JPH1067387A - 浮きプラットホーム - Google Patents

浮きプラットホーム

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JPH1067387A
JPH1067387A JP22901396A JP22901396A JPH1067387A JP H1067387 A JPH1067387 A JP H1067387A JP 22901396 A JP22901396 A JP 22901396A JP 22901396 A JP22901396 A JP 22901396A JP H1067387 A JPH1067387 A JP H1067387A
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Masayuki Cho
正幸 張
Hiroyasu Ogata
広泰 緒方
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Sekisui Kasei Co Ltd
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Sekisui Plastics Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 浮きプラットホーム上で溶接等の作業が可能
であるとともに、局部的な加重を分散させることによっ
て浮きプラットホーム本体の変形を防止することがで
き、また組み立て作業も簡単で、熱可塑性樹脂発泡ブロ
ックを確実に嵌合することのできる浮きプラットホーム
を提供する。 【解決手段】 下部に開口部1を有する箱体形に形成さ
れた鋼製の浮きプラットホーム本体2の内部に、所定形
状に形成された多数個の熱可塑性樹脂発泡ブロック3,
3・・・を密着嵌合して組み合わせたブロック塊4が充
填された浮きプラットホームにおいて、浮きプラットホ
ーム本体2の天壁2aの内面に不燃層5が形成され、こ
の不燃層5とブロック塊4との間に、板状に形成された
硬質の熱可塑性樹脂発泡体6が配置された構造とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、川や海などに浮か
べて荷物等を積載するのに使用する浮きプラットホーム
に関する。
【0002】
【従来の技術】浮きプラットホームは、川や海などに浮
かべて荷物等を積載保管する浮島として使用できるとと
もに、船によって曳航すれば運搬用の荷台としても使用
できることから、従来より多くの浮きプラットホームが
使用されている。
【0003】このような浮きプラットホームは、従来鋼
材で造られており、川や海などで浮かぶようにその内部
は中空となっている。
【0004】しかしながら、内部が中空では大型の浮き
プラットホームの場合に変形を生じやすく、強度的にも
十分なものが得られないといった問題があった。また、
防錆のため、2年に1回程度ドックで塗装をしなければ
ならず、ランニングコストがかかる。また、腐食により
内部に水が入り込むといった問題もあった。
【0005】そこで、このような問題を解決すべく、例
えば実公平7−46630号公報に記載された台船が提
案されている。
【0006】この台船は、内部が中空な鋼製の台船本体
内部に、台船本体の断面幅方向に、I型発泡スチロール
部材を上下方向に交互にずらせて左右方向に密着嵌合し
て組み合わせ、その左右両端にC型発泡スチロール部材
を密着嵌合して組み合わせ、上下両側にT型発泡スチロ
ール部材を密着嵌合して組み合わせるとともに、各発泡
スチロール部材を、台船本体の側面長さ方向及び平面長
さ方向に対して、交互にその連結位置をずらして組み合
わせて充填した構造となっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構造の台船では、台船本体内部に充填した最上層の
発泡スチロール部材が、台船本体の天壁内面に直接接触
していることから、台船上で溶接等の作業が行えないと
いった問題があった。
【0008】また、台船上を車両が通行した場合に、タ
イヤが載っている部分に局部的に加重がかかるため、こ
の局部荷重によって台船本体が変形するといった問題が
あった。台船本体の変形を防止するためには、鋼板の厚
みを十分厚くすればよいが、浮力との関係で限度がある
ため、板厚だけで対応することは困難である。
【0009】また、I型発泡スチロール部材を上下方向
に交互にずらせて左右方向に密着嵌合して組み合わせて
いるため、組み立て作業が煩雑であるといった問題があ
った。つまり、I型発泡スチロール部材を上下方向に交
互にずらせながら左方向又は右方向に順次組み付けてい
く必要があることから、実際の組み付け作業に際して
は、組み付け途中のI型発泡スチロール部材を片手で押
さえながら、もう片方の手で、新たなI型発泡スチロー
ル部材を組み付けていくといった作業となる。
【0010】本発明は係る問題点を解決すべく創案され
たもので、その目的は、浮きプラットホーム上で溶接等
の作業が可能であるとともに、局部的な加重を分散させ
ることによって浮きプラットホーム本体の変形を防止す
ることができ、また組み立て作業も簡単で、熱可塑性樹
脂発泡ブロックを確実に嵌合することのできる浮きプラ
ットホームを提供することにある。また、内部に吸水防
止対策をした熱可塑性樹脂発泡ブロックを充填すること
により、ブロック内部に水が浸入することがなく、浮沈
構造の浮きプラットホームを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明の請求項1記載の浮きプラットホームは、下
部が開口した箱体形状に形成された鋼製の浮きプラット
ホーム本体内部に、所定形状に形成された多数個の熱可
塑性樹脂発泡ブロックを密着嵌合して組み合わせたブロ
ック塊が充填された浮きプラットホームにおいて、前記
浮きプラットホーム本体の天壁内面に不燃層が形成さ
れ、この不燃層と前記ブロック塊との間に、板状に形成
された硬質の熱可塑性樹脂発泡体が配設されたものであ
る。
【0012】また、本発明の請求項2記載の浮きプラッ
トホームは、請求項1記載の浮きプラットホームにおい
て、前記熱可塑性樹脂発泡ブロックは、直方体形状に形
成されたブロック本体の上面中央部と下面中央部とに方
形状の嵌合凹部が形成されたメス型ブロックと、直方体
形状に形成されたブロック本体の上面の4隅と下面の4
隅とに方形状の嵌合突起部が形成されたオス型ブロック
とからなり、前記ブロック塊は、前後左右に敷きつめら
れたメス型ブロックと前後左右に敷きつめられたオス型
ブロックとが、前後左右に互いにずらせて上下方向に交
互に密着積層されるとともに、メス型ブロックの嵌合凹
部に、隣接する4個のオス型ブロックの隣接する4個の
嵌合突起部が密着嵌合されて組み合わされたものであ
る。
【0013】また、本発明の請求項3記載の浮きプラッ
トホームは、請求項2記載の浮きプラットホームにおい
て、前記嵌合凹部の内周面は、開口周縁部から底面周縁
部に向かって漸次拡開する傾斜面に形成され、前記オス
型ブロックの4隅に形成された4個の嵌合突起部の対向
する側面は、ブロック本体の上面又は下面との接続縁か
ら嵌合突起部の平坦面の側縁に向かって、対向する嵌合
突起部側に傾斜する傾斜面に形成され、熱可塑性樹脂発
泡体自体の弾性変形によって前記嵌合突起部を前記嵌合
凹部に強制的に嵌合することにより、嵌合凹部内に嵌合
突起部が嵌合固定されるものである。
【0014】また、本発明の請求項4記載の浮きプラッ
トホームは、請求項2又は3記載の浮きプラットホーム
において、前記ブロック塊は、前記メス型ブロック又は
オス型ブロックを横方向に2分割した形状の横切断ブロ
ックを最上層及び最下層にそれぞれ密着嵌合して組み合
わせ、前記メス型ブロック又はオス型ブロックを縦方向
に2分割した形状の縦切断ブロックを前後両端部及び左
右両端部にそれぞれ密着嵌合して組み合わせたものであ
る。
【0015】また、本発明の請求項5記載の浮きプラッ
トホームは、請求項1記載の浮きプラットホームにおい
て、前記熱可塑性樹脂発泡ブロックは、直方体形状に形
成されたブロック本体の各周側面の中央部に蟻形状の嵌
合溝部が形成された主ブロックと、棒状に形成されたブ
ロック本体の端面の形状が中央部でくびれた左右対称な
台形形状に形成された結合ブロックとからなり、前記ブ
ロック塊は、前後左右に敷きつめられた主ブロックが上
下方向に積層されるとともに、隣接する主ブロックの対
向する嵌合凹部に跨がって、結合ブロックが密着嵌合さ
れて組み合わされたものである。
【0016】また、本発明の請求項6記載の浮きプラッ
トホームは、請求項5記載の浮きプラットホームにおい
て、前記ブロック塊は、前記結合ブロックを縦方向に2
分割した形状の縦切断ブロックを前後両端部及び左右両
端部の嵌合凹部にそれそれ密着嵌合して組み合わせたも
のである。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【0018】図1は、本発明の浮きプラットホームの全
体構成を示す中央縦断面図、図2は底面図である。
【0019】すなわち、浮きプラットホームは、下部に
開口部1を有する箱体形状に形成された鋼製の浮きプラ
ットホーム本体2の内部に、所定形状に形成された多数
個の熱可塑性樹脂発泡ブロック3,3・・・を密着嵌合
して組み合わせたブロック塊4を充填した構造となって
いる。そして、このような構造の浮きプラットホーム本
体2の天壁2a内面に不燃層5を形成し、この不燃層5
とブロック塊4との間に、板状に形成された硬質の熱可
塑性樹脂発泡体6を配置した構造となっている。
【0020】なお、浮きプラットホーム本体2の内部
は、鋼製の仕切り板2b,2bで仕切られており(本実
施形態では、4区分に仕切られている)、全体としての
剛性を持たせた構造となっている。また、浮きプラット
ホーム本体2の開口部1には、充填されたブロック塊4
の脱落を防止するためのバー7,7がクロス状に掛け渡
されている。
【0021】浮きプラットホーム本体2の天壁2a内面
に不燃層5を設けたことによって、浮きプラットホーム
上で溶接等の作業を行っても、その熱が下層の熱可塑性
樹脂発泡ブロック3まで伝わることはない。また、硬質
の熱可塑性樹脂発泡体6を配置したことによって、浮き
プラットホーム上に加わる局部的な加重を分散すること
ができるので、車両等が通行しても十分に耐え得る構造
となっている。
【0022】不燃層5としては、例えばモルタルを使用
する。また、熱可塑性樹脂発泡ブロック6に使用する熱
可塑性樹脂としては、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレ
ン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂等が挙げられ、中でも
ポリスチレン系樹脂や、ポリエチレン等のオレフィン樹
脂の重合体を核にスチレンを重合させた樹脂が、成形性
や強度等の点で優れている。
【0023】ポリスチレン系発泡ブロックは、各ポリス
チレン系樹脂発泡ビーズの融着度を高めているので、防
水性に特に優れている。また、ブロック表面をシリコン
系の防水剤で処理すれば、さらに防水性が増し、ブロッ
クに水分が吸収されるのを防ぐことができる。また、熱
可塑性樹脂を使用した硬質の熱可塑性樹脂発泡体6とし
ては、例えば35kg/m3 の押出発泡ポリスチレン板
を使用する。
【0024】図3ないし図6は、熱可塑性樹脂発泡ブロ
ック3の具体的形状を示している。
【0025】すなわち、熱可塑性樹脂発泡ブロック3
は、大別すると、直方体形状に形成されたブロック本体
31aの上面中央部と下面中央部とに、それぞれ方形状
の嵌合凹部31bを形成したメス型ブロック31(図3
及び図4参照)と、直方体形状に形成されたブロック本
体32aの上面32bの4隅と下面32cの4隅とに、
それぞれ方形状の嵌合突起部32d,32d・・・を形
成したオス型ブロック32(図5及び図6参照)との2
種類からなっている。
【0026】メス型ブロック31の嵌合凹部31bは、
オス型ブロック32の嵌合突起部32dが4個嵌まる形
状に形成されている。
【0027】ブロック塊4は、図7に示すように、前後
左右に敷きつめたメス型ブロック31と前後左右に敷き
つめたオス型ブロック32とを、前後左右に互いにずら
せて上下方向に交互に積層するとともに、メス型ブロッ
ク31の嵌合凹部31bに、隣接する4個のオス型ブロ
ック32,32・・・の隣接する4個の嵌合突起部32
d,32d・・・を密着嵌合して組み合わせた構造とな
っている。
【0028】また、嵌合凹部31bの内周面31cは、
開口周縁部31dから底面周縁部31eに向かって漸次
拡開する傾斜面に形成されている。また、オス型ブロッ
ク32の4隅に形成された4個の嵌合突起部32d,3
2d・・・の対向する側面(すなわち、ブロック本体3
2aの外周面と一体となった側面を除く他の側面)32
e,32e・・・は、ブロック本体32aの上面又は下
面との接続縁32fから嵌合突起部32dの平坦面32
gの側縁32hに向かって、対向する嵌合突起部32d
側に傾斜する傾斜面に形成されている。ただし、嵌合凹
部31bの内周面31c及び嵌合突起部32dの側面3
2eの傾斜角度は、構成部材である熱可塑性樹脂発泡体
自体の弾性変形によって強制的に嵌合できる程度の僅か
な傾斜角度とする。
【0029】これにより、メス型ブロック31の嵌合凹
部31bに、隣接する4個のオス型ブロック32,32
・・・の隣接する4個の嵌合突起部32d,32d・・
・を嵌合するとき、熱可塑性樹脂発泡体自体の弾性変形
を利用して強制的に嵌合することができる。また、嵌合
後にオス型ブロック32をメス型ブロック31から引き
離そうとしても、嵌合凹部31bの傾斜面である内周面
31cによって嵌合突起部32dの傾斜面である側面3
2eが抑えられるため、強固な嵌合構造とすることがで
きる。
【0030】図8は、ブロック塊4の最上層及び最下層
の構造と左右両端部の構造とを示している。ただし、左
右両端部の構造については左端部のみを示している。
【0031】ブロック塊4の最上層は、メス型ブロック
31又はオス型ブロック32(本実施形態ではオス型ブ
ロック32となっている)を横方向に2分割した形状の
横切断ブロック33を密着嵌合して組み合わせており、
ブロック塊4の最下層は、メス型ブロック31又はオス
型ブロック32(本実施形態ではメス型ブロック31と
なっている)を横方向に2分割した形状の横切断ブロッ
ク34を密着嵌合して組み合わせている。これにより、
最上層及び最下層を平坦面に形成している。
【0032】また、ブロック塊4の左端部は、メス型ブ
ロック31又はオス型ブロック32(本実施形態ではオ
ス型ブロック32となっている)を縦方向に2分割した
形状の縦切断ブロック35、及び横切断ブロック33を
さらに縦方向に2分割した形状(すなわち、オス型ブロ
ック32を4分割した形状)の4分割ブロック33aを
密着嵌合して組み合わせている。これにより、左右両端
部を平坦面に形成している。
【0033】ただし、これらブロック33,33a,3
4,35は必ずしも必要なものではない。つまり、ブロ
ック塊4の表面が凹凸であっても特に問題となることは
ない。
【0034】次に、上記構成の浮きプラットホームを製
造する手順について説明する。
【0035】まず、浮きプラットホーム本体2を裏返
し、天壁2aを下にする(すわなち、開口部1を上にす
る)。次に、開口部1からモルタルを流し込んで天壁2
aの内面に不燃層5を形成し、この不燃層5の上に硬質
の熱可塑性樹脂発泡体6を配置する。
【0036】次に、オス型ブロック32を横方向に2分
割した形状の横切断ブロック33を熱可塑性樹脂発泡体
6上に敷きつめた後、その上にメス型ブロック31を密
着嵌合して敷きつめ、さらにその上にオス型ブロック3
2を密着嵌合して敷きつめる。このようにして、メス型
ブロック31とオス型ブロック32とを順次密着嵌合し
て敷きつめた後、最後に、メス型ブロック31を横方向
に2分割した形状の横切断ブロック34を密着嵌合して
敷きつめる。
【0037】この後、浮きプラットホーム本体2の開口
部1に、バー7,7をクロス状に掛け渡して、浮きプラ
ットホームの製造を完了する。
【0038】図9ないし図12は、熱可塑性樹脂発泡ブ
ロック3の他の実施形態を示している。
【0039】すなわち、熱可塑性樹脂発泡ブロック3
は、大別すると、直方体形状に形成されたブロック本体
36aの各周側面36b〜36eの中央部にそれぞれ蟻
形状の嵌合溝部36fが形成された主ブロック36(図
9参照)と、棒状に形成されたブロック本体37aの端
面37bの形状が中央部でくびれた左右対称な台形形状
(蟻形状)に形成された結合ブロック37(図10参
照)との2種類からなっている。
【0040】すなわち、結合ブロック37の端面37b
の形状は、中央部のくびれ部分を介した左右の蟻形状部
分が、主ブロック36の嵌合溝部36fに嵌合する形状
となっている。また、結合ブロック37の長さは、本実
施形態では主ブロック36の厚みと同じ長さに形成され
ている。
【0041】ブロック塊4は、図11及び図12に示す
ように、前後左右に敷きつめた主ブロック36を上下方
向に積層するとともに、水平方向(前後方向又は左右方
向)及び上下方向に隣接する4個の主ブロック36,3
6,36,36の対向する嵌合凹部36f,36f,3
6f,36fに、結合ブロック37を挿入嵌合して組み
合わせた構造となっている。つまり、結合ブロック37
は図12に示すように、上下に隣接する主ブロック3
6,36の嵌合溝部36f,36fに跨がって挿入嵌合
した構造(いわゆる蟻継ぎ構造)となっている。
【0042】これにより、1個の結合ブロック37で、
水平方向に隣接する2個の主ブロック36,36と、上
下に隣接する2個の主ブロック36,36との合計4個
の主ブロック36,36,36,36を結合するもので
ある。
【0043】この場合、嵌合溝部36fは蟻形状に形成
されており、ロック本体37aの端面37bもこれに適
合する台形形状に形成されているので、強固な嵌合構造
とすることができる。
【0044】図12は、ブロック塊4の最上層及び最下
層の構造と左右両端部の構造とを示している。ただし、
左右両端部の構造については左端部のみを示している。
【0045】ブロック塊4の最上層及び最下層は、結合
ブロック37を横方向に2分割した形状の横切断ブロッ
ク38を、水平方向に隣接する主ブロック36,36の
嵌合溝部36f,36fに挿入嵌合して組み合わせてい
る。これにより、最上層及び最下層を平坦面に形成して
いる。
【0046】また、ブロック塊4の左端部は、主ブロッ
ク36の側面が面一となるため、特別な処理は必要な
い。
【0047】ただし、ブロック38は必ずしも必要なも
のではない。つまり、ブロック塊4の表面が凹凸であっ
ても特に問題となることはない。
【0048】次に、上記構成の浮きプラットホームを製
造する手順について説明する。
【0049】まず、浮きプラットホーム本体2を裏返
し、天壁2aを下にする(すわなち、開口部1を上にす
る)。次に、開口部1からモルタルを流し込んで天壁2
aの内面に不燃層5を形成し、この不燃層5の上に硬質
の熱可塑性樹脂発泡体6を配置する。
【0050】次に、最上層となる主ブロック36を熱可
塑性樹脂発泡体6上に敷きつめる。そして、結合ブロッ
ク37を横方向に2分割した形状の横切断ブロック38
を、水平方向に隣接する主ブロック36,36の嵌合溝
部36f,36fに挿入嵌合して組み合わせた後、敷き
つめた最上層の主ブロック36の上に、次の層の主ブロ
ック36を敷きつめる。そして、水平方向及び上下方向
に隣接する4個の主ブロック36,36,36,36の
対向する嵌合凹部36f,36f,36f,36fに、
結合ブロック37を挿入嵌合して組み合わせる。このよ
うにして、主ブロック36を順次積層して敷きつめると
ともに、結合ブロック37を挿入嵌合して行き、最後
に、結合ブロック37を横方向に2分割した形状の横切
断ブロック38を、最下層の隣接する主ブロック36,
36の嵌合溝部36f,36fに挿入嵌合する。
【0051】この後、浮きプラットホーム本体2の開口
部1に、バー7,7をクロス状に掛け渡して、浮きプラ
ットホームの製造を完了する。
【0052】なお、上記実施形態では、結合ブロック3
7の長さを主ブロック36の厚みと同じ長さに形成して
いるが、これに限定されるものではなく、例えば主ブロ
ック36の厚みの2倍の長さ等とすることが可能であ
る。
【0053】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の浮きプラットホ
ームは、下部が開口した箱体形状に形成された鋼製の浮
きプラットホーム本体内部に、所定形状に形成された多
数個の熱可塑性樹脂発泡ブロックを密着嵌合して組み合
わせたブロック塊が充填された浮きプラットホームにお
いて、浮きプラットホーム本体の天壁内面に不燃層を形
成し、この不燃層とブロック塊との間に、板状に形成さ
れた硬質の熱可塑性樹脂発泡体を配設した構造としてい
る。つまり、不燃層によって熱可塑性樹脂発泡ブロック
への熱の伝導を遮断できるので、浮きプラットホーム上
で溶接等の作業を行うことができるものである。また、
硬質の熱可塑性樹脂発泡体によって浮きプラットホーム
上に加わる加重を分散することができるので、車両等が
通行しても十分に耐え得ることができるものである。
【0054】また、本発明の請求項2記載の浮きプラッ
トホームは、熱可塑性樹脂発泡ブロックを、直方体形状
に形成されたブロック本体の上面中央部と下面中央部と
に方形状の嵌合凹部を形成したメス型ブロックと、直方
体形状に形成されたブロック本体の上面の4隅と下面の
4隅とに方形状の嵌合突起部を形成したオス型ブロック
とで構成し、ブロック塊は、前後左右に敷きつめたメス
型ブロックと前後左右に敷きつめたオス型ブロックと
を、前後左右に互いにずらせて上下方向に交互に密着積
層するとともに、メス型ブロックの嵌合凹部に、隣接す
る4個のオス型ブロックの隣接する4個の嵌合突起部を
密着嵌合して組み合わせた構造としている。つまり、メ
ス型ブロックとオス型ブロックとを順次積層することが
できるので、組み付け作業が簡単に行えるものである。
【0055】また、本発明の請求項3記載の浮きプラッ
トホームは、嵌合凹部の内周面を、開口周縁部から底面
周縁部に向かって漸次拡開する傾斜面に形成し、オス型
ブロックの4隅に形成された4個の嵌合突起部の対向す
る側面を、ブロック本体の上面又は下面との接続縁から
嵌合突起部の平坦面の側縁に向かって、対向する嵌合突
起部側に傾斜する傾斜面に形成し、熱可塑性樹脂発泡体
自体の弾性変形によって嵌合突起部を嵌合凹部に強制的
に嵌合することにより、嵌合凹部内に嵌合突起部を嵌合
固定するように構成している。つまり、嵌合凹部と嵌合
突起部との強制嵌合することによって、強固な嵌合構造
とすることができるものである。
【0056】また、本発明の請求項4記載の浮きプラッ
トホームは、ブロック塊の最上層及び最下層に、メス型
ブロック又はオス型ブロックを横方向に2分割した形状
の横切断ブロックを密着嵌合して組み合わせ、ブロック
塊の前後両端部及び左右両端部に、メス型ブロック又は
オス型ブロックを縦方向に2分割した形状の縦切断ブロ
ックを密着嵌合して組み合わせた構造としている。これ
により、ブロック塊の表面が平坦面となるので、浮きプ
ラットホーム本体とブロック塊とを密着させることがで
きる。
【0057】また、本発明の請求項5記載の浮きプラッ
トホームは、熱可塑性樹脂発泡ブロックを、直方体形状
に形成されたブロック本体の各周側面の中央部に蟻形状
の嵌合溝部を形成した主ブロックと、棒状に形成された
ブロック本体の端面の形状を中央部でくびれた左右対称
な台形形状に形成した結合ブロックとで構成し、ブロッ
ク塊を、前後左右に敷きつめた主ブロックを上下方向に
積層するとともに、隣接する主ブロックの対向する嵌合
凹部に跨がって、結合ブロックを密着嵌合して組み合わ
せた構造としたので、強固な嵌合構造とすることができ
る。
【0058】また、本発明の請求項6記載の浮きプラッ
トホームは、ブロック塊の前後両端部及び左右両端部の
嵌合凹部に、結合ブロックを縦方向に2分割した形状の
縦切断ブロックを密着嵌合して組み合わせた構造として
いる。これにより、ブロック塊の表面が平坦面となるの
で、浮きプラットホーム本体とブロック塊とを密着させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の浮きプラットホームの全体構成を示す
中央縦断面図である。
【図2】本発明の浮きプラットホームの底面図である。
【図3】熱可塑性樹脂発泡ブロックの一つであるメス型
ブロックの形状を示す斜視図である。
【図4】図3に示すA−A線に沿う断面図である。
【図5】熱可塑性樹脂発泡ブロックの一つであるオス型
ブロックの形状を示す斜視図である。
【図6】図5に示すB−B線に沿う断面図である。
【図7】メス型ブロック及びオス型ブロックの組み付け
構造を示す一部拡大した縦断面図である。
【図8】ブロック塊の最上層及び最下層の構造と左右両
端部の構造とを示す一部拡大した縦断面図である。
【図9】熱可塑性樹脂発泡ブロックの一つである主ブロ
ックの形状を示す斜視図である。
【図10】熱可塑性樹脂発泡ブロックの一つである結合
ブロックの形状を示す斜視図である。
【図11】主ブロック及び結合ブロックの結合状態を示
す平面図である。
【図12】ブロック塊の最上層及び最下層の構造と左右
両端部の構造とを示す一部拡大した縦断面図である。
【符号の説明】
1 開口部 2 浮きプラットホーム本体 3 熱可塑性樹脂発泡ブロック 4 ブロック塊 5 不燃層 6 硬質の熱可塑性樹脂発泡体 31 メス型ブロック 31a ブロック本体 31b 嵌合凹部 31c 内周面 31d 開口周縁部 31e 底面周縁部 32 オス型ブロック 32a ブロック本体 32d 嵌合突起部 32e 側面 32f 接続縁 32g 平坦面 32h 側縁 33,34 横切断ブロック 35 縦切断ブロック 36 主ブロック 36a ブロック本体 36b〜36e 周側面 36f 嵌合溝部 37 結合ブロック 37a ブロック本体 37b 端面

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下部が開口した箱体形状に形成された鋼
    製の浮きプラットホーム本体内部に、所定形状に形成さ
    れた多数個の熱可塑性樹脂発泡ブロックを密着嵌合して
    組み合わせたブロック塊が充填された浮きプラットホー
    ムにおいて、 前記浮きプラットホーム本体の天壁内面に不燃層が形成
    され、この不燃層と前記ブロック塊との間に、板状に形
    成された硬質の熱可塑性樹脂発泡体が配設されたことを
    特徴とする浮きプラットホーム。
  2. 【請求項2】 前記熱可塑性樹脂発泡ブロックは、直方
    体形状に形成されたブロック本体の上面中央部と下面中
    央部とに方形状の嵌合凹部が形成されたメス型ブロック
    と、直方体形状に形成されたブロック本体の上面の4隅
    と下面の4隅とに方形状の嵌合突起部が形成されたオス
    型ブロックとからなり、 前記ブロック塊は、前後左右に敷きつめられたメス型ブ
    ロックと前後左右に敷きつめられたオス型ブロックと
    が、前後左右に互いにずらせて上下方向に交互に密着積
    層されるとともに、メス型ブロックの嵌合凹部に、隣接
    する4個のオス型ブロックの隣接する4個の嵌合突起部
    が密着嵌合されて組み合わされたことを特徴とする請求
    項1記載の浮きプラットホーム。
  3. 【請求項3】 前記嵌合凹部の内周面は、開口周縁部か
    ら底面周縁部に向かって漸次拡開する傾斜面に形成さ
    れ、前記オス型ブロックの4隅に形成された4個の嵌合
    突起部の対向する側面は、ブロック本体の上面又は下面
    との接続縁から嵌合突起部の平坦面の側縁に向かって、
    対向する嵌合突起部側に傾斜する傾斜面に形成され、熱
    可塑性樹脂発泡体自体の弾性変形によって前記嵌合突起
    部を前記嵌合凹部に強制的に嵌合することにより、嵌合
    凹部内に嵌合突起部が嵌合固定されることを特徴とする
    請求項2記載の浮きプラットホーム。
  4. 【請求項4】 前記ブロック塊は、前記メス型ブロック
    又はオス型ブロックを横方向に2分割した形状の横切断
    ブロックを最上層及び最下層にそれぞれ密着嵌合して組
    み合わせ、前記メス型ブロック又はオス型ブロックを縦
    方向に2分割した形状の縦切断ブロックを前後両端部及
    び左右両端部にそれぞれ密着嵌合して組み合わせたこと
    を特徴とする請求項2又は3記載の浮きプラットホー
    ム。
  5. 【請求項5】 前記熱可塑性樹脂発泡ブロックは、直方
    体形状に形成されたブロック本体の各周側面の中央部に
    蟻形状の嵌合溝部が形成された主ブロックと、棒状に形
    成されたブロック本体の端面の形状が中央部でくびれた
    左右対称な台形形状に形成された結合ブロックとからな
    り、 前記ブロック塊は、前後左右に敷きつめられた主ブロッ
    クが上下方向に積層されるとともに、隣接する主ブロッ
    クの対向する嵌合溝部に跨がって、結合ブロックが密着
    嵌合されて組み合わされたことを特徴とする請求項1記
    載の浮きプラットホーム。
  6. 【請求項6】 前記ブロック塊は、前記結合ブロックを
    縦方向に2分割した形状の縦切断ブロックを前後両端部
    及び左右両端部の嵌合凹部にそれそれ密着嵌合して組み
    合わせたことを特徴とする請求項5記載の浮きプラット
    ホーム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002308181A (ja) * 2001-04-17 2002-10-23 Michihiro Oe 浮体物および浮体構築物
CN105235295A (zh) * 2015-11-03 2016-01-13 无锡同春新能源科技有限公司 木塑发泡板、pin芯材和发泡板胶合的复合材料浮力箱
WO2023101019A1 (ja) * 2021-12-03 2023-06-08 清水建設株式会社 浮体構造物

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