JPH1066980A - 超純水製造設備の殺菌装置 - Google Patents
超純水製造設備の殺菌装置Info
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- JPH1066980A JPH1066980A JP8226721A JP22672196A JPH1066980A JP H1066980 A JPH1066980 A JP H1066980A JP 8226721 A JP8226721 A JP 8226721A JP 22672196 A JP22672196 A JP 22672196A JP H1066980 A JPH1066980 A JP H1066980A
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Abstract
装置から主送水配管を介して超純水を使用場所に供給す
る分岐配管を効率的に殺菌する。 【解決手段】 分岐配管5a,5cに設けられた水の流
出及び流入が可能な複数のポート7a,7cと、このポ
ート7a,7cに接続可能な水の受入口21a及び送出
口22aを有する移動可能な水の殺菌手段10とを備え
る超純水製造設備の殺菌装置。 【効果】 分岐配管に設けられたポートに殺菌手段の受
入口及び送出口を接続し、主送水配管から当該分岐配管
への送水を止めて、殺菌手段と分岐配管との間で殺菌水
を循環させる。超純水製造設備の運転を停止することな
く、当該分岐配管を簡易に殺菌することができる。殺菌
手段は移動可能であるため、順次分岐配管毎に殺菌を行
ってすべての分岐配管を殺菌できる。
Description
菌装置に係り、特に、超純水製造装置から主送水配管を
介して超純水を使用場所に供給する分岐配管を殺菌する
ための装置に関する。
ている超純水は、図2に示す如く、前処理システム1、
一次純水製造システム2及びサブシステム3から構成さ
れる超純水製造装置で原水(工業用水、市水、井水等)
を処理することにより製造され、製造された超純水は、
主送水配管4の送り配管4Aから分岐する分岐配管5
(5A,5B…5N)を経て各使用場所6(6A,6B
…6N)に供給される。余剰の超純水は主送水配管4の
戻り配管4Bよりサブシステム3に戻され、処理後再使
用される。
送水配管及び分岐配管を定期的に殺菌する必要がある。
特に、分岐配管は、使用場所のバルブからの逆汚染の問
題があることから、定期的に殺菌を行って無菌状態を維
持することが重要である。
は、H2 O2 殺菌、中温H2 O2 殺菌又は熱殺菌が行わ
れている。また、一般化されてはいないが、オゾン殺菌
法も知られている。
ずれも超純水製造設備のサブシステムも含めて、主に主
送水配管にH2 O2 水、40℃程度のH2 O2 水、熱水
又は50〜300ppb程度のオゾン水を循環させて行
われるため、超純水製造設備の運転を停止する必要があ
る。
問題がある。 H2 O2 殺菌ないし中温H2 O2 殺菌は、1〜5%
のH2 O2 水を用いて数時間行う必要があり、殺菌に要
する時間が長い。 熱殺菌は、80〜90℃の熱水を通水するため、耐
熱性の配管や部材を用いる必要があり、材質に制約を受
け、コストが高騰する。 オゾン殺菌は比較的低濃度のオゾン水で短時間に殺
菌することが可能であるが、オゾン発生設備を設ける必
要があり、殺菌に用いるオゾン水量が多いとコスト高と
なる。また、殺菌する配管が長いと、途中でオゾンの自
然分解が起きるため、確実に殺菌を行うためには、通常
の2倍以上の濃度のオゾン水が必要となることから、よ
り一層コスト高となる上に、耐オゾン性のPVDF(ポ
リフッ化ビニリデン)配管とすることが必要とされ、材
質に制約を受ける。
水製造設備の運転を停止することなく、超純水製造装置
から主送水配管を介して超純水を使用場所に供給する分
岐配管を効率的に殺菌することができる超純水製造設備
の殺菌装置を提供することを目的とする。
の殺菌装置は、超純水製造装置から主送水配管を介して
超純水を使用場所へ供給する分岐配管を殺菌する殺菌装
置であって、該分岐配管に設けられた水の流出及び流入
が可能な複数のポートと、それぞれ該ポートに接続可能
な水の受入口及び送出口を有した移動可能な水の殺菌手
段とを備えてなることを特徴とする。
分岐配管に設けられたポートに殺菌手段の受入口及び送
出口を接続し、主送水配管から当該分岐配管への送水の
みを止めて、殺菌手段と分岐配管との間で殺菌水を循環
させることにより、超純水製造設備の運転を停止するこ
となく、当該分岐配管を簡易に殺菌することができる。
殺菌手段は移動可能であるため、順次分岐配管毎に殺菌
を行ってすべての分岐配管を殺菌することができる。
施の形態を詳細に説明する。
置を、図2に示されるような超純水製造設備の分岐配管
5(5A〜5N)の殺菌に適用した例を示す系統図であ
る。
ブシステムよりなる超純水製造装置から主送水配管4の
送り配管4Aを経て送水された超純水は、分岐配管5の
送り管5a及び使用場所への給水管5bより使用場所6
に供給される。余剰の超純水は戻り管5cから主送水配
管4の戻り配管4Bを経て超純水製造装置のサブシステ
ムに循環される。V1 ,V2 ,V3 は分岐配管5の各部
に設けられたバルブである。
流側及び戻り管5cのバルブV3 の上流側にはそれぞれ
水の流出入が可能なポート7a,7cが設けられてい
る。このポ−ト7a、7cは、通常時は閉鎖されてお
り、後述の移動式殺菌装置10の受入口21a,送出口
22aが接続されるときに開放される。
1、タンク12、タンク12内にオゾンを注入するため
のオゾン発生装置13、ポンプ14、オゾン濃度を測定
するオゾン計15、フィルター16を備える。タンク1
2は、窒素を導入して送り出した溶解しなかったオゾン
ガスを、活性炭フィルター17で分解して系外へ排出す
るように構成されている。また、この移動式殺菌装置1
0は、バルブV4 を備える水の受入配管21とバルブV
5 を備える水の送出配管22とを備え、この受入配管2
1の受入口21aは戻り管5cのポート7cに、送出配
管22の送出口22aは送り管5aのポート7aに着脱
可能に接続されている。送出配管22にはバルブV6 を
備える排水配管23が分岐している。
去するためのものであり、波長254nmを主体とする
UVを発生するものが好ましい。なお、UV照射装置1
1は、殺菌中はOFFとし、殺菌後の残留オゾンを除去
する際にONにするのが好ましい。
耐オゾン性を確保するためにSUS或いはPVDFコー
ティング材よりなるものが好ましい。
いが、一般的には超純水を電気分解してオゾンを発生す
るものが好適である。
を有するものが好ましい。オゾン計の代りにORP計を
用いてオゾン濃度を測定することもできる。
のフィルターが好ましい。
菌するためには、この移動式殺菌装置10を分岐配管5
の近くに移動させて、受入配管21の受入口21aを戻
り管5cのポート7cに、送出配管22の送出口22a
を送り管5aのポート7aにそれぞれ接続して、図1の
状態とし、次の手順で殺菌を行う。
V6 閉の状態でバルブV2 ,V3 を閉め、送り配管4
A,分岐配管5の戻り管5cのポート7c及び受入配管
21を経てタンク12に超純水を貯める。
V5 を開けてポンプ14を作動させると共に、オゾン発
生装置13を作動させて、オゾンを注入し、所定濃度の
オゾン水を殺菌装置10と分岐配管5(ポート7aとポ
ート7cとの間の配管)との間で循環させる。このと
き、UV照射装置11は停止させておく。このオゾン殺
菌は、0.05〜1.0m/secの流速でオゾン濃度
20〜300ppbのオゾン水を30〜120分間循環
させて行うのが好ましい。
生装置13を停止してUV照射装置11を作動させ、水
の循環を継続した状態でUV照射を行って系内のオゾン
を分解除去する。タンク12内の気相のオゾンはN2 を
吹き込んで押し出し、活性炭フィルター17を通して除
去し、処理ガスを系外へ排出する。このオゾン除去は、
系内のオゾン濃度が5ppb以下となるまで、通常の場
合、15〜30分実施する。
停止し、バルブV5 を閉じ、バルブV1 ,V6 を開け
て、主送水配管4の送り配管4Aからの超純水を分岐配
管5のポート7cより殺菌装置10に流入させ、系内の
水を排出配管23より排出して、洗浄する。この排水及
び洗浄は15分以上、例えば30〜60分程度行うのが
好ましい。
移動式殺菌装置10を分岐配管5から取り外すと共に、
バルブV3 ,V2 を開き、使用場所6での超純水の使用
を再開する。
段を有し、分岐配管に着脱可能な水の受入口及び送出口
を有する移動式殺菌装置であれば、上記手順により、分
岐配管に設けられた2個のポート間の管路内に、オゾン
水を循環させた後、オゾンを除去し、更にその後水洗浄
することで容易に分岐配管を殺菌することができる。
ある必要はなく、3個以上であっても良い。この場合に
は、移動式殺菌装置を接続するポートを選択すること
で、分岐配管の所望の区間を殺菌することができる。一
般的には、図1に示すごとく、使用場所6への給水管5
bの上流側の送り管5aと、下流側の戻り管5cに各々
1個ずつポート7a,7cを設け、このポート7a,7
c間の配管内の殺菌を行う。
としてUV照射装置を用いているが、オゾンの除去には
活性炭フィルターを用いることもできる。活性炭フィル
ターを用いる場合には、繊維状活性炭フィルターを殺菌
装置の管路に設置し、オゾン水の循環時には、この活性
炭フィルターをバイパスし、オゾン除去時にのみ活性炭
フィルターに通水するように流路を切り換えるようにす
る。
照射によるオゾン分解による効果を示す。
リーン塩ビパイプで、この貯槽(200L容量)内の超
純水をポンプで送り出して再び戻す長さ20mの循環配
管を取り付けた。なお、この配管の途中にはUV照射装
置(UV波長254nm)とオゾン計を取り付けた。
添加し、3日間循環したところ、系内の生菌数は20〜
30個/100mLとなった。
を入れ、オゾン発生装置((株)笹倉機械製作所「OM
−2型」)で発生させたオゾンを、オゾン計の測定値が
50〜100ppbになるように散気し、0.5m3 /
hrで水を循環させた。
を表1に示す。
散気を停止し、UV照射装置を作動させ0.2KW/m
3 でUV照射装置を作動させ0.2KW/m3 でUV照
射した状態で更に30分循環させたところ、系内のオゾ
ン濃度は5ppb以下となった。
を行うことができ、また、殺菌後はUV照射でオゾンを
容易に分解除去できることがわかる。
設備の殺菌装置によれば、超純水製造設備の運転を停止
することなく、超純水製造装置から主送水配管を介して
超純水を使用場所に供給する分岐配管を効率的に殺菌す
ることができる。
菌が最も必要とされる分岐配管のみを、個別に殺菌する
ものであるため、超純水製造設備の運転を停止すること
なく短時間で殺菌することができる。しかも、オゾン殺
菌を行う場合であっても、比較的短い分岐配管を殺菌す
るため、高濃度オゾン水を用いる必要がなく、このた
め、配管の材質に制約を受けることがない。
態を示す系統図である。
る。
Claims (1)
- 【請求項1】 超純水製造装置から主送水配管を介して
超純水を使用場所へ供給する分岐配管を殺菌する殺菌装
置であって、 該分岐配管に設けられた水の流出及び流入が可能な複数
のポートと、 それぞれ該ポートに接続可能な水の受入口及び送出口を
有した移動可能な水の殺菌手段とを備えてなる超純水製
造設備の殺菌装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP22672196A JP3240932B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 超純水送水設備 |
Applications Claiming Priority (1)
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JPH1066980A true JPH1066980A (ja) | 1998-03-10 |
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ID=16849593
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JP22672196A Expired - Fee Related JP3240932B2 (ja) | 1996-08-28 | 1996-08-28 | 超純水送水設備 |
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1996
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