリ13の誘導コイル20に
高周波電流を通電すると、高周波磁界が生じて定着スリ
ーブ12に誘導渦電流が誘起され、定着スリーブ12自
身が発熱する。未定着のトナーを保持したシート10
は、定着スリーブ12の熱と、加圧ローラ15から作用
する圧力とが加えられながら、ニップ部16で挟持され
つつ搬送され、未定着トナーがシート10上に定着され
る。誘導加熱方式は発熱効率が高く、さらに定着スリー
ブ12を薄肉に形成して低熱容量化を図っているので、
定着スリーブ12は高速で昇温する。
【0037】このときの定着スリーブ12の温度は、定
着スリーブ12内面に押し付けた測温素子31で検知さ
れる。この測温素子31が押し付けられる部位は、表皮
効果により発熱し易い定着スリーブ12内面であり、さ
らに、発生する誘導電流の量が「密」になる部分であ
る。このため、温度が最も高く、かつ、温度変化に対し
て最も応答がよい部分において、定着スリーブ12の温
度を検知していることになる。
【0038】また、定着スリーブ12は図1において左
側領域と右側領域で局所的に発熱するが、この定着スリ
ーブ12は加圧ローラ15の回転に伴って従動回転して
いるため、定着スリーブ12側から見れば、発熱する部
分が刻々と変位している。さらに、定着スリーブ12の
昇温速度は従来のヒートローラ方式に比べると格段に速
い。このため、コイル20に供給される電力が多少変動
しようとも、発熱体である定着スリーブ12自身の温度
が大きく変動することはない。よって、従来のフィルム
定着装置に設けられていた温度変化をなだらかにする良
熱伝導性基板などは不要で、測温素子31を定着スリー
ブ12の最も発熱する部位に直接接触させて測温するこ
とが可能である。このことは発熱する部分と温度を検知
する部分との間に温度差がないことを意味する。
【0039】さらに、定着スリーブ12内面側には、熱
伝導率が低く熱抵抗層となる離型層11は存在しない。
【0040】したがって、本実施の形態1の温度検知手
段30によれば、応答遅れが生じることなく定着スリー
ブ12の温度を正確に検知でき、もって、定着スリーブ
12におけるオーバーシュートの発生を確実に防止でき
る。また、定着スリーブ12表面の離型層11に対して
測温素子31が摺接しないため、離型層11が傷付けら
れることがなく、離型層11の耐久寿命も延びる。
【0041】さらに、ニップ部16を通過した直後の定
着スリーブ12の温度は通紙に伴って急激に低下する
が、ニップ部16よりも定着スリーブ12の回転方向に
関して上流側に測温素子31を設けてあるので、温度検
知手段30は、かかる通紙に伴う温度低下の影響を受け
ることなく定着スリーブ12の温度を検知している。こ
の点からも、定着スリーブ12の温度を正確に検知で
き、オーバーシュートの発生をより確実に防止できる。
【0042】図4は、定着スリーブ12の温度制御特性
を示すグラフである。このグラフでは、本実施の形態1
による温度制御特性を実線で、従来のヒートローラ方式
による温度制御特性を点線で表してある。このグラフか
ら明らかなように、本実施の形態1では、温度が最も高
く、かつ、温度変化に対して最も応答がよい部分におい
て定着スリーブ12の温度を検知しつつコイル20への
通電制御がなされるので、ヒートローラ方式に比べて、
ウォームアップ後における定着スリーブ12の温度変化
は小さく、オーバーシュートが防止されていることがわ
かる。
【0043】《実施の形態2》図5は、実施の形態2に
係る定着装置を概略で示す断面図である。この実施の形
態2は、シート搬送方向に対してコア18が傾いて配置
されている点で、実施の形態1と異なる。なお、実施の
形態1と共通する部材には同一の符号を付して、その説
明は一部省略する。
【0044】前述した実施の形態1では、コイルアセン
ブリ13は、コア18の断面長手方向がシート搬送方向
に対して直交するように、ホルダ14内に保持されてい
る。これに対して実施の形態2では、コア18の断面長
手方向がシート搬送方向に対して傾斜するように、ホル
ダ14内にコイルアセンブリ13を収納してある。
【0045】このように構成すれば、定着スリーブ12
は左斜め下領域と右斜め上領域で局所的に発熱すること
になり、定着スリーブ12の左斜め下領域とニップ部1
6とが重複することになり、定着スリーブ12の熱が十
分かつ無駄なくトナーに伝わることになる。
【0046】なお、この実施の形態2においても、温度
検知手段30の測温素子31は、定着スリーブ12の内
面で、かつ、定着スリーブ12に発生する誘導電流の量
が密となる部分に当接するように設けられている。ま
た、測温素子31は、ニップ部16よりも定着スリーブ
12の回転方向に関して上流側に設けられている。した
がって、実施の形態2においても、実施の形態1と同
様、定着スリーブ12におけるオーバーシュートの発生
を確実に防止でき、離型層11の耐久寿命を延ばすこと
ができる。
【0047】《実施の形態3》図6は、実施の形態3に
係る定着装置の要部を概略で示す断面図である。実施の
形態3は、温度検知手段30が断熱部材33をさらに有
している点で実施の形態1,2と異なる。なお、実施の
形態1,2と共通する部材には同一の符号を付して、そ
の説明は一部省略する。
【0048】実施の形態3の温度検知手段30は、サー
ミスタなどからなる測温素子31と、定着スリーブ12
の熱が測温素子に伝わらずに雰囲気中に逃げてしまうこ
とを防止する断熱部材33と、を有する。断熱部材33
は、測温素子31における定着スリーブ12の内面に当
接する面(以下、測温素子31の前面という)とは反対
側の面(以下、測温素子31の背面という)側に配置さ
れ、測温素子31の背面を覆い隠すのに十分な大きさを
有している。このため、断熱部材33における定着スリ
ーブ12の内面に向かい合う面(以下、断熱部材33の
前面という)は、測温素子31を背面側から包み込んだ
状態で、定着スリーブ12内面に摺接している。断熱部
材33は、低熱伝導性の特性を有する材質から形成さ
れ、さらに好ましくは、低熱伝導性かつ弾性の特性を有
する材質から形成するのがよい。具体的には、断熱部材
33は、シリコンスポンジゴムなどから形成される。断
熱部材33が弾性を有するため、この実施の形態3で
は、実施の形態1で示したバネ32を使用せずに、測温
素子31とホルダ14との間に断熱部材33を若干圧縮
した状態で設けてある。したがって、測温素子31は、
圧縮状態の断熱部材33から定着スリーブ12の内面に
向けて押圧する弾発力が付勢され、定着スリーブ12内
面に押し当てられることになる。
【0049】なお、この実施の形態3においても、温度
検知手段30の測温素子31は、定着スリーブ12の内
面で、かつ、定着スリーブ12に発生する誘導電流の量
が密となる部分に当接するように設けられている。ま
た、測温素子31は、ニップ部16よりも定着スリーブ
12の回転方向に関して上流側に設けられている。
【0050】このように温度検知手段30を構成すれ
ば、断熱部材33により、定着スリーブ12の熱が測温
素子に伝わらずに雰囲気中に逃げてしまうことを防止で
きるため、応答遅れが生じることなく定着スリーブ12
の温度をより正確に検知でき、もって、定着スリーブ1
2におけるオーバーシュートの発生をより確実に防止で
きる。また、実施の形態1と同様に、離型層11の耐久
寿命を延ばすことができる。
【0051】さらに、弾性をさらに有する断熱部材33
を用いたので、バネ32を使用しなくとも測温素子31
を定着スリーブ12内面に押し当てることができ、定着
スリーブ12の熱がバネ32を伝わってホルダ14に逃
げてしまうことをも防止できる。この点からも、精度の
良い測温を実現して、オーバーシュートの発生を防止で
きる。
【0052】《実施の形態4》図7(A)(B)は、実
施の形態4に係る定着装置の要部を概略で示す断面図で
ある。実施の形態4は、温度検知手段30が集熱部材3
4をさらに有している点で実施の形態3と異なる。な
お、実施の形態1〜3と共通する部材には同一の符号を
付して、その説明は一部省略する。
【0053】実施の形態4の温度検知手段30は、サー
ミスタなどからなる測温素子31と、定着スリーブ12
の熱を集めて測温素子31に伝える集熱部材34と、を
有する。集熱部材34は、定着スリーブ12の内面に接
触するように当該定着スリーブ12と断熱部材33との
間に配置され、集熱機能を発揮するのに十分な広い面積
を有している。実施の形態4では、図7(A)に示すよ
うに、集熱部材34は、定着スリーブ12内面との間に
測温素子31を挟み込むように、接着剤や両面テープな
どにより断熱部材33の前面に貼り付けられている。集
熱部材34は、良熱伝導性の特性を有する材質から形成
され、さらに好ましくは、良熱伝導性かつ非磁性の特性
を有する材質から形成するのがよい。このような良熱伝
導性かつ非磁性の特性を有する材質としては、比透磁率
が略1、かつ、熱伝導率が略200W/(m・k)以上
(200℃において)の材質が適しており、具体的に
は、集熱部材34は、アルミニウム、銀、銅あるいはこ
れらの合金などから形成される。さらに、集熱部材34
は、熱容量の低減のために、アルミ箔、銅箔のように薄
く形成してある。弾性を有する断熱部材33の前面に集
熱部材34を取り付けてあるので、集熱部材34および
測温素子31は、圧縮状態の断熱部材33から定着スリ
ーブ12の内面に向けて押圧する弾発力が付勢され、定
着スリーブ12内面に押し当てられることになる。ま
た、断熱部材33により、集熱部材34および定着スリ
ーブ12の熱が雰囲気中に逃げてしまうことが防止され
ている。
【0054】このように温度検知手段30を構成すれ
ば、定着スリーブ12内面が集熱部材34に対して摺接
することによって、定着スリーブ12の熱が集熱部材3
4に集められて測温素子31に伝えられるため、応答遅
れが生じることなく定着スリーブ12の温度をより一層
正確に検知でき、もって、定着スリーブ12におけるオ
ーバーシュートの発生をより一層確実に防止できる。ま
た、実施の形態1と同様に、離型層11の耐久寿命を延
ばすことができる。
【0055】なお、この実施の形態4では、コイル20
に通電すると、集熱部材34は非磁性の特性を有する材
質からなるので誘導電流が発生しにくくほとんど発熱し
ない一方、定着スリーブ12は磁性金属からなるので高
周波誘導電流が誘起されて発熱する。発熱体である定着
スリーブ12に集熱部材34が接触しているので、定着
スリーブ12の熱が集熱部材34に奪われることにな
る。しかしながら、誘導加熱方式は発熱効率が高く、定
着スリーブ12を薄肉に形成して低熱容量化をも図って
いるので、定着スリーブ12は高速で昇温する。しか
も、集熱部材34も薄肉に形成して低熱容量化を図って
いるので、集熱部材34に奪われる熱もごく僅かであ
る。このため、予熱時間の短縮および消費電力の低減が
図られるという誘導加熱定着装置の利点は、実質的に阻
害されない。
【0056】また、集熱部材34は、図7(B)に示す
ように、断熱部材33の前面との間に測温素子31を挟
み込むように、断熱部材33の前面に貼り付けてもよ
い。このように構成しても定着スリーブ12の熱が集熱
部材34に集められて測温素子31に確実に伝えられる
ため、精度の良い測温を実現して、オーバーシュートの
発生を防止できる。
【0057】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に記載の
定着装置によれば、誘導加熱される回転体の内面で、か
つ、回転体に発生する誘導電流の量が密となる部分に当
接する測温素子を備えた温度検知手段を設け、温度が最
も高く、かつ、温度変化に対して最も応答がよい部分に
おいて回転体の温度を検知するようにしたので、発熱体
である回転体の温度を、簡単な構成で、正確かつ応答性
をあげて検知でき、もって、回転体におけるオーバーシ
ュートの発生を確実に防止できる。また、測温素子が離
型層に対して摺接しないため、回転体表面に備えられた
離型層の耐久寿命を延ばすことが可能となる。
【0058】請求項2に記載の定着装置によれば、温度
検出手段の測温素子を、回転体と加圧部材との接触部よ
りも回転体の回転方向に関して上流側に設けたので、通
紙に伴う温度低下の影響を受けることなく回転体の温度
を検知でき、回転体の測温精度が向上し、オーバーシュ
ートの発生をより確実に防止できる。
【0059】請求項3に記載の定着装置によれば、温度
検知手段は、断熱部材によって回転体の熱が測温素子に
伝わらずに雰囲気中に逃げてしまうことを防止しつつ回
転体の温度を検知でき、回転体の測温精度が向上し、オ
ーバーシュートの発生をより確実に防止できる。
【0060】請求項4に記載の定着装置によれば、温度
検知手段は、集熱部材によって回転体の熱を集めて測温
素子に伝えつつ回転体の温度を検知でき、回転体の測温
精度が向上し、オーバーシュートの発生をより確実に防
止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態1に係る定着装置を概略
で示す断面図である。
【図2】 誘導加熱定着装置における定着スリーブの加
熱原理を説明する説明図である。
【図3】 定着スリーブの昇温特性を示すグラフであ
る。
【図4】 定着スリーブの温度制御特性を示すグラフで
ある。
【図5】 実施の形態2に係る定着装置を概略で示す断
面図である。
【図6】 実施の形態3に係る定着装置の要部を概略で
示す断面図である。
【図7】 図7(A)(B)は、実施の形態4に係る定
着装置の要部を概略で示す断面図である。
【符号の説明】 10…シート(記録媒体) 11…離型層 12…定着スリーブ(回転体) 13…コイルアセンブリ(磁束発生手段) 14…ホルダ(保持部材) 15…加圧ローラ(加圧部材) 16…ニップ部(回転体と加圧部材との接触部) 17…定着スリーブの金属製基材 30…温度検知手段 31…測温素子 32…バネ 33…断熱部材 34…集熱部材

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録媒体上に保持されたトナーを加熱溶
    融して当該記録媒体に定着させる定着装置であって、 トナーに対する離型性を有する離型層を表面に備え、金
    属材料により形成された回転体と、 前記回転体に誘導電流を生じさせて前記回転体を誘導加
    熱する磁束発生手段と、 前記磁束発生手段を保持すると共に前記回転体の内方に
    固定設置される絶縁性の保持部材と、 前記回転体を介して前記保持部材に圧接すると共に、未
    定着トナーを保持した前記記録媒体を前記回転体との間
    に挟持しつつ前記回転体とともに移動せしめる加圧部材
    と、を有する定着装置において、 前記回転体の内面で、かつ、前記回転体に発生する誘導
    電流の量が密となる部分に当接する測温素子を備えた温
    度検知手段を設けたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記温度検出手段の測温素子は、前記回
    転体と前記加圧部材との接触部よりも前記回転体の回転
    方向に関して上流側に設けられていることを特徴とする
    請求項1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記温度検出手段は、低熱伝導性の特性
    を有する材質から形成されると共に前記回転体の熱が前
    記測温素子に伝わらずに雰囲気中に逃げてしまうことを
    防止する断熱部材をさらに有することを特徴とする請求
    項1に記載の定着装置。
  4. 【請求項4】 前記温度検出手段は、良熱伝導性の特性
    を有する材質から形成されると共に前記回転体の熱を集
    めて前記測温素子に伝える集熱部材をさらに有すること
    を特徴とする請求項1に記載の定着装置。
JP22869396A 1996-08-29 1996-08-29 定着装置 Pending JPH1069187A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005038536A1 (ja) * 2003-10-16 2005-04-28 Sharp Kabushiki Kaisha 定着装置及び画像形成装置
US9170534B2 (en) 2013-03-28 2015-10-27 Brother Kogyo Kabushiki Kaisha Fixing device provided with temperature detection unit

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005038536A1 (ja) * 2003-10-16 2005-04-28 Sharp Kabushiki Kaisha 定着装置及び画像形成装置
US7437112B2 (en) 2003-10-16 2008-10-14 Sharp Kabushiki Kaisha Fixing apparatus and image forming apparatus
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