JPH09201689A - 焦点位置検出装置及びそれを用いるレーザ加工装置 - Google Patents

焦点位置検出装置及びそれを用いるレーザ加工装置

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JPH09201689A
JPH09201689A JP8010926A JP1092696A JPH09201689A JP H09201689 A JPH09201689 A JP H09201689A JP 8010926 A JP8010926 A JP 8010926A JP 1092696 A JP1092696 A JP 1092696A JP H09201689 A JPH09201689 A JP H09201689A
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light
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slit
objective lens
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Hiromasa Shibata
浩匡 柴田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、合焦位置から大きくずれてい
るとき、どちら方向にずれているかを容易に判別するこ
とができる焦点位置検出装置を提供する。 【解決手段】 Zステージ29上に載置された試料27
に対して、対物レンズ35の光軸に対して傾斜した方向
から照明光学系22〜26により、スリット像を投影す
る。試料27で反射したスリット像は、結像光学系30
によって2分割光検出器34上に結像される。信号処理
装置36は、2分割光検出器の2つの出力信号A,Bか
ら演算(A−B)/(A+B)を行い、Zステージ駆動
のためのサーボ信号を出力する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光学系の焦点位置
に試料を設定するための焦点位置検出装置及びそれを用
いたレーザ加工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】レーザ加工装置、半導体ウエハ用レーザ
リペア装置、半導体露光装置等においては、装置光学系
の焦点位置にウエハ等の試料の表面を正確に一致させる
ことが必要であり、そのために焦点位置検出装置が用い
られる。図1は、半導体ウエハ用レーザリペア装置等に
用いられている従来の焦点位置検出装置の概略図であ
る。加工対象物であるウエハ6は、加工光軸方向に対し
て垂直な方向(XY方向)に移動可能なXYステージ
7、及び加工軸方向に上下動可能なZステージ8上に載
置されている。加工用レーザ光は加工対物レンズ16を
介してウエハ6の所要箇所に集光して照射される。
【0003】焦点位置検出装置は、ウエハ6の表面に斜
め方向からスリット像を投受光する斜入射方式の焦点位
置検出系を備える。照明光源1から発せられた光は、コ
ンデンサレンズ2によって適当な大きさに集光され、送
光側スリット板3を均一に照明する。送光側スリット板
3に設けられたスリットによって断面矩形状のビームに
整形された照明光は、反射ミラー4及び送光側対物レン
ズ5を介して、ウエハ6と加工対物レンズ16の光軸と
が交差する位置の近傍に入射角θで照射される。ウエハ
6上には、送光側対物レンズ5によって縮小された送光
側スリット板3のスリット像が形成される。
【0004】ウエハ6上で正反射された光は、受光側対
物レンズ9を通り、反射ミラー10,11で光路を折り
曲げられて振動ミラー12に入射する。振動ミラー12
は周波数fで中心軸の回りに微小に振動している。振動
ミラー12で反射された光は、受光側スリット板13に
設けられたスリットを通り、集光レンズ14によって光
検出器15上に集光される。受光側対物レンズ9は、送
光側対物レンズ5で縮小された送光側スリット板3のス
リット像を再び拡大して受光側スリット板13の位置に
結像させる。受光側対物レンズ9と振動ミラー12との
間には、焦点検出位置にオフセットをかけるためのハー
ビングガラス17が配置されている。ハービングガラス
17は、オフセット設定用のハービング駆動機構18に
よって光軸に対する傾斜角度が調整され、光軸を所定量
だけ変位させる。
【0005】光検出器15の出力信号は同期検波回路2
0に入力され、振動ミラー12の駆動信号と同位相の交
流信号を用いて同期検波される。基本周波数における同
期検波回路20の同期検波出力信号はS字サーボ信号と
呼ばれ、受光用スリット板13のスリット中心とウエハ
6からの反射スリット像の振動中心とが一致したときゼ
ロレベルとなり、ウエハ6がその状態から上方に変位し
ているときは正のレベル、ウエハ6が下方に変位してい
るときは負のレベルになる。したがって、S字サーボ信
号がゼロレベルになるウエハ6の高さ位置が合焦位置と
して検出される。
【0006】次に、図1の焦点位置検出装置による焦点
位置検出の原理について簡単に説明する。図2は、振動
ミラー12で反射されて受光側スリット板13のスリッ
ト上を走査する反射スリット像の走査状態と、そのとき
光検出器15から得られる検出信号S1を模式的に表し
た説明図である。図の左側に描かれた正弦波3aは受光
側スリット板13上を振動走査する反射スリット像の中
心の軌跡を表す。横軸は時間である。反射スリット像
は、破線で示される位置3bを振動中心として振動す
る。反射スリット像の中心の軌跡と共に描かれている矩
形13aは受光側スリット板13に設けられた受光スリ
ットの位置を概念的に表す。
【0007】図2の(a)〜(i)は、反射スリット像
の振動中心が受光側スリット板13に設けられた受光ス
リット13aに対して図の上方から下方に少しずつ変位
した状態を示す。(a)は反射スリット像の振動中心3
bが受光スリット13aから大きく離れ、受光スリット
13aに全く重なることなく振動走査している状態を表
す。(b),(c),(d)は、(a)の状態から振動
中心3bが次第に受光スリット13aに近づいた状態を
表し、(e)は反射スリット像の振動中心3bが受光ス
リット13aの中心に一致した状態を表す。(f),
(g),(h)は、(e)の状態を通り過ぎて反射スリ
ット像の振動中心3bが受光スリット13aから次第に
離れた状態を表し、(i)は反射スリット像の振動中心
3bが受光スリット13aから大きく離れ、受光スリッ
ト13aに全く重なることなく振動走査している状態を
表す。
【0008】(a)では、光検出器15に光が入射しな
いので検出信号S1は発生されない。反射スリット像の
振動中心3bが受光スリット13aの中心に近づくにつ
れて、光検出器15の検出信号S1に振動光の基本周波
成分が現れる〔(b),(c)〕。反射スリット像の振
動中心3bが更に受光スリット13aに近づくと、基本
周波成分に混じって倍周波成分が現れる(d)。振動中
心3bが受光スリット13aの中心と完全に一致したと
き、基本周波成分はゼロになり、倍周波成分のみが検出
される(e)。反射スリット像の振動中心3bが受光ス
リット13aから離れるにつれ、再び倍周波成分に混じ
って基本周波成分が現れる(f)。さらに離れると、基
本周波成分のみとなる〔(g),(h)〕。それ以上離
れると、ついには信号が全く現れなくなる(i)。
(b)の状態と(h)の状態では検出信号S1の位相が
180°ずれている。同様に、(c)と(g)、(d)
と(f)では検出信号S1の位相が180°ずれる。
【0009】このようにして得られた検出信号S1を、
同期検波回路20によって振動ミラー12の駆動信号と
同位相の交流信号を用いて同期検波する。図3は同期検
波回路20の出力信号を縦軸にとり、反射スリット像3
aの振動中心位置を横軸にとって示したものである。図
3(a)は基本周波成分(S字サーボ信号)の信号強度
を示し、図3(b)は倍周波成分の信号強度を示す。
【0010】倍周波成分の信号強度を見ると、図3
(b)のごとく、受光スリット13aの中心位置をピー
クとする疑似放物線形状となる。また、基本周波成分の
強度を見ると、図3(a)のごとく、受光スリット13
aの中心位置(合焦位置)で0、その近傍で擬似的にリ
ニアな曲線となる。したがって、最初に倍周波成分強度
をモニタし、それが閾値THに達したところで基本周波
成分強度のモニタに切り換える。そして基本周波成分強
度をモニタしながらウエハ6を載置したZステージを上
下動させ、0点に追い込む操作を行うことにより、焦点
位置検出(焦点位置合わせ)が行われる。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、振動ミ
ラーにより反射スリット像を振動させ、それを受光スリ
ットを介して光検出器で検出する従来の焦点位置検出装
置では、光ビームの折り曲げ回数が増え、ミラーを多く
必要とするため、装置構成が複雑になる。また、焦点位
置検出に利用される基本周波曲線(S字サーボ信号)
は、そのリニアな部分の幅が狭く、信号にオフセットを
かけて合焦位置をずらすような操作が困難であった。そ
のため、受光側光路中に焦点位置オフセット用ハービン
グガラス17を配置し、これにハービング駆動機構18
を付加して使用する必要があり、装置構成が更に複雑に
なるという問題があった。
【0012】さらに、S字サーボ信号のリニアな部分の
範囲が非常に狭いので、現在位置が合焦位置から大きく
ずれている場合、Zステージが焦点位置に対してどちら
の方向にずれているのかを判別することができない。そ
のため、Zステージのずれの方向検出のみの目的で、受
光側スリット板13上に別のセンサを搭載する必要があ
った。本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、構造が簡単であり、また合焦位置から
大きくずれているとき、どちら方向にずれているかを容
易に判別することができる焦点位置検出装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では、振動ミラー
及び受光側スリット板を使用せず、代わりに反射スリッ
ト像の結像位置に分割光検出器を配置し、分割光検出器
の検出信号を演算処理してサーボ信号を発生することで
前記目的を達成する。分割光検出器は、典型的には2分
割光検出器とすることができる。すなわち、本発明によ
る焦点位置検出装置は、試料を載置して対物レンズの光
軸方向に駆動するステージと、光軸方向に対して傾斜し
た方向から試料を照明する照明光学系と、試料で反射し
た照明光を結像する結像光学系と、結像光学系のほぼ結
像位置に配置され、試料で反射した照明光を検出する分
割光検出器と、分割光検出器の少なくとも2つの出力信
号からサーボ信号を出力する出力手段と、サーボ信号に
基づいてステージの光軸方向への駆動を制御する制御手
段とを備えることを特徴とする。
【0014】試料を照明する照明光は所定の形状に整形
されているのが好ましい。照明光の整形は、照明光学系
に配設されたスリットあるいはピンホールで行うことが
できる。あるいは光源の形を棒状あるいは円形とするこ
とで照明光の形状を所定形状とすることも可能である。
サーボ信号にオフセット信号を加算するための加算手段
を備えると、合焦位置を上下方向に容易にずらすことが
できる。前記焦点位置検出装置は、レーザリペア装置、
レーザ加工装置、半導体露光装置など、装置光学系の合
焦位置にウエハ等の試料や被加工物を正確に一致させる
ことが必要な全ての装置に適用可能である。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施の形態を説明する。図4は、本発明による焦点位置検
出装置の一例の概略図である。本発明による焦点位置検
出装置は、振動ミラー及び受光側スリット板を使用せ
ず、代わりに従来の焦点位置検出装置の受光側スリット
板の位置に2分割光検出器を配置する。
【0016】ウエハ等の加工対象物27は、対物レンズ
35の光軸に対して垂直なXY方向に移動可能なXYス
テージ28、及び対物レンズ35の光軸方向に上下動可
能なZステージ29上に載置されている。加工用レーザ
光あるいは露光パターンは、対物レンズ35を介してウ
エハ27の所要箇所に照射される。焦点位置検出装置
は、ウエハ27の表面を対物レンズ35の合焦位置に位
置合わせするために用いられる。
【0017】照明光源22から送光側対物レンズ26ま
での光学系は、図1に示した従来例のものと同様であ
る。照明光源22から発せられた光は、コンデンサレン
ズ23によって適当な大きさに集光され、送光側スリッ
ト板24を均一に照明する。送光側スリット板24によ
って断面矩形状のビームに整形された照明光は、反射ミ
ラー25及び送光側対物レンズ26を介して入射角θで
ウエハ27上に照射される。送光側スリット板24のス
リット像は、送光側対物レンズ26で縮小され、加工対
物レンズ35の光軸がウエハ27の表面と交差する位置
の近傍に結像される。
【0018】ウエハ27の表面で正反射されたスリット
像は、受光側対物レンズ30を通って再び拡大され、反
射ミラー31で光路を折り曲げられて、2分割光検出器
34に入射する。ウエハ27上のスリット結像位置と2
分割光検出器の受光面は受光側対物レンズに対して共役
な位置にあり、2分割光検出器34上に反射スリット像
が形成される。2分割光検出器34の信号出力は、信号
処理装置36によって演算処理され、信号処理装置36
から発生されるサーボ信号に基づいて焦点位置の検出が
行われる。また、サーボ信号は、Zステージ29を駆動
する駆動手段の駆動信号とされる。
【0019】次に、信号処理装置36で行われる演算処
理について説明する。2分割光検出器34を構成する一
方の光検出器34aの出力信号をA、他方の光検出器3
4bの出力信号をBとする。信号処理装置36では、2
つの光検出器の出力信号の差(A−B)及び和(A+
B)を求め、その比(A−B)/(A+B)を演算す
る。演算結果はサーボ信号として出力される。
【0020】図5は、横軸に2分割光検出器に対する反
射スリット像の位置をとり、縦軸に信号処理装置の出力
(A−B)/(A+B)をサーボ信号として示したもの
である。反射スリット像24aが2分割光検出器34の
中心に結像するとき、すなわち図5中に略示した(b)
のように、反射スリット像24aが2分割光検出器34
の2つの光検出器34a,34bに等分に入射すると
き、出力信号A及びBは等しくなり、サーボ信号はゼロ
になる。また、(a)に略示するように、反射スリット
像24aが光検出器34bに多く入射するときサーボ信
号は負になり、(c)に略示するように、反射スリット
像24aが光検出器34aに多く入射するときサーボ信
号は正になる。
【0021】したがって、予めウエハ27の表面が加工
対物レンズ35の合焦位置に位置するとき信号処理装置
36から出力されるサーボ信号がゼロになるように、光
学系及び2分割光検出器の位置を設定しておけば、レー
ザ加工時にZステージ29を上下動させながらサーボ信
号をゼロに追い込むことにより、焦点位置検出(焦点位
置合わせ)を行うことができる。サーボ信号のリニアな
部分60の幅、すなわちリニアな部分の傾斜の大きさは
反射スリット像の幅に依存し、送光側スリット板24に
設けられたスリットの幅を大きくするとリニアな部分の
傾斜が緩やかなサーボ信号波形が得られ、スリットの幅
を狭くするとリニアな部分の傾斜が急なサーボ信号波形
が得られる。したがって、送光側スリット板24のスリ
ット幅を変えてサーボ信号のリニアな部分60の傾斜を
調整することにより、焦点位置検出の応答性や精度を調
整することができる。
【0022】また、図1に示した従来の焦点位置検出装
置では、前述のように、S字サーボ信号のリニアな部分
の範囲が非常に狭いので、現在位置と合焦位置が大きく
ずれている場合、Zステージが焦点位置に対してどちら
方向にずれているのかを判別することができない。これ
に対して、本発明の焦点位置検出装置によると、現在位
置と合焦位置が大きくずれていても2分割光検出器34
を構成する光検出器34a,34bのいずれか一方に反
射スリット像が入射していると、どちらの光検出器に入
射しているかに応じて符号の異なる一定強度のサーボ信
号61,62が得られる。Zステージの位置によらずに
一定強度のサーボ信号61,62が得られる範囲は、反
射スリット像移動方向に沿った光検出器34a,34b
の寸法に依存する。したがって、反射スリット像の移動
方向にある程度の大きさを有する2分割光検出器を用い
ると、サーボ信号の正負を判別することにより合焦位置
に対するZステージの現在位置のずれ方向を検出するこ
とができる。
【0023】さらに、オフセット入力手段38を用いて
信号処理回路36における演算結果(A−B)/(A+
B)にオフセット値を加算あるいは減算することによ
り、サーボ信号のリニアな部分60にオフセットをかけ
て、ウエハ27上の焦点位置を任意にずらす操作を容易
に行うことができる。
【0024】図6は、前記した焦点位置検出装置を半導
体ウエハ用レーザリペア装置の自動焦点位置検出機構と
して使用した例を示す。レーザリペア装置は、IC製造
の後工程で導通テストの結果不良品と判定されたウエハ
上のICチップに対して、ICチップ上に予め設けられ
ている冗長回路切り換え用ヒューズをレーザ光で切断す
ることにより、冗長回路に切り換え、良品化するための
加工装置である。
【0025】レーザリペア装置が使用されるのは、半導
体製造プロセスの後工程である。この段階では、ウエハ
は数μmから数十μmレベルの厚い透明保護膜に覆われ
ており、焦点位置検出は透明保護膜の部分で行われるた
め、膜厚分の屈折率の違いによって合焦位置がヒューズ
の上方にずれて設定されてしまう。これを補正し、正し
い焦点位置にするために、フォーカスオフセットをかけ
る必要がある。オフセット量は、テスト用のウエハを用
いて実験によって予め決定される。
【0026】レーザ光源41から発せられた加工用レー
ザ光は、ビーム強度制御及びビーム整形光学系42を通
り、対物レンズ43からステージ上に載置された加工対
象ウエハ46上の冗長回路切り換え用ヒューズ47に照
射される。加工対象ウエハ46は、加工軸方向に対して
垂直方向(XY方向)に移動可能なXYステージ44、
及び加工軸方向に上下動可能なZステージ45上に載置
されている。加工対象ウエハ46は、厚さ数μm〜数十
μmの透明保護膜48に覆われている。
【0027】焦点位置検出装置49は照明光源50、送
光側スリット52、送光側対物レンズ54、受光側対物
レンズ55、2分割光検出器59を含んで構成され、Z
ステージ45を上下動させながらヒューズ47の位置に
対物レンズ43の合焦位置を一致させるために使用され
る。照明光源50から発せられた光はコンデンサレンズ
51によって適当な大きさに集光され、送光側スリット
板52によって断面が矩形状のビームに整形される。続
いて反射ミラー53で反射され、送光側対物レンズ54
によって図中の角度θなる方向から加工対象ウエハ46
上に縮小して結像される。加工対象ウエハ46で角度θ
方向に正反射された反射スリット像は、受光側対物レン
ズ55を通って再び拡大され、反射ミラー56で反射し
て2分割光検出器59に導かれる。2分割光検出器59
はウエハ46上のスリット像結像位置を共役な位置にあ
り、2分割光検出器59上に反射スリット像が結像され
る。
【0028】2分割光検出器59の信号出力は信号処理
装置60によって演算処理され、信号処理回路60から
生成されるサーボ信号を駆動手段61に入力してZステ
ージ45を上下方向に駆動することによって、焦点位置
検出が行われる。現在位置が、対物レンズ43の合焦位
置に対して大きくずれているとき、サーボ信号の平坦な
部分の出力の正負を見ることにより、現在位置を判定す
ることができる。また、厚い保護膜48の屈折率の影響
で、加工対象ウエハ46の正しい焦点位置を検出できな
いときは、サーボ信号にフォーカスオフセットをかけて
見かけの焦点位置をずらす操作を行う。送光側スリット
板52は、代わりにピンホール板を用いてもよい。
【0029】
【発明の効果】本発明によれば、現在位置が合焦位置か
ら大きくずれているときどちら方向にずれているかを容
易に判別することができ、オフセット機構の構成が簡単
な、単純で安価な構造の斜入射光型焦点位置検出装置を
実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の焦点位置検出装置の概略図。
【図2】反射スリット像の走査状態と検出信号とを模式
的に示した説明図。
【図3】(a)は同期検波回路の基本周波成分、(b)
は倍周波成分を示す図。
【図4】本発明による焦点位置検出装置の概略図。
【図5】本発明の焦点位置検出装置によるサーボ信号の
説明図。
【図6】焦点位置検出装置を組み込んだレーザリペア装
置の概略図。
【符号の説明】
1,22,50…照明光源 2,23,51…コンデンサレンズ 3,24,52…送光側スリット板 3a…反射スリット像 4,10,11,25,31,53,56…反射ミラー 5,26,54…送光側対物レンズ 9,30,55…受光側対物レンズ 6,27…加工対象物 7,28,44…XYステージ 8,29,45…Zステージ 12…振動ミラー 13,32,57…受光側スリット板 13a…受光スリット 14…集光レンズ 15…光検出器 16,35,43…加工対物レンズ 17…ハービングガラス 18…ハービングガラス駆動機構 20…同期検波回路 49…自動焦点位置検出装置本体 34,57…2分割光検出器 36,58…信号処理装置 38…オフセット入力手段 41…加工用レーザ光源 42…ビーム強度制御/整形光学系 46…加工対象ウエハ 47…ヒューズ 48…透明保護膜

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 試料を載置して対物レンズの光軸方向に
    駆動するステージと、前記光軸方向に対して傾斜した方
    向から前記試料を照明する照明光学系と、前記試料で反
    射した照明光を結像する結像光学系と、前記結像光学系
    のほぼ結像位置に配置され、前記試料で反射した照明光
    を検出する分割光検出器と、前記分割光検出器の少なく
    とも2つの出力信号からサーボ信号を出力する出力手段
    と、前記サーボ信号に基づいて前記ステージの前記光軸
    方向への駆動を制御する制御手段とを備えることを特徴
    とする焦点位置検出装置。
  2. 【請求項2】 前記照明光学系には、前記照明光を所定
    の形状にするスリット又はピンホールが配設されている
    ことを特徴とする請求項1記載の焦点位置検出装置。
  3. 【請求項3】 前記サーボ信号にオフセット信号を加算
    するための加算手段を備えることを特徴とする請求項1
    又は2記載の焦点位置検出装置。
  4. 【請求項4】 レーザ光源からのレーザ光束を対物レン
    ズを介して試料に照射するためのレーザ光学系と、前記
    試料を載置して前記対物レンズの光軸方向に駆動するス
    テージ手段と、前記レーザ光束が照射される試料部分の
    焦点を検出する焦点位置検出手段とを有し、前記試料に
    レーザ加工を行うレーザ加工装置において、 前記焦点位置検出手段として請求項1、2又は3に記載
    の焦点位置検出装置を用いることを特徴とするレーザ加
    工装置。
JP8010926A 1996-01-25 1996-01-25 焦点位置検出装置及びそれを用いるレーザ加工装置 Pending JPH09201689A (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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