JP3355784B2 - 光軸補正用レンズの支持機構 - Google Patents

光軸補正用レンズの支持機構

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JP3355784B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な光軸補正用レンズ
の支持機構に関する。詳しくは、例えば、ハンディタイ
プのビデオカメラ装置、あるいは望遠鏡等のように使用
状態においていわゆる手振れ補正が必要な光学系機器に
おいて好適な光軸補正用レンズの支持機構に関し、光軸
補正用レンズの主レンズ系に対する偏心を略一の平面内
で行ない、光軸補正を精度良く行うことができる新規な
光軸補正用レンズの支持機構を提供しようとするもので
ある。
【0002】
【従来の技術】例えば、ハンディタイプのビデオカメラ
装置において、その手振れを補正する方式として、撮影
レンズ系の前方に凸レンズと凹レンズとからなるアフォ
ーカルレンズを光軸補正用レンズとして配置し、これら
凸レンズ及び/又は凹レンズを光軸に直交する方向に移
動させることにより手振れを補正する方式が知られてい
る。
【0003】かかる方式にあっては、光軸補正用レンズ
を光軸に直交する方向に移動させるために、例えば、板
バネ状のサスペンションにより光軸補正用レンズを支持
する必要がある。
【0004】図10及び図11は凸レンズと凹レンズと
から成るアフォーカルレンズを光軸補正用レンズとし
て、これらレンズのうち凸レンズを光軸に直交する方向
に移動させることにより手振れを補正する方式を説明す
るための模式図である。
【0005】尚、図10は光軸補正用レンズを鉛直方向
に移動自在に支持したものを示したが、実際には水平方
向にも移動可能とされており、これにより、光軸補正用
レンズは光軸方向から見て光軸を中心として360度の
範囲で移動できるようになっている。
【0006】aは撮影レンズ系であり、その後方に撮像
素子(CCD)bが配設されている。
【0007】cはアフォーカルレンズにより構成された
光軸補正用レンズのうち撮影レンズ系a側に位置された
補正用凸レンズであり、該補正用凸レンズcは上記撮影
レンズ系aの前側に近接してサスペンションd、dを介
して配置されており、その光軸x´は上記撮影レンズ系
aの主光軸xと常に平行になるようにされている。
【0008】具体的には、2つのサスペンションd、d
は板バネ材料から成ると共に同一形状に形成される。
【0009】また、サスペンションd、dはその一端が
補正用凸レンズcを保持している図示しないレンズホル
ダを支持し、また、その他端が撮影レンズ系aのレンズ
鏡筒eの外周面に支持されており、撮影レンズ系aの光
軸xと補正用凸レンズcの光軸x´とが一致した状態で
これら光軸x、x´と各サスペンションd、dとが略平
行になるようになっている。
【0010】fは補正用凸レンズcを駆動するためのリ
ニアモータであり、図示しないレンズ筐体側に取着され
たヨークgと該ヨークgに取着されたマグネットhと補
正用凸レンズc側に取着されたムービングコイルi等か
ら成る。尚、図10には鉛直方向におけるリニアモータ
fのみ示すが、実際には水平方向におけるリニアモータ
も配設されている。
【0011】jは補正用凸レンズcの位置を検出するた
めの位置センサであり、例えば、発行ダイオード(LE
D)kと半導体位置検出素子(PSD)l等から成り、
PSDlはその受光面が一方へ長い矩形状に形成されて
いる。尚、図10には鉛直方向における位置センサjの
み示すが、実際には水平方向における位置センサも配設
されている。
【0012】そして、LEDkは補正用凸レンズcの周
縁部であって上記リニアモータfが配置された位置から
周方向に中心角で90度離間した位置に取着されてい
る。
【0013】PSDlは図示しないレンズ筐体の上記L
EDkに対向する位置に取着され、また、その向きはそ
の長手方向が補正用凸レンズcの接線方向と略同じ方向
に延びるようにされている。
【0014】そして、補正用凸レンズcの垂直方向の位
置成分は水平用リニアモータ(図示は省略した。)と光
軸x´を挟んで対向する位置に配置された位置センサj
により、また、補正用凸レンズcの水平方向の位置成分
は鉛直用リニアモータfと光軸xを挟んで対向する位置
に配置された位置センサ(図示は省略した。)により、
それぞれ検出される。
【0015】mは角速度センサからなる手振れ検出セン
サであり、手振れを検出すると振れ検出信号が出力さ
れ、該振れ検出信号は角速度データであるため、これを
手振れ量演算回路nにて積分演算して角度の変化分を検
出する。
【0016】手振れ量演算回路nにて検出された角度デ
ータは光軸補正用レンズ位置制御回路oにて上記位置セ
ンサj等により得られた光軸補正用レンズcの位置デー
タと比較され、補正すべき角度の量が検出され、この補
正データが上記リニアモータf等に出力されて、光軸補
正用レンズcが垂直方向又は水平方向へ移動されて、光
軸の補正が為されるようになっている。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな光軸補正用レンズの支持機構において、補正用凸レ
ンズcを移動させたとき、2つのサスペンションd、d
は同一構造のため、補正用凸レンズcはその光軸x´が
撮影レンズ系aの光軸xと平行な状態を保ちながら移動
することになるが、その移動は円弧運動であり補正用凸
レンズcが撮影レンズ系aに対して変位した時に、図1
1に示すように、光軸方向に「ズレL」が生ずる。
【0018】かかる補正用凸レンズcの光軸方向の「ズ
レL」は、その分、結像位置が後方へずれてしまうこと
になり、本来、CCDb面上に結像しなければならない
のにCCDb面上に結像できず、ピンボケが生ずるとい
う問題があった。
【0019】かかる問題は、CCDbの小型化に伴いC
CDの被写界深度が小さくなる傾向があり、上記光軸補
正用レンズの後方への「ズレL」は大きな問題となって
いた。
【0020】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明光軸補正
用レンズの支持機構は、上記した問題を解決するため
に、一端が上記光軸補正用レンズを支持し他端が光軸方
向においてレンズ側支持点に近接した固定側部材に支持
されたサスペンションに折り返し部を形成したものであ
る。
【0021】
【作用】従って、本発明光軸補正用レンズの支持機構に
よれば、一端が上記光軸補正用レンズを支持し他端が光
軸方向においてレンズ側支持点に近接した固定側部材に
支持されたサスペンションに折り返し部を形成したの
で、サスペンションのレンズ支持点と被支持点とが近接
され、また、被支持点が固定されているため、光軸補正
用レンズの光軸に対して直交する方向への移動に伴い、
折り返し部は被支持点に対して前方へ移動し、また、レ
ンズ支持点は折り返し部に対して後方へ移動することに
なり、これら折り返し部の前方への移動とレンズ支持点
の後方への移動とが互いに相殺し合い、全体として、光
軸補正用レンズの光軸方向への移動を略無くするか又は
少なくすることができ、光軸補正時における上記ピンボ
ケを防止することができ、また、CCDの小型化にも適
応することができる。
【0022】
【実施例】図1は本発明光軸補正用レンズの支持機構に
おけるサスペンションの原理を説明するための原理図で
ある。
【0023】1は長さ方向における中間の部分にV字状
に屈曲された折り返し部2が形成されたサスペンション
であり、該サスペンション1の両端部が近接され、その
一端にはレンズ3が支持され、また、他端が図示しない
固定側部材(例えば、レンズ鏡筒)に固定され、これに
より、レンズ3は光軸に対して直交する方向に移動自在
とされる。
【0024】そして、レンズ3が光軸に対して直交する
方向、例えば、上方へ移動されると、サスペンション1
の固定側部材に支持される被支持点1aと折り返し部2
との間の部分(以下、「ズレ抑制バネ片」という。)4
及びレンズ支持点1bと折り返し部2との間の部分(以
下、「ズレ発生バネ片」という。)5がそれぞれ図1に
おいて2点鎖線で示すように撓む。
【0025】このとき、ズレ発生バネ片5は折り返し部
2を支点として撓んだ状態となり、レンズ支持点1bは
折り返し部2との関係で相対的に後方へ移動されること
となり、ズレ発生バネ片5の撓みはレンズ支持点1bを
光軸方向において後方へずらすこと、即ち、本発明が解
決する課題であるところの光軸方向の「ズレ」を発生さ
せることとなる。
【0026】一方、ズレ抑制バネ片4は被支持点1aを
支点として撓んだ状態となり、被支持点1aが固定され
ているため、折り返し部2を前方に移動させることにな
り、ズレ抑制バネ片4の撓みは折り返し部2を前方へ移
動させること、即ち、上記課題の「ズレ」をキャンセル
する方向に移動させることとなり、全体として、レンズ
支持点1bは折り返し部2の前方への移動とレンズ支持
点1bの後方への移動とが相殺されることになる。
【0027】これにより、レンズ3は光軸方向には殆ど
移動することなく光軸に対して直交する一の平面上を移
動することとなる。
【0028】以下に、本発明光軸補正用レンズの支持機
構の詳細をビデオカメラ装置に適用した実施の一例を図
2乃至図9に従って説明する。
【0029】図中6は光軸補正用レンズの支持機構であ
り、アフォーカルレンズにより構成された光軸補正用レ
ンズのうち撮影レンズ系7側に位置された補正用凸レン
ズ8と該補正用凸レンズ8をその光軸X´が撮影レンズ
系7の主光軸Xと平行な状態を保ちながら移動可能なよ
うに支持した板バネ9、9と補正用凸レンズ8を所定の
位置に移動させる駆動手段10、10と補正用凸レンズ
8の位置を検出するための位置検出手段11、11等を
有する。
【0030】補正用凸レンズ8はレンズホルダー12に
支持されて撮影レンズ系7の前方に位置されると共に、
その光軸X´は撮影レンズ系7の主光軸Xと平行になる
ように位置される。
【0031】尚、駆動手段10、10及び位置検出手段
11、11は従来例で示したものとその構造が略同一で
あるのでこれらの詳細については省略する。
【0032】レンズホルダー12は略リング状をしてお
り、その上端部及び右端部にはコイルボビンが外方へ向
かって一体に突設され、また、その下端部及び左端部に
は後述する位置センサのLEDを取り付ける取付片が外
方へ向かって一体に突設されている。
【0033】板バネ9は、前後方向に長く水平な向きに
位置され互いに上下に離間した2つの第1の垂直用バネ
片13、13と、各第1の垂直用バネ片13、13の一
方の側縁の前端部間を連結した垂直な向きの被支持片1
4と、各第1の垂直用バネ片13、13の反被支持片1
4側の後端部間を連結した垂直な向きの連結片15と、
前後方向に長く水平な向きに位置され互いに上下に離間
し上記第1の垂直用バネ片13、13の上方又は下方に
それぞれ位置しその後端部が上記連結片15に連結され
た2つの第2の垂直用バネ片16、16と、各第2の垂
直用バネ片16、16の前端部間を連結した垂直な向き
の支持片17とから成る。
【0034】このように形成された板バネ9が上記原理
説明で行なったサスペンション1に相当し、第1の垂直
用バネ片13、13が原理説明におけるズレ抑制バネ片
4に、また、第2の垂直用バネ片16、16が原理説明
におけるズレ発生バネ片5に相当すると共に、連結部1
5が上記折り返し部2に相当する。
【0035】また、被支持片14、連結片15及び支持
片17には上下方向に長い矩形孔14a、15a、17
aがそれぞれ形成されており、これにより、各被支持片
14、連結片15、支持片17の各矩形孔14a、15
a、17aの上下両脇に垂直な向きで細幅の第1の水平
用バネ片18、18、第2の水平用バネ片19、19、
第3の水平用バネ片20、20がそれぞれ形成される。
【0036】尚、図3に示した板バネ9はレンズ鏡筒2
1の左側に配置したものを示す。
【0037】13a、13a、・・・、16a、16a
は第1の垂直用バネ片13及び第2の垂直用バネ片16
に形成されたバネ定数調整用の矩形状をした小孔であ
り、各垂直用バネ片13、16の長手方向に多数配列さ
れていて、該小孔13a及び16aの大きさ、形成個数
は当該垂直用バネ片13、16のバネ定数が所定の値に
なるように決定される。
【0038】このような板バネ9は所定の大きさの板バ
ネ材料に穿孔加工及び折り曲げ加工を施すことにより形
成される。
【0039】そして、このように形成された板バネ9、
9は、その被支持片14、14が上記撮影レンズ系7の
レンズ鏡筒21の左右両側面に垂直な向きで、かつ、支
持片17、17が撮影レンズ系7よりも前方ヘ突出した
状態で、レンズ鏡筒21にネジ等により固定される。
尚、板バネ9が支持される部材はレンズ鏡筒21に限ら
ず、固定側の部材であれば良く、例えば、ビデオカメラ
の筐体であっても良い。
【0040】具体的には、板バネ9の被支持片14の矩
形孔14aの後側に位置した部分がレンズ鏡筒21にネ
ジにより固定される。
【0041】レンズホルダー12はその左右両端部が板
バネ9、9の支持片17、17の先端部間に所定の向き
でネジ等により支持され、また、板バネ9、9の各バネ
片13、13、・・・、16、16、・・・、18、1
8、・・・、19、19、・・・、20、20、・・・
が撓んでいない状態で、上記補正用凸レンズ8の光軸X
´が撮影レンズ系7の主光軸Xと一致するようになって
いる。
【0042】具体的には、板バネ9の支持片17の矩形
孔17aの前側に位置した部分にレンズホルダー12の
左右側縁がネジ止めされ、被支持片14と支持片17と
は近接した位置に配設される。
【0043】これにより被支持片14と連結片15との
間の長さ、即ち、第1の垂直用バネ片13の長さと連結
片15と支持片17との間の長さ、即ち、第2の垂直用
バネ片16の長さとが略同じになるようになっている。
【0044】しかして、補正用凸レンズ8が駆動手段1
0により、例えば、上方へ移動されたとき、板バネ9は
以下のように撓む(図6、図7参照)。
【0045】即ち、補正用凸レンズ8が上方へ移動する
と、第2の垂直用バネ片16、16がその支持片17側
が上方に変位するように湾曲し、この湾曲は連結片15
が基端となるため、補正用凸レンズ8は連結片15との
関係で相対的に後方へずれることになる。
【0046】一方、第1の垂直用バネ片13、13は被
支持片14を基端として連結片15側が上方へ変位する
ように湾曲するため、この湾曲は連結片15は被支持片
14との関係で相対的に前方へずれることになる。
【0047】これにより、第2の垂直用バネ片16、1
6の撓みによる支持片17の後方への移動と第1の垂直
用バネ片13、13の撓みによる連結片15の前方への
移動とが相殺され、補正用凸レンズ8は、上方へ移動さ
れるものの光軸方向へは略変位せず、光軸に対して直交
する一の平面上を移動することとなる。
【0048】尚、厳格には第2の垂直用バネ片16、1
6の方が第1の垂直用バネ片13、13よりその光軸方
向における長さが稍長いため、補正用凸レンズ8が上方
へ移動したときに、ほんの僅かに後方へ移動されること
になるが、折り返し部のない従来例のように極端な後方
への「ズレ」はなく、光軸補正時においてピンボケが生
ずることはない。
【0049】好ましくは、上記原理説明において説明し
たように、板バネ9(サスペンション2)の第1の垂直
用バネ片13(ズレ抑制バネ片4)と第2の垂直用バネ
片16(ズレ発生バネ片5)とが同じ長さになるように
することが良い。
【0050】また、補正用凸レンズ8が駆動手段10に
より、例えば、右方へ移動させられたとき、板バネ9は
以下のように撓む(図8、図9参照)。
【0051】即ち、補正用凸レンズ8が右方へ移動する
と、第1の水平用バネ片18、18、第2の水平用バネ
19、19及び第3の水平用バネ片20、20が図9に
示すように湾曲する。そして、これら水平用バネ片1
8、19、20自体による光軸方向の「ズレ」は湾曲す
る角度が小さくかつその長さが短いため、殆ど無視する
ことができるが、これらの接線方向に延びる垂直用バネ
片13、16の長さが長いため、これらを考慮する必要
がある。
【0052】かかる場合、第1の垂直用バネ片13が上
記ズレ抑制バネ片4に、また、第2の垂直用バネ片16
が上記ズレ発生バネ片5に相当し、連結片15が折り返
し部2に相当することになる。
【0053】従って、補正用凸レンズ8が右方へ移動す
ると、第2の垂直用バネ片16は連結片15を基端とし
て傾斜するため、補正用凸レンズ8は連結片15との関
係で相対的に後方へずれることになる。
【0054】一方、第1の垂直用バネ片13は被支持片
14を基端として傾斜するため、連結片15は被支持片
14との関係で相対的に前方へずれることになる。
【0055】これにより、第2の垂直用バネ片16の傾
斜による支持片17の後方への移動と第1の垂直用バネ
片13の傾斜による連結片15の前方への移動とが相殺
され、補正用凸レンズ8は、右方へ移動されるものの光
軸方向へは略変位せず、光軸に対して直交する一の平面
上を移動することとなる。
【0056】尚、上記実施例において折り返し部を1つ
としたが、本発明はこれに限らず、複数の折り返し部を
備えるようにしても良い。かかる場合、サスペンション
のレンズ側支持点と固定側支持点とを近接させるために
は、折り返し部の個数を奇数個にすることが好ましい。
【0057】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明光軸補正用レンズの支持機構は、主レンズ系
の前方に配置され光軸に対して直交する略平面内で偏心
可能に支持された光軸補正用レンズと、一端が上記光軸
補正用レンズを支持し他端が光軸方向においてレンズ側
支持点に近接した固定側部材に支持されたサスペンショ
ンとを、備えた光軸補正用レンズの支持機構であって、
上記サスペンションに折り返し部を形成したことを特徴
とする。
【0058】従って、本発明光軸補正用レンズの支持機
構によれば、一端が上記光軸補正用レンズを支持し他端
が光軸方向においてレンズ側支持点に近接した固定側部
材に支持されたサスペンションに折り返し部を形成した
ので、サスペンションのレンズ支持点と被支持点とが近
接され、また、被支持点が固定されているため、光軸補
正用レンズの光軸に対して直交する方向への移動に伴
い、折り返し部は被支持点に対して前方へ移動し、ま
た、レンズ支持点は折り返し部に対して後方へ移動する
ことになり、これら折り返し部の前方への移動とレンズ
支持点の後方への移動とが互いに相殺し合い、全体とし
て、光軸補正用レンズの光軸方向への移動を略無くする
か又は少なくすることができ、光軸補正時における上記
ピンボケを防止することができ、また、CCDの小型化
にも適応することができる。
【0059】尚、上記実施例において、サスペンション
を互いに直交する2方向に各別に撓むような2つのバネ
片を有する板バネであって、レンズ鏡筒を挟んで左右に
それぞれ配置したものについて説明したが、本発明光軸
補正用レンズの支持機構はこれに限らず、サスペンショ
ンが細丸棒状のいわゆるワイヤであっても良く、要は、
光軸に対して直交する略平面内で偏心可能に光軸補正用
レンズを支持するサスペンションであれば良い。
【0060】また、上記実施例において、本発明をビデ
オカメラ装置に適用したものについて説明したが、本発
明光軸補正用レンズの支持機構はこれに限らず、望遠
鏡、レーザポインタ等の手振れ補正をしなければならな
い光学機器に適用することができる。
【0061】この他、上記実施例に示した各部の構造や
形状は、本発明の実施に際しての具体化のほんの一例を
示したものに過ぎず、これらによって、本発明の技術的
範囲が限定的に解釈されてはならない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明光軸補正用レンズの支持機構の原理を説
明するための模式図である。
【図2】図3乃至図9と共に本発明光軸補正用レンズの
支持機構の実施の一例を示すものであり、本図は要部の
斜視図である。
【図3】サスペンションを示す斜視図である。
【図4】全体の構成を一部を切り欠いて示す側面図であ
る。
【図5】全体の構成を示す正面図である。
【図6】光軸補正用レンズが偏心していない状態のサス
ペンションを示す側面図である。
【図7】図6の状態から光軸補正用レンズが上方へ偏心
した状態を示す側面図である。
【図8】光軸補正用レンズが偏心していない状態のサス
ペンションを示す平面図である。
【図9】図8の状態から光軸補正用レンズが右方へ偏心
した状態を示す平面図である。
【図10】従来の光軸補正用レンズの支持機構の一例を
示す概略図である。
【図11】従来の光軸補正用レンズの支持機構の問題点
を説明するための模式図である。
【符号の説明】
X 主レンズ系の光軸 1 サスペンション 1a 被支持点(固定側支持点) 1b レンズ支持点(レンズ側支持点) 2 折り返し部 3 レンズ(光軸補正用レンズ) 6 光軸補正用レンズの支持機構 7 撮影レンズ系(主レンズ系) 8 補正用凸レンズ(光軸補正用レンズ) 9 板バネ(サスペンション) 14 被支持片(固定側支持点) 15 連結片(折り返し部) 17 支持片(レンズ側支持点) 21 レンズ鏡筒(固定側部材)
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03B 5/00 G02B 7/02 G02B 27/64 H04N 5/232

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主レンズ系の前方に配置され光軸に対し
    て直交する略平面内で偏心可能に支持された光軸補正用
    レンズと、一端が上記光軸補正用レンズを支持し他端が
    光軸方向においてレンズ側支持点に近接した固定側部材
    に支持されたサスペンションとを、備えた光軸補正用レ
    ンズの支持機構であって、上記サスペンションに折り返
    し部を形成したことを特徴とする光軸補正用レンズの支
    持機構。
  2. 【請求項2】 サスペンションのレンズ側支持点と折り
    返し部及び固定側支持点と折り返し部のバネ定数が光軸
    方向の変位を相殺する所定値になるようにしたことを特
    徴とする請求項1に記載の光軸補正用レンズの支持機
    構。
  3. 【請求項3】 サスペンションのレンズ側支持点と折り
    返し部及び固定側支持点と折り返し部のバネの長さが略
    同じになるようにしたことを特徴とする請求項1又は請
    求項2に記載の光軸補正用レンズの支持機構。
JP11737594A 1994-05-09 1994-05-09 光軸補正用レンズの支持機構 Expired - Fee Related JP3355784B2 (ja)

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