JPH1067335A - 電動パワーステアリング装置 - Google Patents
電動パワーステアリング装置Info
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- JPH1067335A JPH1067335A JP22890696A JP22890696A JPH1067335A JP H1067335 A JPH1067335 A JP H1067335A JP 22890696 A JP22890696 A JP 22890696A JP 22890696 A JP22890696 A JP 22890696A JP H1067335 A JPH1067335 A JP H1067335A
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Abstract
モータの出力トルクが変化しない電動パワーステアリン
グ装置を提供すること。 【解決手段】 操舵力を補助する操舵モータ5の温度を
検出する温度センサ20と、操舵力を検出するトルクセン
サ6と、トルクセンサ6の出力に応じて操舵モータ5の
目標電流を求めるコントローラ7とを備える。求めた目
標電流を、温度センサ20が検出している温度の増加に応
じて増加補正し、補正した目標電流に応じて操舵モータ
5を駆動制御する。
Description
舵力をモータにより補助する電動パワーステアリング装
置に関するものである。
置の模式的構成図である。この電動パワーステアリング
装置は、図示しない車体の左右に配された一対の舵取り
用の車輪に舵取り動作を行わせるための舵取り機構1
と、該舵取り機構1の操舵軸11に連結している図示しな
いピニオンを介して連結されているコラム軸3に取付け
られた、舵取り操作手段たるステアリングホイール2
と、コラム軸3に作用する操舵トルクを検出するトルク
センサ6と、マイクロプロセッサを用いてなる操舵制御
部4とを備えて構成されており、トルクセンサ6の検出
出力は操舵制御部4へ入力されている。ステアリングホ
イール2の操作に応じた操舵制御部4の制御動作により
駆動回路8を制御し、舵取り機構1の中途に配した操舵
アクチュエータとしての3相ブラシレスモータからなる
操舵モータ5へ電流を供給して操舵モータ5を駆動し、
前記舵取り機構1を動作させる構成となっている。
左右方向に延設されて軸長方向に摺動する操舵軸11の両
端部と、車輪を支持する図示しないナックルアームと
を、各別のタイロッド13, 13により連結し、操舵軸11の
軸方向への摺動によりタイロッド13, 13を介してナック
ルアームを押し引きし、ナックルアームで車輪を左右に
操向させるものであり、この操向は、操舵軸11の中途部
に同軸的に構成された操舵モータ5の回転を、適宜の運
動変換機構により操舵軸11の摺動に変換して行われるよ
う構成されている。
作を説明する。ステアリングホイール2を回転させる
と、その操作によりコラム軸3にトルクが作用し、その
トルクをトルクセンサ6が検出する。そしてトルクセン
サ6が検出したトルクに相応するトルク信号が操舵制御
部4へ入力される。それにより、操舵制御部4は、トル
ク信号に応じた駆動電流を操舵モータ5へ供給するよう
に駆動回路8に制御信号を与える。そうすると、駆動回
路8から操舵モータ5へ駆動電流が供給されて操舵モー
タ5が駆動し、操舵軸11が軸長方向に沿って摺動して、
図示しないナックルアームで操向される車輪が、ステア
リングホイール2を回転させた方向へ操向させられてス
テアリングホイール2の操作力を、操舵モータ5により
補助する。
により操舵モータ5が温度上昇して高温度になると、操
舵モータ5におけるステータの磁性材料の透磁率が低下
して操舵モータ5の出力トルクが低下する。そこで操舵
モータ5の出力低下による出力不足が生じないように、
操舵モータ5の高温度状態における出力トルクを基準に
して操舵モータ5の目標電流を定めて、操舵モータ5を
駆動している。
は、操舵モータの高温度状態における出力トルクを基準
にして、高温度状態において出力トルク不足が生じない
よう操舵モータの出力トルクを定めているので、常温付
近の温度では操舵モータの出力トルクが過剰になる。し
たがって、電動パワーステアリング装置を作動させた場
合には検出トルクが同じであっても操舵モータの温度が
異なると、操舵モータの出力トルクに差が生じ、操舵時
のフィーリングが損なわれる。また操舵モータの温度が
常温付近では操舵モータの駆動電流が多くなり、無用の
電流を消費して省エネルギー効果が損なわれるという問
題がある。本発明は斯かる問題に鑑み、操舵モータの温
度によって操舵モータの出力トルクに差が生じない電動
パワーステアリング装置を提供することを目的とする。
ステアリング装置は、操舵トルクを検出し、検出したト
ルクに基づく目標電流により、操舵力を補助するモータ
を駆動する電動パワーステアリング装置において、 前
記モータの温度を検出する温度検出手段と、該温度検出
手段が検出した温度の増加にともない、前記目標電流を
増加させる補正をする手段とを備えていることを特徴と
する。
タに供給する目標電流を求める。温度検出手段が検出し
たモータの温度に応じて、温度が高い場合は目標電流を
増加させ、温度が低い場合は目標電流を減少させて、目
標電流を温度補正し、補正した目標電流に応じてモータ
を駆動する。これにより、モータの温度変化に起因して
モータの出力トルクが変化することがない。
を示す図面により詳述する。図1は本発明に係る電動パ
ワーステアリング装置の模式的構成図である。電動パワ
ーステアリング装置は、図示しない車体の左右に配され
た一対の舵取り用の車輪に舵取り動作を行わせるための
舵取り機構1と、該舵取り機構1の操舵軸11に連結して
いる図示しないピニオンを介して連結されているコラム
軸3に取付けられた、舵取り操作手段たるステアリング
ホイール2と、コラム軸3に作用する操舵トルクを検出
するトルクセンサ6と、マイクロプロセッサを用いてな
るコントローラ7とを備えて構成されており、トルクセ
ンサ6の検出出力はコントローラ7へ入力されている。
ントローラ7が制御動作して、駆動回路8を制御し、駆
動回路8から舵取り機構1の中途に配した操舵アクチュ
エータとしての3相ブラシレスモータからなる操舵モー
タ5へ電流を供給して、操舵モータ5を駆動して、舵取
り機構1を動作させる構成となっている。舵取り機構1
は従来公知の如く、図示しない車体の左右方向に延設さ
れて軸長方向に摺動する操舵軸11の両端部と、図示しな
い車輪を支持する図示しないナックルアームとを、各別
のタイロッド13, 13により連結し、操舵軸11の軸方向へ
摺動によりタイロッド13, 13を介してナックルアームを
押し引きし、ナックルアームで車輪を左右に操向させる
ようにしており、この操向は、操舵軸11の中途部に同軸
的に構成された操舵モータ5の回転を、適宜の運動変換
機構により操舵軸11の摺動に変換して行われるようにな
っている。
するステータ51の温度を検出する温度センサ20、及び操
舵モータ5の後述するロータ52の回転角を検出するロー
タリエンコーダからなるモータ回転角センサ21が配設さ
れており、温度センサ20及びモータ回転角センサ21の出
力は夫々コントローラ7へ入力されている。駆動回路8
と操舵モータ5とを接続する回路の途中には操舵モータ
5へ供給する電流を検出する電流センサ30を設けてお
り、その検出出力はコントローラ7へ入力されている。
続されており、自動車のエンジンの回転数を検出するエ
ンジン回転数センサ23及び車速を検出する車速センサ24
の検出出力が入力されている。コントローラ7がトルク
センサ6の検出出力に応じて出力する制御信号は、操舵
モータ5へ目標電流たる駆動電流を供給する駆動回路8
へ入力されており、駆動回路8から供給される駆動電流
は操舵モータ5へ供給されるようになっている。コント
ローラ7は制御動作の異常を報知するアラーム出力25を
発生し、各種の制御動作状態を異なる表示状態で表示す
るダイアグ出力26を発生するようになっている。
例を示す要部の縦断面図である。操舵モータ5は、前記
操舵軸11を軸長方向への摺動自在に支承する操舵軸ハウ
ジング14の中途に挾持された円筒形をなすモータハウジ
ング50の内部に、該モータハウジング50の内面に周設さ
れたステータ51と、該ステータ51の内側にわずかな間隙
を隔てて対向するロータ52とを備え、3相ブラシレスモ
ータとして構成されている。
なる内径を有する円筒形をなすロータ筒53の中途部外周
に固設してあり、該ロータ筒53と共に、モータハウジン
グ50の一側と、該モータハウジング50の他側に連続する
操舵軸ハウジング14とに夫々内嵌固定された玉軸受54,
55により両持ち支持され、前記ステータ51の内側にて同
軸回転自在に支承されており、コントローラ7からの制
御信号に応じて駆動回路8から前記ステータ51のコイル
への通電がなされることにより、ロータ筒53と共に、正
逆両方向に回転するようになしてある。
側) 外周にはギヤ56が固設され、該ギヤ56は、操舵ハウ
ジング14の対応部位の外側に固設されたモータ回転角セ
ンサたるロータリエンコーダ21の入力ギヤ21a に噛合さ
せてあり、該ロータリエンコーダ21の出力として、ロー
タ筒53と一体回転するロータ52の回転位置が検出される
ようになしてある。
支持部を超えて延長され、延長端に一体形成された玉軸
受57により同側の操舵ハウジング14内に支持させてあ
り、この延長部、即ち、玉軸受54, 57による支持部間
は、その内面にボールねじの軌条を備えるボールナット
58が形成されている。一方、操舵軸11の外周には、ボー
ルねじの軌条を所定の長さに亘って備えるボールねじ部
59が形成されており、外側に対向する前記ボールナット
58と多数のボールを介して螺合させてボールねじ機構を
構成している。玉軸受54と対向するステータ51の側部に
は、例えばサーミスタからなる温度センサ20を密接して
取付けており、ステータ51の温度を検出するようになし
てある。温度センサ20の検出出力は、モータハウジング
50を挿通させた図示しないリード線を介して外部へ導出
される。
介装された図示しない回転拘束手段により軸回りの回転
を拘束されており、前記操舵モータ5の回転、即ち、前
記ステータ51のコイルへの通電にともなうロータ52の回
転は、ロータ筒53の他側に連設されたボールナット58
と、操舵軸11と一体構成されたボールねじ部59との螺合
により、該操舵軸11の軸長方向の摺動に変換され、操舵
モータ5の回転に応じて舵取り (舵取り用の車輪の操
向) が出来るようになっている。
リング装置の動作を、コントローラ7の制御内容を示す
図3のフローチャートとともに説明する。コントローラ
7は、エンジンを起動すべきイグニッションスイッチの
オン操作をした後は動作を開始し、先ずコントローラ7
を初期設定する(S1)。続いて、コントローラ7内の回路
状態が正常であるか否かを調べる初期診断を行う(S2)。
そして、イグニッションスイッチがオフしているか否か
を判別し(S3)、オフしていないと判別すると、ステータ
51の温度を検出している温度センサ20の温度データを取
込む(S4)。続いて、ロータ52の回転位置を検出している
モータ回転角センサ21の回転角度データを取り込み(S
5)、更に、コラム軸3のトルクを検出しているトルクセ
ンサ6のトルクデータを取込む(S6)。また、操舵モータ
5へ供給している電流を検出している電流センサ30の電
流データを取込む(S7)。
車速センサ24から取込んだ車速に基づいて車速係数を演
算する(S8)。即ち、車速に応じた係数を求める。続い
て、操舵モータ5へ供給する駆動電流の目標値を演算す
る(S9)。この目標値は、ロータ52の回転角度と、コラム
軸3に作用しているトルクとに関連するとともに車速に
関連したものとなる。続いて、求めた目標値を温度デー
タに応じて補正を行う(S10) 。このような目標値の補正
は、図4に示すように補正データを予め目標値テーブル
に格納しておくことにより、温度データに応じて目標値
を補正する。図4は横軸を操舵モータ5の温度tとし、
縦軸を操舵モータ5の駆動電流Iとしている。この図か
ら明らかなように、操舵モータ5の温度に応じてステー
タ51の磁性材料の透磁率の低下を補うように、駆動電流
Iを増加させる特性になしており、それによって操舵モ
ータ5の出力トルクTは操舵モータ5の温度の変化に起
因して変化せず、略一定する特性になしてある。
駆動電流を、3相の各相夫々に対応した駆動電流になす
べく3相分相を行い(S11) 、比例動作と積分動作とを組
合せて操舵モータ5の駆動電流を、温度補正した目標値
になすべきPI制御を行って(S12) 、操舵モータ5の出力
データを変更する(S13) 。そしてステップ(S3)に戻り、
同様の制御動作を繰り返す。これによりステータ51が温
度上昇し高温度になった場合は、その温度に応じて操舵
モータ5の駆動電流が増大し、ステータ51の温度に起因
する操舵モータ5の出力トルクの低下を防止するので、
操舵モータの温度変化により操舵モータ5の出力トルク
が過不足になることがなく、常に適正に操舵力を補助す
ることができる。また、操舵モータ5の温度が低い場合
は駆動電流が減少する。そして、このような制御動作中
にイグニッションスイッチがオフしたと判別すると(S
3)、制御動作を終了する。
の温度を温度センサ20により検出しているが、電流セン
サ30が検出した駆動電流の積分値に基づいて、操舵モー
タ5の温度を推定することも可能である。
パワーステアリング装置は、操舵力を補助する操舵モー
タの温度を検出して、その温度が高い場合は操舵モータ
の駆動電流を増加させるよう補正するようにしたので、
操舵モータの温度に起因して操舵モータの出力トルクが
過不足になることがなく、トルクセンサが検出したトル
クに相応する出力トルクで操舵力を安定に補助すること
ができ、また駆動電流を抑制できる。そのため本発明は
操舵モータの温度に関係せず、操舵操作に応じて常に適
正に操舵力を補助する信頼性及び安定性に優れた電動パ
ワーステアリング装置を提供できる。
式的構成図である。
縦断面図である。
である。
操舵モータの出力トルクの関係を示すグラフである。
成図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 操舵トルクを検出し、検出したトルクに
基づく目標電流により、操舵力を補助するモータを駆動
する電動パワーステアリング装置において、 前記モータの温度を検出する温度検出手段と、該温度検
出手段が検出した温度の増加にともない、前記目標電流
を増加させる補正をする手段とを備えていることを特徴
とする電動パワーステアリング装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22890696A JP3643941B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 電動パワーステアリング装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22890696A JP3643941B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 電動パワーステアリング装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1067335A true JPH1067335A (ja) | 1998-03-10 |
JP3643941B2 JP3643941B2 (ja) | 2005-04-27 |
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ID=16883716
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22890696A Expired - Fee Related JP3643941B2 (ja) | 1996-08-29 | 1996-08-29 | 電動パワーステアリング装置 |
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---|---|
JP (1) | JP3643941B2 (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
1996
- 1996-08-29 JP JP22890696A patent/JP3643941B2/ja not_active Expired - Fee Related
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---|---|
JP3643941B2 (ja) | 2005-04-27 |
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