JPH1062128A - レ−ザ走査顕微鏡を用いた寸法測定方法 - Google Patents

レ−ザ走査顕微鏡を用いた寸法測定方法

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JPH1062128A
JPH1062128A JP22367396A JP22367396A JPH1062128A JP H1062128 A JPH1062128 A JP H1062128A JP 22367396 A JP22367396 A JP 22367396A JP 22367396 A JP22367396 A JP 22367396A JP H1062128 A JPH1062128 A JP H1062128A
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Yoshiro Nakamoto
善郎 中元
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基板部に対して、断面形状が段差と一定の斜
面を持つ微細パタ−ンにおいて、この斜面幅の影響を受
けずに微細パタ−ンの上面と下面の寸法を測定するこ
と。 【解決手段】 レ−ザ光を対物レンズで集光して被測定
物上を走査し、反射光強度信号波形を検出し、これから
微分強度信号波形を求める。微分強度信号波形には4つ
の極値があらわれる。このうち内側2つの極値は微細パ
タ−ンの上面2つのエッジに対応し、外側2つの極値は
微細パターンの下面2つのエッジに対応する。まず内側
2つの極値の強度差が最大になるようにレ−ザ光の焦点
を微細パタ−ンの上面に合わせて、上面2つのエッジを
検出して寸法を測定する。次に外側2つの極値の強度差
が最大になるようにレ−ザ光の焦点を微細パタ−ンの下
面に合わせて、下面2つのエッジを検出して寸法を測定
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は半導体素子などの微
細パタ−ンの形状、寸法を光学的に測定する方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ICの製造工程においては、ウェハまた
はマスク基板上に形成された微細パタ−ンの線幅測定が
重要である。最近の半導体の高集積化に伴い微細パタ−
ンの線幅はサブミクロンの領域に達しているが、線幅測
定には電子顕微鏡、レ−ザなどの光波を用いる方法が多
く用いられている。しかし、生産ラインにおいては自動
計測化が容易となる光波を用いる方法が有利である。そ
のため、初期には白色光源を用いた顕微鏡でパタ−ンを
拡大して検出するTVカメラ方式が用いられてきたが、
測定の分解能に限界があることなどから、最近ではレ−
ザ走査顕微鏡(LSM)が用いられるようになってき
た。
【0003】LSMは微小スポットに集光したレ−ザ光
を微細パタ−ン面上で走査し、微細パタ−ンからの反射
光強度信号を検出して微細パタ−ン像を得る方法であ
る。LSMはハ−ドウェアとしては像検出のコントラス
ト特性、S/N比が高いこと、分解能が高いことなど、
TVカメラ法に比べて多くの特徴があるが、ICパタ−
ンなどのサブミクロン寸法測定に応用するときには、パ
タ−ンエッジを検出するときのソフトウェアが重要にな
る。
【0004】図2にICパタ−ンの一般的な形状例を示
す。21はアルミニウムあるいはポリSi等から成る基
板部、22はレジスト膜、23はレジスト膜の斜面部で
ある。このようにICの場合はパタ−ンの断面形状は理
想的な垂直ではなく、一定の斜面部を持った形状が一般
的である。斜面部23の下面エッジ24、25の間の距
離Dbが微細パタ−ンの下面寸法で、斜面部23の上面
エッジ26、27の間の距離Dtが微細パタ−ンの上面
寸法である。なお説明の都合上、図においてはレ−ザ光
28のスポットをパタ−ンに対して小さく表している
が、実際にはスポット径はパタ−ン幅半分程度の大きさ
を持つ。
【0005】サブミクロンの微細パタ−ン寸法の場合、
斜面の幅は、0.1〜0.2μm程度であるが、この斜
面幅が寸法測定にとって重要なファクタになる。ここ
で、基板部21は高反射率、レジスト膜22は低反射率
の部材から構成されているとともに、基板部21とレジ
スト膜22の段差は照射レ−ザ光28の焦点深度程度、
あるいはそれ以上である場合を仮定する。
【0006】この微細パタ−ンの場合に、微細パタ−ン
上方からレ−ザ光28を照射したときには、斜面部23
は照射レ−ザ光に対して散乱体、基板部21とレジスト
膜22は反射体となり、反射光強度は斜面幅、基板部2
1とレジスト膜22の段差、2つの部材の反射率、及び
照射レ−ザ光28の焦点設定位置に応じて変化する。
【0007】前述したLSMにより微小スポットのレ−
ザ光を、微細パタ−ン面上で走査したときに得られる反
射光強度信号波形を図3に示して、従来の寸法測定方法
を説明する。
【0008】例えば照射レ−ザ光28の焦点位置を基板
部21の面上に設定した場合、反射光強度信号波形31
は、基板部21で強度が強く、斜面部23での散乱によ
って反射光強度が低下し、レジスト膜22の上面で再び
強度が増加する。この波形31に対して最大強度と最小
強度の中間強度(50%強度)となる位置32、33を
図2に示した微細パタ−ンのエッジ位置24、25と定
義し、その2点間を走査したときの走査距離からパタ−
ン寸法を測定する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】微細パタ−ンからの反
射光強度信号波形31の形状、強度レベルは、基板21
とレジスト膜22の反射率と表面粗さ、レジスト膜22
の段差、さらには斜面部23の形状(特に幅)に応じて
変化する。
【0010】これら各種の要因の中で反射光強度信号波
形31に最も大きな影響を及ぼすのは斜面部23の幅と
段差である。斜面幅が与える影響については、斜面部2
3が散乱体となるため、斜面部23において反射光強度
低下が最も大きくなるためである。パタ−ン寸法が一定
の場合、斜面幅が広い場合には反射光強度の低下が大き
くなり、逆に斜面幅が狭い場合には反射光強度の低下が
小さくなる。
【0011】そのため、反射光強度の2値化処理を行う
従来方法では、中間強度位置は斜面幅によって大きく変
化するため、2値化法で検出された微細パタ−ンのエッ
ジ位置は本来のエッジ位置とは一致しなくなり正確な寸
法測定ができなくなるという問題点が生じる。また微細
パタ−ンの段差が、LSMの焦点深度に近くなると焦点
位置の設定が難しくなる。即ちレ−ザ光の焦点位置が、
微細パタ−ンの上面及び下面、あるいはその中間のいず
れの位置に合っているのか判断が難しくなる。焦点位置
の違いにより反射光強度のレベルが変動するため、正確
な寸法測定が不可能である。
【0012】本発明は上記問題点を解決し、微細パタ−
ンの斜面幅と段差の影響を受けずに高精度に微細パタ−
ンの上面及び下面の寸法を測定する新規な寸法測定法を
提供する事を目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記の問題点を解決する
ために、本発明の測定法は、レ−ザ光源から放射された
レ−ザ光をビ−ム走査手段によって、第1の板状部材上
の長手方向に形成される断面が略台形形状である第2の
板状部材上に照射して走査し、この第2の板状部材から
の反射光強度信号波形を検出する。次にこの反射光強度
信号波形から微分強度信号波形を検出して、第2の板状
部材の寸法を決定する。
【0014】第2の板状部材から得られた微分強度信号
波形は、第2の板状部材の上面のエッジからの反射光に
起因する2つの極値と、第2の板状部材の下面のエッジ
からの反射光に起因する2つの極値の計4つの極値を持
つ。
【0015】4つの極値における内側2つの極値の強度
差が最大になるように、第2の板状部材の上面に照射レ
−ザ光の焦点位置を制御して、第2の板状部材の上面の
寸法を測定する。次に外側2つの極値の強度差が最大に
なるように、第2の板状部材の下面に照射レ−ザ光の焦
点位置を制御して、第2の板状部材の下面の寸法を測定
することを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】第1の板状部材である例えばIC
ウェハまたはマスク基板部と、その上に形成される第2
の板状部材である例えばレジスト膜で形成された微細パ
タ−ンにおいて、基板部の反射率がレジスト膜の反射率
よりも高いときに、レーザ光をこれらの上方から照射か
つ走査して反射光強度信号波形を得る。さらにこの反射
光強度信号波形を微分し、微分強度信号波形を得る。
【0017】微細パタ−ンが斜面部を持つために、レ−
ザ光が斜面部上を走査したときに散乱が起こる。そのた
めに反射光強度信号波形は、2つの極値(最小値)を持
ち、略W型の形状になる。微分強度信号波形は、この反
射光強度信号波形を微分して得られるため、4つの極値
を持つ。
【0018】4つの極値における内側2つの極値は微細
パタ−ン上面のエッジに、外側2つの極値は微細パタ−
ン下面のエッジにそれぞれ対応している。そこで内側2
つの極値の強度差が最大になるように、微細パタ−ンの
上面にレ−ザ光の焦点を合わせ、レーザ光を走査して得
られた微分強度信号波形の内側2つの極値の位置から、
微細パタ−ン上面の2つのエッジを検出し、この2つの
エッジ間を走査した距離から、微細パタ−ンの上面寸法
を測定する。また同じように、外側2つの極値の強度差
が最大になるように、微細パタ−ンの下面にレ−ザ光の
焦点を合わせ、レ−ザ光を走査して得られた微分強度信
号波形の外側2つの極値の位置から、微細パタ−ン下面
の2つのエッジを検出し、この2つのエッジ間を走査し
た距離から、微細パタ−ンの下面寸法を測定する。
【0019】
【実施例】以下に図面を用いて、本測定法の実施例を詳
細に説明する。図1は本発明の寸法測定方法を示すブロ
ック図である。11はレ−ザ光源で、例えばHe−Ne
レ−ザ等から構成され、直線偏光を有するレ−ザ光11
1を放射する。12は偏光ビ−ムスプリッタ(PBS)
で、反射光検出の際の光路変換を行う。PBS12を透
過したレ−ザ光は、レ−ザ光走査手段13に入射する。
レ−ザ光走査手段13は例えば音響光学偏向素子(A
O)からなり、走査ドライバ131からの駆動信号に応
じてレ−ザ光の走査を行う。
【0020】14は対物レンズで、走査レ−ザ光112
を微小なスポットに集光して寸法が測定される微細パタ
−ン15の面上に照射する。なお微細パタ−ン15は図
2に示した構成である。微細パタ−ン15からの反射レ
−ザ光113は、再度レ−ザ光走査手段13を透過して
PBS12で反射され、集光レンズ16を介して受光器
17で検出される。
【0021】反射レ−ザ光113はレ−ザ光走査手段1
3を再透過することによって、照射レ−ザ光112が微
細パタ−ン15面上のどの位置を走査していても常に受
光器17の一定位置に入射するため、走査定点位置での
検出が可能になる。従って、受光器17の面上に一定幅
を持つスリットを設け、反射レ−ザ光113の強度分布
の中央部を含む一部の範囲の強度のみを検出すれば共焦
点型のレ−ザ走査顕微鏡の構成になる。この構成では、
反射光強度の全体を検出する非共焦点型の検出と比べて
面内分解能をあげることが可能である。
【0022】18は反射光強度信号作成部で、微細パタ
−ン15の面上を走査レ−ザ光112で走査したときに
得られた各点における反射光強度デ−タをメモリ−回路
に記憶し、走査の一周期に対応した反射光強度信号波形
を作成する。この反射光強度信号波形を、微分強度信号
作成部19で微分して微分強度信号波形を得る。
【0023】微細パタ−ン15は上面、下面で4つのエ
ッジを有するために反射光強度波形はW型の形状とな
り、微分強度信号波形は4つの極値をもつ。微細パタ−
ン15の上面の寸法を測定するときには、内側極値強度
検出部21において、微分強度信号波形の4つの極値に
おける内側2つの極値の強度差を算出し、この強度差が
最大になるようにフォ−カス制御部24で、走査レ−ザ
光112の焦点位置を制御する。この焦点制御は微細パ
タ−ン15を光軸方向に移動させる移動ステ−ジ25を
介して行う。フォ−カス制御終了後に、内側極値強度位
置検出部20において上面2つのエッジ位置を決定し、
寸法算出部26で2つのエッジ間を走査した距離から寸
法を測定する。
【0024】微細パタ−ン15の下面の寸法を測定する
ときには、外側極値強度検出部23において、微分強度
信号波形の4つの極値における外側2つの極値の強度差
を算出し、この強度差が最大になるようにフォ−カス制
御部24で、走査レ−ザ光112の焦点位置を制御す
る。フォ−カス制御終了後に、外側極値強度位置検出部
22において下面2つのエッジ位置を決定し、寸法算出
部26で2つのエッジ間を走査した距離から寸法を測定
する。
【0025】図4を用いて本方法におけるフォ−カス制
御の原理を説明する。図4における曲線41はフォ−カ
ス位置と反射光強度の関係を示すもので、反射光強度は
ベストフォ−カス位置42に被測定物43が設置されて
いるときに最大になる。被測定物43がベストフォ−カ
ス位置42から離れた位置に設置されるに従って、反射
光強度は減少し、ベストフォーカス位置から大きく外れ
るとほぼ0になる。このことを利用して、レ−ザ光28
が照射されている被測定物43の位置からの反射光強度
が最大となるようにおおまかなフォ−カス制御を行う。
焦点深度に近い段差の上面及び下面に焦点を合わせる場
合には、反射光の最大強度に対する強度変化が小さいた
め、フォ−カス制御が困難である。そのため本方法にお
いては、微分強度信号波形における4つの極値の内側2
つの極値の強度差が最大になるように微細パタ−ン上面
にフォ−カス制御を行い、外側2つの極値の強度差が最
大になるように微細パタ−ン下面にフォ−カス制御を行
う。
【0026】図5と図6に本方法による反射光強度信号
波形例と微分強度信号波形例を示して、基板部21上の
レジスト膜22の上面及び下面寸法を測定する原理を説
明する。一般にはICパタ−ンの基板部21とレジスト
膜22には1μm程度の段差があり、また各部材の反射
率は互いに異なる。本例では段差は照射レ−ザ光の焦点
深度以上で、基板部21の反射率がレジスト膜の反射率
よりも高いと仮定する。
【0027】図5(a)は、レジスト膜22の上面にレ
−ザ光28の焦点が合っている状態を示す。波形図
(b)中の51はこの状態で基板部21とレジスト膜2
2上をレ−ザ光28で走査したときに得られる反射光強
度信号波形で、波形図(c)中の52は反射光強度信号
波形51を微分して得られた微分強度信号波形である。
図4を用いて説明したように、反射光強度はベストフォ
−カス位置からが最も大きい。またこのパタ−ンの段差
はレ−ザ光28の焦点深度よりも大きいため、レジスト
膜22からの反射光強度は基板部21からのものよりも
大きくなる。レジスト膜22は斜面部を持つため、レ−
ザ光28がこの部分に照射されたときに散乱を起こし、
反射光強度はほぼ0になる。この結果、レ−ザ光28の
焦点がレジスト膜22の上面に合っているときに反射光
強度信号波形51における511と512の傾斜が最大
となる。
【0028】511及び512の傾斜が大きいために、
微分強度信号波形52における内側2つの極値521と
522の強度の絶対値もそれぞれ大きくなる。この事を
利用して、微分強度信号波形52における内側の2つの
極値521(極大値)と522(極小値)の強度差が最
大になるように、フォ−カス制御を行えば、レ−ザ光の
ベストフォ−カス位置にレジスト膜22の上面を設定す
ることが可能である。
【0029】フォ−カス制御終了後に、2つの極値52
1と522の位置からレジスト膜上面のエッジを決定し
て、2つのエッジ間を走査した距離から寸法を測定す
る。
【0030】図6を用いてレジスト膜22の下面寸法の
測定方法を説明する。図6はレジスト膜22の下面にレ
−ザ光28の焦点が合っている状態を示す。61はこの
状態で基板部21とレジスト膜22上をレ−ザ光28で
走査したときに得られる反射光強度信号波形で、62は
反射光強度信号波形61を微分して得られた微分強度信
号波形である。レジスト膜22の斜面部からの反射光強
度は、前述のように散乱を起こすためほぼ0になる。こ
のためレジスト膜22の下面にレ−ザ光28の焦点が合
っているときに、反射光強度信号波形61における61
1と612の傾斜は最大となる。
【0031】611及び612の傾斜が最大となるため
に、微分強度信号波形62における外側2つの極値62
1と622の強度の絶対値もそれぞれ最大となる。この
ことを利用して、微分強度信号波形62における外側2
つの極値621(極小値)と622(極大値)の強度差
が最大となるように、フォ−カス制御を行えば、レ−ザ
光のベストフォ−カス位置にレジスト膜22の下面及び
基板部21を設定することが可能である。
【0032】フォ−カス制御終了後に、2つの極値62
1と622の位置からレジスト膜下面のエッジを決定し
て、2つのエッジ間を走査した距離から寸法を測定す
る。
【0033】図7に本発明による寸法測定のフロ−チャ
−トを示す。ステップ702〜705は、走査レ−ザ光
112の焦点が微細パタ−ン15の上面に合うようにフ
ォ−カス制御を行う過程を示す。ステップ702では、
移動ステ−ジ25を用いて微細パタ−ン15を光軸方向
に移動させる。
【0034】ステップ703では、光軸方向に移動後の
微細パタ−ン15上を走査レ−ザ光112で走査して得
られた反射光強度信号波形から、微分強度信号作成部1
9において微分強度信号波形を検出する。ステップ70
4では内側極値強度検出部21において、微分強度信号
波形から4つの極値のうち内側2つの極値強度を検出す
る。
【0035】ステップ705では、ステップ704で得
られた内側2つの極値強度から強度差を検出し、その値
が最大となった時、すなわち走査レ−ザ光112の焦点
が微細パタ−ン15の上面に合ったときは、ステップ7
06に移る。それ以外はステップ702に移り、引き続
きフォ−カス制御を行う。ステップ706ではフォ−カ
ス制御終了後に、走査レ−ザ光112で微細パタ−ン1
5上を走査して得られた微分強度信号波形から内側2つ
の極値強度の位置を、内側極値強度位置検出部20にお
いて検出し、寸法算出部26において微細パタ−ンの上
面寸法を算出する。
【0036】ステップ707〜710は、走査レ−ザ光
112の焦点が微細パタ−ン15の下面に合うようにフ
ォ−カス制御を行う過程を示す。ステップ707では、
ステップ702と同様の作業を行う。ステップ708も
ステップ703と同様の作業を行う。ステップ709で
は外側極値強度検出部23において、微分強度信号波形
から4つの極値のうち外側2つの極値強度を検出する。
【0037】ステップ710では、ステップ709で得
られた外側2つの極値強度から強度差を検出し、その値
が最大となったとき、すなわち走査レ−ザ光112の焦
点が微細パタ−ン15の下面に合ったときは、ステップ
711に移る。それ以外はステップ707に移り、引き
続きフォ−カス制御を行う。ステップ711ではフォ−
カス制御終了後に走査レ−ザ光112で微細パタ−ン1
5上を走査して得られた微分強度信号波形から外側2つ
の極値強度の位置を、外側極値強度位置検出部22にお
いて検出し、寸法算出部26において微細パタ−ンの下
面寸法を算出する。これで微細パタ−ン15の上面及び
下面寸法の測定を終了する。
【0038】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
おいては、微細パタ−ンが基板部に対して段差とともに
斜面部を有する形状の場合、微細パタ−ン上をレ−ザ光
が走査して得られた反射光強度信号波形から微分強度信
号波形を求める。この微分強度信号波形を利用して、レ
−ザ光の焦点位置に微細パタ−ンの上面あるいは下面を
合わせる事によって、この上面及び下面のパタ−ンエッ
ジを検出し、上面及び下面の寸法を測定する事が可能で
ある。この測定方法は微細パタ−ンの斜面形状に依存し
ないため、精密な寸法測定が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の寸法測定方法を説明するシステムブロ
ック図である。
【図2】本発明に適用されるICパタ−ンの形状例を説
明する図である。
【図3】従来の方法による反射光強度信号波形例で、2
値化法によるエッジ検出法を説明する図である。
【図4】本発明におけるフォ−カス制御の原理を説明す
る図で、フォ−カス位置による反射光強度変化を示す図
である。
【図5】本発明による微細パタ−ンの上面寸法の測定方
法を説明する図で、レ−ザ光の焦点が微細パタ−ン上面
に合っている場合の例である。
【図6】本発明による微細パタ−ンの下面寸法の測定方
法を説明する図で、レ−ザ光の焦点が微細パタ−ン下面
に合っている場合の例である。
【図7】本発明のレ−ザ走査顕微鏡を用いた寸法測定方
法を説明するフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
11 レ−ザ光源 111 レ−ザ光 15 微細パタ−ン 21 基板部 23 斜面部 24、25 微細パタ−ンの下面 26、27 微細パタ−ンんの上面 31 反射光強度信号波形 52 微分強度信号波形 521、522 内側2つの極値 621、622 外側2つの極値

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レ−ザ光源から放射されたレ−ザ光をレ
    −ザ光走査手段により、第1の板状部材上の長手方向に
    形成されている断面が略台形形状である第2の板状部材
    上に照射して走査し、該第2の板状部材からの反射光強
    度信号波形を検出し、該反射光強度信号波形から微分強
    度信号波形を検出して、前記第2の板状部材の外形寸法
    を測定するレ−ザ走査顕微鏡を用いた寸法測定方法にお
    いて、 前記微分強度信号波形は前記第2の板状部材の上面のエ
    ッジからの反射光に起因する2つの極値と前記第2の板
    状部材の下面のエッジからの反射光に起因する2つの極
    値の計4つの極値を持ち、該4つの極値のうち内側の2
    つの極値と外側の2つの極値は逆位相で、かつ該内側2
    つの極値の強度差が最大になるように前記第2の板状部
    材の上面に前記照射レ−ザ光の焦点位置を制御して前記
    第2の板状部材の上面の寸法を測定し、前記外側の2つ
    の極値の強度差が最大になるように前記第2の板状部材
    の下面に前記照射レ−ザ光の焦点位置を制御して、前記
    第2の板状部材の下面の寸法を測定することを特徴とす
    るレ−ザ走査顕微鏡を用いた寸法測定方法。
JP22367396A 1996-08-26 1996-08-26 レ−ザ走査顕微鏡を用いた寸法測定方法 Pending JPH1062128A (ja)

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JP22367396A Pending JPH1062128A (ja) 1996-08-26 1996-08-26 レ−ザ走査顕微鏡を用いた寸法測定方法

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