JPH1059250A - 収納式キャビンを有する軽車両 - Google Patents

収納式キャビンを有する軽車両

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JPH1059250A
JPH1059250A JP8212912A JP21291296A JPH1059250A JP H1059250 A JPH1059250 A JP H1059250A JP 8212912 A JP8212912 A JP 8212912A JP 21291296 A JP21291296 A JP 21291296A JP H1059250 A JPH1059250 A JP H1059250A
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cabin
pillar
seat
windscreen
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Haruyasu Fujita
晴康 藤田
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62JCYCLE SADDLES OR SEATS; AUXILIARY DEVICES OR ACCESSORIES SPECIALLY ADAPTED TO CYCLES AND NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, e.g. ARTICLE CARRIERS OR CYCLE PROTECTORS
    • B62J17/00Weather guards for riders; Fairings or stream-lining parts not otherwise provided for
    • B62J17/08Hoods protecting the rider
    • B62J17/086Frame mounted hoods specially adapted for motorcycles or the like

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Body Structure For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 収納式キャビンの収納時における多機能化を
図る。 【解決手段】 フロントカバー兼用リッド10の内側に
ウインドスクリーン11を上方へ突出自在に収納する。
シート22の後方に設けた支持突起25にベース部30
の一端を揺動自在に連結し、その揺動端31へ揺動自在
に支持されたピラー本体部32の他端に屋根36巻き取
るとともにシート22の下へ収容する。このキャビンの
収納状態では、ベース部30及びピラー本体部32はリ
ヤキャリヤとして機能する。シート22から屋根支持部
35を外して、ベース部30及びピラー本体部32を起
立させ、屋根36を広げて他端をウインドスクリーン1
1の上端へ取付けるとキャビンを形成できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、屋根付きの収納
式キャビンを有する自動2輪車又は自動3輪車等の軽車
両に関する。
【0002】
【従来の技術】実開平2−96387、同7−4362
7号には、収納式キャビンを有するスクータが示され、
このキャビンは車体前部へ収納自在に設けられたウイン
ドスクリーンと、シート後方の車体後部へ収納自在に設
けられたリヤピラーと、このリヤピラーとウインドスク
リーンの先端間に取付けられた屋根とで構成されてい
る。
【0003】ウインドスクリーンはキャビンの収納時に
フロントトランク内へ収納可能であり、リヤピラーは2
つ折りにたたまれてリヤカバーの側面上に支持され、屋
根は着脱式のパネル又は折りたたみ自在の柔軟素材で構
成されたソフトトップになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】収納式キャビンを有す
る軽車両は、キャビン収納時におけるキャビン構成部材
の収納構造が重要であり、特に、リヤピラーは、キャビ
ン収納時に外観部品以外の機能を発揮しないので、これ
を多機能化して有効利用することが望まれる。また、屋
根についてもより効率的な収納構造が望まれる。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本願発明に係る収納式キャビンを有する軽車両は、車体
前部へ収納自在に設けられたウインドスクリーンと、シ
ート後方の車体後部へ収納自在に設けられたリヤピラー
と、これらリヤピラーとウインドスクリーンの間へ取り
外し可能に支持される屋根とにより収納式キャビンを構
成した軽車両において、リヤピラーは、一端を車体へ揺
動可能に取付けられたベース部とピラー本体部とを備
え、ピラー本体部は、一端がベース部の揺動端側へ揺動
自在に連結され、他端が屋根支持部をなし、ベース部
は、キャビンを収納したとき、略水平方向を指向して車
体側へ固定されたリヤキャリヤになることを特徴とす
る。
【0006】リヤキャリヤとしての使用時におけるベー
ス部材の車体側に対する固定は、ベース部自体の直接固
定又はピラー本体部の固定による間接固定のいずれかも
しくは双方によることができる。また、軽車両には、収
納式キャビンを有する自動2輪車又は自動3輪車が含ま
れる。
【0007】また、上記屋根を柔軟材料で形成し、この
屋根を前記ピラー本体部の屋根支持部に収容させてもよ
い。この場合の屋根収容構造は、屋根支持部の周囲へ単
に屋根を折りたたんだだけでも良く、巻き取りローラー
などの収容装置を設けて収容したものでも良い。
【0008】さらに、キャビンを収納したとき、ピラー
本体部の屋根支持部側をシートの下方へ収容させること
もできる。この場合、屋根支持部に屋根を収容した状態
でも、また屋根を分離して屋根支持部単独の状態でも良
い。
【0009】上記の場合、ピラー本体部の屋根支持部側
を固定するための収容時固定部を、シートの底板又は車
体側もしくは双方の間に形成してもよい。この車体側に
はシート以外の車体構成部材、例えば、車体フレームに
支持された物入れボックスのようなものも含む。
【0010】
【発明の効果】リヤピラーをベース部とピラー本体部で
構成し、ベース部は一端を車体側へ揺動自在に取付け、
他端の揺動端にピラー本体部の一端を揺動自在に連結し
た。
【0011】そこで、キャビンを組み立てるときは、ウ
インドスクリーンを上方へ伸ばすとともに、ベース部の
揺動端及びピラー本体部の屋根支持部を上方へ起立さ
せ、ピラー本体部の屋根支持部とウインドスクリーンの
上端間に屋根を取付ける。
【0012】キャビンを収納するときは、屋根をウイン
ドスクリーン又はピラー本体部屋根支持部の少なくとも
一方側から外し、ウインドスクリーンを車体前部へ収納
するとともに、ピラー本体部をベース部に対して折りた
たみ、かつベース部を揺動させて略水平を指向するよう
に車体側へ固定する。
【0013】これによりベース部はリヤキャリヤとして
機能するので、リヤピラーを本来のキャビン構成部品と
して使用するだけでなく、キャビン収納時におけるリヤ
キャリヤとして使用することにより多機能化でき、キャ
ビン構成部品を効率的に利用できる。
【0014】このとき、ピラー本体部の屋根支持部側に
柔軟素材からなる屋根を収容可能にすれば、キャビンの
収納時に分解した屋根をピラー本体部と一体化できるの
で取扱が容易になる。
【0015】さらに、リヤピラーの収納時に、ピラー本
体部の屋根支持部側をシートの下方へ収容すれば、シー
トを利用してピラー本体部の固定ができるとともに、ピ
ラー本体部をリヤキャリヤとして機能するベース部の支
持ステーとして役立てることができる。
【0016】また、シートの下方へ収容するに先立っ
て、ピラー本体部の屋根支持部に予め柔軟素材の屋根を
変形させて収容すれば、キャビン収納時に不要となる屋
根をピラー本体部とともにシートの下方へ収納できる。
【0017】一方、シートの底板又は車体側にピラー本
体部屋根支持部の収容時固定部を設ければ、ピラー本体
部もしくはこれと一体になっている屋根をシート下方へ
収容したとき、シートの底板又は車体側もしくは双方を
利用して容易に固定でき、かつ、この収容時固定部の形
成自体も容易にできる。
【0018】
【発明の実施の形態】図1乃至図4は本願発明の一実施
形態に係る収納式キャビンを有するスクータ型自動2輪
車においてキャビンの組立過程を示す斜視図であり、図
1はキャビン収納状態、図2はフロントカバー兼用リッ
ド及びシートを開いた状態、図3はウインドスクリーン
を使用位置にした状態、図4はキャビン形成状態であ
る。さらに、図5は図2の段階におけるウインドスクリ
ーンの収納状態を示す断面図、図6は図3の段階におけ
る同様図である。
【0019】図1乃至図4において、この自動2輪車
は、車体の前後方向に設けられる車体フレーム1の前後
に前輪2と後輪3を支持する。
【0020】前輪2を支持するフロントフォーク4をハ
ンドル5で操向するとともに、この操向軸部とフロント
フォーク4の上部は、レッグシールド6とフロントカバ
ー7によって覆われている。
【0021】フロントカバー7の前側下部にはヘッドラ
ンプ8が取付けられ、その近傍上部にリッドヒンジ9
(図5,6参照)を介してフロントカバー兼用リッド1
0が開閉自在に取付けられている。
【0022】フロントカバー兼用リッド10は、それ自
体がフロントカバー7の一部をなすとともに、裏側に形
成されたウインドスクリーン収納空間7a(図3)に対
する開閉自在のリッドとして機能する。
【0023】したがって、フロントカバー兼用リッド1
0は、キャビン形成時にリッドヒンジ9を中心にして上
部側を車体前方へ開き、その内側へ収納されているウイ
ンドスクリーン11を上方へ引き出せるようになってい
る。
【0024】ウインドスクリーン11は、図3、図5及
び図6に示すように、平行リンク12を介してフロント
カバー兼用リッド10の内側の前記空間内へ収まる収納
位置と、キャビン形成のため、フロントカバー兼用リッ
ド10より上方へ延出する使用位置の間を上下動自在に
なっている。
【0025】平行リンク12は上下一対のリンク13、
14を車幅方向両側に設けたものであり、リンク13、
14の各一端をウインドスクリーン11へ連結し、他端
をウインドスクリーン収納空間7a内に設けられたボス
7b(図3)へ連結してある。但し、この連結先はフロ
ントカバー7内の車体フレーム側又はフロントカバー兼
用リッド10のいずれかでもよい。
【0026】さらに、リンク14とフロントカバー7又
はこの部分の車体フレーム側の間に反転スプリング15
を張設し、反転スプリング15によりウインドスクリー
ン11を使用位置又は収納位置のいずれか側へ選択的に
移動付勢し、ウインドスクリーン11は移動位置で固定
された状態を保持するようになっている。
【0027】この上下移動操作は、一端がリンク14へ
連結され、他端が乗員の手元近傍位置へ延びている手元
操作レバー16を上下動させることにより行われる。
【0028】図6において特に明らかなように、ウイン
ドスクリーン11は、その使用位置のとき、下端部11
aがフロントカバー兼用リッド10の上端部10aより
上方へ離れて隙間を形成するので、この隙間を隠すため
に摺動リッド17が設けられる。
【0029】摺動リッド17は、ウインドスクリーン1
1が使用位置のとき、その下端部11aとフロントカバ
ー兼用リッド10の上端部10aとを同時に覆うように
予めウインドスクリーン11の上部へ取付けられてい
る。
【0030】しかも、フロントカバー兼用リッド10の
表面に形成されたガイドレール18(図4)に案内され
て、上下方向へ摺動自在となっており、上下の摺動完了
位置において係合等の適宜手段(図示省略)により位置
固定できるようになっている。
【0031】車体フレーム1の後部には、大型の物入れ
ボックス20とその上部開口を前端のヒンジ21を介し
て開閉自在とするシート22が支持されている。
【0032】ハンドル5の中間部は、レッグシールド6
から続く低床式のフロア23で覆われ、物入れボックス
20を含む車体フレーム1の後部側はリヤカバー24が
覆われている。
【0033】シート22は前端部のヒンジ21を中心に
後部側を起伏自在であり、図示の倒伏位置では、シート
ロック(図8,9参照)で車体側へ固定される。
【0034】シート22の後端部近傍には、支持突部2
5が車体フレーム1から上方へ突出形成され、かつこの
支持突部25からサブキャリヤ26が後方へ延出してい
る。
【0035】サブキャリヤ26は、キャビンの形成時に
おいてリヤキャリヤとして使用される部材であり、その
表面は通常運搬する程度の大きさの物品を支持できるよ
うな面積を有する略水平の平坦面になっている。
【0036】支持突部25の突出端には、リヤキャリヤ
を兼用するベース部30の一端が揺動自在に支持されて
いる。
【0037】ベース部30はキャビン収納時にリヤキャ
リヤとして使用できるよう、サブキャリヤ26と同様形
状の平坦部を有する平面視略長方形の充分な厚みと剛性
を有する部材である。
【0038】ベース部30はキャビン形成時に使用する
起立位置(図4)と、キャビン収納時のリヤキャリヤと
して使用する倒状位置(図1)との間を揺動自在であ
る。
【0039】ベース部30の揺動端31には、略長四辺
形のリング状をなすピラー本体部32の基端部33が揺
動自在に取付けられ、かつ基端部33は揺動端31に対
してネジ34により回動規制されるようになっている。
【0040】ピラー本体部32の他端は屋根支持部35
をなし、実線で示すキャビン収納時には、揺動端31に
支持された基端部33側を中心に回動してシート22の
下方に達する長さになっている。
【0041】屋根支持部35は、柔軟で防水性のあるプ
ラスチック素材等で形成されたソフトトップ形式の屋根
36の一端が固定されるとともに、キャビン収納時には
屋根収容部になっている。
【0042】屋根36の他端37には、ホック等適当な
取付具38を設け(図4)、ウインドスクリーン11の
上端11bに形成されたホック等の相手側部材11c
(図3)へ取付可能になっている。
【0043】図7は、屋根36の詳細を示す斜視図であ
り、この屋根36は左右のパイプ部40へ空気を注入す
ることにより、形状を保持するエアマット状に構成され
ている。
【0044】また、ピラー本体部32の屋根支持部35
には巻き取りローラ41が設けられ、屋根36は収納時
にこの周囲へ巻き取られるようになっている。
【0045】この巻き取りローラ41の周囲へ巻き取ら
れた屋根36は、図2及び図3に示すように、キャビン
の収納時において、ピラー本体部32が揺動して屋根支
持部35がシート22の下方位置へ移動することによ
り、物入れボックス20の上部開口の上へ移動する。
【0046】図8は、底板42に形成されたリブの凹部
43と、これに対応させて物入れボックス20の上端縁
44に形成した凹部45とで、屋根支持部35及びその
周囲の巻き取りローラ41へ巻き取られた屋根36に対
する収容時固定部が構成されている。
【0047】屋根支持部35及び屋根36をこの収容時
固定部に入れ、シート22と物入れボックス20の間に
挟むことにより、屋根36をシート22の下部へ外観さ
れないように体裁良く収納される。
【0048】さらに、シート22と物入れボックス20
の間をシートロック46で施錠することにより、シート
22の固定と同時に屋根支持部35を固定し、その結
果、ピラー本体部32も揺動不能に固定される。
【0049】次に、本実施形態の作用を説明する。図1
に示すキャビンの収納状態では、ウインドスクリーン1
1はウインドスクリーン収納空間7a内へ収納され、か
つフロントカバー兼用リッド10はウインドスクリーン
収納空間7aを閉じた状態になっている。
【0050】一方、屋根36はピラー本体部32の屋根
支持部35の周囲へ巻き取られてシート22の下方に位
置し、シート22によって外から見えないようになって
いる。
【0051】このとき、ピラー本体部32が収納位置へ
揺動しているため、ベース部30は揺動端31側を倒伏
位置へ揺動させ、サブキャリヤ26上に重なり、略水平
のリヤキャリヤとして機能する。
【0052】しかも、ピラー本体部32は、屋根支持部
35が屋根36と共に、シート22の下へ収納されて固
定されるので揺動不能になり、ベース部30はシート2
2で回動不能に間接固定される。
【0053】したがって、ピラー本体部32はベース部
30をガタつかないように固定するための支持ステーと
して機能し、シートロック46を利用することにより、
ピラー本体部32を固定するための特別な構造を車体フ
レーム1側へ加工することが不要になる。
【0054】なお、ベース部30をサブキャリヤ26へ
直接固定することもでき、また、この直接固定とピラー
本体部32による間接固定とを併用することもできる。
【0055】キャビンを形成するには、シートロック4
5を外してシート22を起こすことにより、屋根支持部
35側をフリーにし(図2,3)、ピラー本体部32の
基端部33を中心に屋根支持部35をシート22から外
して上方へ回動させる。
【0056】これにより、ベース部30は揺動可能にな
るので、図4に示すように、ベース部30の揺動端31
側を上方へ揺動させて起立し、さらにピラー本体部32
の屋根支持部35側も起立させ、ピラー本体部32が所
定角度揺動したところでネジ34を締めることにより基
端部33を回動規制する。
【0057】続いて、折りたたんであった屋根36を広
げるとともに、その他端37を、予めフロントカバー兼
用リッド10から伸び出した使用位置にされているウイ
ンドスクリーン11の上端11bにおける相手側部材1
1c(図3)に取付具38で取付ける。
【0058】その後、シート22及びフロントカバー兼
用リッド10をそれぞれ閉じると、車体の上方に屋根付
きのキャビンが簡単に形成され(図4)、この時、ベー
ス部30はピラー本体部32の強固な支持部材として機
能する。
【0059】このように本実施形態によれば、リヤピラ
ーの一部をなすベース部30及びピラー本体部32を、
キャビン形成時及びキャビンの収納状態のいずれにも有
効に活用でき、部品を多機能化し、特に、キャビンの収
納状態における存在価値を高めることができる。
【0060】また、キャビンの収納時には、屋根36を
シート22の下方へ収納できるので、収納場所に困らず
に済み、かつ屋根支持部35をシート22で固定するこ
とにより、収納時における屋根36の保持を確実にでき
る。ただし、本願発明においてシートロックによる固定
は必ずしも必要とされるものではない。
【0061】図9は、キャビンの収納状態における屋根
36の収納に関する変形例であり、シート22の底板4
2に、図3で示す巻き取りローラ41に巻き取られた屋
根36を収納することが可能な凹部からなる収容時固定
部47を形成してある。
【0062】さらに、底板42の収容時固定部47近傍
に、ホックのような取付具38の相手側部材48(同1
1cと同様のもの)が予め取付けられており、ここに取
付具38が係脱自在に取付けられて屋根36の他端37
に対する端末固定をするようになっている。
【0063】なお、取付具38及び相手側部材48がホ
ック以外の適宜係止部材であってもよいことは前述と同
じである。符号49はシートロックである。
【0064】このようににすると、屋根支持部35の周
囲に巻き取った屋根36を、前記図8と同様にシート2
2の下部へ収納することができるとともに、屋根36の
端末を確実に処理することができ、常時体裁を良好に保
つことができる。
【0065】次に、ウインドスクリーンの動作について
説明する。図1及び図5に示すキャビンの収納状態で
は、ウインドスクリーン11はフロントカバー兼用リッ
ド10裏側のウインドスクリーン収納空間7a内へ収納
されている。
【0066】このとき、ウインドスクリーン11は、反
転スプリング16の弾力により収納位置に固定され、か
つこの状態を保持されている。
【0067】そこで、フロントカバー兼用リッド10を
十分に開き、手元操作レバー16を引き下げると、平行
リンク12が反転スプリング16に抗して上方へ回動す
るので、ウインドスクリーン11は上方へ移動する。
【0068】ウインドスクリーン11が所定量移動し、
反転スプリング16が死点を上方へ越えて使用位置にな
ると、ウインドスクリーン11は、反転スプリング16
の弾力により移動を停止して使用位置に固定され、かつ
この状態を保持される。
【0069】続いて、フロントカバー兼用リッド10
を、その上端部10aがウインドスクリーン11の下端
部11aの下方位置まで閉じ、摺動リッド17を上方へ
移動させ、ウインドスクリーン11の下端部11aとフ
ロントカバー兼用リッド10の上端部10aとの間に形
成された隙間を隠す。
【0070】摺動リッド17の移動はガイド18により
スムーズかつ位置決めされた状態で行われ、これによ
り、図4及び図6に示すウインドスクリーン11の使用
状態になる。なお、この状態から収納するには逆手順で
行えばよい。
【0071】ところで、前記従来例のようにリンク部材
を用いると、ウインドスクリーンの上下移動量を比較的
大きくでき、かつ上下移動時にハンドルや計器類等と干
渉しないようすることも容易である。しかしながら移動
中にウインドスクリーンの傾きが不規則に変化し易いの
で、ワンタッチ式で簡単かつ迅速な上下移動は困難であ
り、このような場合における操作性の向上が望まれてい
た。
【0072】しかるに、本実施形態においては、ウイン
ドスクリーン11を上下一対のリンク13,14からな
る平行リンク12を介して上下移動させるので、上下移
動距離を十分に長くすることができ、キャビンを構成す
るための部材としてのウインドスクリーン11を十分に
長く上方へ突出させることができる。
【0073】しかも、この上下移動中においてウインド
スクリーン11は平行に移動し、その傾きが不規則な変
化をしないので、予めフロントカバー兼用リッド10を
所定角度だけ十分に開いておけば、ウインドスクリーン
11を他部品と干渉することなくワンタッチ式で簡単か
つ迅速な上下移動が可能になり、操作性が向上する。
【0074】そのうえ、手元操作レバー16を設けたの
で、この手元操作レバー16を操作することによりウイ
ンドスクリーン11をワンタッチ式でさらに簡単かつ迅
速に上下移動させることができ、一層操作性が向上す
る。
【0075】また、この平行リンク12に反転スプリン
グ15を設けたので、ロックなど特別な固定手段を用い
ずに、ウインドスクリーン11を収納位置又は使用位置
で固定された状態に保持できるため、走行中のがたつき
を防止でき、固定のための手間やコストを削減できる。
【0076】さらに、フロントカバー7の一部を開閉自
在のフロントカバー兼用リッド10とし、その裏側へウ
インドスクリーン11を収納するようにしたので、フロ
ントカバー7全体を比較的薄くできる。
【0077】なお、上記収納式ウインドスクリーンに関
する構造は種々に変形可能であり、例えば、リンク機構
は上下方向に一対以上のリンク部材があればよく、必ず
しも一対だけのリンク部材を用いて形成するものではな
く、また、左右いずれか片側だけでもよい。
【0078】さらに、平行リンクでなく、必要によりリ
ンク部材を不等長にして、ウインドスクリーン11に特
殊な移動軌跡をとらせることもできる。
【0079】また、リンク部材13,14の連結先を車
体フレーム側でなく、フロントカバー7側にすれば、メ
ンテナンス等でフロントカバーを着脱するとき、リンク
部材と車体フレーム側との着脱作業が不要になるので、
メンテナンス性が向上する。
【0080】さらにまた、このウインドスクリーン収納
構造は、収納式キャビンと関係なく、ウインドスクリー
ン単独の収納に用いることもできる。
【0081】なお、本願発明は上記の実施形態に限定さ
れることなく種々に変形可能であり、例えば、自動2輪
車のみならず収納式キャビンを有する自動3輪車にも適
用できる。
【0082】また、屋根36の巻き取り構造に代えて、
折りたたむようにしてもよく、この場合はさらに蛇腹状
など折りたたみ易くするための構造を必要により施すこ
とができる。
【0083】但し、本願に係る発明のうち、一部のもの
においては屋根をソフトトップにして巻き取り又は折り
たたみ可能にすることは必ずしも必要ではなく、比較的
剛性のあるパネルであってもよい。この場合、キャビン
収納時には、屋根を車体側の任意の場所に収納するか、
車体と分離して保管する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本願発明が適用された自動2輪車のキャビン
収納時斜視図
【図2】 フロントカバー兼用リッド及びシートを開い
た状態の図1同様図
【図3】 ウインドスクリーンを使用位置にした状態の
図1同様図
【図4】 キャビン形成状態の図1同様図
【図5】 図2の段階におけるウインドスクリーンの収
納状態を示す断面図
【図6】 図3の段階におけるウインドスクリーンの状
態を示す断面図
【図7】 屋根部分の斜視図
【図8】 屋根の収納状態を示す断面図
【図9】 他の変形例を示す図8と同様の図
【符号の説明】
10:フロントカバー兼用リッド、11:ウインドスク
リーン、12:平行リンク、20:物入れボックス、2
2:シート、30:ベース部、32:ピラー本体部、3
6:屋根

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】車体前部へ収納自在に設けられたウインド
    スクリーンと、シート後方の車体後部へ収納自在に設け
    られたリヤピラーと、これらリヤピラーとウインドスク
    リーンの間へ取り外し可能に支持される屋根とにより収
    納式キャビンを構成した軽車両において、リヤピラー
    は、一端を車体へ揺動可能に取付けられたベース部とピ
    ラー本体部とを備え、ピラー本体部は、一端がベース部
    の揺動端側へ揺動自在に連結され、他端が屋根支持部を
    なし、ベース部は、キャビンを収納したとき、略水平方
    向を指向して車体側へ固定されたリヤキャリヤになるこ
    とを特徴とする収納式キャビンを有する軽車両。
  2. 【請求項2】前記屋根を柔軟材料で形成し、この屋根を
    前記ピラー本体部の屋根支持部に収容したことを特徴と
    する請求項1記載の収納式キャビンを有する軽車両。
  3. 【請求項3】キャビンの収納時に、ピラー本体部の屋根
    支持部側をシートの下方へ収容することを特徴とする請
    求項1又は2記載の収納式キャビンを有する軽車両。
  4. 【請求項4】ピラー本体部の屋根支持部側を固定するた
    めの収容時固定部を、シートの底板又は車体側もしくは
    双方の間に形成したことを特徴とする請求項3の収納式
    キャビンを有する軽車両。
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