JPH1060128A - フィルムおよび絵付用シート - Google Patents

フィルムおよび絵付用シート

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Publication number
JPH1060128A
JPH1060128A JP8232472A JP23247296A JPH1060128A JP H1060128 A JPH1060128 A JP H1060128A JP 8232472 A JP8232472 A JP 8232472A JP 23247296 A JP23247296 A JP 23247296A JP H1060128 A JPH1060128 A JP H1060128A
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JP
Japan
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film
resin
layer
weight
parts
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP8232472A
Other languages
English (en)
Inventor
Kentaro Fujii
憲太郎 藤井
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Nissha Printing Co Ltd
Original Assignee
Nissha Printing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Nissha Printing Co Ltd filed Critical Nissha Printing Co Ltd
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Publication of JPH1060128A publication Critical patent/JPH1060128A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塩化ビニルフィルムの欠点を有さず、塩化ビニ
ルフィルムの代替品として使用できるフィルムおよび絵
付用シートを得る。 【解決手段】ポリオレフィン系樹脂100重量部に対して
オレフィン系熱可塑性エラストマーを5〜1000重量部混
合した材料からなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、さまざまな用途
に用いることができるフィルムおよび絵付用シートに関
する。特に、塩化ビニルフィルムが用いられていた用途
に好適なものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニルフィルムは、その特有の性質
により、さまざまな用途に使用されている。たとえば、
塩化ビニルは可塑剤を配合することによりいわゆる軟質
ビニルといわれるものから硬質ビニルと呼ばれるものま
で硬度や柔軟性を容易に調整できること、型押しなどに
よりエンボス加工が容易にできること、真空成形や圧空
成形が可能で深絞り成形が可能であること、コストが比
較的低いことなどが特長である。
【0003】このように、塩化ビニルフィルムは、加工
性に優れていること、コストが比較的低いことなどの理
由により種々の用途に多量に使用されている。たとえ
ば、化粧板の表面シート、幅木など板材の表面シート、
壁紙など、建材に代表される接着材を介して貼り合わせ
る用途がある。また、真空成形や圧空成形などの深絞り
可能なシート材として用いる用途がある。また、転写材
の基体シートとして用いる用途、真空プレスして貼り合
わせまたは転写に用いる用途、主にプラスチック材料を
成形加工する際に射出成形、押し出し成形、圧縮成形な
どで賦形一体化し転写する成形同時絵付に用いる用途な
どがある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、塩化ビニルフ
ィルムは、廃棄物として処理する時に環境破壊につなが
る物質を排出する危険性があるといわれている。たとえ
ば、焼却したときにオゾン破壊物質が出ること、またダ
イオキシンなどの土壌・水質汚染物質が出ることであ
る。塩化ビニルフィルムの代替となるフィルムとして、
ポリエチレンテレフタレートフィルム、ナイロンフィル
ム、ポリプロピレンフィルム、ポリカーボネートフィル
ム、ポリエチレンフィルムなどが考えられるが、いずれ
も深絞り性などの加工性やコストなどを満足せず、塩化
ビニルを代替するものではなかった。たとえば、ポリプ
ロピレンフィルムは、真空成形や圧空成形に適さず深絞
りができないこと、インキの固着性が悪く接着性に欠け
ること、耐熱性がないことなどの欠点を有する。
【0005】また、塩化ビニルフィルムも、いくつかの
欠点を有するものであった。たとえば、塩化ビニルフィ
ルムを角材の3面に貼り合わせた場合、コーナー部分で
は直角近くに折り曲げられ、塩化ビニルフィルムに白化
が起こるという問題があった。また、塩化ビニルフィル
ムに柔軟性を付与するために混合されている可塑剤が塩
化ビニルフィルム表面に溶出(ブリード)し、塩化ビニ
ルフィルムと接触する他のプラスチックに可塑剤が移行
して軟化させたり粘着性を帯びさせたりするという問題
があった。また、塩化ビニルフィルムが軟質ビニルの場
合、低温による硬化が顕著で割れやすく、耐久性や取扱
い性にも欠けるという問題があった。また、塩化ビニル
フィルムは、真空成形において特定部分のみ伸びが大き
くなることがあり、その部分の厚みが薄くなるという問
題があった。
【0006】したがって、この発明は、上記のような欠
点を解消し、塩化ビニルフィルムの欠点を有さず、塩化
ビニルフィルムの代替品として使用できるフィルムおよ
び絵付用シートを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この発明のフィルムは、
以上の目的を達成するために、つぎのように構成した。
【0008】つまり、この発明のフィルムは、ポリオレ
フィン系樹脂100重量部に対してオレフィン系熱可塑性
エラストマーを5〜1000重量部混合した材料からなるよ
うに構成した。
【0009】上記の発明において、押し出し成形法によ
り製造されるように構成してもよい。
【0010】また、カレンダー成形法により製造される
ように構成してもよい。
【0011】また、この発明のフィルムは、ポリオレフ
ィン系樹脂100重量部に対してオレフィン系熱可塑性エ
ラストマーを5〜1000重量部混合した材料からなる層が
積層されるように構成した。
【0012】上記の発明において、多層フィルム成形法
により製造されるように構成してもよい。
【0013】また、無延伸フィルム成形法により製造さ
れるように構成してもよい。
【0014】また、延伸フィルム成形法により製造され
るように構成してもよい。
【0015】また、ポリオレフィン系樹脂が、ポリプロ
ピレン、ポリエチレンまたはこれらを主成分とする樹脂
のいずれかであるように構成してもよい。
【0016】また、ポリオレフィン系樹脂100重量部に
対してオレフィン系熱可塑性エラストマーを5〜50重量
部混合したものであるように構成してもよい。
【0017】また、この発明の絵付用シートは、請求項
1〜9に記載のフィルム上に、少なくとも図柄層が形成
されるように構成した。
【0018】上記の発明において、フィルムと図柄層と
の間に剥離層を有するように構成してもよい。
【0019】また、図柄層の上に接着層を有するように
構成してもよい。
【0020】
【発明の実施の形態】図面を参照しながらこの発明の実
施の形態について詳しく説明する。
【0021】図1〜2は、この発明のフィルムを示す断
面図である。図3は、この発明の絵付用シートの一実施
例を示す断面図である。図4は、この発明の絵付用シー
トを成形品に貼り付けた例を示す断面図である。図中、
1はフィルム、2は絵付用シートである。
【0022】この発明のフィルム1は、ポリオレフィン
系樹脂100重量部に対してオレフィン系熱可塑性エラス
トマーを5〜1000重量部混合した材料からなるものであ
る。
【0023】熱可塑性エラストマーは、ソフトセグメン
トと呼ばれるゴム弾性を示す軟質相である柔軟性成分
と、ハードセグメントと呼ばれる硬質相である分子拘束
成分があり、硬質相と軟質相が非相溶性で、ミクロ相分
離構造あるいは相互に貫通した網目構造をもつ。ハード
セグメントが塑性変形を防止し補強効果を与えている。
熱可塑性エラストマーのハードセグメントは加熱により
可塑化し、冷却すると再び分子拘束成分になるという特
徴があり、ゴムと同じ弾性体でありながら熱可塑性プラ
スチックと同様に成形加工することができる。熱可塑性
エラストマーとしては、スチレン系、オレフィン系、塩
化ビニル系、ウレタン系、ポリエステル系、ポリアミド
系などがある。
【0024】この発明では、熱可塑性エラストマーの中
でも、オレフィン系熱可塑性エラストマーを用いる。ウ
レタン系エラストマー、ポリエステル系エラストマーな
どはポリオレフィン系樹脂との混合性が悪くて均一に混
合されず、また、フィルム1化すると白化や破れなどが
生じ、物性の劣るものしかできないからである。
【0025】オレフィン系熱可塑性エラストマーは、ハ
ードセグメントに少なくともポリオレフィンの結晶相を
有しておればよく、ポリエチレン、ポリプロピレン、オ
レフィンブロックコポリマーなどであり、ポリブタジエ
ンブロック、共役ジエンブロック、またはこれらのブロ
ック共重合体である。また、残された二重結合が水素添
加(水素添加率80%以上が好ましい)により、ポリエチ
レンに類似の構造を示す結晶性ブロックセグメントとな
るものでもよい。
【0026】ソフトセグメントとしては、ブタジエンゴ
ム、イソプレンゴム、エチレン−プロピレン系ゴム、ま
たは、スチレン系ゴムを有するものである。エチレン−
プロピレン系ゴムとしては、エチレン−プロピレン共重
合ゴム(EPM)、エチレン−プロピレン共役ジエンゴ
ム(EPDM)などがある。
【0027】特に、ハードセグメントに、ポリブタジエ
ンブロック、共役ジエンブロック、またはこれらのブロ
ック共重合体において、残された二重結合が水素添加
(水素添加率80%以上が好ましい)により、ポリエチレ
ンに類似の構造を示す結晶性ブロックセグメントとなっ
たオレフィンブロックコポリマー(C)を有し、ソフト
セグメントにブタジエンゴムを有するタイプ(CB、C
BS、CBC)(Sはスチレン基であり、ハードセグメ
ントの一部にスチレン基を有することを示す)、ソフト
セグメントにイソプレンゴムを有するタイプ(CI、C
IS、CIC)、ソフトセグメントに水素添加ポリブタ
ジエンを有するタイプ(CEBC、CEBS)、ソフト
セグメントに水素添加ポリイソプレンを有するタイプ
(CEPC、CEPS)などは、ポリオレフィン系樹脂
との混合性もよく、混合して得たフィルム1は透明性が
あり、フィルム1の深絞り性など加工性も高い。
【0028】ポリオレフィン系樹脂としては、ポリプロ
ピレン、ポリエチレン、または、これらを主成分とする
樹脂を用いることができる。
【0029】オレフィン系熱可塑性エラストマーをポリ
オレフィン系樹脂に混合すると、オレフィン単体では得
られなかった弾性が付与され、フィルム1の伸びが良好
となる。また、耐熱性が増し、真空成形などで加熱した
時であっても、フィルム1の局部的溶解がなくなる。ま
た、真空成形などでの絞り加工性がよくなる。
【0030】オレフィン系熱可塑性エラストマーとポリ
オレフィン系樹脂との混合の比率は、ポリオレフィン系
樹脂100重量部に対してオレフィン系熱可塑性エラスト
マーを5〜1000重量部になるようにする。オレフィン系
熱可塑性エラストマーの比率が1000重量部を越えると、
熱可塑性エラストマーの弾性が勝り、フィルム1を真空
成形、圧空成形などで絞り加工をほどこしても、元のフ
ィルム1状態に戻ろうとして絞り形状が保てない。ま
た、オレフィン系熱可塑性エラストマーの比率が5重量
部に満たないと、フィルム1を真空成形、圧空成形など
の絞り加工を施すときにフィルム1の弾性が少なく、フ
ィルム1が伸びについていけず、破れることがある。ま
た、耐熱性が悪く、加熱時に局部的に穴があく恐れがあ
る。特に、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対してオ
レフィン系熱可塑性エラストマーを5〜50重量部の比率
であれば、これらの特性が現れることがなく好ましい。
【0031】このような組成の樹脂をフィルム1にする
には、混合された材料が熱可塑性を示すことから、混合
された材料を混練用押し出し機や加熱ロールにより熱を
加えながら均一に溶融混練し、押し出し成形法であるT
ダイ法、円形ダイ法(インフレーション法)や、カレン
ダー成形法によりフィルム化するとよい。なお、Tダイ
法とは、押し出し機の先にTダイをつけてフラットフィ
ルムを作る方法である。円形ダイ法とは、押し出し機の
先端に円形ダイをつけて、溶融チューブを内部の空気圧
で膨張させ空気冷却で固化する方法である。カレンダー
法とは、混練用押し出し機や加熱ロールで混練された材
料を、数本の加熱されたカレンダーロールに一定量ずつ
供給圧延してフィルムを製造する方法である。
【0032】上記の製法において、フィルム1をほとん
ど延伸しない無延伸フィルムとしてもよく、機械的に横
方向や縦方向に延伸して強度を高めた延伸フィルムとし
てもよい。Tダイ法・カレンダー法の場合の延伸法とし
ては、縦一軸延伸法(ロール法)、横一軸延伸法(テン
ター法)、縦横二軸延伸法(ロール+テンター法)があ
る。円形ダイ法の場合の延伸法としては、縦横二軸延伸
法(チューブラ法)がある。
【0033】また、フィルム1は、多層フィルムとして
もよい(図2参照)。オレフィン系熱可塑性エラストマ
ーとポリオレフィン系樹脂との混合比により性質の異な
ったフィルムが得られ、適宜組み合わせることにより任
意の機能を有するフィルム1とすることができるからで
ある。たとえば、2層のフィルムから構成し、一方のフ
ィルムをポリオレフィン系樹脂:オレフィン系熱可塑性
エラストマー=80:20(重量比)として軟質で耐磨耗性
を有するように構成し、他方のフィルムをポリオレフィ
ン系樹脂:オレフィン系熱可塑性エラストマー=60:40
(重量比)として軟質で接着性を有するように構成する
ことができる。また、一方のフィルムのオレフィン系熱
可塑性エラストマーの比率を低くして通常のポリオレフ
ィン系樹脂の物性を有するようにし、他方のフィルムの
オレフィン系熱可塑性エラストマーの比率を高くしてガ
スバリア性を高めることができる。なお、多層フィルム
とするには、少なくとも1層がポリオレフィン系樹脂10
0重量部に対してオレフィン系熱可塑性エラストマーを
5〜1000重量部混合した材料からなるものであればよ
い。
【0034】フィルム1作成時に多層フィルムとするに
は、押し出しと同時に多層を一体化する方法がある。T
ダイ法、インフレーション法の応用で、複数の材料を押
し出せる押し出し機と、複数の材料を1か所から押し出
せるダイとの組み合わせにより多層フィルムを製造でき
る。また、複数の単層フィルムを積層するラミネート法
がある。ラミネート法としては、ドライラミネート法、
エクストルージョンラミネート法などがある。また、コ
ーティングなどの方法によって樹脂層を設けることによ
り多層フィルムを得ることができる。樹脂層は、オレフ
ィン系熱可塑性エラストマーがポリオレフィン系樹脂に
対して5〜1000重量部混合した材料を、グラビアコート
法、ロールコート法、コンマコート法、スプレー法など
で全面的にコーティングするとよい。また、オレフィン
系熱可塑性エラストマーとポリオレフィン系樹脂の配合
比率を変えることも可能である。また、他の材料からな
る樹脂層であってもよい。また、多層フィルムを延伸す
ることも可能である。
【0035】このような構成のフィルム1を絵付用シー
ト2の基体シートとして用いると、柔軟性を有し、透明
または半透明性を有し、印刷適性と加工性に優れるので
好適である。絵付用シート2は、基体シート上に少なく
とも図柄層が形成されたものであり、絵付用シート2と
しては、貼付材、インサート材、転写材などがある。貼
付材は、接着剤などにより成形品などに貼り付けられて
装飾を施すものである。インサート材は、金型の中に挿
入し、射出成形と同時に成形品の表面に一体化するもの
である。インサート材は、印刷によって直接図柄を形成
することが困難な形状の成形品であっても図柄を形成す
ることができるという特長を有する。転写材は、基体シ
ート上に、剥離層、図柄層、接着層などからなる転写層
を形成したものであり、加熱加圧して転写層を被転写物
に密着させた後、基体シートを剥離して、被転写物面に
転写層のみを転移して装飾を行うものである。また、被
転写物が樹脂成形品である場合に、転写法をより合理的
に行う方法として、成形同時転写法がある。成形同時転
写法とは、転写材を成形金型内に挟み込み、金型内に樹
脂を射出充満させ、冷却して樹脂成形品を得るのと同時
に成形品表面に転写材を接着させた後、基体シートを剥
離して、被転写物面に転写層を転移して装飾を行う方法
である。
【0036】絵付用シート2を得るには、次のような方
法で行うとよい。
【0037】絵付用シート2は、基体シート上に少なく
とも図柄層を有するものである。基体シートとしては、
この発明のフィルム1を用いる。
【0038】図柄層は、通常は印刷層として形成する。
印刷層の材質としては、ポリビニル系樹脂、ポリアミド
系樹脂、ポリエステル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウ
レタン系樹脂、ポリビニルアセタール系樹脂、ポリエス
テルウレタン系樹脂、セルロースエステル系樹脂、アル
キド樹脂などの樹脂をバインダーとし、適切な色の顔料
または染料を着色剤として含有する着色インキを用いる
とよい。印刷層の形成方法としては、オフセット印刷
法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの通常の印
刷法などを用いるとよい。特に、多色刷りや階調表現を
行うには、オフセット印刷法やグラビア印刷法が適して
いる。また、単色の場合には、グラビアコート法、ロー
ルコート法、コンマコート法などのコート法を採用する
こともできる。印刷層は、表現したい図柄に応じて、全
面的に設ける場合や部分的に設ける場合がある。
【0039】また、図柄層は、金属薄膜層からなるも
の、あるいは印刷層と金属薄膜層との組み合わせからな
るものでもよい。金属薄膜層は、図柄層として金属光沢
を表現するためのものであり、真空蒸着法、スパッター
リング法、イオンプレーティング法、鍍金法などで形成
する。表現したい金属光沢色に応じて、アルミニウム、
ニッケル、金、白金、クロム、鉄、銅、スズ、インジウ
ム、銀、チタニウム、鉛、亜鉛などの金属、これらの合
金または化合物を使用する。部分的な金属薄膜層を形成
する場合の一例としては、金属薄膜層を必要としない部
分に溶剤可溶性樹脂層を形成した後、その上に全面的に
金属薄膜を形成し、溶剤洗浄を行って溶剤可溶性樹脂層
と共に不要な金属薄膜を除去する方法がある。この場合
によく用いる溶剤は、水または水溶液である。また、別
の一例としては、全面的に金属薄膜を形成し、次に金属
薄膜を残しておきたい部分にレジスト層を形成し、酸ま
たはアルカリでエッチングを行い、レジスト層を除去す
る方法がある。なお、金属薄膜層を設ける際に、他の層
との密着性を向上させるために、前アンカー層や後アン
カー層を設けてもよい。前アンカー層および後アンカー
層の材質としては、2液性硬化ウレタン樹脂、熱硬化ウ
レタン樹脂、メラミン系樹脂、セルロースエステル系樹
脂、塩素含有ゴム系樹脂、塩素含有ビニル系樹脂、アク
リル系樹脂、エポキシ系樹脂、ビニル系共重合体樹脂樹
脂などを使用するとよい。前アンカー層および後アンカ
ー層の形成方法としては、グラビアコート法、ロールコ
ート法、コンマコート法などのコート法、グラビア印刷
法、スクリーン印刷法などの印刷法がある。
【0040】接着層は、絵付用シート2を成形品などの
表面に接着するために必要に応じて設ける層である。接
着層としては、接着したい物品の素材に適した感熱性あ
るいは感圧性の樹脂を適宜使用する。たとえば、被接着
物の材質がアクリル系樹脂の場合はアクリル系樹脂を用
いるとよい。また、被接着物の材質がポリフェニレンオ
キシド・ポリスチレン系樹脂、ポリカーボネート系樹
脂、スチレン共重合体系樹脂、ポリスチレン系ブレンド
樹脂の場合は、これらの樹脂と親和性のあるアクリル系
樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂などを使
用すればよい。さらに、被接着物の材質がポリプロピレ
ン樹脂の場合は、塩素化ポリオレフィン系樹脂、塩素化
エチレン−酢酸ビニル共重合体樹脂、環化ゴム、クマロ
ンインデン樹脂が使用可能である。接着層の形成方法と
しては、グラビアコート法、ロールコート法、コンマコ
ート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印
刷法などの印刷法がある。
【0041】以上のようにして絵付用シート2である貼
付材やインサート材を得ることができる。また、転写材
を得るには、次のようにするとよい。
【0042】転写材は、基体シート上に、剥離層、図柄
層、接着層などからなる転写層を形成したものである。
【0043】基体シートとしては、この発明のフィルム
1を用いる。基体シートからの転写層の剥離性がよい場
合には、基体シート上に転写層を直接設ければよい。基
体シートからの転写層の剥離性を改善するためには、基
体シート上に転写層を設ける前に、離型層を全面的に形
成してもよい。離型層は、転写後または成形同時転写後
に基体シートを剥離した際に、基体シートとともに転写
層から離型する。離型層の材質としては、メラミン樹脂
系離型剤、シリコーン樹脂系離型剤、フッ素樹脂系離型
剤、セルロース誘導体系離型剤、尿素樹脂系離型剤、ポ
リオレフィン系樹脂系離型剤、パラフィン系離型剤およ
びこれらの複合型離型剤などを用いることができる。離
型層の形成方法としては、ロールコート法、スプレーコ
ート法などのコート法、グラビア印刷法、スクリーン印
刷法などの印刷法がある。
【0044】剥離層は、基体シートまたは離型層上に全
面的または部分的に形成する。剥離層は、転写後または
成形同時転写後に基体シートを剥離した際に、基体シー
トまたは離型層から剥離して被転写物の最外面となる層
である。剥離層の材質としては、アクリル系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、ポリ塩化ビニル系樹脂、セルロース系
樹脂、ゴム系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリ酢酸ビニ
ル系樹脂などのほか、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体
系樹脂、エチレン−酢酸ビニル共重合体系樹脂などのコ
ポリマーを用いるとよい。剥離層に硬度が必要な場合に
は、紫外線硬化性樹脂などの光硬化性樹脂、電子線硬化
性樹脂などの放射線硬化性樹脂、熱硬化性樹脂などを選
定して用いるとよい。剥離層は、着色したものでも、未
着色のものでもよい。剥離層の形成方法としては、グラ
ビアコート法、ロールコート法、コンマコート法などの
コート法、グラビア印刷法、スクリーン印刷法などの印
刷法がある。
【0045】図柄層および接着層は、貼付材やインサー
ト材と同様にして設けるとよい。
【0046】なお、絵付用シート2の構成は、上記した
態様に限定されるものではない。たとえば、図柄層を形
成した後に他のフィルムをさらにラミネートしてもよ
い。図柄層の上に他のフィルムをラミネートして、図柄
層を保護することができる。また、図柄層と反対の面に
他のフィルムをラミネートして、プライマー層として作
用させ、絵付用シート2の貼り合わせ時や金型内での成
形時に、図柄層が接着剤や射出樹脂で侵されるのを防
ぎ、ポリオレフィン系樹脂との密着性を高めることがで
きる。ラミネートするフィルムとしては、ポリオレフィ
ン系樹脂100重量部に対してオレフィン系熱可塑性エラ
ストマーを5〜1000重量部混合した材料からなるフィル
ムが好ましいが、他の材料からなるフィルムでもよい。
オレフィン系熱可塑性エラストマーとポリオレフィン系
樹脂の配合比率を変えて構成することも可能である。
【0047】インサート材の使用方法について説明す
る。インサート材を、インサート材送り装置などを使用
して、成形樹脂射出口を有するコア型と、深絞りのため
の凹部を有するキャビティ型との間に配置し、クランプ
などの手段でキャビティ型内または周囲に固定する。成
形形状が深絞りである場合、熱源によりインサート材を
加熱軟化させるとともにキャビティ型側から真空吸引し
てキャビティ型の表面に密着させてもよい。キャビティ
型とコア型を型締めし、インサート材とコア型との間に
密閉空間を形成する。この空間に溶融した成形樹脂を射
出する。成形樹脂としては、接着面の素材に合わせ、ア
クリル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリロニト
リルスチレン系樹脂、ポリアクリロニトリルブタジエン
スチレン系樹脂などを用いるとよい。接着面が、ラミネ
ートによりポリオレフィン系樹脂100重量部に対してオ
レフィン系熱可塑性エラストマーを5〜1000重量部混合
した材料からなるフィルムである場合は、ポリプロピレ
ンやポリエチレンなどのポリオレフィン系樹脂やエチレ
ン酢酸ビニル共重合体樹脂を用いるとよい。キャビティ
型とコア型を型開きすれば、インサート材と成形樹脂と
が一体化した成形品を得ることができる。
【0048】また、次のようにしてインサート成形をす
ることができる。まず、インサート材を、深絞りのため
の凹部を有する予備成形型にクランプなどの手段で固定
し、次に、熱源によりインサート材を加熱軟化させると
ともに予備成形型側から真空吸引して予備成形型の表面
に密着させる。次いで真空吸引を解除し、予備成形型か
らインサート材を取り出す。このようにして、深絞り加
工したインサート材を得ることができる。次いで、予備
成形したインサート材を、成形樹脂射出口を有するコア
型と、深絞りのための凹部を有するキャビティ型との間
に配置し、クランプなどの手段でキャビティ型内または
周囲に固定する。次に、キャビティ型とコア型を型締め
し、インサート材とコア型との間に密閉空間を形成す
る。この空間に溶融した成形樹脂を射出し、キャビティ
型とコア型を型開きすれば、インサート材と成形樹脂と
を一体化することができる。
【0049】転写材を用い、転写法を利用して被転写物
面に装飾を行う方法について説明する。まず、被転写物
面に、転写材の接着層側を密着させる。次に、シリコン
ラバーなどの耐熱ゴム状弾性体を備えたロール転写機や
アップダウン転写機などの転写機を用い、温度80〜260
℃程度、圧力50〜200kg/m2程度の条件に設定した耐熱
ゴム状弾性体を介して転写材の基体シート側から熱と圧
力とを加える。こうすることにより、接着層が被転写物
の表面に接着する。最後に、冷却後に基体シートを剥が
すと、基体シートと剥離層との境界面で剥離が起こり、
転写が完了する。
【0050】次に、前記した転写材を用い、射出成形に
よる成形同時転写法を利用して被転写物である樹脂成形
品の面に装飾を行う方法について説明する。まず、可動
型と固定型とからなる成形用金型内に転写材を送り込
む。その際、枚葉の転写材を1枚づつ送り込んでもよい
し、長尺の転写材の必要部分を間欠的に送り込んでもよ
い。長尺の転写材を使用する場合、位置決め機構を有す
る送り装置を使用して、転写材の図柄層と成形用金型と
の見当が一致するようにするとよい。また、転写材を間
欠的に送りむ際に、転写材の位置をセンサーで検出した
後に転写材を可動型と固定型とで固定するようにすれ
ば、常に同じ位置で転写材を固定することができ、図柄
層の位置ずれが生じないので便利である。成形用金型を
閉じた後、固定型に設けたゲートより溶融樹脂を金型内
に射出充満させ、被転写物を形成するのと同時にその面
に転写材を接着させる。被転写物である樹脂成形品を冷
却した後、成形用金型を開いて樹脂成形品を取り出す。
最後に、基体シートを剥がすことにより、転写が完了す
る。
【0051】
【実施例】
実施例1 オレフィン熱可塑性エラストマーとして両末端のハード
セグメントがオレフィンブロックコポリマー(C)でソ
フトセグメントが水素添加ブタジエンであるもの(CE
BC)50重量部を用い、ポリオレフィン系樹脂としてポ
リプロピレン100重量部を用い、混練押し出し機で厚さ
0.1mmの透明のフィルムを得た。
【0052】次いで、フィルムの裏面にグラビア印刷に
よりウレタンインキで木目模様からなる図柄層と、接着
層とを印刷し、絵付用シートを得た。
【0053】絵付用シートを真空プレス転写機により、
ミディアムファイバーボード(MDF)製の複雑な彫刻
模様のある扉材の上にセットし、MDF側から吸引し、
フィルム側からシリコーンラバーシートにより180℃で
加熱加圧した。
【0054】絵付けシートはMDF表面の複雑な彫刻模
様に追随し、接着剤により一体化されたものとなった。
得られた扉材は木目模様の美しい彫刻の施されたもので
あった。
【0055】実施例2 オレフィン系熱可塑性エラストマーとしてスチレン−エ
チレン−ブチレン−オレフィンブロックコポリマーであ
るオレフィン系可塑性エラストマー(SEBC)30重量
部を用い、ポリオレフィン系樹脂としてポリプロピレン
100重量部を用い、その他として茶色顔料5重量部を用
い、混練押し出し機で混練後、カレンダー成形して厚さ
0.1mmの茶色のフィルムを得た。
【0056】また、オレフィン系熱可塑性エラストマー
として両末端のハードセグメントがオレフィンブロック
(C)でソフトセグメントが水素添加ブタジエンである
もの(CEBC)50重量部を用い、ポリオレフィン系樹
脂としてポリプロピレン100重量部を用い、混練押し出
し機で厚さ0.06mmの半透明のフィルムを得た。
【0057】次いで、茶色のフィルムにグラビア印刷に
よりウレタンインキで木目模様からなる図柄層を形成し
た後、半透明のフィルムと熱ラミネートして熱ラミネー
ト時に半透明フィルム側にエンボスロールで表面に木目
模様に同調するエンボスを入れて絵付用シートを得た
(図3参照)。
【0058】絵付用シートを10cm幅に切断し、異形押
し出し成形により連続的に押し出された建材用幅木の3
面に接着剤を介して貼り合わせた。
【0059】3面は直角で、絵付用シートは90度に折り
曲げられたが角の部分に白化はみられないものであっ
た。
【0060】実施例3 オレフィン系熱可塑性エラストマーとして両末端のハー
ドセグメントがポリプロピレンでソフトセグメントがE
PDMであるもの500重量部を用い、ポリオレフィン系
樹脂としてポリプロピレン100重量部を用い、その他と
して黒色顔料5重量部を用い、混練押し出し機で混練後
カレンダー成形し、最終行程で皮シボの入ったエンボス
ロールを通して、フィルム厚み0.1mmの片面に皮シボ
が形成された黒色のフィルムを得た。
【0061】フィルムを自動車のサイドモール用のキャ
ビティにシボの入った金型に配置し、ポリプロピレンを
射出成形した。金型を開け得られた製品は、ポリプロピ
レン樹脂成形品の上に皮シボ模様の入ったフィルムが一
体化されたものとなった。
【0062】サイドモールは長さが長くフィルムを貼り
合わせるとそりが出やすいものであるが、本実施例にお
いては、スチレン−エチレン−ブチレン−スチレンエラ
ストマーの伸びる性質によりそりの少ないものであっ
た。
【0063】実施例4 オレフィン系熱可塑性エラストマーとして片末端のハー
ドセグメントがオレフィンブロックコポリマー(C)で
もう一方の末端がスチレンでソトセグメントが水素添加
ブタジエンであるもの(CEBS)50重量部を用い、ポ
リオレフィン系樹脂としてポリプロピレン100重量部を
用い、その他として黒色顔料5重量部を用い、混練押し
出し機で混練後カレンダー成形し、フィルム厚み0.1m
mの黒色のフィルムを得た。
【0064】黒色フィルム上にパールインキで全面的に
ベタ層を設け、さらにその上に緑インキで墨流し模様を
印刷し、さらにその上に実施例2と同様の半透明フィル
ムを熱ラミネートした。
【0065】自動車のインナーパネル用のキャビティに
皮シボがあり、吸引機構を有する成形同時絵付け用金型
のキャビティに半透明フィルムが接するようにフィルム
を配置した。この後加熱板で加熱し、キャビティ側より
吸引してフィルムをキャビティに沿わせた。この後ハイ
インパクトポリスチレン(HIPS)とポリフェニレン
エーテル(PPE)とのポリマーアロイを射出成形し
た。
【0066】金型を開け得られた製品は、深絞り形状の
樹脂成形品の上に皮シボ模様の入ったフィルムが一体化
されたインナーパネルとなった(図4参照)。
【0067】実施例5 オレフィン系熱可塑性エラストマーとして両末端のハー
ドセグメントがポリプロピレンでソフトセグメントがE
PDMであるもの30重量部を用い、ポリオレフィン系樹
脂としてポリプロピレン100重量部を用い、その他とし
て茶色顔料5重量部を用い、混練押し出し機で混練後、
カレンダー成形して厚さ0.1mmの茶色のフィルムを得
た。
【0068】また、オレフィン系熱可塑性エラストマー
として片末端のハードセグメントがオレフィンブロック
コポリマー(C)もう一方の末端がスチレンでソトセグ
メントが水素添加ブタジエンであるもの(CEBS)50
重量部を用い、ポリオレフィン系樹脂としてポリプロピ
レン100重量部を用い、インフレーション法で厚さ0.06
mmの半透明のフィルムを得た。
【0069】次いで、茶色のフィルムにグラビア印刷に
よりウレタンインキで木目模様からなる図柄層を形成し
た後、茶色フィルム面に鏡面ロールが接し、半透明フィ
ルム面にエンボスロールが接し、かつ、図柄層が両フィ
ルムの間に挟まれ、図柄層の木目模様とエンボスとが同
調するようにして茶色フィルムと半透明フィルムをラミ
ネートし、絵付用シートを得た(図3参照)。
【0070】絵付用シートを1.0mmの鋼板に熱ラミネ
ートして化粧鋼板を得た。
【0071】この化粧鋼板は、180度1Rの折り曲げに
もはがれず、エリクセン試験でもフィルムは鋼板の変形
に追従し破れがおこらなかった。また局部的に600%の
伸び率を要求される形状にプレス加工したが、絵付用シ
ートのはがれや破れなどはなかった。
【0072】実施例6 実施例2と同様のフィルムを、自動車の泥除け部材(マ
ッドガード)用の金型内に入れ、柔軟性を有するエチレ
ン酢酸ビニル共重合体樹脂(EVA)を金型内に射出し
た。型開き後、木目模様を有する絵付シートがEVAに
強固に接着されたマッドガードができた。EVAは一般
に印刷インキが接着されず黒一色であったマッドガード
が模様を有するものとなり、フィルムに保護された木目
模様が強固に接着されたものが得られた。
【0073】マッドガードは、EVAの屈曲にも追従
し、剥がれなく、小石のはねや泥の付着などにも傷つき
にくく汚染されないものであった。
【0074】
【発明の効果】この発明は、前記した構成からなるの
で、次のような効果を有する。
【0075】この発明のフィルムは、ポリオレフィン系
樹脂100重量部に対してオレフィン系熱可塑性エラスト
マーを5〜1000重量部混合した材料からなるもの、また
は、ポリオレフィン系樹脂100重量部に対してオレフィ
ン系熱可塑性エラストマーを5〜1000重量部混合した材
料からなる層が積層されたものである。したがって、こ
の発明のフィルムを焼却しても、環境破壊物質や水質汚
染物質が出ない。また、柔軟性、機械的強度を有し、弾
性回復性も良好である。さらに、空気遮蔽性に富む。ま
た、着色剤を添加しない場合は、透明または半透明性を
有する。また、ポリプロピレンフィルムに比べ、耐熱性
に優れる。
【0076】また、フィルムが直角に近く折り曲げられ
ても、フィルムに白化がおきない。また、可塑剤を少量
またはまったく含まないことにより、溶出による他樹脂
を汚染する問題が生じない。また、表面にエンボス加工
も可能なものである。また、低温での柔軟性があり、割
れにくい。また、真空成形においても、フィルムの伸び
はフィルム全体に分散し、特定部分だけが伸びることが
少ないものである。また、深絞り性などの加工性やコス
トなどを満足し、塩化ビニルフィルムを代替できるもの
である。
【0077】また、この発明の絵付用シートは、上記に
示したフィルムの性質を有するほか、図柄層上に透明ま
たは半透明フィルムを有するものを折り曲げてもコーナ
ーに白化を生じず、デザイン的効果を減退させるもので
はない。また、エンボス加工性も良好であり、図柄層と
相まってデザイン的効果を高めることができる。また、
手触りが柔らかく、手触り感を付与できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明のフィルムの一実施例を示す断面図で
ある。
【図2】この発明のフィルムの一実施例を示す断面図で
ある。
【図3】この発明の絵付用シートの一実施例を示す断面
図である。
【図4】この発明の絵付用シートを成形品に貼り付けた
例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 フィルム 2 絵付用シート
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B32B 27/32 B32B 27/32 B44C 1/16 B44C 1/16 // B29K 21:00 23:00 B29L 7:00 9:00

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
    てオレフィン系熱可塑性エラストマーを5〜1000重量部
    混合した材料からなることを特徴とするフィルム。
  2. 【請求項2】 押し出し成形法により製造されたもので
    ある請求項1に記載のフィルム。
  3. 【請求項3】 カレンダー成形法により製造されたもの
    である請求項1に記載のフィルム。
  4. 【請求項4】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
    てオレフィン系熱可塑性エラストマーを5〜1000重量部
    混合した材料からなる層が積層されたことを特徴とする
    フィルム。
  5. 【請求項5】 多層フィルム成形法により製造されたも
    のである請求項4に記載のフィルム。
  6. 【請求項6】 無延伸フィルム成形法により製造された
    ものである請求項1〜5のいずれかに記載のフィルム。
  7. 【請求項7】 延伸フィルム成形法により製造されたも
    のである請求項1〜5のいずれかに記載のフィルム。
  8. 【請求項8】 ポリオレフィン系樹脂100重量部に対し
    てオレフィン系熱可塑性エラストマーを5〜50重量部混
    合した請求項1〜7のいずれかに記載のフィルム。
  9. 【請求項9】 ポリオレフィン系樹脂が、ポリプロピレ
    ン、ポリエチレンまたはこれらを主成分とする樹脂のい
    ずれかである請求項1〜8のいずれかに記載のフィル
    ム。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9に記載のフィルム上に、
    少なくとも図柄層が形成されたことを特徴とする絵付用
    シート。
  11. 【請求項11】 フィルムと図柄層との間に剥離層を有
    する請求項10の絵付用シート。
  12. 【請求項12】 図柄層の上に接着層を有する請求項1
    0〜11のいずれかに記載の絵付用シート。
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