JPH1059636A - エレベータの画像診断装置 - Google Patents
エレベータの画像診断装置Info
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- JPH1059636A JPH1059636A JP21856896A JP21856896A JPH1059636A JP H1059636 A JPH1059636 A JP H1059636A JP 21856896 A JP21856896 A JP 21856896A JP 21856896 A JP21856896 A JP 21856896A JP H1059636 A JPH1059636 A JP H1059636A
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- JP
- Japan
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- mask
- elevator
- memory
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- Indicating And Signalling Devices For Elevators (AREA)
- Maintenance And Inspection Apparatuses For Elevators (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 本発明の目的は、前記の問題点を解決し、異
常を容易に検知できるエレベータの画像診断装置を提供
することにある。 【解決手段】 本発明は上記問題点を解決するために、
エレベータのかご１に取り付けられた撮像手段２、３
と、予め設定された複数のかごの停止位置において前記
撮像手段によって撮像する手段５０４と、前記複数のか
ごの停止位置に応じて予め設定された画像のマスクの大
きさを記憶する手段５０５と、前記撮像手段によって撮
像した画像から前記画像のマスクの大きさ部分を取り除
く手段５０４と、このマスクの大きさ部分を取り除く手
段の出力を記憶する手段５０６と、この記憶手段の画像
を４以上に分割する手段と、画像処理手段５０４とを備
えた。
常を容易に検知できるエレベータの画像診断装置を提供
することにある。 【解決手段】 本発明は上記問題点を解決するために、
エレベータのかご１に取り付けられた撮像手段２、３
と、予め設定された複数のかごの停止位置において前記
撮像手段によって撮像する手段５０４と、前記複数のか
ごの停止位置に応じて予め設定された画像のマスクの大
きさを記憶する手段５０５と、前記撮像手段によって撮
像した画像から前記画像のマスクの大きさ部分を取り除
く手段５０４と、このマスクの大きさ部分を取り除く手
段の出力を記憶する手段５０６と、この記憶手段の画像
を４以上に分割する手段と、画像処理手段５０４とを備
えた。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、エレベータの画像
診断装置に係わり、特に画像を用いて地震前後のエレベ
ータの昇降路内の状況を判断して地震後のエレベータの
運転再開を行なわせるエレベータの画像診断装置に関す
る。
診断装置に係わり、特に画像を用いて地震前後のエレベ
ータの昇降路内の状況を判断して地震後のエレベータの
運転再開を行なわせるエレベータの画像診断装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】エレベータは地震の震度が４以上である
場合には、乗客の安全と設備機器の損傷拡大を防止する
ために走行中であれば最寄り階に停止して乗客をおろ
し、ドアを閉めてサービスを休止する。サービスを再開
するためには、専門のエンジニアが昇降路内の異常の有
無を目視で確認し、エレベータを低速で運転し異常な振
動や音がしないことを確認し、さらに通常の速度で運転
して確認する等の作業が必要であった。そこで、この点
検作業を容易にするために昇降路内の画像をカメラでと
らえて、正規の状態における画像と比較する手段を提供
するものが、特公平１−４７３８２号公報に記載されて
いる。
場合には、乗客の安全と設備機器の損傷拡大を防止する
ために走行中であれば最寄り階に停止して乗客をおろ
し、ドアを閉めてサービスを休止する。サービスを再開
するためには、専門のエンジニアが昇降路内の異常の有
無を目視で確認し、エレベータを低速で運転し異常な振
動や音がしないことを確認し、さらに通常の速度で運転
して確認する等の作業が必要であった。そこで、この点
検作業を容易にするために昇降路内の画像をカメラでと
らえて、正規の状態における画像と比較する手段を提供
するものが、特公平１−４７３８２号公報に記載されて
いる。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の画像を
モニタに表示して比較するものでは、撮影された画像と
かごの位置に対応した正規の画像とを比較してどこに異
常があるのか判別するために、画像データが多量に必要
であり、さらに昇降路内画像のように奥行きのある画像
を２次元で撮らえた場合に画素の分解能が異なるために
精度の高い画像診断が難しい問題がある。
モニタに表示して比較するものでは、撮影された画像と
かごの位置に対応した正規の画像とを比較してどこに異
常があるのか判別するために、画像データが多量に必要
であり、さらに昇降路内画像のように奥行きのある画像
を２次元で撮らえた場合に画素の分解能が異なるために
精度の高い画像診断が難しい問題がある。
【０００４】本発明の目的は、前記の問題点を解決し、
異常を容易に検知できるエレベータの画像診断装置を提
供することにある。
異常を容易に検知できるエレベータの画像診断装置を提
供することにある。
【０００５】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するために、エレベータのかごに取り付けられた撮像
手段と、予め設定された複数のかごの停止位置において
前記撮像手段によって撮像する手段と、前記複数のかご
の停止位置に応じて予め設定された画像のマスクの大き
さを記憶する手段と、前記撮像手段によって撮像した画
像から前記画像のマスクの大きさ部分を取り除く手段
と、このマスクの大きさ部分を取り除く手段の出力を記
憶する手段と、この記憶手段の画像を４以上に分割する
手段と、画像処理手段とを備えたことを特徴とする。
決するために、エレベータのかごに取り付けられた撮像
手段と、予め設定された複数のかごの停止位置において
前記撮像手段によって撮像する手段と、前記複数のかご
の停止位置に応じて予め設定された画像のマスクの大き
さを記憶する手段と、前記撮像手段によって撮像した画
像から前記画像のマスクの大きさ部分を取り除く手段
と、このマスクの大きさ部分を取り除く手段の出力を記
憶する手段と、この記憶手段の画像を４以上に分割する
手段と、画像処理手段とを備えたことを特徴とする。
【０００６】本発明は上記のように、かごが所定の位置
に停止する毎に昇降路内の画像を撮像し、次に入力画像
データの分解能の変化幅が所定値（例えば３倍以上）を
越える範囲を含む画像の大きさをマスクの大きさとして
かごの停止位置に応じて予め記憶しておき、前記画像か
らこのマスクの大きさ部分を取り除いた画像を記憶し、
さらにこの画像を昇降路の壁面を基準に４以上に分割し
て、壁面に対する特徴を画像処理によって得ることがで
きる。このようにして、所定の停止位置に対する昇降路
内の画像を抽出することにより、奥行きによって変化す
る画像の分解能の変化幅を抑制し、さらに壁面に対応さ
せて特徴を把握することにより昇降路の特徴を明確にし
て精度の高い画像診断ができる。また、画像処理を２値
画像に変換してから分割面に対して画像の２値を射影し
た累積分布を演算することにより、壁面に対する分布曲
線が得られその形状と壁面に対する平常時の特徴に対す
る知識から、異常の有無の判定を容易にできる。
に停止する毎に昇降路内の画像を撮像し、次に入力画像
データの分解能の変化幅が所定値（例えば３倍以上）を
越える範囲を含む画像の大きさをマスクの大きさとして
かごの停止位置に応じて予め記憶しておき、前記画像か
らこのマスクの大きさ部分を取り除いた画像を記憶し、
さらにこの画像を昇降路の壁面を基準に４以上に分割し
て、壁面に対する特徴を画像処理によって得ることがで
きる。このようにして、所定の停止位置に対する昇降路
内の画像を抽出することにより、奥行きによって変化す
る画像の分解能の変化幅を抑制し、さらに壁面に対応さ
せて特徴を把握することにより昇降路の特徴を明確にし
て精度の高い画像診断ができる。また、画像処理を２値
画像に変換してから分割面に対して画像の２値を射影し
た累積分布を演算することにより、壁面に対する分布曲
線が得られその形状と壁面に対する平常時の特徴に対す
る知識から、異常の有無の判定を容易にできる。
【０００７】
【発明の実施の形態】以下、本発明によるエレベータの
画像診断装置の実施の形態を図面により説明する。
画像診断装置の実施の形態を図面により説明する。
【０００８】はじめに、本発明に係わるエレベータの主
要な構成を図６に基づいて説明する。図６はエレベータ
の主要な構成を示す構成図である。図６において、１は
昇降路１２を昇降するかごで、その上下に昇降路の状況
を撮像するカメラ２、３が設置されている。カメラ２、
３はケーブル４で画像診断装置５に接続され撮像した映
像信号を送る。かご１は巻き上げロープ１１の一端に固
定され駆動綱車８を介して釣り合いおもり１０と他端で
連結されている。機械室１３に設けられたエレベータの
かご１を昇降させる巻上機を駆動制御する制御盤６と画
像診断装置５は電話回線７を介してエレベータ監視セン
タ９とデータの送受信ができるようになっている。制御
盤６はかご１をサービス階である乗り場１４、１６で停
止し、かごドア１５ｂ、乗り場ドア１５ａを開閉する。
また、監視センタ９は電話回線７を介してデータを送受
信する端末装置９ａとモニタ装置９ｂで構成されてい
る。
要な構成を図６に基づいて説明する。図６はエレベータ
の主要な構成を示す構成図である。図６において、１は
昇降路１２を昇降するかごで、その上下に昇降路の状況
を撮像するカメラ２、３が設置されている。カメラ２、
３はケーブル４で画像診断装置５に接続され撮像した映
像信号を送る。かご１は巻き上げロープ１１の一端に固
定され駆動綱車８を介して釣り合いおもり１０と他端で
連結されている。機械室１３に設けられたエレベータの
かご１を昇降させる巻上機を駆動制御する制御盤６と画
像診断装置５は電話回線７を介してエレベータ監視セン
タ９とデータの送受信ができるようになっている。制御
盤６はかご１をサービス階である乗り場１４、１６で停
止し、かごドア１５ｂ、乗り場ドア１５ａを開閉する。
また、監視センタ９は電話回線７を介してデータを送受
信する端末装置９ａとモニタ装置９ｂで構成されてい
る。
【０００９】次に、本発明に係わる画像診断装置５の構
成と動作について説明する。図１は本発明のエレベータ
の画像診断装置５の一実施形態を示すブロック図、図２
は画像診断装置の動作を示すフローチャートである。
成と動作について説明する。図１は本発明のエレベータ
の画像診断装置５の一実施形態を示すブロック図、図２
は画像診断装置の動作を示すフローチャートである。
【００１０】図１において、カメラ２により撮像された
かご１の上の昇降路内の画像はＡ／Ｄ変換器５０１によ
りデジタルデータに変換され、入力画像メモリ５０２に
保持される。デジタル信号入力部５０４は、エレベータ
の制御盤６の制御信号である停止階と運転方向の信号が
画像処理ＣＰＵ５０４に入力される。画像処理ＣＰＵ５
０４はマスクメモリ５０５に記憶された階床と方向に対
して記憶されたマスクデータからマスク範囲を演算し、
入力画像メモリ５０２のデータからマスク範囲のデータ
を削除し、出力画像メモリ５０６に転送する。さらに電
話回線を介して画像データ送受信回路５０８より、昇降
路内に異常が検出された場合には、画像処理ＣＰＵ５０
４は出力画像メモリ５０６から画像データを読み出し、
画像データ送受信回路５０８より監視センタに送信す
る。
かご１の上の昇降路内の画像はＡ／Ｄ変換器５０１によ
りデジタルデータに変換され、入力画像メモリ５０２に
保持される。デジタル信号入力部５０４は、エレベータ
の制御盤６の制御信号である停止階と運転方向の信号が
画像処理ＣＰＵ５０４に入力される。画像処理ＣＰＵ５
０４はマスクメモリ５０５に記憶された階床と方向に対
して記憶されたマスクデータからマスク範囲を演算し、
入力画像メモリ５０２のデータからマスク範囲のデータ
を削除し、出力画像メモリ５０６に転送する。さらに電
話回線を介して画像データ送受信回路５０８より、昇降
路内に異常が検出された場合には、画像処理ＣＰＵ５０
４は出力画像メモリ５０６から画像データを読み出し、
画像データ送受信回路５０８より監視センタに送信す
る。
【００１１】次に、本発明に係わる画像診断装置５の動
作を、図２に示すフローチャートを用いて説明する。
作を、図２に示すフローチャートを用いて説明する。
【００１２】まず、ステップ２０２でエレベータの制御
盤よりかごの停止階と運転方向の制御信号を取り込む。
そして、ステップ２０３でかごの停止位置が予め設定さ
れた撮影条件である場合には、ステップ２０４でカメラ
２の画像を入力画像メモリ５０２に取り込み、マスクメ
モリ５０５の座標データからマスク範囲を演算し、入力
画像データから画像の分解能の変化幅が所定値（例えば
３倍以上）を越える範囲を削除する演算を行う。次に、
ステップ２０５で入力画像データから画像の分解能の変
化幅が所定値（例えば３倍以上）を越える範囲を削除し
た画像データをさらに、昇降路内の壁面に対応させて４
分割し、出力画像メモリ５０６に書き込む。ステップ２
０６では、出力画像メモリ５０６の画像データを２値化
処理し、さらに昇降路内の壁面に射影した累積分布を演
算する。ステップ２０７では予め平常時の累積分布の基
準値を記憶している基準値メモリ５０７から累積分布曲
線の基準値を読み出し、検出値との差分を演算し、差分
値の総和を求める。ステップ２０８でこの差分値の総和
と予め設定した判定基準値とを比較し、判定基準値以上
であれば昇降路内に異常があると判断し、ステップ２０
９以下を実行する。ステップ２０９は出力画像メモリ５
０６からかごの方向と階床および画像データを読み出
し、ステップ２１０でこれらの画像データを画像データ
送受信回路５０８から電話回線を介して監視センタに送
信する。出力画像メモリのデータはマスクされた範囲は
データを送信する必要がないので、従来のように全画像
データを送信する場合に比較してデータ量を低減でき、
メモリを小さくできる。
盤よりかごの停止階と運転方向の制御信号を取り込む。
そして、ステップ２０３でかごの停止位置が予め設定さ
れた撮影条件である場合には、ステップ２０４でカメラ
２の画像を入力画像メモリ５０２に取り込み、マスクメ
モリ５０５の座標データからマスク範囲を演算し、入力
画像データから画像の分解能の変化幅が所定値（例えば
３倍以上）を越える範囲を削除する演算を行う。次に、
ステップ２０５で入力画像データから画像の分解能の変
化幅が所定値（例えば３倍以上）を越える範囲を削除し
た画像データをさらに、昇降路内の壁面に対応させて４
分割し、出力画像メモリ５０６に書き込む。ステップ２
０６では、出力画像メモリ５０６の画像データを２値化
処理し、さらに昇降路内の壁面に射影した累積分布を演
算する。ステップ２０７では予め平常時の累積分布の基
準値を記憶している基準値メモリ５０７から累積分布曲
線の基準値を読み出し、検出値との差分を演算し、差分
値の総和を求める。ステップ２０８でこの差分値の総和
と予め設定した判定基準値とを比較し、判定基準値以上
であれば昇降路内に異常があると判断し、ステップ２０
９以下を実行する。ステップ２０９は出力画像メモリ５
０６からかごの方向と階床および画像データを読み出
し、ステップ２１０でこれらの画像データを画像データ
送受信回路５０８から電話回線を介して監視センタに送
信する。出力画像メモリのデータはマスクされた範囲は
データを送信する必要がないので、従来のように全画像
データを送信する場合に比較してデータ量を低減でき、
メモリを小さくできる。
【００１３】監視センタでは送信されてきたデータを送
受信端末９ａで受信し、モニタ装置９ｂで表示できるよ
うに信号変換すると共に画像の診断により異常が検出さ
れた壁面の情報、階床名や撮影した日時等のデータをス
パーインポーズしてモニタ装置に出力する。監視員はこ
のモニタ装置に表示される画像と画像に関する画像診断
情報から異常の有無を再確認しながら各階床を順に調査
することができる。
受信端末９ａで受信し、モニタ装置９ｂで表示できるよ
うに信号変換すると共に画像の診断により異常が検出さ
れた壁面の情報、階床名や撮影した日時等のデータをス
パーインポーズしてモニタ装置に出力する。監視員はこ
のモニタ装置に表示される画像と画像に関する画像診断
情報から異常の有無を再確認しながら各階床を順に調査
することができる。
【００１４】図３を用いてマスクメモリのデータとマス
ク範囲の設定について説明する。図３はかご上のカメラ
２による画像診断装置５の入力画像の被写体までの距離
に対する分解能の特性図である。図３において分解能は
被写体までの距離によって変化し、例えば分解能を０．
０１ｍ以下とするためには被写体までの距離がＬ１を越
える範囲をマスク領域に設定すればよい。被写体までの
距離と昇降路の断面寸法から画像の座標上のマスク領域
を表す座標値を求めることができる。この座標値を予め
算出してマスクメモリ５０５に記憶させておくことがで
きる。このように、本発明の方法では画像の分解能が大
きく異なる領域は、かごの停止位置を変化させることに
よって所定の分解能が得られる点に着目し、分解能がほ
ぼ同じくらいのかごの停止位置を変化させることによっ
て所定の分解能が得られる点に着目し、分解能がほぼ同
じ位の領域のみを抽出して、その他の領域をマスクして
いるので、画像処理による診断の精度を向上できる。
ク範囲の設定について説明する。図３はかご上のカメラ
２による画像診断装置５の入力画像の被写体までの距離
に対する分解能の特性図である。図３において分解能は
被写体までの距離によって変化し、例えば分解能を０．
０１ｍ以下とするためには被写体までの距離がＬ１を越
える範囲をマスク領域に設定すればよい。被写体までの
距離と昇降路の断面寸法から画像の座標上のマスク領域
を表す座標値を求めることができる。この座標値を予め
算出してマスクメモリ５０５に記憶させておくことがで
きる。このように、本発明の方法では画像の分解能が大
きく異なる領域は、かごの停止位置を変化させることに
よって所定の分解能が得られる点に着目し、分解能がほ
ぼ同じくらいのかごの停止位置を変化させることによっ
て所定の分解能が得られる点に着目し、分解能がほぼ同
じ位の領域のみを抽出して、その他の領域をマスクして
いるので、画像処理による診断の精度を向上できる。
【００１５】次に、マスクされた画像の分割の方法につ
いて図４を用いて説明する。図４は画像の分割方法の説
明図である。予め設定された複数のかごの停止位置にお
いてカメラによって撮像された画像からマスク部分を削
除した画像を昇降路内の４つの壁面に対して少なくとも
４つ以上に分割する。例えば４分割であれば、壁面１に
対して（ア、エ、カ）、壁面２に対して（ア、イ、ウ）
のように分割して用いる。このように壁面に対して画像
を分割することにより、壁面に対する昇降路内の特徴の
把握が容易になることと、昇降路の壁面に設けられてい
る設備に関する知識を有効に画像診断に用いることがで
きる。
いて図４を用いて説明する。図４は画像の分割方法の説
明図である。予め設定された複数のかごの停止位置にお
いてカメラによって撮像された画像からマスク部分を削
除した画像を昇降路内の４つの壁面に対して少なくとも
４つ以上に分割する。例えば４分割であれば、壁面１に
対して（ア、エ、カ）、壁面２に対して（ア、イ、ウ）
のように分割して用いる。このように壁面に対して画像
を分割することにより、壁面に対する昇降路内の特徴の
把握が容易になることと、昇降路の壁面に設けられてい
る設備に関する知識を有効に画像診断に用いることがで
きる。
【００１６】図５はマスクされた画像を昇降路内の１つ
の壁面に対する画像処理の結果を説明する説明図であ
る。本実施形態では画像を２値化し、さらに昇降路内の
１つの壁面に射影した２値画像の累積分布を演算する。
このように、壁面に射影することにより、壁面に対する
昇降路内の特徴の把握を容易にできる。さらに、昇降路
の壁面に設けられている設備に関する知識を用いること
により、累積分布の形状が表す設備との対応が明確にで
き、有効に画像診断に用いることができる。
の壁面に対する画像処理の結果を説明する説明図であ
る。本実施形態では画像を２値化し、さらに昇降路内の
１つの壁面に射影した２値画像の累積分布を演算する。
このように、壁面に射影することにより、壁面に対する
昇降路内の特徴の把握を容易にできる。さらに、昇降路
の壁面に設けられている設備に関する知識を用いること
により、累積分布の形状が表す設備との対応が明確にで
き、有効に画像診断に用いることができる。
【００１７】なお、本実施形態ではメモリを別々に明示
しているが１つのメモリを分割して用いることもでき
る。
しているが１つのメモリを分割して用いることもでき
る。
【００１８】このようにして、本実施形態では地震によ
り地震時管制運転モードに入り、乗客を最寄り階に降ろ
したあとサービスを停止して待機状態にある時、かごを
低速運転モードで各階に停止するごとに、運転方向と階
床に対して昇降路内の異常の有無を画像診断により検知
し、異常が検知された場合にはサービスを停止して安全
を確保する。
り地震時管制運転モードに入り、乗客を最寄り階に降ろ
したあとサービスを停止して待機状態にある時、かごを
低速運転モードで各階に停止するごとに、運転方向と階
床に対して昇降路内の異常の有無を画像診断により検知
し、異常が検知された場合にはサービスを停止して安全
を確保する。
【００１９】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、平
常時の画像を記憶しておく必要がなく従来に比較して格
段に記憶容量の低減ができる。さらに、昇降路内画像の
ように奥行きのある画像を２次元で撮らえた場合に画素
の分解能が異なる領域を分離してマスクすることにより
画像記憶容量を低減し、さらに画像を昇降路内の壁面に
対して分割して画像処理することにより、異常の検知を
精度よくかつ容易にできるエレベータの画像診断装置を
提供できる。
常時の画像を記憶しておく必要がなく従来に比較して格
段に記憶容量の低減ができる。さらに、昇降路内画像の
ように奥行きのある画像を２次元で撮らえた場合に画素
の分解能が異なる領域を分離してマスクすることにより
画像記憶容量を低減し、さらに画像を昇降路内の壁面に
対して分割して画像処理することにより、異常の検知を
精度よくかつ容易にできるエレベータの画像診断装置を
提供できる。
【図１】本発明のエレベータの画像診断装置の一実施形
態を示すブロック図である。
態を示すブロック図である。
【図２】本発明の画像診断装置の動作を示すフローチャ
ートである。
ートである。
【図３】本発明の画像診断装置の入力画像の被写体まで
の距離に対する分解能の特性図である。
の距離に対する分解能の特性図である。
【図４】本発明の画像の分割方法の説明図である。
【図５】本発明のマスクされた画像を昇降路内の１つの
壁面に対する画像処理の結果を説明する説明図である。
壁面に対する画像処理の結果を説明する説明図である。
【図６】本発明のエレベータの主要な構成を示す構成図
である。
である。
１ かご ２、３ カメラ ５ 画像診断装置 ６ 制御盤 ５０２ 入力画像メモリ ５０５ マスクメモリ ５０６ 出力画像メモリ ５０７ 基準値メモリ ９ エレベータ監視センタ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成８年１０月９日
【手続補正１】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図５
【補正方法】変更
【補正内容】
【図５】本発明の一実施形態で実施した昇降路内の１つ
の壁面に対する画像処理の結果を示すもので、（ａ）は
エレベータ監視センタのモニタ装置のディスプレー上に
表示された５Ｆ右壁面の分割画像を表わした写真、
（ｂ）は上記（ａ）に示した画像を２値化することによ
りエレベータ監視センタのモニタ装置のディスプレー上
に表示された２値化画像を表わした写真、（ｃ）は
（ｂ）に示した２値化画像の累積分布を示す図である。
の壁面に対する画像処理の結果を示すもので、（ａ）は
エレベータ監視センタのモニタ装置のディスプレー上に
表示された５Ｆ右壁面の分割画像を表わした写真、
（ｂ）は上記（ａ）に示した画像を２値化することによ
りエレベータ監視センタのモニタ装置のディスプレー上
に表示された２値化画像を表わした写真、（ｃ）は
（ｂ）に示した２値化画像の累積分布を示す図である。
Claims (4)
- 【請求項１】 エレベータのかごに取り付けられた撮像
手段と、予め設定された複数のかごの停止位置において
前記撮像手段によって撮像する手段と、前記複数のかご
の停止位置に応じて予め設定された画像のマスクの大き
さを記憶する手段と、前記撮像手段によって撮像した画
像から前記画像のマスクの大きさ部分を取り除く手段
と、このマスクの大きさ部分を取り除く手段の出力を記
憶する手段と、この記憶手段の画像を４以上に分割する
手段と、画像処理手段とを備えたことを特徴とするエレ
ベータの画像診断装置。 - 【請求項２】 画像処理手段はこの分割した画像データ
を２値画像に変換して分割面に対して射影した累積分布
を演算する手段と、累積分布の基準値を記憶する手段と
を備えたことを特徴とする請求項１記載のエレベータの
画像診断装置。 - 【請求項３】 予め設定された画像のマスクの大きさを
記憶する手段は複数のかごの停止位置において前記撮像
手段によって撮像される画像の分解能が所定の大きさを
越える範囲であることを特徴とする請求項１記載のエレ
ベータの画像診断装置。 - 【請求項４】 予め設定された複数のかごの停止位置に
おいて前記撮像手段によって撮像する手段は各階の平常
時のかご停止位置であることを特徴とする請求項１記載
のエレベータの画像診断装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21856896A JPH1059636A (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | エレベータの画像診断装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21856896A JPH1059636A (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | エレベータの画像診断装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH1059636A true JPH1059636A (ja) | 1998-03-03 |
Family
ID=16721991
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21856896A Pending JPH1059636A (ja) | 1996-08-20 | 1996-08-20 | エレベータの画像診断装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH1059636A (ja) |
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|---|---|---|---|---|
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| JP2020029321A (ja) * | 2018-08-21 | 2020-02-27 | 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 | エレベーター、情報機器、エレベーターシステム、エレベーターの復旧方法、及び画像表示プログラム。 |
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-
1996
- 1996-08-20 JP JP21856896A patent/JPH1059636A/ja active Pending
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