JP2000318627A - 電動式パワーステアリング装置 - Google Patents

電動式パワーステアリング装置

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JP2000318627A
JP2000318627A JP12874099A JP12874099A JP2000318627A JP 2000318627 A JP2000318627 A JP 2000318627A JP 12874099 A JP12874099 A JP 12874099A JP 12874099 A JP12874099 A JP 12874099A JP 2000318627 A JP2000318627 A JP 2000318627A
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housing
shaft
rack
resolver
power generation
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Minoru Takahashi
稔 高橋
Naoki Seshimo
直樹 瀬下
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NSK Ltd
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NSK Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】車両設計の自由度を向上させることの可能な電
動式パワーステアリング装置を提供する。 【解決手段】ブラシレスモータ23を配置したハウジン
グ8の大円筒部8bよりも小径の小円筒部8aにレゾル
バ27を配置しているので、大円筒部8bの軸線方向長
さを極力短くすることができ、もって車両設計の自由度
を向上させることが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電動モータを用い
た車両のパワーステアリング装置に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の電動式パワーステアリング装置の
一形式として、ラック・アンド・ピニオン式ステアリン
グ装置のラック軸が挿通されたスリーブ部材を、ラック
軸と同軸の電動モータにより回転させ、その回転出力
を、ボールスクリュー機構を介してラック軸の長手方向
推力に変換するようにしたものが知られている(特願平
9−160650号参照)。いわゆるラックアシストタ
イプと呼ばれる、このような電動式パワーステアリング
装置は、ラック軸と同軸の電動モータを用いているの
で、ステアリングコラム周囲に電動モータを設けたタイ
プに比べ、ステアリングコラム周辺の構成をよりコンパ
クトにでき、またアシスト力を効率的に伝達できるとい
う利点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、電動モータ
の一つであるブラシレスモータは一般的に、回転軸の位
置を検出する位置検出部と、回転軸に回転トルクを発生
させる動力発生部と、これらを内包するハウジング部と
で主として構成されている。しかるに、上述した特願平
9−160650号に開示されているように、位置検出
部と動力発生部とを近接して設けた場合、それらは一体
的にハウジング部で覆われることとなるため、動力発生
部の軸線方向長さに対して、大径であるハウジング部の
軸線方向長さが長くなってしまう。一方、一般的に動力
発生部は比較的大径であるため、それを覆うハウジング
部の外径も大径化し、従ってハウジング部は、軸線方向
及び半径方向に大きなものとなってしまう。更に、動力
発生部が比較的軸線方向に長い電動モータを用いた場
合、ラック軸全体が大径となってしまうという問題もあ
る。
【0004】特に、ブラシレスモータの回転軸の回転位
置を精度良く検出したい場合には、レゾルバやエンコー
ダを用いることが多いが、それらを用いることによっ
て、更に電動モータは大型化する傾向が高い。また、電
動モータとしてブラシ付きのDCモータを用いる場合に
は、コイルとコンミテータとを離して設けることができ
ず、それにより電動モータの軸線方向長さが増大するこ
ととなる。
【0005】一方、ラックアシストタイプの電動式パワ
ーステアリング装置は、通常車両のエンジンルーム下部
に配置されているが、かかる位置は、駆動系や排気系の
近傍であるため、これらの設計を適切に行うために、電
動式パワーステアリング装置の構成はよりコンパクトで
あることが望まれている。特に、エンジンからの排気管
がラック軸と交差するレイアウトを有する車両の場合、
ラック軸が大径となると、排気管が交差する位置が制限
されてしまい、車両設計の自由度が低下するという問題
が生じる。
【0006】このような問題点に鑑み、本発明は、車両
設計の自由度を向上させることの可能な電動式パワース
テアリング装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成すべ
く、本発明の電動式パワーステアリング装置は、第1ハ
ウジング部と、前記第1ハウジング部よりも外形の大き
な第2ハウジング部とを備えたハウジングと、前記第2
ハウジング部内に配置され、回転部材を有する動力発生
部と、前記第1ハウジング部内に配置され、前記回転部
材の回転位置を検出する位置検出部とを有し、前記動力
発生部は、前記位置検出部の検出した回転位置に基づい
て駆動制御されるものである。
【0008】本発明の電動式パワーステアリング装置
は、操舵装置を駆動するラック軸の周囲に配置され、ラ
ック軸を駆動する動力を発生する動力発生部と、前記ラ
ック軸のラック歯と噛合するピニオンを形成した軸の近
傍に設けられ、前記軸の回転位置を検出する位置検出部
とを有し、前記動力発生部は、前記位置検出部の検出し
た回転位置に基づいて駆動制御されるものである。
【0009】
【作用】本発明の電動式パワーステアリング装置によれ
ば、第1ハウジング部と、前記第1ハウジング部よりも
外形の大きな第2ハウジング部とを備えたハウジング
と、前記第2ハウジング部内に配置され、回転部材を有
する動力発生部と、前記第1ハウジング部内に配置さ
れ、前記回転部材の回転位置を検出する位置検出部とを
有し、前記動力発生部は、前記位置検出部の検出した回
転位置に基づいて駆動制御されるので、外形の大きい第
2ハウジング部は、前記動力発生部のみを覆えば足り、
それにより第2ハウジング部を極力小さくすることがで
き、もって車両設計の自由度を向上させることが可能と
なる。また、かかる構成によれば、同一外形のハウジン
グに設置されている場合に比べ、前記動力発生部と前記
位置検出部とを、ある程度離間させることができるた
め、例えば前記動力発生部が前記位置検出部に与える熱
の影響などを極力回避することができる。
【0010】更に、前記電動式パワーステアリング装置
が、ねじ軸とボールナットとから成っていて、前記動力
発生部の回転部材からの動力を伝達するボールスクリュ
ー機構を有し、前記動力発生部と前記位置検出部との間
には、前記ボールナットが位置するようにすれば、前記
動力発生部と前記位置検出部とは更に離間するため、前
記動力発生部が前記位置検出部に与える熱の影響などを
より回避することができる。
【0011】本発明の電動式パワーステアリング装置に
よれば、操舵装置を駆動するラック軸の周囲に配置さ
れ、ラック軸を駆動する動力を発生する動力発生部と、
前記ラック軸のラック歯と噛合するピニオンを形成した
軸の近傍に設けられ、前記軸の回転位置を検出する位置
検出部とを有し、前記動力発生部は、前記位置検出部の
検出した回転位置に基づいて駆動制御されるので、ラッ
ク軸の周囲から前記位置検出部を排除することによっ
て、例えばラック軸を覆うハウジングをよりコンパクト
なものにでき、それにより車両設計の自由度を向上させ
ることができる。また、前記動力発生部と前記位置検出
部とを相当離間させることができるため、例えば前記動
力発生部が前記位置検出部に与える熱の影響などを極力
回避することができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して以下に詳細に説明する。図1は、本発明によ
る第1の実施の形態にかかる電動式パワーステアリング
装置を示す概念図である。図1において、ステアリング
ホイール1は、ステアリングシャフト2の上部を構成す
る入力軸2aに連結されている。入力軸2aの下端は、
トルクセンサ3を介して、ステアリングシャフト2の下
部を構成する出力軸2bの上端に連結されている。
【0013】トルクセンサ3は、ステアリングシャフト
2に配設され、入力軸2aに伝達された操舵トルクを検
出するものであり、例えば、繰舵トルクを入力軸2a及
び出力軸2b間に介挿したトーションバーのネジレ角変
位に変換し、このネジレ角変位をポテンショメータで検
出するように構成され、操作者がステアリングホイール
1を操舵操作することによって、ステアリングシャフト
2に生じるネジレの大きさと方向とに応じたアナログ電
圧からなるトルク検出信号Tvを、コントローラ13に
出力するようになっている。
【0014】かかるトルクセンサ3は、例えば、ステア
リングホイール1が中立状態にある場合には、所定の中
立電圧をトルク検出信号Tvとして出力し、これよりス
テアリングホイール1を右旋した場合には、そのときの
操舵トルクに応じて中立電圧より増加する電圧を、左旋
した場合には、そのときの操舵トルクに応じて中立電圧
より減少する電圧を出力するようになされている。
【0015】出力軸2bの下端は、ユニバ―サルジョイ
ント4を介してロアシャフト5の上端に連結され、さら
に、ロアシャフト5の下端は、ユニバーサルジョイント
6を介してピニオンシャフト7の上端に連結されてい
る。ピニオンシャフト7の下端には、不図示のピニオン
が連結されており、かかるピニオンは、ラック軸(図
2)のラック歯に噛合している。ラック軸周囲のラック
ハウジング8には、ラック軸同軸型3相矩形波駆動式ブ
ラシレスモータ23が後述する態様で配置されている。
【0016】モータ23を駆動制御し、操舵系への操舵
補助力の制御を行うため、コントローラ13が設けられ
ている。コントローラ13は、車載のバッテリ16から
電源供給されることによって作動するようになされてい
る。バッテリ16の負極は接地され、その正極はエンジ
ン始動を行うイグニッションスイッチ14及びヒューズ
15aを介してコントロ―ラ13に接続されると共に、
ヒューズ15bを介してコントローラ13に直接接続さ
れており、このヒューズ15bを介して供給される電源
は例えば、メモリバックアップ用に使用される。コント
ローラ13は、トルクセンサ3からのトルク検出信号T
vと、例えば、図示しない変速機の出力軸に配設された
車速センサ17からの車速検出信号Vpとに基づきモー
タ23を駆動制御することができる。
【0017】図2は、本実施の形態にかかるラック軸同
軸型ブラシレスモータ及びボールスクリュー機構を示す
ためにラックハウジングを切断して示す図である。ラッ
クハウジング8は、第1ハウジング部としての小円筒部
8aと、第2ハウジング部としての大円筒部8bとを直
列に連結した形状を有する。尚、小円筒部8aは、後述
するボールスクリュー機構のボールスクリューナット2
9を内包し、大円筒部8bは、ブラシレスモータ23を
内包しているが、ボールスクリューナット29の方がブ
ラシレスモータ23より小さいため、小円筒部8aの外
径は、大円筒部8bの外径より小さくなっている。
【0018】ラックハウジング8の右方端は、ピニオン
側ハウジング8cにより閉止され、ボルト30により締
結されることによって一体化されている。ラックハウジ
ング8は、ブラケット21aにより図示しない車体に固
定され、ピニオン側ハウジング8cは、ブラケット21
bにより同様に車体に固定されている。ラックハウジン
グ8及びピニオン側ハウジング8c内に、ラック軸22
が挿通され、ラック軸22はその両端において、タイロ
ッド9,10(図1)に連結されている。タイロッド
9,10は、図示しない操向機構に連結されている。
【0019】ラックハウジング8内には円管状の固定子
23aが固定されており、また、固定子23aの一部を
巻回する複数の励磁相からなるコイル23bが設けられ
ている。固定子23aに挿通するようにして、細長い薄
肉円管状の回転子23cが設けられている。回転子23
cの外周には、固定子23aに対向するようにして、円
筒状の駆動用磁石23dが設けられている。駆動用磁石
23dは、円周方向にN極とS極とを交互に形成するよ
う磁化されている。回転子23c内をラック軸22が延
在するようになっている。尚、固定子23aと、コイル
23bと、回転子23cと、駆動用磁石23dとで、ブ
ラシレスタイプの電動モータ23すなわち動力発生部を
構成している。
【0020】回転子23cの右方端は、軸受26によ
り、ピニオン側ハウジング8cに対して回転自在に支持
されている。一方、回転子23cの左方端は、略円管状
のボールスクリューナット29の右方端に圧入嵌合され
ている。ボールスクリューナット29は、内側に螺旋状
の内ねじ溝29aを有し、内ねじ溝29aは、ラック軸
22の左方部に形成された外ねじ溝22aに対向し、そ
れによりて転動路が形成されている。該転動路内には、
複数のボール31が転動自在に収容されている。
【0021】ボール31は、ボールスクリューナット2
9とラック軸22が相対回転する際に生じる摩擦力軽減
のために用いられる。なお、ボールスクリューナット2
9は、その内部に循環路29cを有し、ボールスクリュ
ーナット29の回転時に、循環路29cを介してボール
31は循環可能となっている。
【0022】ボールスクリューナット29の左方端は、
軸受25によりラックハウジング8に対して回転自在に
支持されている。軸受25,26は、外輪、内輪、およ
び両輪間のボールとから形成されるアンギュラコンタク
トタイプの軸受である。軸受26の外輪右方端がピニオ
ン側ハウジング8cに当接しているので、軸受25の左
方に配置された押圧部材32が、軸受25の外輪を右方
に押圧すると、軸受25のボールと内輪、ボールスクリ
ューナット29、回転子23c、軸受26の内輪及びボ
ールを介して押圧力が伝達され、軸受26の外輪は、ピ
ニオン側ハウジング8cより反力を受けるようになって
いる。すなわち、軸受25の内輪と軸受26の内輪と
は、介在する部材を介して、互いに近接する方向の相対
移動が禁止されるようになっている。
【0023】回転子23cの左端近傍外周にであって、
小円筒部8a内には、回転位置検出用のレゾルバ(位置
検出部)27が設けられている。レゾルバ27は、回転
子23cと一体的に回転するロータ部27aと、ラック
ハウジング8に対して取り付けられたステータ部27b
とからなる。ステータ部27bには、ロータ部27aの
回転位置に応じて、所定の電圧が誘起されるので、かか
る電圧を測定することによって、ロータ部27aすなわ
ち回転子23cの回転位置(位相)を判断できる。
【0024】レゾルバ27から出力される回転子23c
の回転位置(位相)に基づいて、コントローラ13は、
回転方向に分割された各コイル23bの励磁相に順次電
流を供給分配し、その結果、ブラシレスモータ23は所
定の回転出力を発生するように駆動制御される。
【0025】次に、図面を参照して本実施の形態の動作
を説明する。図1において、車両が直進状態にあり、ス
テアリングホイール1からラック軸22へ操舵力が入力
されていない場合、トルクセンサ3から出力されるトル
ク検出信号Tvは、ゼロもしくは低い値であるため、コ
ントローラ13はブラシレスモータ23を回転駆動しな
い。従って、この電動式パワーステアリング装置は補助
操舵力を出力しない状態にある。
【0026】一方、車両がカーブを曲がろうとする場合
には、ステアリングホイール1が操舵されて操舵力がラ
ック軸22へ伝達されるため、トルクセンサ3からは、
操舵トルクに応じたトルク検出信号Tvが出力され、速
度センサ17からの検出信号Vpを考慮して、コントロ
ーラ13は、適切なトルクでブラシレスモータ23の回
転子23cを回転させる。回転子23cが回転するとボ
ールスクリューナット29も回転し、それによりラック
軸22を左もしくは右方向に移動させて補助操舵力を発
生させるようになっている。
【0027】ところで、本実施の形態によれば、レゾル
バ27の外径は、ブラシレスモータ23の外径よりも小
径であるため、ラックハウジング8の小円筒部8a内に
配置でき、従ってブラシレスモータ23のみを覆えばよ
いことから大円筒部8bの軸線方向長さを短くすること
ができ、それによりラックハウジング8の周囲における
車両設計を容易にすることができる。また、ブラシレス
モータ23からレゾルバ27を隔置配置することによっ
て、ブラシレスモータ23の熱による悪影響がレゾルバ
27に及ぶことを極力防止することができる。
【0028】図3は、本発明にかかる第2の実施の形態
による構成を示す、図2と同様な一部断面図である。か
かる実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、レ
ゾルバの位置である。より具体的には、図3において、
レゾルバ127は、ボールスクリューナット129の外
周に設けられており、ブラシレスモータ23の回転子2
3cと一体で回転するボールスクリューナット129の
回転位置を検出するようになっている。その他の点につ
いては、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省
略する。
【0029】かかる第2の実施の形態によれば、レゾル
バ127を、ボールスクリューナット129の外周であ
って、ラックハウジング8の小円筒部8a内に配置して
いるため、ブラシレスモータ23のみを覆えばよいこと
から大円筒部8bの軸線方向長さを短くすることがで
き、それによりラックハウジング8の周囲における車両
設計を容易にすることができる。また、第1の実施の形
態に比し、ブラシレスモータ23からレゾルバ127を
より隔置配置することによって、ブラシレスモータ23
の熱による悪影響がレゾルバ127に及ぶことを極力防
止している。
【0030】図4は、本発明にかかる第3の実施の形態
による構成を示す、図2と同様な一部断面図である。か
かる実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、レ
ゾルバの位置である。より具体的には、図4において、
レゾルバ227は、ピニオンシャフト7の上端近傍に配
置されている。レゾルバ227は、2つのリングハウジ
ング8e、8fに挟持されるようにして、ピニオン側ハ
ウジング8cに取り付けられている。ピニオンシャフト
7の回転角度は、ラック軸22の軸線方向移動に対応
し、かつラック軸22の軸線方向移動は、ブラシレスモ
ータ23の回転子23cと一体で回転するボールスクリ
ューナット29の回転角度に対応するため、ピニオンシ
ャフト7の回転位置を求めることによって、回転子23
cの回転位置を求めることができる。その他の点につい
ては、第1の実施の形態と同様であるので、説明を省略
する。
【0031】かかる第3の実施の形態によれば、レゾル
バ227を、ピニオンシャフト7の上端近傍に配置して
いるため、ブラシレスモータ23のみを覆えばよいこと
から大円筒部8bの軸線方向長さを短くすることがで
き、それによりラックハウジング8の周囲における車両
設計を容易にすることができる。また、第1の実施の形
態に比し、ブラシレスモータ23からレゾルバ227を
より隔置配置することによって、ブラシレスモータ23
の熱による悪影響がレゾルバ227に及ぶことはほぼ回
避される。
【0032】図5は、本発明にかかる第4の実施の形態
による構成を示す、図2と同様な一部断面図である。か
かる実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、レ
ゾルバの位置である。より具体的には、図5において、
ブラシレスモータ23の回転子23cの右方端が延長さ
れており、軸受26の右側であって、ピニオン側ハウジ
ング8cの小径部8g内にレゾルバ327が配置され、
回転子23cの回転位置を検出するようになっている。
その他の点については、第1の実施の形態と同様である
ので、説明を省略する。
【0033】かかる第4の実施の形態によれば、レゾル
バ327を、軸受26を挟んでピニオン側ハウジング8
cの小径部8g内に配置しているため、ブラシレスモー
タ23のみを覆えばよいことから大円筒部8bの軸線方
向長さを短くすることができ、それによりラックハウジ
ング8の周囲における車両設計を容易にすることができ
る。また、軸受26を間に挟むようにして、ブラシレス
モータ23からレゾルバ327をより隔置配置すること
によって、ブラシレスモータ23の熱による悪影響がレ
ゾルバ327に及ぶことを極力防止している。
【0034】図6は、本発明にかかる第5の実施の形態
による構成を示す、図2と同様な一部断面図である。か
かる実施の形態が、第1の実施の形態と異なる点は、レ
ゾルバの位置である。より具体的には、図6において、
ボールスクリューナット429の左方端が延長されてお
り、軸受25の右側であって、小円筒部8a内にレゾル
バ427が配置され、ボールスクリューナット429す
なわち回転子23cの回転位置を検出するようになって
いる。その他の点については、第1の実施の形態と同様
であるので、説明を省略する。
【0035】かかる第5の実施の形態によれば、レゾル
バ427を、ボールスクリューナット429及び軸受2
5を挟んでピニオン側ハウジング8c内に配置している
ため、ブラシレスモータ23のみを覆えばよいことから
大円筒部8bの軸線方向長さを短くすることができ、そ
れによりラックハウジング8の周囲における車両設計を
容易にすることができる。また、ボールスクリューナッ
ト429及び軸受25を間に挟むようにして、ブラシレ
スモータ23からレゾルバ427をより隔置配置するこ
とによって、ブラシレスモータ23の熱による悪影響が
レゾルバ427に及ぶことを極力防止している。
【0036】以上述べた、本実施の形態にかかる電動式
パワーステアリング装置によれば、車両のエンジンルー
ム下部のごとき、設計の自由度が制限されるような場所
に設けられても、大円筒部8bの軸線方向長さが短いた
めに、例えば排気管の取り廻し設計に余裕ができ、また
干渉などの恐れがある場合には、ブラシレスモータ23
を軸線方向に移動させて、エンジンルームの空いている
スペースを有効に活用することも可能となる。
【0037】上述した実施の形態においては、永久磁石
を設けたブラシレスDCモータを例に取り説明している
が、リラクタンス力の変化により回転力を発生するバリ
アブルリラクタンスモータ(VR)モータや、スイッチ
ドリラクタンスモータ(SR)モータのように永久磁石
を用いないモータも適用可能である。すなわち、ブラシ
レスDCモータやスイッチドリラクタンスモータのよう
に、機械的整流子がないタイプは、位置検出部を設ける
ことが行われているため、かかる位置検出部を適切な位
置に配置することによって、上述の効果を得ることがで
きるのである。
【0038】更に、位置検出部は、レゾルバに限る必要
はなく、エンコーダや、より簡素な永久磁石とホール素
子とを組み合わせたものであっても良い。
【0039】以上、本発明を実施の形態を参照して説明
してきたが、本発明は上記実施の形態に限定して解釈さ
れるべきではなく、適宜変更・改良が可能であることは
もちろんである。例えば、レゾルバは、ピニオンシャフ
トに設ける代わりに、これに連結されたステアリングシ
ャフトに設けても良い。
【0040】
【発明の効果】本発明の電動式パワーステアリング装置
によれば、第1ハウジング部と、前記第1ハウジング部
よりも外形の大きな第2ハウジング部とを備えたハウジ
ングと、前記第2ハウジング部内に配置され、回転部材
を有する動力発生部と、前記第1ハウジング部内に配置
され、前記回転部材の回転位置を検出する位置検出部と
を有し、前記動力発生部は、前記位置検出部の検出した
回転位置に基づいて駆動制御されるので、外形の大きい
第2ハウジング部は、前記動力発生部のみを覆えば足
り、それにより第2ハウジング部を極力小さくすること
ができ、もって車両設計の自由度を向上させることが可
能となる。また、かかる構成によれば、同一外形のハウ
ジングに設置されている場合に比べ、前記動力発生部と
前記位置検出部とを、ある程度離間させることができる
ため、例えば前記動力発生部が前記位置検出部に与える
熱の影響などを極力回避することができる。
【0041】本発明の電動式パワーステアリング装置に
よれば、操舵装置を駆動するラック軸の周囲に配置さ
れ、ラック軸を駆動する動力を発生する動力発生部と、
前記ラック軸のラック歯と噛合するピニオンを形成した
軸の近傍に設けられ、前記軸の回転位置を検出する位置
検出部とを有し、前記動力発生部は、前記位置検出部の
検出した回転位置に基づいて駆動制御されるので、ラッ
ク軸の周囲から前記位置検出部を排除することによっ
て、例えばラック軸を覆うハウジングをよりコンパクト
なものにでき、それにより車両設計の自由度を向上させ
ることができる。また、前記動力発生部と前記位置検出
部とを相当離間させることができるため、例えば前記動
力発生部が前記位置検出部に与える熱の影響などを極力
回避することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態にかかる電動式パワーステ
アリング装置を示す概略構成図である。
【図2】本実施の形態にかかるラック軸同軸型ブラシレ
スモータ周辺の軸線方向断面図である。
【図3】本発明にかかる第2の実施の形態による構成を
示す、図2と同様な一部断面図である。
【図4】本発明にかかる第3の実施の形態による構成を
示す、図2と同様な一部断面図である。
【図5】本発明にかかる第4の実施の形態による構成を
示す、図2と同様な一部断面図である。
【図6】本発明にかかる第5の実施の形態による構成を
示す、図2と同様な一部断面図である。
【符号の説明】
1 ステアリングホイール 2 ステアリングシャフト 3 トルクセンサ 4、6 ユニバーサルジョイント 5 ロアシャフト 7 ピニオンシャフト 8 ラックハウジング 8a 小円筒部 8b 大円筒部 8c ピニオン側ハウジング 9,10 タイロッド 13 コントローラ 14 イグニッションスイッチ 15a、15b ヒューズ 16 バッテリ 17 車速センサ 21 ブラケット 22 ラック軸 23 ブラシレスモータ 23a 固定子 23b コイル 23c 回転子 23d 駆動用磁石 25,26 軸受 27、127、227,327,427 レゾルバ 29、129,429 ボールスクリューナット 31 ボール 32 押圧部材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ハウジング部と、前記第1ハウジン
    グ部よりも外形の大きな第2ハウジング部とを備えたハ
    ウジングと、 前記第2ハウジング部内に配置され、回転部材を有する
    動力発生部と、 前記第1ハウジング部内に配置され、前記回転部材の回
    転位置を検出する位置検出部とを有し、 前記動力発生部は、前記位置検出部の検出した回転位置
    に基づいて駆動制御される電動式パワーステアリング装
    置。
  2. 【請求項2】 前記電動式パワーステアリング装置は、
    ねじ軸とボールナットとから成っていて、前記動力発生
    部の回転部材からの動力を伝達するボールスクリュー機
    構を有し、 前記動力発生部と前記位置検出部との間には、前記ボー
    ルナットが位置する請求項1に記載の電動式パワーステ
    アリング装置。
  3. 【請求項3】 操舵装置を駆動するラック軸の周囲に配
    置され、ラック軸を駆動する動力を発生する動力発生部
    と、 前記ラック軸のラック歯と噛合するピニオンを形成した
    軸の近傍に設けられ、前記軸の回転位置を検出する位置
    検出部とを有し、 前記動力発生部は、前記位置検出部の検出した回転位置
    に基づいて駆動制御される電動式パワーステアリング装
    置。
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