JPH1062831A - 像振れ補正用光学系の位置センサ - Google Patents

像振れ補正用光学系の位置センサ

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JPH1062831A
JPH1062831A JP23863196A JP23863196A JPH1062831A JP H1062831 A JPH1062831 A JP H1062831A JP 23863196 A JP23863196 A JP 23863196A JP 23863196 A JP23863196 A JP 23863196A JP H1062831 A JPH1062831 A JP H1062831A
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JP
Japan
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receiving element
light receiving
optical system
image blur
light
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Application number
JP23863196A
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English (en)
Inventor
Keisuke Ikegami
啓祐 池上
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 像振れ補正光学系において、可動レンズの位
置の検出精度を高める。 【解決手段】 発光素子10と該発光素子から照射され
る光を受光する受光素子11とから成り、受光素子は、
受光素子ホルダ16に固定すると共に該受光素子ホルダ
を介して像振れ補正用光学系の固定部材3又は可動部材
7に取着するようにし、受光素子ホルダは、受光素子に
よる可動レンズの位置の検出方向と直交した2方向に延
びる線分の内の一との位置関係を調整可能な状態で像振
れ補正用光学系の固定部材に取着するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は像振れ補正用光学系
において、可動レンズの位置の検出を行なう位置センサ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】撮像機器、例えば、ハンディタイプのビ
デオカメラにおいて、撮影時における手振れ等による像
振れを補正するする方式として、撮像レンズ系の前方に
凸レンズと凹レンズから成るアフォーカルレンズを像振
れ補正用光学系として配置し、これら凸レンズと凹レン
ズの内の一方を可動レンズとし、これを光軸と直交する
方向に移動させることにより像振れを補正する方式が知
られている。
【0003】かかる方式にあっては、可動レンズの位置
を検出しなければならず、その手段として、可動レンズ
の位置を直交する2方向(以下、「規定方向」とい
う。)、例えば、水平方向と垂直方向の成分に分割し、
それぞれの方向における位置の変位量を2つの位置セン
サにて検出するようになっている。そして、該位置セン
サは、一般的に、LEDから成る発光素子とPSDから
成る受光素子とを有するものである。尚、PSDの受光
面は略帯状に形成され、該受光面の長手方向がPSDの
可動レンズの位置の検出方向(以下、「検出方向」とい
う。)となっている。
【0004】更に、像振れ補正用光学系の可動レンズの
変位量を正確に検出するために、2つのPSDの検出方
向はそれぞれ、上記規定方向に沿って延び、しかも、2
つのPSDの検出方向が互いに正確に直行した状態にな
っている必要がある。
【0005】図5は、従来のPSDの取付方法の一例を
概略的に示すためのものである。即ち、図5において、
PSDaは、2つのバネb、bによってその2つの側面
c、dを像振れ補正用光学系の位置が固定された部材側
に設けられた基準壁e、fにぴったりと当接するように
固定される。そして、上記基準壁eは規定方向gと平行
に延び、基準壁fは基準壁e及び規定方向gと直交する
ように形成され、また、PSDaは外形が平面的に見て
正確に長方形を為し(外形精度)、受光面hによる検出
方向iは一方の側面(側面c等)と平行に成るように設
計上は規定されている。
【0006】従って、理論的には、PSDaの外形精度
と受光面hによる検出方向iとの関係が設計どおりであ
れば、規定方向gと検出方向iが一致するようになる。
【0007】しかしながら、実際、PSDaにおいて
は、側面c、dの形状等に公差があり、多くの汎用のP
SDの外形精度は位置センサのとして使用するには不十
分なものであるため、PSDaの外形精度によって検出
方向iを規定方向gに合わせることが困難であり、ま
た、外形精度が良好なPSDは、高価であるためコスト
アップになってしまい、これを使用することは現実的で
はない。
【0008】そこで、上記問題を解決するために、図6
に示す別の従来例においては、PSDaの外形精度に頼
らず、PSDaを受光素子ホルダjに取着し、該受光素
子ホルダjを像振れ補正用光学系の位置が固定された部
材側に設けられた取付部kの切欠lに係合させるように
なっている。そして、規定方向gと検出方向iとを一致
させて可動レンズの位置の検出の誤差をなくすために、
受光素子ホルダjと取付部kとの間にスペーサmを挟
み、この間の間隔を調整することによって検出方向iが
規定方向gと一致するように調整して固定するようにし
ている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
6に示す従来例においても、受光素子ホルダjと取付部
kとの間にスペーサmを挟み込んで検出方向iと規定方
向gとを一致させるためには、PSDの個体差により、
厚みの異なるスペーサmが多数必要となり、検出方向i
と規定方向gとの差が許容範囲となるまで厚みの異なる
スペーサmを取り替えながら調整を行なうこととなり、
非効率的であり、部品点数も多くなるのでコストアップ
にもつながってしまうという新たな問題がある。
【0010】従って、上記従来例における問題点を解消
し、位置センサによる可動レンズの位置検出の誤差を最
小にする像振れ補正用光学系の位置センサが求められて
いる。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明光軸補正用光学系
の位置センサは、発光素子と該発光素子から照射される
光を受光する受光素子とから成り、受光素子は、受光素
子ホルダに固定すると共に該受光素子ホルダを介して像
振れ補正用光学系の固定部材又は可動部材に取着するよ
うにし、受光素子ホルダは、受光素子による可動レンズ
の位置の検出方向である直交した2方向に延びる線分の
内の一との位置関係を調整可能な状態で像振れ補正用光
学系の位置が固定された部材に取着するようにしたもの
である。
【0012】従って、受光素子による可動レンズの位置
の検出方向を所定の方向に合わせることができるように
なる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下に、本発明像振れ補正用光学
系の位置センサの実施の形態について、添付図面に示し
た実施例に従って説明する。
【0014】尚、図示した実施例は、像振れ補正用光学
系における可動レンズの位置を、直交した2方向、例え
ば、水平(H)方向と垂直(V)方向の成分に分割し、
それぞれの方向における可動レンズの位置を2つの位置
センサによって検出するようにしたものである。また、
2つある上記位置センサに付いては同一のものを使用し
ているのでV方向の位置を検出する位置センサ(図1に
おいてV−V方向に延びるもの)についてのみ詳細に説
明し、H方向を検知する位置センサ(図1においてH−
H方向に延びるもの)に付いてはその各部にV方向の位
置を検知する位置センサにおける同様の部分に付した符
号と同じ符号を付することにより、その説明を省略す
る。
【0015】像振れ補正用光学系1は、最も前方に位置
しレンズ鏡筒2に適宜な手段によって固定される固定部
材である固定レンズホルダ3に取着された両凹レンズの
固定レンズ4と、該固定レンズ4の後方に位置する両凸
レンズの可動レンズ5とを有するアフォーカル光学系を
構成するものである。
【0016】撮像レンズ系6は図示しない複数のレンズ
を有し、像振れ補正用光学系1の後方(図1における右
斜め上方に向かう方向を前方とし、左斜め下方に向かう
方向を後方とし、左斜め上方に向かう方向を左方とし、
右斜め下方に向かう方向を右方とする。以下の説明にお
いて方向を現す場合には、この方向によるものとす
る。)に配置されている。即ち、撮像レンズ系6の前方
に可動レンズ5が位置するようになっている。
【0017】可動部材である可動レンズ5は、略リング
状をした可動レンズホルダ7に取着され、該可動レンズ
ホルダ7は図示しない2つのサスペンションによって固
定レンズ4と平行な状態を保ちながら移動可能なように
支持されると共に、例えば、ムービングコイル型の駆動
手段8、8によって前記H方向及びV方向に移動される
ようになっている。
【0018】位置センサ9、9は発光素子を形成するL
ED10、10と受光素子を形成するPSD11、11
から成り、可動レンズ5の位置をV方向及びH方向にお
いて検出するために、撮像レンズ系6の光軸X−Xを中
心として互いに直交したV−V線及びH−H線上に配置
されている。LED10、10は、図1に示すように、
上記可動レンズホルダ7の上端部及び左端部に形成され
外方へ向かって一体に突設された発光素子取付片12、
12にその発光面が前方を向いた状態で取着されてい
る。また、PSD11、11は、固定レンズホルダ3に
V方向及びH方向に突出形成された受光素子固定部1
3、13に、LED10、10と対向するように取着さ
れる。尚、PSD11、11の表面には略帯状をした受
光面14、14が設けられている。この帯状をした受光
面14、14の長手方向がPSDの検出方向15、15
となっている。
【0019】PSD11、11はそれぞれ、図2乃至図
4に示すように、受光素子ホルダ16、16の主部1
7、17の中央に、接着又は半田付け等の適宜な方法に
よって固定される。上記主部17は略長方形の板状を為
し、該主部17の上部から上方に向かって調整アーム1
8が一体に突出し、また、主部17の上部の左端からは
左方に向かって係止部19が一体に突出形成されてい
る。
【0020】そして、各受光素子ホルダ16の主部17
の裏面の中央には、係合孔20が一体に突出形成される
と共に、係止部19には、後述するように回動する受光
素子ホルダ16を任意の位置で固定するために、開口縁
が上記係合孔20を中心とした円弧状の軌跡を描く長孔
21が形成されている。尚、PSD11は受光素子ホル
ダ16に固定された時に、概ね、その検出方向15が上
記係合孔20の真上を通り、且つ、その中央部が係合孔
20の位置に来るように規定されている。
【0021】更に、受光素子固定部13、13には上記
受光素子ホルダ16、16の係合孔20、20と緩く係
合してこれを軸支するための係合突起22、22が形成
されている。上記係合突起22、22は、その中心をV
−V線又はH−H線が通るようにされている。尚、本実
施例のように、受光素子ホルダ16に係合孔20、固定
レンズホルダ3の受光素子固定部13に係合突起22を
形成する代わりに、受光素子ホルダ16に係合突起を設
け、固定レンズホルダ3の受光素子固定部13に係合孔
を設けるようにしてもよい。
【0022】しかして、PSD11、11は、レンズ鏡
筒2に可動部である可動レンズホルダ7に保持された可
動レンズ5やその駆動機構等を取り付ける前に、以下の
ようにしてレンズ鏡筒2の受光素子固定部13、13に
取着される。
【0023】固定レンズホルダ3の各受光素子固定部1
3において、PSD11が固定された受光素子ホルダ1
6の係合孔20と係合突起22を係合させる。すると、
この状態では、受光素子ホルダ16は受光素子固定部1
3に、係合突起22を中心として回動自在に取着された
状態となる。
【0024】次に、PSD11、11が可動レンズ5の
移動をV方向又はH方向における変位量として正確に検
出することができるように、PSD11、11の検出方
向15、15が所定の向きとなるようにする。
【0025】即ち、先ず、固定レンズホルダ13を角度
調整治具(角度調整治具については後述するその一部の
みを図示する。)に取着する。尚、角度調整治具は、そ
の詳細な構造については言及を避けるが、その発光素子
がそれぞれ、V方向又はH方向にV−V線又はH−H線
に沿って正確に移動するようにされているものであり、
発光素子からの光をPSD11、11に照射しながらP
SD11、11による可動レンズの位置の検出方向の調
整を行なうことができるようにされているものである。
【0026】上記角度調整治具のLED等から成る発光
素子をV方向又はH方向にV−V線又はH−H線に沿っ
て移動させながらPSD11、11の出力を計測して、
PSD11、11の出力が最適となるように受光素子ホ
ルダ16を時計回り方向又は反時計回り方向に回動させ
て、検出方向15をV−V線又はH−H線に一致させる
ようにする。
【0027】そして最後に、受光素子ホルダ16が動か
ないように調整アーム18を角度調整治具の一部23で
挟持するなどして仮固定し、係止部19の長孔21内に
ビス24を挿通してその先端を受光素子固定部13の螺
孔25に螺合して、受光素子ホルダ16を受光素子固定
部13に固定する。
【0028】尚、受光素子ホルダ16、16の長孔21
の長手方向における開口長は、PSD11、11の検出
方向15、15を上記したようにして調整する為の調整
代がどのくらい必要かによって決定される。
【0029】このように、本発明像振れ補正用光学系の
位置センサにおいては、PSDが固定された受光素子ホ
ルダを回動させることによって、様々な厚みを有するス
ペーサ等の部品を必要とせずに、簡単にPSDによる可
動レンズの位置の検出方向をV−V線又はH−H線と一
致させるように調整することができ、外形精度が不十分
なPSDを用いても、十分な可動レンズの位置の検出精
度を得ることが可能となって、量産性及びコスト面で有
利となる。
【0030】また、PSDの検出方向を所定の方向に合
わせるために必要とされる精度を角度調整治具に持たせ
ることによって、PSDの取付に関わる各部の加工精度
を緩くすることができ、製造コストを下げることが可能
となる。
【0031】尚、上記実施例においては、固定レンズホ
ルダ3(固定部材)にPSD11、11(受光素子)
を、可動レンズホルダ7(可動部材)にLED10、1
0を取着したものを示したが、これとは逆に、固定レン
ズホルダ3にLED10、10を、可動レンズホルダ7
にPSD11、11を取着するようにしてもよい。
【0032】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に本発明像振れ補正用光学系の位置センサは、発光素子
と該発光素子から照射される光を受光する受光素子とか
ら成り、受光素子は、受光素子ホルダに固定すると共に
該受光素子ホルダを介して像振れ補正用光学系の固定部
材又は可動部材に取着するようにし、受光素子ホルダ
は、受光素子による可動レンズの位置の検出方向と直交
した2方向に延びる線分の内の一との位置関係を調整可
能な状態で像振れ補正用光学系の位置が固定された部材
に取着するようにしたので、簡単に受光素子の可動レン
ズの位置の検出方向を正しい方向に調整することがで
き、受光素子の精度に関係なく高い可動レンズの位置の
検出精度を得ることが可能となって、量産性及びコスト
面で有利となる。
【0033】尚、前記実施例において示した具体的な形
状及び構造は、本発明を実施するに当たっての具体化の
ほんの一例を示したものに過ぎず、これらによって本発
明の技術的範囲が限定的に解釈されることがあってはな
らないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2乃至図4と共に像振れ補正用光学系の位置
センサの実施の一例を示すものであり、本図は全体の斜
視図である。
【図2】要部を拡大して示す背面図である。
【図3】図2のIII−III線に沿う断面図である。
【図4】受光素子の検出方向の調整を行なっている状態
を拡大して示す概略背面図である。
【図5】従来の像振れ補正用光学系の位置センサにおけ
る受光素子の一例を示す背面図である。
【図6】従来の像振れ補正用光学系の位置センサにおけ
る受光素子の別の例を示す背面図である。
【符号の説明】
1…像振れ補正用光学系、3…固定部材、5…可動レン
ズ、7…可動部材、9…位置センサ、10…発光素子、
11…受光素子、15…可動レンズの位置検出方向、1
6…受光素子ホルダ、20…係合孔、22…係合突起、
23…角度調整治具の一部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 直交する2方向に配置され、像振れ補正
    用光学系の可動レンズの位置を上記2方向の成分に分割
    して検出する像振れ補正用光学系の位置センサであっ
    て、 発光素子と該発光素子から照射される光を受光する受光
    素子とから成り、 上記受光素子は、受光素子ホルダに固定されると共に該
    受光素子ホルダを介して像振れ補正用光学系の固定部材
    又は可動部材に取着され、 上記受光素子ホルダは、受光素子による可動レンズの位
    置の検出方向と前記2方向に延びる線分の内の一との位
    置関係を調整可能な状態で像振れ補正用光学系の位置が
    固定された部材に取着されている、ことを特徴とする像
    振れ補正用光学系の位置センサ。
  2. 【請求項2】 角度調整治具を用いて受光素子ホルダの
    位置を調整し、これによって受光素子による可動レンズ
    の位置の検出方向が前記2方向に延びる線分の内の一と
    一致させることを可能としたことを特徴とする請求項1
    に記載の像振れ補正用光学系の位置センサ。
  3. 【請求項3】 受光素子ホルダは像振れ補正用光学系の
    位置が固定された部材に係合孔と係合突起との係合によ
    って該係合部分を中心として回動自在に取着され、 受光素子の位置調整は上記受光素子ホルダを回動させて
    行なうようにされたことを特徴とする請求項1に記載の
    像振れ補用光学系の位置センサ。
  4. 【請求項4】 受光素子ホルダは像振れ補正用光学系の
    位置が固定された部材に係合孔と係合突起との係合によ
    って該係合部分を中心として回動自在に取着され、 受光素子の位置調整は上記受光素子ホルダを回動させて
    行なうようにされたことを特徴とする請求項2に記載の
    像振れ補用光学系の位置センサ。
JP23863196A 1996-08-22 1996-08-22 像振れ補正用光学系の位置センサ Pending JPH1062831A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7161621B2 (en) * 2001-01-09 2007-01-09 Nikon Corporation Image-capturing device with position detector for vibration reduction
JP2016170088A (ja) * 2015-03-13 2016-09-23 多摩川精機株式会社 光学式エンコーダの受光体の位置調整機構及び方法

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