JPH1062682A - 焦点検出装置及び焦点制御装置 - Google Patents

焦点検出装置及び焦点制御装置

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JPH1062682A
JPH1062682A JP21370596A JP21370596A JPH1062682A JP H1062682 A JPH1062682 A JP H1062682A JP 21370596 A JP21370596 A JP 21370596A JP 21370596 A JP21370596 A JP 21370596A JP H1062682 A JPH1062682 A JP H1062682A
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JP21370596A
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Katsuki Ohashi
勝樹 大橋
Takeshi Fujiwara
剛 藤原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03FPHOTOMECHANICAL PRODUCTION OF TEXTURED OR PATTERNED SURFACES, e.g. FOR PRINTING, FOR PROCESSING OF SEMICONDUCTOR DEVICES; MATERIALS THEREFOR; ORIGINALS THEREFOR; APPARATUS SPECIALLY ADAPTED THEREFOR
    • G03F9/00Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically
    • G03F9/70Registration or positioning of originals, masks, frames, photographic sheets or textured or patterned surfaces, e.g. automatically for microlithography
    • G03F9/7003Alignment type or strategy, e.g. leveling, global alignment
    • G03F9/7023Aligning or positioning in direction perpendicular to substrate surface
    • G03F9/7026Focusing

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  • Focusing (AREA)
  • Automatic Focus Adjustment (AREA)
  • Testing Or Measuring Of Semiconductors Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】本発明は、試料の画像のS/Nを低下させるこ
となくパターンの無い試料でも簡単に焦点状態を検出す
る。 【解決手段】観察用光を横格子板27及び縦格子板28
に通過させて孔開きミラー20で反射させて半導体ガラ
スマスク1に照射し、この半導体ガラスマスク1からの
反射像を再び孔開きミラー20で反射させて画像取込み
用センサ31に入射し、このときの横格子縞のコントラ
ストと縦格子縞のコントラストとに基づいて画像取込み
用センサ11に対する半導体ガラスマスク1のマスク像
の焦点状態を検出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば半導体ウエ
ハ又はマスクガラス等の試料の画像を取り込むときの焦
点合わせを行うに適用される焦点検出装置及び焦点制御
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】このような試料に対する焦点合わせの技
術としては、例えば特公昭62−19685号公報及び
特公平2−13877号公報がある。このうち特公昭6
2−19685号公報は、物体表面の微細の凹凸を測定
するもので、微細な周期性パターン、例えばグレーティ
ング等の射影物体を光源で照明し、その透過光もしくは
反射光を被測定物体上に射影光学系を用いて結像し、こ
のときに表面が滑らかで光沢を有する物体に対しても物
体表面にコントラストのある微細な周期性パターンが結
像され、もし所望の位置に物体がない場合にはコントラ
ストの悪いぼけた微細パターンが投影されることを利用
したことが記載されている。
【0003】又、特公平2−13877号公報は、被写
体と撮像素子の受光面との光路長を微動し、撮像素子よ
り得た高周波成分の信号の振幅が最大になるようにレン
ズの焦点整合装置を駆動することが記載されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
技術では、微細な周期性パターンの射影物体の透過光も
しくは反射光を被測定物体上に結像し、このときの微細
な周期性パターンのコントラストから合焦点に合わせて
いるが、被測定物体をセンサにより観察するときには、
この観察画像に微細な周期性パターンの画像もセンサに
入ってしまう、つまりスーパーインポーズされた画像と
なってしまい、被測定物体に対する画像のS/Nが低く
なり観察が困難となる。
【0005】又、後者の技術は、被写体と撮像素子の受
光面との光路長を微動したときに撮像素子より得た高周
波成分の信号の振幅が最大になるようにしているが、例
えば半導体ウエハのように部分的にパターンの無いとこ
ろが存在する被写体に対しては適用できない。
【0006】そこで本発明は、試料の画像のS/Nを低
下させることなくパターンの無い試料でも簡単に焦点状
態を検出できる焦点検出装置を提供することを目的とす
る。又、本発明は、試料の画像のS/Nを低下させるこ
となくパターンの無い試料でも簡単に合焦点に制御でき
る焦点制御装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、試料
の像を結像光学系を通してセンサに結像するときの焦点
を検出する焦点検出装置において、結像光学系の光路上
に配置され、結像光学系の光路に当たる部分に孔が形成
された孔開きミラーと、観察用光を少なくとも1つの格
子板を通過させ、この格子板を通過した観察光を孔開き
ミラーで反射させて試料に照射したときの試料からの反
射像を再び孔開きミラーで反射させて反射像を観察し、
かつ格子板の観察用光の光軸方向における各配置位置で
観察される格子像のコントラストに基づいてセンサに対
する試料像の焦点状態を検出する反射照明手段と、を備
えた焦点検出装置である。
【0008】このような焦点検出装置であれば、観察用
光を少なくとも1つの格子板を通過させ、この格子板を
通過した観察光を孔開きミラーで反射させて試料に照射
する。そして、試料からの反射像を再び孔開きミラーで
反射させて反射像を観察する際、格子板の各配置位置で
観察される格子像のコントラストに基づいてセンサに対
する試料像の焦点状態を検出する。
【0009】従って、試料の像は、結像光学系を通して
センサに結像するとき、孔開きミラーの孔部分を通過す
ることになり、試料の画像のS/Nを低下させることな
くパターンの無い試料でも簡単に焦点状態を検出でき
る。
【0010】請求項2によれば、請求項1記載の焦点検
出装置において、反射照明手段は、観察用光を照射する
観察用光源と、この観察用光源の光軸上に配置された少
なくとも1つの格子板と、この格子板を通過した観察用
光を集光して孔開きミラーを介して試料に照射し、かつ
孔開きミラーで反射してくる試料からの反射像を集光す
る集光レンズと、この集光レンズの結像位置に配置され
た反射像観察カメラと、格子板の観察用光の光軸方向に
おける配置位置を変更したとき、反射像観察カメラで観
察される格子像のコントラストに基づいてセンサに対す
る試料像の焦点状態を検出する合焦検出手段と、を備え
ている。
【0011】請求項3によれば、請求項1又は2記載の
焦点検出装置において、反射照明手段は、観察用光の光
軸上の異なる位置に縦格子板と横格子板とを配置し、こ
れら縦格子板及び横格子板により観察される各格子像の
コントランストが略同一となる試料位置を合焦とする。
【0012】請求項4によれば、請求項1又は2記載の
焦点検出装置において、反射照明手段は、観察用光の光
軸上に少なくとも1つの格子板を配置し、かつこの格子
板を2つの所定位置に交互に配置し、これら位置により
観察される格子板による格子像の各コントランストが略
同一となる試料位置を合焦とする。
【0013】請求項5によれば、請求項1又は2記載の
焦点検出装置において、反射照明手段は、観察用光の光
軸上に少なくとも1つの格子板を配置し、かつこの格子
板を観察用光の光軸上に移動させ、このときに観察され
る格子板による格子像のコントランストが最も高くなる
ところを試料位置を合焦とする。
【0014】請求項6によれば、試料の像を結像光学系
を通してセンサに結像するときの焦点を合焦に制御する
焦点制御装置において、結像光学系の光路上に配置さ
れ、結像光学系の光路に当たる部分に孔が形成された孔
開きミラーと、観察用光を少なくとも1つの格子板を通
過させ、この格子板を通過した観察光を孔開きミラーで
反射させて試料に照射したときの試料からの反射像を再
び孔開きミラーで反射させて反射像を観察し、かつ格子
板の観察用光の光軸方向における各配置位置で観察され
る格子像のコントラストに基づいてセンサに対する試料
像の焦点状態を検出する反射照明手段と、この反射照明
手段により検出された合焦位置に試料を移動して合わせ
る焦点制御手段と、を備えた焦点制御装置である。
【0015】このような焦点制御装置であれば、観察用
光を少なくとも1つの格子板を通過させ、この格子板を
通過した観察光を孔開きミラーで反射させて試料に照射
する。そして、試料からの反射像を再び孔開きミラーで
反射させて反射像を観察する際、格子板の各配置位置で
観察される格子像のコントラストに基づいてセンサに対
する試料像の焦点状態を検出し、この検出された合焦位
置に試料を移動して合わせる。
【0016】従って、試料の像は、結像光学系を通して
センサに結像するとき、孔開きミラーの孔部分を通過す
ることになり、試料の画像のS/Nを低下させることな
くパターンの無い試料でも簡単に合焦点に制御できる。
【0017】請求項7によれば、請求項6記載の焦点制
御装置において、反射照明手段は、観察用光を照射する
観察用光源と、この観察用光源の光軸上に配置された少
なくとも1つの格子板と、この格子板を通過した観察用
光を集光して孔開きミラーを介して試料に照射し、かつ
孔開きミラーで反射してくる試料からの反射像を集光す
る集光レンズと、この集光レンズの結像位置に配置され
た反射像観察カメラと、格子板の観察用光の光軸方向に
おける配置位置を変更したとき、反射像観察カメラで観
察される格子像のコントラストに基づいてセンサに対す
る試料像の合焦を検出する合焦検出手段と、を備えてい
る。
【0018】請求項8によれば、請求項6又は7記載の
焦点制御装置において、反射照明手段は、観察用光の光
軸上の異なる位置に縦格子板と横格子板とを配置し、こ
れら縦格子板及び横格子板により観察される各格子像の
コントランストが略同一となる試料位置を合焦とする。
【0019】請求項9によれば、請求項6又は7記載の
焦点制御装置において、反射照明手段は、観察用光の光
軸上に少なくとも1つの格子板を配置し、かつこの格子
板を2つの所定位置に交互に配置し、これら位置により
観察される格子板による格子像の各コントランストが略
同一となる試料位置を合焦とする。
【0020】請求項10によれば、請求項6又は7記載
の焦点制御装置において、反射照明手段は、観察用光の
光軸上に少なくとも1つの格子板を配置し、かつこの格
子板を観察用光の光軸上に移動させ、このときに観察さ
れる格子板による格子像のコントランストが最も高くな
るところを試料位置を合焦とする。
【0021】
【発明の実施の形態】 (1) 以下、本発明の第1の実施の形態について図面を参
照して説明する。図1は半導体検査装置に適用した焦点
検出及び焦点制御の機能を有する焦点制御装置の構成図
である。
【0022】試料である半導体ガラスマスク1の一面
側、例えば半導体ガラスマスク1の下方には、検査照明
光学系2が配置されている。この検査照明光学系2は、
半導体ガラスマスク1を照明するもので、検査用光源3
を備え、この検査用光源3の光路上に各光学レンズ4〜
7及び各絞り8、9を配置した構成となっている。
【0023】又、半導体ガラスマスク1の他面側、例え
ば半導体ガラスマスク1の上方には、結像光学系10が
配置されている。この結像光学系10は、半導体ガラス
マスク1の像を画像取込み用センサ11に結像させるも
ので、対物レンズ12及び結像レンズ13を同一光軸上
に配置した構成となっている。
【0024】画像取込み用センサ11は、入射した半導
体ガラスマスク1の像を画像信号に変換出力する機能を
有している。検査装置14は、画像取込み用センサ11
から出力された画像信号を入力し、この画像信号から半
導体ガラスマスク1の表面等を検査する機能を有してい
る。
【0025】一方、結像光学系10の光路上には、孔開
きミラー20が配置されている。この孔開きミラー20
は、結像光学系10の光軸に対して例えば角度45°だ
け傾けて配置され、かつ結像光学系10の光路に当たる
部分に光通過孔21が形成されている。
【0026】この孔開きミラー20の反射光路方向に
は、反射照明手段22が配置されている。この反射照明
手段22は、結像光学系10を通した半導体ガラスマス
ク1の画像取込み用センサ11に対する焦点状態を検出
する機能を有している。
【0027】この反射照明手段22は、焦点状態を観察
するための観察用光を出力する観察用光源23を備えて
いる。この観察用光源23から出力される観察用光の光
路上には、2つの光学レンズ24、25が配置され、観
察用光源23から放射された観察用光が平行光に変換さ
れる。
【0028】これら光学レンズ24、25を通した光軸
上には、視野絞り26が配置され、この視野絞り26の
前後に横格子板27、縦格子板28がそれぞれ配置され
ている。すなわち、視野絞り26の観察用光源23側に
は横格子板27が配置され、視野絞り26の半導体ガラ
スマスク1側には縦格子板28がそれぞれ配置されてい
る。
【0029】横格子板27は、図2(a) に示すように横
方向に半面だけ格子が形成されたものであり、縦格子板
28は、同図(b) に示すように横格子に対して垂直方向
に半面だけ格子が形成されたものである。
【0030】これら横格子板27及び縦格子板28を通
した光軸上には、ハーフミラー29及び集光レンズ30
が配置されている。従って、横格子板27の横格子縞
は、集光レンズ30及び対物レンズ12の光路aを通っ
てA位置で結像し、又、縦格子板28の縦格子縞は、集
光レンズ30及び対物レンズ12の光路bを通ってC位
置で結像するものとなっている。
【0031】又、ハーフミラー29の分岐方向には、反
射像観察カメラ31が配置されている。この反射像観察
カメラ31は、横格子板27及び縦格子板28を通過し
た観察用光が各集光レンズ30、12及び孔開きミラー
20を介して半導体ガラスマスク1に照射され、再び孔
開きミラー20及び各集光レンズ12、30を介して戻
ってくる観察用光、すなわち横格子板27の横格子縞及
び縦格子板28の縦格子縞を撮像し、これら横格子縞及
び縦格子縞の画像信号を出力する機能を有している。
【0032】合焦検出装置32は、反射像観察カメラ3
1から出力される画像信号を入力し、この画像信号によ
る横格子板27の横格子縞のコントラスト及び縦格子板
28の縦格子縞のコントラストに基づいて結像光学系1
0による画像取込み用センサ11に対する半導体ガラス
マスク1の焦点状態を検出する機能を有するもので、コ
ントラスト抽出部33、フォーカスずれ算出部34及び
フォーカス調整部34の各機能を有している。
【0033】コントラスト抽出部33は、反射像観察カ
メラ31から出力される画像信号から横格子板27の横
格子縞のコントラスト及び縦格子板28の縦格子縞のコ
ントラストを抽出する機能を有している。
【0034】フォーカスずれ算出部34は、コントラス
ト抽出部33により抽出された横格子縞のコントラスト
と縦格子縞のコントラストとを比較し、これら横格子縞
のコントラストと縦格子縞のコントラストとが図3(b)
に示すように略同一であれば、半導体ガラスマスク1は
合焦点(B位置)の位置に配置されていると判断し、か
つ同図(a) に示すように横格子縞のコントラストが縦格
子縞のコントラストよりも高ければ、半導体ガラスマス
ク1はA位置側に配置されていると判断し、同図(c) に
示すように縦格子縞のコントラストが横格子縞のコント
ラストよりも高ければ、半導体ガラスマスク1はC位置
側に配置されていると判断する機能を有している。
【0035】すなわち、半導体ガラスマスク1の表面が
A位置にあれば、横格子板27に焦点が合い横格子縞の
コントラストが高くなり、又、半導体ガラスマスク1の
表面がC位置にあれば、縦格子板28に焦点が合い縦格
子縞のコントラストが高くなる。
【0036】このフォーカスずれ算出部34は、横格子
縞のコントラストと縦格子縞のコントラストとのコント
ラスト差から半導体ガラスマスク1の合焦点位置からの
ずれ量を算出する機能を有している。
【0037】フォーカス調整部34は、フォーカスずれ
算出部34により算出された半導体ガラスマスク1の合
焦点位置からのずれ量を受け、このずれ量に対応する駆
動制御信号を試料駆動機構36に送出する機能を有して
いる。
【0038】この試料駆動機構36は、フォーカス調整
部34からの駆動制御信号を受け、この駆動制御信号に
従って半導体ガラスマスク1の位置を結像光学系10の
光軸方向に沿ってA側又はC側に移動する機能を有して
いる。
【0039】なお、合焦検出装置32は、反射像観察カ
メラ31から出力される画像信号をモニタテレビジョン
37に送り、このモニタテレビジョン37に横格子板2
7の横格子縞、縦格子板28の縦格子縞を映し出す機能
を有している。
【0040】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。半導体ガラスマスク1は、検査照明光学
系2により照明され、かつ半導体ガラスマスク1の像
は、結像光学系10の対物レンズ12及び結像レンズ1
3を通して画像取込み用センサ11に結像される。
【0041】このとき、結像光学系10の半導体ガラス
マスク1の像は、孔開きミラー20の光通過孔21を通
過して画像取込み用センサ11に至る。一方、観察用光
源23から放射された観察用光は、各光学レンズ24、
25により平行光に変換されて横格子板27、視野絞り
26、縦格子板28を透過し、さらにハーフミラー2
9、集光レンズ30を通して孔開きミラー20で反射
し、対物レンズ12を通して半導体ガラスマスク1に照
射される。
【0042】このとき、横格子板27の格子縞は光路a
を通ってA位置で結像し、縦格子板28の格子縞は光路
cを通ってC位置で結像する。半導体ガラスマスク1で
反射した観察用光、つまり横格子板27の格子縞及び縦
格子板28の格子縞は、それぞれ再び光路a、bを戻っ
てハーフミラー29に到達し、このハーフミラー29で
反射して反射像観察カメラ31に入射する。
【0043】この反射像観察カメラ31は、入射した横
格子板27の格子縞及び縦格子板28の格子縞を撮像
し、これら横格子縞及び縦格子縞の画像信号を出力す
る。合焦検出装置32は、反射像観察カメラ31から出
力される画像信号を入力し、この画像信号をコントラス
ト抽出部33に渡すとともにモニタテレビジョン37に
渡す。
【0044】このモニタテレビジョン37には、結像光
学系10を通して画像取込み用センサ11に結像される
半導体ガラスマスク1の焦点状態に応じた横格子板27
の横格子縞及び縦格子板28の縦格子縞のコントラス
ト、すなわち図3(a) 〜(c) に示すいずれかの焦点状態
に応じた横格子板27の横格子縞及び縦格子板28の縦
格子縞が映し出される。
【0045】なお、点線部分はコントラントが悪い部分
を表し、実線部分はコントラントがよい部分を示す。
又、併せてこれらの場合の画像信号も示す。一方、コン
トラスト抽出部33は、反射像観察カメラ31から出力
される画像信号から図4に示す格子縞の画像データ38
を作成し、この画像データ38から横格子板27の横格
子縞のコントラスト及び縦格子板28の縦格子縞のコン
トラストを抽出する。
【0046】このコントラスト抽出は、例えば図4に示
すように格子縞の画像データ38に対し、互いに直交す
る各走査ラインSa、Sb上を走査し、この走査ライン
Saから横格子縞のコントラストを抽出し、走査ライン
Sbから縦格子縞のコントラストを抽出する。
【0047】次にフォーカスずれ算出部34は、コント
ラスト抽出部33により抽出された横格子縞のコントラ
ストと縦格子縞のコントラストとを比較する。この比較
の結果、横格子縞のコントラストと縦格子縞のコントラ
ストとが図3(b) に示すように略同一であれば、フォー
カスずれ算出部34は、半導体ガラスマスク1は合焦点
(B位置)の位置に配置されていると判断する。
【0048】又、フォーカスずれ算出部34は、同図
(a) に示すように横格子縞のコントラストが縦格子縞の
コントラストよりも高ければ、半導体ガラスマスク1は
A位置側に配置されていると判断し、同図(c) に示すよ
うに縦格子縞のコントラストが横格子縞のコントラスト
よりも高ければ、半導体ガラスマスク1はC位置側に配
置されていると判断する。
【0049】そして、このフォーカスずれ算出部34
は、横格子縞のコントラストと縦格子縞のコントラスト
とのコントラスト差から半導体ガラスマスク1の合焦点
位置からのずれ量を算出する。
【0050】次にフォーカス調整部34は、フォーカス
ずれ算出部34により算出された半導体ガラスマスク1
の合焦点位置からのずれ量を受け、このずれ量に対応す
る駆動制御信号を試料駆動機構36に送出する。
【0051】この試料駆動機構36は、フォーカス調整
部34からの駆動制御信号を受け、この駆動制御信号に
従って半導体ガラスマスク1の位置をA側又はC側に移
動する。
【0052】この結果、横格子縞のコントラストと縦格
子縞のコントラストとが図3(b) に示すように略同一と
なるB位置に半導体ガラスマスク1が配置され、合焦点
の状態で、半導体ガラスマスク1のマスク像が画像取込
み用センサ11に入射する。
【0053】この画像取込み用センサ11は、入射した
半導体ガラスマスク1のマスク像を画像信号に変換出力
する。検査装置14は、画像取込み用センサ11から出
力された画像信号を入力し、この画像信号から半導体ガ
ラスマスク1の表面等を検査する。
【0054】このように上記第1の実施の形態において
は、観察用光を横格子板27及び縦格子板28に通過さ
せて孔開きミラー20で反射させて半導体ガラスマスク
1に照射し、この半導体ガラスマスク1からの反射像を
再び孔開きミラー20で反射させて画像取込み用センサ
31に入射し、このときの横格子縞のコントラストと縦
格子縞のコントラストとに基づいて画像取込み用センサ
11に対する半導体ガラスマスク1のマスク像の焦点状
態を検出するので、半導体ガラスマスク1のマスク像は
孔開きミラー20の孔部分を通過することになり、半導
体ガラスマスク1のマスク像に横格子板27及び縦格子
板28の格子縞をスーパーインポーズして半導体ガラス
マスク1のマスク像のS/Nを低下させることなく、か
つパターンの無い試料でも簡単に焦点状態を検出し、そ
のうえ検出した焦点状態に応じて半導体ガラスマスク1
を移動させて合焦点状態に制御できる。
【0055】又、反射照明手段22に横格子板27及び
縦格子板28を配置するだけであり、装置の構成が簡単
である。 (2) 次に本発明の第2の実施の形態について説明する。
【0056】この第2の実施の形態は、上記第1の実施
の形態において横格子板27と縦格子板28とを同時に
配置しているが、これら格子板27、28をそれぞれ時
間的に交互に配置するものである。
【0057】すなわち、反射照明手段22の光路上に、
横格子板27のみを配置すれば、反射像観察カメラ31
は、この横格子板27による横格子縞を撮像し、その横
格子縞の画像信号を出力する。
【0058】又、反射照明手段22に縦格子板28のみ
を配置すれば、反射像観察カメラ31は、この縦格子板
28による縦格子縞を撮像し、その縦格子縞の画像信号
を出力する。
【0059】従って、コントラスト抽出部33は、横格
子縞の画像信号を入力して横格子縞の画像データを作成
し、又、縦格子縞の画像信号を入力して縦格子縞の画像
データを作成し、これら横格子縞と縦格子縞との各画像
データに対してそれぞれ走査を行って横格子縞のコント
ラストと縦格子縞のコントラストとを抽出する。
【0060】次にフォーカスずれ算出部34は、コント
ラスト抽出部33により抽出された横格子縞のコントラ
ストと縦格子縞のコントラストとを比較し、この比較の
結果から上記同様に焦点状態の判断し、半導体ガラスマ
スク1の合焦点位置からのずれ量を算出し、次にフォー
カス調整部35は、このずれ量に対応する駆動制御信号
を試料駆動機構36に送出するものとなる。
【0061】このように上記第2の実施の形態において
は、反射照明手段22の光路上に、横格子板27と縦格
子板28とをそれぞれ交互に配置しても、上記第1の実
施の形態と同様に、半導体ガラスマスク1のマスク像は
孔開きミラー20の孔部分を通過することになり、半導
体ガラスマスク1のマスク像に横格子板27及び縦格子
板28の格子縞をスーパーインポーズして半導体ガラス
マスク1のマスク像のS/Nを低下させることなく、か
つパターンの無い試料でも簡単に焦点状態を検出し、そ
のうえ検出した焦点状態に応じて半導体ガラスマスク1
を移動させて合焦点状態に制御でき、さらに反射照明手
段22に横格子板27及び縦格子板28を配置するだけ
で装置の構成を簡単にできる。 (3) 次に本発明の第3の実施の形態について説明する。
なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい
説明は省略する。
【0062】図5は半導体検査装置に適用した焦点検出
及び焦点制御の機能を有する焦点制御装置の構成図であ
る。反射照明手段22には、観察用光の光軸上に1つの
格子板、例えば横格子板27を配置し、かつこの横格子
板27を視野絞り26の前後に交互に配置し、これら位
置により観察される横格子板27による横格子像の各コ
ントランストが略同一となる半導体ガラスウエハ1の位
置を合焦点とするものとなっている。
【0063】なお、横格子板27に代えて縦格子板28
を視野絞り26の前後に交互に配置してもよい。次に上
記の如く構成された装置の作用について説明する。
【0064】検査照明光学系2により照明さた半導体ガ
ラスマスク1の像は、結像光学系10を通して画像取込
み用センサ11に結像される。このとき、半導体ガラス
マスク1の像は、孔開きミラー20の光通過孔21を通
過して画像取込み用センサ11に至る。
【0065】一方、反射照明手段22において、横格子
板27は、視野絞り26の観察用光源23側に配置され
ている。この状態に、観察用光源23から放射された観
察用光は、各光学レンズ24、25により平行光に変換
されて横格子板27、視野絞り26を透過し、さらにハ
ーフミラー29、集光レンズ30を通して孔開きミラー
20で反射し、対物レンズ12を通して半導体ガラスマ
スク1に照射される。
【0066】この半導体ガラスマスク1で反射した観察
用光、つまり横格子板27の横格子縞は、再び孔開きミ
ラー20で反射してハーフミラー29に到達し、このハ
ーフミラー29で反射して反射像観察カメラ31に入射
する。
【0067】この反射像観察カメラ31は、入射した横
格子板27の格子縞を撮像し、その横格子縞の画像信号
を出力する。次に反射照明手段22において、横格子板
27は、視野絞り26の半導体ガラスウンハ1側に配置
される。
【0068】この状態に、観察用光源23から放射され
た観察用光は、上記同様に、各光学レンズ24、25か
ら視野絞り26、横格子板27を透過し、さらにハーフ
ミラー29、集光レンズ30を通して孔開きミラー20
で反射し、対物レンズ12を通して半導体ガラスマスク
1に照射される。
【0069】この半導体ガラスマスク1で反射した横格
子板27の横格子縞は、再び孔開きミラー20で反射し
てハーフミラー29に到達し、このハーフミラー29で
反射して反射像観察カメラ31に入射する。
【0070】この反射像観察カメラ31は、入射した横
格子板27の格子縞を撮像し、その横格子縞の画像信号
を出力する。合焦検出装置32のコントラスト抽出部3
3は、反射像観察カメラ31から出力される画像信号か
ら各横格子縞の画像データ、すなわち、図6(a) に示す
横格子板27が視野絞り26の観察用光源23側に配置
されたときの横格子縞の画像データ40、同図(b) に示
す横格子板27が視野絞り26の半導体ガラスウエハ1
側に配置されたときの横格子縞の画像データ41を作成
し、これら画像データ40、41からそれぞれ横格子縞
のコントラストを抽出する。
【0071】次にフォーカスずれ算出部34は、コント
ラスト抽出部33により抽出された横格子縞の各コント
ラストを比較し、これら横格子縞のコントラストが略同
一であれば、半導体ガラスマスク1は合焦点(B位置)
の位置に配置されていると判断する。
【0072】又、フォーカスずれ算出部34は、観察用
光源23側に横格子板27を配置したときの横格子縞の
コントラストが半導体ガラスウエハ1側に横格子板27
を配置したときの横格子縞のコントラストよりも高けれ
ば、半導体ガラスマスク1はA位置側に配置されている
と判断し、又、半導体ガラスウエハ1側に横格子板27
を配置したときの横格子縞のコントラストが観察用光源
23側に横格子板27を配置したときの横格子縞のコン
トラストよりも高ければ、半導体ガラスマスク1はC位
置側に配置されていると判断する。
【0073】そして、このフォーカスずれ算出部34
は、これら横格子縞のコントラストのコントラスト差か
ら半導体ガラスマスク1の合焦点位置に対するずれ量を
算出する。
【0074】次にフォーカス調整部35は、フォーカス
ずれ算出部34により算出された半導体ガラスマスク1
の合焦点位置からのずれ量を受け、このずれ量に対応す
る駆動制御信号を試料駆動機構36に送出する。
【0075】この試料駆動機構36は、フォーカス調整
部34からの駆動制御信号を受け、この駆動制御信号に
従って半導体ガラスマスク1の位置をA側又はC側に移
動する。
【0076】この結果、半導体ガラスマスク1はB位置
に配置され、合焦点の状態で、半導体ガラスマスク1の
マスク像が画像取込み用センサ11に入射する。この画
像取込み用センサ11は、入射した半導体ガラスマスク
1のマスク像を画像信号に変換出力する。
【0077】検査装置14は、画像取込み用センサ11
から出力された画像信号を入力し、この画像信号から半
導体ガラスマスク1の表面等を検査する。このように上
記第3の実施の形態においては、孔開きミラー20を配
置し、かつ反射照明手段22に横格子板27を視野絞り
26の前後に交互に配置し、これら位置により観察され
る横格子板27による横格子像の各コントランストが略
同一となる位置を半導体ガラスウエハ1に対する合焦点
とするので、上記第1の実施の形態と同様に、半導体ガ
ラスマスク1のマスク像に横格子板27及び縦格子板2
8の格子縞をスーパーインポーズして半導体ガラスマス
ク1のマスク像のS/Nを低下させることなく、かつパ
ターンの無い試料でも簡単に焦点状態を検出し、そのう
え検出した焦点状態に応じて半導体ガラスマスク1を移
動させて合焦点状態に制御でき、さらに反射照明手段2
2に横格子板27及び縦格子板28を配置するだけで装
置の構成を簡単にできる。 (4) 次に本発明の第4の実施の形態について説明する。
なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい
説明は省略する。
【0078】図7は半導体検査装置に適用した焦点検出
及び焦点制御の機能を有する焦点制御装置の構成図であ
る。反射照明手段22には、観察用光の光軸上に少なく
とも1つの格子板、例えば横格子板27が配置されてい
る。
【0079】この横格子板27は、観察用光の光軸上に
対して平行につまり矢印(イ)方向に所定の速度で連続
的に移動自在となっている。一方、合焦点検出装置50
は、反射像観察カメラ31から出力される画像信号を入
力し、横格子板27の位置に対する横格子縞のコントラ
ストを求め、この横格子縞のコントランストが最も高く
なるところ(ピーク値)を半導体ガラスウエハ1に対す
る合焦点として検出する機能を有するもので、コントラ
スト抽出部51、合焦点検出部52及びフォーカス調整
部53の各機能を有している。
【0080】コントラスト抽出部51は、反射像観察カ
メラ31から出力される画像信号から、図8に示す観察
用光の光軸に対する横格子板27の位置に応じたコント
ラストを求める機能を有している。
【0081】フォーカスずれ算出部52は、コントラス
ト抽出部33により抽出された横格子板27の位置に応
じたコントラストを受け、このコントラストのピークに
対応する横格子板27の位置を合焦点として検出し、か
つこの合焦点位置Kaと横格子板27の本来の結像位置
Aとの差からずれ量を算出する機能を有している。
【0082】フォーカス調整部53は、フォーカスずれ
算出部52により算出された半導体ガラスマスク1の合
焦点位置からのずれ量を受け、このずれ量に対応する駆
動制御信号を試料駆動機構36に送出する機能を有して
いる。
【0083】この試料駆動機構36は、フォーカス調整
部34からの駆動制御信号を受け、この駆動制御信号に
従って半導体ガラスマスク1の位置をA側又はC側に移
動する機能を有している。
【0084】なお、合焦検出装置50は、反射像観察カ
メラ31から出力される画像信号をモニタテレビジョン
37に送り、このモニタテレビジョン37に横格子板2
7の横格子縞を映し出す機能を有している。
【0085】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。検査照明光学系2により照明さた半導体
ガラスマスク1の像は、結像光学系10を通して画像取
込み用センサ11に結像される。このとき、半導体ガラ
スマスク1の像は、孔開きミラー20の光通過孔21を
通過して画像取込み用センサ11に至る。
【0086】一方、反射照明手段22において、横格子
板27は、例えば矢印(イ)方向つまり半導体ガラスウ
エハ1側から観察用光源23側に向かって所定の速度で
移動する。
【0087】このとき、観察用光源23から放射された
観察用光は、各光学レンズ24、25により平行光に変
換されて移動する横格子板27を透過し、さらにハーフ
ミラー29、集光レンズ30を通して孔開きミラー20
で反射し、対物レンズ12を通して半導体ガラスマスク
1に照射される。
【0088】この半導体ガラスマスク1で反射した横格
子板27の横格子縞は、再び孔開きミラー20で反射し
てハーフミラー29に到達し、このハーフミラー29で
反射して反射像観察カメラ31に入射する。
【0089】この反射像観察カメラ31は、入射した横
格子板27の横格子縞を撮像し、その横格子縞の画像信
号を出力する。合焦検出装置50のコントラスト抽出部
51は、反射像観察カメラ31から出力される画像信号
を入力し、この画像信号から図8に示す観察用光の光軸
に対する横格子板27の位置に応じたコントラストを求
める。
【0090】次にフォーカスずれ算出部52は、コント
ラスト抽出部51により抽出された横格子板27の位置
に応じたコントラストを受け、このコントラストのピー
クに対応する横格子板27の位置を合焦点位置Kaとし
て検出し、かつこの合焦点位置Kaと横格子板27の本
来の結像位置Aとの差からずれ量を算出する。
【0091】次にフォーカス調整部53は、フォーカス
ずれ算出部52により算出された半導体ガラスマスク1
の合焦点位置Kaのずれ量を受け、このずれ量に対応す
る駆動制御信号を試料駆動機構36に送出する。
【0092】この試料駆動機構36は、フォーカス調整
部34からの駆動制御信号を受け、この駆動制御信号に
従って半導体ガラスマスク1の位置をA側又はC側に移
動する。
【0093】この結果、半導体ガラスマスク1はB位置
に配置され、合焦点の状態で、半導体ガラスマスク1の
マスク像が画像取込み用センサ11に入射する。この画
像取込み用センサ11は、入射した半導体ガラスマスク
1のマスク像を画像信号に変換出力する。
【0094】検査装置14は、画像取込み用センサ11
から出力された画像信号を入力し、この画像信号から半
導体ガラスマスク1の表面等を検査する。このように上
記第4の実施の形態においては、孔開きミラー20を配
置し、かつ観察用光の光軸上に横格子板27を所定の速
度で連続的に移動させ、このときに観察される横格子縞
のコントランストが最も高くなるところを半導体ガラス
マスク1に対する合焦点位置として検出し、半導体ガラ
スマスク1の位置を制御するようにしたので、上記第1
の実施の形態と同様に、半導体ガラスマスク1のマスク
像に横格子板27及び縦格子板28の格子縞をスーパー
インポーズして半導体ガラスマスク1のマスク像のS/
Nを低下させることなく、かつパターンの無い試料でも
簡単に焦点状態を検出し、そのうえ検出した焦点状態に
応じて半導体ガラスマスク1を移動させて合焦点状態に
制御でき、さらに反射照明手段22に横格子板27及び
縦格子板28を配置するだけで装置の構成を簡単にでき
る。 (5) 次に本発明の第5の実施の形態について説明する。
なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳しい
説明は省略する。
【0095】図9は半導体検査装置に適用した焦点検出
及び焦点制御の機能を有する焦点制御装置の構成図であ
る。この焦点制御装置の反射照明手段22には、視野絞
り26の前後に第1の格子板60、第2の格子板61が
配置されている。
【0096】このうち第1の格子板60は、図10(a)
(b)に示すように、例えば上部に横格子60aを形成す
るとともに下部に縦格子60bを形成したものであり、
又、第2の格子板61は、例えば上部に縦格子61aを
形成するとともに下部に横格子61bを形成したものと
なっている。
【0097】一方、合焦検出装置のコントラスト抽出部
62は、反射像観察カメラ31から出力される画像信号
から図11に示す第1及び第2の格子板60、61によ
る格子縞の画像データ63を作成し、この画像データ6
3における所定部分、例えば図11に示す各走査ライン
Sc、Sdで走査し、これら走査ラインSc、Sdから
横格子縞と縦格子縞との各コントラストを抽出する機能
を有している。
【0098】次に上記の如く構成された装置の作用につ
いて説明する。半導体ガラスマスク1は、検査照明光学
系2により照明され、かつ半導体ガラスマスク1の像
は、結像光学系10の対物レンズ12及び結像レンズ1
3を通して画像取込み用センサ11に結像される。
【0099】このとき、結像光学系10の半導体ガラス
マスク1の像は、孔開きミラー20の光通過孔21を通
過して画像取込み用センサ11に至る。一方、観察用光
は、各光学レンズ24、25により平行光に変換されて
第1の格子板60、視野絞り26、第2の格子板61を
透過し、さらに孔開きミラー20で反射し、対物レンズ
12を通して半導体ガラスマスク1に照射される。
【0100】半導体ガラスマスク1で反射した第1及び
第2の格子板60、61の各格子縞は、それぞれ再び孔
開きミラー20で反射し、ハーフミラー29で反射して
反射像観察カメラ31に入射する。
【0101】この反射像観察カメラ31は、第1及び第
2の格子板60、61の各格子縞を撮像し、その画像信
号を出力する。合焦検出装置32は、反射像観察カメラ
31から出力される画像信号を入力し、この画像信号を
コントラスト抽出部33に渡すとともにモニタテレビジ
ョン37に渡す。
【0102】コントラスト抽出部62は、反射像観察カ
メラ31から出力される画像信号から図11に示す画像
データ63を作成し、この画像データ63に対して各走
査ラインSc、Sdで走査し、横格子縞のコントラスト
と縦格子縞のコントラストとを抽出する。
【0103】次にフォーカスずれ算出部34は、コント
ラスト抽出部33により抽出された横格子縞のコントラ
ストと縦格子縞のコントラストとを比較し、これら横格
子縞のコントラストと縦格子縞のコントラストとが略同
一であれば、半導体ガラスマスク1は合焦点(B位置)
の位置に配置されていると判断する。
【0104】又、フォーカスずれ算出部34は、横格子
縞のコントラストが縦格子縞のコントラストよりも高け
れば、半導体ガラスマスク1はA位置側に配置されてい
ると判断し、又、縦格子縞のコントラストが横格子縞の
コントラストよりも高ければ、半導体ガラスマスク1は
C位置側に配置されていると判断する。
【0105】そして、このフォーカスずれ算出部34
は、横格子縞のコントラストと縦格子縞のコントラスト
とのコントラスト差から半導体ガラスマスク1の合焦点
位置からのずれ量を算出する。
【0106】次にフォーカス調整部35は、フォーカス
ずれ算出部34により算出された半導体ガラスマスク1
の合焦点位置からのずれ量を受け、このずれ量に対応す
る駆動制御信号を試料駆動機構36に送出する。
【0107】この試料駆動機構36は、フォーカス調整
部34からの駆動制御信号を受け、この駆動制御信号に
従って半導体ガラスマスク1の位置をA側又はC側に移
動する。
【0108】この結果、横格子縞のコントラストと縦格
子縞のコントラストとが図3(b) に示すように略同一と
なるB位置に半導体ガラスマスク1が配置され、合焦点
の状態で、半導体ガラスマスク1のマスク像が画像取込
み用センサ11に入射する。
【0109】このように上記第5の実施の形態において
は、上記第1の実施の形態と同様の効果を奏することは
言うまでもない。なお、本発明は、上記第1〜第5の実
施の形態に限定されるものでなく次の通り変形してもよ
い。
【0110】例えば、第1及び第2の格子板60、61
では、それぞれ横格子と縦格子とを2分して形成した
が、これら横格子と縦格子とを2分以上の複数に分割し
て形成してもよい。
【0111】そして、上記第1及び第2の実施の形態で
は、横格子板27と縦格子板28との両方を用いている
が、どちらか一方のみを用いても縞間隔が異なるなどし
ていれば得られる画像も異なるので何等差支えない。
【0112】
【発明の効果】以上詳記したように本発明の請求項1〜
5によれば、試料の画像のS/Nを低下させることなく
パターンの無い試料でも簡単に焦点状態を検出できる焦
点検出装置を提供できる。
【0113】又、本発明の請求項6〜10によれば、試
料の画像のS/Nを低下させることなくパターンの無い
試料でも簡単に合焦点に制御できる焦点制御装置を提供
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係わる焦点制御装置の第1の実施の形
態を示す構成図。
【図2】横格子板及び縦格子板の構成図。
【図3】焦点状態に応じた横格子縞及び縦格子縞のコン
トラストを示す図。
【図4】格子縞の画像データに対する走査ラインを示す
図。
【図5】本発明に係わる焦点制御装置の第3の実施の形
態を示す構成図。
【図6】横格子板の各配置位置に対する横格子縞のコン
トラストを示す図。
【図7】本発明に係わる焦点制御装置の第4の実施の形
態を示す構成図。
【図8】観察用光の光軸に対する横格子板の位置に応じ
たコントラストを示す図。
【図9】本発明に係わる焦点制御装置の第5の実施の形
態を示す構成図。
【図10】第1及び第2の格子板の構成図。
【図11】格子縞の画像データに対する走査ラインを示
す図。
【符号の説明】
1…半導体ガラスマスク、 2…検査照明光学系、 10…結像光学系、 11…画像取込み用センサ、 12…対物レンズ、 13…結像レンズ、 14…検査装置、 20…孔開きミラー、 22…反射照明手段、 23…観察用光源、 26…視野絞り、 27…横格子板、 28…縦格子板、 29…ハーフミラー、 30…集光レンズ、 31…反射像観察カメラ、 32,50…合焦検出装置、 33,51…コントラスト抽出部、 34,52…フォーカスずれ算出部、 35,53…フォーカス調整部、 36…試料駆動部。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料の像を結像光学系を通してセンサに
    結像するときの焦点を検出する焦点検出装置において、 前記結像光学系の光路上に配置され、前記結像光学系の
    光路に当たる部分に孔が形成された孔開きミラーと、 観察用光を少なくとも1つの格子板に通過させ、この格
    子板を通過した前記観察光を前記孔開きミラーで反射さ
    せて前記試料に照射したときの前記試料からの反射像を
    再び前記孔開きミラーで反射させて前記反射像を観察
    し、かつ前記格子板の前記観察用光の光軸方向における
    各配置位置で観察される前記格子像のコントラストに基
    づいて前記センサに対する前記試料像の焦点状態を検出
    する反射照明手段と、を具備したことを特徴とする焦点
    検出装置。
  2. 【請求項2】 前記反射照明手段は、観察用光を照射す
    る観察用光源と、 この観察用光源の光軸上に配置された少なくとも1つの
    格子板と、 この格子板を通過した前記観察用光を集光して前記孔開
    きミラーを介して前記試料に照射し、かつ前記孔開きミ
    ラーで反射してくる前記試料からの反射像を集光する集
    光レンズと、 この集光レンズの結像位置に配置された反射像観察カメ
    ラと、 前記格子板の前記観察用光の光軸方向における配置位置
    を変更したとき、前記反射像観察カメラで観察される前
    記格子像のコントラストに基づいて前記センサに対する
    前記試料像の焦点状態を検出する合焦検出手段と、を備
    えたことを特徴とする請求項1記載の焦点検出装置。
  3. 【請求項3】 前記反射照明手段は、前記観察用光の光
    軸上の異なる位置に縦格子板と横格子板とを配置し、こ
    れら縦格子板及び横格子板により観察される各格子像の
    コントランストが略同一となる前記試料位置を合焦とす
    ることを特徴とする請求項1又は2記載の焦点検出装
    置。
  4. 【請求項4】 前記反射照明手段は、前記観察用光の光
    軸上に少なくとも1つの格子板を配置し、かつこの格子
    板を2つの所定位置に交互に配置し、これら位置により
    観察される前記格子板による格子像の各コントランスト
    が略同一となる前記試料位置を合焦とすることを特徴と
    する請求項1又は2記載の焦点検出装置。
  5. 【請求項5】 前記反射照明手段は、前記観察用光の光
    軸上に少なくとも1つの格子板を配置し、かつこの格子
    板を前記観察用光の光軸上に移動させ、このときに観察
    される前記格子板による格子像のコントランストが最も
    高くなるところを前記試料位置を合焦とすることを特徴
    とする請求項1又は2記載の焦点検出装置。
  6. 【請求項6】 試料の像を結像光学系を通してセンサに
    結像するときの焦点を合焦に制御する焦点制御装置にお
    いて、 前記結像光学系の光路上に配置され、前記結像光学系の
    光路に当たる部分に孔が形成された孔開きミラーと、 観察用光を少なくとも1つの格子板を通過させ、この格
    子板を通過した前記観察光を前記孔開きミラーで反射さ
    せて前記試料に照射したときの前記試料からの反射像を
    再び前記孔開きミラーで反射させて前記反射像を観察
    し、かつ前記格子板の前記観察用光の光軸方向における
    各配置位置で観察される前記格子像のコントラストに基
    づいて前記センサに対する前記試料像の焦点状態を検出
    する反射照明手段と、 この反射照明手段により検出された合焦位置に前記試料
    を移動して合わせる焦点制御手段と、を具備したことを
    特徴とする焦点制御装置。
  7. 【請求項7】 前記反射照明手段は、観察用光を照射す
    る観察用光源と、 この観察用光源の光軸上に配置された少なくとも1つの
    格子板と、 この格子板を通過した前記観察用光を集光して前記孔開
    きミラーを介して前記試料に照射し、かつ前記孔開きミ
    ラーで反射してくる前記試料からの反射像を集光する集
    光レンズと、 この集光レンズの結像位置に配置された反射像観察カメ
    ラと、 前記格子板の前記観察用光の光軸方向における配置位置
    を変更したとき、前記反射像観察カメラで観察される前
    記格子像のコントラストに基づいて前記センサに対する
    前記試料像の焦点状態を検出する合焦検出手段と、を備
    えたことを特徴とする請求項6記載の焦点制御装置。
  8. 【請求項8】 前記反射照明手段は、前記観察用光の光
    軸上の異なる位置に縦格子板と横格子板とを配置し、こ
    れら縦格子板及び横格子板により観察される各格子像の
    コントランストが略同一となる前記試料位置を合焦とす
    ることを特徴とする請求項6又は7記載の焦点制御装
    置。
  9. 【請求項9】 前記反射照明手段は、前記観察用光の光
    軸上に少なくとも1つの格子板を配置し、かつこの格子
    板を2つの所定位置に交互に配置し、これら位置により
    観察される前記格子板による格子像の各コントランスト
    が略同一となる前記試料位置を合焦とすることを特徴と
    する請求項6又は7記載の焦点制御装置。
  10. 【請求項10】 前記反射照明手段は、前記観察用光の
    光軸上に少なくとも1つの格子板を配置し、かつこの格
    子板を前記観察用光の光軸上に移動させ、このときに観
    察される前記格子板による格子像のコントランストが最
    も高くなるところを前記試料位置を合焦とすることを特
    徴とする請求項6又は7記載の焦点制御装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006301010A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Yamatake Corp 撮像システム
CN100356225C (zh) * 2003-06-27 2007-12-19 三丰株式会社 焦点检测方法、焦点检测机械装置和图像测量设备

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN100356225C (zh) * 2003-06-27 2007-12-19 三丰株式会社 焦点检测方法、焦点检测机械装置和图像测量设备
JP2006301010A (ja) * 2005-04-15 2006-11-02 Yamatake Corp 撮像システム

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