JPH1066907A - マーキング用吐出装置 - Google Patents

マーキング用吐出装置

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JPH1066907A
JPH1066907A JP24705496A JP24705496A JPH1066907A JP H1066907 A JPH1066907 A JP H1066907A JP 24705496 A JP24705496 A JP 24705496A JP 24705496 A JP24705496 A JP 24705496A JP H1066907 A JPH1066907 A JP H1066907A
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信雄 木藤
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 被塗物に商標等を、圧電素子駆動のダイヤフ
ラムポンプによって、自動的にマーキングするマーキン
グ用吐出装置を提供することを目的とする。 【構成】 上記ダイヤフラムポンプと、塗料等のマーキ
ング材料を供給する塗材袋を、前記ダイヤフラムポンプ
に平面的に連結して一体化した吐出装置を容器状の枠体
に収納した装置である。そして、前記ダイヤフラムポン
プが、ガラス製ダイヤフラムをポンプ室に二枚対面に配
設し、かつ、吸込弁、吐出弁を具備したポンプであり、
該ダイヤフラムポンプに連結する塗材袋が、耐溶剤性の
透明袋で、前記ポンプの吸込口に接続される吸上管が、
気密に塗材袋に挿入され、該塗材袋が前記枠体に平面的
に載置される装置である。そしてまた、前記ダイヤフラ
ムポンプの吐出ノズルには洗浄孔付ノズルカバーを付設
し、供給機構には気泡吸込防止のための、吸上管架台お
よび、袋押さえガイドを配設した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、円筒物の回転または、
搬送移動する被塗物表面上に塗料等のマーキング材料を
被塗物の動きに同期させてマーキングする装置に関し、
特に圧電素子を駆動源とするダイヤフラムポンプを具備
する吐出装置によって、前記マーキング材料を比較的大
粒の粒子に吐出飛滴する吐出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】完成した製品または、梱包等の表面に商
標等をマーキングする作業は、商標等を型抜きしたマー
キングプレートを用い、マーキングプレートの上からス
プレー塗装等によってマーキングしている。特に塗装さ
れた製品表面にマーキングする場合は、マーキングの付
着性、耐久性をもたせるために、塗料をスプレーする方
法が多く採用されている。そして、この作業は殆ど手作
業で行っている。その典型例の一つとして、LPGタン
クの再生生産がある。主として屋外に設置されるLPG
タンクが一定期間使用後再塗装、再マーキングして再生
している。この再生産は、小規模生産の場合が多く、特
にマーキングは手作業となっている。
【0003】上記マーキングプレートによるマーキング
方法は、スプレー塗装の霧の飛散による作業環境への弊
害、マーキングプレートの汚れ除去のための有機溶剤洗
浄、多種類のマーキングプレートの準備、保管、管理の
必要性、等の解決が必要な多くの課題をもっている。ま
た、マーキングされる文字等の種類によっては、マーキ
ングの鮮明さが得られない、複雑なマーキングではマー
キングプレートの損傷も多い等の種々の難点がある作業
である。
【0004】マーキングを効率的に行う方法に、公知の
インクジェット方式のマーキング方法が一般によく知ら
れている。しかし、インクジェット方式のマーキング
は、マーキング材料が専用インクに限定されている。そ
して、専用インクは、粘性の低い水に近い特性の染料で
ある。したがって、塗装された表面に、付着性が高く、
耐久性のある膜を作るマーキングとしては向かない。ま
た、上記インクジェットの従来方式では塗料等の粘性の
あるマーキング材料を使用することはできない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、マーキング
プレートを用いてスプレー塗装等によって商標等をマー
キングしていた作業を、効率的に自動化するために、圧
電素子を駆動源とするガラスダイヤフラム製のダイヤフ
ラムポンプを、塗料等の粘性のあるマーキング材料を比
較的大きな粒子で飛滴できるように改良し、該ダイヤフ
ラムポンプに供給するマーキング材料を、安定して供給
できる供給機構を配設して、前記ダイヤフラムポンプと
供給機構を一体に連結した吐出装置を提供することを目
的とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、圧電素子を駆
動源とするガラス製ダイヤフラムのダイヤフラムポンプ
と、塗料等のマーキング材料を供給する塗材袋を具備
し、該塗材袋が、前記ダイヤフラムポンプの吸込口に平
面的に連結して、前記ダイヤフラムポンプと塗材袋を一
体化した吐出装置であって、マイクロコンピュータ制御
によって作動する前記ダイヤフラムポンプで、前記マー
キング材料を被塗物表面に飛滴塗付するマーキング用吐
出装置である。
【0007】また、圧電素子を駆動源とするダイヤフラ
ムポンプが、圧電素子を接着したガラス製ダイヤフラム
を、薄い円筒型ポンプ室に二枚対面に配設し、該ポンプ
室にボール弁型の吸込弁、吐出弁を付設し、該吐出弁の
先に吐出ノズルが着脱可能に付設されるダイヤフラムポ
ンプである。
【0008】また、マーキング材料をダイヤフラムポン
プに供給するための塗材袋が、耐溶剤性、柔軟性、およ
び有機溶剤ガスの不透過特性を有するフイルムで形成さ
れ、かつ、マーキング材料補給充填可能な充填バルブを
具備する袋であって、塗材袋をダイヤフラムポンプに平
面的に連結するとき、該塗材袋は、吐出装置を囲繞して
支持する容器状の枠体に、平面的に載置されている供給
機構を配設したマーキング用吐出装置である。そして、
該塗材袋に挿入される吸上管が、ダイヤフラムポンプの
吸込口に連結され、かつ、吸上管の中間に塗材袋に密着
しないための、吸上管架台が配設されている供給機構と
なっている。
【0009】さらに、上記供給機構において、吐出装置
を支持する枠体に平面的に載置される塗材袋に、挿入さ
れる吸上管であるとき、該吸上管先端の吸込口直上の塗
材袋外面より、袋押さえガイドを枠体に取付けて塗材袋
を押さえて、吸上管の吸上口より気泡混入を回避した供
給機構を配設したマーキング用吐出装置である。
【0010】さらに、前記圧電素子で駆動されるダイヤ
フラムポンプの吐出ノズルが、吐出弁の先に付設される
とき、吐出ノズル先端の保護と共に、ノズル先端の洗浄
を行うための、洗浄液供給孔を有するノズルカバーが付
設されるダイヤフラムポンプを配設したマーキング用吐
出装置である。
【0011】
【作用】本発明の作用を図1および、図2を参照して説
明する。図1の全体構成図で、ダイヤフラムポンプ
(1)から吸上管(4)が直線的に接続され、吸上管
(4)は、マーキング材料を貯溜する塗材袋(2)に挿
入され、挿入部はジョイントナットで塗材袋(2)を挟
設して気密に連結されている。ダイヤフラムポンプ
(1)と塗材袋(2)を一体に連結した吐出装置は、容
器状の枠体(3)に平面的に載置されている。そして、
枠体(3)に載置されている吐出装置は、マーキングに
必要な塗色の数だけ枠体(3)と共に積上げ可能な構成
となっている。
【0012】図2のダイヤフラムポンプ(1)の断面図
で、二枚のガラス製ダイヤフラム(6)が、薄い円筒形
のポンプ室(8)に対面する位置に取付けられている。
ガラス製ダイヤフラム(6)(同一構造の対面側の符号
は以下省略する)には円盤型の圧電素子(9)が、接着
剤によって全面完全に密着して固定されている。そし
て、圧電素子をマイコン制御によって作動させるための
電極(5)がリード線(10)で接続されている。圧電
素子(9)を接着して対面して取付けられるガラス製ダ
イヤフラム(6)は、Oリング(11)を介して、ポン
プ蓋(12)でポンプ室を形成するポンプ本体(13)
を挟設する形で、ビスで締付けてOリング(11)を押
圧し、接合面が気密にシールされている。
【0013】ポンプ本体(13)に吸込口(14)およ
び、吐出口(15)が穿設されている。そして、吸込口
(14)に取付けられる吸上管(4)の延長線上に吐出
口(15)が穿設されている。吸込口(14)および、
吐出口(15)には軽量の樹脂ボール(16)(17)
を弱いばね(18)(19)で押圧シールした逆止弁が
取付けられている。吐出口(15)に吐出ノズル(2
0)が螺設され、吐出ノズル(20)を囲繞する形で、
ノズルカバー(21)が螺設されている。そして、ノズ
ルカバー(21)には作業休止時等に吐出ノズル(2
0)の先端部を洗浄するための洗浄液供給孔(21a)
が穿設されている。
【0014】上記吐出装置の構成において、ダイヤフラ
ムポンプ(1)は、円形のガラス製ダイヤフラム(6)
を二枚対面して設置するのは、ラッカー塗料等の粘性を
もつマーキング材料を大粒子の液滴で飛翔させて塗付す
るため、ポンプが小形で最大の吐出容量を確保するため
である。そして、円形であるのはダイヤフラムの僅かな
たわみ量で最大の吐出量を得る理想形状であることと、
ポンプ室内に気泡が溜まる空隙を作らない構造とするた
めのものである。ガラス製ダイヤフラム(6)は、圧電
素子(9)への直流パルス電圧の印荷によって、対面し
た二枚が同時にポンプ室側にたわみ、このたわみで発生
する液体圧力が、吐出口の吐出弁(17)を開いて吐出
ノズル(20)より液滴で吐出される。
【0015】吐出ノズル(20)より吐出される液滴
は、被塗物面に塗付されたときの円形パターンの直径が
略2mmとなる大粒の液滴としている。吐出される液滴
はできるだけ奇麗な球形でなければなならない。奇麗な
球形とするためには、被塗物表面に塗着するときの液滴
の飛翔速度が適正な速さが必要で、遅すぎると塗着位置
の精度が維持できず、速すぎると被塗物表面に衝突した
とき奇麗な円形パターンにならない。吐出するマーキン
グ材料を球形にすることと、適正な速さを得るのはマー
キング材料の粘度等の特性と、ダイヤフラムポンプ
(1)からの吐出量に対する吐出ノズル口径、吐出ノズ
ル内の抵抗および、吐出弁(17)をシートするばね
(19)による押圧力に関係し、適正な関係寸法で作ら
れる。特に吐出弁(17)の押圧力は重要で極めて弱い
ばね(19)が配設される。
【0016】吐出ノズル(20)を囲繞する形で付設さ
れるノズルカバー(21)は、吐出ノズル先端部が外部
からの接触によって損傷しないようにするための保護
と、今一つは、マーキング材料、例えばラッカー等の塗
料を使用する場合に、マーキング作業休止時、吐出ノズ
ル(20)の先端の塗料が溶剤蒸発によって固化し、再
吐出時に支障となるのを防ぐために、作業休止直後に溶
剤を短時間噴射して吐出ノズル先端を洗浄するもので、
ノズルカバー(21)に洗浄液供給孔(21a)を穿設
しているものである。
【0017】図1に示す塗材袋(2)は、ダイヤフラム
ポンプ(1)の吸込口から直線的に取付けられる吸上管
(4)を挿入して平面的に枠体(3)に載置される。マ
ーキング材料を塗材袋(2)に貯溜して供給することに
よって、次に記載するような利点を有するものである。
は、マーキング材料を95%まで無駄なく使用するこ
とができる。は、マーキング材料が有機溶剤形の塗料
である場合に、塗材袋が溶剤ガスの不透過性を有するの
で、有機溶剤の蒸発によって、塗料の粘度が変化するの
防いで、安定した粘度で供給できる。は、塗材袋を平
面的に置くことで、ダイヤフラムポンプに供給するマー
キング材料の液位が略一定に保たれ、吐出ノズルからの
吐出量が安定する。は、塗材袋から供給することによ
って、容器等に貯溜するのと異なり、装置を汚すことが
なく、取扱も簡便となる。は、塗材袋に塗材補給用充
填バルブを付設したことによって、塗材袋を載置したま
ま注入器等の治具によって空気混入なしに材料を容易に
補給することができる。塗材袋内のマーキング材料の
存在量が判断できる。
【0018】塗材袋(2)からマーキング材料を供給す
る機構において、吸上管(4)を塗材袋(2)に挿入し
たとき、該塗材袋(2)が吸上管(4)に接触している
と、フイルム状の袋が吸上口(4d)を閉鎖する恐れが
あることと、吸上管(4)と塗材袋(2)の密着した部
分に気泡が残って、気泡が液面に上昇しないで、吸上口
(4d)から吸込まれる場合があることが発見されたこ
とより、吸上管(4)の吸上口(4d)に比較的近い中
間位置に、吸上管(4)に差込む形で、吸上管架台(2
2)を設ける。そして、該吸上管架台(22)は吸上管
(4)の振れを押えて安定して設置されるようにするた
めに、比較的重い金属製の架台としている。このことに
よって、塗材袋(2)による吸上口(4d)の閉鎖の恐
れ、および残留気泡の吸上口(4d)への気泡混入問題
が解消される。
【0019】平面的に置かれる塗材袋(2)には空気が
残留している。そしてその空気は、平らに置かれた袋の
上面に空気層として存在する。通常はこの空気層から空
気が吸込まれることはないが、マーキング材料が少なく
なった場合等に、空気吸込みの可能性をもつことから、
吸上管(4)の真上の塗材袋(2)の外面より、袋押え
ガイド(23)を枠体(3)に取付けて吸込口近傍の液
面を下げて、空気が吸上口(4d)より絶対に吸込まな
いようにするものである。
【0020】上記ダイヤフラムポンプ(1)と塗材袋
(2)を平面的に連結して一体化した吐出装置を、羽子
板状の底板をもつ枠体(3)に載置したことによって、
塗色等の異なる多種類のマーキング材料を具備した複数
の吐出装置を、多段に積み重ねることができる装置とな
る。また、ダイヤフラムポンプ(1)が圧電素子駆動の
ポンプとしたことで、高速応答の飛滴となると共に、マ
イコン制御と結合させて商標、文字等のマーキングがマ
ーキングプレート等を使用せずに高速、高能率のマーキ
ングが可能となる。
【0021】
【実施例】本発明の一実施例を図面に基づいて詳細に説
明する。図1は本発明の全体構成を示す上面図である。
図2はダイヤフラムポンプの断面図を示し、図3は図2
の一部断面した上面図である。詳細説明において、作用
の項で説明した重複する部分は原則省略する。尚本実施
例で説明する構成部品等は、本発明の主旨を逸脱しない
範囲で、種々変更可能な要素を含むものである。
【0022】図1において、ダイヤフラムポンプ1の吸
込口から接続チューブ4aを介して、塗材袋2を挟設す
る接続ジョイント4b、ナット4cから吸上管4が、ダ
イヤフラムポンプ1から直線的に接続され、吸上管4が
塗材袋2内に挿入されている。接続チューブ4aおよ
び、吸上管4は、樹脂製チューブ4aで接続ジョイント
4bへの差込みで接続される。ダイヤフラムポンプ1と
塗材袋2を吸上管4の前記接続部品で直線的に連結され
一体化された吐出装置は、枠体3の上に載置される。枠
体3は、羽子板状の底板上にダイヤフラムポンプ1を固
定するための側板3aが底板に溶接され、側板3aにダ
イヤフラムポンプ1が、二本のビス1aで、側板3aに
固定されている。そして、塗材袋2の大きさに合わせた
側板3bが、上記と同じく底板に溶接されている。そし
て底板と側板3a,3bによって容器状に形成された枠
体3となっている。
【0023】塗材袋2は、ラッカー等の塗料の有機溶剤
に耐え、かつ有機溶剤ガスの透過性のない樹脂フイルム
を溶着して形成する。該樹脂フイルムは透明性のあるナ
イロン樹脂フィルム等が使用される。そして、この塗材
袋2には、マーキング材料補給充填用の注入口が設けら
れ、注入口に充填バルブ24が取付けられている。ま
た、塗材袋2の中央部に、詳細図4で後述する、吸上管
架台22と、塗材袋2の上から押さえる袋押さえガイド
23が、枠体3の側板3bにアイナット26によって取
付けられている。アイナット26は、本発明の吐出装置
を多段に積み上げたときの、引出式に取出す引手の役目
を兼用している。
【0024】図2において、理想的弾性体として使用さ
れるガラス製ダイヤフラム6,6aは、ポンプ室8を形
成するポンプ本体13に対面して取付けられる。ポンプ
本体13の上下には、図3で判るように、ダイヤフラム
6,6aを嵌入するための円形溝13aが穿設され、該
溝内に嵌入したダイヤフラム6,6aをOリング11,
11aを介して、ポンプ蓋12,12aで締付けてい
る。そして、ガラスダイヤフラムに圧電素子9,9aが
接着剤によって全面完全に密着固定されている。圧電素
子9,9aの電極5,5aからリード線10,10a
で、マイコン制御を内蔵する制御系に接続されている。
【0025】ポンプ本体13に穿設される吸込口14に
は、前記接続チューブ4aを接続する吸込口ジョイント
27が螺設され、該吸込口ジョイント27に樹脂製のボ
ールからなる吸込弁16のシートが穿設され、弱い弁ば
ね18によって押圧シートしている。この吸込弁16
は、ダイヤフラム6,6aの弾力性によってセット状態
に復元するときのポンプ室8に生ずる負圧によって、吸
込弁16が開き塗材袋2より、ポンプ室8にマーキング
材料が吸引補給される。吸込口14の対称位置に穿設さ
れる吐出口15には、弁シートが穿設され、ボール型吐
出弁17が、弱いばね19で押圧シートするように、吐
出ノズル20を螺設して、押圧シートしている。吐出弁
17は、ダイヤフラム6,6aが直流パルス電圧の印荷
によってポンプ室側に、同時にたわむことによって発生
する液圧によって開き、ダイヤフラム6,6aがたわん
だ量だけ吐出ノズル20より吐出される。
【0026】ポンプ室8でダイヤフラム6,6aがたわ
むたわみ量は、十数ミクロンの僅かなたわみ量である
が、対面でたわむことによって、片面の倍の吐出量が得
られ、1ドット当たりの吐出量を1mg前後の比較的大
きな液滴で飛翔させることができると共に、ポンプ自体
を小形コンパクトにまとめることができる効果を有する
ものである。
【0027】図3および図2で示す吐出ノズル20は、
ポンプ本体13の吐出口15に直接螺設される。吐出ノ
ズル20は、着脱可能に取付けられるが、マーキング材
料の粘度等の特性によって奇麗なパターンを作るノズル
口径は、略限定され適正値で装着されると、殆ど交換は
行なわない。吐出ノズル20を囲むようにノズルカバー
21が螺設され、吐出ノズル先端の損傷保護と、先端ノ
ズル口の洗浄のために、取付けられている。そして、ノ
ズルカバー21の側面から洗浄液を噴射するための洗浄
液供給孔21aが穿設され、図示しない洗浄ノズルおよ
び、洗浄液ホースが接続されて、作業休止の都度、洗浄
液を噴射して吐出ノズル先端の汚れを防止し、再吐出時
の奇麗なパターンを維持している。
【0028】図4は、マーキング材料供給機構に関連す
る吸上管部を主体とした断面図である。図4において、
ダイヤフラムポンプ1の吸込口14に螺設される吸込ジ
ョイント27に、接続チューブ4aが接続され、吸上管
ジョイント4bに挿入されている。吸上管ジョイント4
bに、パッキン4e,4fによって、塗材袋2を挟設し
てナット4cによって塗材袋2を気密に締付けている。
吸上管ジョイント4bの他端に吸上管4が差込まれ、ク
ランプ4gによって締付けている。吸上管4は、耐溶剤
性を有する樹脂製パイプが使用され、吸上げ口4dには
ゴミ等を濾過するためのフィルタが溶着されている。そ
して、吸上管4に、作用の項で説明した、吸上管架台2
2が吸上管4に嵌挿されている。枠体3に平面的に載置
される塗材袋2は、枠体3の側板3bで形成される容器
状枠体3に収納される形で載置される。吸上管4の袋上
から袋押さえガイド23が枠体3の側板3bにアイナッ
ト26で取付けられている。袋押さえガイド23は、吸
上管架台22の真上に僅かの隙間をもった高さで押さえ
られ、吸上口4dの近傍に空気層ができないように押さ
えられている。空気層は、袋押さえガイド23以外の箇
所には残るが、吸上げ口4dからは吸込まれることはな
い。
【0029】
【発明の効果】本発明は、以上説明したように構成され
ているので、以下に記載されるような効果を奏する。
【0030】圧電素子を駆動源とするダイヤフラムポン
プとマーキング材料を供給する塗材袋を平面的に連結し
て一体化した吐出装置が、小形コンパクトとなり、マイ
クロコンピュータ制御で作動させることによって、マー
キング用の治具等一切不用で、多種類のマーキングが、
鮮明なマークで塗付でき、かつ、高速でマーキングが可
能となる。
【0031】前記ダイヤフラムポンプが、ガラスダイヤ
フラムを対面に取付け、吐出弁,吸込弁を具備したこと
によって、小形コンパクトなダイヤフラムポンプで、大
きくて奇麗なパターンをつくる飛滴が得られ、大きな文
字等が高速で塗付できる。
【0032】マーキング材料を供給するのを、塗材袋か
らとしたことによって、材料の液位変化の少ない安定供
給、材料の有効使用、材料残量確認可能、装置の汚れの
少なく取扱容易等の利点をもつ効果的な供給機構とな
る。
【0033】吸上管架台および、袋押さえガイドを設け
たことによって、供給材料に気泡混入の恐れのない信頼
性の高い吐出装置となる。
【0034】吐出ノズル先端にノズルカバーを付設し、
吐出ノズルの保護とノズルカバーより洗浄液を噴射して
吐出ノズル先端部を都度洗浄できるようにしたことで、
鮮明なマーキングが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のマーキング用吐出装置の全体構成を示
す上面図である。
【図2】本発明のダイヤフラムポンプの断面図である。
【図3】図2の上面図である。
【図4】本発明の吸上管部を主体とする断面図である。
【符号の説明】
1 ダイヤフラムポンプ 2 塗材袋 3 枠体 3a,3b 側板 4 吸上管 4a 接続チューブ 4b 吸上管ジョイント 6,6a ダイヤフラム 8 ポンプ室 9,9a 圧電素子 12,12a ポンプ蓋 13 ポンプ本体 16 吸込弁 17 吐出弁 18,19 弁ばね 20 吐出ノズル 21 ノズルカバー 21a 洗浄液供給孔 22 吸上管架台 23 袋押さえガイド 24 充填バルブ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 圧電素子を駆動源とするガラス製ダイヤ
    フラムのダイヤフラムポンプと、塗料等のマーキング材
    料を供給する塗材袋を具備し、該塗材袋が、前記ダイヤ
    フラムポンプの吸込口に平面的に連結して、前記ダイヤ
    フラムポンプと塗材袋を一体化した吐出装置であって、
    マイクロコンピュータ制御によって作動する前記ダイヤ
    フラムポンプで、前記マーキング材料を被塗物表面に飛
    滴塗付するマーキング用吐出装置。
  2. 【請求項2】 圧電素子を駆動源とするダイヤフラムポ
    ンプが、圧電素子を接着した薄板状ガラス製ダイヤフラ
    ムを、薄い円筒型ポンプ室に二枚対面に配設し、該ポン
    プ室にボール弁型の吸込弁、吐出弁を付設し、該吐出弁
    の先に吐出ノズルが付設されるダイヤフラムポンプを具
    備する請求項1記載のマーキング用吐出装置。
  3. 【請求項3】 マーキング材料をダイヤフラムポンプに
    供給するための塗材袋が、耐溶剤性、柔軟性、および有
    機溶剤ガスの不透過特性を有するフイルムで形成され、
    かつ、マーキング材料補給充填可能な充填バルブを具備
    する袋であって、塗材袋をダイヤフラムポンプに平面的
    に連結するとき、該塗材袋は、吐出装置を囲繞して支持
    する容器状の枠体に、平面的に載置されている供給機構
    である請求項1記載のマーキング用吐出装置。
  4. 【請求項4】 前記吐出装置を支持する枠体に平面的に
    載置される塗材袋であるとき、該塗材袋に挿入される吸
    上管が、ダイヤフラムポンプの吸込口に連結され、か
    つ、吸上管の中間に塗材袋に密着しないための、吸上管
    架台が配設された供給機構である請求項3記載のマーキ
    ング用吐出装置。
  5. 【請求項5】 吐出装置を支持する枠体に平面的に載置
    される塗材袋に挿入される吸上管であるとき、該吸上管
    先端の吸上口直上の塗材袋外面より、袋押さえガイドを
    枠体に取付けて塗材袋を押さえて、吸上管の吸上口より
    気泡混入を回避した供給機構である請求項3,4記載の
    マーキング用吐出装置。
  6. 【請求項6】 圧電素子で駆動されるダイヤフラムポン
    プの吐出ノズルが、吐出弁の先に付設されるとき、吐出
    ノズル先端の保護と共に、ノズル先端の洗浄を行うため
    の、洗浄液供給孔を有するノズルカバーが付設されるダ
    イヤフラムポンプである請求項1,2記載のマーキング
    用吐出装置。
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