JPH1067365A - 自動二輪車の車体カバー構造 - Google Patents

自動二輪車の車体カバー構造

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JPH1067365A
JPH1067365A JP22882196A JP22882196A JPH1067365A JP H1067365 A JPH1067365 A JP H1067365A JP 22882196 A JP22882196 A JP 22882196A JP 22882196 A JP22882196 A JP 22882196A JP H1067365 A JPH1067365 A JP H1067365A
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Katsumitsu Wakamatsu
克光 若松
Koji Miki
康志 三木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 取付け取外しの作業性を向上させ、分割され
た各カバーを他のカバーに制約されずに単独で取外すこ
とができ、またカバー着脱時の破損のおそれを軽減させ
た自動二輪車の車体カバー構造を提供する。 【解決手段】 ヘッドパイプ3からシート下にかけて車
体側面を覆う上縁が前上がりに傾斜した前部サイドカバ
ー26と、この前部サイドカバーの後端部に重ねて連続
して車体後部側面を覆う上縁が後上がりに傾斜した後部
サイドカバー70とを有する自動二輪車の車体カバー構
造において、前記前部および後部の各サイドカバー2
6,70は、それぞれの傾斜方向に沿ってスライド式に
着脱可能とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動二輪車の車体カ
バー構造に関し、特にその組立構造に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動二輪車の車体フレームを覆う車体カ
バーは、前後左右に複数に分割され、それぞれ車体フレ
ームに取付けられる。従来は、分割された隣接するカバ
ーの端部同士を重ねて各カバーを、ボルト等により、カ
バーごとに車体フレームに固定していた。この場合、分
割されたカバーごとに、例えば左右の側面カバーは、車
体フレームの対しその側面方向からまっすぐに押し当て
て或いは引離してカバーの着脱を行っていた。また、重
ね合わせるカバーの一方にフックを設け、このフックを
他方のカバーに設けた孔に側面方向から係止させる構造
も併せて用いられていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
車体カバー構造においては、分割されたカバーをそれぞ
れ車体側面方向から端部同士を重ね合わせて、そのま
ま、まっすぐに位置合せして取付けるため、ボルトによ
る取付け作業時のカバーの仮保持等がやりにくく作業性
がよくなかった。また、カバーの取外しを行う場合、カ
バー端部の重ね合わせの上下に応じて取外しの順番が定
まり、したがって、下側のカバーのみを取外したい場合
でも、これに重なる上側のカバーを取外してからでない
と、下側のカバーを取外すことができず、内部の部品点
検やカバー交換等が面倒なものであった。また、フック
を外側方向に引離して取外すため、フックを破損する場
合があった。
【0004】本発明は上記従来技術の欠点に鑑みなされ
たものであって、取付け取外しの作業性を向上させ、分
割された各カバーを他のカバーに制約されずに単独で取
外すことができ、またカバー着脱時の破損のおそれを軽
減させた自動二輪車の車体カバー構造の提供を目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明では、ヘッドパイプからシート下にかけて車
体側面を覆う上縁が前上がりに傾斜した前部サイドカバ
ーと、この前部サイドカバーの後端部に重ねて連続して
車体後部側面を覆う上縁が後上がりに傾斜した後部サイ
ドカバーとを有する自動二輪車の車体カバー構造におい
て、前記前部および後部の各サイドカバーは、それぞれ
の傾斜方向に沿ってスライド式に着脱可能としたことを
特徴とする自動二輪車の車体カバー構造を提供する。
【0006】この構成においては、上縁がほぼV字形を
構成する前後サイドカバーをVの谷間付近で分割し、各
サイドカバーはVの傾斜方向に沿ってスライドさせて着
脱する。したがって、着脱作業がやりやすくなって着脱
時の破損が防止され、またいずれのカバーも単独で他の
カバーに制約されずに取外しが可能になる。
【0007】
【発明の実施の形態】好ましい実施の形態においては、
前記前部サイドカバーは、車体の左右両側にそれぞれ設
けられ、左右各前部サイドカバーは、前記ヘッドパイプ
に接合されたメインフレームの上面を覆うトップカバー
に対しスライド式に着脱可能としたことを特徴としてい
る。
【0008】この構成によれば、左右の前部サイドカバ
ーがトップカバーを介して相互に連結され、簡単な構成
で各サイドカバーが容易に着脱可能になる。
【0009】さらに好ましい実施の形態においては、前
記後部サイドカバーは、車体の左右両側にそれぞれ設け
られ、左右各後部サイドカバーは、シート前部下側を覆
うシート下カバーに対しスライド式に着脱可能としたこ
とを特徴としている。
【0010】この構成によれば、左右の後部サイドカバ
ーがシート下カバーに対しスライドして着脱され、簡単
な構成で各サイドカバーが容易に着脱可能になる。
【0011】さらに別の好ましい実施の形態において
は、前記前部サイドカバーは、車体中央下部に設けたエ
ンジンの前部側面を覆う一体成形したアンダーカウルを
有することを特徴としている。
【0012】この構成によれば、アンダーカウルが一体
成形されるため、部品点数が減少し、取付け作業が容易
になるとともに、カバー合せ部の不揃いや合せ不良のお
それがなくなる。
【0013】さらに別の好ましい実施の形態において
は、前記前部サイドカバーは、エンジン形状に対応して
車幅方向外側に膨らんだ膨出部を有し、前記アンダーカ
ウルの前面側に通気導入口を開口させるとともに、前記
膨出部のエンジン上部後方側に通気放出口を開口させた
ことを特徴としている。
【0014】この構成によれば、走行中および停車中と
もに、エンジンの熱気が有効に外部に放出される。
【0015】さらに別の好ましい実施の形態において
は、前記後部サイドカバーの後端部にテールライトユニ
ットが装着されるとともに、このテールライトユニット
の上部に左右の後部サイドカバーを後部サイドカバーの
スライド方向にスライド式に着脱可能としたことを特徴
としている。
【0016】この構成によれば、後部サイドカバーが簡
単な構造で一定方向に抜けるため容易に着脱可能になる
とともに、後部サイドカバーとテールライトユニットと
の合わせ精度が向上し外観的にも良好な構造が得られ
る。
【0017】
【実施例】図1は本発明が適用される自動二輪車の全体
側面図である。この自動二輪車1は、前輪18を左右両
側からフロントフォーク17が支持し、これら一対のフ
ロントフォーク17はハンドル16に固定される。ハン
ドル16の下側のフロントフォーク17は上下一対のハ
ンドルクラウン15a,15bによって互いに連結され
る。これらハンドルクラウン15a,15bの車幅方向
中央部のやや後よりの両ハンドルクラウン間にステアリ
ング軸2が連結固定され、このステアリング軸2がヘッ
ドパイプ3内に回動可能に装着される。これにより、ハ
ンドル操作に応じてハンドルクラウン15a,15bを
介してステアリング軸2がヘッドパイプ3内で回転し、
これとともに左右両フロントフォーク17が回動して前
輪18の方向を変える。
【0018】ヘッドパイプ3には上下の前部ガセットと
ともにダウンチューブ4が溶接固定される。ダウンチュ
ーブ4は、後述のように、車体中央部の上ガセット9や
下ガセット8および縦パイプ72、左右の後方上側パイ
プフレーム12、下側パイプフレーム13等とともに車
体フレームを構成する。
【0019】エンジン5はこの車体フレームに支持さ
れ、図示しないチェーンを介して後輪21を回転駆動す
る。リヤアームの前端部は軸75を介して下ガセット8
に装着される。
【0020】エンジン5および車体フレーム全体は車体
カバー14で覆われる。この車体カバー14は、ダウン
チューブ4やエンジン5の上部の側方を覆い、かつアン
ダーカウル27を有する左右の前部サイドカバー26
と、この前部サイドカバー26の上部同士をつないでダ
ウンチューブ4の上方を覆うトップカバー64と、シー
ト10の前部下側を覆うシート下カバー140と、上ガ
セット9に取付けられたエアクリーナ(図示しない)や
オイルタンク60およびバッテリ62、燃料タンク6
3、上側パイプフレーム12等のシート10の下方に配
設された部品の側方を覆う左右の後部サイドカバー70
と、エンジン5の駆動スプロケットの側方を覆うスプロ
ケットカバー65と、テールランプ43の上方を覆うテ
ールカバー66との組合せで構成されている。これらの
各構成カバー部材の取付け構造の詳細については、後述
する。
【0021】ハンドル16の下側のハンドルクラウン1
5a,15bの前側にはカウリング19が取付けられ
る。このカウリング19にはヘッドライト20が装着さ
れる。図2は、上記自動二輪車の車体フレーム全体の構
成図である。この車体フレームは、ヘッドパイプ3に溶
接された上下の前部ガセット30a,30bおよびダウ
ンチューブ4と、このダウンチューブ4の後端部に溶接
固定された縦パイプ72と、ダウンチューブ4と縦パイ
プ72の上部とにわたって溶接固定された車体中央部の
上ガセット9と、ダウンチューブ4と縦パイプ72の下
部とにわたって溶接固定された下ガセット8と、車体後
部に後上がりに設けられ、上ガセット9に溶接固定され
た上側パイプフレーム12と、同じく下ガセット8に溶
接固定された下側パイプフレーム13と、上側パイプフ
レーム12の後端部に固着されたリヤブラケット50と
により構成される。上ガセット9の上面には、シート1
0(図1)を回動可能に取付けるためのシートヒンジパ
イプ11とともに、後述のように車体カバーを取付ける
ためのカバー固定ブラケット67が設けられる。また、
ダウンチューブ4のほぼ中央部下側にはエンジンを支持
するためのエンジンブラケット6が設けられる。
【0022】図3は、本発明の実施例に係る車体カバー
全体の構成図である。この車体カバーは、上縁がダウン
チューブ4に沿って実質上前上がり(後下がり)形状の
前部サイドカバー26およびこの前部サイドカバー26
の後端部に連続して上縁が後上がりに設けられた後部サ
イドカバー70を有する。前部および後部サイドカバー
26,70は車体の左右にそれぞれ設けられる。左右の
前部サイドカバー26は、ダウンチューブ4に沿って車
体中央部を覆うトップカバー64に対し、後述のよう
に、スライド式に連結されて固定される。各前部サイド
カバー26は、エンジン5の前部側面を覆うアンダーカ
ウル27を一体形成して有する。
【0023】後部サイドカバー70の後端部にはテール
ランプユニット43が装着されるとともに、その上部を
テールカバー66が覆って左右の後部サイドカバー70
同士を連結する。
【0024】図4は、図3のK方向矢視図である。左右
の前部サイドカバー26を連結する中央のトップカバー
64は、その後端部が、シート下カバー140の前端部
と重ね合わされて、ネジ141により、上ガセット9
(図3)上のカバー固定ブラケット67に対し共締めさ
れ固定される。このトップカバー64は、その両側の縁
部に前部サイドカバー26を係止するためのフック14
2を有する。このトップカバー64の先端部64aは幅
Wが狭くなるように先細状に形成され、着脱時に前方へ
スライドさせたとき、この先端部64aが左右フロント
フォク間に進入する。
【0025】図5は、図3のA−A方向矢視詳細図であ
る。図示したように、前部サイドカバー26とトップカ
バー64の前端部同士は、上側の前部ガセット30aの
取付け台30cに対し、ネジ148により、共締めされ
固定される。
【0026】図6は、図3のB−B方向矢視詳細図であ
る。図示したように、前部サイドカバー26の内面にパ
イプ149が突出して一体形成される。この突出パイプ
149が、エンジン5側に固定されたブラケット146
に装着したグロメット150内に挿入される。これによ
り、前部サイドカバー26が位置決めされるとともに、
エンジン振動を遮断してカバー26が固定保持される。
【0027】図7は、図3のC−C方向矢視詳細図であ
る。図示したように、ブラケット146に対し、前部サ
イドカバー26が、グロメット151およびカラー15
2を介して、ネジ165により固定される。
【0028】図8は、図3のD−D方向矢視詳細図であ
る。図示したように、前部サイドカバー26の後端部と
後部サイドカバー70の前端部は、上ガセット9の右側
に設けたエアクリーナ51に対し、ネジ153により、
共締めされる。
【0029】図9は、図3のE−E方向矢視詳細図であ
る。図示したように、シート下カバー140と後部サイ
ドカバー70は、バッテリーケース62に対し、ネジ1
54により、共締めされる。
【0030】図10は、図3のF−F方向矢視詳細図で
ある。図示したように、後部サイドカバー70の内面に
棒材70aが突出して一体形成される。この棒材70a
が、下側パイプフレーム13に固定したブラケット15
6に装着されたグロメット157内に挿入され固定保持
される。これにより、後部サイドカバー70が位置決め
されるとともに、振動を遮断して安定して固定保持され
る。
【0031】図11は、上記車体カバーの後端部左半分
の上面図である。また図12(a)(b)(c)は、そ
れぞれ図11のG、H、I方向の矢視詳細図である。シ
ート10の後側にはタンデムライダー用のハンドルシー
ト(グラブバー)41(図1)が取付けられる。テール
カバー66には、孔159が設けられ、この孔159に
グロメット62が装着される。このグロメット62内に
グラブバー41の取付け座166が挿入され、ネジ56
により、グラブバー41がリヤブラケット50(図2、
図3)に固定される。
【0032】テールカバー66は、(b)図に示すよう
に、車体後方から後部サイドカバー70の上縁に沿って
スライドさせて装着され、その後端のフック部66a
が、テールライトレンズ43aとテールライト筐体43
bとの間の隙間に係入して保持される。この状態で、テ
ールカバー66は後部サイドカバー70に対し、ネジ1
58で固定される。
【0033】同様に後部サイドカバー70も、(c)図
に示すように、その後端のフック部70aがテールライ
トレンズ43aとテールライト筐体43bとの間の隙間
に係入して保持される。この構成により、後部サイドカ
バー70は、前後方向にスライドさせることにより車体
側に固定したテールライトに着脱可能となる。
【0034】図13および図14は、それぞれ前部サイ
ドカバー26単品の側面図および正面図であり、また図
15は、図13のJ方向矢視図である。図示したよう
に、この前部サイドカバー26の前端部には、トップカ
バー64との共締め用の孔148a(図3のA部)が形
成され、後端部には、後部サイドカバー70との共締め
用の孔153a(図3のD部)が形成され、またアンダ
ーカウル27の後端部には、エンジン側ブラケット14
6に固定するための孔151a(図3のC部)が形成さ
れる。エンジン5は、図1に示すように、シリンダが前
方に傾斜して設けられる。前部サイドカバー26には、
このエンジン形状に対応して外側に膨らむ膨出部26a
が形成される。26b(図13)は後部サイドカバー7
0とのオーバーラップ部であり26bが下側(内側)に
配される。
【0035】アンダーカウル27の前面には、エンジン
を効率良く冷却するために、通気導入口143が形成さ
れる。また、前方に傾斜したエンジンシリンダに沿っ
て、膨出部26aの上部および後部に通気放出口14
4,145が設けられる。これによりエンジンの熱気が
走行中および停車中ともに効率よく外部に逃される。
【0036】また、この前部サイドカバー26の前面側
には、このカバーをフレーム側に固定するためのボルト
締め用の孔162(図14)が2ヵ所に設けられる。
【0037】この前部サイドカバー26の上縁の内面側
には、連結板160が一体形成される。この連結板16
0には、トップカバー64のフック142(図4および
後述の図16参照)が係入する孔161が開口する。各
孔161は、後側の幅広部161aと前側の先細部16
1bとからなり、幅広部161aにフック142を挿入
して、これを相対的に前側に移動させることにより、フ
ック142を先細部161b内に固定保持しトップカバ
ー64と前部サイドカバー26とを連結する。これによ
り、トップカバー64と前部サイドカバー26が両者の
分割ラインの傾斜方向に沿ってスライド式に着脱可能に
なる。
【0038】図16は、トップカバー64の斜視図であ
り、図18(a)(b)はこのトップカバー64の上面
図および側面図である。図示したように、このトップカ
バー64には、シート下カバー140との共締め用の孔
141a、および前部サイドカバー26との共締め用の
孔148aが形成される。またその両側縁部にフック1
42が形成される。
【0039】図17は、シート下カバー140の斜視図
であり、図19(a)(b)はこのシート下カバーの上
面図および側面図である。図示したように、このシート
下カバー140には、前記トップカバー64との共締め
用の孔141aおよび後部サイドカバー70との共締め
用の孔154aが形成される。また、このシート下カバ
ー140の下縁には、後部サイドカバー70とスライド
可能に結合するための突出片162が設けられる。
【0040】図20は、後部サイドカバー70単品の上
面図および側面図である。図示したように、この後部サ
イドカバー70には、後端のテールカバー固定用の孔1
58aおよび前部サイドカバー26、シート下カバー1
40との共締め用の孔151a,154aがそれぞれ開
口する。また、後端部には、シリンダキー(図示しな
い)を装着するための孔164が開口する。
【0041】この後部サイドカバー70の上縁内側に
は、前述のシート下カバー140の突出片162(図1
7、図19)が係入してカバーの傾斜方向にスライドす
る長孔163が形成され、後部サイドカバーとシート下
カバー140とをスライド可能に連結可能とする。図中
の斜線部70bは、前部サイドカバー26とのオーバー
ラップ部分を示し、後部サイドカバー70が外側(上
側)に重なって取付けられる。
【0042】上記構成の車体カバー構造において、例え
ば後部サイドカバー70を取外す場合には、まず図3の
D−D断面(図8)およびE−E断面(図9)に示した
ボルト153および154を外し、テールカバー66の
ボルト158(図11)を外して、サイドカバー70を
その上縁に沿って斜め上向き後方にスライドさせて引抜
く。また、前部サイドカバー26を取外す場合には、図
3のD−D断面、A−A断面およびC−C断面の各ボル
ト153、148および165を外し、さらに前側の2
カ所の孔162(図14)のボルト(図示しない)を外
し、B−B断面の突起149(図6)を引抜いて、前部
サイドカバー26をその上縁に沿って、斜め上向き前方
にスライドさせてトップカバー64との係合を外して引
抜く。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、上縁がほぼV字形を構成する前後サイドカバーをV
の谷間付近で分割し、各サイドカバーはVの傾斜方向に
沿ってスライドさせて着脱することができる。したがっ
て、着脱作業がやりやすくなって着脱時のフック等の破
損が防止され、またいずれのカバーも単独で他のカバー
に制約されずに取外しが可能になる。
【0044】また、左右の前部サイドカバーをトップカ
バーを介して相互にスライド式に連結することにより、
簡単な構成で各前部サイドカバーが容易に着脱可能にな
る。また、後部サイドカバーについても、車体の左右両
側にそれぞれ設け、左右各後部サイドカバーをシート下
カバーに対しスライド式に着脱可能とすることにより、
簡単な構成で各後部サイドカバーが容易に着脱可能にな
る。
【0045】また、アンダーカウルを一体成形すること
により、部品点数が減少し、取付け作業が容易になると
ともに、カバー合せ部の不揃いや合せ不良のおそれがな
くなる。さらに前部サイドカバーに、エンジン形状に対
応して車幅方向外側に膨らんだ膨出部を形成し、アンダ
ーカウルの前面側に通気導入口を開口させるとともに、
前記膨出部のエンジン上部後方側に通気放出口を開口さ
せることにより、走行中および停車中ともに、エンジン
の熱気が有効に外部に放出される。
【0046】さらに、後部サイドカバーの後端部にテー
ルライトユニットを装着し、このテールライトユニット
の上部に左右の後部サイドカバー同士を連結し、後部サ
イドカバーのスライド方向にスライド式に着脱可能なテ
ールカバーを設ける構成によれば、後部サイドカバーが
簡単な構造で容易に着脱可能になるとともに、合せ精度
が向上し外観的にも良好な構造が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される自動二輪車の側面図であ
る。
【図2】 図1の自動二輪車のフレーム構成図である。
【図3】 図1の自動二輪車の車体カバー構成図であ
る。
【図4】 図3のK方向矢視図である。
【図5】 図3のA方向矢視図である。
【図6】 図3のB方向矢視図である。
【図7】 図3のC方向矢視図である。
【図8】 図3のD方向矢視図である。
【図9】 図3のE方向矢視図である。
【図10】 図3のF方向矢視図である。
【図11】 本発明の実施例の車体カバーの後端部上面
図である。
【図12】 図11のG、HおよびI方向の矢視図であ
る。
【図13】 図3の前部サイドカバーの側面図である。
【図14】 図3の前部サイドカバーの正面図である。
【図15】 図13のJ方向矢視図である。
【図16】 図3のトップカバーの斜視図である。
【図17】 図3のシート下カバーの斜視図である。
【図18】 図16のトップカバーの上面図および側面
図である。
【図19】 図17のシート下カバーの上面図および側
面図である。
【図20】 図3の後部サイドカバーの上面図および側
面図である。
【符号の説明】
3:ヘッドパイプ、4:ダウンチューブ、5:エンジ
ン、26:前部サイドカバー、27:アンダーカウル、
64:トップカバー、66:テールカバー、70:後部
サイドカバー、140:シート下カバー、142:フッ
ク、143:通気導入口、144,145:通気放出
口、161:孔、162:突出片、163:長孔。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ヘッドパイプからシート下にかけて車体
    側面を覆う上縁が前上がりに傾斜した前部サイドカバー
    と、この前部サイドカバーの後端部に重ねて連続して車
    体後部側面を覆う上縁が後上がりに傾斜した後部サイド
    カバーとを有する自動二輪車の車体カバー構造におい
    て、前記前部および後部の各サイドカバーは、それぞれ
    の傾斜方向に沿ってスライド式に着脱可能としたことを
    特徴とする自動二輪車の車体カバー構造。
  2. 【請求項2】 前記前部サイドカバーは、車体の左右両
    側にそれぞれ設けられ、左右各前部サイドカバーは、前
    記ヘッドパイプに接合されたメインフレームの上面を覆
    うトップカバーに対しスライド式に着脱可能としたこと
    を特徴とする請求項1に記載の自動二輪車の車体カバー
    構造。
  3. 【請求項3】 前記後部サイドカバーは、車体の左右両
    側にそれぞれ設けられ、左右各後部サイドカバーは、シ
    ート前部下側を覆うシート下カバーに対しスライド式に
    着脱可能としたことを特徴とする請求項1または2に記
    載の自動二輪車の車体カバー構造。
  4. 【請求項4】 前記前部サイドカバーは、車体中央下部
    に設けたエンジンの前部側面を覆う一体成形したアンダ
    ーカウルを有することを特徴とする請求項1、2または
    3に記載の自動二輪車の車体カバー構造。
  5. 【請求項5】 前記前部サイドカバーは、エンジン形状
    に対応して車幅方向外側に膨らんだ膨出部を有し、前記
    アンダーカウルの前面側に通気導入口を開口させるとと
    もに、前記膨出部のエンジン上部後方側に通気放出口を
    開口させたことを特徴とする請求項4に記載の自動二輪
    車の車体カバー構造。
  6. 【請求項6】 前記後部サイドカバーの後端部にテール
    ライトユニットが装着されるとともに、このテールライ
    トユニットの上部に左右の後部サイドカバーを後部サイ
    ドカバーのスライド方向にスライド式に着脱可能とした
    ことを特徴とする請求項1から5までのいずれかに記載
    の自動二輪車の車体カバー構造。
JP22882196A 1996-08-29 1996-08-29 自動二輪車の車体カバー構造 Expired - Fee Related JP3406159B2 (ja)

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