JPH1062965A - フォトマスクの洗浄装置及びフォトマスクの洗浄方法 - Google Patents

フォトマスクの洗浄装置及びフォトマスクの洗浄方法

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JPH1062965A
JPH1062965A JP22234496A JP22234496A JPH1062965A JP H1062965 A JPH1062965 A JP H1062965A JP 22234496 A JP22234496 A JP 22234496A JP 22234496 A JP22234496 A JP 22234496A JP H1062965 A JPH1062965 A JP H1062965A
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JP
Japan
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cleaning
photomask
ice
water
mask
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JP22234496A
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Inventor
Yoshiyuki Tanaka
義之 田中
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NEC Corp
Original Assignee
NEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】使用する薬品の危険性が高く、しかも強固に付
着した異物の除去が容易でない。 【解決手段】フォトマスクを、オゾン洗浄部11とアイ
ススクライブ洗浄部12と超音波洗浄部13と温水引き
上げ乾燥部14を有する洗浄装置により洗浄する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フォトマスクの洗
浄装置及びフォトマスクの洗浄方法に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体集積回路のリソグラフィ工程に
は、フォトマスクを使用した密着露光法もしくは等倍・
縮少投影露光法が用いられるが、このフォトマスクの洗
浄方法としては、純水,酸,アルカリ性薬品などによる
湿式の洗浄方法や、回転ブラン,超音波などによる物理
力による洗浄方法があり、又乾燥方法としてはイソプロ
ピルアルコール(IPA)などの有機溶剤による蒸気乾
燥が広く用いられている。
【0003】図3はサブミクロンサイズの異物除去を目
的としたフォトマスク洗浄方法の一例を示す工程図であ
る。まず、フォトマスクの表面の有機物除去を目的とし
て、硝酸,硫酸,硫酸と過酸化水素等による酸洗浄6を
行う。次に、純水によるリンス7Aにより表面に付着し
た薬液を純水で置換する。次に、洗剤を使用したブラシ
スクラブ洗浄8により、付着力の強い表面異物を除去す
る。次に、純水による第2のリンス7Bにより表面に付
着した薬液を純水で置換する。次に、アンモニアと過酸
化水素等のアルカリ水溶液中でメガヘルツ周波数の超音
波洗浄3を行い、サブミクロンサイズの表面異物を除去
する。次に、第3のリンス7Cにより表面に付着した薬
液を純水で置換する。最後にイソプロピルアルコールの
蒸気中で乾燥9を行う。以上の工程にてフォトマスクを
洗浄した結果を図8に示す。この従来の洗浄方法により
0.5μmサイズ以上の異物は完全に除去されているこ
とが分る。
【0004】又、特開平2−966号公報には薬品やブ
ラシを使用しないフォトマスク洗浄装置が記載されてい
る。この装置を用いた洗浄方法を図4に示す工程図によ
り説明する。まず、フォトマスク表面の有機物除去を目
的として、紫外線照射洗浄16によりオゾンを発生さ
せ、表面の有機物を灰化する。次に、純水を使用したス
プレー式によるメガヘルツ周波数の超音波洗浄3Aによ
り、表面異物を除去する。最後に、イソプロピルアルコ
ール又はフレオン等による有機溶剤蒸気乾燥17を行う
ものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】従来のフォトマスク洗
浄装置において、薬品による洗浄、乾燥を実施している
が、酸・アルカリ・有機溶剤等危険性が高い薬品を使用
する為、取り扱いや管理が厳しく制限されると同時に、
薬品の給廃液施設及び安全対策等が必要となり、装置の
規模が大きく高価なものとなるという欠点がある。ま
た、洗浄後の残留薬品がフォトマスク使用時に欠陥発生
の要因となる可能性もあった。
【0006】又、ブラシスクラブ洗浄においては、物理
的に回転ブラシがフォトマスクに接触し擦れが起こる
為、経時的にブラシ材料が摩耗し微細な塵埃が発生す
る。従って、ブラシの管理及び調整を慎重に行う必要が
あった。
【0007】更に特開平2−966号公報での洗浄装置
を用いる方法では、乾燥部に有機溶剤を使用しているた
め、薬品の給廃液施設及び安全対策が必要となる。又、
紫外線照射洗浄は、立体的な有機物に対しては有機物自
体が架橋反応を起こしてフォトマスク表面に強固に付着
したり、塩化物イオンが存在すると遮光膜がクロム膜の
場合、この膜がエッチングされる危険性がある。又、フ
ォトマスク表面に強固に付着した異物を除去する工程が
ないためフォトマスク表面が極端に汚染されている場合
の洗浄は困難である。
【0008】本発明の目的は、危険性の高い薬品を使用
することがなく、しかも強固に付着した異物を容易に除
去することのできるフォトマスクの洗浄装置及びフォト
マスクの洗浄方法を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明のフォトマス
クの洗浄装置は、オゾン水洗浄部とアイススクライブ洗
浄部と超音波洗浄部と温水引き上げ乾燥部とを有するこ
とを特徴とするものである。
【0010】第2の発明のフォトマスクの洗浄方法は、
オゾン水中にフォトマスクを浸漬して洗浄する第1の工
程と、氷粒子を前記フォトマスク上に吹き付けて異物を
除去するアイススクライブ洗浄を行う第2の工程と、前
記フォトマスクを純水中に浸し超音波洗浄を行う第3の
工程と、前記フォトマスクを温水中に浸したのち引上げ
て乾燥させる第4の工程とを含むことを特徴とするもの
である。
【0011】
【発明の実施の形態】次に本発明について図面を参照し
て説明する。図1は本発明の第1の実施の形態を説明す
る為のフォトマスクの洗浄装置の構成図である。
【0012】図1を参照すると洗浄装置は、ローダ11
と、オゾン水を満した水槽を有するオゾン水洗浄部11
と、アイススクライブ洗浄装置を有するアイススクライ
ブ洗浄部12と、超音波洗浄部13と、温水槽を有する
温水引き上げ乾燥部14と、アンローダ15とがフォト
マスクの流れに従って順次配置されて構成されている。
次に図2の工程図を併用して第2の実施の形態のフォト
マスクの洗浄方法について説明する。
【0013】まず、ローダ10にセットされたフォトマ
スクをオゾン水槽中に順次送り、5〜10分間浸してオ
ゾン水洗浄1を行う。オゾン水中では水酸基イオンによ
る塩基触媒反応により酸化力の強いヒドロキシラジカ
ル,ヒドロペリオキシラジカルが生成されているが、こ
の生成したラジカルと未溶解のオゾンとがフォトマスク
表面の有機物を酸化し、純水中に溶解させ除去する。
【0014】次に、このフォトマスクをアイススクライ
ブ洗浄部12に送り、1〜5分間のアイススクライブ洗
浄2を行う。アイススクライブ洗浄装置は、図5の構成
図に示すように、液体窒素10を用いて形成した冷気中
でスプレーノズル19からの純水18の蒸気を冷やして
0.1〜30μmの氷粒子21として凍結させ、窒素2
2を用いた噴射ノズル23によりその氷粒子21を回転
させたフォトマスク24に吹きつけることによって、表
面の汚れを水で濡らして凍結させ、更にこの凍結物に氷
粒子21で衝撃を与えて強固に付着した異物を破砕する
ように構成されており、0.3μmサイズ以上の粒子で
95%の除去率がある。
【0015】次に、フォトマスクを超音波洗浄部12に
送り、デップ式の超音波洗浄装置の純水中でメガヘルツ
周波数の超音波洗浄3を5〜10分間行う。純水中に1
MHz 近辺の周波数を発振させることにより、振動加速
度を発生させ、その強い作用力を汚れ粒子に与えてゆり
動かし、接触点の移動が起こっている間に純水分子が界
面を濡らし、粒子を剥脱していく。この洗浄はキャビテ
ーションが発生しないため、フォトマスクに対してダメ
ージを与えることなく、サブミクロンサイズの表面異物
を除去することが可能であり、0.3μmサイズの粒子
で80%の除去率がある。
【0016】最後にフォトマスクを温水引き上げ乾燥部
14に送り、温水引き上げ乾燥4を行う。フォトマスク
を約80℃の超純水の温水に浸漬し、液面と垂直に引き
上げることによって、引き上げた表面を濡らす薄い水膜
は蒸発によって失われ乾燥する。次で乾燥したフォトマ
スクをアンローダ15に収容する。
【0017】以上の工程にてフォトマスクを洗浄した結
果を図7に示す。図7に示したように実施の形態による
洗浄によっても0.5μmサイズ以上の異物は完全に除
去され、0.3〜0.5μmサイズのものも従来の洗浄
方法以上に除去されていることが分る。
【0018】尚、上記実施の形態においては、デップ式
の超音波洗浄装置を用いたが、図6に示すスプレー式超
音波洗浄装置を用いてもよい。スプレー式超音波洗浄装
置は、スプレーヘッド25中の超音波振動子26により
導入した純水に1〜2MHzの音波エネルギーを与え、
ノズル先端よりこの純水18を加速度を伴って、フォト
マスク24に衝突させるように構成されている。
【0019】スプレー式超音波洗浄は、表面から一旦剥
離した異物が再付着しないうちに速やかにフォトマスク
24から洗い流すためディップ方式を利用した場合より
もサブミクロンサイズの異物に対する除去率が高く、か
つ、処理部分はスプレーなので、アイススクライブ洗浄
部12と同じ場所で行えるので、装置の小型化が可能で
ある。
【0020】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、オゾン水
洗浄により表面の有機物を除去する第1の工程とアイス
スクライブ洗浄により付着力の強い表面異物を除去する
第2の工程と純水を使用したメガヘルツ周波数の超音波
洗浄によりサブミクロンサイズの表面異物を除去する第
3の工程と温水引き上げで乾燥させる第4の工程を有す
る洗浄方法でフォトマスク洗浄を行うことにより、薬品
やブラシを使用することなく水のみを使用して洗浄でき
る為、安全性及び経済性が向上し、装置や使用液等の調
整及び管理の簡便化をはかることができる。しかもサブ
ミクロンサイズの異物に対して従来と同等以上の洗浄効
果を容易に得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を説明する為のフォ
トマスク洗浄装置の構成図。
【図2】本発明の第2の実施の形態を説明する為の工程
図。
【図3】従来のフォトマスクの洗浄方法を説明する為の
工程図。
【図4】従来の他のフォトマスクの洗浄方法を説明する
為の工程図。
【図5】実施の形態で用いられるアイススクライブ洗浄
装置の構成図。
【図6】実施の形態で用いられるスプレー式超音波洗浄
装置の構成図。
【図7】実施の形態による効果を説明する為の異物の除
去状態を示す図。
【図8】従来例による効果を説明する為の異物の除去状
態を示す図。
【符号の説明】
1 オゾン洗浄 2 アイススクライブ洗浄 3,3A 超音波洗浄 4 温水引き上げ乾燥 6 酸洗浄 7A〜7C リンス 8 ブラシスクライブ洗浄 9 IPA乾燥 10 ローダ 11 オゾン水洗浄部 12 アイススクライブ洗浄部 13 超音波洗浄部 14 温水引き上げ乾燥部 15 アンローダ 16 紫外線照射洗浄 17 有機溶剤蒸気乾燥 18 純水 19 スプレーノズル 20 液体窒素 21 氷粒子 22 窒素 23 噴射ノズル 24 フォトマスク

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オゾン水洗浄部とアイススクライブ洗浄
    部と超音波洗浄部と温水引き上げ乾燥部とを有すること
    を特徴とするフォトマスクの洗浄装置。
  2. 【請求項2】 オゾン水中にフォトマスクを浸漬して洗
    浄する第1の工程と、氷粒子を前記フォトマスク上に吹
    き付けて異物を除去するアイススクライブ洗浄を行う第
    2の工程と、前記フォトマスクを純水中に浸し超音波洗
    浄を行う第3の工程と、前記フォトマスクを温水中に浸
    したのち引上げて乾燥させる第4の工程とを含むことを
    特徴とするフォトマスクの洗浄方法。
JP22234496A 1996-08-23 1996-08-23 フォトマスクの洗浄装置及びフォトマスクの洗浄方法 Pending JPH1062965A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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Date Code Title Description
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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19990831