JPH1061695A - デュオサーボ型車両用ドラムブレーキ - Google Patents

デュオサーボ型車両用ドラムブレーキ

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JPH1061695A
JPH1061695A JP22380596A JP22380596A JPH1061695A JP H1061695 A JPH1061695 A JP H1061695A JP 22380596 A JP22380596 A JP 22380596A JP 22380596 A JP22380596 A JP 22380596A JP H1061695 A JPH1061695 A JP H1061695A
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JP
Japan
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anchor
brake
back plate
plate
shoe
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JP22380596A
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English (en)
Inventor
Nobuo Hashimoto
伸夫 橋本
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Nissin Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Nissin Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 制動時に、ブレーキシューがアクスル軸方向
にガタ付いて、打音を発生することを防止する。制動を
解除したときに、ブレーキシューを初期位置へ確実に復
帰させ、引摺り音やライニングの偏摩耗を防止する。 【解決手段】 アンカーピン5cの第1軸部5gに、ウ
ェブ3a,4aの一端部3d,4dを支承し、第2軸部
5hに、アンカープレート5aをアクスル軸方向へ移動
可能に取付ける。アンカープレート5aに、係止片5
k,5kを起立し、係止片5k,5kに、シュー戻しば
ね18,19の一端18a,19aを係止する。シュー
戻しばね18,19の他端18b,19bを、ウェブ3
a,4aの一端部側に形成した切欠き3f,4fに係止
して、双方のシュー戻しばね18,19を傾斜配置す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、四輪自動車等の車
両に搭載されるドラムブレーキであって、詳しくは、ブ
レーキシューの両端部間を、アンカーとフローティング
サポートとで支持するデュオサーボ型のドラムブレーキ
に関する。
【0002】
【従来の技術】バックプレートに対向配置された一対の
弓形ブレーキシューを、リーディング方向へ作動して制
動作用を行なうデュオサーボ型のドラムブレーキとし
て、例えば実開昭63−84430号公報や、実公平1
−39945号公報に示されるものがある。
【0003】これらのドラムブレーキは、両ブレーキシ
ューのウェブの中間部を、バックプレートに浮動可能に
弾持し、両ウェブの一端部を、バックプレートに突設し
たアンカーに支持すると共に、両ウェブの他端部間にフ
ローティングサポートを介装し、一方のウェブに、ブレ
ーキケーブルに牽引される操作レバーを枢支して、該操
作レバーと他方のウェブとの間に、両ブレーキシューの
後退限を規制するストラットを配設している。
【0004】このような構成のデュオサーボ型ドラムブ
レーキは、制動時に、双方のブレーキシューとフローテ
ィングサポートとがドラムブレーキの回転方向であるリ
ーディング方向へ一体に移動し、ブレーキドラムの回転
に対してリーディング側となる一方のブレーキシュー
(以下、一次側のブレーキシューという)の作動力を、
フローティングサポートから二次側のブレーキシュー
(以下、二次側のブレーキシューという)に伝達して、
双方のブレーキシューに、前進または後退のいずれの方
向にもリーディング作用が働くようにしている。
【0005】また、上述のブレーキ操作を解除すると、
両ブレーキシューとフローティングサポートが、上記制
動とは逆のトレーリング方向に作動し、両ブレーキシュ
ーは、シュー戻しばねの戻し力にて、ブレーキ操作前の
縮径位置に復帰して行く。
【0006】アンカーの内端には、両ウェブの一端部を
覆うアンカープレートが、嵌合又はかしめによって固着
され、また両ウェブの一端部とアンカーまたはアンカー
プレートとの間にシュー戻しばねが張設されており、両
ウェブの一端部をシュー戻しばねの牽引力によって常時
アンカー方向へ付勢すると共に、車両走行時や上述のブ
レーキ操作の際には、アンカープレートによってウェブ
の一端部がアンカーから外れることのないようにしてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】このような構成にあっ
ては、アンカープレートとウェブの一端部との間に隙間
が設定され、この間隙によってブレーキシューの拡縮を
妨げることのないようにしているが、制動時にはブレー
キシューがアクスル軸方向にガタ付き、ブレーキシュー
のリムとバックプレートのレッジ面とが衝接して、打音
を発生することがあった。特に、一次側のブレーキシュ
ーでは、制動時に操作レバーによって拡開操作される
と、拡開側の一端部がアンカーから離間するためにガタ
付き量が大きく、二次側のブレーキシューよりも大きな
打音を発生するものとなっていた。
【0008】また、制動時の一次側と二次側のブレーキ
シューは、アンカーを中心としてリーディング方向へ挙
動することから、シュー戻しばねが捩れることがあり、
このため、制動を解除したブレーキシューに、シュー戻
しばねの復元力を正常な縮径方向へ充分に作用させるこ
とができず、ブレーキシューは初期位置の円形よりもや
やいびつに縮径して、車両走行時にはブレーキドラムに
ライニングを引摺って引摺り音を発生したり、また制動
時には、ライニングがブレーキドラムに片当たりして、
偏摩耗を生じる原因となっていた。
【0009】本考案は、かかる実情を背景にしてなされ
たもので、その目的とするところは、制動時にブレーキ
シューが軸方向にガタ付いて、打音を発生することを防
止し、さらに、制動を解除したブレーキシューを初期位
置へ確実に縮径させて、引摺り音やライニングの偏摩耗
がないデュオサーボ型車両用ドラムブレーキを提供する
ことにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、第1の発明では、バックプレートに対向して配設さ
れる一対の弓形ブレーキシューの中間部を、バックプレ
ートに浮動可能に弾持し、両ブレーキシューの前記バッ
クプレートと平行な各ウェブの一端部を、バックプレー
トに突設したアンカーにて支承し、該アンカーの内端
に、両ウェブの一端部を覆って該ウェブの一端部を抜け
止めするアンカープレートを設け、両ウェブの他端部間
にフローティングサポートを介装したデュオサーボ型車
両用ドラムブレーキにおいて、前記アンカープレートを
前記アンカーに軸方向へ移動可能に取付け、該アンカー
プレートをばね等の付勢手段によってバックプレート方
向へ付勢し、前記両ウェブの一端部を、アンカープレー
トにてバックプレート方向へ押圧する。これにより、付
勢手段の付勢力を受けたアンカープレートが、両ウェブ
の一端部をバックプレート方向へ押圧し、制動時にウェ
ブの一端部がガタ付くことを防止する。
【0011】また、第2の発明では、前記付勢手段が、
前記ブレーキシューを縮径方向へ付勢して、各ウェブの
一端部を前記アンカーに押圧する一対のシュー戻しばね
であり、前記アンカープレートに、各ウェブの一端部側
から反バックプレート側へ突出する一対の係止片を起立
して、該係止片に前記シュー戻しばねの一端を係止し、
該シュー戻しばねの他端を、それぞれのウェブの一端部
側に係止して、双方のシュー戻しばねを傾斜配置する。
【0012】かかる構成により、シュー戻しばねの一端
が反バックプレート側に、他端がバックプレート側にそ
れぞれ位置して、シュー戻しばねが傾斜状態に配置され
るので、シュー戻しばねの付勢力が、アンカープレート
をバックプレート方向へ押圧するように作用し、専用の
付勢手段が不要となる。
【0013】また、第3の発明では、前記アンカープレ
ートを、前記アンカーを中心として回動可能に設けてお
り、これにより、アンカープレートがブレーキシューの
拡縮に応じて適宜回動するので、シュー戻しばねが捩れ
にくくなる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各形態例を図面に
基づいて説明する。図1及び図2は本発明の第1形態例
を示すもので、ドラムブレーキ1は、矢印A方向へ回転
する図示しないブレーキドラムに対し、バックプレート
2に対向配置され、弓形に形成された一次側のブレーキ
シュー3及び二次側のブレーキシュー4の両端部間を、
アンカー5とフローティングサポート6とに支持される
デュオサーボ型の機械式パーキングブレーキで、二次側
のブレーキシュー4とバックプレート2との間には、ブ
レーキケーブル7に牽引操作される操作レバー8が配設
されている。
【0015】ブレーキシュー3,4は、それぞれバック
プレート2と平行に配置されるウェブ3a,4aと、該
ウェブ3a,4aの外縁に交差方向に固設され、バック
プレート2のレッジ面2aに支持されるリム3b,4b
と、このリム3b,4bの背面に貼着されるライニング
3c,4cとからなっている。
【0016】これらブレーキシュー3,4は、ウェブ3
a,4aの略中間部を、シューホールドピン9とシュー
ホールドスプリング10にて、バックプレート2に浮動
可能に弾持され、一端部3d,4dが、アンカー5に支
持されると共に、該アンカー5の内端に取付けられたア
ンカープレート5aによって抜止めされ、他端部3e,
4e間に、アジャスト機構を備えたフローティングサポ
ート6とリターンスプリング11とが介装されている。
【0017】操作レバー8は、基端8aが、二次側のブ
レーキシュー4のウェブ4aに、支軸12にて回動可能
に軸支され、先端8bに上記ブレーキケーブル7が接続
されている。操作レバー8と一次側のブレーキシュー3
のウェブ3aとの間には、両ブレーキシュー3,4の後
退限を規制するストラット13が、アンカー5の内側に
近接して嵌合されており、更にストラット13の一端と
二次側のブレーキシュー4のウェブ4aとの間には、ス
トラット13と操作レバー8の嵌合状態を保持するシュ
ー戻しばね14が張設されている。
【0018】アンカー5は、車体取付け用のアンカーボ
ルト5bと、バックプレート2の内部で、ウェブ3a,
4aの一端部3d,4dとアンカープレート5aとを支
持するアンカーピン5cとで構成されている。アンカー
ボルト5bは、円柱状の大径部5dとおねじ部5eとセ
レーション5fとからなり、またアンカーピン5cは、
大径部5dの上部に順次小径に連続する第1軸部5g,
第2軸部5h及び第3軸部5iと、該第3軸部5iの上
端に連なるやや大径のフランジ部5jとからなってい
る。
【0019】バックプレート2の内面中央には取付け板
15が固着され、該取付け板15にセレーションによっ
て形成された挿通孔15aが、バックプレート2の挿通
孔2bと同心状に位置合わせされる。アンカー5は、ア
ンカーボルト5bのおねじ部5eを、バックプレート2
の内側から、取付け板15とバックプレート2の挿通孔
15a,2bに挿通し、さらにセレーション5fを、取
付け板15の挿通孔15aに圧入して、おねじ部5eを
バックプレート2の外部へ突出させ、大径部5dとバッ
クプレート2とで取付け板15を挟むようにして、バッ
クプレート2に取付けされる。バックプレート2より突
出したおねじ部5eは車体側に螺合され、このアンカー
ボルト5bと、3本の取付けボルト16によってバック
プレート2が車体に取付けられる。
【0020】アンカーピン5cの第1軸部5gには、ウ
ェブ3a,4aの一端部3d,4dが支承され、また第
2軸部5hには、アンカープレート5aがアクスル軸方
向へ移動可能で、且つ第2軸部5hを中心として回動可
能に取付けられる。アンカーピン5cの第3軸部5iに
は、アンカープレート5aを抜け止めする止め輪17が
係着され、アンカープレート5aは、ウェブ3a,4a
との間のアクスル軸方向の移動量を、止め輪17によっ
て規制される。
【0021】アンカープレート5aは、両ウェブ3a,
4aの一端部3d,4dを覆うのに充分な大きさに形成
され、一端部3d,4d側の両側部には、反バックプレ
ート側に突出する係止片5k,5kが形成されている。
【0022】ウェブ3a,4aの外側には切欠き3f,
4fが形成され、両切欠き3f,4fとアンカープレー
ト5aの係止片5k,5kとの間に、コイル状のシュー
戻しばね18,19が張設される。シュー戻しばね1
8,19は、本発明の付勢手段であって、一端18a,
19aを、ウェブ3a,4aよりも反バックプレート側
の係止片5k,5kに係止し、他端18b,19bを、
係止片5k,5kよりもバックプレート側の切欠き3
f,4fにそれぞれ係止して、傾斜状態に配設され、ブ
レーキシュー3,4のウェブ3a,4aをアンカーピン
5c方向へ付勢すると共に、アンカープレート5aをウ
ェブ3a,4aの一端部3d,4dへ押し付けるように
付勢するが、制動時に、ウェブ3a,4aの一端部3
d,4dが、第1軸部5gの軸回りに回動することを妨
げない。
【0023】本実施例は、以上のように構成されてお
り、車両走行時に、ブレーキケーブル7を牽引して操作
レバー8を回動すると、ストラット13が図1の左方向
へ押動され、一次側のブレーキシュー3が、ウェブ3a
の一端部3dをアンカーピン5cの第1軸部5gから離
間させながら拡開して、ライニング3cがブレーキドラ
ムの内周面と摺接する。一次側のブレーキシュー3は、
ブレーキドラムとの摺接によって、矢印Aのリーディン
グ方向へ引摺られ、フローティングサポート6を二次側
のブレーキシュー4方向へ押動すると同時に、ストラッ
ト13を図1の右方向へ押動し、ウェブ4aの一端部4
dを、アンカーピン5cの第1軸部5gの軸回りに図1
の反時計方向へ回動させて、二次側のブレーキシュー4
を拡開し、ブレーキドラムを双方のブレーキシュー3,
4のリーディング作用にて制動する。
【0024】アンカーピン5cの第2軸部5hに回動可
能に取付けられたアンカープレート5aは、一次側のブ
レーキシュー3が、ウェブ3aの一端部3dを第1軸部
5gから離間して、一次側のシュー戻しばね18が伸長
し、また二次側のブレーキシュー4が、一次側のブレー
キシュー3の移動に伴って、アンカーピン5cの第1軸
部5gを支点に図1の反時計方向へ回動して、二次側の
シュー戻しばね19が、二次側のブレーキシュー4のウ
ェブ4aに引摺られるため、シュー戻しばね18,19
に追随してアンカーピン5cの第2軸部5hを支点に反
時計方向へ回動し、シュー戻しばね18,19に無理な
捩れを与えない位置で回動を停止する。
【0025】また、制動時のブレーキシュー3,4は、
ウェブ3a,4aの一端部3d,4d、特に、アンカー
ピン5cの第1軸部5gから浮き離れた一次側のブレー
キシュー3の一端部3dは、アクスル軸方向に大きくガ
タ付こうとするが、ウェブ3a,4aとアンカープレー
ト5aの係止片5k,5kに傾斜して設けたシュー戻し
ばね18,19の弾発力が、アンカープレート5aを一
端部3d,4dへ押し付けるように作用しているため、
ブレーキシュー3,4のリム3b,4bがバックプレー
ト2のレッジ面2aに当接した状態に保持されるので、
ブレーキシュー3,4のガタ付きによる打音の発生を有
効に防止することができる。
【0026】一方、上述の制動を解除すると、ブレーキ
シュー3,4とフローティングサポート6とが、シュー
戻しばね18の復元力によって制動作用とは逆方向に作
動し、バックプレート2の内方へ縮径して行く。また、
アンカープレート5aにもシュー戻しばね18,19の
復元力が作用し、アンカープレート5aが、アンカーピ
ン5cの第2軸部5hの軸回りに図1の時計方向へ回動
して、シュー戻しばね18,19に追随する。これによ
り、ブレーキシュー3,4には、シュー戻しばね18,
19の捩れのない自然な復元力が作用し、両ブレーキシ
ュー3,4を、アンカーピン5c回りに制動とは逆方向
へ確実に回動して、歪みのない円形で制動前の初期位置
に戻すことができるようになる。
【0027】従って、制動解除後には、ブレーキシュー
3,4のライニング3c,4cがブレーキドラムの内周
面に引摺られて引摺り音を発生したり、制動時にライニ
ング3c,3cがブレーキドラムに片当たりして、偏摩
耗を生じるという不具合を解消することができる。
【0028】また、ブレーキドラムが矢印B方向に回転
した場合には、ブレーキシュー4が一次側に、ブレーキ
シュー3が二次側になり、制動時には、アンカーピン5
cの第1軸部5gから浮き離れる一次側のブレーキシュ
ー4のウェブ4aの一端部4dが、アクスル軸方向のガ
タ付きをアンカープレート5aによって抑制され、第1
形態例と同様に、打音の発生が防止される。更に本形態
例は、アンカープレート5aの付勢手段として、ブレー
キシュー3,4の縮径に用いる既成のシュー戻しばね1
8,19を利用するので、別途に専用の付勢手段を用い
る必要がなく、組付け性の向上と低コスト化を図ること
ができる。
【0029】図3及び図4は、本発明の第2形態例を示
すもので、アンカーボルト20bと一体のアンカーピン
20aは、アンカーボルト20bの上部に順次小径に連
なる円柱状の第1軸部20c,第2軸部20d,第3軸
部20e及び第4軸部20fと、該第4軸部20fの上
端にやや大径の頭部20gとを持っている。
【0030】第1軸部20cには、ウェブ3a,4aの
一端部3d,4dが支承され、第2軸部20dには、ア
ンカープレート20hがアクスル軸方向に移動可能に取
付けられ、第3軸部20eに止め輪21が係着されると
共に、該止め輪21とアンカープレート20hとの間
に、本発明の付勢手段となるウェーブワッシャ22が縮
設されている。
【0031】第4軸部20fには、他端18b,19b
をウェブ3a,4aの切欠き3f,4fに係止したシュ
ー戻しばね18,19の一端18a,19aが係止さ
れ、これら一端18a,19aは、アンカーピン20a
の頭部20gによって抜け止めされている。
【0032】アンカープレート20hには、止め輪21
との間に縮設されたウェーブワッシャ22の弾発力が、
ウェブ3a,4aの一端部3d,4dへ押し付けるよう
に作用して、ブレーキシュー3,4のリム3b,4bを
バックプレート2のレッジ面2aに押圧した状態に保持
する。そして、制動時には、アンカーピン20aの第1
軸部20cを中心とするウェブ3aの一端部3dまたは
ウェブ4aの一端部4dの軸回りの回動を許容しつつ、
アンカープレート20hが、一端部3d,4dをアクス
ル軸方向へガタ付つかないように抑制して、第1形態例
と同様に打音の発生を有効に防止する。
【0033】尚、上述の形態例では、本発明の付勢手段
を、コイルばねとウェーブワッシャで説明したが、弾性
力を持ったばね座金や歯付き座金,板ばねや皿ばね,た
けのこばねのほか、ゴムや軟質合成樹脂を用いることも
できる。また、本発明のアンカーは、形態例で示したア
ンカーピンとアンカーボルトの一体型である必要はな
く、少なくともウェブの一端部を支承できて、アンカー
プレートや付勢手段が取付けできる形状であればよく、
アンカーボルトは省略しても差支えない。
【0034】
【発明の効果】以上のように、第1の発明では、アンカ
ープレートをアンカーに軸方向へ移動可能に取付け、該
アンカープレートをばね等の付勢手段よってバックプレ
ート方向へ付勢し、前記両ウェブの一端部を、アンカー
プレートにてバックプレート方向へ押圧して、ブレーキ
シューをバックプレートに当接した状態で保持するの
で、制動時におけるブレーキシューのガタ付きを抑え
て、打音の発生を有効に防止することができる。
【0035】また、第2の発明では、付勢手段として、
ブレーキシューの縮径に用いる既成のシュー戻しばねを
利用することにより、組付け性の向上と低コスト化を図
ることができる。更に、第3の発明では、アンカープレ
ートを、アンカーボルトを中心として回動可能に設けた
から、制動解除時には、シュー戻しばねに捩れのない自
然な復元力が作用して、ブレーキシューを歪みのない円
形で制動前の初期位置に戻すことができ、不快な引摺り
音やライニングの偏摩耗を有効に解消することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1形態例を示すドラムブレーキの
正面図
【図2】 図1のII−II断面図
【図3】 本発明の第2形態例を示すドラムブレーキの
要部正面図
【図4】 図3のIV−IV断面図
【符号の説明】
1…ドラムブレーキ 2…バックプレート 3,4…ブレーキシュー 3a,4a…ウェブ 3b,4b…リム 3d,4d…一端部 3f,4f…切欠き 5…アンカー 5a,20h…アンカープレート 5b,20b…アンカーボルト 5c,20a…アンカーピン 5g,20c…第1軸部 5h,20d…第2軸部 5i,20e…第3軸部 5j…フランジ部 5k…係止片 6…フローティングサポート 18,19…シュー戻しばね(本発明の付勢手段) 18a,19a…一端 18b,19b…他端 21…ウェーブワッシャ(本発明の付勢手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 バックプレートに対向して配設される一
    対の弓形ブレーキシューの中間部を、バックプレートに
    浮動可能に弾持し、両ブレーキシューの前記バックプレ
    ートと平行な各ウェブの一端部を、バックプレートに突
    設したアンカーにて支承し、該アンカーの内端に、両ウ
    ェブの一端部を覆って該ウェブの一端部を抜け止めする
    アンカープレートを設け、両ウェブの他端部間にフロー
    ティングサポートを介装したデュオサーボ型車両用ドラ
    ムブレーキにおいて、前記アンカープレートを前記アン
    カーに軸方向へ移動可能に取付け、該アンカープレート
    をばね等の付勢手段よってバックプレート方向へ付勢
    し、前記両ウェブの一端部を、アンカープレートにてバ
    ックプレート方向へ押圧せしめたことを特徴とするデュ
    オサーボ型車両用ドラムブレーキ。
  2. 【請求項2】 前記付勢手段を、前記ブレーキシューを
    縮径方向へ付勢する一対のシュー戻しばねとし、前記ア
    ンカープレートに、各ウェブの一端部側から反バックプ
    レート側へ突出する一対の係止片を起立して、該係止片
    に前記シュー戻しばねの一端を係止し、該シュー戻しば
    ねの他端を、それぞれのウェブの一端部側に係止して、
    双方のシュー戻しばねを傾斜配置したことを特徴とする
    請求項1記載のデュオサーボ型車両用ドラムブレーキ。
  3. 【請求項3】 前記アンカープレートを、前記アンカー
    を中心として回動可能に設けたことを特徴とする請求項
    2記載のデュオサーボ型車両用ドラムブレーキ。
JP22380596A 1996-08-26 1996-08-26 デュオサーボ型車両用ドラムブレーキ Pending JPH1061695A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007016920A (ja) * 2005-07-07 2007-01-25 Hosei Brake Ind Ltd ドラムブレーキ
JP2007024194A (ja) * 2005-07-15 2007-02-01 Hosei Brake Ind Ltd ドラムブレーキ

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