JPH1058957A - 熱交換器の取付構造 - Google Patents

熱交換器の取付構造

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JPH1058957A
JPH1058957A JP22404196A JP22404196A JPH1058957A JP H1058957 A JPH1058957 A JP H1058957A JP 22404196 A JP22404196 A JP 22404196A JP 22404196 A JP22404196 A JP 22404196A JP H1058957 A JPH1058957 A JP H1058957A
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tank
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    • F28FDETAILS OF HEAT-EXCHANGE AND HEAT-TRANSFER APPARATUS, OF GENERAL APPLICATION
    • F28F9/00Casings; Header boxes; Auxiliary supports for elements; Auxiliary members within casings
    • F28F9/001Casings in the form of plate-like arrangements; Frames enclosing a heat exchange core

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 空調ケーシングの製造公差を吸収するための
パッキンを廃止することができる熱交換器の取付構造を
提供する。 【解決手段】 ヒータコア3のタンク部32を空気上流
側から押圧する第1凸部1aと、タンク部32の空気下
流側からタンク部32の長手方向全域に渡ってタンク部
32に接触するタンク受け部1bとによりヒータコア3
を空調ケーシング1内に固定する。さらに、ヒータコア
3のサイドプレート35の溝部36と第2凸部1cとに
より迷路構造を構成してシール性を高めるとともに、タ
ンク部23と空調ケーシング1の内壁との間に空隙1d
を形成して断熱性を向上させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、室内に吹き出す空
気の流路をなす空調ケーシング内にヒータコア等の熱交
換器を取り付けるための熱交換器の取付構造に関するも
のであり、車両用空調装置に適用して有効である。
【0002】
【従来の技術】従来、熱交換器を空調ケーシング内に取
り付ける場合には、空調ケーシングの内壁と接触する熱
交換器の部位に、ウレタンフォーム等の弾性部材からな
るパキンを手作業にて貼り付け、このパッキンの変形に
より空調ケーシングの製造公差と熱交換器の製造公差と
の差を吸収していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このため、パッキンの
材料費およびパッキンを熱交換器に貼り付ける工数が発
生してしまい、空調装置の製造原価低減を妨げていた。
本発明は、上記点に鑑み、空調ケーシングの製造公差を
吸収するためのパッキンを廃止することができる熱交換
器の取付構造を提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、以下の技術的手段を用いる。請求項1〜
5に記載の発明では、空調ケーシング(1)のうち熱交
換器(3)のタンク部(32)に接触する部位に形成さ
れ、前記タンク部(32)を押圧することにより熱交換
器(3)を空調ケーシング(1)に固定する第1凸部
(1a)が空調ケーシング(1)に形成されており、タ
ンク部(32)と接触する前記第1凸部(1a)の先端
は、前記タンク部(32)を押圧する押圧力により変形
していることを特徴とする。
【0005】これにより、タンク部(32)を押圧する
押圧力によって第1凸部(1a)の先端が変形し、熱交
換器(3)が空調ケーシング(1)内に固定されている
ので、空調ケーシング(1)の製造公差を第1凸部(1
a)の変形によって吸収することができる。したがっ
て、空調ケーシング(1)の製造公差を吸収するパッキ
ンを廃止することができるので、空調装置の製造原価低
減を図ることができる。
【0006】請求項2に記載の発明では、第1凸部(1
a)の断面積は、空調ケーシング(1)の壁面から第1
凸部(1a)の先端に向かうほど小さくなっていること
を特徴とする。これにより、タンク部(32)との接触
部での第1凸部(1a)に発生する応力を高めることが
できる。したがって、タンク部(32)との接触する第
1凸部(1a)の先端が変形し易くなるので、より確実
に空調ケーシング(1)の製造公差を吸収して熱交換器
(3)を空調ケーシング(1)内に固定することができ
る。
【0007】また、第1凸部(1a)の根元(空調ケー
シング1の内壁)側の断面積は、先端に比べて大きくな
っているので、第1凸部(1a)の剛性を向上させるこ
とができる。したがって、タンク部(32)との接触す
る第1凸部(1a)の先端での変形し易さを維持しなが
ら第1凸部(1a)の剛性を向上させることができるの
で、より確実に空調ケーシング(1)の製造公差を吸収
しつつ、熱交換器(3)を空調ケーシング(1)内に確
実に固定することができる。
【0008】請求項3に記載の発明では、第1凸部(1
a)は、空気上流側ないし下流側のいずれか一方側から
タンク部(32)に接触しており、他方側には、タンク
部(32)の長手方向全域に渡ってタンク部(32)に
接触するタンク受け部(1b)が形成されていることを
特徴とする。これにより、第1凸部(1a)がタンク部
(32)に及ぼす押圧力によって、タンク部(32)の
長手方向全域に渡ってタンク部(32)がタンク受け部
(1b)に押圧されているので、空調ケーシング(1)
内を流通する空気が熱交換器(3)を迂回して熱交換器
(3)の下流側に流れることを防止することができる。
【0009】請求項4に記載の発明では、タンク部(3
2)の外壁のうち、空調ケーシング(1)の外側に面す
る壁面と、空調ケーシング(1)の内壁との間には、空
隙(1d)が形成されていることを特徴とする。これに
より、空隙(1d)が断熱層となり、熱交換器(3)と
空調ケーシング(1)外の空気との間で熱交換が行われ
ることを抑制することができる。したがって、熱交換器
(3)と空調ケーシング1内を流通する空気との間で熱
交換をより多く行うことができるので、空調装置の熱交
換効率の向上を図ることができる。
【0010】請求項5に記載の発明では、空調ケーシン
グ(1)の内壁のうち補強プレート(35)の溝部(3
6)に対応する部位には、溝部(36)の底部(36
a)に向かって突出するとともに、補強プレート(3
5)の長手方向に延びる第2凸部(1c)が形成されて
いることを特徴とする。これにより、第2凸部(1c)
と溝部(36)の凹形状とにより、迷路構造が形成され
る。したがって、この迷路構造により、熱交換器(3)
のコア部(31)を迂回して補強プレート(35)と空
調ケーシング(1)の内壁との隙間を流通する空気の量
を減少させることができ、空調装置の熱交換効率の向上
を図ることができる。
【0011】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態記載の具体的手段との対応関係を示すもの
である。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施の形
態について説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明を車両用空調装置(カ
ーエアコン)に適用した実施形態における通風系の全体
構成を示すものである。1は空調装置の空気流路を構成
する、ポリプロピレン等の成形性に優れた樹脂製の空調
ケーシングであって、この空調ケーシング1は通常、車
室内前部の計器盤(図示せず)内に設置される。この空
調ケーシング1内には、図1の右上部(車両前方側の上
部)に、送風手段としての送風機2が配設されている。
【0013】この送風機2はモータにより駆動される周
知の遠心多翼ファンにて構成されており、この空調ケー
シング1に連結された図示しない吸気側ダクトを通して
空調ケーシング1内部に空気を吸入して矢印A方向に送
風するようになっている。ここで、前記吸気側ダクトに
は、送風空気を冷却する冷却手段としてのエバポレータ
が配設されており、さらにこのエバポレータの空気上流
側に内気取入口及び外気取入口が設けられているととも
に、それら取入口のいずれかを開口させる内外気切替ド
アが設けられている。前記エバポレータは、車両エンジ
ンにより駆動される圧縮機を持つ冷凍サイクル中に設け
られ、冷媒の蒸発潜熱により送風空気を冷却するように
なっている。
【0014】また、図1に示すように、空調ケーシング
1内には、図1の右側下部(車両前方側の下部)に、加
熱手段としてのヒータコア(熱交換器)3が略水平方向
に配設されている。このヒータコア3は、図2の(a)
に示すように、空調ケーシング1内を流通する空気と車
両エンジンの冷却水(温水)との間で熱交換を行う、略
矩形状のコア部31、およびコア部31内を流通する冷
却水を分配集合させるタンク部32とから構成されてい
る。
【0015】そして、コア部31は、周知の如く、冷却
水が流通する複数本の偏平チューブ33と、これら複数
本の偏平チューブ33間にろう付けされた波形状のコル
ゲートフィン34とから構成されている。また、偏平チ
ューブ33は、その両端でタンク部32と連通してお
り、コア部31の端部のうち偏平チューブ33と平行な
部位には、コア部31の補強部材をなすサイドプレート
(補強プレート)35が2つのタンク部32を渡すよう
に配設されている。
【0016】また、サイドプレート35は、図2の
(b)に示すように、サイドプレート35の長手方向に
延びる2本の溝部36がプレス加工にて形成され、サイ
ドプレート35の曲げ剛性を向上させている。なお、ヒ
ータコア3の空調ケーシング1への取付構造について
は、後述する。また、図1中、ヒータコア3の空気上流
側部位には、エアミックスドア4が設けられており、こ
のエアミックスドア4は、その回転軸4aを中心として
図1の矢印X方向に回動することにより車室内へ吹き出
す空気温度を制御する周知の手段である。なお、エアミ
ックスドア4は、乗員の手動操作もしくは空調制御装置
の自動温度制御信号により、空調条件に応じた開度に調
整されるようになっている。
【0017】このエアミックスドア4の開度に応じて、
送風機2により矢印A方向に送風された空気のうち、ヒ
ータコア3を通って温風通路100を矢印B方向に流れ
る温風と、ヒータコア3を通らずに冷風通路101を矢
印C方向に流れる冷風の風量割合を調節するようになっ
ている。なお、本例では、この冷風通路101と温風通
路100は、ヒータコア3を中間にして図1の上下方向
に並ぶように設けられている。そして、これら通路10
0、101を流れる冷風と温風は、ほとんどの場合、後
述する円弧状のロータリードア91内にて良好にエアミ
ックスされる。
【0018】一方、前記空調ケーシング1において、図
1の左上部分(車両後方側の上部)には、複数個、本例
では3個の吹出空気通路開口部5、6、7が、後述する
ロータリドア91の回動する領域内に、ロータリドア9
1の回動方向(円周方向)に沿って隣接し並ぶように設
けられている。従って、空調ケーシング1側の吹出空気
通路開口部5、6、7を形成する仕切り壁先端は円弧面
に成形されている。
【0019】ロータリドア91の回動方向の中間に位置
する吹出空気通路開口部5は、車室内計器盤の上方側に
配設され乗員の上半身に向かって空気を吹き出すための
フェイス吹出口(図示しない)とフェイス吹出ダクト1
0によって連通されている。ロータリドア91の回動方
向において、最も車両後方側に位置する吹出空気通路開
口部6は車室内計器盤の下方側に配設され乗員の下半身
に向けて空気を吹き出すためのフット吹出口(図示しな
い)とフット吹出ダクト11によって連通されている。
【0020】ロータリドア91の回動方向において、最
も車両前方側に位置する吹出空気通路開口部7は、車室
内計器盤の上面で、車両のガラス面に近接して配設さ
れ、車両のフロントガラスやサイドガラスの内面に向か
って空調風を吹き出すためのデフロスタ吹出口(図示し
ない)とデフロスタダクト12によって連通されてい
る。
【0021】また、本実施形態では、フェイスダクト1
0とデフロスタダクト12は、両ダクトの中間部位の通
風壁を共有することで車両用空調装置自体の小型化を図
ると共に、両吹出空気通路開口部5、7の開口面積をな
るべく大きくすることに寄与している。上記した3個の
吹出空気通路開口部5、6、7は、いずれも図1中紙面
表面から裏面に向かった方向をその長手方向とした略長
方形状に形成されている。
【0022】そして、送風機2が駆動されると、内気あ
るいは外気が吸気側ダクトから吸込まれてエバポレータ
を通って空調ケーシング1内に導かれ、さらに空調ケー
シング1内を矢印A、B、Cのように空気が流れて、冷
風と温風の風量割合がエアミックスドア4の開度により
調節されて、所望の吹出空気温度が得られる。そして、
吹出空気はいずれかの吹出空気通路開口部5、6、7を
介して車内の各吹出口から吹き出されるようになってい
る。なお、本実施の形態では、3つの吹出空気通路開口
部5、6、7によって後述する5つの吹出モードを選択
することができるようになっている。
【0023】さて、上記空調ケーシング1内には、前記
3つの吹出空気通路開口部5、6、7の開閉およびその
開口面積を調節する空気通路切替装置9が設けられてい
る。以下、空気通路切替装置9について、図3〜6を参
照して詳述する。この空気通路切替装置9は、本発明の
ロータリードア部をなすロータリドア91およびフィル
ム部材92を具備して構成されている。
【0024】ロータリドア91は、例えば樹脂からな
り、図3〜5に示すように、2枚のほぼ半円形の端板部
91a、91aと、略180°の円弧範囲を持った円弧
状をなす円周壁91bとを一体に有する、いわば縦割り
の半円筒状をなしている。また、前記端板部91a、9
1aには、円周壁91bの円弧の曲率中心に位置して、
軸方向外側に突出する回転軸91c、91cが設けられ
ている。
【0025】そして、前記円周壁91bには、図5等に
示すように、軸方向に長細い4個のドア通風口91dが
円周方向に並んでほぼ等間隔に形成されている。これに
て、円周壁91bは、その円周方向両端部の2か所及び
各ドア通風口91d相互間の3か所に軸方向に延びる細
長い梁91eを有し、残りのほとんどの部分が開口した
形態とされている。なお、半円形の端板部91a、91
aには図3に示すように補強リブ91fが突出形成され
ている。
【0026】また、ロータリドア91には、円周壁91
bの円周方向の一端部(図示右側端部)にはフィルム部
材92の円周方向の一端を取付けるためのピン部材(取
付手段)91gが設けられている。このピン部材91g
は円柱状のものであって、図5に示すようにロータリド
ア91の下端部から下方へ多数個突出しており、この多
数のピン部材91gは軸方向に一列に並んでロータリド
ア91に一体成形されている。
【0027】また、ロータリドア91の円周壁91bの
円周方向の他端部(図示左側端部)には、スライド壁部
91hが設けられている。このスライド壁部91hは、
図5に示すようにロータリドア91の下端部から下方へ
突出するとともに、このスライド壁部91hの外周面は
フィルム部材92の形成する円弧形状に沿った円弧面に
形成してあり、かつこのスライド壁部91hの外周面か
ら外方側へ突出するようにして、多数のピン部材91i
が軸方向に一列に並んで多数個一体成形されている。
【0028】一方、前記フィルム部材92は、可撓性
(柔軟性)があって、通気性がなく、しかも摩擦抵抗が
小さい樹脂材料で成形されている。具体的には、本例で
は、PET(ポリエチレンテレフタレート)フィルムに
て、フィルム部材92を成形している。ここで、フィル
ム部材92の剛性を後述の理由から高める必要があるた
め、本例では、厚さ188μmのPETフィルムを用い
ている。この厚さ188μmのPETフィルムの剛性を
表す柔軟値は、JIS:L1096のループ圧縮法によ
る測定値で、240g〜1930gの範囲とすることが
好ましい。ちなみに、このループ圧縮法による柔軟値
は、ループ状に曲げたフィルム部材92のループ形状部
を所定量押圧変形させるのに必要な荷重であり、この柔
軟値が大きい程、剛性が高いことを示している。
【0029】フィルム部材92は、図6に示すように、
ロータリドア91の円周壁91bの軸方向寸法とほぼ同
等の幅寸法Mを有する全体として矩形状に形成されてい
る。そして、このフィルム部材92の長さL方向の途中
部位には、ドア通風口91dと常に連通しているフィル
ム開口部92aが形成されている。なお、図3(a)に
おいて、92a′はフィルム開口部92aの円周方向の
開口範囲を示す。
【0030】本例では、このフィルム開口部92aは、
軸方向に一列に並んだ複数個の貫通孔にて構成されてお
り、各フィルム開口部92aは細長のほぼ六角形状に形
成され、六角形状の長手方向が前記長さL方向に向いて
いる。また、フィルム開口部92aは、フィルム部材9
2がロータリードア91に取付られた状態においてロー
タリードア91の回動方向の最大長さが、フェイス用お
よびフット用の吹出空気通路開口部5、6の最大幅と略
同等となっている。
【0031】さらに、全てのフィルム開口部92aをま
とめた形状および面積は、この吹出空気通路開口部5、
6と略同等になっている。但し、実際には、各フィルム
開口部92a相互間に位置する仕切り部が存在するた
め、フィルム開口部92aの方が若干小さくなってい
る。これにより、図1、4に示すようにロータリドア9
1がフェイス用の吹出空気通路開口部5だけを開口する
場合(フェイスモード時)、フェイス用の吹出空気通路
開口部5とフィルム部材92のフィルム開口部92aと
の開口縁が一致(ラップ)するため、フェイスモード時
の通風抵抗を最小限にすることが可能となる。なお、フ
ット用の吹出空気通路開口部6を全開する場合について
も同様である。
【0032】一方、このフィルム部材92の両端部分
(図6で左右の縁辺部)のうち、右側の端部には、複数
個の取付用孔92bが形成されている。この取付用孔9
2bは、具体的には、前記ピン部材91gに嵌合する円
形孔で形成されている。また、左側端部には、複数個の
スライド孔92cが形成されている。このスライド孔9
2cは前記スライド壁部91hのピン部材91iが移動
可能に嵌合する長孔で形成されている。ここで、スライ
ド孔92cは、その長孔の長手方向が、長さL方向に向
くようにしてあるので、フィルム部材92がロータリド
ア91に円弧状に取付られた状態では、その円弧形状の
円周方向に長孔の長手方向が向くことになる。スライド
孔92cを構成する長孔の長手方向寸法は、フィルム部
材92および空調ケーシング1の寸法ばらつきを十分、
吸収し得る大きさに設定してある。
【0033】フィルム部材92を、ロータリドア91の
円周壁91bの外周側に円弧状に取付けるにあたって
は、まず、図5に示すように、フィルム部材92の長さ
L方向の一方の端部を、取付用孔92bを含む所定長さ
だけ内径側に折曲げて、折り曲げ部92kを形成する。
そして、この状態で、フィルム部材92をロータリドア
91の円周壁91bの上方から被せ、フィルム部材92
の一端側の円形取付用孔92bをピン部材91gに嵌合
させる。一方、フィルム部材92の他端側の長孔状のス
ライド孔92cをスライド壁部91hのピン部材91i
に嵌合させる。
【0034】しかるのち、樹脂製のピン部材91gの頭
部をフィルム部材92がロータリドア91の表面に圧着
するまで熱かしめして、ピン部材91gの頭部をリベッ
ト状に拡大する。これにより、フィルム部材92の一端
側の折り曲げ部92kをロータリドア91の円周壁91
bの円周方向の一端部に固定することができる。すなわ
ち、フィルム部材92の一端側の折り曲げ部92kは固
定端となる。
【0035】また、同様に、スライド壁部91hの樹脂
製ピン部材91iの頭部を熱かしめするが、このピン部
材91iの頭部の熱かしめ部はピン軸方向への変形量を
僅少にすることにより、フィルム部材92とスライド壁
部91hの外周面との間に隙間(図3、4参照)を形成
する。これにより、フィルム部材92の円周方向の他端
側は、ロータリドア91のスライド壁部91hの外周面
に対して固定されず、スライド孔92cの長手方向の寸
法の範囲内で円周方向への移動が自由となる。すなわ
ち、フィルム部材92の円周方向の他端側は移動可能な
自由端92dとなる。
【0036】このように、フィルム部材92の円周方向
の他端側を移動可能な自由端92dとすることにより、
風圧、振動による過度な撓みがフィルム部材92に発生
しないようにするため、前記したようにフィルム部材9
2として比較的剛性の高い(前記柔軟値が240g以
上)材質を選定する必要がある。また、フィルム部材9
2の長さ寸法(円周方向長さ)Lは、図4から理解され
るように、空調ケーシング1側の吹出空気通路開口部
5、6、7が形成されている円弧面(ロータリドア91
の円周壁91bより所定量だけ曲率半径が大きい円弧
面)と、ロータリドア91の平面開口部91jの延長線
とが交差する範囲にて決定される仮想的な円周方向長さ
に、一端部の取付のための折曲げ部分と、他端部の長孔
状のスライド孔92cを形成する部分を加算した長さよ
りも若干長く設定されている。
【0037】これにて、フィルム部材92は、自身の剛
性および内周側から受ける風圧によって、空調ケーシン
グ1側の吹出空気通路開口部5、6、7が形成されてい
る円弧面に沿う円弧形状に保持される。ここで、フィル
ム部材92は、図5に示す平板状のものを円弧形状に湾
曲させる代わりに予め、円弧形状に成形されたものを使
用することもできる。この円弧形状に成形されたフィル
ム部材92の方が、吹出空気通路開口部5、6、7を閉
塞するためのシール機能が向上する。
【0038】また、フィルム部材92の開口部92a
は、ロータリドア91の3個の通風口91dのうち図1
および図4で円周方向左端部から時計回り方向に2番目
に位置するドア通風口91dにラップし、このフィルム
開口部92a部分にてロータリドア部の内外周部が開通
するようになっている。以上のように構成されたロータ
リドア91は、両端板部91aの回転軸91cが、空調
ケーシング1側の吹出空気通路開口部5,6,7が並ぶ
円弧状内壁面の曲率中心に一致するようにして空調ケー
シング1の壁部に回転可能に支持されており、そして、
この場合、図1に示すように回転軸91aの一方にはレ
バー21が固着され、このレバー21の端部にコントロ
ールケーブル22の一端が接続されている。このコント
ロールケーブル22の他端側は、車室内の空調制御パネ
ル(図示せず)に設けられた吹出モード切替レバー(吹
出モード切替操作手段)に連結されている。これによ
り、ロータリドア91は、吹出モード切替レバーの手動
操作に基づいて回転方向(図1の矢印D及びE方向)に
回転変位するようになっている。
【0039】次に、ヒータコア3の空調ケーシング1へ
の取付構造について述べる。図7はヒータコア3を取り
除いた状態での空調ケーシング1のF部(図1参照)の
拡大図であり、図8は図7のG−G断面図である。図8
中、1aはヒータコア3のタンク部32を空気上流側か
ら押圧する第1凸部であり、この第1凸部1aは、その
断面積が、空調ケーシング1の壁面から第1凸部1aの
先端に向かうほど小さくなるように略三角形状に2つ形
成され、その先端でタンク部32に接触している。
【0040】そして、タンク部32の空気下流側には、
タンク部32の長手方向全域に渡ってタンク部32に接
触するタンク受け部1bが空調ケーシング1に形成され
ており、このタンク受け部1bは、第1凸部1aがタン
ク部32を押圧する押圧力によりタンク部32に密着し
ている。なお、前記押圧力は、第1凸部1aの先端が変
形することにより発生しており、本実施形態では、第1
凸部1aの先端は、ヒータコア3を空調ケーシング1に
取り付けた際に、その先端がつぶれて一部塑性変形をし
ている(図9の(b)参照)。このため、第1凸部1a
のの凸高さは、第1凸部1aが塑性変形した後、第1凸
部1aの塑性変形によるスプリングバックによる弾性力
にてヒータコア3を固定するのに十分な固定力が発生す
るように適宜決定する必要がある。
【0041】因みに、本実施形態では、第1凸部1a
は、図8に示すように、タンク部32の長手方向と直交
する向きに延びるように形成したが、これは空調ケーシ
ング1を成形する際の型抜きを考慮したものであって、
タンク部32の長手方向に延びるように第1凸部1aを
形成してもよい。また、空調ケーシング1の内壁のうち
サイドプレート35の溝部36に対応する部位には、図
9に示すように、溝部36の底部36aに向かって突出
するとともに、サイドプレート35の長手方向に延びる
第2凸部1cが形成されており、この第2凸部1cの先
端は、底部36aに接触している。
【0042】さらに、タンク部32の外壁のうち空調ケ
ーシング1の外側に面する壁面と、空調ケーシング1の
内壁との間には、図8に示すように、空隙1dが形成さ
れており、この空隙1dは、空調ケーシング1の内壁に
形成された、タンク部32の長手方向に延びる第3凸部
1e先端がタンク部32に接触することによって形成さ
れている。
【0043】なお、ヒータコア3は、図7に示すよう
に、第2凸部1cと対向する部位に形成された開口部1
fからサイドプレート35の溝部36の底部36aが第
2凸部1cに接触するように、紙面右側から左側に向け
て空調ケーシング1内に挿入されて空調ケーシング1内
に固定されており、ヒータコア3の空調ケーシング1へ
の挿入時に、第1凸部1aが、図9の(b)に示すよう
に、第2凸部1c側に向けて変形する。
【0044】因みに、ヒータコア3の空調ケーシング1
への取付性を考慮すると、開口部1f側の第1凸部1a
の凸高さを、第2凸部1c側の第1凸部1aの凸高さよ
り僅かに低くするか若しくは同じにすることが望まし
く、本実施形態では、開口部1f側の第1凸部1aの凸
高さを僅かに低くした。また、本実施形態では、ヒータ
コア3と開口部1fとの隙間には、ウレタンフォーム等
のパッキンが配設されており、空調ケーシング1内を流
通する空気が空調ケーシング1外に漏れ出すことを防止
している。
【0045】次に、上記構成において作動を説明する。
送風機2を作動させると、空調ケーシング1内を図1の
矢印A、B、Cのように空気が流れ、この送風空気は、
ロータリドア91の平面開口部91jからロータリドア
91の内周側に至り、ここで冷風と温風が混合される。
次いで、送風空気はロータリドア91の通風口91dお
よびフィルム部材92の開口部92aを通って、このフ
ィルム開口部92aとラップする空調ケーシング1側の
吹出空気通路開口部5、6、7のいずれか1つまたは複
数から各吹出口に至り、車室内へ吹出す。
【0046】そして、このとき、フィルム部材92は風
圧によって外周側に膨らむように張出し、閉塞すべき吹
出空気通路開口部5、6、7の周縁部に圧接してシール
するので、風洩れを生ずることなく、この開口部を確実
に閉塞できる。また、ロータリドア91の円周壁91b
が略180度の円弧範囲を有することから、ドアの空気
取入口である平面開口部91jの開口面積は最大とな
り、通風抵抗を小さくすることに寄与している。
【0047】本実施の形態では、使用者が車内の吹出モ
ード切替レバーを手動操作することにより、その操作力
がコントロールケーブル22及びレバー21を介して直
接的にロータリードア91に伝達され、ロータリードア
91が矢印DあるいはE方向に回動する。このとき、具
体的には、ロータリードア91が図4および図10〜図
13に示す各所定位置に回動変位して5つの吹出モード
のうちのいずれかが選択されるのである。また、本実施
の形態における吹出モード切換レバーは車両の幅方向に
移動可能となっており、車両左側から右側に向かって順
に等量に移動することで、所定の吹出モードとして、フ
ェイスモード、バイレベルモード、フットモード、フッ
トデフモードおよびデフロスタモードの順に選択可能と
なっている。つまり、吹出モード切換レバーの作動量に
比例してロータリードア91が回動することになる。
【0048】次に、上述の吹出モードについて説明す
る。先ず、フェイス(FACE)モード時について図4
に基づき説明する。吹出モード切替レバーが車両の幅方
向の最も左側に位置しフェイスモードが選択されている
ときには、図4に示す位置に、ロータリドア91がフィ
ルム部材92とともに回動しており、その結果、フィル
ム部材92の開口部92aがフェイス用の吹出空気通路
開口部5に完全にラップする。そして、この状態では、
フィルム部材92のうち、開口部92aの設けてない部
分が風圧により外周側に張出すことにより、フット用の
吹出空気通路開口部6およびデフロスタ用吹出空気通路
開口部7の周縁部に確実に圧接して、この両開口部6、
7を確実に閉塞する。
【0049】これにより、空調ケーシング1内の空気
は、ロータリードア91の平面開口部91jからドア内
部へ取り入れられ、ドア通風口91d、フィルム開口部
92aを介してフェイス用の吹出空気通路開口部5より
フェイスダクト10に流入し、フェイス吹出口から車室
内に吹き出される。次に、図11に基づきバイレベル
(B/L)モードについて説明する。バイレベルモード
では、ロータリードア91が、図4のフェイスモードの
状態から反時計回りの方向に所定角度だけ回転すること
により、フィルム部材92の開口部92aが、フェイス
用の吹出空気通路開口部5の半分とフット用の吹出空気
通路開口部6の半分との双方に跨がってラップする。
【0050】そして、この際、デフロスタ用の吹出空気
通路開口部7は、フィルム部材92のうち、開口部92
aの設けてない部分によって確実に閉塞される。これに
より、空調ケーシング1内の空気は、ロータリードア9
1の平面開口部91jからドア内部へ取り入れられ、ド
ア通風口91d、フィルム開口部92aを介してフェイ
ス用の吹出空気通路開口部5およびフット用の吹出空気
通路開口部6に流入し、フェイス吹出口およびフット吹
出口の両方から同時に車室内へ吹出される。
【0051】次に、図11に基づいてフット(FOO
T)モードについて説明する。この場合、ロータリード
ア91が、図10のバイレベルモードの状態から反時計
回りの方向に、さらに所定角度だけ回転することによ
り、フィルム開口部92aがフット用の吹出空気通路開
口部6に完全にラップし、フェイス用の吹出空気通路開
口部5を完全に閉塞する。一方、デフロスタ用の吹出空
気通路開口部7は本実施の形態では、完全に閉塞するの
でなく、図11に示すように所定量隙間を開けて、空調
ケーシング1内の空気をデフロスタ用の吹出空気通路開
口部7から若干量漏らして、窓ガラスの曇り止め効果を
発揮できるようにしている。
【0052】次に、図12に基づいてフットデフ(F/
D)モードについて説明する。この場合ではロータリド
ア91が、図11のフットモードの状態より反時計回り
の方向にさらに所定角度だけ回転することにより、フィ
ルム開口部92aがフット用の吹出空気通路開口部6に
略半分、ラップするとともに、ロータリドア91のピン
部材91g側端部がデフロスタ用の吹出空気通路開口部
7の略半分を開口する。
【0053】このとき、フェイス用の吹出空気通路開口
部5はフィルム部材92のうち、開口部92aの設けて
ない部分によって全閉される。この結果、送風空気は、
ロータリードア91を迂回して直接、デフロスタ用の吹
出空気通路開口部7に流入する空気流と、ドア通風口9
1d、フィルム開口部92aを介してフット用の吹出空
気通路開口部6に流入する空気流と、フィルム開口部9
2a、ドア通風口91dを介してドア内部へ流入した後
に、再びドア通風口91d、フィルム開口部92aを介
してフット用の吹出空気通路開口部6に流入する空気流
とになる。
【0054】最後に、図13に基づいてデフロスタ(D
EF)モードについて説明する。このデフロスタモード
では、図12のフットデフモードの状態からさらに反時
計回りの方向に所定角度だけロタリードア91を回転さ
せた状態である。これにより、ロータリドア91のピン
部材91g側端部がデフロスタ用の吹出空気通路開口部
7を全面的に開口する。これと同時に、フェイス用およ
びフット用の吹出空気通路開口部5、6はフィルム部材
92のうち、開口部92aの設けてない部分によって全
閉される。
【0055】その結果、空調ケーシング1内の送風空気
はデフロスタ用の吹出空気通路開口部7のみに流入し、
デフロスタダクト12を経てデフロスタ吹出口から窓ガ
ラス内面側へ向かって吹出し、窓ガラスの曇り止めを行
う。次に、本実施形態の特徴を述べる。本実施形態によ
れば、第1凸部1aをタンク部32を押圧するととも
に、タンク部32を押圧する押圧力によって第1凸部1
aの先端を変形させてヒータコア3を空調ケーシング1
内に固定しているので、空調ケーシング1の製造公差を
第1凸部1aの変形によって吸収することができる。し
たがって、空調ケーシング1の製造公差を吸収するパッ
キンを廃止することができるので、車両用空調装置の製
造原価低減を図ることができる。
【0056】また、第1凸部1aは、その断面積が、空
調ケーシング1の壁面から第1凸部1aの先端に向かう
ほど小さくなるように略三角形状に形成され、その先端
でタンク部32に接触しているので、タンク部32との
接触部での第1凸部1aに発生する応力を高めることが
できる。したがって、タンク部32との接触する第1凸
部1aの先端が変形し易くなるので、より確実に空調ケ
ーシング1の製造公差を吸収してヒータコア3を空調ケ
ーシング1内に固定することができる。
【0057】また、第1凸部1aの根元(空調ケーシン
グ1の内壁)側の断面積は、先端に比べて大きくなって
いるので、第1凸部1aの剛性を向上させることができ
る。したがって、タンク部32との接触する第1凸部1
aの先端での変形し易さを維持しながら第1凸部1aの
剛性の剛性を向上させることができるので、より確実に
空調ケーシング1の製造公差を吸収しつつ、ヒータコア
3を空調ケーシング1内に確実に固定することができ
る。
【0058】また、ヒータコア3を空調ケーシング1内
に挿入する際には、図9の(b)に示すように、第1凸
部1aの根元側には、挿入する際の挿入力によって曲げ
モーモントが作用するが、本実施形態によれば、第1凸
部1aの根元側の断面積が先端に比べて大きくなって曲
げ剛性が高くなっているので、前記挿入力によって第1
凸部1aが損傷することを防止することができる。
【0059】また、第1凸部1aがタンク部32に及ぼ
す押圧力によって、タンク部32の長手方向全域に渡っ
てタンク部32がタンク受け部1bに押圧されているの
で、空調ケーシング1内を流通する空気がヒータコア3
を迂回してヒータコア3の下流側に流れることを防止す
ることができる。また、タンク受け部1bは、ヒータコ
ア3の空気下流側でタンク部32に接触するとともに、
本実施形態では、ヒータコア3の空気下流側が、図1に
示すように下方側に位置しているので、タンク受け部1
bにヒータコア3およびヒータコア3内を流通する冷却
水が自重が作用する。したがって、このタンク受け部1
bに作用する自重によってタンク受け部1bの面圧が上
昇するので、タンク受け部1bでの密閉性が向上する。
【0060】また、タンク部32の外壁のうち空調ケー
シング1の外側に面する壁面と空調ケーシング1の内壁
との間には、空隙1dが形成されているので、この空隙
1dが断熱層となり、ヒータコア3の熱が空調ケーシン
グ1の外部に放熱されることを抑制することができる。
したがって、ヒータコア3の熱を空調ケーシング1内を
流通する空気により多く与えることができるので、車両
用空調装置の暖房効率の向上を図ることができる。
【0061】また、第2凸部1cがサイドプレート35
の溝部36の底部36aに向かって突出しているので、
第2凸部1cと溝部36の凹形状とにより、迷路構造が
形成される。したがって、この迷路構造により、ヒータ
コア3のコア部31を迂回してサイドプレート35と空
調ケーシング1の内壁との隙間を流通する空気の量を減
少させることができ、車両用空調装置の暖房効率の向上
を図ることができる。
【0062】ところで、上述の実施形態では、第1凸部
1aをヒータコア3の空気上流側に設け、タンク受け部
1bをヒータコア3の空気下流側に設けたが、第1凸部
1aをヒータコア3の空気下流側に設け、タンク受け部
1bをヒータコア3の空気上流側に設けてもよい。ま
た、上述の実施形態では、第1凸部1aの断面積が、空
調ケーシング1の壁面から第1凸部1aの先端に向かう
ほど小さくなるように形成されていたが、第1凸部1a
の根元から先端に渡って略同一断面積としてもい。
【0063】なお、上述の実施形態では、ヒータコア3
を例に熱交換器の取付構造を説明したが、本発明は、ヒ
ータコア3に限定されるものではなく、エバポレータ等
のその他の熱交換器に対しても適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すもので、車両用空調装
置の要部の概略断面図である。
【図2】ヒータコアの外形図である。
【図3】(a)は図1に示すロータリドア部分の側面
図、(b)は(a)の要部正面図である。
【図4】図1の要部拡大断面図である。
【図5】ロータリドア部分の分解斜視図である。
【図6】フィルム部材の展開平面図である。
【図7】図1のF部拡大図である。
【図8】図7のG−G断面図である。
【図9】図7の一部拡大図である。
【図10】バイレベルモードにおける空気通路切替装置
の作動状態を示す断面図である。
【図11】フットモードにおける空気通路切替装置の作
動状態を示す断面図である。
【図12】フットデフモードにおける空気通路切替装置
の作動状態を示す断面図である。
【図13】デフロスタモードにおける空気通路切替装置
の作動状態を示す断面図である。
【符号の説明】
1a…第1凸部、1b…タンク受け部、1c…第2凸部
1c、1d…空隙、1e…第3凸部、3…ヒータコア
(熱交換器)、31…コア部、32…タンク部。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 室内に吹き出す空気の流路を構成する空
    調ケーシング(1)と、 前記空調ケーシング(1)内に配設され、前記空調ケー
    シング(1)内を流通する空気と熱交換を行うコア部
    (31)と、このコア部(31)内を流通する流体を分
    配集合させるタンク部(32)とからなる熱交換器
    (3)と、 前記空調ケーシング(1)のうち前記熱交換器(3)の
    タンク部(32)に接触する部位に形成され、前記タン
    ク部(32)を押圧することにより前記熱交換器(3)
    を前記空調ケーシング(1)に固定する第1凸部(1
    a)とを有し、 前記タンク部(32)と接触する前記第1凸部(1a)
    の先端は、前記タンク部(32)を押圧する押圧力によ
    り変形していることを特徴とする熱交換器の取付構造。
  2. 【請求項2】 前記第1凸部(1a)の断面積は、前記
    空調ケーシング(1)の壁面から前記第1凸部(1a)
    の先端に向かうほど小さくなっていることを特徴とする
    請求項1に記載の熱交換器の取付構造。
  3. 【請求項3】 前記第1凸部(1a)は、空気上流側な
    いし下流側のいずれか一方側から前記タンク部(32)
    に接触しており、 さらに、他方側には、前記タンク部(32)の長手方向
    全域に渡って前記タンク部(32)に接触するタンク受
    け部(1b)が形成されていることを特徴とする請求項
    1または2に記載の熱交換器の取付構造。
  4. 【請求項4】 前記タンク部(32)の外壁のうち、前
    記空調ケーシング(1)の外側に面する壁面と、前記空
    調ケーシング(1)の内壁との間には、所定の間隔を有
    して空隙(1d)が形成されていることを特徴とする請
    求項1ないし3のいずれか1つに記載の熱交換器の取付
    構造。
  5. 【請求項5】 前記熱交換器(3)の端部には、前記コ
    ア部(31)を補強する補強プレート(35)が配設さ
    れ、 前記補強プレート(35)には、前記補強プレート(3
    5)の長手方向に延びる溝部(36)が形成されてお
    り、 前記空調ケーシング(1)の内壁のうち前記溝部(3
    6)に対応する部位には、前記溝部(36)の底部(3
    6a)に向かって突出するとともに、前記補強プレート
    (35)の長手方向に延びる第2凸部(1c)が形成さ
    れていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれか
    1つに記載のの熱交換器の取付構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR101186044B1 (ko) * 2005-03-29 2012-09-25 한라공조주식회사 자동차용 공조케이스의 리브구조

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