JPH1066918A - ペースト塗布装置 - Google Patents

ペースト塗布装置

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JPH1066918A
JPH1066918A JP22643896A JP22643896A JPH1066918A JP H1066918 A JPH1066918 A JP H1066918A JP 22643896 A JP22643896 A JP 22643896A JP 22643896 A JP22643896 A JP 22643896A JP H1066918 A JPH1066918 A JP H1066918A
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needle
paste
work
workpiece
axis
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JP22643896A
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Inventor
Tadakatsu Harada
忠克 原田
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Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 安定した高精度塗布を行うことができない。 【解決手段】 ワーク吸着テーブル6には、複数の吸引
孔6aを形成し、この吸引孔6aには360°回転可能
なロータリジョイント7を介して真空吸引用の配管であ
るチューブ8を接続し、このチューブ8の図示しない他
端部は真空吸引ポンプ等に接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はペースト塗布装置に
関し、特にインクジェットヘッドの電極導通用又は電極
形成用のペーストなどを塗布する塗布装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、インクジェット記録装置は、記
録時の振動、騒音が殆どなく、特にカラー化が容易なこ
とから、コンピュータ等のデジタル処理装置のデータを
出力するプリンタの他、ファクシミリやコピー機等にも
用いられるようになっている。このようなインクジェッ
ト記録装置に用いられるインクジェットヘッドとして、
圧電素子を用いてインク液室の内容積を変化させること
によって、インク液室に連通したノズルからインクを液
滴化して噴射させる所謂ピエゾアクチュエータ方式のも
のがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ピエゾアクチュエータ方式のインクジェットヘッドにあ
っては、高密度、高集積化を図るに従ってアクチュエー
タとこのアクチュエータに駆動電圧を印加するための電
極とを確実且つ正確に接続することが必要になるが、例
えば積層型圧電素子を用いて、この積層型圧電素子のd
33方向の変位を利用する(特開平3−73347号公
報参照)ような場合には、高集積化が進むに従って圧電
素子のスリット幅及びピッチが小さくなって、各層の両
面に設けられる端面電極を外部側の駆動信号用電極と電
気的に接続することが困難になる。
【0004】このような問題を解決する方策の1つとし
て、例えば圧電素子と電極パターンとを予め銀ペースト
等の導電性接着剤を介して接続した後、圧電素子及び電
極パターンをスリット加工して多数の圧電素子及び圧電
素子に接続した電極を形成する工法が考えられるが、こ
のような工法を用いる場合であっても、個々のアクチュ
エータと電極との接続品質ないしは導電性接着剤の塗布
品質を確保しなければならない。
【0005】この場合、液体や流体を空気圧を利用して
吐出する吐出装置(ディスペンサー)を用いた塗布装置
によって導電性接着剤の塗布を行うことが考えられる。
ところが、導電性接着剤を吐出するディスペンサーのニ
ードルと塗布対象ワークとの位置決め精度が低いと、導
電性接着剤が圧電素子の内部電極と外部の電極以外の箇
所に塗布されてしまうなどの不都合が生じるため、ディ
スペンサーニードルと塗布対象ワークとを高精度に位置
決めして、安定した塗布を行なえる塗布装置が必要にな
る。
【0006】本発明は上記の点に鑑みてなされたもので
あり、安定した高精度の塗布が可能で、タクトタイムの
短縮、歩留りの向上など生産効率を向上するペースト塗
布装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、請求項1のペースト塗布装置は、ディスペンサーの
ニードルを用いて塗布対象ワークにペーストを塗布する
ためのペースト塗布装置において、360°回転可能な
ワーク吸着ステージを備え、このワーク吸着ステージに
は前記塗布対象ワークを真空吸着するための配管を回転
可能な継手手段を介して連結した。
【0008】請求項2のペースト塗布装置は、ディスペ
ンサーのニードルを用いて塗布対象ワークにペーストを
塗布するためのペースト塗布装置において、前記塗布対
象ワーク及びニードルを同時に撮像可能な撮像手段と、
前記塗布対象ワーク及びニードルを同時に照明する輝度
調整可能な照明手段とを備えた。
【0009】請求項3のペースト塗布装置は、ディスペ
ンサーのニードルを用いて塗布対象ワークにペーストを
塗布するためのペースト塗布装置において、傾きの異な
る複数のニードルと、前記塗布対象ワークと複数のニー
ドルの内の少なくとも1つのニードルとを同時に撮像可
能な撮像手段と、この撮像手段の撮像範囲外に配置した
前記ニードルの位置を、このニードルによる前記ペース
トの点打ちをして前記撮像手段の原点からのオフセット
量で検出するニードル位置検出手段とを備えた。
【0010】請求項4のペースト塗布装置は、ディスペ
ンサーのニードルを用いて塗布対象ワークにペーストを
塗布するためのペースト塗布装置において、前記塗布対
象ワークを撮像可能な撮像手段と、この撮像手段の撮像
結果に基づいて前記塗布対象ワークの位置を検出すると
きに画像処理アルゴリズムで平均化処理を施す手段とを
備えた。
【0011】請求項5のペースト塗布装置は、ディスペ
ンサーのニードルを用いて塗布対象ワークにペーストを
塗布するためのペースト塗布装置において、前記ニード
ルを水平方向から撮像する撮像手段を備えた。
【0012】請求項6のペースト塗布装置は、上記請求
項1乃至5のいずれかのペースト塗布装置において、前
記ニードルは傾斜角を調整可能に保持した。
【0013】請求項7のペースト塗布装置は、上記請求
項1乃至6のいずれかのペースト塗布装置において、前
記塗布対象ワークがインクジェットヘッドの構成部品で
あり、前記ペーストが電極導通用或いは電極形成用のペ
ーストである構成とした。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を添付
図面を参照して説明する。図1は本発明に係るペースト
塗布装置の一例を示す基本構成図、図2は図1の右側面
図、図3は同塗布装置のワーク吸着ステージの模式的断
面図、図4は塗布用ニードルの異なる例を示す拡大図で
ある。
【0015】このペースト塗布装置は、ベース1に支柱
2を立設し、ベース1上にX軸ステージ3を固定し、こ
のX軸ステージ3上にY軸ステージ4を配置し、このY
軸ステージ4上にθ軸ステージ5を配置して、360°
回転可能なワーク吸着ステージを構成し、このワーク吸
着ステージのθ軸ステージ5上に塗布対象ワークWを真
空吸着するためのワーク吸着テーブル6を配置し、塗布
対象ワークWをX軸、Y軸、θ軸の3方向に移動可能と
している。
【0016】ここで、X軸,Y軸,θ軸の各ステージ
3,4,5は、いずれも高分解能、高精度位置決め可能
なステージを用いている。各ステージの分解能、位置決
め精度は、θ=3.6[sec],±5[sec]、X=0.
5[μm],±0.5[μm]、Y軸=0.25[μ
m],±1.0[μm]である。
【0017】また、ワーク吸着テーブル6には、図3に
示すように複数の吸引孔6aを形成し、この吸引孔6a
には360°回転可能な継手手段であるロータリジョイ
ント7を介して真空吸引用の配管であるチューブ8を接
続し、このチューブ8の図示しない他端部は真空吸引ポ
ンプ等に接続している。θ軸ステージ5の下側にはスペ
ーサ部材9を配置してチューブ8の配設路を確保してい
る。
【0018】一方、支柱2にはZ軸ステージ11を取付
けて、このZ軸ステージ11にシリンジ固定用ブラケッ
ト12を取付け、このブラケット12によって図示しな
いディスペンサーロボットに接続する垂直シリンジ13
を固定している。この垂直シリンジ13の先端にはディ
スペンサーニードルである垂直ニードル14を装着し、
この垂直ニードル14の先端位置出しはブラケット12
に取付けた垂直位置出しブラケット15によって行って
いる。、なお、Z軸ステージ11の分解能は6[μ
m]、位置決め精度は±10[μm]である。
【0019】また、シリンジ固定用ブラケット12には
斜め(角度θで、θ=20°,30°,40°を選択可
能)に傾斜した傾斜シリンジ17を固定し、この傾斜シ
リンジ17にはディスペンサーニードルである傾斜ニー
ドル18を装着し、この傾斜ニードル18の先端位置出
しはブラケット12に取付けた斜め位置出しブラケット
19によって行っている。
【0020】傾斜ニードル18(垂直ニードル14も同
じ)は、図4(a)、(b)に示すように先端がテーパ
形状をなすテーパーニードルを用いている。すなわち、
ストレートニードルでは吐出が安定せず、銀粒子のつま
り、粘度変化などが生じ易くなって、安定して塗布を行
うことができない。これに対して、テーパーニードル
は、ストレートニードルに比べて、詰りが起きにくく安
定した塗布を行なうことができ、コストの低減、歩留り
の向上を図ることができるようになる。
【0021】また、同図(c)に示すようなプラスチッ
ク成形からなる汎用的なテーパーニードル18′を使用
することもできる。すなわち、金属製のテーパーニード
ルは高価であるので、再利用を目的とした洗浄工程が加
わり、タクトタイムの伸張につながっている。使い捨て
可能なプラスチック成形からなるテーパーニードルを用
いることによって、工程の短縮とコストの低減を図れ
る。
【0022】また、支柱2にはカメラ固定用ブラケット
21を固定し、このブラケット21にワークW及び傾斜
ニードル18が撮像範囲に入る撮像手段であるCCDカ
メラ22を取付けている。このCCDカメラ22で塗布
対象ワークW及び傾斜ニードル18を撮像して、この撮
像情報を画像処理することによってワークWの位置検
出、傾斜ニードル18の位置検出を高精度に行うと共
に、CCDカメラ22の撮像結果等に基づいて後述する
垂直ニードル検出処理を行なうことによって、CCDカ
メラ22の撮像範囲に入らない垂直ニードル14の位置
検出を行なう。
【0023】さらに、カメラ固定用ブラケット21には
照明用ブラケット25を垂設し、この照明用ブラケット
25の下端部にCCDカメラ22で撮像するに際して、
塗布対象ワークW及び傾斜ニードル18、垂直ニードル
14を同時に照明する照明光源26を取付けている。こ
の照明光源26は、CCDカメラ22による撮像結果に
基づいた画像処理を行なうに必要な十分な輝度が得られ
るように角度及び位置を設定している。
【0024】次に、このペースト塗布装置の制御部は、
図5に示すように、全体の制御を司るマイクロコンピュ
ータ等からなる主制御部31と、CCDカメラ22から
の撮像情報を取込んで画像処理をする画像処理部32
と、X軸,Y軸,θ軸,Z軸の各ステージ3,4,5,
11を駆動するX軸、Y軸,θ軸,Z軸駆動部33〜3
6と、ワーク吸着テーブル6に対する負圧を発生させる
吸引ポンプ37を駆動するポンプ駆動部38と、垂直ニ
ードル14からのペーストの吐出オン/オフを行う吐出
駆動部39と、傾斜ニードル18からのペーストの吐出
オン/オフを行う吐出駆動部40と、CCDカメラ22
を駆動するカメラ駆動部41と、照明光源26の輝度調
整を行うための輝度調整部42等とを備えている。
【0025】以上のように構成したペースト塗布装置の
作用について図6以降も参照して説明する。先ず、塗布
対象ワークWについて図6及び図7を参照して説明する
と、この塗布対象ワークWは、基板51上に積層型圧電
素子52,52を接合すると共に、各圧電素子52の内
部電極を交互に接続した端面電極53,54と接続する
共通電極パターン55及び個別電極パターン56,56
を形成したものである。
【0026】そして、図8及び図9に示すように、この
塗布対象ワークWの各圧電素子52の端面電極53,5
4と基板51上の各電極パターン55,56との間に導
電性を有する銀ペースト57を塗布することで、両電極
間を接続する。この場合、銀ペースト57のはみ出し量
が多くなると、基板51上に圧電素子52,52を囲む
フレーム部材を接合するときに、接合不良を発生するこ
とになるので、はみ出し量には一定の制約(例えば図9
に示すように0.55mm以下)があり、塗布対象ワー
クWと塗布装置のディスペンサーニードルとを高精度に
位置決めしながら塗布しなければならない。
【0027】そこで、ペースト塗布装置の制御部による
塗布制御について図10を参照して説明する。まず、塗
布対象ワークWをθ軸ステージ5上に配置したワーク吸
着テーブル6上に載置し、ポンプ駆動部38を駆動して
真空ポンプ37を作動させることによって、塗布対象ワ
ークWをワーク吸着テーブル6上に真空吸着して保持す
る。そして、X軸,Y軸駆動部33,34を駆動制御し
てX軸、Y軸ステージ3,4を駆動することで、ワーク
吸着テーブル6上の塗布対象ワークWがCCDカメラ2
2による撮像可能範囲になるまで移動させる。
【0028】その後、CCDカメラ22で撮像した塗布
対象ワークWの撮像情報を画像処理部32で画像処理し
て得られる情報から塗布対象ワークWのエッジ角(θの
位置)を検出して、θ軸移動量に換算して、θの位置が
規定値(±0.03[deg])内か否かを判別し、規定
値内でないときにはθ軸駆動部35を駆動制御してθ軸
ステージ5を移動し、再度θの位置を検出する処理に戻
る。
【0029】そして、θ位置が規定値内になれば、同様
にしてCCDカメラ22で撮像した塗布対象ワークWの
撮像情報を画像処理して得られる情報からX,Yの各位
置を検出し、X軸,Y軸移動量に換算して、X,Yの位
置が規定値内か否かを判別し、規定値内でないときには
X軸,Y軸駆動部33,34を駆動制御してX軸,Y軸
ステージ3,4を移動し、再度X,Yの位置を検出する
処理に戻る。なお、このとき、垂直ニードル14及び傾
斜ニードル18と塗布対象ワークWの圧電素子52のエ
ッジとのギャップを50[μm]以下にする。
【0030】このようにして、塗布対象ワークWのX,
Y,θ軸の位置決めを行なう。この場合、塗布対象ワー
クWを吸着しているワーク吸着テーブル6と真空吸引用
のチューブ8とは360゜回転可能なロータリジョイン
ト7を介して連結しているので、真空吸着したまま塗布
対象ワークWを一方向に複数回回転することが可能にな
り、塗布対象ワークWの位置決めを迅速に行なうことが
できる。
【0031】その後、Z軸駆動部36を駆動制御してZ
軸ステージ11を下降移動させることで垂直ニードル1
4及び傾斜ニードル18を塗布対象ワークWの圧電素子
のエッジに位置決めする。その後、吐出駆動部39又は
40を駆動制御して吐出圧を垂直シリンジ13又は傾斜
シリンジ17に加えて垂直ニードル14或いは傾斜ニー
ドル18からの銀ペーストの吐出を開始(吐出オン)す
る。
【0032】この銀ペースト吐出中は、X軸ステージ3
を移動して垂直ニードル14及び傾斜ニードル18に対
して塗布対象ワークWを相対移動させ、塗布対象ワーク
Wの圧電素子52の他のエッジまで塗布したときに、銀
ペーストの吐出をオフし、Z軸ステージ11を上昇移動
させて垂直ニードル14及び傾斜ニードル18を上昇さ
せる。
【0033】この処理によって前述した図8に示す1つ
の圧電素子52の一方側への銀ペーストの塗布(1ライ
ンの塗布)が完了し、残りの3ライン分についても同様
の処理を繰り返し、4回の動作で1つの塗布対象ワーク
Wに対する塗布が完了する。
【0034】このように、精密位置決め可能なステージ
を備え、このステージでペーストを吐出するディスペン
サーのニードル及び塗布対象ワークをX軸、Y軸及びθ
軸の3軸で相対的に移動可能にしたペースト塗布装置を
用いることによって、例えば圧電素子を使用したインク
ジェットヘッドにおける電極導通、電極形成の高密度、
高集積化に対応した精密塗布を安定して行うことがで
き、タクトタイムの短縮、歩留りの向上を図れ、生産性
を向上することができる。なお、ワーク側を固定してデ
ィスペンサーニードル側に各ステージを備えることもで
きる。
【0035】そして、360°回転可能なワーク吸着ス
テージを備え、このワーク吸着ステージには塗布対象ワ
ークを真空吸着するための配管を回転可能な継手手段を
介して連結したことによって、塗布対象ワークの位置決
めを迅速に行なうことができ、タクトタイムの短縮を図
れる。
【0036】次に、制御部が実行するニードル先端位置
検出処理について図11乃至図14を参照して説明す
る。前述したように塗布対象ワークWの圧電素子52の
エッジと傾斜ニードル18,垂直ニードル14の位置と
を所定のギャップ以下にするためには、塗布対象ワーク
Wの位置を高精度に検出して高精度に位置決めする必要
があると共に、傾斜シリンジ17,垂直シリンジ13の
取付け精度にも例えば±0.1[mm]程度のばらつき
があるため、傾斜ニードル18及び垂直ニードル14の
位置も高精度に検出して高精度に位置決めする必要があ
る。
【0037】このペースト塗布装置においては、図11
に示すようにCCDカメラ22の撮像範囲内に塗布対象
ワークWと共に傾斜ニードル18の先端部分も入るよう
にしている。したがって、塗布対象ワークWの基板51
と圧電素子52によってできるエッジの検出と傾斜ニー
ドル18の検出には1つの固定した照明を用いて、輝度
を変化させるだけ画像処理による位置検出が可能にな
り、タクトタイムの短縮を図れる。
【0038】すなわち、照明光源26の輝度調整を行な
い、図12に示すように、Z軸ステージ11を昇降させ
て傾斜ニードル18の高さ調整を行なった後、CCDカ
メラ22からの撮像画像を取込み、これを閾値指定して
2値化した後、X,Y座標を平均化により抽出して、傾
斜ニードル18の位置を検出する。
【0039】これに対して、垂直ニードル14はCCD
カメラ22の撮像範囲に入っていないので、CCDカメ
ラ22の撮像結果から直ちに垂直ニードル14の位置を
検出することができない。そこで、図13に示す垂直ニ
ードル位置検出処理を行なって垂直ニードル14の位置
検出を行なうようにしている。
【0040】すなわち、図14も参照して、先ずワーク
吸着テーブル6上に白色基板61をセットし、この白色
基板61上に垂直ニードル14から銀ペーストを点打ち
で吐出してドット62を形成する。そして、このドット
62のX,Y座標を記憶した後、各ステージ3〜5を駆
動して白色基板61上のドット62をCCDカメラ22
の撮像可能範囲まで移動し、CCDカメラ22から撮像
画像を取込んで画像処理してドット62の重心位置を求
め、ドット62の重心位置とCCDカメラ22の座標原
点とを合わせ、移動座標分(オフセット量)を求めて、
これを垂直ニードル14の位置として記憶する。
【0041】次に、塗布対象ワークWのエッジ検出につ
いて図15を参照して説明する。まず、CCDカメラ2
2からの撮像画像を取込む。画像を取込む位置は、角度
検出のときは2ヵ所を撮像し、エッギギャップ検出のと
きは1ヵ所を撮像する。そして、取込んだ画像を指定閾
値で2値化し、sobelによる微分を行なって、8画
素おきに座標を抽出した後、Y方向平均化及びX方向平
均化処理を行なって平均化し、一次回帰直線を演算す
る。
【0042】そして、回帰直線から2画素以内の座標を
再度抽出して、再演算し、傾きよりエッジ角度を求め、
切片よりニードル−エッジ間距離を求める。
【0043】このように求めた角度、位置を平均化する
ことで、塗布対象ワークWの圧電素子のエッジのバリ、
チッピングなどの影響による誤差を低減することがで
き、従前不可能であった10[μm]以下の精度による
検出が可能になる。これにより、塗布精度や塗布品質が
向上し、タクトタイムの短縮、歩留りの向上を図れる。
【0044】次に、本発明の他の実施例について図16
を参照して説明する。この実施例は、支柱2の下部側方
にカメラ固定用ブラケット71を取付け、このブラケッ
ト71にCCDカメラ72を固定して、CCDカメラ7
2を水平軸方向に設置したものである。
【0045】このようにすることで、ニードル高さ方向
の位置決めが可能になる。すなわち、従前は顕微鏡でニ
ードルを観察しながら、Z軸の微小駆動によって高さ調
整を行なっており、タクトタイムが長くなっている。こ
れに対して、この実施例では、CCDカメラ72による
撮像結果を取込んで画像処理によってニードルの高さ位
置を検出できるので、高さ調整が容易になり、タクトタ
イムも短縮することができる。
【0046】次に、本発明の更に他の実施例について図
17及び図18を参照して説明する。この実施例は、支
柱2に取付けるシリンジ固定用ブラケット75に長孔7
5aを形成し、この長孔75a内に支軸76でシリンジ
77を傾斜角度を調整できるように揺動可能に支持し
て、シリンジ77に装着したニードル78はブラケット
75の支軸76に揺動可能に保持したニードル固定用フ
レキシブルブラケット79で位置出し固定するようにし
て、このブラケット79はナット部材80で固定可能と
している。
【0047】このようにニードルの角度をフレキシブル
に設定できるようにすることで、さまざまな塗布対象ワ
ークにペーストを塗布することができ、ペースト塗布作
業のタクトタイムの短縮、歩留りを向上することができ
る。
【0048】なお、上記実施例においては本発明に係る
ペースト塗布装置として、インクジェットヘッドの電極
導通用の銀ペースト(導電性接着剤)を塗布する例につ
いて説明した、インクジェットヘッドの電極導通用のペ
ーストを塗布する場合にも適用することができる。さら
に、インクジェットヘッドの電極導通用、或いは電極形
成用のペースト塗布装置としてだけでなく、その他の高
精度のペースト塗布が要求されるすべての塗布対象ワー
クへのペースト塗布に適用することができる。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1のペース
ト塗布装置によれば、ディスペンサーのニードルを用い
て塗布対象ワークにペーストを塗布するためのペースト
塗布装置において、360°回転可能なワーク吸着ステ
ージを備え、このワーク吸着ステージには塗布対象ワー
クを真空吸着するための配管を回転可能な継手手段を介
して連結したので、塗布対象ワークを吸着したまま一方
向への複数回転が可能になり、安定した塗布を行えると
共に、タクトタイムの短縮、歩留りの向上による生産性
の向上を図れる。
【0050】請求項2のペースト塗布装置によれば、デ
ィスペンサーのニードルを用いて塗布対象ワークにペー
ストを塗布するためのペースト塗布装置において、塗布
対象ワーク及びニードルを同時に撮像可能な撮像手段
と、塗布対象ワーク及びニードルを同時に照明する輝度
調整可能な照明手段とを備えたので、1つの照明で塗布
対象ワーク及びニードルの位置を高精度に検出すること
ができ、タクトタイムの短縮、歩留りの向上による生産
性の向上と共に、装置の簡略化を図ることができる。
【0051】請求項3のペースト塗布装置によれば、デ
ィスペンサーのニードルを用いて塗布対象ワークにペー
ストを塗布するためのペースト塗布装置において、傾き
の異なる複数のニードルと、塗布対象ワークと複数のニ
ードルの内の少なくとも1つのニードルとを同時に撮像
可能な撮像手段と、この撮像手段の撮像範囲外に配置し
たニードルの位置を、このニードルによるペーストの点
打ちをして撮像手段の原点からのオフセット量で検出す
るニードル位置検出手段とを備えたので、撮像手段の撮
像範囲外のニードル位置も高精度の検出することがで
き、安定した高精度の塗布を行うことができる。
【0052】請求項4のペースト塗布装置によれば、デ
ィスペンサーのニードルを用いて塗布対象ワークにペー
ストを塗布するためのペースト塗布装置において、塗布
対象ワークを撮像可能な撮像手段と、この撮像手段の撮
像結果に基づいて塗布対象ワークの位置を検出するとき
の画像処理アルゴリズムに平均化処理を施す手段とを備
えたので、塗布対象ワークのチッピング等による影響を
受けることなく、高精度にワーク位置を検出でき、安定
した高精度の塗布を行うことができる。
【0053】請求項5のペースト塗布装置によれば、デ
ィスペンサーのニードルを用いて塗布対象ワークにペー
ストを塗布するためのペースト塗布装置において、ニー
ドルを水平方向から撮像する撮像手段を備えたので、ニ
ードルの高さ位置検出が可能になり、ニードル位置を高
精度に制御できて、安定した高精度の塗布を行うことが
できる。
【0054】請求項6のペースト塗布装置によれば、上
記請求項1乃至5のいずれかのペースト塗布装置におい
て、ニードルは傾斜角を調整可能に保持したので、手作
業では困難な塗布工程を機械化できて、タクトタイムの
短縮、歩留りの向上を図ることができる。
【0055】請求項7のペースト塗布装置によれば、上
記請求項1乃至6のいずれかのペースト塗布装置におい
て、塗布対象ワークがインクジェットヘッドの構成部品
であり、ペーストが電極導通用或いは電極形成用のペー
ストである構成としたので、高精度のインクジェットヘ
ッドを構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るペースト塗布装置の一例を示す基
本構成図
【図2】図1の右側面図
【図3】同塗布装置のワーク吸着ステージの模式的断面
【図4】塗布用ニードルの異なる例を示す拡大図
【図5】同塗布装置の制御部の一例を示すブロック図
【図6】塗布対象ワークの説明に供する平面説明図
【図7】図6のA−A線に沿う模式的断面説明図
【図8】塗布対象ワークへのペースト塗布位置を説明す
る平面説明図
【図9】図8のB−B線に沿う模式的断面説明図
【図10】同塗布装置によるペースト塗布処理動作の一
例を示すフロー図
【図11】CCDカメラの撮像範囲を説明する説明図
【図12】傾斜ニードル位置検出処理の一例を示すフロ
ー図
【図13】垂直ニードル位置検出処理の一例を示すフロ
ー図
【図14】同垂直ニードル位置検出処理の説明に供する
説明図
【図15】塗布対象ワーク位置検出処理の一例を示すフ
ロー図
【図16】本発明に係るペースト塗布装置の他の例を示
す側面図
【図17】本発明に係るペースト塗布装置の更に他の例
を示す要部正面図
【図18】図17の略平面図
【符号の説明】
1…ベース、2…支柱、3…X軸ステージ、4…Y軸ス
テージ、5…θ軸ステージ、6…ワーク吸着ステージ、
7…ロータリジョイント、8…配管、9…スペーサ、1
1…Z軸ステージ、13…垂直シリンジ、14…垂直ニ
ードル、17…傾斜シリンジ、18…傾斜ニードル、2
2,72…CCDカメラ、26…照明光源、W…塗布対
象ワーク、61…白色基板、62…点打ちドット。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ディスペンサーのニードルを用いて塗布
    対象ワークにペーストを塗布するためのペースト塗布装
    置において、360°回転可能なワーク吸着ステージを
    備え、このワーク吸着ステージには前記塗布対象ワーク
    を真空吸着するための配管を回転可能な継手手段を介し
    て連結したことを特徴とするペースト塗布装置。
  2. 【請求項2】 ディスペンサーのニードルを用いて塗布
    対象ワークにペーストを塗布するためのペースト塗布装
    置において、前記塗布対象ワーク及びニードルを同時に
    撮像可能な撮像手段と、前記塗布対象ワーク及びニード
    ルを同時に照明する輝度調整可能な照明手段とを備えた
    ことを特徴とするペースト塗布装置。
  3. 【請求項3】 ディスペンサーのニードルを用いて塗布
    対象ワークにペーストを塗布するためのペースト塗布装
    置において、傾きの異なる複数のニードルと、前記塗布
    対象ワークと複数のニードルの内の少なくとも1つのニ
    ードルとを同時に撮像可能な撮像手段と、この撮像手段
    の撮像範囲外に配置した前記ニードルの位置を、このニ
    ードルによる前記ペーストの点打ちをして前記撮像手段
    の原点からのオフセット量で検出するニードル位置検出
    手段とを備えたことを特徴とするペースト塗布装置。
  4. 【請求項4】 ディスペンサーのニードルを用いて塗布
    対象ワークにペーストを塗布するためのペースト塗布装
    置において、前記塗布対象ワークを撮像可能な撮像手段
    と、この撮像手段の撮像結果に基づいて前記塗布対象ワ
    ークの位置を検出するときに画像処理アルゴリズムで平
    均化処理を施す手段とを備えたことを特徴とするペース
    ト塗布装置。
  5. 【請求項5】 ディスペンサーのニードルを用いて塗布
    対象ワークにペーストを塗布するためのペースト塗布装
    置において、前記ニードルを水平方向から撮像する撮像
    手段を備えたことを特徴とするペースト塗布装置。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかに記載のペー
    スト塗布装置において、前記ニードルは傾斜角を調整可
    能に保持したことを特徴とするペースト塗布装置。
  7. 【請求項7】 請求項1乃至6のいずれかに記載のペー
    スト塗布装置において、前記塗布対象ワークがインクジ
    ェットヘッドの構成部品であり、前記ペーストが電極導
    通用或いは電極形成用のペーストであることを特徴とす
    るペースト塗布装置。
JP22643896A 1996-08-28 1996-08-28 ペースト塗布装置 Pending JPH1066918A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008200582A (ja) * 2007-02-19 2008-09-04 V Technology Co Ltd インク塗布方法及びインク塗布装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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