JPH1068223A - レール用走行装置 - Google Patents

レール用走行装置

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Publication number
JPH1068223A
JPH1068223A JP24431396A JP24431396A JPH1068223A JP H1068223 A JPH1068223 A JP H1068223A JP 24431396 A JP24431396 A JP 24431396A JP 24431396 A JP24431396 A JP 24431396A JP H1068223 A JPH1068223 A JP H1068223A
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JP
Japan
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traveling
rail
sprocket
drive
mesh receiving
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Pending
Application number
JP24431396A
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English (en)
Inventor
Shigehiko Sakakibara
重彦 榊原
Sei Uoyama
聖 魚山
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Nihon Bisoh Co Ltd
Original Assignee
Nihon Bisoh Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 噛合受部を走行用レールに予め設けておくこ
とを可能とし、作業効率を向上させることができる作業
ケージ用移動装置を提供する。 【解決手段】 駆動モータからの回転力が伝達される第
1駆動盤19と、この第1駆動盤19に対向して配設さ
れ、チェーンと噛合する第1スプロケット21が取り付
けられた第1スプロケット保持盤20とを有し、一方に
一体的に設けられた爪クラッチ30と、他方に設けられ
た爪クラッチ30が嵌合可能な切り欠き部31、爪クラ
ッチ30を中心に位置付ける第1バネ部材33及び第2
バネ部材35とからなる回転力伝達機構により、第1ス
プロケット保持盤20を第1駆動盤19に対し、所定範
囲の空転を許容するよう取り付けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建築物などに設置
した走行レールに沿って走行し、建築物の内壁面や外壁
面に対する作業を行う作業ケージを走行用レールに沿っ
て移動させたり、或は、走行用レールに沿って走行する
搬送装置を移動させたりするためのレール用走行装置に
関し、特に、走行用レールの設置作業を容易に行えるよ
うにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のレール用走行装置の一例
として、例えば、建築物に走行用レールを設置するとと
もに、この設置した走行用レールにトロリーなどのレー
ル用走行装置を配設し、この走行装置を走行用レールに
沿って移動させることにより、作業用ケージを移動させ
るものがあった。
【0003】この走行装置には種々のものがあるが、そ
の中に、所定ピッチで多数の歯やピン(噛合受部)を列
設したラックあるいはチェーンなどの噛合受部材と、こ
の噛合受部と噛合するとともにこの噛合受部上を転動す
るピニオンあるいはスプロケットなどの駆動輪とを有す
るものがあった。
【0004】この噛合受部材と駆動輪とを有する走行装
置では、走行用レール側に噛合受部材を固定するととも
に、作業ケージ側(走行装置側)に駆動輪並びにこの駆
動輪を回転駆動するための駆動源となる駆動モータを配
設していた。
【0005】そして、この走行装置においては、噛合受
部と駆動輪とが、常に良好な噛合状態を維持することが
肝要であるので、隣り合う単体レール同士の繋ぎ部分に
おける噛合受部のピッチを、噛合受部材の途中における
噛合受部のピッチと等しくすることが必要であった。
【0006】このため、まず走行用レールを建築物に設
置し、この設置後の走行用レールに対して噛合受部材
(即ち、ラックやチェーン)を繋ぎ部分における噛合受
部が所定ピッチになるように位置合わせしながら取り付
けていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような従来装置に
おいては、設置後の走行用レールに対して、噛合受部材
を取り付けていたので、噛合受部材の取り付け作業は現
場で行う以外になく、この取り付け作業に手間を必要と
してしまうといった問題点を有していた。
【0008】とりわけ、作業ケージを吊り下げるトロリ
ーを用いる場合には、このトロリーに駆動輪並びに駆動
モータを設けることになるが、この場合には、噛合受部
材を走行用レールの下端面に取り付けなければならず、
この取り付け作業が上向き姿勢で行う作業となって極め
て困難となり、多大な工数を要してしまうといった問題
点を有していた。
【0009】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであり、噛合受部のピッチが途中で多少異なって
いても円滑に走行でき、これにより噛合受部を走行用レ
ールに予め取り付けておくことを可能とし、作業効率を
向上させることができるレール用走行装置を提供するこ
とを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した目的
を達成するためのものであり、請求項1記載の発明は、
長手方向に所定のピッチで噛合受部を設けたレール単体
を複数本接続して構成した走行用レールに取り付けら
れ、前記噛合受部に噛合する噛合部を外周に列設した前
後の駆動輪と、走行用レールの走行面上を転動する支持
車輪とを有し、駆動源の駆動で前記駆動輪を回転するこ
とにより走行用レールに沿って走行するレール用走行装
置であって、縁が切れた状態で同軸上に配設され、駆動
源からの回転力により回転する入力側回転体、並びに該
入力側回転体と対向した状態で配設されて前記駆動輪に
連繋された出力側回転体と、入力側回転体から出力側回
転体に回転力を伝達する回転力伝達機構とを備え、この
回転力伝達機構は、一方の回転体と一体的に設けられた
凸部と、該凸部が嵌合可能であって他方の回転体と一体
的に設けられた凹部と、前記凸部と前記凹部との間に形
成され、一方の空転を所定の回動範囲内で許容し、この
回動範囲以上の回動で前記凸部と前記凹部とを係合させ
て回転力を伝達せしめる空転空隙と、を有することを特
徴とする。
【0011】請求項2記載の発明は、上記した請求項1
記載の発明の構成に加えて、前記回転力伝達機構は、前
記凸部を前記凹部内のほぼ中央に位置するように付勢す
る付勢手段を備えたことを特徴とする。
【0012】請求項3記載の発明は、上記した請求項2
記載の発明の構成に加えて、前記回動範囲は、中央に位
置した凸部が前記噛合受部の0.5ピッチ相当分だけ回
転前後方向に空転可能に設定したことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて、本発明の
実施の形態を説明する。なお、以下の説明においては、
レール用走行装置として作業ケージシステムにおいて走
行装置として機能するトロリーを例に挙げて説明するこ
とにする。
【0014】図1から図5は、本発明に係るレール用走
行装置の実施形態を示したものであり、図1がトロリー
を含んで構成された作業ケージシステムの全体構成を示
す正面図、図2がトロリーの正面図、図3がトロリーの
断面図で図2におけるA−A矢視図、図4が回転力伝達
機構を示す図で、(a)が回転力伝達機構の全体構成を
示す正面図、(b)が回転力伝達機構の要部を示す一部
拡大断面図、図5が回転力伝達機構の動作を説明する図
である。
【0015】図1に示すように、作業ケージシステム
は、走行用レール1、トロリー2、作業用ケージ3及び
吊りワイヤ4により概略構成されている。
【0016】走行用レール1は、いわゆるI型鋼(ある
いはH型鋼)からなる単体レールを複数接続することに
より構成されている。そして、この走行用レール1は、
建築物の屋上や天井付近といった高所にて、建築物から
張り出したアーム等に固定されている。
【0017】そして、この走行用レール1の下端面側に
おいて水平方向に張り出している板状鍔部の上側の面が
支持車輪(後述)が走行するための走行面7となってお
り、また、この鍔部の下側の面がチェーン9の取付面8
となっている。なお、このチェーン9は、後述するスプ
ロケットと噛合する噛合受部が形成された噛合受部材と
して機能するものである。そして、このチェーン9にお
ける噛合受部は、所定ピッチで幅方向に配設された噛合
用のピンにより構成されている。
【0018】トロリー2は、吊りワイヤ4により作業用
ケージ3を吊り下げると共に、この作業用ケージ3を走
行用レール1に沿って移動させるものでレール用走行装
置として機能する。
【0019】このトロリー2は、走行用の支持車輪と走
行用レール1に配設されたチェーン9と噛合する前後の
スプロケット(後述)とを備えており、このスプロケッ
トは、トロリー2に配設された駆動モータ(後述)によ
り回転し、チェーン9上を走行する駆動輪として機能す
る。このとき、支持車輪が走行用レール1の鍔部の走行
面7上を転動して作業ケージ3が走行用レール1に沿っ
て移動する。
【0020】また、このトロリー2は、本実施形態にお
いては前後一対設けてあり、一方が、上述したように駆
動源としての駆動モータを備えた駆動トロリーであり、
他方が駆動源を有していない従動トロリーである。そし
て、駆動トロリーと従動トロリーとは連結軸5により互
いに連結されている。そして、駆動トロリー及び従動ト
ロリーの各々からは、作業用ケージ3を吊り下げるため
の吊りワイヤ4が垂れ下がっている。
【0021】作業用ケージ3は、上方に開口を有する横
長直方体状の籠体で、両側面には吊りワイヤ4を巻き付
けるためのエンドレスワインダ6を取り付けてある。こ
のエンドレスワインダ6は、自らの動作により吊りワイ
ヤ4の巻き付け位置を変化させ、作業用ケージ3を吊り
ワイヤ4に沿った上下方向へ移動させる。
【0022】次に、図2から図5を参照してトロリー2
について説明する。まず、図2及び図3を参照して、こ
のトロリー2の全体構成について説明する。
【0023】このトロリー2は、上述した駆動トロリー
であり、互いに平行に配置された左右一対の鋼板により
構成されたフレーム部材11を有している。このフレー
ム部材11を構成する一対の鋼板は、正面視略ホームベ
ース状をしており、両者はその下端に配設されたロッド
12により連結されている。
【0024】このフレーム部材11の正面中央下側に
は、駆動モータ13が取り付けられている。この駆動モ
ータ13は、トロリー2の駆動源となるものであり、そ
の駆動軸先端には、この駆動モータ13の回転を伝達す
るための出力歯車14が設けられている。
【0025】この出力歯車14の一方の斜め上方側(図
2における左斜め上方)には、第1伝達歯車16が出力
歯車14と噛合した状態で配設されている。
【0026】この第1伝達歯車16は、図3に示すよう
に、軸受18によりフレーム部材11に回転可能に取り
付けられた第1駆動軸17に軸着されており、出力歯車
14から伝達された回転力により、この第1駆動軸17
を回転させる。
【0027】この第1駆動軸17には、入力側回転体と
しての第1駆動盤19及び出力側回転体としての第1ス
プロケット保持盤20が互いに対向した状態で軸着され
ている。
【0028】なお、これらの第1駆動盤19及び第1ス
プロケット保持盤20は、縁が切れた状態で同軸上に配
設されており、第1駆動盤19だけが第1駆動軸17に
キー接続されている。すなわち、駆動盤19は、第1駆
動軸17の回転に伴って回転するように取り付けられて
おり、第1スプロケット保持盤20は、第1駆動軸17
に対しては自由に回転し、駆動盤19が所定角度以上回
転したときに、この駆動盤19とともに回転するよう所
定の空転範囲を持たせて取り付けられている。
【0029】そして、第1スプロケット保持盤20の外
周縁部には、チェーン9と噛合し、駆動輪として機能す
る第1スプロケット21が取り付けられている。この第
1スプロケット21は、リング状の外観を有しており、
外周面には、チェーン9(より詳しくはチェーン9のピ
ン)と噛合するための一定ピッチの歯が形成されてい
る。
【0030】また、出力歯車14の他方の斜め上方側
(図2における右斜め上方)には、第2伝達歯車22及
び第2スプロケット23が取り付けられている。
【0031】これらの第2伝達歯車22及び第2スプロ
ケット23は、上述した第1伝達歯車16及び第1スプ
ロケット21と同等な構成及び機能を有しており、出力
歯車14の回転力によりチェーン9と噛合した第2スプ
ロケット23を回転させる。
【0032】なお、第2スプロケット23側にも第1ス
プロケット21側と同様な第2駆動盤及び第2スプロケ
ット保持盤などからなる回転力伝達機構が付いている
が、第1スプロケット21側の機構と同等であるので、
その説明は省略する。
【0033】そして、第1スプロケット21及び第2ス
プロケット23の上側には、4個の支持車輪25が取り
付けられている。この支持車輪25は、走行用レール1
の走行面7上を転動することにより、トロリー2を円滑
に走行させる。
【0034】また、フレーム部材11の両側部には4個
のサイドローラ26が配設されている。このサイドロー
ラ26は、トロリー2が走行用レール1に沿って走行し
た際に、このトロリー2が走行用レール1から脱落する
のを防止する。
【0035】次に、第1駆動盤19と第1スプロケット
保持盤20の所定範囲の空転を許容する回転力伝達機構
について説明する。なお、以下の説明においては、第1
駆動盤19と第1スプロケット保持盤20間の回転力伝
達機構について説明し、第2駆動盤と第2スプロケット
保持盤については、説明を省略する。
【0036】この回転力伝達機構は、図4に示すよう
に、第1スプロケット保持盤20の表面から突設した凸
部としての爪クラッチ30と、第1駆動盤19に形成さ
れ、爪クラッチ30が嵌合可能な凹部としての正面視略
V字状の切り欠き凹部31とから概略構成されている。
【0037】そして、爪クラッチ30は切り欠き凹部3
1よりも中心角が狭い扇状凸部として形成されている。
この爪クラッチ30及び切り欠き凹部31の中心角は、
チェーン9のピッチにより規定されており、例えば、図
5に示すように、チェーン9の1ピッチに相当する角度
がPであるとすると、この爪クラッチ30の中心角は、
切り欠き凹部31の中心角よりも1ピッチ分Pに相当す
る角度分狭く設定されている。
【0038】これにより、爪クラッチ30と切り欠き凹
部31との間には回転空隙としての隙間32が形成さ
れ、爪クラッチ30即ち第1スプロケット保持盤20
は、ピッチPに相当する角度の範囲内で、第1駆動盤1
9に対して回動可能(空転可能)となる。
【0039】また、切り欠き凹部31には、出没可能な
押圧子34を有する第1バネ部材33と、同じく出没可
能な押圧子36を有する第2バネ部材35とが、押圧子
34及び押圧子36が切り欠き凹部31の両側壁(図4
(a)における左右側の壁面)から隙間32側に突出す
るように設けられている。
【0040】これらの第1バネ部材33及び第2バネ部
材35は、爪クラッチ30を切り欠き凹部31の中央に
位置付けるための付勢手段として機能するもので、押圧
子34及び押圧子36の先端が爪クラッチ30の縁部に
当接して、爪クラッチ30を切り欠き凹部31の略中央
に位置させる。
【0041】これにより、この爪クラッチ30は、図5
に示すように、無負荷すなわち第1スプロケット21が
チェーン9と噛合していない状態においては、符号Cで
示す略中心に位置し、また、外力が加えられると、この
中心Cより0.5ピッチ(0.5P)相当分左側に回転
した位置Lから0.5ピッチ相当分右側に回転した位置
Rの範囲内で、第1駆動盤19に対して相対的に回転
(即ち、空転)する。
【0042】従って、第1スプロケット保持盤20に取
り付けられている第1スプロケット21に外力が加えら
れた場合には、±0.5P(ピッチ)の範囲で、第1駆
動盤19が空転し、駆動モータ13からの回転力もこの
空転により逃がすことができる。
【0043】次に、以上の構成を有する回転力伝達機構
を備えたトロリーの動作について説明する。図6に示す
ように、チェーン9,9間に欠落部分Xを有する走行用
レール1,1同士の繋ぎ部分をトロリー2が走行する場
合について説明する。なお、この欠落部分Xは、第1、
第2スプロケットの21、23の軸間距離よりも短く設
定されている。
【0044】この場合、駆動モータ13が回転すると、
この回転が出力歯車14により第1伝達歯車16及び第
2伝達歯車22に伝達される。そして、第1伝達歯車1
6及び第2伝達歯車22は、第1駆動軸17及び第2駆
動軸(不図示)を回転させ、第1駆動軸17及び第2駆
動軸の回転により第1駆動盤19及び第2駆動盤(不図
示)が回転する。これらの第1駆動盤19及び第2駆動
盤は、それぞれチェーン9に噛合している第1スプロケ
ット21及び第2スプロケット23を回転させるので、
これによりトロリー2が走行する。
【0045】そして、図7に示すように、進行方向に対
して前側の車輪である第1スプロケット21が欠落部分
Xに到達すると(図中点線で示す)、歯がピンに噛み合
わないのでこの第1スプロケット21は無負荷状態とな
り、第1バネ部材33及び第2バネ部材35が爪クラッ
チ30を付勢することにより、この爪クラッチ30は切
り欠き凹部31の中心(図5における符号Cにて示す位
置)に位置付けられる。このとき、第2スプロケット2
3がチェーン9のピンと噛合しているので、トロリー2
は継続して走行する。
【0046】そして、第1スプロケット21が次の走行
用レール1に設けられたチェーン9に到達するとチェー
ン9と第1スプロケット21とが噛合する(図中実線で
示す)が、このとき、次のレール1のチェーン9の最初
のピンが所定ピッチからずれた位置にあっても、爪クラ
ッチ30或は切り欠き凹部31がピッチのずれに応じて
空転し、チェーン9と第1スプロケット21とが確実に
噛み合う。
【0047】また、この場合において、爪クラッチ30
により規定されている空転可能な範囲は、回転前後方向
に、チェーン9の0.5ピッチ相当分に設定したので、
回転の前後双方向のピッチのずれを吸収することができ
るとともに、最大1ピッチ分のずれまで対処することが
できる。
【0048】これにより、チェーン9,9の繋ぎ部分に
おけるピッチのずれの大小に拘わらずトロリー2の走行
を円滑にすることができる。
【0049】そして、第1スプロケット21が噛合した
後に、第2スプロケット23が欠落部分Xに到達する
が、この場合においては、第2スプロケット23が無負
荷状態となって第1スプロケット21がチェーン9に噛
合してトロリー2を走行させる。そして、第2スプロケ
ット23が前方側のチェーン9に到達すると、第1スプ
ロケット21と同様に第2スプロケット23もチェーン
9と円滑且つ確実に噛合する。
【0050】従って、以上の構成を有する本実施形態に
おいては、走行用レール1に取り付けられ、噛合受部を
有するチェーン9に関し、単体の走行用レール1同士を
接続した状態において、チェーン9同士の間に、チェー
ン9が存在しない欠落部分Xを設けても、走行装置とし
てのトロリー2は、この走行レール1上を支障無く走行
することができる。なお、この場合において、欠落部分
Xの長さは、上述したように、第1、第2スプロケット
21、23の軸間距離よりも短く設定されているので、
少なくとも一方のスプロケットがチェーン9に噛合して
いる。
【0051】このように、チェーン9同士の繋ぎ部分に
おけるピッチあわせを正確に調整しなくても済むように
なったことから、走行用レール1の各単体レールにチェ
ーン9を予め取り付けておくことができる。従って、従
来、現場で行っていたチェーン9の取付作業を予め工場
で能率よく行うことができ、手間を大幅に削減すること
ができる。
【0052】なお、以上説明した本実施形態における噛
合受部(例えば、チェーンのピン)は、単体レールとは
別部材の噛合受部材(例えば、チェーン)に設けられて
おり、この噛合受部材を単体レールに取り付ける構成で
あったが、噛合受部を単体レールと一体に設ける構成と
することもできる。
【0053】また、本実施形態においては、噛合受部と
してチェーンを用い、駆動輪としてスプロケットを用い
た例について説明したが、噛合受部としてラックを用い
駆動輪としてピニオンギアを用いてもよい。
【0054】また、回転力伝達機構としての爪クラッチ
及び切り欠き凹部に関し、本実施形態においては、爪ク
ラッチがスプロケット保持盤側に形成され、切り欠き凹
部が駆動盤側に形成されていたが、爪クラッチを駆動盤
に設けるとともに切り欠き凹部をスプロケット保持盤側
に設けてもよい。
【0055】また、走行装置としては作業ケージを吊り
下げるトロリーを例に挙げて説明したが、作業ケージを
直接移動させる装置にも本発明は適用可能である。
【0056】同様に、ゴルフ場におけるモノレール式バ
ック搬送装置にも本発明は適用可能である。
【0057】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、以下の効果を奏する。請求項1の発明によれ
ば、長手方向に所定のピッチで噛合受部を設けたレール
単体を複数本接続して構成した走行用レールに取り付け
られ、前記噛合受部に噛合する噛合部を外周に列設した
前後の駆動輪と、走行用レールの走行面上を転動する支
持車輪とを有し、駆動源の駆動で前記駆動輪を回転する
ことにより走行用レールに沿って走行するレール用走行
装置であって、縁が切れた状態で同軸上に配設され、駆
動源からの回転力により回転する入力側回転体、並びに
該入力側回転体と対向した状態で配設されて前記駆動輪
に連繋された出力側回転体と、入力側回転体から出力側
回転体に回転力を伝達する回転力伝達機構とを備え、こ
の回転力伝達機構は、一方の回転体と一体的に設けられ
た凸部と、該凸部が嵌合可能であって他方の回転体と一
体的に設けられた凹部と、前記凸部と前記凹部との間に
形成され、一方の空転を所定の回動範囲内で許容し、こ
の回動範囲以上の回動で前記凸部と前記凹部とを係合さ
せて回転力を伝達せしめる空転空隙と、を有するので、
噛合受部同士の接続部分に係るピッチのずれを回転力伝
達機構による回転体の空転により吸収することができ、
レール単体に噛合受部を予め設けておくことができる。
【0058】従って、従来、現場にて行われていた噛合
受部の取付作業を工場にて能率良く行うことができ、作
業に要する手間を大幅に削減することができる。
【0059】請求項2の発明によれば、前記回転力伝達
機構は、前記凸部を前記凹部内のほぼ中央に位置するよ
うに付勢する付勢手段を備えたので、回転力伝達機構
は、噛合受部同士の接続部分に係るピッチのずれを回転
前後方向のいずれに対しても吸収することができる。
【0060】これにより、噛合受部の繋ぎ部分において
走行装置の走行を円滑にすることができる。
【0061】請求項3の発明によれば、前記回動範囲
は、中央に位置した凸部が前記噛合受部の0.5ピッチ
相当分だけ回転前後方向に空転可能に設定したので、回
転力伝達機構が吸収する噛合受部同士の接続部分に係る
ピッチのずれを最大1ピッチ分まで対処することができ
る。
【0062】これにより、噛合受部の繋ぎ部分における
ピッチのずれの大小に拘わらず走行装置の走行を円滑に
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】走行装置としてのトロリーを含んで構成された
作業ケージシステムの全体構成を示す正面図である。
【図2】トロリーの正面図である。
【図3】トロリーの断面図である。
【図4】回転力伝達機構を示す図で、(a)が回転力伝
達機構の全体構成を示す正面図、(b)が回転力伝達機
構の要部を示す一部拡大断面図である。
【図5】回転力伝達機構の動作を説明する図である。
【図6】トロリーの移動の様子を説明する図である。
【図7】チェーンの繋ぎ部分における回転力伝達機構の
動作を説明する図である。
【符号の説明】
1 走行用レール 2 トロリー 3 作業用ケージ 4 吊りワイヤ 5 連結軸 6 エンドレスワインダ 7 走行面 8 取付面 9 チェーン 11 フレーム部材 12 ロッド 13 駆動モータ 14 出力歯車 16 第1伝達歯車 17 第1駆動軸 18 軸受 19 第1駆動盤 20 第1スプロケット保持盤 21 第1スプロケット 22 第2伝達歯車 23 第2スプロケット 25 支持車輪 26 サイドローラ 30 爪クラッチ 31 切り欠き凹部 32 隙間 33 第1バネ部材 34 押圧子 35 第2バネ部材 36 押圧子

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 長手方向に所定のピッチで噛合受部を設
    けたレール単体を複数本接続して構成した走行用レール
    に取り付けられ、前記噛合受部に噛合する噛合部を外周
    に列設した前後の駆動輪と、走行用レールの走行面上を
    転動する支持車輪とを有し、駆動源の駆動で前記駆動輪
    を回転することにより走行用レールに沿って走行するレ
    ール用走行装置であって、 縁が切れた状態で同軸上に配設され、駆動源からの回転
    力により回転する入力側回転体、並びに該入力側回転体
    と対向した状態で配設されて前記駆動輪に連繋された出
    力側回転体と、 入力側回転体から出力側回転体に回転力を伝達する回転
    力伝達機構とを備え、 この回転力伝達機構は、 一方の回転体と一体的に設けられた凸部と、 該凸部が嵌合可能であって他方の回転体と一体的に設け
    られた凹部と、 前記凸部と前記凹部との間に形成され、一方の空転を所
    定の回動範囲内で許容し、この回動範囲以上の回動で前
    記凸部と前記凹部とを係合させて回転力を伝達せしめる
    空転空隙と、を有することを特徴とするレール用走行装
    置。
  2. 【請求項2】 前記回転力伝達機構は、前記凸部を前記
    凹部内のほぼ中央に位置するように付勢する付勢手段を
    備えたことを特徴とする請求項1記載のレール用走行装
    置。
  3. 【請求項3】 前記回動範囲は、中央に位置した凸部が
    前記噛合受部の0.5ピッチ相当分だけ回転前後方向に
    空転可能に設定したことを特徴とする請求項2記載のレ
    ール用走行装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111390929A (zh) * 2020-04-13 2020-07-10 中煤科工集团重庆研究院有限公司 矿用轨道式巡检机器人链条爬坡辅助机构
CN112376884A (zh) * 2020-11-17 2021-02-19 浙江铠甲建筑科技有限公司 一种超高层爬升脚手架

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