JPH1059950A - 5−フェニル−3−ピリダジノン誘導体 - Google Patents

5−フェニル−3−ピリダジノン誘導体

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JPH1059950A
JPH1059950A JP9159273A JP15927397A JPH1059950A JP H1059950 A JPH1059950 A JP H1059950A JP 9159273 A JP9159273 A JP 9159273A JP 15927397 A JP15927397 A JP 15927397A JP H1059950 A JPH1059950 A JP H1059950A
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真嗣 稲
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ホスホジエステラーゼIV阻害作用を有する新
規化合物を提供。 【解決手段】 下記一般式(I) 【化1】 (式中、R1は置換を有してもよいC1〜C8のアルキル
基、C3〜C7のシクロアルキル基、インダニル基を表
し、R2はC1〜C4のアルキル基を表し、R3はH、置換
基を有してもよいC1〜C5のアルキル基、C3〜C7のシ
クロアルキル基、ヘテロ原子を含有してもよいアリール
基を表し、R4及びR5はそれぞれ独立して、H;C1
6のアルキル基;置換基を有してもよいフェニル基、
ヘテロ原子を含有する単環式アリール基を表し、点線は
単結合又は二重結合を表す。但し、単結合の場合、R6
はH、C1〜C6のアルキル基を表す。)で表される5−
フェニル−3−ピリダジノン誘導体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はホスホジエステラー
ゼ(PDE)IV阻害作用を有する新規な5−フェニル−
3−ピリダジノン誘導体に関する。
【0002】
【従来の技術および発明が解決しようとする課題】気道
平滑筋の弛緩および炎症細胞の機能の調節には、細胞内
セカンドメッセンジャーであるcAMPが関与してお
り、このcAMPはホスホジエステラーゼ(PDE)に
よって分解され不活性な5’−AMPとなる。PDEに
よる分解を抑制することによりcAMPの濃度を上昇さ
せれば、気管支拡張作用および抗炎症作用が得られ、喘
息のごとき炎症性疾患に対する治療効果を示すものと考
えられる[Eur.Respir.J.,7,579
(1994)]。現在までに、PDEは5種類のアイソ
ザイム(PDEI〜V)に分類されており、それらの分
布状態は組織に応じて異なっている[Trends P
harm.,Sci.,12,19(1991)]。こ
れは、PDEの各アイソザイムに対する特異的な阻害剤
が、様々な組織中において相異なるcAMPの上昇をも
たらす可能性を示唆している。
【0003】PDEアイソザイムのうちIV型の特異的な
阻害剤は、炎症細胞の機能を抑制することが報告され
[Thorax,46,512(1991)]、喘息
[J.Pharmacol.Exp.Ther.,26
6,306(1993)]、皮膚炎[Br.J.Pha
rmacol.,112,332(1994)]などの
炎症性疾患、多発性硬化症[Nature Medic
ine,1,244(1994)]やリューマチ[Cl
in.Exp.Immunol.,100,126(1
995)]などの自己免疫疾患に有用と考えられてい
る。また、PDEのうちIV型のみを阻害することによっ
てテオフィリン等の非選択的PDE阻害剤でみられる心
臓等の副作用を低減することができると考えられる。P
DEIVに特異的な阻害作用を有する化合物としては、下
記式のロリプラム(特開昭50−157360号公報)
が知られている。
【0004】
【化2】
【0005】これ以外にも、PDEIVに特異的な阻害を
示す化合物が公知であるが(WO94/10118号公
報、WO94/12461号公報、特開平5−1172
59号公報、特開平7−101861号公報、WO95
/03794号公報、WO95/08534号公報
等)、現在までに臨床上適用されるには至っておらず、
更に有用な化合物の開発が望まれている。特開昭60−
89421号公報には、下記一般式(II)
【0006】
【化3】
【0007】(上記式中、R1はイソプロピル基または
t−ブチル基を、R2は水素原子、C1〜C4のアルキル
基、C1〜C4のアルコキシ基、ヒドロキシ基またはアミ
ノ基を、R3は水素原子またはメチル基を表す。)で表
される化合物が、ベーターアドレナリン受容体拮抗剤と
して記載されている。特開平4−234369号公報に
は、下記一般式(III)
【0008】
【化4】
【0009】(上記式中、Arは二置換フェニル基、ピ
リジル基またはチエニル基を、R3はC1〜C5のアルキ
ル基、−CH2Ph基または−CH2CH2Ph基を表
す。)で表される化合物が、医薬組成物の合成中間体と
して記載されている。特開昭50−37800号公報に
は、下記一般式(IV)
【0010】
【化5】
【0011】(上記式中、R1、R2、R3およびR4は、
水素原子または低級アルキル基を、Aは水素原子または
酸素原子を表す。)で表される化合物が、鎮痛作用を示
す化合物の合成中間体として記載されている。WO92
/06963号公報には、下記一般式(V)
【0012】
【化6】
【0013】(上記式中、R1およびR2はメトキシ基、
ジフルオロメトキシ基、エトキシ基、C4〜C7のシクロ
アルコキシ基またはC3〜C7のシクロアルキルメトキシ
基を表す。)で表される化合物が、気管支痙れん緩和作
用を示す化合物の合成中間体として記載されている。し
かし、上記一般式(V)の化合物自体が気管支痙れん緩
和作用を示すことは全く記載されていない。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、PDEIV
阻害作用を有する新規な化合物の探索を行った結果、本
発明の5−フェニル−3−ピリダジノン誘導体が強い気
管支拡張作用および抗炎症作用を有することを見出し、
本発明を完成するに至った。即ち、本発明の要旨は、下
記一般式(I)
【0015】
【化7】
【0016】(上記式中、R1は置換基を有してもよい
1〜C8のアルキル基、C3〜C7のシクロアルキル基ま
たはインダニル基を表し、R2はC1〜C4のアルキル基
を表し、R3は水素原子;置換基を有してもよいC1〜C
5のアルキル基;C3〜C7のシクロアルキル基または酸
素原子、窒素原子、硫黄原子の中から選ばれた1個以上
のヘテロ原子を含有してもよいアリール基を表し、R4
およびR5はそれぞれ独立して、水素原子;C1〜C6
アルキル基;置換基を有してもよいフェニル基または酸
素原子、窒素原子、硫黄原子の中から選ばれた1個以上
のヘテロ原子を含有する単環式アリール基を表し、点線
は単結合または二重結合を表す。ただし、点線が単結合
の場合、R6は水素原子またはC1〜C6のアルキル基を
表す。)で表される5−フェニル−3−ピリダジノン誘
導体、その光学異性体またはそれらの医薬上許容される
塩もしくはこれらの水和物または溶媒和物に存する。
【0017】
【発明の実施の形態】以下に本発明を詳細に説明する。
上記一般式(I)のR1としては、C1〜C8の直鎖また
は分岐鎖アルキル基(メチル基、エチル基、プロピル
基、イソプロピル基、n−ブチル基、イソブチル基、s
ec−ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基、1,
1−ジメチルプロピル基、2,2−ジメチルプロピル
基、2−エチルブチル基、n−ヘキシル基、1−メチル
ペンチル基、1,1−ジメチルブチル基、n−ヘプチル
基、n−オクチル基等)が挙げられ、これらは置換基
(フェニル基;シクロプロピル基、シクロブチル基、シ
クロペンチル基、シクロヘキシル基等のシクロアルキル
基;メチル基、エチル基、プロピル基等のアルキル基を
置換基として有するシクロアルキル基等)を有していて
もよく、具体的に置換基を有するC1〜C8のアルキル基
としては、シクロプロピルメチル基、シクロブチルメチ
ル基、シクロペンチルメチル基、シクロヘキシルメチル
基、ベンジル基、フェネチル基、3−フェニルプロピル
基、4−フェニルブチル基、(1−メチルシクロプロピ
ル)メチル基、(1−フェニルシクロプロピル)メチル
基等が挙げられる。さらにR1としては、C3〜C7のシ
クロアルキル基(シクロプロピル基、シクロブチル基、
シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル
基等)、インダニル基が挙げられる。R1として好まし
くは、C1〜C6のアルキル基;置換基としてフェニル
基、C3〜C7のシクロアルキル基またはC1〜C3のアル
キル基を置換基として有するC3〜C7のシクロアルキル
基を有するC1〜C5のアルキル基;C4〜C6のシクロア
ルキル基もしくはインダニル基が挙げられ、更に好まし
くは、シクロペンチル基、シクロプロピルメチル基また
は2−インダニル基が挙げられる。
【0018】R2としては、C1〜C4の直鎖または分岐
鎖アルキル基(メチル基、エチル基、n−プロピル基、
イソプロピル基、n−ブチル基、sec−ブチル基、t
−ブチル基等)が挙げられ、好ましくはメチル基または
エチル基、更に好ましくはメチル基が挙げられる。
【0019】R3としては、水素原子;C1〜C5の直鎖
もしくは分岐鎖アルキル基(メチル基、エチル基、n−
プロピル基、イソプロピル基、n−ブチル基、sec−
ブチル基、t−ブチル基、n−ペンチル基等)が挙げら
れ、これらは置換基として酸素原子、窒素原子、硫黄原
子の中から選ばれた1個以上のヘテロ原子を含有しても
よいアリール基(フェニル基、ピリジル基、チアゾリル
基、フリル基、チエニル基、ナフチル基、キノリル基
等)を有していてもよく、具体的に置換基を有していて
もよいC1〜C5のアルキル基としては、ベンジル基、フ
ェネチル基、3−フェニルプロピル基、4−フェニルブ
チル基、5−フェニルペンチル基、ピリジルメチル基、
フリルメチル基、チアゾリルメチル基、1−ナフチルメ
チル基、4−キノリルメチル基等が挙げられる。さらに
3としては、C3〜C7のシクロアルキル基(シクロプ
ロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロ
ヘキシル基、シクロヘプチル基等);酸素原子、窒素原
子、硫黄原子の中から選ばれた1個以上のヘテロ原子を
含有してもよいアリール基(フェニル基、ピリジル基、
チアゾリル基、フリル基、チエニル基、ナフチル基、キ
ノリル基等)が挙げられる。R3として好ましくは、水
素原子、C1〜C3のアルキル基、アリール基、置換基と
してアリール基を有するC1〜C2のアルキル基が挙げら
れ、更に好ましくは、水素原子、メチル基、エチル基、
フェニル基またはベンジル基が挙げられる。
【0020】R4およびR5は、それぞれ独立して水素原
子;C1〜C6の直鎖または分岐鎖アルキル基(メチル
基、エチル基、プロピル基、イソプロピル基、ブチル
基、sec−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘ
キシル基等);置換基を有していても良いフェニル基
(フェニル基、4−メチルフェニル基、4−クロロフェ
ニル基等);酸素原子、窒素原子、硫黄原子の中から選
ばれた1個以上のヘテロ原子を含有する単環式アリール
基(ピリジル基、チアゾリル基、チエニル基、フリル基
等)が挙げられ、好ましくはR4およびR5は、それぞれ
独立して水素原子、メチル基、エチル基、フェニル基、
ピリジル基が挙げられ、更に好ましくはR5は水素原子
が挙げられる。
【0021】点線は単結合または二重結合を表す。ただ
し、点線が単結合の場合、R6は水素原子またはC1〜C
6のアルキル基(メチル基、エチル基、プロピル基、ブ
チル基、ペンチル基、ヘキシル基等)を表す。点線は好
ましくは二重結合を表す。
【0022】上記一般式(I)の化合物は不斉炭素原子
を有しており、光学異性体が存在する。この光学異性体
も本発明に含まれる。また、上記一般式(I)の化合物
およびその光学異性体の塩も本発明に含まれ、その塩と
しては、薬理学的に許容され得る塩が好ましく、例えば
塩酸塩、臭化水素酸塩、ヨウ化水素酸塩、リン酸塩等の
無機酸塩、およびシュウ酸塩、マレイン酸塩、フマル酸
塩、乳酸塩、リンゴ酸塩、クエン酸塩、酒石酸塩、安息
香酸塩、メタンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸
塩等の有機酸塩が挙げられる。
【0023】さらに、本発明には、上記一般式(I)の
化合物、その光学異性体およびそれらの塩の水和物およ
び溶媒和物も含まれ、溶媒和物の溶媒としては、メタノ
ール、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、ア
セトン、酢酸エチル、クロロホルム等が挙げられる。
【0024】上記一般式(I)の化合物は、公知の方法
(特開昭50−37800号公報、特開昭60−894
21号公報、特開平4−234369号公報)で製造で
きるが、製造方法の例を下記の反応図にて説明する。
【0025】製造方法1
【化8】
【0026】上記反応図中の化合物(XIV)、(XV)お
よび(XVII)は,いずれも上記一般式(I)の化合物に
相当する。
【0027】工程(1):まず、α,β−不飽和ジアルキ
ルエステル(VIII)は、ケトン誘導体(R4が水素原子
の場合はアルデヒド誘導体)(VI)とマロン酸ジアルキ
ルエステル誘導体(VII)とからクネベネーゲル反応に
よって合成される。一般的に反応は、ピペリジン等のア
ミン、アミンの有機酸塩または酢酸アンモニウム等の塩
基の存在下、無溶媒または反応を阻害しないベンゼン、
トルエン等の芳香族炭化水素の溶媒中で行われる。この
反応によって得られた生成物は、既知の方法によって単
離されるが、更なる精製は行わずに次の工程に用いる。
【0028】工程(2):α,β−不飽和ジアルキルエス
テル(VIII)にn−ブチルリチウムのような塩基存在
下、メチル メチルスルフィニル−メチルスルフィド
(IX)を反応させ、チオエーテル(X)を合成する
[J.L.Hermann et al.,Tetra
hedron Letters 47,4707,(1
973)]。 一般的に反応溶媒としては、ジエチルエ
ーテルやテトラヒドロフランなどのエーテル系溶媒を用
い、反応温度は0℃以下で行われる。また、ここで用い
られるメチル メチルスルフィニル−メチルスルフィド
(IX)は、公知の方法[Ogura et al.,T
etrahedron Letters,659,(1
974)]で製造される。
【0029】工程(3):チオエーテル(X)をエタノー
ル中、触媒量の硫酸等の酸の存在下、オルトぎ酸トリエ
チルと反応させ、ジエチルアセタール(XI)を合成す
る。この反応によって得られた生成物は、既知の方法に
よって単離される。
【0030】工程(4):ジエチルアセタール(XI)を塩
基により加水分解、次いで脱炭酸を行い、更に酸処理す
ることにより、3−フェニル酪酸(XII)へと変換す
る。ここで用いられる塩基は例えば水酸化カリウム、水
酸化ナトリウム等であり、溶媒としては水またはアルコ
ール類(エタノール、メタノールなど)等が挙げられ
る。
【0031】工程(5):3−フェニル酪酸(XII)とヒド
ラジン類(XIII)を反応させ、2,3,4,5−テトラ
ヒドロピリダジン−3−オン(XIV)を合成する。この
反応は無溶媒下または溶媒下行われる。溶媒としては、
反応を阻害しないものであればどのようなものでもよ
く、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、メタノー
ル、エタノール、イソプロパノール、ブタノール、デカ
リン、テトラリン、酢酸、水等が挙げられる。反応温度
は通常0〜120℃程度である。この反応によって得ら
れた化合物は、結晶化、再結晶、クロマトグラフィー等
の公知の方法で精製される。
【0032】工程(6):2,3,4,5−テトラヒドロ
ピリダジン−3−オン(XIV)を還元剤によりヘキサヒ
ドロピリダジン−3(2H)−オン(XV)へと変換す
る。ここで用いられる還元剤としては、酸化白金が好ま
しい。この反応によって得られた化合物は、公知の方法
で精製される。
【0033】工程(7):ヘキサヒドロピリダジン−3−
オン(XV)にアルキルハライド類(XVI)を塩基存在下
反応させ、化合物(XVII)を合成する。化合物(XVI)
の式中のXは、ハロゲン原子(塩素原子、臭素原子、ヨ
ウ素原子等)を表す。この反応に使用する塩基としては
例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水素化ナト
リウム、トリエチルアミン、ピリジンなどが挙げられ
る。この反応は無溶媒下または溶媒下行われる。溶媒と
しては、反応を阻害しないものであればどのようなもの
でもよく、例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン、テ
トラヒドロフラン、ジエチルエーテル、ジメチルホルム
アミド、ジメチルスルホキシド、ジクロロメタン、クロ
ロホルム等が挙げられる。この反応によって得られた化
合物は、公知の方法で精製される。
【0034】製造方法2
【化9】
【0035】上記反応図中の化合物(XIV)は、上記一
般式(I)の化合物に相当する。
【0036】工程(8):α,β−不飽和ジアルキルエス
テル(VIII)にn−ブチルリチウムのような塩基存在下
1,3−ジチアン類(XVIII)を反応させ1,3−ジチ
アン体(XIX)を合成する。
【0037】工程(9):1,3−ジチアン体(XIX)を公
知の方法により脱保護し4−ケト酪酸エステル(XX)を
合成する。
【0038】工程(10):4−ケト酪酸エステル(XX)を
工程(4)と同様の方法により4−ケト酪酸(XXI)へと変
換する。
【0039】工程(11):工程(5)と同様の方法により4
−ケト酪酸(XXI)とヒドラジン類(XIII)を反応させ
2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−オン
(XIV)を合成する。
【0040】製造方法3
【化10】
【0041】上記反応図中の化合物(XIV)は、上記一
般式(I)の化合物に相当する。
【0042】工程(12):ケトン誘導体(R5が水素の場
合はアルデヒド誘導体)(XXII)を塩基の存在下ハロゲ
ン化酢酸エステル類を反応させ4−ケト酪酸エステル
(XXIII)を合成する。
【0043】工程(13):工程(5)と同様の方法により4
−ケト酪酸エステル(XXIII)とヒドラジン類(XIII)
を反応させ2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−
3−オン(XIV)を合成する。
【0044】上記反応工程において用いられる出発物質
は、商業的に入手可能な化合物または既知の化合物から
公知の方法に基づいて合成される。出発物質であるケト
ン誘導体(VI)は、WO94/10118号公報に記載
されている方法により製造できる。
【0045】本発明化合物を治療剤として用いる場合、
単独または薬学的に可能な担体と複合して投与する。そ
の組成は、化合物の溶解度、化学的性質、投与経路、投
与計画等によって決定される。
【0046】例えば、顆粒剤、散剤、錠剤、丸剤、硬カ
プセル剤、軟カプセル剤、シロップ剤、乳剤、懸濁剤ま
たは液剤等の剤型にして、経口投与してもよいし、注射
剤(静脈内、筋肉内、皮下)、軟膏剤、坐剤、エアゾー
ル剤等の非経口投与してもよい。また、注射用の粉末に
して用時調製して使用してもよい。経口、経腸、非経
口、局所投与等に適した医薬用の有機または無機の固体
または液体の担体若しくは希釈剤を本発明化合物と共に
用いることができる。例えば、経口剤の場合には乳糖、
ブドウ糖、コーンスターチ、ショ糖などの賦形剤、カル
ボキシメチルセルロースカルシウム、ヒドロキシプロピ
ルセルロースなどの崩壊剤、ステアリン酸カルシウム、
ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリ
コール、硬化油などの滑沢剤、ヒドロキシプロピルセル
ロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボ
キシメチルセルロース、ポリビニルアルコール、ゼラチ
ン、アラビアゴムなどの湿潤剤、その他必要に応じて界
面活性剤、矯味剤などを使用して所望の投与剤型に調製
することができる。
【0047】また、非経口剤の場合には、水、エタノー
ル、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレン
グリコール、寒天、トラガントガムなどの希釈剤を用い
て、必要に応じて溶解補助剤、緩衝剤、保存剤、香料、
着色剤などを使用することができる。製剤の調製法は常
法によればよい。
【0048】臨床投与量は、経口投与により用いる場合
には、成人に対し本発明の化合物として、一般には、1
日量0.01〜1000mgであり、好ましくは0.0
1〜100mgであるが、年令、病状、症状、同時投与
の有無等により適宜増減することが更に好ましい。前記
1日量の薬剤(本発明化合物)は、1日1回、または適
当間隔をおいて1日に2もしくは3回に分けて投与して
もよいし、間欠投与してもよい。また、注射剤として用
いる場合には、成人に対し本発明の化合物として、1回
量0.001〜100mgを連続投与又は間欠投与する
ことが好ましい。
【0049】
【実施例】以下に、本発明を実施例および試験例により
具体的に説明するが、本発明はその要旨を越えない限り
以下の実施例および試験例に限定されるものではない。
【0050】<実施例1> 5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2,3,4,5
−テトラヒドロピリダジン−3−オン(表1化合物N
o.1)の合成 (1)3,4−ジメトキシベンジリデンマロン酸ジエチ
ルエステル 3,4−ジメトキシベンズアルデヒド(ベラトルアルデ
ヒド)9.13g(55mM)をマロン酸ジエチルエス
テル8.00g(50mM)、酢酸0.29mlおよび
ピペリジン0.74mlと共にベンゼン100ml中で
50mMの水が分離するまで、水分離管(ディーン ス
ターク管)を装着した装置内で加熱する。ベンゼン溶液
を水で洗浄した後、無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
乾燥後、ベンゼンを減圧留去し、粗生成物15.40g
を得る。ここで得られた粗生成物は精製せずとも十分な
純度であるため、このまま次反応に用いることができ
る。
【0051】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.33(3H,t,J=7.32Hz)、1.
33(3H,t,J=7.32Hz)、3.87(3
H,s)、3.91(3H,s)、4.29(2H,
q,J=7.32Hz)、4.35(2H,q,J=
7.35Hz)、6.86(1H,d,J=8.30H
z)、7.03(1H,d,J=1.95Hz)、7.
09(1H,dd,J=8.30,1.95Hz)、
7.66(1H,s)
【0052】(2)3−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキシカルボニル酪
酸エチルエステル メチル メチルスルフィニル−メチルスルフィド2.3
4g(18.81mM)の乾燥テトラヒドロフラン24
ml溶液を0℃に冷却し、この溶液にブチルリチウムの
ヘキサン溶液(18.81mM)を滴下し、そのままの
温度で30分程度撹拌する。次いで、この溶液を−78
℃に冷却し、3,4−ジメトキシベンジリデンマロン酸
ジエチルエステル5.00g(15.47mM)の乾燥
テトラヒドロフラン2ml溶液を添加する。得られた溶
液を徐々に室温まで加温し、塩化アンモニウム水溶液に
注ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、有機抽出液を無水硫
酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を除去し、
褐色油状の3−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−
エトキシカルボニル−4−メチルスルフィニル−4−メ
チルチオ酪酸エチルエステル6.70gの粗生成物を得
る。これを無水エタノール25mlに溶解し、オルトギ
酸エチル3.09g(20.88mM)及び硫酸0.2
5mlを加え、室温で3日間撹拌する。この溶液を氷冷
下、炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、ジエチルエーテ
ルで抽出し、有機抽出液を乾燥後、減圧下で溶媒を除去
し、褐色油状の粗生成物を得る。この粗生成物をクロマ
トグラフィーにより精製する。真空下にて濃縮乾燥し、
黄色油状の3−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,
4−ジエトキシ−2−エトキシカルボニル酪酸エチルエ
ステル5.08g(収率79.5%)を得る。
【0053】(3)5−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−
オン 3−(3,4−ジメトキシフェニル)−4,4−ジエト
キシ−2−エトキシカルボニル酪酸エチルエステル3.
07g(7.44mM)及び水酸化カリウム3.41g
をエタノール40ml中で4時間還流する。この溶液を
水に注ぎ、濃塩酸で酸性にし、ジエチルエーテルで抽出
する。有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減
圧下溶媒を除去し、褐色油状の3−(3,4−ジメトキ
シフェニル)−4,4−ジエトキシ酪酸1.98gを得
る。ここで得られた褐色油状物1.98gとヒドラジン
水和物0.90mlを酢酸8.3ml及び水6.3ml
の混合溶液に加え、5時間還流し、炭酸水素ナトリウム
水溶液に注ぎ、塩化メチレンで抽出、乾燥し、減圧下で
溶媒を除去し、黄色固体の残渣を得る。この残渣をフラ
ッシュクロマトグラフィー(SiO2:60%酢酸エチル
/ヘキサンから70%酢酸エチル/ヘキサンの範囲のグ
ラジェントで溶出)により精製する。真空下にて溶媒を
除去、乾燥し、淡黄色固体の標記化合物0.92g(収
率53.0%)を得る。
【0054】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 2.63(1H,dd,J=17.09,11.
23Hz)、2.82(1H,dd,J=17.09,
7.81Hz)、3.81(1H,ddd,J=11.
23,7.81,2.44Hz)、3.89(3H,
s)、3.89(3H,s)、6.71(1H,d,J
=1.96Hz)、6.77(1H,dd,J=8.3
0,1.96Hz)、6.87(1H,d,J=8.3
0Hz)、7.18(1H,d,J=2.44Hz)、
8.48(1H,broad s)
【0055】<実施例2> 5−(3,4−ジメトキシフェニル)−2−フェニル−
2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−オン
(表1化合物No.2)の合成 実施例1(3)で得られた3−(3,4−ジメトキシフ
ェニル)−4,4−ジエトキシ酪酸3.28g(12.
32mM)とフェニルヒドラジン3.33g(30.7
9mM)を酢酸16ml及び水11mlの混合溶液に加
え、5時間還流し、炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、
塩化メチレンで抽出する。有機抽出液を無水硫酸ナトリ
ウムで乾燥し、減圧下で溶媒を除去し、褐色油状物を得
る。これをフラッシュクロマトグラフィー(SiO2:2
0%酢酸エチル/ヘキサンから50%酢酸エチル/ヘキ
サンの範囲のグラジェントで溶出)により精製する。真
空下にて溶媒を除去、乾燥し、黄色固体の標記化合物
0.35g(収率9.1%)を得る。
【0056】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 2.83(1H,dd,J=16.60,11.
23Hz)、3.00(1H,dd,J=16.60,
7.33Hz)、3.89(6H,s)、3.93(1
H,m)、6.76(1H,d,J=1.95Hz)、
6.82(1H,dd,J=8.30,1.95H
z)、6.89(1H,d,J=8.30Hz)、7.
29(1H,d,J=7.33Hz)、7.40−7.
44(3H,m)、7.50−7.52(2H,m)
【0057】<実施例3> 5−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−
オン(表1化合物No.3)の合成 (1)3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジ
リデンマロン酸ジエチルエステル 実施例1(1)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンズアルデヒドのかわりに3−シクロペンチルオキ
シ−4−メトキシベンズアルデヒドを使用し、3−シク
ロペンチルオキシ−4−メトキシベンジリデンマロン酸
ジエチルエステルを得る。
【0058】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.33(6H,t,J=6.83Hz)、1.
58−1.64(2H,m)、1.79−2.00(6
H,m)、3.87(3H,s)、4.29(2H,
q,J=6.83Hz)、4.35(2H,q,J=
6.83Hz)、4.72(1H,m)、6.84(1
H,d,J=8.30Hz)、7.04−7.07(2
H,m)、7.64(1H,s)
【0059】(2)3−(3−シクロペンチルオキシ−
4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エ
トキシカルボニル酪酸エチルエステル 実施例1(2)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステルのかわりに、
3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシベンジリデン
マロン酸ジエチルエステルを使用し、3−(3−シクロ
ペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジ
エトキシ−2−エトキシカルボニル酪酸エチルエステル
(収率89.4%)を得る。
【0060】(3)5−(3−シクロペンチルオキシ−
4−メトキシフェニル)−2,3,4,5−テトラヒド
ロピリダジン−3−オン 実施例1(3)と同様の手法を用い、3−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキ
シカルボニル酪酸エチルエステルのかわりに、3−(3
−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−
4,4−ジエトキシ−2−エトキシカルボニル酪酸エチ
ルエステルを使用し、3−(3−シクロペンチルオキシ
−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ酪酸を
経由した後、淡黄色固体の標記化合物(収率68.9
%)を得る。
【0061】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.58−1.65(2H,m)、1.81−
1.96(6H,m)、2.61(1H,dd,J=1
7.09,7.82Hz)、2.81(1H,dd,J
=17.09,11.72Hz)、3.75−3.80
(1H,m)、3.84(6H,s)、4.74−4.
77(1H,m)、6.71(1H,d,J=1.94
Hz)、6.74(1H,dd,J=8.30,1.9
4Hz)、6.85(1H,d,J=8.30Hz)、
7.17(1H,d,J=2.45Hz)、8.54
(1H,broads)
【0062】<実施例4> 5−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニ
ル)ヘキサヒドロピリダジン−3−オン(表1化合物N
o.4)の合成 実施例3で得られた5−(3−シクロペンチルオキシ−
4−メトキシフェニル)−2,3,4,5−テトラヒド
ロピリダジン−3−オン0.40g(1.39mM)を
エタノール8ml、酢酸0.12mlの溶液に溶解し、
この溶液に酸化白金(IV)0.13gを加え、水素気流
下、常圧・常温で撹拌する。6時間後、この溶液を濾過
し、濾液を減圧濃縮した後、得られる残渣に炭酸水素ナ
トリウム水溶液を加え、塩化メチレンで抽出する。有機
抽出液を無水硫酸ナトリウムで乾燥し、溶媒を減圧下で
除去し、粗生成物を得る。この粗生成物をフラッシュク
ロマトグラフィー(SiO2:2%メタノール/塩化メチ
レンから5%メタノール/塩化メチレンの範囲のグラジ
ェントで溶出)により精製する。真空下にて溶媒を除
去、乾燥し、白色固体の標記化合物0.35g(収率8
5.9%)を得る。
【0063】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.57−1.65(2H,m)、1.79−
1.96(6H,m)、2.67(1H,dd,J=1
8.07,7.32Hz)、2.86(1H,dd,J
=18.07,7.32Hz)、2.97−3.02
(1H,m)、3.20−3.34(2H,m)、3.
84(3H,s)、4.07(1H,broad
s)、4.76(1H,m)、6.70−6.73(2
H,m)、6.85(1H,d,J=1.81Hz)、
7.11(1H,broad s)
【0064】<実施例5> 5−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニ
ル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロピリ
ダジン−3−オン(表1化合物No.5)の合成 実施例3(3)で得られる3−(3−シクロペンチルオ
キシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ酪
酸1.48g(4.62mM)とメチルヒドラジン0.
43g(9.24mM)を酢酸4ml、水2.5mlの
溶液中5時間還流する。後の操作は、実施例1(3)と
同様の手法を用い、黄褐色固体の標記化合物0.68g
(収率48.8%)を得る。
【0065】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.60−1.65(2H,m)、1.81−
1.95(6H,m)、2.60(1H,dd,J=1
6.60,11.72Hz)、2.79(1H,dd,
J=16.60,7.81Hz)、3.40(3H,
s)、3.75(1H,m)、3.84(3H,s)、
4.75(1H,m)、6.69−6.73(2H,
m)、6.85(1H,d,J=7.82Hz)、7.
19(1H,d,J=1.95Hz)
【0066】<実施例6> 2−ベンジル−5−(3−シクロペンチルオキシ−4−
メトキシフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロピ
リダジン−3−オン(表1化合物No.6)の合成 実施例3(3)で得られる3−(3−シクロペンチルオ
キシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ酪
酸0.73g(2.28mM)とベンジルヒドラジン塩
酸塩0.36g(2.28mM)を酢酸2ml、水1.
3mlの溶液中5時間還流する。後の操作は、実施例1
(3)と同様の手法を用い、褐色固体の標記化合物0.
34g(収率39.5%)を得る。
【0067】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.55−1.61(2H,m)、1.64−
1.92(6H,m)、2.65(1H,dd,J=1
6.60,11.72Hz)、2.83(1H,dd,
J=16.60,7.33Hz)、3.75(1H,
m)、3.83(3H,s)、4.67(1H,m)、
4.96(1H,d,J=14.65Hz)、5.00
(1H,d,J=14.65Hz)、6.65(1H,
d,J=1.95Hz)、6.67(1H,dd,J=
8.30,1.95Hz)、6.81(1H,d,J=
8.30Hz)、7.22(1H,d,J=2.44H
z)、7.27−7.38(5H,m)
【0068】<実施例7> 5−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−
2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−オン
(表1化合物No.7)の合成 (1)3−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジリデン
マロン酸ジエチルエステル 実施例1(1)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンズアルデヒドのかわりに、3−ベンジルオキシ−
4−メトキシベンズアルデヒドを使用し、3−ベンジル
オキシ−4−メトキシベンジリデンマロン酸ジエチルエ
ステルを得る。
【0069】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.29(3H,t,J=7.33Hz)、1.
32(3H,t,J=6.83Hz)、4.27(2
H,q,J=6.83Hz)、4.28(2H,q,J
=7.33Hz)、3.91(3H,s)、5.12
(2H,s)、6.88(1H,d,J=8.30H
z)、7.07(1H,d,J=1.95Hz)、7.
10(1H,dd,J=8.30,1.95Hz)、
7.31(1H,m)、7.38(2H,dd,J=
7.82,6.83Hz)、7.43(2H,d,J=
7.81Hz)、7.61(1H,s)
【0070】(2)3−(3−ベンジルオキシ−4−メ
トキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキシ
カルボニル酪酸エチルエステル 実施例1(2)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステルのかわりに3
−ベンジルオキシ−4−メトキシベンジリデンマロン酸
ジエチルエステルを使用し、3−(3−ベンジルオキシ
−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−
エトキシカルボニル酪酸エチルエステル(収率67.3
%)を得る。
【0071】(3)5−(3−ベンジルオキシ−4−メ
トキシフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロピリ
ダジン−3−オン 実施例1(3)と同様の手法を用い、3−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキ
シカルボニル酪酸エチルエステルのかわりに、3−(3
−ベンジルオキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−
ジエトキシ−2−エトキシカルボニル酪酸エチルエステ
ルを使用し、3−(3−ベンジルオキシ−4−メトキシ
フェニル)−4,4−ジエトキシ酪酸を経由した後、淡
黄色固体の標記化合物(収率77.1%)を得る。
【0072】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 2.53(1H,dd,J=17.09,11.
23Hz)、2.75(1H,dd,J=17.09,
7.81Hz)、3.73(1H,m)、3.89(3
H,s)、5.15(2H,s)、6.71(1H,
d,J=1.95Hz)、6.77(1H,dd,J=
8.30,1.95Hz)、6.89(1H,d,J=
8.30Hz)、7.10(1H,d,J=2.44H
z)、7.31(1H,m)、7.37(2H,dd,
J=7.81,7.81Hz)、7.42(2H,d,
J=7.81Hz)、8.37(1H,broad
s)
【0073】<実施例8> 5−(4−メトキシ−3−フェネチルオキシフェニル)
−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−オン
(表1化合物No.8)の合成 (1)4−メトキシ−3−フェネチルオキシベンズアル
デヒド イソバニリン2.00g(13.14mM)、フェネチ
ルアルコール1.61g(13.14mM)及びトリフ
ェニルホスフィン4.14g(15.77mM)を乾燥
テトラヒドロフラン50mlに溶解し、この溶液にジエ
チル アゾジカルボキシレート2.75g(15.77
mM)を室温にて注意深く滴下する。室温で一晩撹拌し
た後、この溶液をジエチルエーテル100mlを加えて
希釈し、水酸化ナトリウム水溶液、水で順次洗浄する。
有機溶液を無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶
媒を除去し、淡黄色油状の残渣を得る。この残渣をフラ
ッシュクロマトグラフィー(SiO2:25%ヘキサン/
酢酸エチルで溶出)により精製する。真空下にて溶媒を
除去、乾燥し、淡黄色油状の4−メトキシ−3−フェネ
チルオキシベンズアルデヒド2.88g(収率85.5
%)を得る。
【0074】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 3.19(2H,t,J=7.33Hz)、4.
28(2H,t,J=7.33Hz)、6.98(1
H,d,J=8.30Hz)、7.23−7.35(5
H,m)、7.40(1H,d,J=1.96Hz)、
7.46(1H,dd,J=8.30,1.96H
z)、9.83(1H,s)
【0075】(2)4−メトキシ−3−フェネチルオキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステル 実施例1(1)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンズアルデヒドのかわりに、4−メトキシ−3−フ
ェネチルオキシベンズアルデヒドを使用し、4−メトキ
シ−3−フェネチルオキシベンジリデンマロン酸ジエチ
ルエステルを得る。
【0076】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.25(3H,t,J=7.32Hz)、1.
32(3H,t,J=7.32Hz)、3.16(2
H,t,J=7.82Hz)、3.90(3H,s)、
4.18(2H,t,J=7.82Hz)、4.27
(2H,q,J=7.32Hz)、4.28(2H,
q,J=7.32Hz)、6.86(1H,d,J=
8.30Hz)、7.03(1H,d,J=1.95H
z)、7.09(1H,dd,J=8.30,1.95
Hz)、7.23−7.35(5H,m)、7.62
(1H,s)
【0077】(3)4,4−ジエトキシ−2−エトキシ
カルボニル−3−(4−メトキシ−3−フェネチルオキ
シフェニル)酪酸エチルエステル 実施例1(2)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステルのかわりに、
4−メトキシ−3−フェネチルオキシベンジリデンマロ
ン酸ジエチルエステルを使用し、4,4−ジエトキシ−
2−エトキシカルボニル−3−(4−メトキシ−3−フ
ェネチルオキシフェニル)酪酸エチルエステル(収率6
4.6%)を得る。
【0078】(4)5−(4−メトキシ−3−フェネチ
ルオキシフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロピ
リダジン−3−オン 実施例1(3)と同様の手法を用い、3−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキ
シカルボニル酪酸エチルエステルのかわりに、4,4−
ジエトキシ−2−エトキシカルボニル−3−(4−メト
キシ−3−フェネチルオキシフェニル)酪酸エチルエス
テルを使用し、4,4−ジエトキシ−3−(4−メトキ
シ−3−フェネチルオキシフェニル)酪酸を経由した
後、淡黄色固体の標記化合物(収率51.4%)を得
る。
【0079】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 2.58(1H,dd,J=17.09,11.
72Hz)、2.78(1H,dd,J=17.09,
7.81Hz)、3.17(2H,t,J=7.33H
z)、3.75(1H,ddd,J=11.72,7.
81,2.45Hz)、3.87(3H,s)、4.2
1(2H,t,J=7.33Hz)、6.67(1H,
d,J=1.95Hz)、6.76(1H,dd,J=
8.30,1.95Hz)、6.87(1H,d,J=
8.30Hz)、7.13(1H,d,J=2.45H
z)、7.28−7.35(5H,m)、8.41(1
H,broad s)
【0080】<実施例9> 5−[3−(2−インダニルオキシ)−4−メトキシフ
ェニル]−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−
3−オン(表1化合物No.9)の合成 (1)3−(2−インダニルオキシ)−4−メトキシベ
ンズアルデヒド 実施例8(1)と同様の手法を用い、フェネチルアルコ
ールのかわりに、2−インダノールを使用し、淡黄色固
体の3−(2−インダニルオキシ)−4−メトキシベン
ズアルデヒド(収率62.6%)を得る。
【0081】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 3.25(2H,dd,J=16.60,3.4
2Hz)、3.46(2H,dd,J=16.60,
6.35Hz)、3.90(3H,s)、5.26(1
H,m)、6.98(1H,d,J=8.30Hz)、
7.17−7.21(2H,m)、7.22−7.25
(2H,m)、7.46−7.49(2H,m)、9.
87(1H,s)
【0082】(2)3−(2−インダニルオキシ)−4
−メトキシベンジリデンマロン酸ジエチルエステル 実施例1(1)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンズアルデヒドのかわりに、3−(2−インダニル
オキシ)−4−メトキシベンズアルデヒドを使用し、3
−(2−インダニルオキシ)−4−メトキシベンジリデ
ンマロン酸ジエチルエステルを得る。
【0083】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.32(3H,t,J=7.33Hz)、1.
33(3H,t,J=7.33Hz)、3.22(2
H,dd,J=16.60,3.90Hz)、3.40
(2H,dd,J=16.60,6.84Hz)、3.
85(3H,s)、4.30(2H,q,J=7.33
Hz)、4.35(2H,q,J=7.33Hz)、
5.14(1H,m)、6.86(1H,d,J=8.
79Hz)、7.10−7.11(2H,m)、7.1
7−7.25(4H,m)、7.66(1H,s)
【0084】(3)4,4−ジエトキシ−2−エトキシ
カルボニル−3−[3−(2−インダニルオキシ)−4
−メトキシフェニル]酪酸エチルエステル 実施例1(2)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステルのかわりに、
3−(2−インダニルオキシ)−4−メトキシベンジリ
デンマロン酸ジエチルエステルを使用し、4,4−ジエ
トキシ−2−エトキシカルボニル−3−[3−(2−イ
ンダニルオキシ)−4−メトキシフェニル]酪酸エチル
エステル(収率74.6%)を得る。
【0085】(4)5−[3−(2−インダニルオキ
シ)−4−メトキシフェニル]−2,3,4,5−テト
ラヒドロピリダジン−3−オン 実施例1(3)と同様の手法を用い、3−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキ
シカルボニル酪酸エチルエステルのかわりに、4,4−
ジエトキシ−2−エトキシカルボニル−3−[3−(2
−インダニルオキシ)−4−メトキシフェニル]酪酸エ
チルエステルを使用し、4,4−ジエトキシ−3−[3
−(2−インダニルオキシ)−4−メトキシフェニル]
酪酸を経由した後、白色固体の標記化合物(収率53.
6%)を得る。
【0086】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 2.63(1H,dd,J=17.09,11.
23Hz)、2.83(1H,dd,J=17.09,
7.81Hz)、3.23(2H,dd,J=16.6
0,3.90Hz)、3.36(2H,dd,J=1
6.60,6.35Hz)、3.80(1H,m)、
3.82(3H,s)、5.18(1H,m)、6.7
7(1H,d,J=1.95Hz)、6.80(1H,
dd,J=8.30,1.95Hz)、6.88(1
H,d,J=8.30Hz)、7.17−7.26(5
H,m)、8.41(1H,broad s)
【0087】<実施例10> 5−(3−シクロプロピルメチルオキシ−4−メトキシ
フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン
−3−オン(表1化合物No.10)の合成 (1)3−シクロプロピルメチルオキシ−4−メトキシ
ベンズアルデヒド 実施例8(1)と同様の手法を用い、フェネチルアルコ
ールのかわりに、シクロプロピルカルビノールを使用
し、白色固体の3−シクロプロピルメチルオキシ−4−
メトキシベンズアルデヒド(収率77.4%)を得る。
【0088】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.36−0.40(2H,m)、0.65−
0.70(2H,m)、1.34−1.38(1H,
m)、3.92(2H,d,J=6.84Hz)、3.
97(3H,s)、6.98(1H,d,J=8.30
Hz)、7.39(1H,d,J=1.95Hz)、
7.45(1H,dd,J=8.30,1.95H
z)、9.84(1H,s)
【0089】(2)3−シクロプロピルメチルオキシ−
4−メトキシベンジリデンマロン酸ジエチルエステル 実施例1(1)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シアルデヒドのかわりに、3−シクロプロピルメチルオ
キシ−4−メトキシベンズアルデヒドを使用し、3−シ
クロプロピルメチルオキシ−4−メトキシベンジリデン
マロン酸ジエチルエステルを得る。
【0090】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.34−0.38(2H,m)、0.63−
0.68(2H,m)、1.32(6H,t,J=7.
33Hz)、1.30−1.35(1H,m)、3.8
3(2H,d,J=7.32Hz)、3.90(3H,
s)、4.29(2H,q,J=7.32Hz)、4.
34(2H,q,J=7.32Hz)、6.86(1
H,d,J=8.30Hz)、7.02(1H,d,J
=1.95Hz)、7.08(1H,dd,J=8.3
0,1.95Hz)、7.63(1H,s)
【0091】(3)3−(3−シクロプロピルメチルオ
キシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−
2−エトキシカルボニル酪酸エチルエステル 実施例1(2)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステルのかわりに、
3−シクロプロピルメチルオキシ−4−メトキシベンジ
リデンマロン酸ジエチルエステルを使用し、3−(シク
ロプロピルメチルオキシ−4−メトキシフェニル)−
4,4−ジエトキシ−2−エトキシカルボニル酪酸エチ
ルエステル(収率90.6%)を得る。
【0092】(4)5−(3−シクロプロピルメチルオ
キシ−4−メトキシフェニル)−2,3,4,5−テト
ラヒドロピリダジン−3−オン 実施例1(3)と同様の手法を用い、3−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキ
シカルボニル酪酸エチルエステルのかわりに、3−(3
−シクロプロピルメチルオキシ−4−メトキシフェニ
ル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキシカルボニル酪
酸エチルエステルを使用し、3−(3−シクロプロピル
メチルオキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエ
トキシ酪酸を経由した後、黄色固体の標記化合物(収率
43.0%)を得る。
【0093】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.34−0.38(2H,m)、0.63−
0.68(2H,m)、1.28−1.35(1H,
m)、2.61(1H,dd,J=17.09,11.
72Hz)、2.80(1H,dd,J=17.09,
7.81Hz)、3.77(1H,ddd,J=11.
72,7.81,2.44Hz)、3.85(2H,
d,J=7.32Hz)、3.87(3H,s)、6.
71(1H,d,J=2.44Hz)、6.77(1
H,dd,J=8.30,2.44Hz)、6.87
(1H,d,J=8.30Hz)、7.16(1H,
d,J=2.44Hz)、8.46(1H,broad
s)
【0094】<実施例11> 5−[4−メトキシ−3−[(1−メチルシクロプロピ
ル)メチルオキシ]フェニル]−2,3,4,5−テト
ラヒドロピリダジン−3−オン(表1化合物No.1
1)の合成 (1)4−メトキシ−3−[(1−メチルシクロプロピ
ル)メチルオキシ]ベンズアルデヒド 実施例8(1)と同様の手法を用い、フェネチルアルコ
ールのかわりに、(1−メチルシクロプロピル)カルビ
ノールを使用し、黄色オイルの4−メトキシ−3−
[(1−メチルシクロプロピル)メチルオキシ]ベンズ
アルデヒド(収率65.0%)を得る。
【0095】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.45−0.47(2H,m)、0.56−
0.57(2H,m)、1.27(3H,s)、3.8
4(2H,s)、3.95(3H,s)、6.97(1
H,d,J=8.30Hz)、7.37(1H,bro
ad)、7.45(1H,dd,J=8.30,1.4
6Hz)、9.83(1H,s)
【0096】(2)4−メトキシ−3−[(1−メチル
シクロプロピル)メチルオキシ]ベンジリデンマロン酸
ジエチルエステル 実施例1(1)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シアルデヒドのかわりに、4−メトキシ−3−[(1−
メチルシクロプロピル)メチルオキシ]ベンズアルデヒ
ドを使用し、4−メトキシ−3−[(1−メチルシクロ
プロピル)メチルオキシ]ベンジリデンマロン酸ジエチ
ルエステルを得る。
【0097】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.44(2H,m)、0.54(2H,m)、
1.26(3H,s)、1.32(6H,t,J=7.
32Hz)、3.74(2H,s)、3.89(3H,
s)、4.29(2H,q,J=7.32Hz)、4.
34(2H,q,J=7.32Hz)、6.85(1
H,d,J=8.30Hz)、6.99(1H,d,J
=1.95Hz)、7.08(1H,dd,J=8.3
0,1.95Hz)、7.63(1H,s)
【0098】(3)4,4−ジエトキシ−2−エトキシ
カルボニル−3−[4−メトキシ−3−[(1−メチル
シクロプロピル)メチルオキシ]フェニル]酪酸エチル
エステル 実施例1(2)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステルのかわりに、
4−メトキシ−3−[(1−メチルシクロプロピル)メ
チルオキシ]ベンジリデンマロン酸ジエチルエステルを
使用し、4,4−ジエトキシ−2−エトキシカルボニル
−3−[4−メトキシ−3−[(1−メチルシクロプロ
ピル)メチルオキシ]フェニル]酪酸エチルエステル
(収率53.8%)を得る。
【0099】(4)5−[4−メトキシ−3−[(1−
メチルシクロプロピル)メチルオキシ]フェニル]−
2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−オン 実施例1(3)と同様の手法を用い、3−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキ
シカルボニル酪酸エチルエステルのかわりに、4,4−
ジエトキシ−2−エトキシカルボニル−3−[4−メト
キシ−3−[(1−メチルシクロプロピル)メチルオキ
シ]フェニル]酪酸エチルエステルを使用し、4,4−
ジエトキシ−3−[4−メトキシ−3−[(1−メチル
シクロプロピル)メチルオキシ]フェニル]酪酸を経由
した後、白色固体の標記化合物(収率48.8%)を得
る。
【0100】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.43−0.45(2H,m)、0.53−
0.56(2H,m)、1.26(3H,s)、2.6
1(1H,dd,J=17.09,11.23Hz)、
2.80(1H,dd,J=17.09,7.32H
z)、3.74−3.80(1H,m)、3.77(2
H,s)、3.86(3H,s)、6.70(1H,
d,J=1.95Hz)、6.76(1H,dd,J=
8.30,1.95Hz)、6.87(1H,d,J=
8.30Hz)、7.16(1H,d,J=1.96H
z)、8.52(1H,broad s)
【0101】<実施例12> 5−[4−メトキシ−3−(2−メチルプロポキシ)フ
ェニル]−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−
3−オン(表1化合物No.12)の合成 (1)4−メトキシ−3−(2−メチルプロポキシ)ベ
ンズアルデヒド 実施例8(1)と同様の手法を用い、フェネチルアルコ
ールのかわりに、イソブチルアルコールを使用し、黄色
オイルの4−メトキシ−3−(2−メチルプロポキシ)
ベンズアルデヒド(収率75.8%)を得る。
【0102】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.05(6H,d,J=6.83Hz)、2.
19(1H,m,J=6.83Hz)、3.83(2
H,d,J=6.83Hz)、3.95(3H,s)、
6.97(1H,d,J=7.81Hz)、7.40
(1H,d,J=1.46Hz)、7.44(1H,d
d,J=7.81,1.46Hz)、9.84(1H,
s)
【0103】(2)4−メトキシ−3−(2−メチルプ
ロポキシ)ベンジリデンマロン酸ジエチルエステル 実施例1(1)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シアルデヒドのかわりに、4−メトキシ−3−(2−メ
チルプロポキシ)ベンズアルデヒドを使用し、4−メト
キシ−3−(2−メチルプロポキシ)ベンジリデンマロ
ン酸ジエチルエステルを得る。
【0104】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.03(6H,d,J=6.34Hz)、1.
33(3H,t,J=6.83Hz)、1.33(3
H,t,J=6.83Hz)、2.16(1H,m)、
3.74(2H,d,J=6.84Hz)、3.89
(3H,s)、4.29(2H,q,J=6.83H
z)、4.35(2H,q,J=6.83Hz)、6.
85(1H,d,J=8.30Hz)、7.02(1
H,d,J=1.95Hz)、7.07(1H,dd、
J=8.30,1.95Hz)、7.64(1H,s)
【0105】(3)4,4−ジエトキシ−2−エトキシ
カルボニル−3−[4−メトキシ−3−(2−メチルプ
ロポキシ)フェニル]酪酸エチルエステル 実施例1(2)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステルのかわりに、
4−メトキシ−3−(2−メチルプロポキシ)ベンジリ
デンマロン酸ジエチルエステルを使用し、4,4−ジエ
トキシ−2−エトキシカルボニル−3−[4−メトキシ
−3−(2−メチルプロポキシ)フェニル]酪酸エチル
エステル(収率55.1%)を得る。
【0106】(4)5−[4−メトキシ−3−(2−メ
チルプロポキシ)フェニル]−2,3,4,5−テトラ
ヒドロピリダジン−3−オン 実施例1(3)と同様の手法を用い、3−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキ
シカルボニル酪酸エチルエステルのかわりに、4,4−
ジエトキシ−2−エトキシカルボニル−3−[4−メト
キシ−3−(2−メチルプロポキシ)フェニル]酪酸エ
チルエステルを使用し、4,4−ジエトキシ−3−[4
−メトキシ−3−(2−メチルプロポキシ)フェニル]
酪酸を経由した後、淡黄色固体の標記化合物(収率4
8.6%)を得る。
【0107】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.04(6H,d,J=6.83Hz)、2.
16(1H,m,J=6.83Hz)、2.62(1
H,dd,J=17.09,11.72Hz)、2.8
1(1H,dd,J=17.09,7.81Hz)、
3.76(2H,d,J=6.83Hz)、3.78
(1H,ddd,J=11.72,7.81,1.95
Hz)、3.86(3H,s)、6.71(1H,d,
J=2.44Hz)、6.75(1H,dd,J=8.
30,2.44Hz)、6.87(1H,d,J=8.
30Hz)、7.17(1H,d,J=1.95H
z)、8.44(1H,broad s)
【0108】<実施例13> 5−(3−ブトキシ−4−メトキシフェニル)−2,
3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−オン(表1
化合物No.13)の合成 (1)3−ブトキシ−4−メトキシベンズアルデヒド 実施例8(1)と同様の手法を用い、フェネチルアルコ
ールのかわりに、ブタノールを使用し、3−ブトキシ−
4−メトキシベンズアルデヒド(収率99.0%)を得
る。
【0109】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.99(3H,t,J=7.32Hz)、1.
46−1.55(2H,m)、1.82−1.89(2
H,m)、3.95(3H,s)、4.08(2H,
t,J=6.83Hz)、6.98(1H,d,J=
7.81Hz)、7.40−7.46(2H,m)
【0110】(2)3−ブトキシ−4−メトキシベンジ
リデンマロン酸ジエチルエステル 実施例1(1)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シアルデヒドのかわりに、3−ブトキシ−4−メトキシ
ベンズアルデヒドを使用し、3−ブトキシ−4−メトキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステルを得る。
【0111】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.98(3H,t,J=7.32Hz)、1.
33(6H,t,J=7.32Hz)、1.49(2
H,q,J=7.32Hz)、1.83(2H,m,J
=7.32Hz)、3.89(3H,s)、3.99
(2H,t,J=7.32Hz)、4.29(2H,
q,J=7.33Hz)、4.35(2H,q,J=
7.33Hz)、6.85(1H,d,J=8.30H
z)、7.03(1H,d,J=1.95Hz)、7.
07(1H,dd,J=8.30,1.95Hz)、
7.64(1H,s)
【0112】(3)3−(3−ブトキシ−4−メトキシ
フェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキシカルボ
ニル酪酸エチルエステル 実施例1(2)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステルのかわりに、
3−ブトキシ−4−メトキシベンジリデンマロン酸ジエ
チルエステルを使用し、3−(3−ブトキシ−4−メト
キシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキシカ
ルボニル酪酸エチルエステル(収率64.2%)を得
る。
【0113】(4)5−(3−ブトキシ−4−メトキシ
フェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン
−3−オン 実施例1(3)と同様の手法を用い、3−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキ
シカルボニル酪酸エチルエステルのかわりに、3−(3
−ブトキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエト
キシ−2−エトキシカルボニル酪酸エチルエステルを使
用し、3−(3−ブトキシ−4−メトキシフェニル)−
4,4−ジエトキシ酪酸を経由した後、黄色固体の標記
化合物(収率47.5%)を得る。
【0114】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.98(3H,t,J=7.33Hz)、1.
50(2H,m)、1.83(2H,m)、2.62
(1H,dd,J=17.09,11.72Hz)、
2.81(1H,dd,J=17.09,7.82H
z)、3.79(1H,ddd,J=11.72,7.
82,1.95Hz)、3.86(3H,s)、4.0
1(2H,t,J=6.84Hz)、6.72(1H,
d,J=1.95Hz)、6.76(1H,dd,J=
8.30,1.95Hz)、6.86(1H,d,J=
8.30Hz)、7.18(1H,d,J=1.95H
z)、8.63(1H,broad s)、
【0115】<実施例14> 5−[3−(2−エチルブトキシ)−4−メトキシフェ
ニル]−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3
−オン(表1化合物No.14)の合成 (1)3−(2−エチルブトキシ)−4−メトキシベン
ズアルデヒド 実施例8(1)と同様の手法を用い、フェネチルアルコ
ールのかわりに、2−エチルブタノールを使用し、無色
オイルの3−(2−エチルブトキシ)−4−メトキシベ
ンズアルデヒド(収率78.4%)を得る。
【0116】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.94(6H,t,J=7.32Hz)、1.
43−1.56(4H,m)、1.80(1H,m)、
3.94(3H,s)、3.94(2H,d,J=6.
35Hz)、6.97(1H,d,J=7.82H
z)、7.41(1H,d,J=1.95Hz)、7.
44(1H,dd,J=7.82,1.95Hz)、
9.85(1H,s)
【0117】(2)3−(2−エチルブトキシ)−4−
メトキシベンジリデンマロン酸ジエチルエステル 実施例1(1)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シアルデヒドのかわりに、3−(2−エチルブトキシ)
−4−メトキシベンズアルデヒドを使用し、3−(2−
エチルブトキシ)−4−メトキシベンジリデンマロン酸
ジエチルエステルを得る。
【0118】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.93(6H,t,J=7.32Hz)、1.
33(6H,t,J=7.32Hz)、1.42−1.
55(4H,m)、1.77(1H,m)、3.85
(2H,d,J=6.35Hz)、3.88(3H,
s)、4.29(2H,q,J=7.32Hz)、4.
35(2H,q,J=7.32Hz)、6.85(1
H,d,J=8.30Hz)、7.03(1H,d,J
=1.95Hz)、7.07(1H,dd,J=8.3
0,1.95Hz)、7.65(1H,s)
【0119】(3)4,4−ジエトキシ−2−エトキシ
カルボニル−3−[3−(2−エチルブトキシ)−4−
メトキシフェニル]酪酸エチルエステル 実施例1(2)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステルのかわりに、
3−(2−エチルブトキシ)−4−メトキシベンジリデ
ンマロン酸ジエチルエステルを使用し、4,4−ジエト
キシ−2−エトキシカルボニル−3−[3−(2−エチ
ルブトキシ)−4−メトキシフェニル]酪酸エチルエス
テル(収率68.5%)を得る。
【0120】(4)5−[3−(2−エチルブトキシ)
−4−メトキシフェニル]−2,3,4,5−テトラヒ
ドロピリダジン−3−オン 実施例1(3)と同様の手法を用い、3−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキ
シカルボニル酪酸エチルエステルのかわりに、4,4−
ジエトキシ−2−エトキシカルボニル−3−[3−(2
−エチルブトキシ)−4−メトキシフェニル]酪酸エチ
ルエステルを使用し、4,4−ジエトキシ−3−[3−
(2−エチルブトキシ)−4−メトキシフェニル]酪酸
を経由した後、黄色固体の標記化合物(収率36.9
%)を得る。
【0121】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.94(6H,t,J=7.32Hz)、1.
42−1.54(4H,m)、1.76(1H,m,J
=6.35Hz)、2.63(1H,dd,J=17.
09,11.71Hz)、2.81(1H,dd,J=
17.09,7.33Hz)、3.78(1H,m)、
3.85(3H,s)、3.87(2H,d,J=6.
35Hz)、6.72(1H,d,J=1.95H
z)、6.75(1H,dd,J=8.30,1.95
Hz)、6.87(1H,d,J=8.30Hz)、
7.18(1H, broad s)、8.44(1
H, broad s)
【0122】<実施例15> 5−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−4−メト
キシフェニル]−2,3,4,5−テトラヒドロピリダ
ジン−3−オン(表1化合物No.15)の合成 (1)3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−4−メト
キシベンズアルデヒド 実施例8(1)と同様の手法を用い、フェネチルアルコ
ールのかわりに、2,2−ジメチルプロパノールを使用
し、黄色オイルの3−(2,2−ジメチルプロポキシ)
−4−メトキシベンズアルデヒド(収率34.8%)を
得る。
【0123】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.07(9H,s)、3.70(2H,s)、
3.94(3H,s)、6.96(1H,d,J=8.
30Hz)、7.39(1H,d,J=1.95H
z)、7.43(1H,dd,J=8.30,1.95
Hz)、9.84(1H,s)
【0124】(2)3−(2,2−ジメチルプロポキ
シ)−4−メトキシベンジリデンマロン酸ジエチルエス
テル 実施例1(1)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シアルデヒドのかわりに、3−(2,2−ジメチルプロ
ポキシ)−4−メトキシベンズアルデヒドを使用し、3
−(2,2−ジメチルプロポキシ)−4−メトキシベン
ジリデンマロン酸ジエチルエステルを得る。
【0125】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.05(9H,s)、1.33(3H,t,J
=7.33Hz)、1.34(3H,t,J=7.33
Hz)、3.60(2H,s)、3.88(3H,
s)、4.29(2H,q,J=7.33Hz)、4.
35(2H,q,J=7.33Hz)、6.84(1
H,d,J=8.30Hz)、7.00(1H,d,J
=1.95Hz)、7.06(1H,dd,J=8.3
0,1.95Hz)、7.64(1H,s)
【0126】(3)3−[3−(2,2−ジメチルプロ
ポキシ)−4−メトキシフェニル]−4,4−ジエトキ
シ−2−エトキシカルボニル酪酸エチルエステル 実施例1(2)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステルのかわりに、
3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−4−メトキシベ
ンジリデンマロン酸ジエチルエステルを使用し、3−
[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−4−メトキシ
フェニル]−4,4−ジエトキシ−2−エトキシカルボ
ニル酪酸エチルエステル(収率62.6%)を得る。
【0127】(4)5−[3−(2,2−ジメチルプロ
ポキシ)−4−メトキシフェニル]−2,3,4,5−
テトラヒドロピリダジン−3−オン 実施例1(3)と同様の手法を用い、3−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキ
シカルボニル酪酸エチルエステルのかわりに、3−[3
−(2,2−ジメチルプロポキシ)−4−メトキシフェ
ニル]−4,4−ジエトキシ−2−エトキシカルボニル
酪酸エチルエステルを使用し、3−[3−(2,2−ジ
メチルプロポキシ)−4−メトキシフェニル]−4,4
−ジエトキシ酪酸を経由した後、淡黄色固体の標記化合
物(収率68.7%)を得る。
【0128】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.06(9H,s)、2.62(1H,dd,
J=17.09,11.72Hz)、2.81(1H,
dd,J=17.09,7.82Hz)、3.62(2
H,s)、3.78(1H,ddd,J=11.72,
7.82,2.44Hz)、3.85(3H,s)、
6.71(1H,d,J=1.95Hz)、6.74
(1H,dd,J=8.30,1.95Hz)、6.8
7(1H,d,J=8.30Hz)、7.17(1H,
d,J=2.44Hz)、8.43(1H, broa
d s)
【0129】<実施例16> 5−[4−メトキシ−3−(5−フェニルペンチルオキ
シ)フェニル]−2,3,4,5−テトラヒドロピリダ
ジン−3−オン(表1化合物No.16)の合成 (1)4−メトキシ−3−(5−フェニルペンチルオキ
シ)ベンズアルデヒド 実施例8(1)と同様の手法を用い、フェネチルアルコ
ールのかわりに、5−フェニルペンタノールを使用し、
淡黄色固体の4−メトキシ−3−(5−フェニルペンチ
ルオキシ)ベンズアルデヒド(収率81.4%)を得
る。
【0130】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.47−1.59(2H,m)、1.67−
1.75(2H,m)、1.87−1.94(2H,
m)、2.65(2H,t,J=7.81Hz)、3.
94(3H,s)、4.07(2H,t,J=6.83
Hz)、6.96−7.56(8H,m)、9.84
(1H,s)
【0131】(2)4−メトキシ−3−(5−フェニル
ペンチルオキシ)ベンジリデンマロン酸ジエチルエステ
ル 実施例1(1)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シアルデヒドのかわりに、4−メトキシ−3−(5−フ
ェニルペンチルオキシ)ベンズアルデヒドを使用し、4
−メトキシ−3−(5−フェニルペンチルオキシ)ベン
ジリデンマロン酸ジエチルエステルを得る。
【0132】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.29−1.34(6H,m)、1.47−
1.55(2H,m)、1.66−1.74(2H,
m)、1.84−1.92(2H,m)、2.65(2
H,t,J=7.81Hz)、3.88(3H,s)、
3.98(2H,t,J=6.83Hz)、4.27−
4.36(4H,m)、6.85(1H,d,J=8.
30Hz)、7.01(1H,d,J=1.95H
z)、7.08(1H,dd,J=8.30,1.95
Hz)、7.17−7.36(5H,m)、7.64
(1H,s)
【0133】(3)4,4−ジエトキシ−2−エトキシ
カルボニル−3−[4−メトキシ−3−(5−フェニル
ペンチルオキシ)フェニル]酪酸エチルエステル 実施例1(2)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステルのかわりに、
4−メトキシ−3−(5−フェニルペンチルオキシ)ベ
ンジリデンマロン酸ジエチルエステルを使用し、4,4
−ジエトキシ−2−エトキシカルボニル−3−[4−メ
トキシ−3−(5−フェニルペンチルオキシ)フェニ
ル]酪酸エチルエステル(収率61.4%)を得る。
【0134】(4)5−[4−メトキシ−3−(5−フ
ェニルペンチルオキシ)フェニル]−2,3,4,5−
テトラヒドロピリダジン−3−オン 実施例1(3)と同様の手法を用い、3−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキ
シカルボニル酪酸エチルエステルのかわりに、4,4−
ジエトキシ−2−エトキシカルボニル−3−[4−メト
キシ−3−(5−フェニルペンチルオキシ)フェニル]
酪酸エチルエステルを使用し、4,4−ジエトキシ−3
−[3−(5−フェニルペンチルオキシ)−4−メトキ
シフェニル]酪酸を経由した後、淡黄色固体の標記化合
物(収率58.6%)を得る。
【0135】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.50−1.58(2H,m)、1.67−
1.74(2H,m)、2.58−2.67(3H,
m)、2.81(1H,dd,J=17.09,7.8
1Hz)、3.75−3.80(1H,m)、3.85
(3H,s)、3.99(2H,t,J=6.83H
z)、6.70(1H,d,J=1.95Hz)、6.
76(1H,dd,J=8.30,1.95Hz)、
6.86(1H,d,J=8.30Hz)、7.17−
7.30(6H,m)、8.43(1H,broad
s)
【0136】<実施例17> 5−[3−(2−インダニルオキシ)−4−メトキシフ
ェニル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ
ピリダジン−3−オン(表1化合物No.17)の合成 実施例5と同様の手法を用い、3−(3−シクロペンチル
オキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ
酪酸のかわりに、実施例9(4)で得られる4,4−ジ
エトキシ−3−[3−(2−インダニルオキシ)−4−
メトキシフェニル]酪酸を使用し、淡褐色固体の標記化
合物(収率45.7%)を得る。
【0137】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 2.62(1H,dd,J=16.60,11.
72Hz)、2.81(1H,dd,J=16.60,
7.32Hz)、3.22(2H,dd,J=16.6
0,3.90Hz)、3.36(2H,dd,J=1
6.60,6.84Hz)、3.41(3H,s)、
3.77(1H,m)、3.81(3H,s)、5.1
7(1H,m)、6.75(1H,d,J=1.96H
z)、6.78(1H,dd,J=8.30,1.96
Hz)、6.87(1H,d,J=8.30Hz)、
7.17−7.26(5H,m)
【0138】<実施例18> 5−(3−シクロプロピルメチルオキシ−4−メトキシ
フェニル)−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒド
ロピリダジン−3−オン(表1化合物No.18)の合
成 実施例5と同様の手法を用い、3−(3−シクロペンチ
ルオキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキ
シ酪酸のかわりに、実施例10(4)で得られる3−
(3−シクロプロピルメチルオキシ−4−メトキシフェ
ニル)−4,4−ジエトキシ酪酸を使用し、淡黄色固体
の標記化合物(収率56.1%)を得る。
【0139】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.34−0.38(2H,m)、0.63−
0.68(2H,m)、1.32(1H,m)、2.6
0(1H,dd,J=16.60,12.71Hz)、
2.79(1H,dd,J=16.60,7.33H
z)、3.40(3H,s)、3.75(1H,m)、
3.84(2H,d,J=7.32Hz)、3.87
(3H,s)、6.69(1H,d,J=2.44H
z)、6.75(1H,dd,J=8.30,2.44
Hz)、6.87(1H,d,J=8.30Hz)、
7.18(1H,d,J=1.47Hz)
【0140】<実施例19> 5−(4−メトキシ−3−フェネチルオキシフェニル)
−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジ
ン−3−オン(表1化合物No.19)の合成 実施例5と同様の手法を用い、3−(3−シクロペンチ
ルオキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキ
シ酪酸のかわりに、実施例8(4)で得られる4,4−
ジエトキシ−3−(4−メトキシ−3−フェネチルオキ
シフェニル)酪酸を使用し、黄色固体の標記化合物(収
率55.6%)を得る。
【0141】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 2.57(1H,dd,J=16.60,12.
21Hz)、2.76(1H,dd,J=16.60,
7.32Hz)、3.16(2H,t,J=7.32H
z)、3.39(3H,s)、3.72(1H,dd
d,J=12.21,7.32,2.44Hz)、3.
86(3H,s)、4.20(2H,t,J=7.32
Hz)、6.66(1H,d,J=1.96Hz)、
6.74(1H,dd,J=8.30,1.96H
z)、6.87(1H,d,J=8.30Hz)、7.
15(1H,d,J=2.44Hz)、7.23−7.
34(5H,m)
【0142】<実施例20> 5−[4−メトキシ−3−(2−メチルプロポキシ)フ
ェニル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロ
ピリダジン−3−オン(表1化合物No.20)の合成 実施例5と同様の手法を用い、3−(3−シクロペンチ
ルオキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキ
シ酪酸のかわりに、実施例12(4)で得られる4,4
−ジエトキシ−3−[4−メトキシ−3−(2−メチル
プロポキシ)フェニル]酪酸を使用し、白色固体の標記
化合物(収率54.2%)を得る。
【0143】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.03(3H,s)、1.05(3H,s)、
2.12−2.19(1H,m)、2.61(1H,d
d,J=16.60,12.20Hz)、2.79(1
H,dd,J=16.60,7.32Hz)、3.40
(3H,s)、3.73−3.79(3H,m)、3.
86(3H,s)、6.70(1H,d,J=1.95
Hz)、6.73(1H,dd,J=8.30,1.9
5Hz)、6.86(1H,d,J=8.30Hz)、
7.19(1H,d,J=1.95Hz)
【0144】<実施例21> 5−[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−4−メト
キシフェニル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラ
ヒドロピリダジン−3−オン(表1化合物No.21)
の合成 実施例5と同様の手法を用い、3−(3−シクロペンチ
ルオキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキ
シ酪酸のかわりに、実施例15(4)で得られる3−
[3−(2,2−ジメチルプロポキシ)−4−メトキシ
フェニル]−4,4−ジエトキシ酪酸を使用し、白色固
体の標記化合物(収率55.0%)を得る。
【0145】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.06(9H,s)、2.60(1H,dd,
J=16.60,12.21Hz)、2.78(1H,
dd,J=16.60,7.32Hz)、3.40(3
H,s)、3.61(2H,s)、3.75(1H,d
dd,J=12.21,7.32,2.44Hz)、
3.85(3H,s)、6.69(1H,d,J=2.
44Hz)、6.73(1H,dd,J=8.30,
1.95Hz)、6.86(1H,d,J=8.30H
z)、7.19(1H,d,J=1.95Hz)
【0146】<実施例22> 5−[4−メトキシ−3−[(1−メチルシクロプロピ
ル)メチルオキシ]フェニル]−2−メチル−2,3,
4,5−テトラヒドロピリダジン−3−オン(表1化合
物No.22)の合成 実施例5と同様の手法を用い、3−(3−シクロペンチ
ルオキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキ
シ酪酸のかわりに、実施例11(4)で得られる4,4
−ジエトキシ−3−[4−メトキシ−3−[(1−メチ
ルシクロプロピル)メチルオキシ]フェニル]酪酸を使
用し、黄色固体の標記化合物(収率61.6%)を得る。
【0147】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.44(2H,m)、0.54(2H,m)、
1.26(3H,s)、2.59(1H,dd,J=1
6.60,12.21Hz)、2.78(1H,dd,
J=16.60,7.33Hz)、3.40(3H,
s)、3.75(1H,ddd,J=12.21,7.
33,2.45Hz)、3.77(2H,s)、3.8
6(3H,s)、6.69(1H,d,J=1.95H
z)、6.74(1H,dd,J=8.30,1.95
Hz)、6.86(1H,d,J=8.30Hz)、
7.18(1H,d,J=2.45Hz)
【0148】<実施例23> 5−(3−ブトキシ−4−メトキシフェニル)−2−メ
チル−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−
オン(表1化合物No.23)の合成 実施例5と同様の手法を用い、3−(3−シクロペンチ
ルオキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキ
シ酪酸のかわりに、実施例13(4)で得られる3−
(3−ブトキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジ
エトキシ酪酸を使用し、黄色固体の標記化合物(収率5
9.8%)を得る。
【0149】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.98(3H,t,J=7.33Hz)、1.
50(2H,m)、1.83(2H,m)、2.61
(1H,dd,J=16.60,11.72Hz)、
2.79(1H,dd,J=16.60,7.32H
z)、3.40(3H,s)、3.76(1H,dd
d,J=11.72,7.32,1.95Hz)、3.
86(3H,s)、4.00(2H,t,J=6.83
Hz)、6.70(1H,d,J=1.95Hz)、
6.73(1H,dd,J=8.30,1.95H
z)、6.86(1H,d,J=8.30Hz)、7.
19(1H,d,J=1.95Hz)
【0150】<実施例24> 5−[4−メトキシ−3−(2−エチルブトキシ)フェ
ニル]−2−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロピ
リダジン−3−オン(表1化合物No.24)の合成 実施例5と同様の手法を用い、3−(3−シクロペンチ
ルオキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキ
シ酪酸のかわりに、実施例14(4)で得られる4,4
−ジエトキシ−3−[3−(2−エチルブトキシ)−4
−メトキシフェニル]酪酸を使用し、白色固体の標記化
合物(収率52.5%)を得る。
【0151】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.94(6H,t,J=7.32Hz)、1.
40−1.55(4H,m)、1.64−1.79(1
H,m)、2.61(1H,dd,J=16.60,1
2.21Hz)、2.79(1H,dd,J=16.6
0,7.82Hz)、3.41(3H,s)、3.76
(1H,ddd,J=12.21,7.82,2.45
Hz)、3.85(3H,s)、3.87(2H,d,
J=5.86Hz)、6.71(1H,d,J=1.9
5Hz)、6.73(1H,dd,J=7.81,1.
95Hz)、6.87(1H,d,J=7.81H
z)、7.20(1H,d,J=2.45Hz)
【0152】<実施例25> 5−[4−メトキシ−3−[(1−フェニルシクロプロ
ピル)メチルオキシ]フェニル]−2,3,4,5−テ
トラヒドロピリダジン−3−オン(表1化合物No.2
5)の合成 (1)4−メトキシ−3−[(1−フェニルシクロプロ
ピル)メチルオキシ]ベンズアルデヒド 実施例8(1)と同様の手法を用い、フェネチルアルコ
ールのかわりに、1―フェニルシクロプロピルメタノー
ルを使用し、黄色油状の4−メトキシ−3−[(1−フ
ェニルシクロプロピル)メチルオキシ]ベンズアルデヒ
ド(収率74.8%)を得る。
【0153】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ1.00−1.02(2H,m)、1.04−1.
07(2H,m)、3.90(3H,s)、4.13
(2H,s)、6.93(1H,d,J=7.81H
z)、7.19−7.23(1H,m)、7.28−
7.31(3H,m)、7.41−7.45(3H,
m)、9.79(1H,s)
【0154】(2)4−メトキシ−3−[(1−フェニ
ルシクロプロピル)メチルオキシ]ベンジリデンマロン
酸ジエチルエステル 実施例1(1)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンズアルデヒドのかわりに4−メトキシ−3−
[(1−フェニルシクロプロピル)メチルオキシ]ベン
ズアルデヒドを使用し、4−メトキシ−3−[(1−フ
ェニルシクロプロピル)メチルオキシ)]ベンジリデン
マロン酸ジエチルエステルを得る。
【0155】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ0.98−1.05(4H,m)、1.28(3
H,t,J=7.33Hz)、1.32(3H,t,J
=7.33Hz)、3.84(3H,s)、4.05
(2H,s)、4.28(2H,q,J=7.33H
z)、4.29(2H,q,J=7.33Hz)、6.
81(1H,d,J=8.30Hz)、6.92(1
H,d,J=1.95Hz)、7.06(1H,dd,
J=8.30,1.95Hz)、7.19−7.23
(1H,m)、7.28−7.31(2H,m)、7.
41−7.44(2H,m)、7.58(1H,s)
【0156】(3)4,4−ジエトキシ−2−エトキシ
カルボニル−3−[4−メトキシ−3−[(1−フェニ
ルシクロプロピル)メチルオキシ]フェニル]酪酸エチ
ルエステル 実施例1(2)と同様の手法を用い、3,4−ジメトキ
シベンジリデンマロン酸ジエチルエステルのかわりに、
4−メトキシ−3−[(1−フェニルシクロプロピル)
メチルオキシ]ベンジリデンマロン酸ジエチルエステル
を使用し、4,4−ジエトキシ−2−エトキシカルボニ
ル−3−[4−メトキシ−3−[(1−フェニルシクロ
プロピル)メチルオキシ]フェニル]酪酸エチルエステ
ル(収率73.2%)を得る。
【0157】(4)5−[4−メトキシ−3−[(1−
フェニルシクロプロピル)メチルオキシ]フェニル]−
2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−オン 実施例1(3)と同様の手法を用い、3−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキ
シカルボニル酪酸エチルエステルのかわりに、4,4−
ジエトキシ−2−エトキシカルボニル−3−[4−メト
キシ−3−[(1−フェニルシクロプロピル)メチルオ
キシ]フェニル]酪酸エチルエステルを使用し、4,4
−ジエトキシ−3−[4−メトキシ−3−[(1−フェ
ニルシクロプロピル)メチルオキシ]フェニル]酪酸を
経由した後、黄色固体の標記化合物(収率65.1%)
を得る。
【0158】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.97−1.00(2H,m)、1.03−
1.06(2H,m)、2.52(1H,dd,J=1
7.09,11.72Hz)、2.73(1H,dd,
J=17.09,7.81Hz)、3.69(1H,d
dd,J=11.72,7.81,2.44Hz)、
3.80(3H,s)、4.09(2H,s)、6.5
4(1H,d,J=1.96Hz)、6.73(1H,
dd,J=8.30,1.96Hz)、6.83(1
H,d,J=8.30Hz)、7.08(1H,d,J
=2.44Hz)、7.19−7.23(1H,m)、
7.28−7.31(2H,m)、7.42−7.45
(2H,m)、8.45(1H,broad s)
【0159】<実施例26> 5−[4−メトキシ−3−[(1−フェニルシクロプロ
ピル)メチルオキシ]フェニル]−2−メチル−2,
3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−オン(表1
化合物No.26)の合成 実施例5と同様の手法を用い、3−(3−シクロペンチ
ルオキシ−4−メトキシフェニル)−4,4−ジエトキ
シ酪酸のかわりに、実施例25(4)で得られる4,4
−ジエトキシ−3−[4−メトキシ−3−[(1−フェ
ニルシクロプロピル)メチルオキシ]フェニル]酪酸を
使用し、黄色固体の標記化合物(収率59.5%)を得
る。
【0160】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 0.97−1.00(2H,m)、1.02−
1.05(2H,m)、2.51(1H,dd,J=1
6.60,12.21Hz)、2.71(1H,dd,
J=16.60,7.32Hz)、3.39(3H,
s)、3.66(1H,ddd,J=12.21,7.
32,2.44Hz)、3.79(3H,s)、4.0
9(2H,s)、6.53(1H,d,J=1.95H
z)、6.70(1H,dd,J=8.30,1.95
Hz)、6.82(1H,d,J=8.30Hz)、
7.09(1H,d,J=2.44Hz)、7.18−
7.22(1H,m)、7.27−7.31(2H,
m)、7.42−7.44(2H,m)
【0161】<実施例27> 5−(3,4−ジメトキシフェニル)−6−メチル−
2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−オン
(表1化合物No.27)の合成 (1)3−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキ
ソ吉草酸イソプロピルエステル ナトリウム0.12g(5.30mM)を2−プロパノ
ール5mlに溶解し、一晩室温で撹拌する。この溶液中
に、3,4−ジメトキシフェニルアセトン1.00g
(5.15mM)を2−プロパノール1mlに溶解して
滴下する。次いで、この溶液を0℃に冷却しブロモ酢酸
エチルエステル0.89g(5.30mM)を2−プロ
パノール1mlに溶解して滴下し、そのままの温度で2
時間程度撹拌する。得られた溶液を水に注ぎ、塩化メチ
レンで抽出し、有機抽出液を無水硫酸マグネシウムで乾
燥後、減圧下で溶媒を除去し、黄色油状の粗生成物を得
る。この粗生成物をクロマトグラフィー(SiO2:20
%酢酸メチル/ヘキサンから25%酢酸メチル/ヘキサ
ンのグラジュエントで溶出)により精製する。真空下に
て溶媒を除去、乾燥し、無色油状の3−(3,4−ジメ
トキシフェニル)−4−オキソ吉草酸イソプロピルエス
テル0.67g(収率44.4%)を得る。
【0162】(2)5−(3,4−ジメトキシフェニ
ル)−6−メチル−2,3,4,5−テトラヒドロピリ
ダジン−3−オン 3−(3,4−ジメトキシフェニル)−4−オキソ吉草
酸イソプロピルエステル0.67g(2.28mM)と
ヒドラジン水和物0.28ml(5.69mM)を酢酸
2ml及び水1.3mlの混合溶液の加え、5時間還流
し、炭酸水素ナトリウム水溶液に注ぎ、塩化メチレンで
抽出、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で溶媒を
除去し、黄色固体の残渣を得る。この残渣をクロマトグ
ラフィー(SiO2:2%メタノール/塩化メチレンで溶
出)により精製する。真空下にて溶媒を除去、乾燥し、
淡黄色固体の標記化合物0.47g(収率83.9%)
を得る。
【0163】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.96(3H,s)、2.65(1H,dd,
J=16.60,5.86Hz)、2.84(1H,d
d,J=16.60,7.81Hz)、3.67(1
H,dd,J=7.81,5.86Hz)、3.87
(3H,s)、3.87(3H,s)、6.66(1
H,d,J=1.95Hz)、6.72(1H,dd,
J=8.30,1.95Hz)、6.83(1H,d,
J=8.30Hz)、8.57(1H,broads)
【0164】<実施例28> 5−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニ
ル)−6−フェニル−2,3,4,5−テトラヒドロピ
リダジン−3−オン(表1化合物No.28)の合成 (1)3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシ
フェニル)−2−エトキシカルボニル−3−[2−(2
−フェニル−1,3−ジチアニル)]プロピオン酸エチ
ルエステル 2−フェニル−1,3−ジチアン0.72g(3.65
mM)の乾燥テトラヒドロフラン3ml溶液を0℃に冷
却し、この溶液にブチルリチウムのヘキサン溶液(3.
65mM)を滴下し、そのままの温度で30分程度撹拌
する。次いで、この溶液を−78℃に冷却し、3−シク
ロペンチルオキシ−4−メトキシベンジリデンマロン酸
ジエチルエステル1.00g(2.76mM)の乾燥テ
トラヒドロフラン7ml溶液を添加する。得られた溶液
を徐々に室温まで加温し塩化アンモニウム水溶液に注
ぎ、ジエチルエーテルで抽出し、有機抽出液を無水硫酸
マグネシウムで乾燥した後減圧下で溶媒を除去し粗生成
物を得る。この粗生成物をクロマトグラフィー(Si
2:10%ヘキサン/塩化メチレンから塩化メチレン
を経て2%メタノール/塩化メチレンのグラジュエント
で溶出)により精製する。真空下にて溶媒を除去、乾燥
し、黄色油状の3−(3−シクロペンチルオキシ−4−
メトキシフェニル)−2−エトキシカルボニル−3−
[2−(2−フェニル−1,3−ジチアニル)]プロピ
オン酸エチルエステル0.94g(収率61.2%)を
得る。
【0165】(2)3−ベンゾイル−3−(3−シクロ
ペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−エトキ
シカルボニルプロピオン酸エチルエステル N−ブロモコハク酸イミド1.07g(6.01mM)
と硝酸銀1.15g(6.76mM)をアセトニトリル
46ml及び水9mlの混合溶液に溶解し0℃冷却下、
2,6−ルチジンを滴下し、次いで、3−(3−シクロ
ペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)−2−エトキ
シカルボニル−3−[2−(2−フェニル−1,3−ジ
チアニル)]プロピオン酸エチルエステルのアセトニト
リル及び水の混合溶液を滴下し、そのままの温度で30
分程度撹拌する。この溶液に亜硫酸ナトリウム水溶液5
0mlを注ぎ、次いで、炭酸水素ナトリウム水溶液50
mlを注ぎ、更に、ヘキサン/塩化メチレン(1:1)
溶液50mlを注ぎ、得られた溶液を室温で30分程度
撹拌した後セライト濾過する。得られた濾液の有機層を
無水硫酸マグネシウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を除
去し粗生成物を得る。この粗生成物をクロマトグラフィ
ー(SiO2:塩化メチレンで溶出)により精製する。真空
下にて溶媒を除去、乾燥し黄色油状の3−ベンゾイル−
3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニ
ル)−2−エトキシカルボニルプロピオン酸エチルエス
テル0.48g(68.6%)を得る。
【0166】(3)5−(3−シクロペンチルオキシ−
4−メトキシフェニル)−6−フェニル−2,3,4,
5−テトラヒドロピリダジン−3−オン 実施例1(3)と同様の手法を用い、3−(3,4−ジ
メトキシフェニル)−4,4−ジエトキシ−2−エトキ
シカルボニル酪酸エチルエステルのかわりに、3−ベン
ゾイル−3−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキ
シフェニル)−2−エトキシカルボニルプロピオン酸エ
チルエステルを使用し、3−ベンゾイル−3−(3−シ
クロペンチルオキシ−4−メトキシフェニル)プロピオ
ン酸を経由した後、白色固体の標記化合物(収率37.
8%)を得る。
【0167】1H−NMR(CDCl3,400MHz)
δ 1.53−1.61(2H,m)、1.75−
1.88(6H,m)、2.80(1H,d,J=1
6.60Hz)、2.99(1H,dd,J=16.6
0,7.81Hz)、3.80(3H,s)、4.41
(1H,d,J=7.81Hz)、4.65(1H,
m)、6.70−6.80(3H,m)、7.33−
7.37(3H,m)、7.68−7.71(2H,
m)、8.57(1H,broad s)
【0168】
【表1】
【0169】
【表2】
【0170】
【表3】
【0171】<実施例29> 錠剤の製造 30gの5−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキ
シフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジ
ン−3−オン(表1の化合物No.3)、乳糖253
g、トウモロコシデンプン63g、低置換度ヒドロキシ
プロピルセルロース40g、ステアリン酸カルシウム4
gを混和し、通常の方法で圧縮して各錠剤が前記化合物
10mgを含むようにする。
【0172】<実施例30> カプセル剤の製造 30gの5−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキ
シフェニル)−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジ
ン−3−オン(表1の化合物No.3)、乳糖260
g、トウモロコシデンプン66g、ステアリン酸カルシ
ウム4gを混和した後、通常の方法でゼラチンカプセル
に充填し各カプセルが前記化合物10mgを含むように
する。
【0173】<実施例31> 吸入剤の製造 5−(3−シクロペンチルオキシ−4−メトキシフェニ
ル)−2,3,4,5−テトラヒドロピリダジン−3−
オン(表1の化合物No.1)をよく粉砕し、粒子径を
1〜5μm径としたもの0.15gと乳糖(325メッ
シュ、ディー・エム・ブイ社製)60gを混和する。通
常の方法でカプセルに充填し、各カプセルが前記化合物
50μgを含むようにする。吸入は、粉末吸入容器にカ
プセルを装填して行う。
【0174】<試験例1> フォスフォジエステラーゼ(PDE)の分離およびPD
E阻害活性の測定 本発明の化合物のPDE阻害活性および選択性を調べる
ために、I型、III型、IV型およびV型の4種類のPD
Eアイソザイムを準備した[Trends Pharm
acol Sci.,12,19−27.(199
2)]。I型PDEはシグマ社より購入したものを用い
た。また、III型およびV型のPDEアイソザイムはラ
ットより採取した血小板から、IV型のPDEアイソザイ
ムは同じく好中球から部分精製した。各酵素源を20m
Mビストリス、EDTA(エチレンジアミン四酢酸)2
mM、PMSF(フェニルメチルスルフォニルフルオラ
イド)0.1mM、2−メルカプトエタノール5mM、
ペプスタチン0.001mM、ロイペプチン0.01m
Mを含む緩衝液(pH6.5)中でホモジナイズし、3
0000Gで30分間遠心して得られた遠心上清をイオ
ン交換樹脂(Qセファロースファーストフロー、ファル
マシア社製)を充填したカラム(1.5×20cm)に
かけ、0〜1Mの酢酸ナトリウムで溶離した。部分精製
したアイソザイムは各々既知の選択的阻害剤の効果を調
べることによって同定した。
【0175】被検物質はDMSO(ジメチルスルホキシ
ド)中に溶解し、5mMの塩化マグネシウムを含む50
mMトリス塩酸緩衝液中に添加した。この反応液に上記
のPDEアイソザイムおよび3H−cAMP(III型、IV
型PDEのとき)または3H−cGMP(I型、V型P
DEのとき)を基質として加え、30℃で30分間反応
させた。反応は100℃の沸騰液中に5分間つけること
によって停止した。PDEによって生成したヌクレオチ
ドを5’−ヌクレオチダーゼで3H−アデノシンまたは3
H−グアノシンに分解し、未反応の基質と反応生成物を
イオン交換樹脂(QAEセファデックス)を充填したカ
ラムに通して分離した。溶出した3H−ヌクレオシドの
放射活性を液体シンチレーションカウンターで測定し
た。本発明化合物のI型、III型、V型に対する阻害活
性はIV型に対する阻害活性の10分の1以下であった。
IV型に対する阻害活性を表2に示す。
【0176】
【表4】
【0177】
【表5】
【0178】<試験例2> ラット好中球の活性化抑制作用 炎症性白血球である好中球の活性化抑制作用を調べるた
めにスーパーオキサイドアニオンの放出量を測定した。
エーテル麻酔下のウィスター系ラットから採血し、得ら
れた血液を血球分離液(ポリモルフォプレップ1.11
3、ナイコメット社製)に重層して好中球を遠心分離し
た。好中球はハンクス液中で0.5×104cells
/mlに調整し、この細胞浮遊液2mlにルシゲニン
0.1mMおよびDMSOに溶解した被検物質を添加し
た。カルシウムイオノフォアーA23187 0.3μ
Mの刺激によって発生する化学発光をケモルミネッセン
スリーダーで測定し、スーパーオキサイドアニオン放出
量を算出した。本発明化合物の効果をIC50値で表し、
表3に示す。
【0179】
【表6】
【0180】<試験例3> 抗原誘発気道収縮抑制作用(抗喘息作用) ハートレイ系雄性モルモットに卵白アルブミン(OA)
を35mg筋肉内投与して感作し、4日後に同様に追加
感作を行った。初回感作から25〜29日後、ペントバ
ルビタール麻酔したモルモットに気管カニューレを挿入
して人工呼吸を施した。Konzett−Roessl
er法により気道抵抗をモニターし、OA0.2mg/
kg静脈内投与で惹起される気道抵抗の増加を調べた。
被験物質をポリエチレングリコール400に溶解して抗
原投与の10分前に静脈内投与した。本発明化合物の効
果をED50値で表し、表4に示す。
【0181】
【表7】
【0182】<試験例4> 急性毒性 本発明の化合物No.1〜No.28を0.5%カルボ
キシルメチルセルロース−ナトリウムを含む生理食塩水
に懸濁して腹腔内投与し、翌日生死を観察した。30m
g/kgの投与量で死亡例が認められた化合物はなかっ
た。
【0183】
【発明の効果】本発明の化合物は、優れたPDEIV阻害
作用を有しており喘息、皮膚炎などの炎症性疾患、多発
性硬化症やリューマチなどの自己免疫疾患などの治療に
有用である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 31/50 AED A61K 31/50 AED

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記一般式(I) 【化1】 (上記式中、R1は置換基を有してもよいC1〜C8のア
    ルキル基、C3〜C7のシクロアルキル基またはインダニ
    ル基を表し、R2はC1〜C4のアルキル基を表し、R3
    水素原子;置換基を有してもよいC1〜C5のアルキル
    基;C3〜C7のシクロアルキル基または酸素原子、窒素
    原子、硫黄原子の中から選ばれた1個以上のヘテロ原子
    を含有してもよいアリール基を表し、R4およびR5はそ
    れぞれ独立して、水素原子;C1〜C6のアルキル基;置
    換基を有してもよいフェニル基または酸素原子、窒素原
    子、硫黄原子の中から選ばれた1個以上のヘテロ原子を
    含有する単環式アリール基を表し、点線は単結合または
    二重結合を表す。ただし、点線が単結合の場合、R6
    水素原子またはC1〜C6のアルキル基を表す。)で表さ
    れる5−フェニル−3−ピリダジノン誘導体、その光学
    異性体またはそれらの医薬上許容される塩もしくはこれ
    らの水和物または溶媒和物。
  2. 【請求項2】 R1がC1〜C6のアルキル基;フェニル
    基を置換基として有するC1〜C5のアルキル基;C1
    3のアルキル基を置換基として有してもよいC3〜C7
    のシクロアルキル基を置換基として有するC1〜C5のア
    ルキル基;C4〜C6のシクロアルキル基もしくはインダ
    ニル基であり、R2がメチル基またはエチル基であり、
    3が水素原子、C1〜C3のアルキル基、アリール基ま
    たは置換基としてアリール基を有するC1〜C2のアルキ
    ル基であり、R4およびR5は、それぞれ独立して水素原
    子、メチル基、エチル基、フェニル基、ピリジル基であ
    ることを特徴とする請求項1記載の化合物。
  3. 【請求項3】 R1がメチル基、ブチル基、イソブチル
    基、置換基としてフェニル基を有するC1〜C5のアルキ
    ル基、シクロペンチル基、シクロプロピルメチル基、
    (1−メチルシクロプロピル)メチル基または2−イン
    ダニル基であり、R3が水素原子、メチル基、エチル
    基、フェニル基またはベンジル基であり、R4が水素原
    子、メチル基、エチル基、フェニル基、ピリジル基であ
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の化
    合物。
  4. 【請求項4】 R2がメチル基であり、R5が水素原子で
    あることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか一
    つに記載の化合物。
  5. 【請求項5】 点線が二重結合であることを特徴とする
    請求項1〜請求項4のいずれか一つに記載の化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれか一つに記
    載の化合物および薬理学的に許容される担体を含有して
    なることを特徴とする医薬組成物。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項5のいずれか一つに記
    載の化合物および薬理学的に許容される担体を含有して
    なることを特徴とする炎症性疾患の予防または治療薬。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項5のいずれか一つに記
    載の化合物および薬理学的に許容される担体を含有して
    なることを特徴とする抗喘息薬。
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