JPH1059393A - 合成樹脂製容器蓋及びこれと容器との組合せ - Google Patents

合成樹脂製容器蓋及びこれと容器との組合せ

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JPH1059393A
JPH1059393A JP8220234A JP22023496A JPH1059393A JP H1059393 A JPH1059393 A JP H1059393A JP 8220234 A JP8220234 A JP 8220234A JP 22023496 A JP22023496 A JP 22023496A JP H1059393 A JPH1059393 A JP H1059393A
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英彦 近江
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D41/00Caps, e.g. crown caps or crown seals, i.e. members having parts arranged for engagement with the external periphery of a neck or wall defining a pouring opening or discharge aperture; Protective cap-like covers for closure members, e.g. decorative covers of metal foil or paper
    • B65D41/32Caps or cap-like covers with lines of weakness, tearing-strips, tags, or like opening or removal devices, e.g. to facilitate formation of pouring openings
    • B65D41/34Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt
    • B65D41/3442Threaded or like caps or cap-like covers provided with tamper elements formed in, or attached to, the closure skirt with rigid bead or projections formed on the tamper element and coacting with bead or projections on the container

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 合成樹脂製容器蓋を改良して、橋絡部の破断
を伴うことなく容器蓋が相当角度回転せしめられること
がないようにせしめる。 【解決手段】 スカート壁には、その下端から上方に延
びるスリットが形成されている。スカート壁の下部を囲
繞する環状タンパーエビデントバンドが配設されてい
る。環状タンパーエビデントバンドは周方向に間隔をお
いて配設された複数個の橋絡部を介してスカート壁に接
続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、タンパーエビデン
ト特性(容器蓋を操作して容器の口頸部を一旦開封する
と、かかる操作の痕跡が残留せしめられる特性)を備え
た合成樹脂製容器蓋、及びかような合成樹脂製容器蓋と
容器との組合せに関する。
【0002】
【従来の技術】飲食料等のための容器に適用される容器
蓋として、近時においては、タンパーエビデント特性を
備えた合成樹脂製容器蓋が広く実用に供されている。か
ような容器蓋の典型例としては、特公昭62−1842
1号公報、特公平5−85422号公報、及び特開平6
−24458号公報に開示されている形態の容器蓋を挙
げることができる。かかる容器蓋は天面壁とこの天面壁
から垂下する円筒状スカート壁とを具備する。スカート
壁には周方向に延びる周方向破断ラインが形成されてお
り、スカート壁は周方向破断ラインよりも上方の主部と
周方向破断ラインよりも下方のタンパーエビデント裾部
とに区画されている。周方向破断ラインは周方向に間隔
をおいて周方向に延びる複数個のスリットとかかるスリ
ット間に残留せしめられている複数個の橋絡部とから構
成されている。スカート壁の主部の内周面には雌螺条が
形成され、タンパーエビデント裾部の内周面には係止手
段が形成されている。係止手段は半径方向内方に膨出す
る突条或いは半径方向内方に延出するフラップ片等から
構成される。
【0003】上述したとおりの容器蓋は、外周面に雄螺
条とこの雄螺条の下方に位置する環状係止あご部が形成
されている、容器の口頸部に適用される。容器の口頸部
に容器蓋を装着して口頸部を密封する際には、口頸部に
容器蓋を被嵌して閉方向に回転せしめて容器の雌螺条を
口頸部の雄螺条に螺合せしめる。雌螺条と雄螺条との螺
合に応じて、口頸部に対して容器蓋が漸次下降せしめら
れ、容器蓋のタンパーエビデント裾部に形成されている
係止手段はそれ自身の弾性変形及び/又はタンパーエビ
デント裾部の弾性変形によって半径方向外方に変位して
口頸部の環状係止あご部を通過し、しかる後に弾性的に
復元して係止あご部に係止せしめられる。容器蓋の天面
壁の内面にはシール手段が配設されており、口頸部に容
器蓋が所要とおりに装着されると、シール手段が口頸部
に密接せしめられ、かくして口頸部が密封される。
【0004】容器の口頸部を開封する際には、容器蓋を
開方向に回転せしめる。かくすると、容器蓋の雌螺条と
口頸部の雄螺条との協働により、容器蓋は開方向への回
転に応じて漸次上昇せしめられる。口頸部に対して容器
蓋が若干上昇せしめられると、タンパーエビデント裾部
に形成されている係止手段が口頸部の係止あご部に密接
せしめられ、これによってタンパーエビデント裾部の上
昇が阻止される。しかる後においては、容器蓋の開方向
への回転に応じてスカート壁に形成されている周方向破
断ラインにおける橋絡部に引張応力が生成され、全ての
橋絡部が破断されてタンパーエビデント裾部がスカート
壁の主部から分離され、或いは1個又は数個の強化橋絡
部は破断されることなく残留せしめられ、タンパーエビ
デント裾部に形成されている軸線方向破断ラインが破断
されてタンパーエビデント裾部が無端環状から有端帯状
に展開される。そして、タンパーエビデント裾部を口頸
部に残留せしめて容器蓋のその他の部分が口頸部から離
脱され、或いはタンパーエビデント裾部を含む容器蓋の
全体が口頸部から離脱され、かくして口頸部が開封され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】而して、上述したとお
りの従来の容器蓋及びこれと容器の組合せには、次のと
おりの解決すべき問題が存在する。
【0006】容器の口頸部を開封するために容器蓋を開
方向に回転せしめる時に、容器蓋の係止手段が口頸部の
係止あご部に密接せしめられた後においても、橋絡部の
伸長に起因して容器蓋が相当角度回転されるまで橋絡部
が破断されない。それ故に、橋絡部が破断される直前ま
で開方向に回転したが、更に開方向に回転することなく
そのまま放置した場合、口頸部に対する容器蓋のシール
手段の密接圧が低減されて口頸部の密封が毀損されたに
もかかわらず、橋絡部は全く破断されることなく残留す
る、という事態が発生する虞がある。
【0007】また、容器の口頸部に被嵌した容器蓋を閉
方向に回転せしめて口頸部に装着する際、容器蓋の係止
手段が口頸部の係止あご部を通過する時に橋絡部に相当
な応力が生成され、これに起因して橋絡部が破断されて
しまうことがある。かかる問題を解決するためには、橋
絡部の破断強度を大きくすることが意図されるが、かく
すると容器蓋を口頸部から離脱する際に橋絡部を破断す
るために必要とされる開封必要力が相当大きくなり、特
に子供及び女性にとって口頸部の開封が困難になる。
【0008】更に、容器の口頸部にタンパーエビデント
裾部を残留せしめることなく容器蓋の全体を口頸部から
除去するためには、タンパーエビデント裾部に軸線方向
破断ラインを形成し、口頸部の開封の際にかかる軸線方
向破断ラインが確実に破断されるようになすことが必要
である。しかしながら、当業者には周知の如く、軸線方
向破断ラインが意図したとおりに破断されることなく、
開封の際には破断されることなく維持されることが意図
されている所謂非破断橋絡部を含む全ての橋絡部が破断
され、従ってタンパーエビデント裾部がスカート壁の主
部から分離され、口頸部に残留せしめられてしまうこと
が少なくない。口頸部に残留せしめられたタンパーエビ
デント裾部の内周面には口頸部の係止あご部に係止せし
められる係止手段が配設されている故に、形成材料が異
なる容器と容器蓋との分別収集等のために、口頸部から
そこに残留せしめられたタンパーエビデント裾部を除去
するためには、鋏等を使用してタンパーエビデント裾部
を軸線方向に切断して無端環状から有端帯状に展開せし
める等の煩雑な操作を遂行することが必要である。開封
の際の非破断橋絡部の破断を回避するためには非破断橋
絡部の破断強度を増大せしめることも意図され得るが、
容器蓋を口頸部から一旦離脱せしめた後に口頸部に容器
蓋を装着して口頸部を一時的に再密封するためには、非
破断橋絡部を破断せしめてタンパーエビデント裾部をス
カート壁の主部から分離することが必要であり、それ故
に非破断橋絡部の強度を過剰に増大せしめることは回避
されなければならない。
【0009】そしてまた、従来の容器蓋においては、容
器蓋の係止手段と口頸部の係止あご部との係止による保
持力は比較的小さく、口頸部に容器蓋を装着した状態に
おいて容器蓋を口頸部に対して上方に変位せしめんとす
る容器内圧に対しては、容器蓋の雌螺条と口頸部の雄螺
条との係合による保持力に依存することが必要である。
従って、雌螺条と雌螺条との相互係合は充分に強固にな
り得ることが必要である。それ故に、消費者が口頸部か
ら容器蓋を一旦離脱せしめた後に、容器内に内容物を残
留せしめて口頸部を再び密封するために、口頸部に容器
蓋を被嵌して閉方向に回転せしめる時に、消費者が過剰
なトルクを加えて容器蓋を閉方向に回転せしめると、容
器蓋が著しく強固に口頸部に保持されることになる。か
くすると、内容物が例えば天然果汁であり、口頸部が一
旦開封されたことに起因して腐敗された場合には、容器
内圧が開放されることなく過剰に増大され、これに起因
してガラス等から形成されている容器が爆発される虞が
発生する。
【0010】本発明は上記事実に鑑みてなされたもので
あり、その第一の技術的課題は、橋絡部の破断を伴うこ
となく容器蓋が相当角度回転せしめられて口頸部の密封
が毀損されてしまうことが充分確実に回避されるように
せしめることである。
【0011】本発明の第二の技術的課題は、橋絡部の破
断強度を過剰に大きくして口頸部の開封の際の必要力を
増大せしめることなく、口頸部に容器蓋を装着する際に
橋絡部が破断されてしまうことが充分に回避されるよう
にせしめることである。
【0012】本発明の第三の技術的課題は、容器の口頸
部を開封する際には容器蓋の全体が口頸部から確実且つ
容易に除去され得るようにせしめることである。
【0013】本発明の第四の技術的課題は、容器の口頸
部から容器蓋を一旦離脱した後においては、口頸部に対
する容器蓋の保持力が所定値以下に制限され、内容物の
腐敗等に起因して容器内圧が過剰に増大すると、かかる
容器内圧が口頸部から解放され、かくして容器の爆発が
充分確実に回避されるようにせしめることである。
【0014】
【課題を解決するために手段】上記第一乃至第三の技術
的課題を解決するために、本発明においては、スカート
壁に周方向に延びる周方向破断ラインを形成することに
代えて、スカート壁にその下端から上方に向けて延びる
スリットを周方向に間隔をおいて複数個形成し、そして
またスカート壁の下部を囲繞する環状タンパーエビデン
トバンドを配設し、かかる環状タンパーエビデントバン
ドを周方向に間隔をおいて配設された複数個の橋絡部を
介してスカート壁に接続する。
【0015】即ち、本発明によれば、上記第一乃至第三
の技術的課題を達成する合成樹脂製容器蓋として、天面
壁と該天面壁から垂下する円筒状スカート壁とを具備
し、該スカート壁の内周面には雌螺条と該雌螺条の下方
に位置する係止手段が形成されている合成樹脂製容器蓋
において、該スカート壁には、その下端から上方に向け
て延びるスリットが周方向に間隔をおいて複数個形成さ
れており、該スカート壁の下部を囲繞する環状タンパー
エビデントバンドが配設されており、該環状タンパーエ
ビデントバンドは周方向に間隔をおいて配設された複数
個の橋絡部を介して該スカート壁に接続されている、こ
とを特徴とする合成樹脂製容器蓋が提供される。
【0016】好ましくは、該スカート壁の該外周面と該
環状タンパーエビデントバンドの内周面とは、一体に成
形した後に周方向に連続して切断することによって分離
された相互密着面を有する。該係止手段は該スカート壁
の内周面を周方向に延びる突条から構成されており、該
スリットの各々は該突条を越えて上方に延びており、該
突条は該スリットが存在する部位を除いて周方向に実質
上連続して延びているのが好適である。該係止手段の他
の好適形態は、周方向に間隔をおいて配設された複数個
のフラップ片から構成されており、該フラップ片の各々
は該スカート壁の内周面から半径方向内方に向かって、
容器の口頸部に形成されている雄螺条に容器蓋の該雌螺
条を螺合せしめて口頸部に容器蓋を装着する際の容器蓋
の回転方向に対して反対方向に傾斜して延びており、該
スリットの各々は該フラップ片間を該フラップ片を越え
て上方に延びている。該係止手段の更にたの好適形態
は、周方向に間隔をおいて配設された複数個のフラップ
片から構成されており、該フラップ片の各々は該スカー
ト壁の内周面から半径方向内方に向かって上方に傾斜し
て延びており、該スリットの各々は該フラップ片間を該
フラップ片を越えて上方に延びている。他の実施形態に
おいては、該係止手段は周方向に間隔をおいて配設され
た複数個のチェット爪から構成されており、該ラチェッ
ト爪の各々の、容器の口頸部に形成されている雄螺条に
容器蓋の該雌螺条を螺合せしめて口頸部に容器蓋を装着
する際の容器蓋の回転方向に見て前面は緩やかな傾斜面
であり後面は切り立った面であり、該スリットの各々は
該ラチェット爪間を該ラチェット爪を越えて上方に延び
ている。
【0017】更に、上記第一乃至第三の技術的課題の達
成に加えて、上記第四の技術的課題を達成するために、
本発明においては、円筒状外周面に雄螺条と該雄螺条の
下方に位置する環状係止あご部とが形成されている、容
器の口頸部に、該雌螺条を該雄螺条に螺合せしめると共
に、該係止手段を該係止あご部に係止せしめることによ
って装着され、かかる装着状態において、該容器蓋を該
口頸部に対して上方に変位せしめんとする容器内圧に対
する、該係止手段と該係止あご部との係止による保持力
は該雌螺条と該雄螺条との螺合による保持力よりも大き
く、該橋絡部を破断せしめて該環状タンパーエビデント
バンドを該スカート壁の下部から除去すると、該容器蓋
を該口頸部に対して上方に変位せしめんとする容器内圧
に対する、該係止手段と該係止あご部との係止による保
持力は該雌螺条と該雄螺条との螺合による保持力よりも
小さくなる、ように構成する。
【0018】好適実施形態においては、該環状タンパー
エビデントバンドの内周面には、半径方向内方に突出す
る突出片が周方向に間隔をおいて複数個形成されてお
り、該スカート壁の外周面には半径方向外方に張り出し
た張出部が形成されており、該橋絡部を破断する前の状
態においては該張出部は該突出片よりも上方に配設され
ているが、該橋絡部を破断せしめて該環状タンパーエビ
デントバンドを該スカート壁に対して上昇せしめると、
該突出片は弾性的に変形せしめられて該張出部を乗り越
えてその上方に移動せしめられて弾性的に復元され、該
張出部が該突出片に干渉することによって該環状タンパ
ーエビデントバンドが該スカート壁に対して下降するこ
とが防止される。該スカート壁の外周面に形成されてい
る該張出部は周方向に連続して延びる環状であり、該環
状タンパーエビデントバンドの内周面にも該スカート壁
の外周面における該張出部に対応して半径方向内方に張
り出し且つ周方向に連続的に延びる環状である張出部が
形成されており、該スカート壁の外周面における該張出
部の外周面と該環状タンパーエビデントバンドの内周面
における該張出部の内周面とは、一体に成形した後に周
方向に連続して切断することによって分離された相互密
着面であり、該突出片は該環状タンパーエビデントバン
ドの内周面における該張出部の下方に配設されており、
半径方向内方に向けて下方に傾斜して突出せしめられて
いる。
【0019】また、上記第一乃至第三の技術的課題に加
えて、上記第四の技術的課題を達成する合成樹脂製容器
蓋と容器の組合せとして、本発明によれば、円筒状外周
面に雄螺条と該雄螺条の下方に位置する環状係止あご部
とが形成されている口頸部を備えた容器と、天面壁と該
天面壁から垂下する円筒状スカート壁とを具備し、該ス
カート壁の内周面には雌螺条と該雌螺条の下方に位置す
る係止手段とが形成されており、該雌螺条を該雄螺条に
螺合せしめると共に、該係止手段を該係止あご部に係止
せしめることによって該口頸部に装着される合成樹脂製
容器蓋との組合せにおいて、該容器蓋の該スカート壁に
は、その下端から上方に向けて延びるスリットが周方向
に間隔をおいて複数個形成されており、該スカート壁の
下部を囲繞する環状タンパーエビデントバンドが配設さ
れており、該環状タンパーエビデントバンドは周方向に
間隔をおいて配設された複数個の橋絡部を介して該スカ
ート壁に接続されており、該容器蓋の該雌螺条を該口頸
部の該雄螺条に螺合せしめると共に、該容器蓋の該係止
手段を該口頸部の該係止あご部に係止せしめることによ
って該容器蓋を該口頸部に装着した状態において、該容
器蓋を該口頸部に対して上方に変位せしめんとする容器
内圧に対する、該係止手段と該係止あご部との係止によ
る保持力は該雌螺条と該雄螺条との螺合による保持力よ
りも大きく、該容器蓋において該橋絡部を破断せしめて
該環状タンパーエビデントバンドを該スカート壁の下部
から除去すると、該容器蓋を該口頸部に対して上方に変
位せしめんとする容器内圧に対する、該係止手段と該係
止あご部との係止による保持力は該雌螺条と該雄螺条と
の螺合による保持力よりも小さくなる、ことを特徴とす
る組合せが提供される。
【0020】更に、上記第一乃至第三の技術的課題を達
成する合成樹脂製容器蓋と容器との組合せとして、本発
明によれば、円筒状外周面に雄螺条と該雄螺条の下方に
位置する環状係止あご部とが形成されている口頸部を備
えた容器と、天面壁と該天面壁から垂下する円筒状スカ
ート壁とを具備し、該スカート壁の内周面には雌螺条と
該雌螺条の下方に位置する係止手段とが形成されてお
り、該雌螺条を該雄螺条に螺合せしめると共に、該係止
手段を該係止あご部に係止せしめることによって該口頸
部に装着される合成樹脂製容器蓋との組合せにおいて、
該容器蓋の該スカート壁には、その下端から上方に向け
て延びるスリットが周方向に間隔をおいて複数個形成さ
れており、該スカート壁の下部を囲繞する環状タンパー
エビデントバンドが配設されており、該環状タンパーエ
ビデントバンドは周方向に間隔をおいて配設された複数
個の橋絡部を介して該スカート壁に接続されており、該
口頸部の外周面には、該係止あご部の下方において半径
方向外方に突出し、該容器蓋の該スカート壁に干渉して
該口頸部に対する該容器蓋の回転に抵抗する少なくとも
1個の干渉片が形成されている、ことを特徴とする組合
せが提供される。
【0021】好適実施形態においては、該容器蓋の該雌
螺条を該口頸部の該雄螺条に螺合せしめると共に、該容
器蓋の該係止手段を該口頸部の該係止あご部に係止せし
めることによって該容器蓋を該口頸部に装着した状態に
おいて、該口頸部の該干渉片は該容器蓋の該スカート壁
に形成されている該スリット内に突出せしめられてい
る。該スカート壁の該係止手段は該スカート壁の内周面
を周方向に延びる突条から構成されており、該スリット
の各々は該突条を越えて上方に延びており、該突条は該
スリットが存在する部位を除いて周方向に実質上連続し
て延びており、該口頸部の該干渉片は該スカート壁の内
周面に形成されている該突条に干渉する。該口頸部の該
雄螺条に該容器蓋の該雌螺条を螺合せしめる際の、該容
器蓋に対する該口頸部の相対的回転方向に見て、該干渉
片の前面は緩やかな傾斜面であり後面は切り立った面で
ある。該口頸部の該雄螺条に該容器蓋の該雌螺条を螺合
せしめる際の、該口頸部に対する該容器蓋の相対的回転
方向に見て、該スリットから後方に向けて、該突条の突
出量が漸次増大せしめられている。
【0022】他の好適実施形態においては、該口頸部の
該干渉片は、該スカート壁の、該突条よりも下方に位置
する下端部に干渉する。該スカート壁の下端部は下方に
向かって厚さが漸次低減せしめられている。該口頸部の
該雄螺条に該容器蓋の該雌螺条を螺合せしめる際の、該
容器蓋に対する該口頸部の相対的回転方向に見て、該干
渉片の前面は緩やかな傾斜面であり後面は切り立った面
であり、該口頸部の該雄螺条に該容器蓋の該雌螺条を螺
合せしめる際の、該口頸部に対する該容器蓋の相対的回
転方向に見て、該スリットから後方に向けて、該スカー
ト壁の該下端部の内周面は半径方向内方に傾斜せしめら
れている。
【0023】更に他の好適実施形態においては、該スカ
ート壁の該下端部の内周面には半径方向内方に突出する
少なくとも1個の被干渉片が形成されており、該口頸部
の該干渉片は該被干渉片に干渉する。該口頸部の該雄螺
条に該容器蓋の該雌螺条を螺合せしめる際の、該容器蓋
に対する該口頸部の相対的回転方向に見て、該干渉片の
前面は緩やかな傾斜面であり後面は切り立った面であ
り、該口頸部の該雄螺条に該容器蓋の該雌螺条を螺合せ
しめる際の、該口頸部に対する該容器蓋の相対的回転方
向に見て、該被干渉片の前面は緩やかな傾斜面であり後
面は切り立った面である。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明に従って構成された
合成樹脂製容器蓋の好適実施形態について、添付図面を
参照して更に詳細に説明する。
【0025】図1乃至図3は、本発明に従って構成され
た容器蓋の好適実施形態を図示している。全体を番号2
で示す容器蓋は、ポリプロピレン又はポリエチレンの如
き適宜の合成樹脂から一体に形成されている。かかる容
器蓋2は、円形天面壁4とこの天面壁4の周縁から垂下
する円筒状スカート壁6とを具備している。図1に明確
に図示する如く、天面壁4の内面にはシール手段8が形
成されている。かかるシール手段8は外側環状シール突
条10、中間環状シール突条12及び内側環状シール突
条14から構成されている。所望ならば、シール手段8
を天面壁4と一体に形成することに代えて、天面壁4の
内面において適宜の合成樹脂からシール手段を型押成形
する、或いは全く別個に成形したシール手段を天面壁4
の内面に挿入することもできる。スカート壁5の外周面
(更に詳しくは、外周面の、後述する張出部よりも上方
の部分)には、そこに掛けられる指の滑りを防止するた
めの凹凸15が形成されている。スカート壁6の内周面
の、上下方向略中間部には、雌螺条16が形成されてい
る。
【0026】図1と共に図3を参照することによって明
確に理解されるとおり、スカート壁6には、その下端か
ら実質上鉛直に上方に延びるスリット18が、周方向に
間隔をおいて複数個、更に詳しくは周方向に等間隔をお
いて12個形成されている。スリット18の各々は、
0.5乃至1.5mm程度でよい周方向幅W1と、5乃
至7mm程度でよい軸線方向長さL1とを有する。スカ
ート壁6の内周面には係止手段20も形成されている。
この係止手段20は、上下方向においてスリット18の
略中間部に配置され、スリット18が存在する部位を除
いて周方向に実質上連続して延びる突条から構成されて
いる。突条の横断面形状は略半円形状でよい。スカート
壁6の下端部外周面には、半径方向外方に張り出した張
出部22が形成されている。この張出部22は、上下方
向において、スカート壁6の内周面に形成されている上
記係止手段20に整合せしめられて配置されており、周
方向に連続して環状に延在せしめられている。
【0027】図1乃至図3を参照して説明を続けると、
容器蓋2には、更に、スカート壁6の下端部を囲繞する
環状タンパーエビデントバンド24も配設されている。
スカート壁6の外周面に形成されている上記張出部22
に対応せしめて、環状タンパーエビデントバンド24の
内周面上端部には、半径方向内方に張り出した張出部2
6が形成されている。この張出部26も周方向に連続し
て延在せしめられている。張出部22と張出部26とは
容器蓋2を適宜の合成樹脂から圧縮成形又は射出成形す
る際には一体に成形され、かかる成形の後に両者間を周
方向に連続して環状に切断することによって分離され
る。図1乃至図3には、圧縮成形又は射出成形の後に遂
行される切断を切断線28で示している。かかる切断は
鋭利な切断刃を使用して遂行され、張出部22の外周面
と張出部26の内周面とは相互に密接する密着面を規定
している。張出部22と張出部26とには、周方向に間
隔をおいて複数個、更に詳しくは周方向に等間隔をおい
て12個の下方に延出する延出部が配設されている。か
かる延出部も、容器蓋2を適宜の合成樹脂から圧縮成形
又は射出成形する際に一体に成形される。図1及び図2
を参照することによって明確に理解される如く、上記切
断線は延出部の上端部で終了せしめられており、延出部
の主部は切断されておらず、スカート壁6の外周面と環
状タンパーエビデントバンド24の内周面とを相互に接
続している橋絡部30を構成している。環状タンパーエ
デントバンド24は、スカート壁6の下端を幾分越えて
下方に延出している。
【0028】図4は、上述した容器蓋2を容器の口頸部
に装着して口頸部を密封した状態を図示している。ガラ
ス又はポリエチレンテレフタレートの如き適宜の合成樹
脂から形成することができる容器32は、上端が開口さ
れた略円筒形状の口頸部34を具備している。かかる口
頸部34の外周面には、雄螺条36とその下方に位置す
る係止あご部38とが形成されている。かような口頸部
34の構成自体は周知であるので、口頸部34の構成に
ついての詳細な説明は本明細書においては省略する。
【0029】容器32の口頸部34に容器蓋2を装着し
て口頸部34を密封する際には、口頸部34に容器蓋2
を被嵌し、容器蓋2を閉方向、即ち図4において上方か
ら見て時計方向に回転せしめ、かくして容器蓋2の雌螺
条16を口頸部34の雄螺条36に螺合せしめる。雌螺
条16と雄螺条36の螺合を進行せしめて図4に図示す
る状態にせしめる際には、口頸部34の係止あご部38
が容器蓋2の係止手段20に干渉し、従って容器蓋2の
スカート壁6の下部が半径方向外方に幾分弾性変形せし
められて、係止手段20が係止あご部38を通過せしめ
られる。係止手段20が係止あご部38を完全に通過せ
しめられると、係止手段20は図4に図示する如く元の
状態に弾性的に復元せしめられる。容器蓋2におけるス
カート壁6と環状タンパーエビデントバンド24とを接
続している複数個の橋絡部30は、スカート壁6の外周
面と環状タンパーエビデントバンド24の内周面との間
に介在せしめられているので、スカート壁6が半径方向
外方に弾性的に変形されることによって橋絡部30に過
剰の応力が生成されることはなく、従って口頸部34に
容器蓋2を装着する際に橋絡部30が破断されてしまう
虞は実質上皆無である。口頸部34に容器蓋2が所要と
おりに装着されると、シール手段8の外側環状シール突
条10、中間環状シール突条12及び内側環状シール突
条14が夫々口頸部34の上端部外面、上面及び内面に
密接せしめられ、かくして口頸部34が密封される。口
頸部34に容器蓋2を所要とおりに装着した状態におい
ては、環状タンパーエビデントバンド24が、その張出
部26の内周面をスカート壁6の張出部22の外周面に
密着せしめた状態で周方向に連続して延びて、スカート
壁6を囲繞している故に、スカート壁6の下端部が半径
方向外方に弾性的に変形することは充分に抑制される。
それ故に、係止手段20と係止あご部38との協働によ
って、容器蓋2が開方向、即ち図4において上方から見
て反時計方向に相当な角度に渡って回転されて容器蓋2
が上昇せしめられることは確実に防止され、従って後述
するとおりにして橋絡部30を破断することなく口頸部
34の密封が解除されてしまうことは確実に回避され
る。
【0030】容器32の口頸部34から容器蓋2を離脱
せしめて口頸部34を開封する際には、最初に、環状タ
ンパーエビデントバンド24に指を掛けてこれを上方又
は下方に強制し、これによってスカート壁6とタンパー
エビデントバンド24を接続している橋絡部30を破断
せしめる。全ての橋絡部30を破断せしめると、環状タ
ンパーエビデントバンド24はスカート壁6から離脱さ
れ、従って上方に移動せしめることによって充分容易に
口頸部34から離脱される。図5に図示する如く、スカ
ート壁6の下端部から環状タンパーエビデントバンド2
4が除去されると、スカート壁6の下端部には複数個の
スリット18が形成されている故に、スカート壁6の下
端部は充分容易に半径方向外方に弾性的に変形すること
ができる。従って、容器蓋2を開方向に回転せしめ、容
器蓋2の雌螺条16と口頸部34の雄螺条36との螺合
を漸次解除して容器蓋2を上昇せしめると、スカート壁
6の下端部が半径方向外方に弾性的に変形することによ
って、容器蓋2の係止手段20も口頸部34の係止あご
部38を乗り越えて上方に移動して、係止手段20と係
止あご部38との協働係止作用が解除され、容器蓋2が
口頸部34から離脱せしられる。
【0031】而して、本発明に従って構成された容器蓋
2については、次の事実も注目されるべきである。容器
32の内容物が炭酸ガスを含有した所謂炭酸飲料である
場合、容器32内には容器蓋2を上方に変位せしめんと
する容器内圧が存在する。而して、図示の容器蓋2にお
いては、図4に図示する如く、容器32の口頸部34に
容器蓋2が所要とおりに装着されている状態において
は、上記容器内圧に対する、容器蓋2の係止手段20と
口頸部34の係止あご部38との係止による保持力が、
容器蓋2の雌螺条16と口頸部34の雄螺条36との螺
合による保持力よりも大きく設定されている。かような
要件は、例えば、容器蓋2の係止手段20を構成してい
る突条の突出量及び横断面形状等を適宜に設定して係止
手段20と係止あご部38との係止による保持力を所望
値に設定すると共に、容器蓋2の雌螺条16の所謂ねじ
山高さ等を適宜に設定して雌螺条16と雄螺条38との
螺合による保持力を所望値に設定することによって充足
することができる。一方、図5に図示する如く、容器蓋
2において橋絡部30が破断されて環状タンパーエビデ
ントバンド24がスカート壁6から除去され、従ってス
カート壁6の下端部が半径方向外方に充分容易に弾性変
形することができるようにせしめられると、係止手段2
0と係止あご部38との係止による保持力は相当低減さ
れ、雌螺条16と雄螺条38との螺合による保持力より
も小さくなるように設定されている。
【0032】従って、容器蓋2において環状タンパーエ
ビデントバンド24をスカート壁6から除去する前の状
態、即ち口頸部34の未開封状態においては、容器内圧
に対して容器蓋2は係止手段20と係止あご部38の係
止によって充分高い所望保持力(容器32自体の耐破断
内圧よりは小さい容器内圧に対応する保持力)で保持さ
れる。容器内圧が何らかの理由により過剰に上昇して容
器32自体の耐破断内圧に接近した場合には、容器蓋2
は口頸部34に対して上昇せしめられて口頸部34の密
封が毀損され、これによって容器内圧が解放されて容器
32の破断が回避される。一方、容器蓋2によって口頸
部34が密封されている容器32が消費者に渡った後に
おいては、例えば、上述したとおりにして口頸部34を
開封した後に、内容物が全て消費されることなく残留せ
しめられた場合には、環状タンパーエビデントバンド2
4が除去された容器蓋2を、その雌螺条16を口頸部3
4の雄螺条36に螺合せしめることによって口頸部34
を再び一時的に密封することが少なくない。この場合に
は、容器32自体が消費者によって取り扱われることに
よって局部的に損傷され、これに起因して容器32自体
の耐破断内圧が低下せしめられている虞があり、また口
頸部34が一旦開封された後においては、内容物が果汁
等を含でいる時には内容物の腐敗等に起因して容器内圧
が過剰に上昇せしめられてしまうことがある。然るに、
図示の容器蓋2においては、容器蓋2において橋絡部3
0が破断されて環状タンパーエビデントバンド24がス
カート壁6から除去されると、係止手段20と係止あご
部38との係止による保持力は相当低減され、雌螺条1
6と雄螺条38との螺合による保持力よりも小さくなる
故に、容器内圧が比較的低い所定値を越えて上昇すると
容器蓋2が口頸部34に対して上昇せしめられて口頸部
34の密封が解除され、従って容器自体の耐破断内圧が
低下せしめられていても、容器32が破断してしまうこ
とが充分確実に回避される。
【0033】容器蓋2の雌螺条6と口頸部34の雄螺条
36との螺合による、容器内圧に対する容器蓋2の保持
力を比較的小さい値に設定するために、容器蓋2の雌螺
条16の所謂ねじ山高さを比較的低く設定した場合に
は、容器32の口頸部34に容器蓋2を所要とおりに装
着する際に、容器蓋2を閉方向に回転せしめることな
く、単に軸線方向下方に所要圧力で強制することによっ
て、雌螺条16が雄螺条36を弾性的に乗り越えるよう
にせしめて両者を所要とおりに螺合せしめることもでき
る。かような装着様式は、容器蓋2を閉方向に回転せし
める通常の装着様式に比べて、著しく迅速に遂行するこ
とができる。
【0034】図6乃至図8には、本発明に従って構成さ
れた容器蓋の変形例が図示されている。全体を番号10
2で示す容器蓋においては、スカート壁106の内周面
に形成されている係止手段120は、周方向に間隔をお
いて配設された複数個の、更に詳しくは周方向に等間隔
をおいて配設された12個の、フラップ片から形成され
ている。フラップ片の各々は、スカート壁106の内周
面に接続された基縁121から半径方向内方に向かっ
て、容器132の口頸部134に形成されている雄螺条
136に容器蓋102の雌螺条116を螺合せしめて口
頸部134に容器蓋102を装着する際の容器蓋102
の回転方向に対して反対方向(即ち図6において上方か
ら見て反時計方向、図7において時計方向)に傾斜して
延びている。図6から理解される如く、フラップ片の各
々の上記基縁121は下方に向かって、口頸部134に
容器蓋102を装着する際の容器蓋102の回転方向に
対して反対方向(即ち図6において上方から見て反時計
方向、図7において時計方向)に10乃至20度程度で
よい傾斜角度αをなして傾斜して延びている。かような
フラップ片自体の形態は周知のものであり、従ってフラ
ップ片自体の形態についての説明は本明細書においては
省略する。図6及び図7から明確に理解されるとおり、
隣接するスリット118間に夫々1個のフラップ片が形
成されており、スリット118の各々はフラップ片を越
えて上方に延びている。図8に図示する如く、容器13
2の口頸部134に容器蓋102が所要とおりに装着さ
れると、係止手段120を構成するフラップ片の各々は
口頸部134の係止あご部138の下面に係止せしめら
れる。図6乃至図8に図示する容器蓋102の、係止手
段120以外の構成は、図1乃至図5を参照して説明し
た容器蓋2と実質上同一である。
【0035】図9乃至図11には、本発明に従って構成
された容器蓋の更に他の変形例が図示されている。全体
を番号202で示す容器蓋においても、スカート壁20
6の内周面に形成されている係止手段220は、周方向
に間隔をおいて配設された複数個の、更に詳しくは周方
向に等間隔をおいて配設された12個の、フラップ片か
ら形成されている。フラップ片の各々は、スカート壁2
06の内周面の下端に接続された基縁221から半径方
向内方に向かって上方に傾斜して延びている。フラップ
片の各々の上記基縁221は、隣接するスリット218
間を実質上水平に延びている。スリット218の各々は
フラップ片を越えて上方に延びている。かようなフラッ
プ片自体の形態も周知のものである故に、その詳細につ
いての説明は本明細書においては省略する。図9及び図
11に図示する容器蓋202は、フラップ片の形態をの
除けば、図6乃至図9に図示する容器蓋102と実質上
同一である。
【0036】図12乃至図14は、本発明に従って構成
された容器蓋の更に他の変形例を図示している。全体を
番号302で示す容器蓋においては、スカート壁306
の内周面に形成されている係止手段320は、周方向に
間隔をおいて配設された複数個の、更に詳しくは周方向
に等間隔をおいて配設された12個の、ラチェット爪か
ら形成されている。図12及び図13を参照することに
よって理解される如く、ラチェット爪の各々は、容器3
32の口頸部334に形成されている雄螺条336に容
器蓋302の雌螺条316を螺合せしめて口頸部334
に容器蓋302を装着する際の容器蓋302の回転方向
に見て、緩やかな傾斜面である前面323と切り立った
面である後面325とを有する。スカート壁306の内
周面における接線に対して前面323がなす傾斜角度θ
1は20乃至50度程度で、スカート壁306の内周面
における接線に対して後面325がなす角度θ2は70
乃至90度程度でよい。係止手段320を構成するラチ
ェット自体の形態は周知のものであるので、その詳細な
説明は本明細書においては省略する。図12及び図13
から明確に理解されるとおり、隣接するスリット318
間に夫々1個のラチェット片が形成されており、スリッ
ト318の各々はラチェット片を越えて上方に延びてい
る。
【0037】係止手段320がラット爪から構成されて
いる容器蓋302は、図14に図示する如く、口頸部3
34の外周面に対応するラチェット爪327が形成され
ている形態の容器332に適用される。図示の容器33
2の口頸部334には、周方向に等間隔をおいて4個の
ラチェット爪327が形成されている。ラチェット爪3
27の各々は、口頸部334に形成されている雄螺条3
36に容器蓋302の雌螺条316を螺合せしめて口頸
部334に容器蓋302を装着する際の容器蓋302に
対する口頸部334の相対的回転方向(即ち図13にお
いて時計方向)に見て、緩やかな傾斜面である前面32
9と切り立った面である後面331とを有する。口頸部
334の外周面における接線に対して前面329がなす
傾斜角度θ3は20乃至50度程度で、口頸部334の
外周面における接線に対して後面331がなす角度θ4
は70乃至90度程度でよい。容器蓋302の係止手段
320を構成するラチェット爪に対応して口頸部334
に形成されているラチェット爪327自体の形態も周知
のものである故に、その詳細な説明は本明細書において
は省略する。
【0038】容器蓋302を容器332の口頸部334
に装着する際には、係止手段320を構成するラチェッ
ト爪の前面323と口頸部334のラチェット爪327
の前面329との協働によって、スカート壁306が漸
次半径方向外方に弾性変形されて係止手段320が口頸
部324のラチェット爪327を乗り越えて通過する。
口頸部334に容器蓋302が所要とおりに装着される
と、図14に図示する如く、口頸部334に形成されて
いるラチェット爪327は容器蓋302のスカート壁3
06に形成されているスリット318内に位置せしめら
れる。そして、係止手段320を構成しているラチェッ
ト爪の後面325と口頸部334に形成されているラチ
ェット爪327の後面331との協働によって、口頸部
334に対して容器蓋302が開方向(即ち図14にお
いて上方から見て反時計方向、図13において時計方
向)に回転することが阻止される。図12乃至図14に
図示する容器蓋302における、係止手段320以外の
構成は、図1乃至図5を参照して説明した容器蓋2と実
質上同一である。
【0039】図15乃至図17には、本発明に従って構
成された容器蓋の更に他の変形例が図示されている。全
体を番号402で示す容器蓋においては、天面壁404
の周縁からスカート壁406の上端部に至る領域に周方
向に間隔をおいて複数個、更に詳しくは周方向に等間隔
をおいて12個の通気孔440が形成されている。更
に、容器蓋402においては、環状タンパーエビデント
バンド424の内周面には、周方向に間隔をおいて複数
個、更に詳しくは周方向に等間隔をおいて6個の突出片
442が形成されている。図16を参照することによっ
て明確に理解される如く、突出片442の各々は、環状
タンパーエビデントバンド424の内周面に形成されて
いる張出部426の下方に配置されており、張出部42
6の直下から下方に向かって半径方向内方に傾斜して突
出せしめられている。環状タンパーエビデントバンド4
24の内周面に対する突出片442の傾斜角度βは30
乃至60度程度でよい。上述した通気孔440及び突出
片442が配設されている点を除けば、容器蓋402は
図1乃至図5を参照して説明した容器蓋2と実質上同一
である。
【0040】図15乃至図17に図示する容器蓋402
においては、容器の口頸部を開封するために口頸部から
容器蓋402を離脱せしめる開封操作の初期において、
次のとおりの操作を遂行することができる。即ち、環状
タンパーエビデントバンド424に指を掛けて上方に強
制して複数個の橋絡部430を破断せしめ、環状タンパ
ーエビデントバンド424を図16に二点鎖線で示す位
置まで上昇せしめる。環状タンパーエビデントバンド4
24のかような上昇の際に、複数個の突出片442はそ
の上端から漸次半径方向外方に弾性的に変位せしめられ
て、スカート壁406の外周面に形成されている張出部
422を通過せしめられる。そして、図16に二点鎖線
で示す位置まで上昇せしめられると、突出片442が元
の状態に弾性的に復元せしめられる。かくすると、突出
片442が張出部422に干渉されることによって、ス
カート壁406から分離された環状タンパーエビデント
バンド424がスカート壁406に対して下降すること
が防止される。従って、一旦環状タンパーエビデントバ
ンド424を図16に二点鎖線で図示する位置まで上昇
せしめた後においては、環状タンターエビデントバンド
424を元の位置まで下降せしめて、破断された橋絡部
430を覆い隠すことが阻止され、かくしてタンパーエ
ビデント性が確保される。また、環状タンパーエビデン
トバンド424を図16に二点鎖線で図示する位置まで
上昇せしめた後においては、特に環状タンパーエビデン
トバンド424を操作することなく、容器蓋402の環
状タンパーエビデントバンド424以外の部分を開方向
に回転せしめて容器の口頸部から上方に離脱せしめれ
ば、環状タンパーエビデントバンド424もスカート壁
406と共に上昇せしめられて口頸部から離脱せしめら
れる。
【0041】更に、図15乃至図17に図示する容器蓋
402においては、容器内圧が過剰に増大して容器の口
頸部に対して容器蓋402が上昇せしめられ、口頸部の
密封が解除された時には、容器内圧が通気孔440を通
して解放される。
【0042】図18及び図19は、本発明に従って構成
された容器と容器蓋との組合せの他の実施形態を、容器
の口頸部に容器蓋を装着した状態で図示している。図1
8及び図19に図示する組合せにおいては、容器532
の口頸部534の外周面に、周方向に間隔をおいて複数
個の、更に詳しくは周方向に等間隔をおいて4個の干渉
片544が形成されている。かかる干渉片544の各々
は係止あご部538の下面に接続された上端から実質上
鉛直に下方に延在せしめられている。干渉片544の各
々は、図19から明確に理解される如く、略三角形状の
横断面形状を有する。干渉片544の各々の、容器53
2の口頸部534に形成されている雄螺条536に容器
蓋502の雌螺条516を螺合せしめて口頸部534に
容器蓋502を装着する際の、容器蓋502に対する口
頸部534の相対的回転方向、即ち図18において上方
から見て反時計方向、図19において時計方向に見て、
前面546は緩やかな傾斜面をなし、上記相対的回転方
向に見て後面548は切り立った面をなす。口頸部53
4の外周面における接線に対して前面546がなす傾斜
角度θ1は30乃至50度程度でよく、口頸部534の
外周面における接線に対して後面548がなす角度θ2
は60乃至80度程度でよい。突出片544の先端面に
よって規定される仮想円の直径は、容器蓋502のスカ
ート壁506における係止手段520を構成する突条が
存在しない部分における内径と実質上同一乃至これより
若干小さく設定されている。
【0043】図18及び図19に図示する組合せにおい
ては、更に、図19を参照することによって明確に理解
される如く、容器蓋502のスカート壁506の下端部
内周面に形成されている係止手段520を構成している
突条の前端部550(即ち容器532の口頸部534に
形成されている雄螺条536に容器蓋502の雌螺条5
16を螺合せしめて口頸部534に容器蓋502を装着
する際の、口頸部534に対する容器蓋502の相対的
回転方向、即ち図18において上方から見て時計方向、
図19において反時計方向に見て前端部)においては、
突出量がスリット518から後方に向けて漸次増大せし
められている。係止手段520を構成している突条の前
端部550が、スカート壁506の内周面における接線
に対してなす傾斜角度γは、30乃至70度程度でよ
い。
【0044】図18及び図19に図示する組合せにおけ
る容器532の口頸部534及び容器蓋502の、上述
した点以外の構成は、図1乃至図5を参照して説明した
容器32の口頸部34及び容器蓋2の構成と実質上同一
である。
【0045】図18及び図19に図示する組合せにおい
ては、容器532の口頸部534に容器蓋502を被嵌
して容器蓋502を閉方向、即ち図18において上方か
ら見て時計方向、図19において反時計方向、に回転せ
しめて口頸部534の雄螺条536に容器蓋502の雌
螺条516を螺合せしめる際には、容器蓋502の係止
手段520が口頸部534の干渉片544に干渉され
る。更に詳述すると、係止手段520を構成している突
条の傾斜前端部と干渉片544の緩やかな傾斜前面54
6との協働によって、容器蓋502のスカート壁506
の下端部が弾性的に漸次半径方向外方に変形され、突条
が干渉片544を周方向に通過せしめられる。そして、
雌螺条516と雄螺条536とが充分に螺合されて口頸
部534に容器蓋502が所要とおりに装着されると、
口頸部534の干渉片544は、容器蓋502のスカー
ト壁506に形成されているスリット518に対応して
位置、即ち係止手段520を構成している突条の被存在
部位に位置せしめられ、突条間のスリット518内に突
出せしめられる。所望ならば、雌螺条516と雄螺条5
36との螺合の最終状態を規定する、それ自体は公知の
螺合停止手段(図示していない)を雌螺条516及び/
又は雄螺条536に形成して、雌螺条516と雄螺条5
36との所要螺合状態における口頸部534と容器蓋5
02との相互角度位置を充分精密に規制することもでき
る。容器532の口頸部534に容器蓋502が所要と
おりに装着され口頸部534が密封されている状態にお
いては、口頸部534に対して容器蓋502を開方向、
即ち図18において上方から見て反時計方向、図19図
において時計方向、への回転が、係止手段520と係止
あご部538の協働に加えて、口頸部534の干渉片5
44の切り立った後面548と係止手段520を構成し
ている突条の切り立った後面552との協働によって、
充分確実に防止される。従って、橋絡部530を破断し
て環状タンパーエビデントバンド524をスカート壁5
06から分離することなく、容器蓋502を開方向に回
転することが充分確実に阻止される。橋絡部530を破
断せしめて環状タンパーエビデントバンド524をスカ
ート壁506から分離せしめた後においては、スカート
壁506の下端部は、そこに形成されているスリット5
18の存在に起因して充分容易に半径方向外方に弾性的
に変位することができる故に、容器蓋502を開方向に
回転せしめて口頸部534から離脱せしめることができ
る。
【0046】図20及び図21には、本発明に従って構
成された容器と容器蓋との組合せの更に他の実施形態
が、容器の口頸部に容器蓋を装着した状態で図示されて
いる。図20及び図21に図示する組合せにおいては、
容器632の口頸部634の外周面に、周方向に間隔を
おいて複数個の、更に詳しくは周方向に等間隔をおいて
4個の干渉片644が形成されている。かかる干渉片6
44は、係止あご部638に対して所定間隔をおいてそ
の下方に配設されている。干渉片644の各々は先端に
向かって厚さが漸次低減せしめられている薄板形状であ
る。干渉片644の先端によって規定される仮想円の直
径は、スカート壁606の内径よりも大きく、スカート
壁606の外周面に形成されている張出部622の外径
と略同一である。
【0047】図20及び図21に図示する組合せにおい
ては、更に、図20参照することによって明確に理解さ
れる如く、容器蓋602におけるスカート壁606の最
下端部、更に詳しくは係止手段620を構成している突
条よりも下方の部分は、下方に向かって厚さが漸次低減
せしめられている。
【0048】図20及び図21に図示する組合せにおけ
る容器632の口頸部634及び容器蓋602の、上述
した点以外の構成は、図1乃至図5を参照して説明した
容器32の口頸部34及び容器蓋2の構成と実質上同一
である。
【0049】図20及び図21に図示する組合せにおい
ては、容器632の口頸部634に容器蓋602を被嵌
して容器蓋602を閉方向、即ち図20において上方か
ら見て時計方向、図21において反時計方向、に回転せ
しめて口頸部634の雄螺条636に容器蓋602の雌
螺条616を螺合せしめる際には、スカート壁606の
最下端部が口頸部634の干渉片644に干渉される。
干渉片644による干渉によってスカート壁606の最
下端部は半径方向外方に弾性的に変位せしめられ、干渉
片644を周方向に通過する。そして、雌螺条616と
雄螺条636とが充分に螺合されて口頸部634に容器
蓋602が所要とおりに装着されると、口頸部634の
干渉片644は、容器蓋602のスカート壁606に形
成されているスリット618に対応して位置せしめら
れ、スリット618内に突出せしめられる。容器632
の口頸部634に容器蓋602が所要とおりに装着され
口頸部634が密封されている状態においては、口頸部
634に対して容器蓋602を開方向、即ち図20にお
いて上方から見て反時計方向、図21図において時計方
向、への回転が、係止手段620と係止あご部638の
協働に加えて、口頸部634の干渉片644とスカート
壁606の最下端部においてスリット618の片側縁を
規定している切り立った面との協働によって、充分確実
に防止される。従って、橋絡部630を破断して環状タ
ンパーエビデントバンド624をスカート壁606から
分離することなく、容器蓋602を開方向に回転するこ
とが充分確実に阻止される。橋絡部630を破断せしめ
て環状タンパーエビデントバンド624をスカート壁6
06から分離せしめた後においては、スカート壁606
の下端部は、そこに形成されているスリット618の存
在に起因して充分容易に半径方向外方に弾性的に変位す
ることができる故に、容器蓋602を開方向に回転せし
めて口頸部634から離脱せしめることができる。
【0050】図22及び図23は、図20及び図21に
図示する組合せの変形例を図示している。図22及び図
23に図示する組合せにおいては、容器732の口頸部
734の外周面に形成されている干渉片744は、略三
角形状の横断面形状を有する。干渉片744の各々の、
容器732の口頸部734に形成されている雄螺条73
6に容器蓋702の雌螺条716を螺合せしめて口頸部
734に容器蓋702を装着する際の、容器蓋702に
対する口頸部734の相対的回転方向、即ち図22にお
いて上方から見て反時計方向、図23において時計方向
に見て、前面746は緩やかな傾斜面をなし、上記相対
的回転方向に見て後面748は切り立った面をなす。口
頸部734の外周面における接線に対して前面746が
なす傾斜角度θ1は30乃至50度程度でよく、口頸部
734の外周面における接線に対してに対して後面74
8がなす角度θ2は60乃至80度程度でよい。
【0051】図22及び図23に図示する組合せにおい
ては、更に、容器蓋702のスカート壁706の最下端
部において下方に向かって漸次厚さを低減せしめること
に代えて、容器732の口頸部734に形成されている
雄螺条736に容器蓋702の雌螺条716を螺合せし
めて口頸部734に容器蓋702を装着する際の、口頸
部734に対する容器蓋702の相対的回転方向、即ち
図22において上方から見て時計方向、図23において
反時計方向に見て、スカート壁706の最下端部の前部
を、その厚さがスリット718から後方に向けて漸次増
大、換言すれば前方にスリット718に向けて漸次低減
する傾斜面754にせしめている。
【0052】図22及び図23に図示する組合せにおい
ては、容器732の口頸部734に容器蓋702を被嵌
して容器蓋702を閉方向、即ち図22において上方か
ら見て時計方向、図23において反時計方向、に回転せ
しめて口頸部734の雄螺条736に容器蓋702の雌
螺条716を螺合せしめる際には、スカート壁706の
最下端部が口頸部734の干渉片744に干渉される。
更に詳述すると、スカート壁706の最下端部における
傾斜面754と干渉片744の緩やかな傾斜面746と
の協働によって、容器蓋702のスカート壁706の最
下端部が弾性的に漸次半径方向外方に変形せしめられ
て、スカート壁706の最下端部が干渉片744を通過
せしめられる。
【0053】図22及び図23に図示する組合せの上述
した点以外の構成及び作用は、図20及び図21に図示
する組合せの構成及び作用と実質上同一である
【0054】図24及び図25に図示する組合せは、図
22及び図23に図示する組合せに次のとおりの変形を
加えたものである。即ち、図24及び図25に図示する
組合せにおいては、容器832の口頸部834の外周面
に形成されている干渉片844の各々の横断面形状は、
図18及び図19に図示する組合せにおける干渉片54
4と同様に、略三角形状である。干渉片844の各々
の、容器832の口頸部834に形成されている雄螺条
836に容器蓋802の雌螺条816を螺合せしめて口
頸部834に容器蓋802を装着する際の、容器蓋80
2に対する口頸部834の相対的回転方向、即ち図24
において上方から見て反時計方向、図25において時計
方向に見て、前面846は緩やかな傾斜面をなし、上記
相対的回転方向に見て後面848は切り立った面をな
す。口頸部834の外周面における接線に対して前面8
46がなす傾斜角度θ1は30乃至50度程度でよく、
口頸部834の外周面における接線に対して後面848
がなす角度θ2は60乃至80度程度でよい。干渉片8
44の先端面によって規定される仮想円の直径は、容器
蓋802のスカート壁806における最下端部の内径
(更に詳しくは、次に言及する被干渉片が存在しない部
分における内径)と実質上同一乃至これより若干小さく
設定されている。
【0055】図24及び図25に図示する組合せにおい
ては、更に、スカート壁806の最下端部の厚さを変化
せしめることに代えて、スカート壁806の最下端部内
周面には、周方向に間隔をおいて複数個、更に詳しくは
周方向に等間隔をおいて4個の被干渉片856が形成さ
れている。被干渉片856の各々の横断面形状は略三角
形状であり、容器832の口頸部834に形成されてい
る雄螺条836に容器蓋802の雌螺条816を螺合せ
しめて口頸部834に容器蓋802を装着する際の、口
頸部834に対する容器蓋802の相対的回転方向、即
ち図24において上方から見て時計方向、図25におい
て反時計方向に見て、前面858は緩やかな傾斜面をな
し、上記相対的回転方向に見て後面860は切り立った
面をなす。スカート壁806の最下端部内周面における
接線に対して前面858がなす傾斜角度θ3は30乃至
50度程度でよく、スカート壁806の最下端部内周面
における接線に対して後面860がなす角度θ4は60
乃至80度程度でよい。被干渉片856の先端面によっ
て規定される仮想円の直径は、スカート壁806の内周
面に配設されている係止手段820を規定している突条
の先端によって規定される仮想円の直径と実質上同一で
よい。
【0056】図24及び図25に図示する組合せにおい
ては、容器832の口頸部834に容器蓋802を被嵌
して容器蓋802を閉方向、即ち図24において上方か
ら見て時計方向、図25において反時計方向、に回転せ
しめて口頸部834の雄螺条836に容器蓋802の雌
螺条816を螺合せしめる際には、容器蓋802におけ
るスカート壁806の最下端部内周面に配設された被干
渉片856が口頸部834の外周面に配設された干渉片
844に干渉される。更に詳述すると、被干渉片856
の緩やかな傾斜前面858と干渉片844の緩やかな前
面846との協働によって、容器蓋802のスカート壁
806の最下端部が弾性的に漸次半径方向外方に変形さ
れ、被干渉片856が干渉片844を周方向に通過せし
められる。そして、雌螺条816と雄螺条836とが充
分に螺合されて口頸部834に容器蓋802が所要とお
りに装着されると、図25に図示する如く、被干渉片8
56の切り立った後面860と干渉片844の切り立っ
た後面848とが周方向に隣接して位置せしめられる。
容器832の口頸部834に容器蓋802が所要とおり
に装着され口頸部834が密封されている状態において
は、口頸部834に対して容器蓋802を開方向、即ち
図24において上方から見て反時計方向、図25図にお
いて時計方向、への回転が、係止手段820と係止あご
部838の協働に加えて、口頸部834の干渉片844
の切り立った後面848と被干渉片856の切り立った
後面860との協働によって、充分確実に防止される。
【0057】図24及び図25に図示する組合せにおけ
る上述した点以外の構成及び作用は、図22及び図23
に図示する組合せの構成及び作用と実質上同一である。
【0058】
【発明の効果】本発明に従って構成された容器蓋及び容
器と容器蓋との組合せにおいては、容器蓋における橋絡
部の破断を伴うことなく容器の口頸部に対して容器蓋が
相当角度回転せしめられて口頸部の密封が毀損されてし
まうことが確実に防止される。
【0059】また、本発明に従って構成された容器蓋及
び容器と容器蓋との組合せにおいては、容器蓋における
橋絡部の破断強度を過剰に大きくして口頸部の開封の際
の必要力を増大せしめることなく、口頸部に容器蓋を装
着する際に橋絡部が破断されてしまうことが確実に防止
される。
【0060】更に、本発明に従って構成された容器蓋及
び容器と容器蓋との組合せにおいては、口頸部を開封す
る際には容器蓋の全体が口頸部から確実且つ容易に除去
される。
【0061】更にまた、本発明に従って構成された容器
蓋及び容器と容器蓋との組合せにおいては、口頸部から
容器蓋を一旦離脱した後においては、口頸部に対する容
器蓋の保持力が所定値以下に制限され、従って内容物の
腐敗等に起因して容器内圧が過剰に増大すると、かかる
容器内圧が口頸部から解放され、容器の爆発が充分確実
に回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って構成された容器蓋の好適実施形
態を、一部を断面(図3の線A−Aに沿った断面)で示
す正面図。
【図2】図1に示す容器蓋の部分断面図(図3の線B−
Bに沿った断面図)。
【図3】図1に示す容器蓋の底面図。
【図4】図1の容器蓋を容器の口頸部に所要とおりに装
着した状態を、一部を断面で示す正面図。
【図5】図1の容器蓋を容器の口頸部に所要とおりに装
着した後に、容器蓋における環状タンパーエビデントバ
ンドをスカート壁から離脱せしめた状態を、一部を断面
で示す正面図。
【図6】本発明に従って構成された容器蓋の変形例を、
一部を断面(図7の線C−Cに沿った断面)で示す正面
図。
【図7】図6に示す容器蓋の底面図。
【図8】図6に示す容器蓋を容器の口頸部に所要とおり
に装着した状態を、一部を断面で示す正面図。
【図9】本発明に従って構成された容器蓋の他の変形例
を、一部を断面(図10の線D−Dに沿った断面)で示
す正面図。
【図10】図9に示す容器蓋の底面図。
【図11】図9に示す容器蓋を容器の口頸部に所要とお
りに装着した状態を、一部を断面で示す正面図。
【図12】本発明に従って構成された容器蓋の更に他の
変形例を、一部を断面(図13の線E−Eに沿った断
面)で示す正面図。
【図13】図12に示す容器蓋の底面を、これが装着さ
れた容器の口頸部の断面(図14の線F−Fに沿った断
面)と共に示す断面図。
【図14】図12に示す容器蓋を容器の口頸部に所要と
おりに装着した状態を、一部を断面で示す正面図。
【図15】本発明に従って構成された容器蓋の他の好適
実施形態を、一部を断面(図17の線G−Gに沿った断
面)で示す正面図。
【図16】図15に示す容器蓋の部分断面図(図17の
線H−Hに沿った断面図)。
【図17】図15に示す容器蓋の底面図。
【図18】本発明に従って構成された容器と容器蓋との
組合せの好適実施形態を、容器の口頸部に容器蓋を所要
とおりに装着した状態で、一部を断面で示す正面図。
【図19】図18の線I−Iに沿った断面図。
【図20】本発明に従って構成された容器と容器蓋との
組合せの他の好適実施形態を、容器の口頸部に容器蓋を
所要とおりに装着した状態で、一部を断面で示す正面
図。
【図21】図20の線J−Jに沿った断面図。
【図22】本発明に従って構成された容器と容器蓋との
組合せの更に他の好適実施形態を、容器の口頸部に容器
蓋を所要とおりに装着した状態で、一部を断面で示す正
面図。
【図23】図22の線K−Kに沿った断面図。
【図24】本発明に従って構成された容器と容器蓋との
組合せの更に他の好適実施形態を、容器の口頸部に容器
蓋を所要とおりに装着した状態で、一部を断面で示す正
面図。
【図25】図24の線L−Lに沿った断面図。
【符号の説明】
2:容器蓋 4:天面壁 6:スカート壁 16:雌螺条 18:スリット 20:係止手段 22:張出部 24:環状タンパーエビデントバンド 26:張出部 28:切断線 30:橋絡部 32:容器 34:口頸部 36:雄螺条 38:係止あご部 102:容器蓋 106:スカート壁 116:雌螺条 118:スリット 120:係止手段 132:容器 134:口頸部 136:雄螺条 138:係止あご部 202:容器蓋 206:スカート壁 218:スリット 220:係止手段 302:容器蓋 306:スカート壁 316:雌螺条 318:スリット 320:係止手段 332:容器 334:口頸部 327:ラチェット爪 336:雄螺条 402:容器蓋 404:天面壁 406:スカート壁 424:環状タンパーエビデントバンド 430:橋絡部 422:張出部 442:突出片 502:容器蓋 506:スカート壁 516:雌螺条 518:スリット 520:係止手段 524:環状タンパーエビデントバンド 532:容器 534:口頸部 536:雄螺条 538:係止あご部 544:干渉片 546:干渉片の前面 548:干渉片の後面 550:係止手段を構成する突条の前端部 602:スカート壁 606:スカート壁 616:雌螺条 618:スリット 620:係止手段 622:張出部 624:環状タンパーエビデントバンド 630:橋絡部 632:容器 634:口頸部 636:雄螺条 638:係止あご部 644:干渉片 702:容器蓋 706:スカート壁 716:雌螺条 718:スリット 732:容器 734:口頸部 736:雄螺条 744:干渉片 746:干渉片の前面 748:干渉片の後面 754:スカート壁の際下端部の傾斜面 802:容器蓋 806:スカート壁 816:雌螺条 832:容器 834:口頸部 836:雄螺条 844:干渉片 846:干渉片の前面 848:干渉片の後面 856:被干渉片 858:被干渉片の前面 860:被干渉面の後面

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天面壁と該天面壁から垂下する円筒状ス
    カート壁とを具備し、該スカート壁の内周面には雌螺条
    と該雌螺条の下方に位置する係止手段が形成されている
    合成樹脂製容器蓋において、 該スカート壁には、その下端から上方に向けて延びるス
    リットが周方向に間隔をおいて複数個形成されており、 該スカート壁の下部を囲繞する環状タンパーエビデント
    バンドが配設されており、該環状タンパーエビデントバ
    ンドは周方向に間隔をおいて配設された複数個の橋絡部
    を介して該スカート壁に接続されている、 ことを特徴とする合成樹脂製容器蓋。
  2. 【請求項2】 該スカート壁の該外周面と該環状タンパ
    ーエビデントバンドの内周面とは、一体に成形した後に
    周方向に連続して切断することによって分離された相互
    密着面を有する、 請求項1記載の合成樹脂製容器蓋。
  3. 【請求項3】 該係止手段は該スカート壁の内周面を周
    方向に延びる突条から構成されており、該スリットの各
    々は該突条を越えて上方に延びており、該突条は該スリ
    ットが存在する部位を除いて周方向に実質上連続して延
    びている、 請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
  4. 【請求項4】 該係止手段は周方向に間隔をおいて配設
    された複数個のフラップ片から構成されており、該フラ
    ップ片の各々は該スカート壁の内周面から半径方向内方
    に向かって、容器の口頸部に形成されている雄螺条に容
    器蓋の該雌螺条を螺合せしめて口頸部に容器蓋を装着す
    る際の容器蓋の回転方向に対して反対方向に傾斜して延
    びており、該スリットの各々は該フラップ片間を該フラ
    ップ片を越えて上方に延びている、 請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
  5. 【請求項5】 該係止手段は周方向に間隔をおいて配設
    された複数個のフラップ片から構成されており、該フラ
    ップ片の各々は該スカート壁の内周面から半径方向内方
    に向かって上方に傾斜して延びており、該スリットの各
    々は該フラップ片間を該フラップ片を越えて上方に延び
    ている、 請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
  6. 【請求項6】 該係止手段は周方向に間隔をおいて配設
    された複数個のラチェット爪から構成されており、該ラ
    チェット爪の各々の、容器の口頸部に形成されている雄
    螺条に容器蓋の該雌螺条を螺合せしめて口頸部に容器蓋
    を装着する際の容器蓋の回転方向に見て前面は緩やかな
    傾斜面であり後面は切り立った面であり、該スリットの
    各々は該ラチェット爪間を該ラチェット爪を越えて上方
    に延びている、 請求項1又は2記載の合成樹脂製容器蓋。
  7. 【請求項7】 円筒状外周面に雄螺条と該雄螺条の下方
    に位置する環状係止あご部とが形成されている、容器の
    口頸部に、該雌螺条を該雄螺条に螺合せしめると共に、
    該係止手段を該係止あご部に係止せしめることによって
    装着され、かかる装着状態において、該容器蓋を該口頸
    部に対して上方に変位せしめんとする容器内圧に対す
    る、該係止手段と該係止あご部との係止による保持力は
    該雌螺条と該雄螺条との螺合による保持力よりも大き
    く、 該橋絡部を破断せしめて該環状タンパーエビデントバン
    ドを該スカート壁の下部から除去すると、該容器蓋を該
    口頸部に対して上方に変位せしめんとする容器内圧に対
    する、該係止手段と該係止あご部との係止による保持力
    は該雌螺条と該雄螺条との螺合による保持力よりも小さ
    くなる、 請求項1から5までのいずれかに記載の合成樹脂製容器
    蓋。
  8. 【請求項8】 該環状タンパーエビデントバンドの内周
    面には、半径方向内方に突出する突出片が周方向に間隔
    をおいて複数個形成されており、該スカート壁の外周面
    には半径方向外方に張り出した張出部が形成されてお
    り、該橋絡部を破断する前の状態においては該張出部は
    該突出片よりも上方に配設されているが、該橋絡部を破
    断せしめて該環状タンパーエビデントバンドを該スカー
    ト壁に対して上昇せしめると、該突出片は弾性的に変形
    せしめられて該張出部を乗り越えてその上方に移動せし
    められて弾性的に復元され、該張出部が該突出片に干渉
    することによって該環状タンパーエビデントバンドが該
    スカート壁に対して下降することが防止される、 請求項1から7までのいずれかに記載の合成樹脂製容器
    蓋。
  9. 【請求項9】 該スカート壁の外周面に形成されている
    該張出部は周方向に連続して延びる環状であり、該環状
    タンパーエビデントバンドの内周面にも該スカート壁の
    外周面における該張出部に対応して半径方向内方に張り
    出し且つ周方向に連続的に延びる環状である張出部が形
    成されており、該スカート壁の外周面における該張出部
    の外周面と該環状タンパーエビデントバンドの内周面に
    おける該張出部の内周面とは、一体に成形した後に周方
    向に連続して切断することによって分離された相互密着
    面であり、該突出片は該環状タンパーエビデントバンド
    の内周面における該張出部の下方に配設されており、半
    径方向内方に向けて下方に傾斜して突出せしめられてい
    る、 請求項8記載の合成樹脂製容器蓋。
  10. 【請求項10】 円筒状外周面に雄螺条と該雄螺条の下
    方に位置する環状係止あご部とが形成されている口頸部
    を備えた容器と、天面壁と該天面壁から垂下する円筒状
    スカート壁とを具備し、該スカート壁の内周面には雌螺
    条と該雌螺条の下方に位置する係止手段とが形成されて
    おり、該雌螺条を該雄螺条に螺合せしめると共に、該係
    止手段を該係止あご部に係止せしめることによって該口
    頸部に装着される合成樹脂製容器蓋との組合せにおい
    て、 該容器蓋の該スカート壁には、その下端から上方に向け
    て延びるスリットが周方向に間隔をおいて複数個形成さ
    れており、 該スカート壁の下部を囲繞する環状タンパーエビデント
    バンドが配設されており、該環状タンパーエビデントバ
    ンドは周方向に間隔をおいて配設された複数個の橋絡部
    を介して該スカート壁に接続されており、 該容器蓋の該雌螺条を該口頸部の該雄螺条に螺合せしめ
    ると共に、該容器蓋の該係止手段を該口頸部の該係止あ
    ご部に係止せしめることによって該容器蓋を該口頸部に
    装着した状態において、該容器蓋を該口頸部に対して上
    方に変位せしめんとする容器内圧に対する、該係止手段
    と該係止あご部との係止による保持力は該雌螺条と該雄
    螺条との螺合による保持力よりも大きく、 該容器蓋において該橋絡部を破断せしめて該環状タンパ
    ーエビデントバンドを該スカート壁の下部から除去する
    と、該容器蓋を該口頸部に対して上方に変位せしめんと
    する容器内圧に対する、該係止手段と該係止あご部との
    係止による保持力は該雌螺条と該雄螺条との螺合による
    保持力よりも小さくなる、 ことを特徴とする組合せ。
  11. 【請求項11】 円筒状外周面に雄螺条と該雄螺条の下
    方に位置する環状係止あご部とが形成されている口頸部
    を備えた容器と、天面壁と該天面壁から垂下する円筒状
    スカート壁とを具備し、該スカート壁の内周面には雌螺
    条と該雌螺条の下方に位置する係止手段とが形成されて
    おり、該雌螺条を該雄螺条に螺合せしめると共に、該係
    止手段を該係止あご部に係止せしめることによって該口
    頸部に装着される合成樹脂製容器蓋との組合せにおい
    て、 該容器蓋の該スカート壁には、その下端から上方に向け
    て延びるスリットが周方向に間隔をおいて複数個形成さ
    れており、 該スカート壁の下部を囲繞する環状タンパーエビデント
    バンドが配設されており、該環状タンパーエビデントバ
    ンドは周方向に間隔をおいて配設された複数個の橋絡部
    を介して該スカート壁に接続されており、 該口頸部の外周面には、該係止あご部の下方において半
    径方向外方に突出し、該容器蓋の該スカート壁に干渉し
    て該口頸部に対する該容器蓋の回転に抵抗する少なくと
    も1個の干渉片が形成されている、 ことを特徴とする組合せ。
  12. 【請求項12】 該容器蓋の該雌螺条を該口頸部の該雄
    螺条に螺合せしめると共に、該容器蓋の該係止手段を該
    口頸部の該係止あご部に係止せしめることによって該容
    器蓋を該口頸部に装着した状態において、該口頸部の該
    干渉片は該容器蓋の該スカート壁に形成されている該ス
    リット内に突出せしめられている、 請求項11記載の組合せ。
  13. 【請求項13】 該スカート壁の該係止手段は該スカー
    ト壁の内周面を周方向に延びる突条から構成されてお
    り、該スリットの各々は該突条を越えて上方に延びてお
    り、該突条は該スリットが存在する部位を除いて周方向
    に実質上連続して延びており、 該口頸部の該干渉片は該スカート壁の内周面に形成され
    ている該突条に干渉する、 請求項12記載の組合せ。
  14. 【請求項14】 該口頸部の該雄螺条に該容器蓋の該雌
    螺条を螺合せしめる際の、該容器蓋に対する該口頸部の
    相対的回転方向に見て、該干渉片の前面は緩やかな傾斜
    面であり後面は切り立った面である、 請求項13記載の組合せ。
  15. 【請求項15】 該口頸部の該雄螺条に該容器蓋の該雌
    螺条を螺合せしめる際の、該口頸部に対する該容器蓋の
    相対的回転方向に見て、該スリットから後方に向けて、
    該突条の突出量が漸次増大せしめられている、 請求項13又は14記載の組合せ。
  16. 【請求項16】 該口頸部の該干渉片は、該スカート壁
    の、該突条よりも下方に位置する下端部に干渉する、 請求項12記載の組合せ。
  17. 【請求項17】 該スカート壁の下端部は下方に向かっ
    て厚さが漸次低減せしめられている、 請求項16記載の組合せ。
  18. 【請求項18】 該口頸部の該雄螺条に該容器蓋の該雌
    螺条を螺合せしめる際の、該容器蓋に対する該口頸部の
    相対的回転方向に見て、該干渉片の前面は緩やかな傾斜
    面であり後面は切り立った面である、 請求項16記載の組合せ。
  19. 【請求項19】 該口頸部の該雄螺条に該容器蓋の該雌
    螺条を螺合せしめる際の、該口頸部に対する該容器蓋の
    相対的回転方向に見て、該スリットから後方に向けて、
    該スカート壁の該下端部の内周面は半径方向内方に傾斜
    せしめられている、 請求項16又は18記載の組合せ。
  20. 【請求項20】 該スカート壁の該下端部の内周面には
    半径方向内方に突出する少なくとも1個の被干渉片が形
    成されており、該口頸部の該干渉片は該被干渉片に干渉
    する、 請求項16記載の組合せ。
  21. 【請求項21】 該口頸部の該雄螺条に該容器蓋の該雌
    螺条を螺合せしめる際の、該容器蓋に対する該口頸部の
    相対的回転方向に見て、該干渉片の前面は緩やかな傾斜
    面であり後面は切り立った面である、 請求項20記載の組合せ。
  22. 【請求項22】 該口頸部の該雄螺条に該容器蓋の該雌
    螺条を螺合せしめる際の、該口頸部に対する該容器蓋の
    相対的回転方向に見て、該被干渉片の前面は緩やかな傾
    斜面であり後面は切り立った面である、 請求項20又は21記載の組合せ。
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WO2002036451A1 (de) * 2000-11-03 2002-05-10 Terxo Ag Schraubkappe mit garantieband

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