JPH1063131A - 定着装置のロール圧接装置 - Google Patents

定着装置のロール圧接装置

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JPH1063131A
JPH1063131A JP21635696A JP21635696A JPH1063131A JP H1063131 A JPH1063131 A JP H1063131A JP 21635696 A JP21635696 A JP 21635696A JP 21635696 A JP21635696 A JP 21635696A JP H1063131 A JPH1063131 A JP H1063131A
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JP
Japan
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cam
roll
cam follower
high point
point side
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JP21635696A
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Inventor
Keiji Sanba
啓次 三場
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Fujifilm Business Innovation Corp
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Fuji Xerox Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着装置における加熱ロールと加圧ロールを
圧接又は離間させるロール圧接装置において、その両ロ
ールを圧接又は離間させるためのカムを制御するスプリ
ングクラッチを、カムのハイポイント側のカムフォロワ
ー保持部に加えて、そのローポイント側のカムフォロワ
ー保持部においても完全に解放して、半クラッチ状態に
よる摩擦音の発生を防止できるようにする。 【解決手段】 カムのハイポイント側のカムフォロワー
保持部(9H)の直前にハイポイント用下り斜面(2
7)を形成するとともに、ローポイント側のカムフォロ
ワー保持部(9L)の直前に前記ハイポイント用下り斜
面(27)よりも傾きの大きいローポイント用下り斜面
(26)を形成し、カムフォロワー(7)が各下り斜面
(26,27)にそれぞれ位置するときにストッパーを
作用させてスプリングクラッチを解放するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機、
プリンター等の画像形成装置において使用する定着装置
の加熱ロールと加圧ロールとを互いに圧接させるロール
圧接装置に係り、特に、かかる加熱ロールと加圧ロール
とを、ストッパの作用により解放されるスプリングクラ
ッチを介して回転駆動するカムにより互いに圧接させる
定着装置のロール圧接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】本出願人は、先に、複写機等の定着装置
における加熱ロールと加圧ロールとをストッパの作用に
より解放されるスプリングクラッチを介して回転駆動す
るカムにより互いに圧接又は離間させる機構のロール圧
接装置として、前記カムを制御するスプリングクラッチ
を、カムのハイポイント側の所定の停止位置(すなわ
ち、カムフォロワー保持部でカムフォローを保持する位
置)において完全に解放することを可能としたロール圧
接装置を提案している(実開昭64−48426号公
報)。
【0003】すなわち、このロール圧接装置は、前記し
たカムとして、図9に示すようなカム曲線からなるカム
を使用するものである。同図のカム曲線は、カムの形状
を示すカム山の高さの展開図であって、縦軸はローポイ
ントを基準にしたカム山の高さを示し、横軸はローポイ
ントの停止位置を0°としたときのカムの回転角度を示
している。従って、上記のカムは、ハイポイント側のカ
ムフォロワー保持部(P1)の直前に下り斜面(DS)
を形成したものである。
【0004】そして、このようなカムの採用により、カ
ムフォロワー(KF)が前記下り斜面に位置するときに
ストッパを作用させると、カムフォロワーが加熱ロール
と加圧ロールの圧接力の反力によってカムの下り斜面を
押圧するため、カムは停止位置まで強制的にオーバーラ
ンし、これにより、スプリングクラッチのスプリングが
完全に緩んだ状態になり、スリップクラッチが解放され
る。この結果、カムのハイポイント側のカムフォロワー
保持部においてスプリングクラッチが完全に解放される
ため、スプリングが完全に緩んだ状態にならず半クラッ
チ状態となって摩擦音が発生するという不具合を解消す
ることができる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなカム曲線のカムを使用しているロール圧接装置に
おいては、カムのローポイント側のカムフォロワー保持
部(P2)がカムの最下点にあるため(この最下点にあ
る場合に加えて、最下点よりも少しハイポイント側に向
かう上り斜面にさしかかった位置にある場合も同様に、
図5参照)、カムフォロワーがカムを回す(オーバーラ
ンさせる)力は特に働かず(特に、カムが最下点よりも
少しハイポイント側に向かう上り斜面にさしかかった位
置にある場合には、そのカムが最下点側に戻るような反
対方向に回動してスプリングを巻締めようとする状態と
なり)、その位置でスプリングクラッチを切り離そうと
しても、完全にスプリングを解放することができず、半
クラッチ状態となって摩擦音が発生する場合があった。
【0006】本発明の目的は、定着装置の加熱ロールと
加圧ロールを圧接又は離間させるカムを制御するスプリ
ングクラッチを、カムのハイポイント側の所定位置(カ
ムのカムフォロワー保持部がカムフォロワーを保持する
位置)に加えて、そのローポイント側の所定位置(カム
のカムフォロワー保持部がカムフォロワーを保持する位
置)においても完全に解放して半クラッチ状態による摩
擦音の発生を防止することが可能な定着装置のロール圧
接装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の定着装置のロー
ル圧接装置は、回転する加熱ロールと加圧ロールの圧接
部とに未定着トナー像を担持した用紙を通過させて定着
を行う定着装置における前記加熱ロールと加圧ロールと
を、ストッパの作用により解放されるスプリングクラッ
チを介して回転駆動するカムにより支持されるカムフォ
ロワーの往復動に伴って互いに圧接又は離間させるロー
ル圧接装置において、前記カムのハイポイント側のカム
フォロワー保持部の直前にハイポイント用下り斜面を形
成するとともに、ローポイント側のカムフォロワー保持
部の直前に前記ハイポイント用下り斜面よりも傾きの大
きいローポイント用下り斜面を形成し、前記カムフォロ
ワーが前記各下り斜面にそれぞれ位置するときに前記ス
トッパーを作用させて前記スプリングクラッチを解放す
るようにしたことを特徴とするものである。
【0008】上記のローポイント用下り斜面の傾きは、
カムフォロワー側に配置される加圧ロール又は加熱ロー
ルの重量等によって適宜設定されるものであり、特に限
定されるものではない。しかし、この傾きがハイポイン
ト用下り斜面の傾きと同じ程度ではローポイント用下り
斜面に十分な荷重がかからず、ローポイント側でのスプ
リングクラッチの解放を行うことができなくなり、反対
に、この傾きが大きすぎるとローポイント用下り斜面に
十分な荷重がかかるものの最終的にカムの強制的なオー
バーラン時においてスプリングに過剰の負荷がかかりス
プリング等の破損を招くおそれがある。従って、このロ
ーポイント用下り斜面の傾きは、通常、ハイポイント用
下り斜面の傾きに対して20〜100倍程度の大きさに
設定することが望ましい。
【0009】このように本発明のロール圧接装置は、加
熱ロールと加圧ロールを圧接位置に保持する際及びその
離間位置に保持する際に、カムのハイポイント側及びロ
ーポイント側のカムフォロワー保持部がカムフォロワー
を保持する直前、即ちカムがそのハイポイント側及びロ
ーポイント側の停止位置に達する直前にスプリングクラ
ッチにストッパを作用させてスプリングクラッチを解放
し、カムに対する駆動力を遮断するようになっている。
【0010】この際、カムのハイポイント用下り斜面に
は、カムフォロワーを介して加熱ロールと加圧ロールの
圧接力の反力が作用する。一方、カムのローポイント用
下り斜面には、カムフォロワーを介して加熱ロール又は
加圧ロールの重量が作用する。これにより、カムは、い
ずれにおいてもカムフォロワーに押されてカム停止位置
までオーバーランし、スプリングクラッチを完全に解放
する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、実施例を挙げて本発明につ
いて詳細に説明する。
【0012】図1〜図3は、本発明の一実施例に係る定
着装置のロール圧接装置を示すものである。この定着装
置は、例えば電子写真複写機に使用されるものであり、
内部に加熱用のヒータ1を有し図示しない駆動装置によ
って回転駆動される加熱ロール2と、軸3に一端を回動
可能に枢支された揺動アーム4に調節ロッド5を介して
支持された加圧ロール6とを備えている。揺動アーム4
の他端には、小型ローラ状のカムフォロワー7が軸支さ
れている。そして、このカムフォロワー7を駆動軸8に
支持されたカム9に当接させることにより、揺動アーム
4が上下動し、加熱ロール2と加圧ロール6を互いに圧
接させたり或いは離間させるようになっている。また、
調節ロッド5の長さを調節することにより、加圧ロール
6の回転軸10を移動させて、加熱ロール2と加圧ロー
ル6の圧接力が調整できるようになっている。
【0013】また、この定着装置には、図2や図3に示
すようにスプリングクラッチ11を用いたカム9の駆動
装置が設けられている。その駆動装置において、カム9
は駆動軸8の両端に固定されており、その駆動軸8はブ
ラッケット12に軸支されている。駆動軸8には、モー
タ13の駆動ギア14に噛合する従動ギア15を一体に
形成した第一円筒部材16が遊嵌されている。また、駆
動軸8には、第一円筒部材16と対向するように第二円
筒部材17が固着されており、両円筒部材16,17の
周囲にはコイル状のスプリング18が巻き付けられてい
る。そして、スプリング18の第一円筒部材16側の端
部は、このスプリング18の外周を被う薄肉円筒状のカ
ラー19に固定されるともに、第二円筒部材17側の端
部は、その円筒部材17の一端部に形成されたフランジ
20に固定されている。
【0014】カラー19の外周には突起21が形成され
ており、この突起21には中央部が枢支されるとともに
ソレノイド22によっって往復揺動させられるストッパ
23の第一係止爪24と第二係止爪25とが交互に係合
する。そして、ストッパ23の第一係止爪24がカラー
19の突起21に係合すると、スプリングクラッチ12
が切断されてカム9がローポイント側の停止位置(即
ち、カムフォロワー7がカム9のローポイントにより保
持される位置)で停止する。そして、ストッパ23の第
二係止爪25が突起21に係合すると、同様にしてカム
9はハイポイント側の停止位置(即ち、カムフォロワー
7がカム9のハイポイントにより保持される位置)で停
止するようになっている。
【0015】図4は使用するカム9の正面図であり、図
5はそのカム9の形状を示すカム曲線である。図4中の
9aは回転軸8に刻設する係止溝に嵌め入れる係止突
起、Oはカムの中心を示す。この実施例においては、カ
ム9のローポイント側のカムフォロワー保持部9Lの手
前にはローポイント用下り斜面26を形成しており、そ
のハイポイント側のカムフォロワー保持部9Hの手前に
はハイポイント用下り斜面27を形成している。ローポ
イント用下り斜面26の傾きは、ハイポイント用下り斜
面27の傾きよりも大きくなるように設定されている。
この実施例では、ローポイント用下り斜面26の傾きは
カム曲線上で0.28mm/回転角度程度、ハイポイン
ト用下り斜面27の傾きはカム曲線上で0.005mm
/回転角度程度に設定している。また、カム9のハイポ
イント用下り斜面27の後方には平坦面(カムの高さ
(半径)が同一である部分)30を形成している。
【0016】そして、上記双方の下り斜面26,27
は、各下り斜面26,27の始点に近い部分がそれぞれ
のストッパ作用位置28,29となっており、この位置
28にカムフォロワー7が達したときにストッパ23の
第一係止爪24が突起21に係合してスプリングクタッ
チ12を切断するようになっているとともに、上記位置
29にストッパ23の第二係止爪25が突起21に係合
してスプリングクラッチ12を切断するようになってい
る。
【0017】さらに、この定着装置では、図6に示すよ
うに、加熱ロール2の一端部に固着した軸受部31をフ
レーム32に回転自在に支持するボールベアリング33
は、加熱ロール2のヒータ1の挿抜時における脱着の都
合上、室温においてその内径寸法Dを加熱ロール本体の
軸受部31の支軸34の外径寸法dより大きく設定して
いる。この場合、加熱ロール2の駆動時にボールベアリ
ング33の内周面と支軸34の外周面間の滑りによって
磨耗が生じたり、スティテックスリップによって異常音
が発生することがある。このような不都合を防ぐため
に、軸受部31にはボールベアリング33より膨張係数
の大きい材料が用いられている。すなわち、ヒータ1が
加熱によって加熱ロール2の温度が上昇すると、支軸3
4の外径dはボールベアリング33の内径Dよりも大き
く膨張するので両者の嵌め合いが密接になり滑りを防止
することができる。
【0018】次に、この実施例に係るロール圧接装置の
作用について説明する。
【0019】複写動作待機中は、図7に例示するよう
に、カム9のローポイント(9L)が揺動アーム4のカ
ムフォロワー7に当接しており、加熱ロール2と加圧ロ
ール6は離間した状態にある。このとき、カム9の駆動
用のモータ13は回転しているが、ストッパ23の第一
係止爪24がカラー19の突起21に係合しているの
で、スプリングクラッチ11は切断状態にあってカム9
は停止している。
【0020】そして、複写動作が開始されると、ソレノ
イド22に通電がなされストッパ23が揺動(図中、右
回転)し、第一係止爪24が突起21から外される。こ
のとき、図3に示すモータ13に固着された駆動ギア1
4に噛合する従動ギア15と、この従動ギア15と一体
の第一円筒部材16は矢印A方向に回転しているので、
第一円筒部材16は摩擦力を介してスプリング18及び
カラー19を矢印A方向に回転させようとする。ところ
が、スプリング18の反対側の端部は、第二円筒部材1
7のフランジ20に固定されているので、スプリング1
8は自動的に巻締められて第一円筒部材16と第二円筒
部材18を一体的に結合する。このようにして、モータ
13の回転は、第二円筒部材17に伝達され、第二円筒
部材17が固定された回転軸8とその両端に取り付けら
れたカム9を、前記カラー19とともに矢印A方向に回
転させる。
【0021】このようにしてカム9が回転すると、カム
フォロワー7はローポイントからハイポイント側へと押
し上げられ、この結果、揺動アーム4の先端に設けられ
た加圧ロール6は加熱ロール2に圧接される。カムフォ
ロワー7が図5に示すカム曲線の最高点を乗り越えて下
り斜面27の途中のストッパ作用位置29に達すると、
ストッパ23の第二係止爪25がカラー19の突起21
に係合する(図1や図8参照)。これにより、カラー1
9は強制的に回転を止められるが、図3に示す従動ギア
15、第一円筒部材16、第二円筒部材17、駆動軸
8、カム9は引き続いて回転しようとする。ところが、
スプリング18の一端はカラー19と共に強制的に停止
させられているにもかかわらず、その他端はフランジ2
0とともに更に矢印A方向に回転するのでスプリング1
8の巻締めが緩み、第一円筒部材16の回転力は第二円
筒部材18に伝達されなくなる。そして、本来は、この
段階でスプリングクラッチ18は解放されずはずである
が、場合によっては半クラッチ状態になる。
【0022】しかしながら、このロール圧接装置では、
カムフォロワー7は加熱ロール2と加圧ロール6の圧接
力の反力によってカム9のハイポイント用下り斜面27
を押圧しているので、カム9は矢印A方向に強制的にオ
ーバーランさせられ、スプリングクラッチ11のスプリ
ング18は完全に緩んで半クラッチ状態を脱することが
できる。カム9のオーバーランは、上記圧接力の反力に
よってカムが回ろう(オーバーランしよう)とする力と
スプリング18が締まろうとする力とがつり合った位置
で停止する。すなわち、最終的にカム9は、そのハイポ
イント側のカムフォロワー保持部(9H)がカムフォロ
ワー7に係合する位置(即ち、カム9のハイポイント側
停止位置)で停止されることになる。
【0023】一方、未定着トナー像を担持した用紙が加
熱ロール2と加圧ロール6の圧接部を通過して定着が終
了すると、ソレノイド22が再び作動してストッパ23
が揺動し(図中、左回転)し、第二係止爪25が突起2
1から外れる。すると、前述した同じ作用により、スプ
リングクラッチ11が接続されてカム9はローポイント
に向かって回動する。これにより、カムフォロワー7は
ハイポイントからローポイント側へと下げられ、この結
果、揺動アーム4の先端に設けられた加圧ロール6は加
熱ロール2か離間される。
【0024】そして、カムフォロワー7が図5に示すカ
ム曲線のローポイント側にある最高点を乗り越えてロー
ポイント用下り斜面26の途中のストッパ作用位置28
に達すると、ストッパ23の第二係止爪24がカラー1
9の突起21に係合する(図1や図7参照)。これによ
り、カラー19は強制的に回転を止められるが、図3に
示す従動ギア15、第一円筒部材16、第二円筒部材1
7、駆動軸8、カム9は引き続いて回転しようとする。
ところが、スプリング18の一端はカラー19と共に強
制的に停止させられているにもかかわらず、その他端は
フランジ20とともに更に矢印A方向に回転するのでス
プリング18の巻締めが緩み、第一円筒部材16の回転
力は第二円筒部材18に伝達されなくなる。そして、本
来はやはり、この段階でスプリングクラッチ18は解放
されずはずであるが、場合によっては半クラッチ状態に
なる。
【0025】しかしながら、このロール圧接装置では、
カムフォロワー7は加圧ロール6の重量によってカム9
のローポイント用下り斜面26を押圧しているので、カ
ム9は矢印A方向に強制的にオーバーランさせられ、ス
プリングクラッチ11のスプリング18は完全に緩んで
半クラッチ状態を脱することができる。カム9のオーバ
ーランは、加圧ロール6の自重によってカムが回ろう
(オーバーランしよう)とする力とスプリング18が締
まろうとする力とがつり合った位置で停止する。すなわ
ち、最終的にカム9は、そのローポイント側のカムフォ
ロワー保持部(9L)がカムフォロワー7に係合する位
置(即ち、カム9のローポイント側停止位置)で停止さ
れることになる。
【0026】このようにしてスプリングクラッチ11は
完全な切断状態となり、カム9は停止し、加熱ロール2
と加圧ロール6は離間した状態に保持され、次の複写動
作(定着動作)のために待機する。
【0027】なお、前記した実施例においては、請求項
に記載した発明の要旨を逸脱しない範囲内で種々変更す
ることが可能である。
【0028】例えば、加圧ロール6を揺動アーム4に支
持させる代わりに、ガイド部材を用いて加圧ロール6を
加熱ロール2に対して往復動可能に案内するように支持
させてもよい。
【0029】また、加圧ロール6を固定した加熱ロール
2に対して圧接又は離間させるために変位させる代わり
に、加圧ロール6の位置を固定し、この加圧ロール6に
対して加熱ロール2の位置を変位させるように構成して
もよい。
【0030】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のロール圧
接装置によれば、ストッパの作用により解放されるスプ
リングクラッチを介して駆動されるカムのハイポイント
側のカムフォロワー保持部の直前にハイポイント用下り
斜面を形成するとともに、そのローポイント側のカムフ
ォロワー保持部の直前にハイポイント用下り斜面よりも
傾きの大きいローポイント用下り斜面を形成し、カムフ
ォロワーが前記各下り斜面にそれぞれ位置するときにス
トッパーを作用させてスプリングクラッチを解放するよ
うにしたので、カムは、ハイポイント側及びローポイン
ト側のいずれにおいてもカムフォロワーからの押圧力に
よってオーバーランし、スプリングクラッチのスプリン
グを完全に緩めることができる。
【0031】特に、カムフォロワーは、ハイポイント側
の場合には、加熱ロールと加圧ロールの圧接力の反力を
受けてカムのハイポイント用下り斜面を押圧するのに対
し、ローポイント側の場合には、上記押圧力の反力より
も弱力である加圧ロールの重量を受けるだけであるが、
ローポイント用下り斜面はその傾きがハイポイント用下
り斜面の傾きよりも大きいので、その重量でもって確実
にカムのローポイント用下り斜面を押圧する。
【0032】従って、ハイポイント側とローポイント側
の双方のカム停止位置において、スプリングクラッチが
半クラッチ状態になって摩擦音が発生されることを防止
することができ、しかも、スプリングクラッチが半クラ
ッチ状態で振動を起こしたり異常な磨耗を誘発すること
がなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施例に係る定着装置のロール圧
接装置を示す要部構成図であり、図3のB−B線方向か
ら見た側面図でもある。
【図2】 同実施例のカム駆動装置の要部構成図であ
り、図3のC−C線方向から見た側面である。
【図3】 図1のD−D線に沿う同実施例のカム駆動装
置の一部切欠正面図である。
【図4】 同実施例で使用するカムを示す側面図であ
る。
【図5】 同実施例で適用したカム曲線を示す図であ
る。
【図6】 加熱ロールの端部構造を示す断面図である。
【図7】 加熱ロールと加圧ロールを離間させていると
き(又はカムがローポイント側にあるとき)のロール圧
接装置の状態を示す概念図である。
【図8】 加熱ロールと加圧ロールを圧接させていると
き(又はカムがハイポイント側にあるとき)のロール圧
接装置の状態を示す概念図である。
【図9】 従来装置におけるカム曲線を示す図である。
【符号の説明】
2…加熱ロール、3…加圧ロール、7…カムフォロワ
ー、9…カム、9L,9H…カムフォロワー保持部、1
1…スプリングクラッチ、23…ストッパ、26…ロー
ポイント用下り斜面、27…ハイポイント用下り斜面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転する加熱ロールと加圧ロールの圧接
    部とに未定着トナー像を担持した用紙を通過させて定着
    を行う定着装置における前記加熱ロールと加圧ロールと
    を、ストッパの作用により解放されるスプリングクラッ
    チを介して回転駆動するカムにより支持されるカムフォ
    ロワーの往復動に伴って互いに圧接又は離間させるロー
    ル圧接装置において、 前記カムのハイポイント側のカムフォロワー保持部の直
    前にハイポイント用下り斜面を形成するとともに、ロー
    ポイント側のカムフォロワー保持部の直前に前記ハイポ
    イント用下り斜面よりも傾きの大きいローポイント用下
    り斜面を形成し、前記カムフォロワーが前記各下り斜面
    にそれぞれ位置するときに前記ストッパーを作用させて
    前記スプリングクラッチを解放するようにしたことを特
    徴とする定着装置のロール圧接装置。
JP21635696A 1996-08-16 1996-08-16 定着装置のロール圧接装置 Pending JPH1063131A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7050747B2 (en) * 2001-05-25 2006-05-23 Konica Minolta Holdings, Inc. Pressure applying device to fixing roller of image forming apparatus
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WO2018020824A1 (ja) * 2016-07-26 2018-02-01 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 押圧力可変機構およびそれを備えた定着装置並びに画像形成装置
JPWO2018020824A1 (ja) * 2016-07-26 2018-08-30 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 押圧力可変機構およびそれを備えた定着装置並びに画像形成装置

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