JPH1069011A - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置

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JPH1069011A
JPH1069011A JP8228912A JP22891296A JPH1069011A JP H1069011 A JPH1069011 A JP H1069011A JP 8228912 A JP8228912 A JP 8228912A JP 22891296 A JP22891296 A JP 22891296A JP H1069011 A JPH1069011 A JP H1069011A
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Tsutomu Kimura
力 木村
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 写真フィルムに記録された画像を高速で撮像
できるようにする。 【解決手段】 ネガフィルム12を透過した光を光分岐
部材22、32等によってCCD38上に結像させて撮
像する。このとき、CCD38の感度を最も薄いネガ画
像を撮像しても飽和しない感度に設定し、画像信号とし
て必要な濃度分解能よりも高い濃度分解能で撮像する。
これにより、ネガ画像が高ダイナミッムレンジで撮像さ
れ、画像メモリ44に画像信号が記憶する。演算制御部
46は、画像メモリ44に記憶された画像信号のうち使
用する所定のレンジ幅(階調)を決定し、決定したレン
ジ幅内に存在する画像信号を画像メモリ44から取り出
す。そして、CRT56に画像表示する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真フィルムに記録
された画像を撮像する撮像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、写真フィルムを透過した光に
よる画像を撮像装置によって読み取って画像信号に変換
し、変換された画像信号に基づいてプリントを行う所謂
デジタルプリントに関する技術が提案されている。ま
た、上記デジタルプリント以外にも写真フィルムに記録
された画像を評価して、プリント時の露光条件を設定等
するために、写真フィルムの画像を撮像してCRT等の
モニタに表示する画像表示装置が利用されている。
【0003】ところで、写真フィルムに記録された画像
をCRT等のモニタに表示したり、プリントする場合、
撮像した画像によっては、あとで濃度を変えたり、ガン
マを変えた方が良い結果が得られることがある。例えば
写真フィルムに記録された画像の濃度が高いと写真フィ
ルムの透過光量ひいては撮像装置の出力信号レベルが低
下し、表示画像あるいはプリント画像が劣化する一方、
画像濃度が低いと撮像装置の出力信号が飽和し、良好な
画像が得られなくなる。
【0004】このように撮像した画像の濃度等が不適切
な場合、従来では、写真フィルムへ照射する光源の光量
など条件を変えて再度撮像を行うことにより、適性なレ
ベルの画像信号を得るようにしていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た方法では、撮像した画像の濃度等が不適切な場合、一
度撮像した画像を再度条件を変えて撮像するため、画像
の撮像に時間がかかる、という問題がある。
【0006】本発明は上記事実を考慮して成されたもの
で、写真フィルムに記録された画像を高速で撮像できる
撮像装置を得ることが目的である。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に請求項1記載の発明は、写真フィルムに記録された画
像を撮像する撮像装置であって、前記写真フィルムの最
も光透過率の高い部分を撮像しても飽和しない条件に設
定され、前記画像を、画像信号として必要な濃度分解能
よりも高い濃度分解能でかつ写真フィルムの最低濃度か
ら最高濃度までのダイナミックレンジで撮像する撮像手
段と、前記撮像手段によって得られる全画像信号を記憶
する画像メモリと、前記画像信号をクリッピングして前
記画像メモリから前記決定手段によって決定したレンジ
幅内で取り出す信号取出手段と、前記決定手段によって
決定したレンジ幅内に存在する画像信号を前記画像メモ
リから取り出す信号取出手段と、を備えている。
【0008】請求項1記載の発明では、写真フィルムに
記録された画像が撮像手段によって撮像される。この
際、写真フィルムの最も光透過率(薄い)部分を撮像し
ても飽和しない条件に設定され、撮像手段のダイナミッ
クレンジは写真フィルムの最も濃い部分から薄い部分ま
での全領域とされる。このため撮像手段より得られる全
画像信号が画像メモリに記憶される。また撮像手段で
は、写真フィルムに記録された画像を画像信号として必
要な濃度分解能より高い濃度分解能で撮像することによ
り、画像信号の小さな変化も明確に識別できる。決定手
段では、画像メモリに記憶された画像信号のうち使用す
る所定のレンジ幅が決定される。信号取出手段では、決
定されたレンジ幅内に存在する画像信号が画像メモリか
ら取り出される。
【0009】上記では、撮像手段のダイナミックレンジ
を広げると共に写真フィルムの画像を濃度分解能を高め
て撮像して画像メモリに画像信号を記憶する一方、画像
メモリに記憶された画像信号のうち使用する所定のレン
ジ幅の画像信号を画像メモリから取り出すので、撮像し
た画像濃度等にかかわらず、所定のレンジ幅の画像信号
を取り出して、画像の表示又はプリント等を行える。こ
のため、撮像した画像の濃度等が不適切な場合でも再度
条件を変えて撮像を行う必要がなく、画像の撮像を速や
かに行える。
【0010】請求項2記載の発明は、請求項1記載の発
明において、前記画像メモリが複数のフレームメモリ、
すなわち画像単位で画像信号を記憶する領域群で構成さ
れ、先のフレームメモリに記憶された画像信号に対する
使用レンジ幅の決定と並行して次の画像の撮像を行うこ
とを特徴としている。
【0011】請求項2記載の発明では、先のフレームメ
モリに記憶された画像信号に対する使用レンジ幅の決定
と並行して次の画像の撮像を行うので、写真フィルムに
記録された複数の画像を、オペレータ等による使用レン
ジ幅の判断等によらず迅速に撮像できる。
【0012】請求項3記載の発明は、請求項1又は請求
項2記載の発明において、前記信号取出手段によって取
り出された画像信号に濃度値を割り付ける割り付け手段
を更に有し、該濃度割り付け手段はルックアップテーブ
ルによることを特徴としている。
【0013】請求項3記載の発明では、画像メモリから
取り出された画像信号にルックアップテーブルを用いて
濃度を割り付けるので、画像濃度が低い場合でも画像信
号に正確かつ簡単に濃度を割り付けて、画像の表示又は
プリント等を良好に行うことができる。
【0014】
【発明の実施の形態】
(第1の実施の形態)以下、図面を参照して本発明の第
1の実施の形態を詳細に説明する。
【0015】図1には、本発明の撮像装置が適用される
写真焼付装置10が示されている。写真焼付装置10
は、ネガフィルムに記録された画像を印画紙等の記録材
料に焼付ける画像焼付部10Aと、前記画像を読み取っ
て画像データに変換し、変換された画像データに基づい
て画像を表示したり、所謂インデックス画像の焼付け等
を行う画像処理部10Bと、から構成されている。画像
焼付部10Aには、ネガフィルム12を搬送して所定の
画像コマを焼付位置に位置決めするネガキャリア14が
設けられている。ネガキャリア14の上方には、ハロゲ
ンランプ等から成る白色光源16、調光フィルタ18及
び拡散ボックス20が順に配置されており、白色光源1
6から射出した光を調光フィルタ18でRGB各色光の
光量を調整した後、拡散ボックス20によってネガフィ
ルム12に一様に照射する。ネガキャリア14の下方に
は、結像レンズ系24、ブラックシャッタ26及び印画
紙28が順に配置されており、ネガフィルム12を透過
した光による画像が結像レンズ系24によって印画紙2
8上に結像される。
【0016】前記ネガフィルム12及び結像レンズ24
間の焼付光路Y中にはハーフプリズム等から成る第1の
光分岐部材22が配置されており、ネガフィルム12を
透過してきた光の一部を反射させて焼付光路Yから分岐
する。第1の光分岐部材22によって分岐(反射)され
る光の光路上には、レンズ30及び第2の光分岐部材3
2が順に配置され、第1の光分岐部材22で分岐した光
を更に2方向に分岐する。
【0017】第2の光分岐部材32によって分岐(反
射)される一方の光の光路上には、二次元CCD撮像素
子(以下「CCD」という)38が配置されており、ネ
ガフィルム12の透過光による画像が第1の光分岐部材
22、レンズ30及び第2の光分岐部材32を通ってC
CD38上に結像される。ここで、CCD38は、通常
ダイナミックレンジが狭く、最良の画像データを得るた
めには、ネガフィルム12に記録された画像毎の濃度域
を認識して、ダイナミックレンジをシフトする必要があ
る。しかし、本実施の形態では、ネガフィルム12の最
も透過光量が大きい部位(ベース濃度域)の検出時でも
飽和しないように感度を設定し、実質的にダイナミック
レンジを広げている。この場合、濃度変化に対する出力
信号の変化度合いが小さくなるが、後述する演算制御部
46において濃度分解能を高めてCCD38の出力信号
を処理することで、濃度変化を明確に識別できるように
している。
【0018】CCD38は、ネガフィルム12の透過画
像を多数の領域(画素)に分割しかつRGBの3色に分
解して濃度を測定し、測定した濃度に応じた信号を画像
信号として出力端より出力する。CCD38の信号出力
端側には、増幅器240及びA/D変換器42を介して
画像メモリ44が接続されている。増幅器40はCCD
38から出力される画像信号を所定の増幅率で増幅す
る。A/D変換器42は、増幅器40で増幅された画像
信号を量子化し、画像メモリ44に記憶する。画像メモ
リ44は、複数のフレームメモリであり、CCD38で
撮像された1画像分の画像信号を記憶する。
【0019】前記第2の光分岐部材32によって分岐
(透過)される他方の光の光路上には、MOS撮像素
子、ホトダイオード等から成る濃度測定用センサ34が
配置されており、ネガフィルム12の透過光が第1の光
分岐部材22、レンズ30及び第2の光分岐部材32を
通って濃度測定用センサ34で受光される。濃度測定用
センサ34には濃度測定部36を介して演算制御部46
が接続されており、濃度測定用センサ34で受光された
光量に対応する信号が濃度測定部36で画像の積算透過
濃度(LATD)を表す信号に変換されて演算制御部4
6に取り込まれる。演算制御部46は、CPU46A、
ROM46B、RAM46C、VRAM46D及び入出
力インターフェース(I/F)46Eを備えており、こ
れらはバス46Fを介して相互に接続されている。
【0020】演算制御部46の入出力I/F46Eに
は、オペレータが各種データやコマンド等を入力するた
めのキーボード254が接続されている。演算制御部4
6は、濃度測定部36で測定された画像の濃度値(LA
TD)と、キーボード54から入力されたデータとに基
づいてプリント時の露光補正値を求め、求めた露光補正
値に基づいて調光フィルタ18及びブラックシャッタ2
6を制御して画像の焼付けを行う。
【0021】また、演算制御部46の入出力I/F46
Eには、画像メモリ44が接続されている。演算制御部
46は、前記濃度測定部36からの濃度値及びキーボー
ド54からのデータ等に基づき、後述するCRT等に表
示する画像の濃度レンジ(階調範囲)を決定し、決定し
た濃度レンジ内に存在する画像信号を画像メモリ44か
ら取り込む。そして、取り込まれた画像信号に濃度値
(明るさ)を割り付けて外部記憶装置252に記憶す
る。
【0022】また、演算制御部46の入出力I/F46
Eには、画像表示装置としてのCRT56、インデック
スプリントを含むプリントを行うデジタルプリント部5
8が接続されており、外部記憶装置52に記憶された画
像信号が所定の信号処理されて出力されることにより画
像の表示あるいはプリントが行われる。
【0023】次に本第1の実施形態の作用を説明する。
ネガフィルム12に記録された画像をコマ毎に印画紙2
8へ焼付ける場合、オペレータは、まず現像済のネガフ
ィルム12をネガキャリア14にセットした後、キーボ
ード54上で所定のキー操作を行う。キーボード54の
所定のキーが操作されると、図2に示す測光ルーチンが
実行される。
【0024】図2のフローチャートを参照して測光ルー
チンを説明する。なお、前提として、CCD38の感度
を、ネガフィルム12のベース濃度部位(最低濃度の部
位)の透過光がCCD38に入射されても飽和しない感
度に設定する。ステップ100ではネガフィルム12を
搬送し、ネガフィルム12の先頭側の画像コマを焼付位
置に位置決めする。次のステップ102では位置決めさ
れた画像の測光を行う。すなわち、白色光源16を点灯
させて位置決めされた画像に光を照射し、画像を透過し
た光を第1及び第2の光分岐部材22、32等によって
濃度測定用センサ34に導くと共に、CCD38上に結
像させて読み取る。このとき、CCD38で画像を撮像
して得られる画像信号は飽和することなく、増幅器40
及びA/D変換器42を介して画像メモリ44に記憶さ
れる。この場合の画像信号は、濃度変化に対する変化度
合が小さくなっているものの、全てのネガフィルム12
(アンダー、ノーマル、オーバー、スーパーオーバ)に
対して確実に読み取ることができる。
【0025】ステップ104では、濃度測定部36から
測光した画像の濃度値を取込み、取り込んだ信号をRA
M46C等のメモリに記憶する。
【0026】次のステップ106では、前記取り込んだ
画像の濃度値に基づいて画像の最適化処理を行う。すな
わち、前記画像の濃度値に基づいて画像焼付時の露光補
正値を演算し、予め設定された基準露光条件を露光補正
値で補正して適性な露光条件を決定すると共に、画像メ
モリ44から、対応する1画面分の画像信号を取込んで
前記露光補正値に基づいて濃度及び色バランスを修正
し、修正後の画像信号に基づいてCRT56に画像を表
示する。
【0027】ステップ108では、画像メモリ44に記
憶された画像信号の濃度レンジ(階調)のうち、実際の
プリント又は表示に使用する濃度レンジ幅を決定する。
前記濃度レンジ幅の決定は、図3に示すように、測定さ
れた画像の濃度値D0 を中心とし画像表示又はプリント
で必要となる所定の階調数を含んだ範囲として決定され
る。なお、前記CRT56に表示された画像をオペレー
タが検定することによって、キーボード54を通じて入
力される濃度補正値を加味することが好ましい。
【0028】ステップ110では、前記決定した濃度レ
ンジ幅H内に存在する画像信号を画像メモリ44から取
り込む(図3(B))。次のステップ112では、取り
込んだ画像信号に濃度値(明るさ)を割り付ける。すな
わち、ネガフィルム12に記録された画像の濃度が薄い
場合でも、CCD38の各画素が飽和することがないよ
うCCD38の感度を設定しているため、CCD38か
ら出力される信号レベルの変化量は小さく、そのまま表
示又はプリントしても良好な濃度の画像等を得ることが
できない。このため、ステップ112では、画像メモリ
44から取り込まれた画像信号の階調に応じて濃度値を
割り付ける。
【0029】なお、前記濃度値の割り付けは、予めRO
M46Bに記憶されたルックアップテーブル(図示せ
ず)を用いて行われる。ルックアップテーブル(以下
「LUT」という)には、CCD38から得られる画像
信号の階調と、割り付けるべき濃度値との関係が予め定
められており、前記画像メモリ44から画像信号が取り
込んまれると画像信号の階調に対応した濃度値が自動的
に設定される。
【0030】ステップ114では、前記濃度値が割り付
けられた画像信号を外部記憶装置52に記憶してルーチ
ンを終了する。
【0031】以上のように本実施の形態では、CCD3
8のダイナミックレンジを広げると共に読み取り濃度分
解能を高めてネガフィルム12の画像を撮像し、撮像に
よって得られた画像信号を画像メモリ44に記憶し、記
憶した画像信号のうち表示あるいはプリントに必要な所
定のレンジ幅の画像信号を画像メモリ44から取り出す
ので、撮像した画像の濃度等が不適切な場合でも再度条
件を変えて撮像を行う必要がなく、画像の表示又はプリ
ント等を行える。すなわち、CCD38のダイナミック
レンジを広げて撮像することで、ネガフィルム12に記
録された複数の画像を画像濃度にかかわらず同一条件で
撮像して画像メモリ44に記憶できる。しかも、CCD
38による読み取り濃度分解能を必要以上に高めて撮像
することで、CCD38より得られる画像信号レベルの
変化量を小さいにも拘わらず撮像された画像の濃度変化
を良好に識別できる。従って、前述のように、画像の表
示処理及びプリントに必要な所定のレンジ(階調)を決
定し、決定したレンジに対応する画像信号を画像メモリ
44から取り出せば、前記ネガ画像の濃度によらず画像
の表示又はプリント等を良好に行うことができる。
【0032】なお、上記実施の形態では、CCD38で
画像を読み取った後に画像の最適化を行ったが、画像の
読み取りと最適化処理とを並行して行ってもよい。これ
によれば、システム全体の処理時間を短縮できる。すな
わち、CRT56上でのオペレータによる画像の最適化
処理(例えばプリント画像の濃度決定等)にはかかる時
間にばらつきが生じるが、前述のように前記最適化処理
と並行して撮像を行えば、前記最適化処理に要する時間
のばらつき等に起因したプリント動作の速度ムラを吸収
でき、システム全体の処理時間を時間を短縮できる。
【0033】なお、上記第1の実施の形態では、画像メ
モリ44に取り込んだ画像データを、逐次補正し、プリ
ントするようにしたが、画像メモリとしてフレームメモ
リを複数持ち、予め複数の画像データを取り込んでお
き、その後、プリントするようにしてもよい。このよう
な場合、写真プリントシステムとしては、所謂大ラボと
称されるシステムが好ましい。以下、第2の実施の形態
として、この大ラボシステムの概略を説明する。 (第2の実施の形態)図4には第2の実施の形態に係
る、スキャナ211、デジタルプリンタプロセッサ28
0から構成される写真処理システム210(大ラボシス
テム)が示されている。
【0034】この写真処理システム210では、スプラ
イス部272において、数件分のネガフィルム12を接
合してロール状としたネガロール12Aが、スキャナ2
11に提供されて測光された後、この測光された画像デ
ータがデジタルプリンタプロセッサ280に提供されて
ペーパーロール288に焼付けされ、各々1件分のネガ
フィルム12とこれに適合する1件分のプリント298
とが一致されて顧客に返却されるようになっている。な
お、測光時の情報は、図示しない記録媒体(ICカード
等)を用意し、ネガロール12Aと共に搬送している。
なお、磁気記録層を持つ新写真処理システムのネガフィ
ルムでは、この磁気記録層に情報を記録してもよい。
【0035】図5に示されるように、スキャナ211に
は、測光専用の光源部220と、ネガフィルム12を供
給リール244から巻取リール246へ搬送すると共に
所定位置に位置決めするネガキャリア248と、ネガフ
ィルム12上に記録された画像の画像情報を読取解析す
るセンサ部230と、が備えられている。
【0036】スキャナ211に備えられた測光専用の光
源部220には、ハロゲンランプ、リフレクタによって
構成される光源222が備えられている。光源222か
ら照射される光線の光軸Lの下方に、C(シアン)、M
(マゼンタ)、Y(イエロー)の各色のカットフィルタ
及び光量の調節に用いられるNDフィルタから構成され
るフィルタ部224と光拡散筒228とがこの順で配設
されている。フィルタ部224の各フィルタは、ドライ
バ226からの信号に応じて、光軸L上へ挿入又は離脱
する。
【0037】光源部220の図5下方には、ネガキャリ
ア248が配設されている。ネガキャリア248は、長
尺状のネガフィルム12を、測光位置に位置決めすると
共に搬送ローラ252及びこれの対向する抑えローラ2
54によって挟持して、図5左から右へ搬送するように
なっている。また搬送ローラ252は、画像コマ検出
後、供給リール244から巻取リール246へ向かう往
路搬送時には間欠搬送を行い、巻取リール246から供
給リール244へ向かう復路搬送時には定速搬送するよ
うになっている。
【0038】ネガキャリア248の略中央であって光源
部220の光軸Lが通過する位置に開口部250が設け
られ、光軸Lがネガキャリア248を通過する際に開口
部250に位置決めされたネガフィルム12の画像コマ
を透過して、センサ部230に到達できるようになって
いる。
【0039】光学センサ部264には図示しない複数の
センサが備えられており、ネガフィルム12の接合部分
であるスプライス部分を検出して1件分のネガフィルム
12を特定するようになっている。
【0040】またネガキャリア248のネガフィルム1
2搬送方向上流側には一対のローラ266が備えられ、
ネガフィルム12を安定してネガキャリア248へ送り
込むようになっている。
【0041】センサ部230には、露光演算部233に
接続された濃度センサ232が配置されている。濃度セ
ンサ232により検出された濃度データは、露光演算部
233に接続されたスキャナ制御部270へ入力するよ
うになっている。
【0042】この露光演算部233では、透過画像のL
ATD(積算透過濃度)を演算して、スキャナ制御部7
0へ送出している。このLATDに基づいて、後述する
CCDセンサ238で読み取られ、画像処理部239へ
送られた画像データが補正されるようになっている。
【0043】ネガキャリア248と濃度センサ232と
の間には、光軸Lに沿って移動し引伸倍率を変更するこ
とができるレンズ234と、ネガフィルム12の透過画
像を通過及び反射させるハーフミラー236とが配置さ
れている。
【0044】ハーフミラー236により反射された光軸
L上には、画像処理部239に接続されたCCDセンサ
238が配設され、ネガフィルム12上の画像を撮像す
るようになっている。
【0045】このCCDセンサ238が、前記第1の実
施の形態のCCD38に相当し、予め、ネガフィルム1
2の最も透過光量の大きい部位(ベース濃度域)の検出
時でも飽和しないように感度が設定されている。
【0046】画像処理部239は、キーボード241が
接続されたモニタ240に接続されており、キーボード
241から入力された補正値により画像情報を補正する
ことができるようになっている。また、画像処理部23
9はスキャナ制御部270に接続されており、補正され
た画像情報がスキャナ制御部270へ入力するようにな
っている。すなわち、このスキャナ制御部270には、
複数のフレームメモリ270Aを備えており、複数の画
像コマの画像データを記憶することができ、一括してこ
の画像データをデジタルプリンタプロセッサ280へ送
出するようになっている。
【0047】プリンタプロセッサ280は、プリント部
282とプロセッサ部284とを有し、プリント部28
2にはマガジン286が備えられている。マガジン28
6には、ネガフィルム12上の画像を焼付けするための
ペーパーロール288が収納されるようになっている。
【0048】プリント部282では、半導体レーザから
出力される光ビームをポリゴンミラーで反射させ、この
ポリゴンミラーの回転によって走査(主走査)すると共
に、ペーパを定速度で主走査方向と直交する方向(副走
査方向)へ搬送しながら、このペーパ上に光ビームを照
射している。この光ビームを画像データに基づいて変調
することによって、ペーパ上に画像を記録することがで
きる。
【0049】プロセッサ部284は、発色液、漂白液、
リンス液で各々満たされた図示しない処理槽を備えてお
り、焼付処理を終えたペーパーロール288を順次、こ
れらの処理槽を通過させて現像処理を行うようになって
いる。
【0050】デジタルプリンタプロセッサ280におけ
る処理を終えたペーパーロール288は、プリント29
8毎に切断された後に各件毎に仕分けされて、スキャナ
211で1件ごとにされたネガフィルム12と対応させ
て顧客に返却されるようになっている。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、撮
像した画像の濃度等が不適切な場合でも再度条件を変え
て撮像を行う必要がなくなり、撮像動作を迅速に行って
システムの処理能力を向上できる、という優れた効果を
有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の実施の形態に係る写真焼付装置を示す概
略図である。
【図2】第1の実施の形態に係る測光ルーチンを示した
フローチャートである。
【図3】第1の実施の形態に係るネガフィルムに記録さ
れた画像の濃度値についてのヒストグラムの例を示す線
図であり、(A)は画像メモリ内に記憶された画像信号
の線図、(B)は画像メモリから取り出された線図を各
々示す。
【図4】第2の実施の形態に係る大ラボ写真処理システ
ムの概略構成図である。
【図5】第2の実施の形態に係るスキャナの概略図であ
る。
【符号の説明】
10 写真焼付装置(撮像装置) 12 ネガフィルム(写真フィルム) 38 CCD(撮像手段) 40 増幅器 42 A/D変換器 44 画像メモリ 46 演算制御部(決定手段、信号取出手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 写真フィルムに記録された画像を撮像す
    る撮像装置であって、 前記写真フィルムの最も光透過率の高い部分を撮像して
    も飽和しない条件に設定され、前記画像を、画像信号と
    して必要な濃度分解能よりも高い濃度分解能でかつ写真
    フィルムの最低濃度から最高濃度までのダイナミックレ
    ンジで撮像する撮像手段と、 前記撮像手段によって得られる全画像信号を記憶する画
    像メモリと、 前記画像メモリに記憶された画像信号のうちの使用する
    所定のレンジ幅を決定する決定手段と、 前記画像信号をクリッピングして前記画像メモリから前
    記決定手段によって決定したレンジ幅内で取り出す信号
    取出手段と、 を備えた撮像装置。
  2. 【請求項2】 前記画像メモリが複数のフレームメモリ
    で構成され、前記決定手段による先のフレームメモリに
    記憶された画像信号についての使用レンジ幅の決定と並
    行して次の画像の撮像を行うことを特徴とする請求項1
    記載の撮像装置。
  3. 【請求項3】 前記信号取出手段によって取り出された
    画像信号に濃度値を割り付ける割り付け手段を更に有
    し、該濃度割り付け手段は、ルックアップテーブルによ
    ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の撮像装
    置。
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