JPH1068046A - 冷延−焼鈍後の深絞り性と耐リジング性とに優れる熱延鋼板 - Google Patents

冷延−焼鈍後の深絞り性と耐リジング性とに優れる熱延鋼板

Info

Publication number
JPH1068046A
JPH1068046A JP22501596A JP22501596A JPH1068046A JP H1068046 A JPH1068046 A JP H1068046A JP 22501596 A JP22501596 A JP 22501596A JP 22501596 A JP22501596 A JP 22501596A JP H1068046 A JPH1068046 A JP H1068046A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
steel sheet
colony
less
rolled steel
annealing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP22501596A
Other languages
English (en)
Inventor
Saiji Matsuoka
才二 松岡
Masahiko Morita
正彦 森田
Osamu Furukimi
古君  修
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
Kawasaki Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kawasaki Steel Corp filed Critical Kawasaki Steel Corp
Priority to JP22501596A priority Critical patent/JPH1068046A/ja
Publication of JPH1068046A publication Critical patent/JPH1068046A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Steel (AREA)
  • Heat Treatment Of Sheet Steel (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐リジング性に優れる冷延鋼板を熱間圧延工
程の生産性の低下なく製造することのできる熱延鋼板を
提案する。 【解決手段】 下記に示す鋼板のコロニー内の方位集中
度Sが0.6 以下であることを特徴とする冷延−焼鈍後の
深絞り性と耐リジング性とに優れる熱延鋼板。 記 S=(30°−X)/30° ここに、 X:コロニー内の平均粒界間方位差 コロニー:隣接する結晶粒間の方位差が30°以内の結晶
粒群

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、省エネルギー及
びスラブ加熱時のスケールロス低減を目的に、スラブ低
温加熱−低温熱延を施しても、自動車用鋼板等の使途に
有用な深絞り性に優れた冷延鋼板及び溶融亜鉛めっき鋼
板を、リジングの発生を抑制しつつ製造できる熱延鋼板
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車のパネル等に使用される冷延鋼板
には、優れた深絞り性が要求される。この深絞り性向上
のためには、鋼板の機械的特性として、高いr値(ラン
クフォード値)と高い延性(El) とを具備することが必
要である。そのような深絞り用冷延鋼板は、一般に、Ar
3 変態点以上で熱間圧延を施したのち、冷間圧延により
最終板厚の薄板とし、しかる後に再結晶焼鈍を施して製
造されていた。
【0003】近年、かかる冷延鋼板においては、熱延工
程の省エネルギー、歩留まり向上による低コスト化を目
的として、Ar3 変態点以下で仕上圧延を終了することが
試みられるようになった。しかし、実際にAr3 変態点以
下で仕上圧延を終了すると、「リジング」と呼ばれる特
異な現象を生じ易くなるところに問題があった。
【0004】このリジングとは、薄板に引張りや深絞り
等の変形を加えたとき、圧延方向に沿って細かい筋状の
しわを生ずる現象であり、一般に17%Crステンレス鋼の
ようなフェライト系ステンレス鋼では、「日本金属学会
会誌Vol.31,No.4(1967),p.519 」や「日本金属学会会誌
Vol.31,No.6(1967),p.717 」に開示されているようによ
く知られている現象である。
【0005】従来、このリジングの発生はステンレス鋼
特有のものと思われていたが、一般の冷延鋼板でもAr3
変態点以下で仕上圧延を終了する場合に発生し易いこと
が知られるようになった。これらのステンレス鋼板や自
動車用鋼板等は、機械的性質の他に表面の平滑さ、美麗
さもまた重要な特性であり、このようなリジングが生じ
た場合には製品として致命的な欠陥になってしまうこと
がある。
【0006】このような観点から、リジングの発生原因
及び発生機構について、鋼組成や製造方法等の種々の見
地から研究が進められているが、未だ統一された見解は
出されていない。また、リジングの抑制手段としては、
「鉄と鋼Vol.77,No.8(1991)p.84 」や「鉄と鋼Vol.78,N
o.4(1992)p.124」に開示されるような対策、すなわち、
粗圧延パス間時間を長くするとか、熱延板焼鈍あるいは
パス間焼鈍をするといった手段が提案されてきた。ま
た、結晶粒にをとにかく結晶化するという思想で、熱延
における種々の強圧下も提案されている。しかし、これ
らの方法は、低コストで薄鋼板を製造することを前提と
している深絞り用冷延鋼板の製造に適用しようとする場
合においては、適正かつ効率的な手段を提供するもので
はなかった。
【0007】更に、特開昭63−121623号公報に
は、C,N及びSの合計量がTi量との関係において2≦
Ti/(C+N+S)≦5となる成分組成になる鋼を熱間
圧延する際、仕上温度を600 〜800 ℃し、かつ少なくと
も1パスでは潤滑油を用いて仕上げることにより、耐リ
ジング性と化成処理性に優れる冷延鋼板を製造する方法
が開示されている。しかしながら、この方法では仕上圧
延磁に少なくとも1パスを潤滑油を用いて圧延する必要
があるため、圧延時にスリップ等の問題が生じ、生産性
が著しく低下するおそれがあった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】この発明は、上記の問
題を有利に解決するもので、深絞り用冷延鋼板の素材と
なる熱延鋼板のコロニーに着目し、そのコロニーの状態
を規制することにより、耐リジング性に優れる冷延鋼板
を、熱間圧延工程の生産性の低下なく製造することので
きる熱延鋼板を提案することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】発明者らは、冷延鋼板の
耐リジング性を改善すべく鋭意研究を重ねた結果、以下
のようにその素材である。熱延鋼板を限定することによ
り、耐リジング性に優れた深絞り用冷延鋼板が製造可能
になることを見出した。上記の知見に立脚するこの発明
の要旨構成は、次のとおりである。 C:0.01wt%以下、Si:2.0 wt%以下、Mn:3.0 wt
%以下、P:0.15wt%以下、S:0.05wt%以下、Al:0.
01〜0.20wt%及びN:0.01wt%以下を基本成分として含
み、残部はFe及び不可避的不純物の組成よりなり、かつ
下記に示す鋼板のコロニー内の方位集中度Sが0.6 以下
であることを特徴とする冷延−焼鈍後の深絞り性と耐リ
ジング性とに優れる熱延鋼板、 記 S=(30°−X)/30° ここに、 X:コロニー内の平均粒界間方位差 コロニー:隣接する結晶粒間の方位差が30°以内の結晶
粒群 及び、 上記基本成分に加えて、Ti:0.001 〜0.2 wt%及び
Nb:0.001 〜0.2 wt%の1種又は2種を含有することを
特徴とする冷延−焼鈍後の深 絞り性と耐リジング性と
に優れる熱延鋼板、及び 上記基本成分に加えて、B:0.0001〜0.008 wt%を
含有することを特徴とする冷延−焼鈍後の深絞り性と耐
リジング性とに優れる熱延鋼板。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明の基礎となった研
究結果を述べる。C:0.002 wt%、Si:0.01wt%、Mn:
0.1 wt%、P:0.01wt%、S:0.005 wt%、Al:0.03wt
%、N:0.002 wt%、Ti:0.04wt%及びNb:0.005 wt%
を含有し、残部はFe及び不可避的不純物よりなる組成の
シートバーを950 ℃に加熱−均熱後、950 〜700 ℃の温
度域で3パスにて合計圧下率75%の冷間圧延を施した
後、700 ℃で1時間のコイル巻取処理を施した。引き続
き75%の冷間圧延を施した後、800 ℃で20s の再結晶焼
鈍を施した。
【0011】かくして得られた鋼板について、コロニー
内の方位集中度S及びリジング発生の程度を調べた。な
お、耐リジング性の評価は、JIS 5号引張試験片に加工
した冷延鋼板に15%の引張歪を与えたものを目視により
評価し、リジング評価指数として求めた。リジング評価
指数が2以下のものは実用上問題のないリジングレベル
である。また、コロニー内の方位集中度は、Electron B
ack Scattering Diffraction Patern にて板厚断面の鋼
板の結晶方位を各結晶粒ごとに測定し、隣接する結晶粒
間の角度が30°以内の結晶粒群をコロニーとみなし、そ
のコロニー内の平均結晶粒間角度を求めることにより評
価した。すなわち、コロニー内の方位集中度SはS=
(30°−X)/30°、ここに、X:コロニー内の平均粒
界間方位差、とした。
【0012】図1に冷延鋼板の耐リジング性に及ぼす熱
延板のコロニー内の方位集中度の影響を示す。同図から
明らかなように、冷延鋼板の耐リジング性はフェライト
域熱延鋼板のコロニー内の方位集中度に強く依存し、コ
ロニーの方位集中度Sが0.6以下で耐リジング性に優れ
た深絞り用冷延鋼板が製造可能となる。
【0013】発明者らは、以上の実験結果を基に種々検
討した結果、以下のようにこの発明を定めたものであ
る。 (1) 鋼成分 この発明において鋼成分は重要であり、C:0.01wt%以
下、Si:2.0 wt%以下、Mn:3.0 wt%以下、P:0.15wt
%以下、S:0.05wt%以下、Al:0.01〜0.20wt%及び
N:0.01wt%以下を含み、残部はFe及び不可避的不純物
の組成とする必要がある。また、必要に応じて、Ti:0.
001 〜0.2 wt%及びNb:0.001 〜0.2 wt%の1種又は2
種を含有させることが可能であり、更に、必要に応じて
B:0.0001〜0.008 wt%を含有させることが可能であ
る。
【0014】以下、各々の成分について限定理由を示
す。 (a) C:0.01wt%以下 Cは少なければ少ないほど深絞り性が向上するので好ま
しいが、その含有量が0.01wt%以下ではさほど悪影響を
及ぼさないので0.01wt%以下と限定した。 (b) Si:2.0 wt%以下 Siは、鋼を強化する作用があり、所望の強度に応じて必
要量を添加させるが、その添加量が2.0 wt%を超えると
深絞り性が劣るので2.0 wt%以下と限定した。 (c) Mn:3.0 wt%以下 Mnは、鋼を強化する作用があり、所望の強度に応じて必
要量を添加させるが、その添加量が3.0 wt%を超えると
深絞り性が劣るので3.0 wt%以下と限定した。
【0015】(d) P:0.15wt%以下 Pは、鋼を強化する作用があり、所望の強度に応じて必
要量を添加させるが、その添加量が0.15wt%を超えると
深絞り性が劣るので、0.15wt%以下と限定した。 (e) S:0.05wt%以下 Sは、少なければ少ないほど深絞り性が向上するので好
ましいが、その含有量が0.05wt%以下ではさほど悪影響
を及ぼさないので、0.05wt%以下と限定した。
【0016】(f) Al:0.01〜0.20wt% Alは脱酸を行い、炭窒化物形成成分の歩留まり向上のた
めに必要に応じて添加されるが、の含有量が0.01wt%未
満だと添加効果がなく、一方0.20wt%を超えて添加して
も、より一層の脱酸効果は得られないため、0.01〜0.20
wt%に限定した。 (g) N:0.01wt%以下 Nは、少なければ少ないほど深絞り性が向上するので好
ましいが、その含有量が0.01wt%以下ではさほど悪影響
を及ぼさないので、0.01wt%以下に限定した。
【0017】(h) Ti:0.001 〜0.2 wt% Tiは、鋼中の固溶Cを炭化物として析出固定させて低減
し、固溶Cによる深絞り性劣化防止する効果がある。そ
の添加量が0.001 wt%以下では添加効果がなく、一方、
0.2 wt%を超えて添加しても、それ以上の効果は得られ
ず、逆に深絞り性劣化につながるので、0.001 〜0.2 wt
%に限定した。 (i)Nb :0.001 〜0.2 wt% Nbは、鋼中の固溶Cを炭化物として析出固定させて低減
し、固溶Cによる深絞り性劣化を防止する効果がある。
その添加量が0.001 wt%未満では添加効果がなく、一方
0.2 wt%を超えて添加してもそれいじょう退こうかは得
られず、逆に深絞り性劣化につながるので、0.001 〜0.
2 wt%に限定した。
【0018】(j) B:0.0001〜0.008 wt% Bは、鋼の耐二次加工脆性の改善のために添加される
が、その添加量が0.0001wt%未満では添加効果がなく、
一方0.0080wt%を超えて添加してもそれ以上の効果は得
られず、逆に深絞り性劣化につながるので、0.0001〜0.
0080wt%に限定した。
【0019】(2) 熱延鋼板のコロニー内の方位集中度 熱延鋼板のコロニー内の方位集中度は、この発明におい
て最も重要であり、冷延−焼鈍後の耐リジング性を改善
するためには、熱延鋼板のコロニー内の方位集中度Sを
0.8 以下にする必要がある。すなわち、熱延板にてコロ
ニー内の方位集中度Sが0.8 より高い場合には、たとえ
鋼成分及び冷延−焼鈍条件を変化させても優れた耐リジ
ング性は得られない。
【0020】なお、コロニー内の方位集中度の規制によ
る耐リジング性改善の効果に関しては、以下のように考
えられる。発明者らは、フェライト域熱延材の耐リジン
グ性に関して、種々の検討を行った結果、耐リジング性
に最も影響を与える因子として、熱延板で形成されてい
るコロニー(隣接する結晶粒間の角度が数十度以内の結
晶粒群)であることを、Electron Back Scattering Dif
fraction Patern を用いた研究により明らかにした。そ
して、耐リジング性を改善するためには、コロニー内の
結晶粒をランダムにすることが最も有効であることを見
出した。そのコロニー内の結晶粒のランダム化の程度を
コロニー内の方位集中度:Sで表せることを種々の実験
により見出し、 S=(30°−X)/30° ここに、 X:コロニー内の平均粒界間方位差 コロニー:隣接する結晶粒間の方位差が30°以内の結晶
粒群 とした。
【0021】なお、フェライト域熱延板に形成されるコ
ロニーをランダム化するためには、コロニー内の結晶粒
をランダム化することが必要である。発明者らは、種々
の実験により、フェライト域での熱間圧延中において加
工−再結晶を2回以上繰り返すことにより、コロニー内
の結晶粒がランダム化することを見出した。このような
フェライト域圧延中において加工−再結晶を2回以上繰
り返すためには、例えば粗圧延の少なくとも1パスをフ
ェライト域にて行うことが有効である。このようにすれ
ば、粗圧延と仕上圧延間及び仕上圧延終了後に加工−再
結晶が行われ、フェライト域にて加工−再結晶を2回以
上繰り返すことが可能である。
【0022】(3) 熱間圧延工程 スラブ加熱温度は、省エネルギー化のためには1200℃以
下が好ましく、より好ましくは1100℃以下である。ま
た、コロニー内の結晶粒をランダム化するためには、フ
ェライト域圧延中において加工−再結晶を繰り返すこと
が重要であるので、粗圧延温度をAr3 変態点以下にする
ことが好ましく、また、仕上圧延中の高温域で高圧下率
圧延を施すことが好ましい。また、巻取温度は、仕上圧
延後の巻取段階において熱延板を再結晶させるためには
550 ℃以上が好ましい。これも前述した圧延−再結晶に
よりコロニー内の結晶粒をランダム化させるために有効
である。なお、このとき熱延板が完全再結晶する必要は
なく、部分的に再結晶してもその効果は有する。また、
熱延板の再結晶を促進する仕上圧延後段強圧下は、耐リ
ジング性改善には有効な手段である。
【0023】圧延素材については、連続鋳造スラブを再
加熱又は連続鋳造後Ar3 変態点に降温することなく直ち
に、もしくは保温処理したものを使用できる。これも省
エネルギー化には有効である。
【0024】上記の工程により得られたこの発明の深絞
り用冷延鋼板用素材は、その後に、冷間圧延工程及び焼
鈍工程に供されて、冷延鋼板とされる。この冷間圧延工
程及び焼鈍工程については特に限定するものではなく、
常法に従って行えば良いが、冷間圧延工程は、高いr値
を得るために圧下率を50〜95%とすることが好ましい。
また、再結晶焼鈍工程は、連続型焼鈍炉や連続溶融亜鉛
めっきラインのいずれでも良く、焼鈍温度は700 〜920
℃の範囲が好ましい。
【0025】焼鈍後の鋼帯には形状矯正、表面粗度等の
調整のために、10%以下の調質圧延を加えてもよい。な
お、この発明を経て得られた冷延鋼板は、加工用表面処
理鋼板の原板にも適用できる。表面処理としては、亜鉛
めっき(合金系を含む)、すずめっき、ほうろうなどが
ある。なお、かかる冷延鋼板には、焼鈍又は亜鉛めっき
後、特殊な処理を施して、化成処理性、溶接性、プレス
成形性及び耐食性等の改善を行っても良いことは、勿論
である。
【0026】
【実施例】表1に示す成分組成になる鋼を1050℃で加熱
−均熱後、表2に示す熱延条件にて板厚3.5 mmの熱延鋼
帯にした。このとき得られた熱延鋼板のコロニー内の方
位集中度をSを調べ、表2に併せて示してある。引き続
き、冷延圧延にて板厚0.8mmの冷延鋼帯とし、800 ℃で2
0s の再結晶焼鈍を施した後、得られた冷延鋼板の材料
特性を調査した。
【0027】引張特性はJIS 5号引張試験片を使用して
測定した。また、r値は15%引張予歪を与えた後、3点
法にて測定し、L方向(圧延方向)、D(圧延方向に45
度方向)及びC方向(圧延方向に90度方向)の平均値
を、 r=(rL +2rD +rC )/4 として求めた。また、耐リジング性は、リジング評価指
数を用いて判定し、JIS5号引張試験片に加工した鋼板
に15%引張歪を与えたものを目視により評価して求め
た。リジング評価指数が2以下のものは実用上問題のな
いリジングレベルである。
【0028】最終製品の材料特性を表2に示す。この発
明に従い製造した冷延鋼板用素材は、冷延鋼板に加工し
た場合に、比較例に比べ優れた耐リジング性と深絞り性
とを有することがわかる。
【0029】
【表1】
【0030】
【表2】
【0031】
【発明の効果】この発明によれば、熱延板のコロニー内
の方位集中度を限定することにより、従来よりも格段に
優れた耐リジング性と深絞り性とを有する冷延鋼板の製
造が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐リジング性に及ぼす熱延板のコロニー内の方
位集中度の影響を示すグラフである。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】C:0.01wt%以下、 Si:2.0 wt%以下、 Mn:3.0 wt%以下、 P:0.15wt%以下、 S:0.05wt%以下、 Al:0.01〜0.20wt%及び N:0.01wt%以下 を基本成分として含み、残部はFe及び不可避的不純物の
    組成よりなり、かつ下記に示す鋼板のコロニー内の方位
    集中度Sが0.6 以下であることを特徴とする冷延−焼鈍
    後の深絞り性と耐リジング性とに優れる熱延鋼板。 記 S=(30°−X)/30° ここに、 X:コロニー内の平均粒界間方位差 コロニー:隣接する結晶粒間の方位差が30°以内の結晶
    粒群
  2. 【請求項2】 基本成分に加えて、 Ti:0.001 〜0.2 wt%及びNb:0.001 〜0.2 wt%の1種
    又は2種を含有することを特徴とする請求項1記載の冷
    延−焼鈍後の深絞り性と耐リジング性とに優れる熱延鋼
    板。
  3. 【請求項3】 基本成分に加えて、 B:0.0001〜0.008 wt%を含有することを特徴とする請
    求項1又は2記載の冷延−焼鈍後の深絞り性と耐リジン
    グ性とに優れる熱延鋼板。
JP22501596A 1996-08-27 1996-08-27 冷延−焼鈍後の深絞り性と耐リジング性とに優れる熱延鋼板 Pending JPH1068046A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22501596A JPH1068046A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 冷延−焼鈍後の深絞り性と耐リジング性とに優れる熱延鋼板

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22501596A JPH1068046A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 冷延−焼鈍後の深絞り性と耐リジング性とに優れる熱延鋼板

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1068046A true JPH1068046A (ja) 1998-03-10

Family

ID=16822743

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22501596A Pending JPH1068046A (ja) 1996-08-27 1996-08-27 冷延−焼鈍後の深絞り性と耐リジング性とに優れる熱延鋼板

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1068046A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023095870A1 (ja) * 2021-11-26 2023-06-01 日本製鉄株式会社 亜鉛めっき鋼板

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023095870A1 (ja) * 2021-11-26 2023-06-01 日本製鉄株式会社 亜鉛めっき鋼板

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5532088B2 (ja) 深絞り性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板およびその製造方法
WO2017168991A1 (ja) 薄鋼板およびめっき鋼板、並びに、熱延鋼板の製造方法、冷延フルハード鋼板の製造方法、薄鋼板の製造方法およびめっき鋼板の製造方法
JP3800902B2 (ja) 面内異方性の小さい加工用高炭素鋼板およびその製造方法
JP3532138B2 (ja) 形状凍結性に優れたフェライト系薄鋼板及びその製造方法
JP3806983B2 (ja) 冷延−焼鈍後の耐リジング性に優れる深絞り用冷延鋼板用素材
JP3812248B2 (ja) 表面性状とプレス成形性に優れた高強度冷延鋼板およびその製造方法
JPH1068046A (ja) 冷延−焼鈍後の深絞り性と耐リジング性とに優れる熱延鋼板
JP3270685B2 (ja) 耐リジング性に優れた深絞り用冷延鋼板及び溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JP2948416B2 (ja) 深絞り性に優れた高強度冷延鋼板及び溶融亜鉛めっき鋼板
JP3735142B2 (ja) 成形性に優れた熱延鋼板の製造方法
JP3852138B2 (ja) 冷延−焼鈍後の耐リジング性及び深絞り性に優れる缶用鋼板用素材の製造方法
JP4094498B2 (ja) 深絞り用高強度冷延鋼板およびその製造方法
JP3508506B2 (ja) 加工性と耐肌荒れ性および耐リジング性に優れた冷延鋼板
JPS5980726A (ja) 深絞り性に優れた面内異方性の小さい高強度冷延鋼板の製造方法
JP2971192B2 (ja) 深絞り用冷延鋼板の製造方法
JP4313912B2 (ja) 深絞り性に優れた高強度溶融亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH04285125A (ja) 深絞り用高張力冷延鋼板の製造方法
JPH0257131B2 (ja)
JPH07173575A (ja) 低温の塗装焼付温度にて焼付硬化性を有する良加工性高強度薄鋼板およびその製造方法
JPH06212276A (ja) 耐食性に優れた深絞り用冷延鋼板の製造方法
JPH04246128A (ja) 耐食性に優れた深絞り用高張力冷延鋼板の製造方法
JPH05339643A (ja) 深絞り性に優れた高強度冷延鋼板及び亜鉛めっき鋼板の製造方法
JPH07268544A (ja) 成形性に優れた焼付硬化型薄鋼板およびその製造方法
JPH07188779A (ja) 耐食性に優れた深絞り用熱延鋼板の製造方法
JPH11256243A (ja) 深絞り性に優れた厚物冷延鋼板の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041108

A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20041207

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Effective date: 20050405

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02