JPH1059957A - 6員環を有する脂肪族カーボネート類の製造方法 - Google Patents

6員環を有する脂肪族カーボネート類の製造方法

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JPH1059957A
JPH1059957A JP9179155A JP17915597A JPH1059957A JP H1059957 A JPH1059957 A JP H1059957A JP 9179155 A JP9179155 A JP 9179155A JP 17915597 A JP17915597 A JP 17915597A JP H1059957 A JPH1059957 A JP H1059957A
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alkyl
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JP9179155A
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Hans-Josef Dipl Chem Dr Buysch
ハンス−ヨゼフ・ブイシユ
Gerd Dipl Chem Dr Fengler
ゲルト・フエンクラー
Karl Heinz Dr Neumann
カール−ハインツ・ノイマン
Paul Dr Wagner
パウル・バグナー
Melchiors Martin
マルテイン・メルヒオルス
Wieland Hovestadt
ビーラント・ホーフエシユタツト
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07DHETEROCYCLIC COMPOUNDS
    • C07D319/00Heterocyclic compounds containing six-membered rings having two oxygen atoms as the only ring hetero atoms
    • C07D319/041,3-Dioxanes; Hydrogenated 1,3-dioxanes
    • C07D319/061,3-Dioxanes; Hydrogenated 1,3-dioxanes not condensed with other rings

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Heterocyclic Compounds That Contain Two Or More Ring Oxygen Atoms (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、1,3−プロパンジオール化合物
と炭酸エステルのエステル交換を行いそして次にこの最
初に生じさせたオリゴ−もしくはポリカーボネートの蒸
留解重合を行うことで式 【化1】 で表される6員環含有カーボネート類を製造する方法に
関する。 【解決手段】 本方法では、上記エステル交換および解
重合の両方でSn、TiまたはZrの化合物から成る群
の触媒を1種以上用い、そして適宜、蒸留残渣を少なく
とも部分的に上記エステル交換に循環させる。更に、こ
のような6員環を有するカーボネート類に、硫黄もしく
は燐を含む酸またはそれらのエステルまたは塩を少量添
加することで、望ましくない重合が起こらないように安
定化を受けさせることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】本発明は、1,3−プロパンジオール化合
物と炭酸エステルのエステル交換を行いそして次にこの
最初に生じさせたオリゴ−もしくはポリカーボネートの
蒸留解重合(distillative depoly
merization)を行うことで6員環を有する環
状カーボネート類を製造することに関し、ここでは、上
記両段階をSn化合物、Ti化合物およびZr化合物か
ら成る群の触媒の存在下で実施し、そして適宜、上記解
重合の蒸留残渣を少なくとも部分的に上記エステル交換
に循環させる。更に、本発明に従って製造可能な上記環
状カーボネート類が望ましくない重合を起こさないよう
に、それらに安定化を受けさせることができる。従っ
て、本発明は、更に、このような安定化を受けさせた環
状カーボネート類にも関し、ここでは、この環状カーボ
ネート類に硫黄もしくは燐を含む酸またはそれのエステ
ルまたは塩を少量含有させ、環状カーボネート類が熱に
さらされた時、上記安定化を受けさせた環状カーボネー
ト類が示す重合傾向は安定化を受けさせていないものに
比較して有意に低い。
【0002】6員環を有するカーボネート類(I)は、
知られているように、ヒドロキシ化合物(R3OH)の
脱離を伴わせて1,3−プロパンジオール化合物(I
I)と炭酸エステル(III)のエステル交換を行った
後その結果として生じたオリゴ−もしくはポリカーボネ
ートの解重合を真空蒸留条件下で行うことで(I)を生
じさせそして(I)の分離および単離を行うことで入手
可能である。このような方法は、例えば米国特許第45
01 905号および米国特許第44 40937号
などに記述されている。そこで行われたエステル交換で
は、アルカリ金属(好適にはNaおよびK)、アルミニ
ウム、タリウムまたは鉛の酸化物、水酸化物、アルコラ
ート類、カルボン酸塩および炭酸塩から成る群の強アル
カリ性触媒が用いられた。解重合中、利用する条件、例
えば圧力、温度および反応装置などそして触媒の使用量
および性質に応じて、程度に関係なく用いるオリゴマー
もしくはポリカーボネートの約25から5%(最も好ま
しい場合)の量で蒸留残渣が生じることから、それを処
分する必要があり、従って(I)の収率が低下する。
【0003】ここに、エステル交換段階と解重合段階の
両方をSn化合物、Ti化合物またはZr化合物の存在
下で実施する別の反応手順を用いることによって上記欠
点のいくつかを回避することができることを見い出し
た。上記解重合で生じる蒸留残渣の全部または少なくと
もいくらかを(II)と(III)のエステル交換で再
び用いることで更に上記方法を向上させることができ、
このようにして、各(I)当たりに用いる(II)およ
び(III)量を少なくすることができ、従って使用す
る(II)と(III)を基準にして(I)の収率を高
くすることができる。
【0004】環状カーボネート類からポリカーボネート
類への変換は、知られているように、いろいろな触媒の
存在下で実施可能である。これに関連して、下記の出版
物が参考になり得る:米国特許第4 501 905
号、米国特許第45 68 755号、ヨーロッパ特許
第236 862号、米国特許第4 707 539
号、ヨーロッパ特許第188 204号および米国特許
第4 252 750号。このような重合の進行はずっ
と遅いが、それにも拘らず、上記環状カーボネート類が
比較的長期間に渡って熱にさらされると、例えばそれが
溶融状態に保持されると、追加的触媒を存在させなくて
も早期に重合がかなり進行する。如何なる場合でも溶融
物をポリカーボネート合成に供給するならば、本質的
に、そのような重合は悪影響を与えない。しかしなが
ら、自己重合以外のポリマー反応を後で実施する必要が
ある場合には、環状カーボネートを例えば溶融状態で比
較的長期間に渡って貯蔵すると、そのような重合を起こ
す傾向は、それ自身、非常に厄介な様式で明らかにな
る。それまでに生じたポリマー内容物もまたそのような
他の反応に参加はするが、これらは結果を悪化させ、再
現性を低下させ、そして更に、使用不能な生成物が生じ
る原因にも成り得る。いろいろなジオキサノン類の共重
合を実施する場合でも、個々のジオキサノン類が前以て
重合していると共重合の結果が予測不能な様式で悪化
し、いずれにせよ、重合過程が複雑になる。
【0005】特に、トリメチロールアルカン類の環状カ
ーボネート類、即ち式(VI)
【0006】
【化4】
【0007】[式中、R1は、C1−C6−アルキル、シ
クロヘキシルまたはC6−C12−アリールを表す]で表
される5−メチロール−ジオキサノン類が、オリゴマー
化および重合に対して顕著な傾向を示す。
【0008】とりわけ、トリメチロールプロパンのカー
ボネート(これを用いて、興味の持たれる塗料基材を製
造することができる)を挙げることができる(ヨーロッ
パ特許第600 417号、ヨーロッパ特許第665
260号およびヨーロッパ特許第703 230号参
照)。
【0009】更に、硫黄を含む酸および/または燐を含
む酸またはそれらのエステルまたは塩を少量添加する
と、驚くべきことに、上記環状カーボネート類の重合速
度が有意に遅くなることをここに見い出した。従って、
本発明は、更に、硫黄を含む酸および/または燐を含む
酸および/またはそれらのエステルまたは塩を以下に示
す量比で含めた環状カーボネート類の混合物にも関す
る。
【0010】本発明は、任意に安定化を受けさせてもよ
い(optionally stabilized)式
(I)
【0011】
【化5】
【0012】[式中、RおよびR1は、同一もしくは異
なり、H、直鎖もしくは分枝C1−C6−アルキル、C3
−C7−シクロアルキルまたは−CH2−OR2(ここ
で、R2は、H、C1−C4−アルキル、アリル、メタリ
ルまたはベンジルを表すか、或は2つのR2基が一緒に
なって−CH2−、−CH(CH3)−、−CH(C
25)−、−CH(C65)−または−CH(C37
−であってもよい)を表し、R1は追加的にC6−C12
アリールを表してもよく、更にRとR1は、それらが置
換基になっている基礎のC原子と一緒になって、シクロ
ペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、オキセタ
ン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピランまたはジ
オキサン環を形成していてもよい]で表される環状カー
ボネート類の製造方法に関し、ここでは、式(II)
【0013】
【化6】
【0014】[式中、RおよびR1は、上述した意味を
有する]で表される1,3−プロパンジオール化合物と
式(III)
【0015】
【化7】
【0016】[式中、R3は、C1−C4−アルキルまた
はC6−C10−アリールを表す]で表される炭酸エステ
ルのエステル交換でR3OHを脱離させることによって
オリゴ−もしくはポリカーボネートを生じさせそして次
にこのようにして生じさせたオリゴ−もしくはポリカー
ボネートの蒸留解重合を行うことによって環状カーボネ
ート(I)を生じさせることで上記方法を実施し、この
方法に、エステル交換段階と次に行う蒸留解重合段階の
両方を錫化合物、チタン化合物およびジルコニウム化合
物から成る群の1種以上の触媒を(II)と(III)
の全重量を基準にして0.001−5重量%の量、好適
には0.03−0.1重量%の量で存在させて実施する
こと、該エステル交換を120−180℃、好適には1
50−170℃の温度で実施すること、そして該解重合
を150−280℃、好適には190−250℃、特に
好適には200−240℃の温度で実施することを含
め、ここで、該解重合を実施する温度は該エステル交換
を実施する温度より30−150℃高く、そして適宜、
該解重合で得られる蒸留残渣を50−100%の量で
(II)と(III)の反応に循環させてもよく、そし
て望ましくない重合が起こらないように安定化を受けさ
せる目的で、解重合後の環状カーボネート(I)に、硫
黄を含む酸および燐を含む酸およびそれらのエステルお
よび塩から成る群の1種以上の化合物を(I)の量を基
準にして0.001−5重量%の量で添加してもよい。
【0017】本発明はまた式(I)で表される環状カー
ボネート類の混合物にも関し、この混合物に、硫黄を含
む酸および燐を含む酸およびそれらのエステルおよびそ
れらの塩から成る群の少なくとも1種の化合物を、該環
状カーボネートの量を基準にした上記硫黄化合物および
燐化合物量が0.001から5重量%になるように含有
させ、そして任意にエーテル類、エステル類、ケトン
類、ニトリル類、アミド類、ラクタム類およびラクトン
類から成る群、好適にはエステル類、アミド類、ラクタ
ム類およびラクトン類から成る群の1種以上の溶媒を、
環状カーボネートとS化合物もしくはP化合物の全重量
の2から500%、好適には3から300%、特に好適
には5から200%の量で追加的に含有させてもよい。
【0018】上記混合物に、好適には、式(VI)で表
される環状カーボネート類を含める。
【0019】直鎖もしくは分枝C1−C6−アルキルは、
例えばメチル、エチル、プロピル、i−プロピル、ブチ
ル、i−ブチル、ペンチルおよびそれの異性体、または
ヘキシルおよびそれの異性体などである。好適なアルキ
ルはC原子を1−4個有する。
【0020】C3−C7−シクロアルキルは、例えばシク
ロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘ
キシルまたはシクロヘプチルなど、好適にはシクロヘキ
シルである。
【0021】アルキルおよびシクロアルキルは、OHお
よび/またはOCH3および/またはOC25で置換さ
れていてもよい。
【0022】C6−C12−アリールは、例えばフェニ
ル、トリル、キシリル、クロロフェニル、ナフチルまた
はビフェニルなどであり、好適なアリールはフェニル、
トリルまたはクロロフェニルであり、フェニルが特に好
適である。
【0023】好適には、置換基R10およびR11をRおよ
びR1の代わりに存在させる。R10およびR11は、同一
もしくは異なり、H、CH3、C25または−CH2−O
2(ここで、R2は、上述した意味を有する)を表す。
【0024】挙げることができる(II)の例は、プロ
パン−1,3−ジオール、2−エチルプロパン−1,3
−ジオール、2,2−ジメチル−プロパン−1,3−ジ
オール、1,1−ジメチロール−シクロヘキサン、トリ
メチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペンタエ
リスリトール、トリメチロールプロパンのモノメチルエ
ーテル、トリメチロールプロパンのモノエチルエーテ
ル、トリメチロールプロパンのモノベンジルエーテル、
トリメチロールプロパンのモノアリルエーテル、式(I
V)で表されるペンタエリスリトールホルマール、およ
び式(V)で表される3,3−ジメチロールオキセタン
である。
【0025】
【化8】
【0026】適切な炭酸エステルは、R3がC1−C4
アルキルまたはアリールを表す式(III)で表される
炭酸エステル、即ちジメチル、ジエチル、ジプロピル、
ジイソプロピル、ジブチル、ジイソブチル、ジフェニル
およびジクレジルカーボネート、およびジナフチルカー
ボネートである。
【0027】米国特許第4 501 905号および米
国特許第4 440 937号に記述されている方法を
用いて、(II)および(III)に従う出発生成物の
エステル交換を起こさせ、このエステル交換を、常圧ま
たは減圧下、好適には0.001−140ミリバールの
範囲の圧力下、アルカリ、錫化合物およびチタン化合物
(これらは米国特許第4 501 905号および米国
特許第4 440 937号に述べられている)から成
る群の触媒を存在させて、60−250℃の範囲の温度
で実施する。
【0028】次に、この式(I)で表される構造単位を
用いて最初に得たオリゴ−もしくはポリカーボネートの
蒸留解重合を、0.01−20ミリバールの範囲の圧力
下、アルカリ、錫化合物およびチタン化合物(これらは
米国特許第4 501 905号および米国特許第4
440 937号に述べられている)から成る群の触媒
を存在させて、150−280℃の範囲の温度、好適に
は190−250℃、特に好適には200℃−240℃
の範囲の温度で実施する。この解重合を、特に好適に
は、フラッシュ蒸留(flash distillat
ion)の形態で実施する、即ち加熱しておいた反応槽
にその溶融させたオリゴ−ポリカーボネートを計量して
入れそして直ちに生じたモノカーボネート蒸気を凝縮さ
せる。この手順中、単量体(I)が留出して蒸留残渣が
残存し、この蒸留残存を、本発明に従い、少なくとも部
分的に、即ちその量の50−100%、好適には60−
100%、特に好適には70−100%の度合で、(I
I)と(III)のエステル交換に循環させる。
【0029】この解重合で得られる蒸留残渣(これをエ
ステル交換反応に循環させる)を、使用すべき量の(I
I)またはそれの一部に前以て溶解させ、その時点での
み、該カーボネート(III)をエステル交換に添加す
るのが有利であり得る。この残渣が非常に高い分子量を
有するか或は完全もしくは部分的に架橋している場合、
このようにするのが好都合であることを確認した。しか
しながら、このような手段は一般に不必要である。この
ように、それを行わない場合、上述した指示に従ってエ
ステル交換を実施することができる。
【0030】エステル交換に循環させることができる残
渣量は、勿論、それらの組成および品質に依存し、この
量は、それに加水分解を受けさせそしてその加水分解生
成物をガスクロまたはNMR分光法で分析することによ
って決定可能であるか、或はまた、純粋に経験的に、試
しに上記残渣をより多い量でか或はより少ない量でエス
テル交換反応で用いそしてそれが解重合に与える影響お
よびその結果として生じる6員環含有カーボネートの純
度を調査することでも決定可能である。技術者は、この
ようにして、循環させることができる適当な残渣量を迅
速に決定することができるであろう。
【0031】このような種類の残渣利用は、6員環を有
するカーボネート類(これの解重合は特に要求が厳し
く、残渣が比較的多量に生成し得る)の合成で特に興味
が持たれる。このような残渣は特に式
【0032】
【化9】
【0033】(R1=CH2OHの場合のII) (R=
1=CH2OHの場合のII)で表されるトリメチロー
ルアルカン類から成る群のトリオール類およびペンタエ
リスリトールである、と言うのは、解重合を行っている
間に高分子量の構造物または架橋した構造物さえも容易
に生じ得るからである。本発明に従う方法は、トリメチ
ロールプロパンのモノカーボネート(これを用いて、こ
の上に既に述べたように、新規な高性能の塗料基材を調
製することができる)を製造するに特に重要である。
【0034】安定化を考える場合、本発明に従って使用
可能な硫黄を含む酸およびそれらのエステルもしくは塩
は、式
【0035】
【化10】
【0036】[式中、指数m、n、oおよびpは、互い
に独立して、ゼロまたは1の数を表すが、上記指数の中
で同時にゼロになり得るのは2つのみであり、Xは、H
+、Li+、Na+、K+、Rb+、Cs+またはN(R3
4,R5,R6+、(ここで、R3からR6は、互いに独
立して、H、C1−C18−アルキル、フェニルまたはベ
ンジルを表す)を表すか、或はC1−C18−アルキル、
6−C12−アリールまたはベンジルを表すが、ここ
で、アルキル、アリールおよびベンジルはメチル、エチ
ル、塩素またはSO3Hで一置換もしくは二置換されて
いてもよく、そしてR2は、−OX、−OOH、−OS
3、−OOSO3、−NH2、−NH(SO3H)、C1
−C18−アルキルまたはC6−C12−アリールの意味を
取るが、ここで、これらはこの上で述べた様式で置換さ
れていてもよく、そしてここで、R2がOXを表す場
合、Xの必ずしも全部がこの上で述べた金属カチオンの
1つを表すとは限らず、そしてnがゼロを表す場合、R
2は、また、二重結合している酸素を表してもよい]で
表されるものである。
【0037】このような硫黄を含む酸は、例えば亜硫
酸、硫酸、それらの無水物であるSO2およびSO3、脂
肪族および芳香族のモノ−およびポリスルホン酸、およ
びC原子数が1から18のスルフェン酸およびスルフィ
ン酸(これらはある程度中和されていてもよく、従って
部分塩または半塩として存在していてもよい)、パーオ
キシ硫酸、アミドスルホン酸、ピロ硫酸およびパーオキ
シピロ硫酸、そしてそれらの半塩(アルカリ、アンモニ
アおよびアミン類との)、アミノメタンスルホン酸およ
びヒドロキシメタンスルホン酸、例えばHouben−
Weyl著「有機化学方法(Methoden der
organ.Chemie)」、9巻、267頁、2
81−3頁、289−97頁などに記述されているもの
などである。
【0038】式(III)において、好適にはp=1、
特に好適にはpおよびm=1、特に好適にはp、mおよ
びn=1である。
【0039】安定化を考える場合、本発明に従って使用
可能な燐を含む酸およびそれらのエステルもしくは塩
は、式
【0040】
【化11】
【0041】[式中、mは、数ゼロまたは1を表し、R
7は、C1−C20−(シクロ)アルキル、C6−C12−ア
リールまたはC7−C10−アラルキルを表すが、これら
はO−C1−C4−アルキル、S−C1−C4−アルキル、
COOH、CN、Cl、Br、NH2、NH−C1−C4
−アルキル、N(C1−C4−アルキル)2、NH−C6
5、N(C1−C4−アルキル−P(O)(OH)22
たはP(O)(OH)2で一置換または二置換されてい
てもよいか或はこれらの異なる2つの基で二置換されて
いてもよく、ここで、これらが(シクロ)アルキルを含
む場合、1つまたは2つのC原子が−O−、−S−、−
NH−、−N(C1−C4−アルキル)−または−CO−
で置き換わっていてもよくそして/または2つのC原子
が二重結合または三重結合で結合していてもよく、そし
てR8およびR9は、独立して、OX(ここで、Xは、式
(III)に関連して上で述べた意味の範囲を取り、そ
して2つのXが存在している場合、金属カチオンに関す
る制限を含むが、式(IV)に関連して、置換基P
(O)(OH)2が置換基SO3Hの代わりに存在する)
の意味を有し、更にR8はR7の意味の範囲を取ってもよ
く、そしてまたR9はHを表してもよく、更にR7とR8
は、一緒になって、−O−アリーレン−O−または−ア
リーレン−O−(ここで、アリーレンは、ビフェニリル
または−C64−C1−C6−(シクロ)アルキレン−C
64−を表す)を表してもよい]で表されるものであ
る。
【0042】このような燐を含む酸は、例えば特徴的な
【0043】
【化12】
【0044】を有する化合物[Houben−Weyl
著「有機化学方法(Methodender orga
n.Chemie)」、12/1巻、197頁参照]、
特徴的な基
【0045】
【化13】
【0046】を有する化合物[同書の223、227−
8、235、238、249、255−7頁]、特徴的
な基
【0047】
【化14】
【0048】を有する化合物[同書の295、322−
3、326−7、329頁]、または特徴的な基
【0049】
【化15】
【0050】を有する化合物[同書の350、355−
6、362、365−6、368−70、374−8
2、426−7、444−5、451−2、466−7
3、478−81、485−7)頁]などであり、ここ
で、R7、R8およびR9は、与えた意味を有する。
【0051】下記のリストに、本発明の文脈で安定化作
用を示す燐を含む酸、エステルおよび塩として使用可能
な化合物を示し、ここで、表示R、R’、R1など、
A、Xおよび他は、この上に示した置換基の表示に一致
せず、引用した出版物に示されている:
【0052】
【化16】
【0053】
【化17】
【0054】
【化18】
【0055】
【化19】
【0056】
【化20】
【0057】
【化21】
【0058】
【化22】
【0059】24)ある程度および完全にエステル化さ
れていてもよくそして/またはアルカリ金属、アルカリ
土類金属および窒素塩基である程度中和されていてもよ
い次亜燐酸、亜燐酸、燐酸[Houben−Weyl、
12/1巻、8、24−5、56−7、61、65−
7、173、191−8、209−10、236、25
0、258、260、277、309、330−1)頁
参照]。
【0060】好適な化合物は、構造2)、4)、5)、
7)、8)から13)、16)、17)、19)および
20)から24)で表される化合物、特に好適には構造
4)、8)から11)、17)、21)から24)で表
される化合物、特別に好適には構造10)、17)、2
1)22)および24)で表される化合物である。
【0061】更に、式(IV)において、好適にはm=
1である。
【0062】この述べた硫黄化合物および燐化合物の中
で、燐化合物が好適である。例として挙げる個々の化合
物のリスト(完全ではないが)は下記である:ジオクチ
ル−亜ホスフィン酸、ジヘキシル亜ホスフィン酸、ジベ
ンジル亜ホスフィン酸、ジシクロヘキサン亜ホスフィン
酸、ジフェニル−亜ホスフィン酸、ビス−(4−クロロ
フェニル)亜ホスフィン酸、ビス−(4−メトキシフェ
ニル)亜ホスフィン酸、ジエチル−ホスフィン酸、ジプ
ロピル−ホスフィン酸、ジイソプロピル−ホスフィン
酸、ジブチル−ホスフィン酸、ジヘキシル−ホスフィン
酸、ジオクチル−ホスフィン酸、ジフェニル−ホスフィ
ン酸、ビス−(4−メトキシ−フェニル)−ホスフィン
酸、ジメチル−ホスフィン酸、メチル−ブチル−ホスフ
ィン酸、メチル−フェニル−ホスフィン酸、[3−オキ
ソ−1,5−ジフェニル−ペンテン−(4)−イル−
(1)]−フェニルホスフィン酸、[4−オキソ−2−
メチル−ペンチル−(2)]−フェニルホスフィン酸、
[3−オキソ−1,5−ジフェニル−プロピル−
(1)]ブチル−ホスフィン酸、フェニル−(3−クロ
ロフェニル)ホスフィン酸、フェニル−(3−アミノフ
ェニル)ホスフィン酸、フェニル−(2−カルボキシ−
フェニル)ホスフィン酸、ジエチル−ホスフィン酸エチ
ルエステル、ジプロピル−ホスフィン酸プロピルエステ
ル、ジブチル−ホスフィンブチルエステル、エチル−ブ
チル−ホスフィン酸エチルエステル、カルブエトキシメ
チル−エチル−ホスフィン酸エチルエステル、ブチルベ
ンジル−ホスフィン酸エチルエステル、メチル−フェニ
ル−ホスフィン酸メチルエステル、エタン−亜ホスホン
酸(phosphonous acid)、プロパン−
亜ホスホン酸、2−メチルプロパン−亜ホスホン酸、フ
ェニルメタン−亜ホスホン酸、トリフェニルメタン−亜
ホスホン酸、2−フェニル−エチレン−亜ホスホン酸、
ベンゼン−亜ホスホン酸、4−メチル−ベンゼン−亜ホ
スホン酸、4−エチル−ベンゼン−亜ホスホン酸、2,
4,6−トリメチル−ベンゼン−亜ホスホン酸、4−ク
ロロ−ベンゼン亜ホスホン酸、4−メトキシ−ベンゼン
−亜ホスホン酸、ナフタレン−1−亜ホスホン酸、エタ
ン−亜ホスホン酸モノメチルエステル、ベンゼン−亜ホ
スホン酸モノブチルエステル、ベンゼン−亜ホスホン酸
モノベンジルエステル、メタン−亜ホスホン酸ジフェニ
ルエステル、エタン亜ホスホン酸ジフェニルエステル、
ベンゼン−亜ホスホン酸ジフェニルエステル、ナフタレ
ン−1−亜ホスホン酸ジフェニルエステル、2−フェニ
ルエチレン−ホスホン酸、2,2−ジフェニル−エチレ
ン−ホスホン酸、メタン−ホスホン酸、エタン−ホスホ
ン酸、プロパン−1−ホスホン酸、ブタン−1−ホスホ
ン酸、ブタン−2−ホスホン酸、フェニルメタン−ホス
ホン酸、(4−メチル−フェニル)メタン−ホスホン
酸、β−ナフチル−メタン−ホスホン酸、2−フェノキ
シ−エタン−ホスホン酸、4−オキソ−2−メチル−ペ
ンタン−2−ホスホン酸、ジエチルアミノ−メタン−ホ
スホン酸、ジホスホノ−メタン−(メタン−ジホスホン
酸)、1,2−ジホスホノ−エタン−(エタン−1,2
−ジホスホン酸)、4−オキソ−2−メチル−ペンタン
−2−ホスホン酸、3−オキソ−2,5−ジメチル−シ
クロペンタン−1−ホスホン酸、3−オキソ−1−メチ
ル−シクロヘキサン−1−ホスホン酸、ヒドロキシメタ
ン−ホスホン酸、1−ヒドロキシ−エタン−1−ホスホ
ン酸、1−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン−1−ホ
スホン酸、α−ヒドロキシ−フェニルメタン−ホスホン
酸、2−ヒドロキシ−プロパン−2−ホスホン酸、1−
ヒドロキシ−1−フェニル−エタン−1−ホスホン酸、
α−ヒドロキシ−ジフェニルメタン−ホスホン酸、1−
ヒドロキシ−1−カルボキシ−エタン−1−ホスホン
酸、1−ヒドロキシ−シクロヘキサン−1−ホスホン
酸、ベンゼン−ホスホン酸、3−メチル−ベンゼン−ホ
スホン酸、4−メチル−ベンゼン−ホスホン酸、4−t
−ブチル−ベンゼン−ホスホン酸、ビフェニル−4−ホ
スホン酸、2−フルオロ−ベンゼン−ホスホン酸、4−
クロロ−ベンゼン−ホスホン酸、4−ブロモ−ベンゼン
−ホスホン酸、4−フルオロ−ベンゼン−ホスホン酸
(トルイジン塩)、2,3−ジクロロ−ベンゼン−ホス
ホン酸、2,5−ジクロロ−ベンゼン−ホスホン酸、2
−メトキシ−ベンゼン−ホスホン酸、4−メトキシ−ベ
ンゼン−ホスホン酸、4−エトキシ−ベンゼン−ホスホ
ン酸、プロペン−2−ホスホン酸、フェノキシ−メタン
−ホスホン酸、(ビス−[2−ヒドロキシエチル]−ア
ミノ)−メタン−ホスホン酸、1,3−ビス−[N−ホ
スホノメチル−N−ブチルアミノ]−プロパン、2−メ
チルアミノ−プロパン−2−ホスホン酸、シクロヘキサ
ン−ホスホン酸ジフェニルエステル、ベンゼン−ホスホ
ン酸ジフェニルエステル、2−オキソ−2−フェニル−
4,5−ベンゼン−1,3,2−ジオキサホスホリン、
エチレン−ホスホン酸ジエチルエステル、エチレン−ホ
スホン酸ジフェニルエステル、プロペン−2−ホスホン
酸ジメチルエステル、3−オキソ−シクロヘキサンホス
ホン酸ジエチルエステル、3−オキソ−1,5,5−ト
リメチルシクロヘキサンホスホン酸ジブチルエステル、
2−シアノ−エタン−ホスホン酸ジメチルエステル、2
−カルボメトキシ−エタン−ホスホン酸ジメチルエステ
ル、4−オキソ−ペンタン−2−ホスホン酸ジメチルエ
ステル、4−オキソ−2−メチル−ペンタン−2−ホス
ホン酸ジメチルエステル、2−オキソ−ヘプタン−4−
ホスホン酸ジブチルエステル、3−オキソ−1−フェニ
ル−ブタン−1−ホスホン酸ジメチルエステル、3−オ
キソ−1−フェニル−ブタン−1−ホスホン酸ジエチル
エステル、1,2−ジカルボメトキシエタン−ホスホン
酸ジメチルエステル、1,2−ジカルボエトキシ−プロ
ペン−2−ホスホン酸ジエチルエステル、1−アミノ−
プロパン−1−ホスホン酸ジエチルエステル、1−ジエ
チルアミノ−プロパン−1−ホスホン酸ジエニルエステ
ルおよび1−ジエチルアミノ−2−プロペン−1−ホス
ホン酸ジエチルエステル。
【0063】上述した安定化で用いる化合物の量は、該
環状カーボネートの重量を基準にして0.001から5
重量%、好適には0.005から3、特に好適には0.
01から2重量%である。
【0064】この安定剤を該カーボネートの溶融物また
は溶液に導入することによって、この安定剤を該カーボ
ネート内に直接分布させてもよいか、或は最初にマスタ
ーバッチ、即ち該安定剤が該カーボネートまたは溶媒に
入っている濃縮物を調製した後にこれを適当な用量でそ
の安定化を受けさせるべき量のカーボネートに添加する
ことで、この安定剤を該カーボネート内に分布させても
よい。
【0065】該カーボネート溶液および該安定剤溶液で
用いるに適切な溶媒は、不活性な極性溶媒、例えばエー
テル類、エステル類、ケトン類、ニトリル類、アミド
類、ラクタム類およびラクトン類などである。挙げるこ
とができる例は、酢酸エチル(またはブチル)、ジエチ
ルカーボネート、ブチロラクトン、N−メチルピロリド
ン、ジメチルアセトアミド、アセトニトリルおよび酢酸
2−メトキシ−プロピルである。また、この述べた溶媒
のいくつかから成る混合物も使用可能である。このよう
な溶媒が有する全C原子数は2−20、好適には2−1
8、特に好適には2−12である。この種類の溶媒は技
術者に公知である。
【0066】溶媒を一緒に用いると、結果として重合を
起こす傾向が更に低下することから、この方が有利であ
る。従って、本発明は、また、上述した溶媒の群の溶媒
をカーボネート類の安定化で一緒に用いることにも関す
る。エステル類、ラクトン類、アミド類およびラクタム
類を好適に用いる。この溶媒の量は、6員環を有するカ
ーボネートと安定剤の全重量の2から500%、好適に
は3から300%、特に好適には5から200%であ
る。
【0067】
【実施例】実施例1 4 lの3つ口フラスコに撹拌機、温度計、およびラシ
ッヒリングを充填した長さが約80cmの銀被覆カラム
を取り付け、この中で、ジブチル錫オキサイドを2g存
在させて1610g(12モル)のトリメチロールプロ
パン(TMP)と2677g(12.5モル)のジフェ
ニルカーボネート(DPC)の互いのエステル交換を2
0から30ミリバール下150から160℃で行って、
生じたフェノールを留出させた。フェノールの分離が終
了した時点で、窒素を2−30ミリバール下160から
165℃で吹き込みながら、簡単な蒸留ブリッジで、最
後に残っているフェノールを除去した。このエステル交
換用フラスコにTMPのオリゴカーボネートが1880
g残存していた。
【0068】これを、滴下漏斗(150から160℃に
加熱)から、高速ブレード撹拌機(基底部にまで到達し
ている)と温度計が備わっている1 lの3つ口フラス
コに、150ml/時で連続導入した。このフラスコの
回り全部を220から240℃に加熱しそして2ミリバ
ールになるまで真空排気を行った。上記オリゴマーが開
裂を起こすことで生じたTMPカーボネートの蒸気を簡
単な蒸留ブリッジで取り出し、即座に凝縮させて、受け
槽に集めた。この連続開裂中、生じた釜残生成物のいく
らかを時々取り出した。
【0069】この開裂用フラスコに導入した上記TMP
オリゴカーボネートの量は結局1650gであり、これ
をTMPカーボネートに変化させた。TMPカーボネー
トを約97%の度合で含有しそしてTMPを2から3%
の度合で含有する留出物を1351g得、そして粘性の
ある蒸留釜残生成物を286g得た。これは、留出物の
収率が82%であることに相当し、損失量は13gであ
った。この残渣はCO2(カーボネート基)を31.7
%含有しており、純粋なTMPカーボネートの量は2
7.2%であるとして計算した。この残渣はこれをTM
P中で加熱すると溶解した。
【0070】実施例2 TMPを1610g、DPCを2636gおよび実施例
1で得た蒸留残渣を用いて実施例1を繰り返した。上記
残渣(これはまた触媒も含有する)がカーボネートを含
有することでその量が増大することに従い、含めるDP
Cの量を実施例1より少なくした。
【0071】実施例1と同様にエステル交換を実施した
結果、TMPのオリゴカーボネートが2121g生じ
た。これを全体で1954g用いて、これに開裂を実施
例1と同様に受けさせた。留出物を1590gおよび蒸
留残渣を356g得た。これは、損失量が8gで蒸留収
率が約81%であることに相当する。この留出物はTM
Pカーボネートを97%およびTMPを2から3%含有
していた。このように、実施例1の収率がまさに99%
を越え、両実験の収率は90%を越えた。
【0072】このように、蒸留残渣はほとんど完全にT
MPカーボネートに変化し得ることが分かった。しかし
ながら、これを再々用いる場合には、その組成に応じ
て、程度に関係なく有利には残渣をある量で取り出して
処分する。それにも拘らず、いずれにせよ、留出物の全
体収率は有意に95%を越える。
【0073】実施例3 実施例1と同様な装置内で、チタンテトラブトキサイド
を1.8g存在させて1232.2g(9.00モル)
のトリメチロールプロパン(TMP)(純度98%)と
2105.1g(9.73モル)のジフェニルカーボネ
ート(純度99%)の互いのエステル交換を20ミリバ
ールの圧力下150−160℃で行って、生じたフェノ
ールを留出させた。フェノールの分離が終了した時点
で、窒素を2−20ミリバール下170℃の釜温度で吹
き込みながら、簡単な蒸留ブリッジで、最後に残ってい
るフェノールを除去した。
【0074】このエステル交換用フラスコにTMPのオ
リゴカーボネートが1470g残存していた。
【0075】このTMPオリゴカーボネートを、滴下漏
斗(160℃に加熱)から、高速ブレード撹拌機(基底
部にまで到達している)と温度計が備わっている1 l
の4つ口フラスコに、120ml/時の速度で連続導入
した。
【0076】この開裂用フラスコを、これのすり連結部
(ground connectors)の所まで、2
40℃に加熱されているオイルバスに浸し、そして0.
5−1.5ミリバールになるまで上記装置の真空排気を
行った。上記オリゴマーが開裂を起こすことで生じたT
MPカーボネートの蒸気をVigreuxカラム(24
℃に加熱)に通して蒸留コンデンサに送り込み、そこで
凝縮させた後、受け槽に集めた。滴下して入れたTMP
オリゴカーボネートの量が約700gになった後、フラ
ッシュ蒸留を中断して、蒸留釜残生成物をフラスコから
まだ熱い間に注ぎ出した。次に、残存量の前駆体(約7
50g)にフラッシュ蒸留を同じフラスコ内で受けさせ
た。
【0077】油状の留出物を約1200g得、これが結
晶化するには時間がかかった。この生成物は下記の組成
を有する: TMPカーボネート 92% TMP 1.0% 3−エチル−ヒドロキシメチル−オキセタン 0.5% フェノール <0.3% 残り :オリゴ−TMPカーボネート これは、環状TMPカーボネートの収率が使用したTM
Pを基準にして理論収率の76.6%であることに相当
する。
【0078】実施例4(比較) 各場合とも、ポリマーを含まない結晶性のトリメチロー
ルプロパンモノカーボネート(TMP−C)(融点41
℃)30gをN2下アンプルに入れて、いろいろな温度
で48時間加熱した後、未重合TMP−Cの割合をゲル
クロマトグラフィーで測定して、前駆体の%で示す。
【0079】50℃: 95%が未重合TMP−C 65℃: 87%が未重合TMP−C 80℃: 68%が未重合TMP−C 100℃: 29%が未重合TMP−C実施例5から12 各アンプルに入れるTMP−Cに安定剤を0.03g
(〜0.1重量%)混合する以外は実施例4を繰り返し
た。全アンプルを100℃に48時間加熱した後、実施
例4に記述した如く分析を行った。
【0080】
【表1】
【0081】安定剤を用いると重合が実施例4に比較し
て有意に抑制されることが分かるであろう。
【0082】実施例12から14 TMP−Cに入れる安定剤の割合および温度を変える以
外は実施例5を繰り返した。時間(48時間)は変えな
かった。
【0083】 12)実施例11と同様な安定剤、65℃ 安定剤の量 0.1 0.05 0.02% 未重合TMP−C 98% 97% 97% 13)実施例5と同様な安定剤、65℃ 安定剤の量 0.1 0.05 0.02% 未重合TMP−C 97% 98% 97% 14)実施例6と同様な安定剤、100℃ 安定剤の量 0.5 0.2 0.1 0.05% 未重合TMP−C 98% 97% 85% 83% 安定剤は、いろいろな濃度で、望ましくない重合に対し
て良好な保護を与える。
【0084】実施例15から17 各場合とも、ポリマーを含まない結晶性TMP−C(融
点41℃)30gを、30gの酢酸ブチル(実施例1
5)、30gの酢酸メトキシプロピル(実施例16)、
または30gのN−メチルピロリドン(実施例17)に
溶解させ、各場合とも実施例5で得た安定剤を0.1%
加えた後、実施例5と同様に、その混合物を100℃に
48時間加熱した。安定化を受けさせたサンプルは実質
的に変化しなかった。安定剤を用いなかった比較実験の
場合にはモノマー含有量が80−85%にまで降下し
た。
【0085】本発明の特徴および態様は以下のとおりで
ある。
【0086】1. 任意に安定化を受けさせてもよい式
(I)
【0087】
【化23】
【0088】[式中、RおよびR1は、同一もしくは異
なり、H、直鎖もしくは分枝C1−C6−アルキル、C3
−C7−シクロアルキルまたは−CH2−OR2(ここ
で、R2は、H、C1−C4−アルキル、アリル、メタリ
ルまたはベンジルを表すか、或は2つのR2基が一緒に
なって−CH2−、−CH(CH3)−、−CH(C
25)−、−CH(C65)−または−CH(C37
−であってもよい)を表し、R1は追加的にC6−C12
アリールを表してもよく、更にRとR1は、それらが置
換基になっている基礎のC原子と一緒になって、シクロ
ペンタン、シクロヘキサン、シクロヘプタン、オキセタ
ン、テトラヒドロフラン、テトラヒドロピランまたはジ
オキサン環を形成していてもよい]で表される環状カー
ボネートの製造を、式(II)
【0089】
【化24】
【0090】[式中、RおよびR1は、上述した意味を
有する]で表される1,3−プロパンジオール化合物と
式(III)
【0091】
【化25】
【0092】[式中、R3は、C1−C4−アルキルまた
はC6−C10−アリールを表す]で表される炭酸エステ
ルのエステル交換でR3OHを脱離させることによって
オリゴ−もしくはポリカーボネートを生じさせそして次
にこのようにして生じさせたオリゴ−もしくはポリカー
ボネートの蒸留解重合を行うことによって環状カーボネ
ート(I)を生じさせることで行う方法であって、エス
テル交換段階と次に行う蒸留解重合段階の両方を錫化合
物、チタン化合物およびジルコニウム化合物から成る群
の1種以上の触媒を(II)と(III)の全重量を基
準にして0.001−5重量%の量、好適には0.03
−0.1重量%の量で存在させて実施し、該エステル交
換を120−180℃、好適には150−170℃の温
度で実施し、該解重合を150−280℃、好適には1
90−250℃、特に好適には200−240℃の温度
で実施し、ここで、該解重合を実施する温度を該エステ
ル交換を実施する温度より30−150℃高くし、そし
て適宜、該解重合で得られる蒸留残渣を50−100%
の量で(II)と(III)のエステル交換反応に循環
させてもよく、そして望ましくない重合が起こらないよ
うに安定化を受けさせる目的で、解重合後の環状カーボ
ネート(I)に、硫黄を含む酸および燐を含む酸および
それらのエステルおよび塩から成る群の1種以上の化合
物を(I)の量を基準にして0.001−5重量%の量
で添加してもよいことを含む方法。
【0093】2. RおよびR1の代わりに基R10およ
びR11を存在させ、ここで、基R10およびR11が、同一
もしくは異なり、H、CH3、C25または−CH2−O
2(ここで、R2は、第1項で与えた範囲を有する)を
表す第1項記載の方法。
【0094】3. R3の代わりに基R13を存在させ、
ここで、基R13がフェニル、トリルまたはクロロフェニ
ル、好適にはフェニルを表す第1項記載の方法。
【0095】4. 該蒸留残渣を60から100%、好
適には70から100%の量で該エステル交換に循環さ
せる第1項記載の方法。
【0096】5. 式
【0097】
【化26】
【0098】[式中、R1は、C1−C6−アルキル、シ
クロヘキシルまたはC6−C12−アリールを表す]で表
される環状カーボネートの安定化を実施する第1項記載
の方法。
【0099】6. 該環状カーボネートの安定化を行う
場合、この上で述べた種類のS化合物およびP化合物に
加えて、エーテル類、エステル類、ケトン類、ニトリル
類、アミド類、ラクタム類およびラクトン類から成る
群、好適にはエステル類、アミド類、ラクタム類および
ラクトン類から成る群の1種以上の溶媒を環状カーボネ
ートとS化合物もしくはP化合物の全重量の2−500
%、好適には3−300%、特に好適には5−200%
の量で添加する第1項記載の方法。
【0100】7. 安定化を行う場合、使用する硫黄を
含む酸およびそれらのエステルおよび塩が、式
【0101】
【化27】
【0102】[式中、指数m、n、oおよびpは、互い
に独立して、ゼロまたは1の数を表すが、上記指数の中
で同時にゼロになり得るのは2つのみであり、Xは、H
+、Li+、Na+、K+、Rb+、Cs+またはN(R3
4,R5,R6+、(ここで、R3からR6は、互いに独
立して、H、C1−C18−アルキル、フェニルまたはベ
ンジルを表す)を表すか、或はC1−C18−アルキル、
6−C12−アリールまたはベンジルを表すが、ここ
で、アルキル、アリールおよびベンジルはメチル、エチ
ル、塩素またはSO3Hで一置換もしくは二置換されて
いてもよく、そしてR2は、−OX、−OOH、−OS
3、−OOSO3、−NH2、−NH(SO3H)、C1
−C18−アルキルまたはC6−C12−アリールの意味を
取るが、ここで、これらはこの上で述べた様式で置換さ
れていてもよく、そしてここで、R2がOXを表す場
合、Xの必ずしも全部がこの上で述べた金属カチオンの
1つを表すとは限らず、そしてnがゼロを表す場合、R
2は、また、二重結合している酸素を表してもよい]で
表されるものであり、そして使用する燐を含む酸および
それらのエステルおよび塩が、式
【0103】
【化28】
【0104】[式中、mは、数ゼロまたは1を表し、R
7は、C1−C20−(シクロ)アルキル、C6−C12−ア
リールまたはC7−C10−アラルキルを表すが、これら
はO−C1−C4−アルキル、S−C1−C4−アルキル、
COOH、CN、Cl、Br、NH2、NH−C1−C4
−アルキル、N(C1−C4−アルキル)2、NH−C6
5、N(C1−C4−アルキル−P(O)(OH)22
たはP(O)(OH)2で一置換または二置換されてい
てもよいか或はこれらの異なる2つの基で二置換されて
いてもよく、ここで、これらが(シクロ)アルキルを含
む場合、1つまたは2つのC原子が−O−、−S−、−
NH−、−N(C1−C4−アルキル)−または−CO−
で置き換わっていてもよくそして/または2つのC原子
が二重結合または三重結合で結合していてもよく、そし
てR8およびR9は、独立して、OX(ここで、Xは、式
(III)に関連して上で述べた意味の範囲を取り、そ
して2つのXが存在している場合、金属カチオンに関す
る制限を含むが、式(IV)に関連して、置換基P
(O)(OH)2が置換基SO3Hの代わりに存在する)
の意味を有し、更にR8はR7の意味の範囲を取ってもよ
く、そしてまたR9はHを表してもよく、更にR7とR8
は、一緒になって、−O−アリーレン−O−または−ア
リーレン−O−(ここで、アリーレンは、ビフェニリル
または−C64−C1−C6−(シクロ)アルキレン−C
64−を表す)を表してもよい]で表されるものである
第1項記載の方法。
【0105】8. 安定化を行う場合、燐を含む酸およ
びそれらのエステルおよび塩から成る群の少なくとも1
種の化合物を該環状カーボネートに添加する第1項記載
の方法。
【0106】9. 式(I)で表される環状カーボネー
トを含有し、かつ硫黄を含む酸および燐を含む酸および
それらのエステルまたはそれらの塩から成る群の少なく
とも1種の化合物を該環状カーボネートの量を基準にし
た上記硫黄化合物および燐化合物量が0.001から5
重量%になるように含有し、そして任意にエーテル類、
エステル類、ケトン類、ニトリル類、アミド類、ラクタ
ム類またはラクトン類から成る群、好適にはエステル
類、アミド類、ラクタム類およびラクトン類から成る群
の1種以上の溶媒を環状カーボネートとS化合物もしく
はP化合物の全重量の2から500%、好適には3から
300%、特に好適には5から200%の量で追加的に
含有していてもよい混合物。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 カール−ハインツ・ノイマン ドイツ53757ザンクトアウグステイン・フ フラテイヒベーク42 (72)発明者 パウル・バグナー ドイツ40597デユツセルドルフ・フリート ホフシユトラーセ12 (72)発明者 マルテイン・メルヒオルス ドイツ52064アーヘン・マウアーシユトラ ーセ102 (72)発明者 ビーラント・ホーフエシユタツト ドイツ47800クレーフエルト・ブツシユシ ユトラーセ169

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 任意に安定化を受けさせてもよい式
    (I) 【化1】 [式中、RおよびR1は、同一もしくは異なり、H、直
    鎖もしくは分枝C1−C6−アルキル、C3−C7−シクロ
    アルキルまたは−CH2−OR2(ここで、R2は、H、
    1−C4−アルキル、アリル、メタリルまたはベンジル
    を表すか、或は2つのR2基が一緒になって−CH2−、
    −CH(CH3)−、−CH(C25)−、−CH(C6
    5)−または−CH(C37)−であってもよい)を
    表し、R1は追加的にC6−C12−アリールを表してもよ
    く、更にRとR1は、それらが置換基になっている基礎
    のC原子と一緒になって、シクロペンタン、シクロヘキ
    サン、シクロヘプタン、オキセタン、テトラヒドロフラ
    ン、テトラヒドロピランまたはジオキサン環を形成して
    いてもよい]で表される環状カーボネートの製造におい
    て、式(II) 【化2】 [式中、RおよびR1は、上述した意味を有する]で表
    される1,3−プロパンジオール化合物と式(III) 【化3】 [式中、R3は、C1−C4−アルキルまたはC6−C10
    アリールを表す]で表される炭酸エステルのエステル交
    換でR3OHを脱離させることによってオリゴ−もしく
    はポリカーボネートを生じさせそして次にこのようにし
    て生じさせたオリゴ−もしくはポリカーボネートの蒸留
    解重合を行うことによって環状カーボネート(I)を生
    じさせることで行う方法であって、エステル交換段階と
    次に行う蒸留解重合段階の両方を錫化合物、チタン化合
    物およびジルコニウム化合物から成る群の1種以上の触
    媒を(II)と(III)の全重量を基準にして0.0
    01−5重量%の量、好適には0.03−0.1重量%
    の量で存在させて実施し、該エステル交換を120−1
    80℃、好適には150−170℃の温度で実施し、該
    解重合を150−280℃、好適には190−250
    ℃、特に好適には200−240℃の温度で実施し、こ
    こで、該解重合を実施する温度を該エステル交換を実施
    する温度より30−150℃高くし、そして適宜、該解
    重合で得られる蒸留残渣を50−100%の量で(I
    I)と(III)のエステル交換反応に循環させてもよ
    く、そして望ましくない重合が起こらないように安定化
    を受けさせる目的で、解重合後の環状カーボネート
    (I)に、硫黄を含む酸および燐を含む酸およびそれら
    のエステルおよび塩から成る群の1種以上の化合物を
    (I)の量を基準にして0.001−5重量%の量で添
    加してもよいことを含む方法。
  2. 【請求項2】 式(I)で表される環状カーボネートを
    含有し、かつ硫黄を含む酸および燐を含む酸およびそれ
    らのエステルまたはそれらの塩から成る群の少なくとも
    1種の化合物を該環状カーボネートの量を基準にした上
    記硫黄化合物および燐化合物量が0.001から5重量
    %になるように含有し、そして任意にエーテル類、エス
    テル類、ケトン類、ニトリル類、アミド類、ラクタム類
    またはラクトン類から成る群、好適にはエステル類、ア
    ミド類、ラクタム類およびラクトン類から成る群の1種
    以上の溶媒を環状カーボネートとS化合物もしくはP化
    合物の全重量の2から500%、好適には3から300
    %、特に好適には5から200%の量で追加的に含有し
    ていてもよい混合物。
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