JPH106185A - 工具破損検出方法及び装置 - Google Patents

工具破損検出方法及び装置

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JPH106185A
JPH106185A JP18122096A JP18122096A JPH106185A JP H106185 A JPH106185 A JP H106185A JP 18122096 A JP18122096 A JP 18122096A JP 18122096 A JP18122096 A JP 18122096A JP H106185 A JPH106185 A JP H106185A
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雅彦 森
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 NC工作機械に装着された小径のドリルやタ
ップの折損をロードモニタにより検出する方法及び装置
に関し、微小な負荷変動を確実に検出することができる
技術手段を得ることである。 【解決手段】 工具送りモータ5の負荷信号eを検出し
ているロードモニタ16の検出値と設定値とを比較して
工具の破損を検出する方法及び装置において、工具送り
モータ5を制御しているサーボ制御装置7に与えられる
位置指令aと位置フィードバック信号bとの差信号であ
る位置偏差信号cを位置偏差検出器17で監視し、工具
破損時に生ずる位置偏差信号cの変動に基づきロードモ
ニタ16に与える負荷信号eを増幅器15で増幅する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、NC工作機械に
装着された工具の破損を検出する方法及び装置に関する
ものであり、特に小径のドリルやタップの折損をロード
モニタにより検出する方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】NC工作機械には、ロードモニタが設け
られており、ロードモニタは、モータに流れる電流値な
どによりモータの負荷を検出して、ワークの加工反力を
検出している。例えば旋盤であれば、ワークの加工反力
は、ワークを回転駆動する主軸モータと工具を移動する
送りモータの負荷を検出することにより、検出すること
ができる。
【0003】旋盤でドリル加工を行うときは、刃物台に
工具回転ユニットを取り付けて、工具を回転させながら
刃物台を移動させる。このときロードモニタは、工具送
りモータの負荷を検出することにより、加工負荷を監視
している。
【0004】加工中に工具が破損したときは、ロードモ
ニタによって破損を検出することができる。すなわち、
工具が破損する瞬間に異常負荷が作用し、これがモータ
の負荷に反映されるから、ロードモニタの検出値によっ
て工具の破損を知ることができる。一般には、ロードモ
ニタが設定値を超える瞬間的な負荷変動を検出したと
き、工具破損と判断して機械を急速停止させる。破損し
た工具で加工を続けると、特にドリル加工の場合などに
は、ワークや機械により重大な損傷を与えるからであ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし工具が数mm以
下の細いドリルやタップであると、工具が破損したとき
に生ずる負荷変動は非常に小さく、モータの加減速や切
粉の絡まりなどによって生ずる負荷変動と区別すること
ができず、上述したような方法では正確に検出すること
ができない。
【0006】図4は、直径1mmのドリルによる加工途
中に工具が折損したときのロードモニタの出力信号の例
であるが、同図にAで示す時点で工具の折損(初回)が
起こっており、折損した工具で加工を続けたことによ
り、Bの時点で工具の折損部がワークに当接して、加工
負荷が急激に変動している。同図からも分かるように、
初回の工具折損時に検出される負荷変動は非常にわずか
であり、このような微小な変動をも検出して機械を停止
させるようにすると、モータの加減速や何等問題のない
外乱などによって機械が度々停止するという事態が生
じ、却ってワークや工具に悪影響を与える。
【0007】この発明は、NC工作機械の加工負荷を検
出するために従来から用いられているロードモニタを利
用して、小径ドリル等が破損した時の微小な負荷変動を
確実に検出することができる技術手段を得ることを課題
としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明のNC工作機械
の工具破損検出方法は、工具送りモータ5の負荷信号e
を検出しているロードモニタ16を備え、このロードモ
ニタの検出値と予め設定された設定値とを比較するNC
工作機械の工具破損検出方法において、工具送りモータ
5を制御しているサーボ制御装置7に与えられる位置指
令aと位置フィードバック信号bとの差信号である位置
偏差信号cを監視し、工具破損時に生ずる位置偏差信号
cの変動を検出したとき、当該変動に基づきロードモニ
タ16に与える負荷信号eを増幅することを特徴とする
ものである。
【0009】またこの発明のNC工作機械の工具破損検
出装置は、工作機械の工具送りモータ5の負荷を検出し
ているロードモニタ16と、前記工具送りモータ5を制
御しているサーボ制御装置7と、このサーボ制御装置に
工具の位置指令aを出力しているNC装置8と、工具の
送り位置を検出してサーボ制御装置7に位置フィードバ
ック信号bを与えている位置検出手段13と、前記位置
指令と位置フィードバック信号との差信号である位置偏
差信号cを設定値と比較する位置偏差検出器17と、位
置偏差検出器の出力に基いてロードモニタ16に与える
負荷信号eを増幅する増幅器15とを備えているもので
ある。
【0010】
【発明の実施の形態】図1はこの発明の装置の実施例を
示すブロック図である。チャック1で把持されたワーク
10に刃物台2のタレット3に装着された小径ドリル4
で孔開け加工が行われている。このとき刃物台2には、
送りモータ5で回転駆動される送りネジ6により、ドリ
ル軸方向の送りが与えられている。
【0011】送りモータ5を制御しているサーボ制御装
置7は、位置制御器11と速度制御器12とを備えてお
り、NC装置8からサーボ制御装置7に現在の工具位置
の指令値である位置指令aが与えられている。刃物台2
には、その位置を検出するリニヤスケールなどの位置検
出器13が装着されており、この位置検出器で検出され
た位置フィードバック信号bが、位置制御器11の入力
側にフィードバックされ、位置指令aと位置フィードバ
ック信号bとの差信号である位置偏差信号cが位置制御
器11から出力されている。また送りモータ5には、回
転エンコーダなどの速度検出器14が装着されており、
これにより検出された速度フィードバック信号dが、速
度制御器12の入力側にフィードバックされて、位置偏
差(速度指令)cと速度フィードバック信号dとの差信
号に基いて、送りモータ5の速度を制御している。
【0012】速度制御器12の出力信号は、送りモータ
5に流れる電流値を変動させ、負荷信号eが増幅器15
を経てロードモニタ16に与えられている。また位置指
令aと位置フィードバック信号bとの差信号である位置
制御器11の出力cは、位置偏差検出器17に与えら
れ、この位置偏差検出器の出力が、増幅器15の増幅率
を制御している。位置偏差検出器17に関連づけた位置
偏差設定器18には、工具が折損したときに生ずる位置
偏差の変動パターンが設定されている。
【0013】ロードモニタ16には、比較器21と上限
負荷設定器22が設けられており、上限負荷設定器22
には機械を緊急停止させる負荷が設定されている。
【0014】定常状態においては、位置偏差信号cは、
位置偏差検出器17で検出されているのみで、位置偏差
検出器17は、増幅器15に信号を出力していない。加
工中に小径ドリル4が破損して、そのときの負荷変動に
起因して位置偏差信号cが変動すると、位置偏差検出器
17は、位置偏差設定器18の設定値との対比によりこ
れを検出し、増幅器15に工具破損信号fを出力する。
このとき、工具送り負荷の変動により、送りモータ5の
負荷信号eにも微小な変化が生ずる。工具破損信号f
は、増幅器15の増幅率を増大させるので、負荷信号e
の微小な変位は増幅されて、ロードモニタ16に与えら
れる。
【0015】これにより、ロードモニタ16に局部的に
増幅された負荷信号eが与えられ、工具破損時の負荷変
動が大きな信号変動となってあらわれる。
【0016】図3は直径1mmのドリルの折損時の位置
偏差信号cの変動を示したものであり、Aは工具折損が
生じたときの変化であり、Bは折損した工具がワークに
当接することによって生じた位置偏差の変動である。こ
の図3に示す工具折損信号により、増幅器15の増幅率
を大きくして負荷信号eを局部的に増幅した信号を図2
に示す。
【0017】図2と図4との対比より明らかなように、
従来方法では、最初に工具の折損が生じたときに非常に
わずかな変位としてしか検出されなかった信号が、この
発明の方法及び装置によるときは、図2に示すA部分の
大きな信号変動となって表れるから、この信号変動をロ
ードモニタ16の上限負荷設定器22の設定値と比較す
ることにより、確実に工具破損を検出して機械を緊急停
止させることができる。
【0018】なお、図3と図4との対比により明らかな
ように、位置偏差の検出のみによって従来のロードモニ
タの場合よりも確実に工具の破損を検出することができ
る。従って、位置偏差の検出値で直接工具破損を検出す
ることも可能であるが、この発明では、位置偏差の変動
をロードモニタの信号を増幅する信号として用いること
により、従来から行われているロードモニタによる負荷
検出をそのまま踏襲することが可能で、装置や制御シス
テムを大幅に変更することなく、工具破損をより的確に
検出できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例を示すブロック図
【図2】この発明によるロードモニタの検出信号を示す
グラフ
【図3】工具破損時の位置偏差の変動を示すグラフ
【図4】従来方法による工具破損時のロードモニタの検
出信号を示すグラフ
【符号の説明】
5 送りモータ 7 サーボ制御装置 8 NC装置 13 位置検出器 15 増幅器 16 ロードモニタ 17 位置偏差検出器 a 位置指令 b 位置フィードバック信号 c 位置偏差信号 e 負荷信号

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 工具送りモータ(5) の負荷信号(e) を検
    出しているロードモニタ(16)を備え、このロードモニタ
    の検出値と予め設定された設定値とを比較するNC工作
    機械の工具破損検出方法において、工具送りモータ(5)
    を制御しているサーボ制御装置(7) に与えられる位置指
    令(a) と位置フィードバック信号(b)との差信号である
    位置偏差信号(c) を監視し、工具破損時に生ずる位置偏
    差信号(c) の変動を検出したとき、当該変動に基づきロ
    ードモニタ(16)に与える負荷信号(e) を増幅することを
    特徴とする、NC工作機械の工具破損検出方法。
  2. 【請求項2】 工作機械の工具送りモータ(5) の負荷を
    検出しているロードモニタ(16)と、前記工具送りモータ
    (5) を制御しているサーボ制御装置(7) と、このサーボ
    制御装置に工具の位置指令(a) を出力しているNC装置
    (8) と、工具の送り位置を検出してサーボ制御装置(7)
    に位置フィードバック信号(b) を与えている位置検出手
    段(13)と、前記位置指令と位置フィードバック信号との
    差信号である位置偏差信号(c) を設定値と比較する位置
    偏差検出器(17)と、位置偏差検出器の出力に基いてロー
    ドモニタ(16)に与える負荷信号(e) を増幅する増幅器(1
    5)とを備えている、NC工作機械の工具破損検出装置。
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