JPH1068517A - 蓄熱式バーナ群の燃焼制御方法 - Google Patents

蓄熱式バーナ群の燃焼制御方法

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JPH1068517A
JPH1068517A JP8225443A JP22544396A JPH1068517A JP H1068517 A JPH1068517 A JP H1068517A JP 8225443 A JP8225443 A JP 8225443A JP 22544396 A JP22544396 A JP 22544396A JP H1068517 A JPH1068517 A JP H1068517A
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Isao Mori
功 森
Jun Takahashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 加熱炉に設置した蓄熱式バーナ群を安定に燃
焼制御し得る蓄熱式バーナ群の燃焼制御方法を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 加熱炉1が複数の燃焼制御ゾーン1a,
1bからなり、燃焼制御ゾーン1aに複数の蓄熱式バー
ナ(2a,2b)対,…(2g,2h)対が設けられ、
制御装置9によってこれらの蓄熱式バーナ対間の交番燃
焼の切り替え時間を分散させて燃焼制御する燃焼制御方
法である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱炉に備えられ
た蓄熱式バーナ群の燃焼制御方法に関し、殊に、加熱炉
の燃焼制御ゾーン毎に設置されている蓄熱式バーナ群の
燃焼が安定になし得る蓄熱式バーナ群の燃焼制御方法に
係るものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、蓄熱式バーナは蓄熱体を
備えたバーナであり、燃焼用空気が蓄熱体を通過する際
に、高温予熱されることにより、高い熱回収効率が得ら
れるバーナである。その動作原理及び基本特性等は、例
えば、第9回日本燃焼学会−JFRC合同研究会(平成
6年6月10日)において、「鉄鋼業におけるNOx抑
制技術」と題して報告されている。
【0003】この技術資料には、蓄熱式バーナが詳細に
記載されており、図3及び図4を参照して説明する。図
3は、加熱炉1には蓄熱体6が設けられた蓄熱式バーナ
A,Bが対向配置されている。蓄熱式バーナAは火炎F
で示したように燃焼状態にあり、蓄熱式バーナBは燃焼
排ガスを吸引し、燃焼排ガスの顕熱が蓄熱式バーナBの
蓄熱体6に蓄熱される。次の切り替え時は、蓄熱式バー
ナBが燃焼状態となり、蓄熱式バーナAが排気(蓄熱)
状態となる。このように燃焼状態と排気(蓄熱)状態を
一定時間毎(例えば、30秒〜1分)に交互に繰り返し
て交番燃焼を行っている。
【0004】因に、交番燃焼とは、一対の蓄熱式バーナ
が燃焼状態と排気(蓄熱)状態を交互に繰り返して燃焼
することを意味し、更に、一つの蓄熱式バーナが燃焼状
態と排気(蓄熱)状態を繰り返すことも交番燃焼と呼ぶ
ことにする。
【0005】図4は、図3の蓄熱式バーナA,Bの燃焼
制御方法が示されており、蓄熱式バーナA,Bが交番燃
焼する場合の燃料遮断弁3、燃焼空気遮断弁4、排ガス
遮断弁5の動作タイミングが図示されている。
【0006】蓄熱式バーナの交番燃焼では、短時間に弁
の開閉がなされており、蓄熱式バーナの切り替え時に燃
料供給流量、排ガス排出流量、燃焼用空気流量が瞬時に
大きく変化する現象があり、燃焼用空気比が乱れたり、
炉圧変動が発生する等の問題があった。このような問題
点を解消するために、図4に示したように、蓄熱式バー
ナ対間の切り替え時に遅延時間(Δt)を設ける工夫が
なされている。蓄熱式バーナA,B間の交番燃焼の切り
替え時に、遅延時間(Δt)の最適化を図ることによっ
て炉圧変動が低減できることが見出されている。
【0007】次に、複数の蓄熱式バーナ対を備える場合
の燃焼制御方法について、例えば、特開平8−3562
3号公報の燃焼制御方法が開示されている。図5を参照
して説明すると、加熱炉1には、蓄熱体6が収納された
蓄熱式バーナ2a〜2hが配置され、蓄熱式バーナ2a
と2b、2cと2d、2eと2f、2gと2hがそれぞ
れ対に配置されている。この燃焼制御ゾーンでは、8本
の蓄熱式バーナ群を一つの燃焼制御ゾーンとし、図示を
省略した制御装置によって、燃料遮断弁、空気遮断弁及
び排ガス遮断弁が開閉制御されることによって燃焼制御
されている。
【0008】図5の蓄熱式バーナ群の燃焼制御方法につ
いて、図6を参照して説明する。図6(a)は縦軸が蓄
熱式バーナ番号(2a,………,2h)を示し、横軸が
時間を示し、□部分は蓄熱式バーナの不使用状態を示
し、斜線部分は排気(蓄熱)状態を示し、■部分は燃焼
状態を示している。又、図6(b)では、中央部は縦軸
が燃焼中のバーナ本数(0〜4本)を示し、横軸が時間
を示している。又、図6(b)に示すように、記号▲は
バーナ切り替えの発生する時間を示している。更に、図
6(c)では、縦軸が燃料流量指示値を示し、横軸が時
間を示している。
【0009】図6(a)に示すように、蓄熱式バーナを
多数設置した加熱炉では、各対の燃焼切り替え時間を任
意、例えば、第1対(蓄熱式バーナ2a,2b)と第2
対の(蓄熱式バーナ2c,2d)の燃焼切り替え時間差
(α)を2秒とし、第2対(蓄熱式バーナ2c,2d)
と第3対(蓄熱式バーナ2e,2f)の燃焼切り替え時
間差(β)を4秒とし、第3対(蓄熱式バーナ2e,2
f)と第4対(蓄熱式バーナ2g,2h)の燃焼切り替
え時間差(γ)を21秒とし、第4対(蓄熱式バーナ2
g,2h)と第1対(蓄熱式バーナ2a,2b)の燃焼
切り替え時間差(δ)を3秒とし、各蓄熱式バーナ対は
30秒の周期で交番燃焼させ、且つ、図6(b)に示す
ように、一次的に交番燃焼を停止させて、燃焼させるバ
ーナの本数を4本,3本,2本,1本,2本,3本,…
…と順次変化させて燃焼制御がなされている。
【0010】図6の燃焼制御では、蓄熱式バーナ対の使
用・不使用の制御が任意の時間に行っている。同図
(c)に示したように、交番燃焼の切り替え時に、燃料
流量が大きく変動する。このような燃焼制御方法では、
図3に示した燃焼制御方法の考え方を複数対について適
応すれば容易になし得る程度のものである。
【0011】しかし、図6(c)から明らかなように、
複数の蓄熱式バーナ対による燃焼制御方法では、蓄熱式
バーナの切り替え時に、燃料供給流量、排ガス排出流
量、及び燃焼用空気量が瞬時に大きく変化する。そのた
めに、燃焼用空気比が乱れたり、炉圧変動が発生する問
題がある。このような問題に対する対策としては、特開
平8−35649号公報に開示された燃焼制御方法があ
る。この燃焼制御方法では、蓄熱式バーナの切り替え時
に、燃焼する蓄熱式バーナがn本から(n−1)本にす
る場合に、燃焼切り替え処理中は、燃料流量を(n−
1)/n倍にするか、又は燃焼用空気流量及び燃焼排ガ
ス流量をn/(n−1)倍にするように燃焼制御するこ
とが開示されている。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】蓄熱式バーナが複数備
えられた加熱炉では、図6に示すような燃焼制御方法が
なされている。図6(b)に示したように、蓄熱式バー
ナ対間の交番燃焼時の切り替え数(図6(b)中、記号
▲で示す)が密になる時間帯では、図6(c)に示した
ように、燃料流量変動が大きくなり、制御目標値からの
偏差も大きくなることが判明した。図6(c)中の実線
は燃料流量変動を示し、点線は制御目標値を示してい
る。このように交番燃焼時の切り替え数が密になる時帯
で燃料流量変動が大きくなる欠点があり、このような現
象は、燃焼用空気流量、排ガス排出流量についても略同
様の現象が見られる。
【0013】図6(c)に見られる流量変動を流量制御
弁の応答性を高めることによって、流量を制御して軽減
することを試みたが、流量制御弁の動作速度より流量変
動の方が大きいために、このような問題を解消すること
はできなかった。このような流量変動は、交番燃焼時の
切り替え時に、燃料遮断弁の遮断によって、瞬時に燃料
流量が零になるために、配管内部に急激な圧力上昇が生
じる現象であり、よく知られる「水撃現象」或いは「ウ
オーターハンマー現象」に基づく現象である。従って、
燃料遮断弁を遮断すると、燃料供給配管内部で燃料流量
が脈動を生じ、燃焼用空気比の乱れや炉圧変動が生じ、
適切な燃焼流量制御ができなくなる。このような現象は
加熱炉の安定した操業にとって好ましものではない。
【0014】本発明は、上述のような課題に鑑みなされ
たものであり、加熱炉に設置した蓄熱式バーナ群を安定
に燃焼制御し得る蓄熱式バーナ群の燃焼制御方法を提供
することを目的とするものである。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述のような
課題を解消するためになされたものであり、第1の発明
は、加熱炉の燃焼制御ゾーン毎に偶数個の蓄熱式バーナ
が備えられ、各燃焼制御ゾーンに燃焼と排気を交互に繰
り返して交番燃焼する蓄熱式バーナ対が多数設けられ、
一方の蓄熱式バーナ対と他方の蓄熱式バーナ対の交番燃
焼の切り替え時間を略均等に分散させて燃焼制御するこ
とを特徴とする蓄熱式バーナ群の燃焼制御方法である。
【0016】又、第2の発明は、加熱炉の燃焼制御ゾー
ン毎に偶数個の蓄熱式バーナが燃焼と排気を交互に繰り
返して交番燃焼する蓄熱式バーナ対を構成し、一方の蓄
熱式バーナ対と他方の蓄熱式バーナ対の交番燃焼の切り
替え時間を、蓄熱式バーナ対数(n)で交番燃焼時間
(ts)を除した時間(ts/n)に設定して燃焼制御
することを特徴とする蓄熱式バーナ群の燃焼制御方法で
ある。
【0017】又、第3の発明は、加熱炉の燃焼制御ゾー
ン毎に、12個以下であって、且つ偶数個の蓄熱式バー
ナが設けられ、前記蓄熱式バーナが燃焼と排気を交互に
繰り返して交番燃焼する蓄熱式バーナ対を構成し、各燃
焼制御ゾーンに一方の蓄熱式バーナ対と他方の蓄熱式バ
ーナ対の交番燃焼の切り替え時間を、蓄熱式バーナ対数
(n)で交番燃焼時間(ts)を除した時間(ts/
n)に設定して燃焼制御することを特徴とする蓄熱式バ
ーナ群の燃焼制御方法である。
【0018】本発明では、蓄熱式バーナの切り替え時
に、例えば燃料供給配管内部に燃料が流れている配管途
中の弁を急に閉じると、「水撃現象」或いは「ウオータ
ーハンマー現象」によって、瞬時に燃料流量が零になる
ため、配管内部に急激な圧力上昇が生じて配管内部に脈
動が生じる。図6に示す燃焼制御方法では、「水撃現
象」が短時間に連続して発生するために、「水撃現象」
が減衰する時間が確保できないままに、燃料供給配管内
部に複数の脈動による相乗作用によって流量変動が極め
て大きくなるものと解釈できる。このような観点から、
「水撃現象」による脈動の相乗作用を解消するために、
各蓄熱式バーナ対の交番燃焼の切り替え時間を略均等に
分散させて燃焼制御することによって解消するものであ
る。例えば、一燃焼制御ゾーンの蓄熱式バーナ対がn対
である場合には、交番燃焼時間(ts)を蓄熱式バーナ
対数(n)で除して、蓄熱式バーナ対の切り替え時間を
ts/n時間で分散させることで、「水撃現象」による
燃料流量の変動を抑制する蓄熱式バーナ群の燃焼制御方
法である。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る蓄熱式バーナ
群の燃焼制御方法の実施形態について説明する。図1
は、蓄熱式バーナ群を備える加熱炉を示し、蓄熱式バー
ナ群の燃焼制御方法について説明する。
【0020】図1は、本発明の一実施形態を示す図であ
る。同図は、蓄熱式バーナが多数設置された加熱炉1で
あり、燃焼制御ゾーン1a,1b,……が設けられ、加
熱炉1には燃焼排ガスを排出する煙道7が設けられ、排
ガス流量を制御するダンパ8等が設けられている。燃焼
制御ゾーン1aには、蓄熱式バーナ(2a,2b)対,
(2c,2d)対,(2e,2f)対,(2g,2h)
対の8本の蓄熱式バーナが配置され、これらの蓄熱式バ
ーナをまとめて一つの燃焼制御ゾーンが形成されてい
る。各蓄熱式バーナ2a〜2hには、燃料遮断弁3,空
気遮断弁4及び排ガス遮断弁5がそれぞれ付設されてい
る。
【0021】燃料遮断弁3が接続された燃料供給配管系
には、流量計10、燃料流量制御弁13、燃料ブロワ1
6が接続されている。燃焼空気遮断弁4が接続された燃
焼空気供給配管系には、流量計11、空気流量制御弁1
4、燃焼空気ブロワ17が接続されている。排ガス遮断
弁5が接続された排ガス排出配管系には、流量計12、
排ガス流量制御弁15、排ガスブロワ18が接続されて
いる。これらの遮断弁又は流量制御弁は、制御装置9に
よって制御されて、各蓄熱式バーナ対は交番燃焼して、
各燃焼制御ゾーンの加熱温度が制御されている。
【0022】制御装置9には、各燃焼制御ゾーンの設定
温度や炉内温度等の情報が入力され、各燃焼制御ゾーン
に対応して各蓄熱式バーナ対の交番燃焼のタイミングが
設定されている。制御装置9には、例えば、交番燃焼タ
イミング設定手段9aとts/n算出手段9bとが設け
られている。交番燃焼タイミング設定手段9aでは各蓄
熱式バーナ対の交番燃焼時間(ts)が設定され、ts
/n算出手段9bでは各蓄熱式バーナ対間の切り替え時
間(S)が算出され、各蓄熱式バーナ対の交番燃焼時間
(ts)が設定されている。因に、交番燃焼時間(t
s)は、図2(a)に示したように、蓄熱式バーナ対の
交番燃焼の燃焼切り替え時間である。
【0023】無論、各蓄熱式バーナ対の交番燃焼のタイ
ミングは、各燃焼制御ゾーンの蓄熱式バーナ対の設置個
数が固定されているので、各蓄熱式バーナ対間の交番燃
焼の切り替え時間(S)を予め算出して、切り替え時間
(S)を記憶装置に書き込み、記憶装置から読み出しな
がら順番に蓄熱式バーナ対を作動させてもよい。
【0024】次に、本実施形態の燃焼制御方法につい
て、図2を参照して説明する。同図(a)は、縦軸が蓄
熱式バーナ番号(2a,…,2h)を示し、横軸が時間
を示している。又、同図中の□部分は不使用状態を示
し、斜線部分は排気(蓄熱)状態を示し、■部分は燃焼
状態を示している。又、同図(b)は、縦軸が燃焼中の
蓄熱式バーナ本数(0〜4本)を示し、横軸が時間を示
し、図中の記号▲は、バーナ切り替えの発生する時間を
示している。更に、同図(c)は縦軸が燃料流量指示値
を示し、横軸が時間を示している。
【0025】蓄熱式バーナ対間の交番燃焼の切り替え時
間差(S)は、燃焼制御ゾーンに設置された蓄熱式バー
ナ対の数nで除した時間とする。その演算式は、下記
(1)式のように表される。
【0026】ts/n = S …………(1) (但し、tsは交番燃焼時間、nは燃焼制御ゾーンに設
置されている蓄熱式バーナ対の数)
【0027】例えば、蓄熱式バーナ対の交番燃焼時間
(ts)が30秒であり、燃焼制御ゾーン1aに設置さ
れた蓄熱式バーナ対の数nが4対であるので、(1)式
に基づいて演算すると、蓄熱式バーナ対間の切り替え時
間差(S)が7.5秒と算出される。図2(a)に示し
たように、蓄熱式バーナ対は7.5秒間隔で交番燃焼を
行う。交番燃焼時間(ts)は蓄熱式バーナ対数が4対
であるので4分割されて交番燃焼を行っている。
【0028】更に、図2に示したように、操業温度を変
更する際は、燃焼制御ゾーンの制御目標値に対応して、
交番燃焼する蓄熱式バーナ対の本数を4本,3本,2
本,1本,2本,3本,……と変化させて燃焼制御して
いる。又、図2(c)に示したように、蓄熱式バーナ対
間の切り替えが7.5秒間隔で実行されており、燃料の
流量変動が略一定で小さく抑制され、制御目標値からの
偏差も小さくできることが判明した。これは、「水撃現
象」が一定時間間隔で発生しても、蓄熱式バーナ対間の
切り替え時間差(S)を7.5秒間隔で行えば、「水撃
現象」による配管内圧力が減衰する時間を確保すること
ができるので、複数の脈動の相乗作用による流量変動が
大きくなるのを抑制することができる。
【0029】又、蓄熱式バーナ対間の交番燃焼の制御条
件を、(1)式に基づいて設定すると、他の燃焼制御ゾ
ーンとの間での流量制御の干渉も少なく、流量計の信号
を移動平均値処理すれば必要な精度で流量制御が可能で
あった。すなわち、図6の燃焼制御方法による従来例で
は、流量変動の幅が+60%〜−15%であり、移動平
均値処理をしても制御目標値との差が瞬時には最大30
%程度発生していたのに対して、本実施形態では、流量
変動の幅が±10%に抑制され、移動平均値処理をすれ
ば制御目標値との差が瞬時値の最大でも5%程度で良好
であった。
【0030】なお、本実施形態において、蓄熱式バーナ
対間の燃焼切り替え時間差(S)を意図的に短くして実
験を行ったところ、Sが4秒以下の場合は流量変動が図
の例より約1.5倍大きくなり、精度の良い流量制御が
できなかった。すなわち、燃焼切り替え時間差(S)が
短いと、「水撃現象」による脈動が十分に減衰しないま
まに、次の「水撃現象」による脈動による相乗作用によ
り、流量変動が大きくなることを意味している。従っ
て、一燃焼制御ゾーンに多数の蓄熱式バーナ対が設置さ
れる場合は、交番燃焼時間(ts)を調整することで回
避することができる。
【0031】
【発明の効果】上述のように、本発明によれば、従来の
蓄熱式バーナ群を備える加熱炉の燃焼制御方法と比較し
て、燃料流量制御誤差が約1/6に低減し得る利点があ
り、特に空燃比制御性が向上することが判明した。その
結果、炉内酸素濃度を常時制御目標値以内の値に保つこ
とが可能であり、被加熱物の酸化による品質欠陥の発生
が抑制され、酸化により失われる製品の量を削減する効
果が得られた。又、炉内酸素濃度が常時制御目標値以内
の値に保たれるので、窒素酸化物発生量が酸素濃度に依
存することは周知であるように、炉内酸素濃度が常時制
御目標値以下に設定できるので、窒素酸化物発生量を抑
制することができる効果をも奏する。
【0032】更に、本発明によれば、燃焼制御ゾーンの
燃焼制御が安定に行えることから、炉長方向の温度制御
性が向上する利点がある。その結果、被加熱物の目標温
度はずれが、従来の平均温度はずれの1/4以下に大幅
に減少した。又、操業温度変更時の被加熱物温度応答性
も大幅に向上し、操業温度変更時に試験的に加熱炉内に
装入されるダミー材、所謂、操業温度変更時に中間材料
として加熱炉に装入される製品としないムダな材料の使
用量も1/2以下に削減することができる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る蓄熱式バーナ群の燃焼制御方法の
一実施形態を説明するための蓄熱式バーナ群を備える加
熱炉を示す図である。
【図2】本発明に係る蓄熱式バーナ群の燃焼制御方法の
一実施形態を説明するための図である。
【図3】従来の蓄熱式バーナを備える加熱炉を示す図で
ある。
【図4】従来の蓄熱式バーナの燃焼制御方法を説明する
ための図である。
【図5】従来の蓄熱式バーナ群を備える加熱炉を示す図
である。
【図6】従来の蓄熱式バーナ群の燃焼制御方法を説明す
るための図である。
【符号の説明】
1 加熱炉 1a,1b 燃焼制御ゾーン 2a〜2h 蓄熱式バーナ 3 燃料遮断弁 4 空気遮断弁 5 燃焼排ガス遮断弁 6 蓄熱体 9 制御装置 10〜12 流量計 13〜15 流量制御弁 16 燃料ブロワ 17 燃焼空気ブロワ 18 排ガスブロワ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 内尾 政人 東京都千代田区丸の内一丁目1番2号 日 本鋼管株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱炉の燃焼制御ゾーン毎に偶数個の蓄
    熱式バーナが備えられ、各燃焼制御ゾーンに燃焼と排気
    を交互に繰り返して交番燃焼する蓄熱式バーナ対が多数
    設けられ、一方の蓄熱式バーナ対と他方の蓄熱式バーナ
    対の交番燃焼の切り替え時間を略均等に分散させて燃焼
    制御することを特徴とする蓄熱式バーナ群の燃焼制御方
    法。
  2. 【請求項2】 加熱炉の燃焼制御ゾーン毎に偶数個の蓄
    熱式バーナが燃焼と排気を交互に繰り返して交番燃焼す
    る蓄熱式バーナ対を構成し、一方の蓄熱式バーナ対と他
    方の蓄熱式バーナ対の交番燃焼の切り替え時間を、蓄熱
    式バーナ対数(n)で交番燃焼時間(ts)を除した時
    間(ts/n)に設定して燃焼制御することを特徴とす
    る蓄熱式バーナ群の燃焼制御方法。
  3. 【請求項3】 加熱炉の燃焼制御ゾーン毎に、12個以
    下であって、且つ偶数個の蓄熱式バーナが設けられ、前
    記蓄熱式バーナが燃焼と排気を交互に繰り返して交番燃
    焼する蓄熱式バーナ対を構成し、各燃焼制御ゾーンに一
    方の蓄熱式バーナ対と他方の蓄熱式バーナ対の交番燃焼
    の切り替え時間を、蓄熱式バーナ対数(n)で交番燃焼
    時間(ts)を除した時間(ts/n)に設定して燃焼
    制御することを特徴とする蓄熱式バーナ群の燃焼制御方
    法。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001012717A (ja) * 1999-06-30 2001-01-19 Ngk Insulators Ltd 燃焼脱臭炉
JP2011058781A (ja) * 2009-09-14 2011-03-24 Nippon Steel Corp バーナの燃焼制御装置及びバーナの燃焼制御方法
JP2012026717A (ja) * 2011-10-03 2012-02-09 Ihi Corp 蓄熱式バーナーの制御方法、加熱炉及び均熱炉

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