JPH1061700A - ディスクパッド及びその製造方法 - Google Patents
ディスクパッド及びその製造方法Info
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- JPH1061700A JPH1061700A JP23999496A JP23999496A JPH1061700A JP H1061700 A JPH1061700 A JP H1061700A JP 23999496 A JP23999496 A JP 23999496A JP 23999496 A JP23999496 A JP 23999496A JP H1061700 A JPH1061700 A JP H1061700A
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Abstract
スクパッド及びその製造方法において、防水性、防錆性
が優れたディスクパッド及びその製造方法を提供する。 【構成】 外周に突起を有する貫通穴のない裏金に、側
面の一部が該突起に係合する柱状形状の成型を施した摩
擦材をはめ込むことにより裏金と摩擦材を一体化する。
Description
使用されるブレ−キ用ディスクパッド及びその製造方法
に関するものであり、さらに詳しくは防水性、防錆性が
優れたディスクパッド及びその製造方法に関するもので
ある。
レ−キは、車輪と共に回転するロ−タ−の両側から挟む
ようにディスクパッドを押圧してロ−タ−の回転を減速
または停止する構造になっている。自動車のディスクパ
ッドは主に摩擦材と裏金から構成されており、裏金のほ
とんどは図1に示すようにボス穴と呼ばれる貫通穴が設
けられ、摩擦材の一部がこの貫通穴に入り込むような構
造になっている。これはブレ−キ制動時に、摩擦面と平
行方向に発生する剪断力に充分耐えられるように摩擦材
と裏金の接着強度を強化したものである。
において一体成型法では金型の底に貫通穴を有する裏金
を設置した後、摩擦材原料を金型内に投入し加熱加圧成
型することによりディスクパッドを製造する方法が多く
行なわれている。また、予備成型を行なう場合でも同様
に金型の底に貫通穴を有する裏金を設置した後、摩擦材
原料を金型内に投入し加圧して予備成型品を製造し、そ
の後加熱加圧成型を行ないディスクパッドを製造してい
る。
能、対面攻撃性等が良好になるように、また鳴き発生が
少なくなるように考慮され、気孔率(空隙率)に関して
は通常5〜20%程度になるように製造されている。し
かし上述のような従来の成型方法では貫通穴付近の摩擦
材は成型の際に充分圧力が行き届かないことが多く気孔
率が大きくなる傾向がある。従って雨天や洗車等にはデ
ィスクパットの貫通穴から水が入りやすくなっている。
また摩擦材の基材にも金属粉末や金属繊維が使用される
ことが多いため、水が貫通穴から入り込むと錆びて摩擦
材と裏金の接着強度が低下するおそれがある。従って本
発明が解決しようとする課題は自動車等の車両に使用さ
れるブレ−キ用ディスクパッドにおいて防水性、防錆性
が優れたディスクパット及びその製造方法を提供するこ
とである。
決することを目的として成されたもので、その構成は
(1)自動車等の車両に使用されるブレ−キ用ディスク
パッドにおいて、外周に突起を有する貫通穴のない裏金
と側面の一部が該突起に係合した柱状形状の摩擦材によ
り構成されることを特徴とするディスクパッド、(2)
自動車等の車両に使用されるブレ−キ用ディスクパッド
の製造方法において、外周に突起を有する貫通穴のない
裏金に側面の一部が該突起に係合する柱状形状の成型を
施した摩擦材をはめ込むことにより、裏金と摩擦材を結
合することを特徴とするディスクパッドの製造方法、
(3)裏金外周の突起は、裏金と垂直で高さが0.5〜
2mmであることを特徴とする請求項1に記載のディス
クパッド、である。
が優れたディスクパットを得ることを目的として研究を
重ねた結果、裏金を貫通穴がなくかつ外周に突起を有す
るものとし、摩擦材を柱状形状として、摩擦材を裏金の
突起にはめ込むことによりこれらを一体化してディスク
パットを製造すれば上記目的を達成できることを知得し
て本発明を成し遂げたのである。裏金の貫通穴をなくし
た理由は防水性、防錆性を向上させるためであり、裏金
前面の外周に突起を設けた理由は摩擦材と裏金の接着強
度を強化してブレ−キ制動による剪断力に耐えられるよ
うにしたためである。
について図面を参照して詳細に説明する。図2は本発明
ディスクパットの一例であり、上の図はディスクパット
の平面図、下の図はディスクパットの側面図である。ま
た図2において、1は摩擦材、2はバックプレ−ト、3
は突起を示している。図2は突起が裏金の外周全体に設
けられているディスクパットの例を示しているが、該突
起は外周の一部分とすることも可能である。また突起は
裏金本体に対し垂直で、高さが0.5〜2mmであるこ
とが望ましく、0.5mmより低い場合は摩擦材と裏金
の接着強度が低くなるおそれがあり、2mmより高くし
ても接着強度向上の効果は少なく使用できる摩擦材の厚
みが少なくなる。
具を簡単なものにするために、或いは製造工程を単純な
ものにするために、凹凸のない単純な形状とすることが
望ましい。本発明において摩擦材の形状は柱状形状であ
ることが必要であり、摩擦面及び摩擦面と反対側の裏金
と接する面は凹凸がないことが必須の条件である。また
摩擦材の摩擦面と反対側の裏金と接する面は平行で、こ
れらの面と側面は垂直であることも必須の条件である。
いて詳細に説明する。摩擦材の混合工程については、摩
擦材原料をレディゲミキサ−、アイリッヒミキサ−、ヘ
ンシェルミキサ−等の混合機により均一に混合すればよ
く、従来行なわれている方法を用いることができる。次
の成型工程については、従来行なわれている方法で予備
成型、加熱加圧成型が可能であるが、他にも以下のよう
な便利な成型方法が可能である。
状は、裏金の貫通穴に摩擦材の一部を埋め込む必要がな
いので、従来のように裏金と接する面に貫通穴に対応す
る凸状形状の突起を設ける必要がない。従って、従来加
熱加圧成型においてはほとんど必須であった摩擦材と裏
金の一体化を必ずしも該工程で行なう必要がない。例え
ば図3のように多数の摩擦材を1回の成型で製造し、こ
れを各々分離して裏金と一体化すればよい。摩擦材とこ
れに隣接する摩擦材の間には例えば薄い仕切を設けてお
くと便利である。
多数の摩擦材を1回の成型で製造することは困難であっ
たのに対して、本発明ディスクパットの製造方法では上
記のように作業能率を向上させることができる。また、
貫通穴がないので成型の際、均等に加圧され気孔率が均
一な摩擦材を得ることができるので摩擦摩耗性能が向上
することが期待できる。
材と裏金を接着してから熱処理を行なうことが可能であ
る。また、成型工程を経た摩擦材を熱処理中に接着材を
介して接着することも可能であるし、また成型工程を経
た摩擦材を熱処理した後、裏金と接着することも可能で
ある。
外周に突起を有する貫通穴のない裏金と側面の一部が該
突起に係合した柱状形状の摩擦材により構成されたもの
であり、防水性、防錆性を向上することができるので、
自動車等の車両のブレ−キ用ディスクパッドとして好適
である。また本発明ディスクパッドの製造方法は、外周
に突起を有する貫通穴のない裏金に側面の一部が該突起
に係合する柱状形状の成型を施した摩擦材をはめ込むこ
とにより裏金と摩擦材を結合する方法であり、作業能率
を向上させることが期待できるので自動車等の車両のブ
レ−キ用ディスクパッドの製造方法として好適である。
明図。
Claims (3)
- 【請求項1】 自動車等の車両に使用されるブレ−キ用
ディスクパッドにおいて、外周に突起を有する貫通穴の
ない裏金と側面の一部が該突起に係合した柱状形状の摩
擦材により構成されることを特徴とするディスクパッ
ド。 - 【請求項2】 自動車等の車両に使用されるブレ−キ用
ディスクパッドの製造方法において、外周に突起を有す
る貫通穴のない裏金に側面の一部が該突起に係合する柱
状形状の成型を施した摩擦材をはめ込むことにより、裏
金と摩擦材を結合することを特徴とするディスクパッド
の製造方法。 - 【請求項3】 裏金外周の突起は、裏金と垂直で高さが
0.5〜2mmであることを特徴とする請求項1に記載
のディスクパッド。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23999496A JP3706692B2 (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | ディスクパッドの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP23999496A JP3706692B2 (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | ディスクパッドの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1061700A true JPH1061700A (ja) | 1998-03-06 |
JP3706692B2 JP3706692B2 (ja) | 2005-10-12 |
Family
ID=17052899
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP23999496A Expired - Fee Related JP3706692B2 (ja) | 1996-08-23 | 1996-08-23 | ディスクパッドの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3706692B2 (ja) |
-
1996
- 1996-08-23 JP JP23999496A patent/JP3706692B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JP3706692B2 (ja) | 2005-10-12 |
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