JPH1063098A - 磁気シリンダー - Google Patents

磁気シリンダー

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Publication number
JPH1063098A
JPH1063098A JP21448996A JP21448996A JPH1063098A JP H1063098 A JPH1063098 A JP H1063098A JP 21448996 A JP21448996 A JP 21448996A JP 21448996 A JP21448996 A JP 21448996A JP H1063098 A JPH1063098 A JP H1063098A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shaft
magnet
bearing
magnetic cylinder
bearings
Prior art date
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Pending
Application number
JP21448996A
Other languages
English (en)
Inventor
Masaharu Iwai
雅治 岩井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TOCHIGI KANEKA KK
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
TOCHIGI KANEKA KK
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Publication date
Application filed by TOCHIGI KANEKA KK, Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd filed Critical TOCHIGI KANEKA KK
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  • Magnetic Brush Developing In Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 焼結含油軸受けを用いながらも、シャフトの
根元部におけるR残りや接着剤の付着を許容でき、製造
コストの低減がはかれる磁気シリンダーの構造を提供せ
んとするものである。 【解決手段】 柱状磁石(m)の両端に軸部(1)を突
出させたマグネットロール(M)の前記軸部(1)を、
その柱状磁石端面から露出した根元部分を含んで軸受け
内に挿通することによりスリーブ(S)内にマグネット
ロール(M)を相対回転可能に支持してなる磁気シリン
ダーであって、軸受け(10)として焼結含油軸受けを
用いるとともに、その柱状磁石(m)と対面する側の内
周面に段付きの拡径部(10a)又はテーパー状の拡径
部を設けたことを特徴とする磁気シリンダー。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は複写機やファクシミ
リ、更にはレーザープリンタ等に組み込まれる磁気シリ
ンダーに関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機、ファクシミリや
レーザープリンタに組み込まれる現像装置やクリーニン
グ装置には、磁気シリンダーが使用されている。この磁
気シリンダーは図5に示す如く、柱状磁石mにシャフト
1を貫設して構成したマグネットロールMを円筒状スリ
ーブS内に相対回転可能に支持した構造であり、その具
体的な支持構造は柱状磁石mから突出したシャフト1
を、円筒状スリーブSの両端を閉止するフランジ部材
2,3に装着された焼結含油軸受け4,5によって摺動
可能に支持した構造である。軸受けとしてはベアリング
等の滑り軸受けを用いる場合もあるが、小型化、軽量化
が容易で耐久性にも優れ、且つ価格的も安い理由から、
最近では焼結含油軸受けを用いる場合が多い。
【0003】焼結含油軸受けは、青銅系や鉄系等の金属
粉末を焼き固めた焼結体であり、焼結に際して金属粉末
間に油分を担持させることによって、焼結体表面に油が
滲み出るように工夫したものであり、軸受けとして使用
した場合にはこの油分が潤滑油としての機能を果たし、
外部からの注油がなくても長期間、軸部に対して優れた
摺動性を維持できるという利点を有している。
【0004】焼結含油軸受け4,5は通常、前述したよ
うにフランジ2,3と組み合わせてスリーブSに取り付
けられる(以下、フランジ付き円筒形と称す)が、フラ
ンジを設けることなくスリーブSに直接取り付ける場合
もある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところでこのような磁
気シリンダーでは、軸受け4,5の軸孔内周面がその全
域においてシャフト1と摺動することから、シャフト表
面に、摺動の障害となるようなものが存在することは許
されない。例えば図6に示すように、シャフト途中に径
差がある場合、この径差部分Aに加工上のR残りが存在
することは許されない。このためRを残さない高精度な
シャフト加工法を採用するか、あるいは仕上げ加工によ
ってR残りを取り除く必要がある。また径差があるシャ
フトでも磁石端面から漏れだして径差部分Aに付着する
こともある。また図示しないが径差の存在しないシャフ
トを接着剤で柱状磁石mに固定する場合、シャフトの柱
状磁石端面における根元部にはシャフト固定用の接着剤
が露出して付着することがあるが、このような接着剤の
付着は許されず、取り除く必要がある。このように従来
の焼結含油軸受けを用いた磁気シリンダーではR残りの
除去あるいはR残りの発生しないシャフト加工法の採用
が必要となったり、また接着剤の除去が必要となるな
ど、コストアップ要因があった。
【0006】本発明はこのような現況に鑑みてなされた
ものであり、焼結含油軸受けを用いながらも、シャフト
の根元部におけるR残りの存在や接着剤の付着を許容で
き、製造コストの低減がはかれる磁気シリンダーを提供
せんとするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段および作用】上記課題を解
決した本発明は、焼結含油軸受けの柱状磁石と対面する
側の内周面に段付き又はテーパー状の拡径部を設けたこ
とを特徴としている。焼結含油軸受けは、金属粉の圧縮
成形品を焼成して作製するが、内周面への段付き又はテ
ーパー状の拡径部の形成は圧縮成形によって容易に実現
できるので、これら拡径部の形成によって製造工程が複
雑化することはない。焼結含油軸受けにはシャフトが挿
通され、シャフトは焼結含油軸受けによって摺動支持さ
れるが、柱状磁石端面付近におけるシャフト根元部は軸
受け内周面における拡径した空間に位置づけられるた
め、シャフト表面にR残しや接着剤の付着があっても、
マグネットロールの回転動作に支障を来すことはない。
【0008】
【発明の実施の形態】次に本発明の詳細を図示した実施
例に基づき説明する。図1及び図2は本発明の磁気シリ
ンダーに用いる焼結含油軸受けを示している。図1は内
周面にテーパー状の拡径部10aを設けた焼結含油軸受
け10を示し、図2は段付きの拡径部11aを設けた焼
結含油軸受け11を示している。また図3はテーパー状
の拡径部10aを設けた焼結含油軸受け10に、シャフ
ト1の根元部Bに接着剤が付着したマグネットロールを
装着する場合を示し、図4は段付きの拡径部11aを設
けた焼結含油軸受け11に、シャフト1の径差部分Aに
R残しの存在するマグネットロールを装着する場合を示
している。このようなテーパー状の拡径部10aおよび
段付きの拡径部11aは、既存技術であるプレス方式
(圧縮成形)によって容易に作製することができる。焼
結含油軸受け10の内周面に形成する拡径部はシャフト
根元部の周囲に余裕空間を形成するためであるから、そ
の形状はこれらテーパー状又は段付きの拡径部に限定さ
れず、例えば円弧状等の拡径部の可能性もないわけでは
ない。しかしながらプレス成形の容易さを考慮すると現
実的にはテーパー状かあるいは段付きかのいずれかにな
る。またこれらテーパー状又は段付きの拡径部はシャフ
ト1との間に余裕空間を作るためのものであって他の部
材と接触するものではないから、その寸法並びに表面性
状はラフなものであってよい。
【0009】焼結含油軸受け10の材料となる金属粉と
しては公知のものが適宜採用でき、例えばCu−Sn−
C系、Cu−Sn−Pb−C系やFe−Cu−C系が使
用できる。軸受けの内周面にテーパー状又は段付きの拡
径部を形成したことにより、軸受け内周面とシャフト1
とが接触する範囲、即ち、軸受けとシャフトとの摺動部
長さは短くなる。軸受けの摺動部長さdは軸受荷重P
(kgf/cm2 )及び滑り速度V(m/min)並び
にこれらの積PV値から決定すればよいが、組み立て後
のスリーブの振れを考慮すると、最低2mm以上とする
ことが好ましい。
【0010】このような焼結含油軸受け10,11には
図3及び図4に示すように柱状磁石mから突出したシャ
フトが挿通され、マグネットロールが回転支持される
が、これらシャフトの柱状磁石端面における根元部分は
軸受け内周面においてテーパー状の拡径部10a又は段
付きの拡径部11a内に位置し、シャフト根元部の周囲
には余裕空間が存在するため、これら部分にシャフト加
工時のR残りが存在していたり、あるいはシャフト1と
柱状磁石Mとを固定するための接着剤が付着していたと
しても、これらを取り除く必要はない。
【0011】
【発明の効果】本発明の磁気シリンダーは軸受けとして
焼結含油軸受けを用いるとともに、その柱状磁石と対面
する側の内周面に段付き又はテーパー状の拡径部を設け
たので、焼結含油軸受けでありながらもシャフトの根元
部分が軸受け内周面と接触することをなくすことができ
るようになり、この結果、軽量、小型、高耐久性、安価
という焼結含油軸受け本来の特性に起因する効果に加え
て、以下列記する本願固有の効果を奏する。 シャフトの径差部分において加工上発生するR残りを
許容することができるので、R残りを伴わない高精度な
加工方法を採用する必要や、また発生したR残りを後加
工で除去する必要がない。 シャフトを柱状磁石に固定するための接着剤が一部シ
ャフト上に流れだしたり付着した場合でも、これを取り
除く必要がない。 軸受け内周面に拡径部があるため軸受け全体の容積が
小さく、材料費の低減がはかれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の磁気シリンダーに用いる焼結含油軸
受けの一例を示す斜視図
【図2】 本発明の磁気シリンダーに用いる焼結含油軸
受けの他の例を示す斜視図
【図3】 テーパー状拡径部を形成した焼結含油軸受け
にシャフトを挿通する様子を示す説明図
【図4】 段付き拡径部を形成した焼結含油軸受けにシ
ャフトを挿通する様子を示す説明図
【図5】 従来の磁気シリンダーの構造を示す断面図
【図6】 従来の磁気シリンダーにおいて、焼結含油軸
受けにシャフトを挿通する様子を示す説明図
【符号の説明】
m 柱状磁石 M マグネットロ
ール S スリーブ A 根元部 1 シャフト 2,3 フランジ部
材 4,5 焼結含油軸受け 10 焼結含油軸受け 10a テーパー状
の拡径部 11 焼結含油軸受け 11a 段付きの拡
径部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 柱状磁石の両端に軸部を突出させたマグ
    ネットロールの前記軸部を、その柱状磁石端面から露出
    した根元部分を含んで軸受け内に挿通することによりス
    リーブ内にマグネットロールを相対回転可能に支持して
    なる磁気シリンダーであって、 軸受けとして焼結含油軸受けを用いるとともに、その柱
    状磁石と対面する側の内周面に段付き又はテーパー状の
    拡径部を設けたことを特徴とする磁気シリンダー。
JP21448996A 1996-08-14 1996-08-14 磁気シリンダー Pending JPH1063098A (ja)

Priority Applications (1)

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JP21448996A JPH1063098A (ja) 1996-08-14 1996-08-14 磁気シリンダー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP21448996A JPH1063098A (ja) 1996-08-14 1996-08-14 磁気シリンダー

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Publication Number Publication Date
JPH1063098A true JPH1063098A (ja) 1998-03-06

Family

ID=16656567

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JP21448996A Pending JPH1063098A (ja) 1996-08-14 1996-08-14 磁気シリンダー

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