JPH1058801A - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JPH1058801A
JPH1058801A JP24420896A JP24420896A JPH1058801A JP H1058801 A JPH1058801 A JP H1058801A JP 24420896 A JP24420896 A JP 24420896A JP 24420896 A JP24420896 A JP 24420896A JP H1058801 A JPH1058801 A JP H1058801A
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JP24420896A
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English (en)
Inventor
Hiroyuki Kato
浩幸 加藤
Toshiyuki Yamane
俊幸 山根
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 用紙の送り速度に応じて用紙後端の残領域長
さが変わることを解消し、後端付近の印字位置がばらつ
くのを少なくする。 【解決手段】 低速で送られた用紙の後端が、センサ4
2の作動子41を通過したとき、用紙後端の残領域Dだ
け用紙送り機構を駆動して停止する。高速で送られた用
紙の後端が、センサ42の作動子41を通過したときに
は、作動子41がセンサ42に対して揺動する速度は用
紙の通過速度に拘わらず一定であるため、低速の送り時
に比べて、速度が速い分だけ上記Dよりも多く進むのを
補正して、(D−α)だけ用紙送り機構を駆動して停止
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印字装置に関し、
特に用紙の後端を検知したときの用紙送りの速度に応じ
て、印字位置から用紙後端までの残領域長さを補正する
ようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、インクジェット式印字装
置には、給紙台上に積載した複数枚の記録用紙を給紙ロ
ーラにより1枚ずつ給紙する給紙機構と、その給紙機構
で給紙された記録用紙を排紙台まで搬送する用紙送り機
構と、その用紙送り機構で送られる記録用紙に印字する
印字ヘッドを有する印字機構などが設けられ、その用紙
送り機構においては、印字ヘッドよりも上流側の用紙搬
送路に1対の上流側搬送ローラが設けられるとともに、
下流側の用紙搬送路に1対の下流側搬送ローラとが設け
られ、フィードモータの駆動により駆動機構を介してこ
れら搬送ローラを同期して駆動することで、印字動作の
終了毎に、或いは余白スペースに対応させて、搬送ロー
ラにより記録用紙を送るようになっている。
【0003】ところで、この種の印字装置においては、
通常、印字ヘッドよりも所定距離上流側の用紙搬送路に
臨むように、用紙の有無により揺動する揺動式の揺動子
と、その揺動子の揺動を介して、搬送される用紙の後端
を検出する検出センサとを有する用紙検知機構が設けら
れている。即ち、インク噴射による印字と用紙送りとを
含む印字動作の途中において、用紙検知機構により用紙
後端が検出されたときには、印字ヘッドによる印字位置
から用紙後端までの残領域長さに基づいて、残りの印字
データをその残領域に印字するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述したように、従来
のインクジェット式印字装置においては、印字ヘッドよ
りも上流側の用紙搬送路に、用紙の後端を検出する用紙
検知機構が設けられ、搬送される用紙の後端をその用紙
検知機構で検知するようになっている。この用紙検知機
構においては、揺動子は搬送されて来た用紙により待機
位置から揺動位置に揺動して保持される一方、用紙の通
過により揺動位置から元の待機位置に復帰するようにな
っており、検出センサは、その揺動子が待機位置へ復帰
移動したときに用紙後端を検知するようになっている。
【0005】即ち、揺動子の揺動位置から待機位置への
復帰移動に要する時間は、用紙の通過速度に関係するこ
となく一定であるが、揺動子の復帰移動時間に移動する
用紙の後端位置は、余白スペースに対応するスペース送
りなどのように用紙の送り速度が速い程、微少送りのよ
うに低速の用紙送り速度に比べて、用紙送り方向に進ん
でいることになり、その結果として残領域として送る長
さが伸び残領域の特に後端近傍部に、例えば、ページ番
号などの残りの印字データを印字する場合には、ページ
毎に印字位置がばらついたり、極端にはそのページ番号
が用紙後端に部分的に印字されたり、或いは用紙後端が
通過してから印字されて、噴射されたインクが用紙ガイ
ド部に付着するという問題がある。印字位置が用紙から
外れるのを解消するには、後端余白を余裕をもって大き
く設定しておかなければならないが、印字位置がばらつ
くのは解消できない。
【0006】本発明の目的は、印字ヘッドから用紙後端
までの理論上の残領域長さを、用紙の送り速度に応じて
補正するようにして、実際の残領域長さがばらつくこと
が少ない印字装置を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の印字装置は、
印字ヘッドにより用紙に印字する印字機構と、この印字
機構を制御する印字制御手段と、用紙搬送路に配設され
た複数の搬送ローラを有する用紙送り機構と、この用紙
送り機構を制御する送り制御手段とを備えた印字装置に
おいて、印字ヘッドよりも所定距離上流側の用紙搬送路
を用紙の後端が通過したことを検知する用紙検知手段
と、用紙検知手段の出力と送り制御手段からの送り駆動
信号を受け、用紙の後端が用紙検知手段を通過したとき
の用紙送り速度を検出する速度検出手段と、速度検出手
段から受けた送り速度に基づいて、印字ヘッドによる印
字位置から用紙後端までの残領域長さを印字制御手段に
指示する残領域指示手段とを備えたものである。
【0008】用紙搬送路に給紙された用紙は、印字制御
手段による印字機構の制御により印字ヘッドで印字動作
され、その印字動作終了毎に、送り制御手段による用紙
送り機構の制御により、複数の搬送ローラで用紙送りが
実行される。用紙検知手段により、印字ヘッドよりも所
定距離上流側の用紙搬送路を用紙の後端が通過したこと
を検知されたときには、速度検出手段は、用紙検知手段
の出力と送り制御手段からの送り駆動信号を受け、用紙
の後端が用紙検知手段を通過したときの用紙送り速度を
検出するので、残領域指示手段は、その速度検出手段か
ら受けた送り速度に基づいて、印字ヘッドによる印字位
置から用紙後端までの残領域長さを印字制御手段に指示
する。これにより、印字制御手段は残領域長さに基づい
て、後端検出後の残りの印字データをその残領域に印字
する。
【0009】即ち、用紙検知手段として、用紙により揺
動するような作動子を含んだ機械駆動式で検知するよう
に構成される場合には、その作動子の揺動に伴う用紙検
知の遅れ時間が生じることになり、この用紙検知の遅れ
時間は、用紙送り速度に関係なく同一であるが、用紙検
知手段で用紙の後端通過が検出されたときの用紙送り速
度の高低により、その用紙検知の遅れ時間に用紙の後端
が用紙送り方向に進む移動距離が異なることから、理論
上の残領域長さが実際の残領域長さとなるように、送り
速度に応じて残領域長さが指示されるので、残りの印字
データをその残領域の所定の印字位置に正確に印字する
ことができる。これにより、後端の印字位置がばらつく
ことが少なくなり、残りの印字データの印字に伴う記録
材料が用紙ガイド部などに付着して汚れることがなく、
用紙後端の余白を極力小さくすることができる。
【0010】請求項2の印字装置は、請求項1の発明に
おいて、前記用紙検知手段は、用紙の有無により揺動す
る揺動式の作動子と、この作動子の揺動を介して用紙の
後端通過を検出する検出センサとを有するものである。
この場合、作動子は用紙搬送路に送られて来た用紙で揺
動する一方、用紙の通過により元の待機位置に復帰し、
検出センサは、その作動子が待機位置へ復帰したときに
用紙の後端を検出するので、後端検知に遅れ時間を要す
ることになり、用紙送り速度の高低により、その用紙検
知の遅れ時間に用紙の後端が進む移動距離が異なること
から、送り速度に応じて残領域長さが指示されるので、
請求項1と同様に作用する。
【0011】請求項3の印字装置は、請求項1又は請求
項2の発明において、前記残領域指示手段は、低速の送
り速度で用紙が送られるときの基準残領域長さを記憶し
ておき、送り速度が低速の送り速度よりも速いときに
は、その基準残領域長さを小さく補正して指示するよう
に構成されたものである。この場合には、用紙の後端通
過が検知されたときの用紙送り速度が低速の送り速度よ
りも速いときには、基準残領域長さを小さく補正して指
示するので、理論上の残領域長さを、実際の用紙の残領
域長さと略等しくなるように正確に求めることができ
る。その他、請求項1又は請求項2と同様の作用を奏す
る。
【0012】請求項4の印字装置は、請求項3の発明に
おいて、前記印字ヘッドは、複数のインクジェットノズ
ルからインクを噴射して用紙に記録するインクジェット
式印字ヘッドである。この場合、印字ヘッドはインクジ
ェット式であり、インクを用紙に向けて噴射して記録す
ることになるが、後端検出後の残りの印字データをその
残領域に確実に印字できるので、噴射インクは必ず用紙
に付着することから、用紙ガイド部がインクで汚れるこ
とがない。その他、請求項3と同様の作用を奏する。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、用紙Pにイ
ンクを噴射して印字するインクジェットプリンタに本発
明を適用した場合のものである。インクジェットプリン
タ1は、図1に示すように、基本的に、用紙台12上に
積載された複数枚の用紙Pを1枚ずつ給紙する給紙機構
10と、給紙機構10により給紙された用紙Pを用紙搬
送路4を経て排紙台(図示略)へ搬送する用紙送り機構
20と、その搬送途中の用紙Pにインクを噴出して印字
する印字機構30と、給紙機構10の給紙ローラ14お
よび用紙送り機構20の送りローラ21,25を回転駆
動する駆動機構(図示略)等で構成されている。
【0014】先ず、給紙機構10について簡単に説明す
ると、図1に示すように、本体フレーム2の後端部の上
端部に形成されたカセット取付け凹部2aに給紙カセッ
ト11が着脱可能に装着され、複数枚の用紙Pが積載さ
れた用紙台12の後端部は給紙カセット11に揺動可能
に枢支されるとともに、その前端部は、圧縮コイルバネ
13により上側に付勢されている。前記用紙台12の前
端部の直ぐ上側には、左右方向に延びる給紙ローラ14
が配設され、その給紙ローラ14の左右両端部は、本体
フレーム2に連結された左右1対の側壁板3に夫々回転
可能に枢支されている。
【0015】即ち、給紙カセット11の用紙台12に積
載された複数枚の用紙Pは、用紙台12を介して圧縮コ
イルバネ13で給紙ローラ14に押圧されている。そし
て、ステッピングモータからなるフィードモータ62
(図3参照)の駆動により、図示外の駆動機構を介して
給紙ローラ14が反時計回り方向に回転されると、この
給紙ローラ14により上側の用紙Pだけが印字ヘッド3
6に向かう用紙送り方向Fへ給紙される。次に、給紙機
構10により給紙された用紙Pを搬送する用紙送り機構
20について説明する。
【0016】図1、図2に示すように、本体フレーム2
のうちの、カセット取付け凹部2aから前方に延びる用
紙ガイド部2bにより、用紙Pを搬送する用紙搬送路4
が形成され、この用紙搬送路4のうちの、後述する印字
ヘッド36より上流側には、ゴム製の第1送りローラ2
1が回転可能に本体フレーム2に枢支され、この第1送
りローラ21に対して上側から当接する従動ローラ22
は、側壁板3に枢着され、圧縮コイルバネ23で押圧付
勢された揺動アーム24の下端部に回転可能に枢着され
ている。
【0017】一方、用紙搬送路4のうちの印字ヘッド3
6より下流側には、ゴム製の第2送りローラ25が回転
可能に本体フレーム2に枢支され、この第2送りローラ
25に対して上側から当接する複数個の拍車ローラ26
の各々は、複数の放射状の突起を有するギヤ状のローラ
であり、後述するキャリッジ31を支持する支持板33
に固着された取付け板27に、印字幅方向の所定間隔毎
に回転可能に枢支されている。そして、これら第1送り
ローラ21と第2送りローラ25とは、フィードモータ
62の駆動により、図示外の駆動機構を介して給紙ロー
ラ14と同期しながら、時計回り方向に回転駆動され、
用紙Pを用紙送り方向Fに搬送するようになっている。
【0018】次に、印字機構30について説明すると、
図1、図2に示すように、キャリッジ31は、図示外の
側壁に支持されて左右方向に延びるガイドロッド32
と、支持板33の上端部とで左右方向移動可能に支持さ
れ、このキャリッジ31に固定されたカートリッジホル
ダー34には、印字に供するインクを収容したインクカ
ートリッジ35が着脱可能に装着されるとともに、イン
クカートリッジ35から供給されたインクを噴射する複
数のインクジェットノズル(図示略)を形成した印字ヘ
ッド36が、用紙搬送路4に臨むように取付けられてい
る。
【0019】そして、キャリッジ31は、図示外のキャ
リッジ駆動機構を介して、キャリッジ駆動モータ63
(図3参照)により、用紙Pの送り方向Fと直交する方
向へ往復移動するようになっている。ここで、印字ヘッ
ド36には、例えば、64個のインクジェットノズル
が、32個ずつ2列状に分割して列設されている。そし
て、印字するドットパターンデータに基づいて、これら
64個のインクジェットノズルのうちから選択的に噴射
駆動されるようになっている。
【0020】次に、用紙Pの後端通過を検知する用紙検
知機構40について説明する。図1、図2に示すよう
に、前記第1送りローラ21の直ぐ上流側には、搬送さ
れる用紙Pで揺動する作動子41が回動可能に本体フレ
ーム2に枢支され、この作動子41の下端部に対応し
て、作動子41の揺動位置、つまり用紙Pの後端を検出
する、光学センサからなる用紙端検出センサ42(検出
センサに相当する)が設けられている。即ち、用紙Pが
搬送されて来たときには、図1に示すように、作動子4
1が時計回り方向に回動することで、用紙端検出センサ
42からは「H」レベルの用紙検出信号PEが出力さ
れ、また用紙Pの後端が通過したときには、図2に示す
ように、作動子41が元の復帰位置に復帰することで、
用紙端検出センサ42からは「L」レベルの用紙検出信
号PEが出力される。
【0021】次に、インクジェットプリンタ1の制御系
は、図3のブロック図に示すように構成されている。制
御装置50は、CPU51と、このCPU51にデータ
バスなどのバス54を介して接続されたROM52及び
RAM53と、入出力インターフェース55と、入出力
インターフェース55に接続された駆動回路56〜58
などで構成されている。
【0022】また、入出力インターフェース55には、
電源スイッチや各種のスイッチ及び表示ランプが設けら
れた操作パネル60と、キャリッジ31の原点位置を検
出する原点位置検出スイッチ61と、用紙端検出センサ
42などが接続され、ヘッド駆動回路56には印字ヘッ
ド36が接続され、駆動回路57にはフィードモータ6
2が接続されるとともに、駆動回路58には、キャリッ
ジ駆動モータ63が接続されている。更に、バス54に
接続された通信用インターフェース64を介して、ホス
トコンピュータなどの外部電子機器65から送信される
記録用データを受信可能になっている。
【0023】前記ROM52には、外部電子機器65か
ら記録用データを受信する通信制御プログラム、ドット
パターンデータに展開された印字データに基づいて、印
字ヘッド36とキャリッジ駆動モータ63とフィードモ
ータ62などを駆動制御する印字駆動制御の制御プログ
ラム、本願特有の後述する残領域補正制御の制御プログ
ラム、フィードモータ62が低速で駆動されるとき、つ
まり用紙Pの送り速度が低速のときに、図2に示すよう
に、用紙端検出センサ42で後端が検知されたときの、
印字位置から用紙後端までの基準残領域長さDなどが格
納されている。また、RAM53には、受信した記録用
データを格納するメモリ、印字データを格納する印字デ
ータメモリに加えて、通信制御や印字制御に必要な各種
のメモリやバッファなどが設けられている。
【0024】次に、インクジェットプリンタ1の制御装
置50で行われる残領域補正制御のルーチンについて、
図4のフローチャートに基づいて説明する。尚、図中符
号Si(i=10、11、12・・)は各ステップであ
る。但し、この制御が開始されるときには、印字に供す
るドットパターンデータは、RAMの印字データメモリ
に格納されているものとする。印字処理が開始されて給
紙ローラ14が駆動され、給紙カセット11の用紙Pが
用紙搬送路4に給紙され、その給紙された用紙Pにより
作動子41が時計回り方向に揺動して用紙端検出センサ
42から「H」レベルの用紙検出信号PEが出力される
とこの制御が開始される。ここで、図示を省略するが、
用紙Pが所定の印字開始位置まで送られてから印字制御
が開始されるとともに、印字動作終了毎に用紙送りが実
行される。
【0025】ここで、用紙Pの送り速度について説明す
ると、通常の文字や記号などの文字印字に際しては、印
字ヘッド36に設けられた64個のインクジェットノズ
ルの殆どを用いて印字されることから、印字動作終了毎
には、送り速度を約60mm/sec とする高速モードによる
用紙送りが実行される。また、スペースに対応するスペ
ース送りに際しても同様に高速モードで用紙送りが実行
される。ところで、グラフィックデータを高解像度(例
えば、760DPI(ドット・パー・インチ))で印字する場
合や、細かい罫線を小さい送りピッチで印字するような
場合などにおいては、高速モードによる送り速度の半分
以下の低速モードによる送り速度で送られるようになっ
ている。
【0026】但し、高速モードによる高速用紙送りであ
っても、ステッピングモータからなるフィードモータ6
2を高速で駆動する為のスルーアップ制御のときには、
定速制御と異なり、自起動周波数で駆動されることか
ら、低速で送られるものとする。この制御が開始される
と、図2に示すように、用紙Pの後端が通過すること
で、作動子41が反時計回り方向に揺動して用紙端検出
センサ42から「L」レベルの用紙検出信号PEが出力
されるまで待機される(S10)。
【0027】そして、用紙端検出センサ42から「L」
レベルの用紙検出信号PEが出力されて、用紙Pの後端
が作動子41を通過したときには(S10:Yes )、フィ
ードモータ62の駆動信号が読み込まれる(S11)。即
ち、グラフィックデータのや細かい罫線の印字のとき
で、その駆動信号が低速モードによる低速駆動であり、
低速による用紙送りが実行されているときには(S12:
No)、基準残領域長さDを補正することなく、その基準
残領域長さDが残領域長さに設定され、その残領域長さ
が変数データとして印字制御に出力され(S15)、
「L」レベルの検出からフィードモータ62が長さDに
相当する量だけ駆動されて停止し、メインルーチンにリ
ターンする。
【0028】例えば、図5に示すように、用紙Pの後端
が検知されたときの残領域長さとしては、補正されない
基準残領域長さDが設定されるので、印字制御において
は、後端検知後の残りのデータとして、例えば、ページ
番号「〈5〉」をその残領域の所定の印字位置に正確に
印字することができる。一方、文字印字やスペース送り
のときで、読み込まれた駆動信号が高速モードによる高
速駆動であり、高速による用紙送りが実行されていると
きであり(S12:Yes )、しかもスルーアップ制御でな
い定速送りのときには(S13:Yes )、基準残領域長さ
Dが、所定長さα(例えば、約1mm)を差し引くことで
補正され(S14)、その補正された残領域長さが変数デ
ータとして印字制御に出力され(S15)、「L」レベル
の検出からフィードモータ62が長さ(D−α)に相当
する量だけ駆動されて停止し、メインルーチンにリター
ンする。
【0029】例えば、図5に示すように、用紙Pの後端
が検知されたときの理論上の残領域長さとして、基準残
領域長さDから所定長さαを差し引いて短縮した残領域
長さが設定されるが、その分だけ用紙Pが高速で送られ
ているので、後端検知後の残りのデータとして、例え
ば、ページ番号「〈5〉」が上記とほぼ同じ所定の印字
位置に正確に印字することができる。これにより、残り
の印字データの印字に伴うインクが用紙ガイド部2bな
どに付着して汚れることがない。
【0030】ところで、読み込まれた駆動信号が高速モ
ードによる高速駆動であっても、定速送りでないスルー
アップ制御のときには、低速モードと同様なので(S1
2:Yes 、S13:No)、S14をスキップしてS15が実行
される。ここで、用紙検知手段は用紙検知機構40及び
制御装置50などで構成され、速度検出手段は残領域補
正制御の特にS10〜S13などで構成され、残領域指示手
段は残領域補正制御の特にS14〜S15などで構成されて
いる。
【0031】以上説明したように、用紙Pの後端通過を
検知するように設けられた用紙検知機構40は、用紙の
有無により揺動する揺動式の作動子41と、この作動子
41の揺動を介して用紙の後端通過を検出する用紙端検
出センサ42とを有するので、作動子41の揺動を介し
て用紙端検出センサ42で用紙Pの後端を検知するとき
に、検知遅れ時間を生じることになり、その用紙検知の
遅れ時間に用紙Pの後端が用紙送り方向Fに進む移動距
離は、用紙Pの送り速度が遅いときに比べて速いときの
方が大きいことから、理論上の残領域長さが実際の残領
域長さとなるように、短縮した残領域長さで指示される
ので、残りの印字データをその残領域の所定の印字位置
に正確に印字することができる。これにより、残りの印
字データの印字に伴うインクが用紙搬送路4の用紙ガイ
ド部2bなどに付着して汚れることがない。
【0032】更に、制御装置50のROM52に、低速
の送り速度で用紙Pが送られるときの、印字位置から用
紙Pの後端までの基準残領域長さDを記憶しておき、送
り速度が低速の送り速度よりも速いときには、その基準
残領域長さDを小さく補正して印字制御に指示するよう
に構成されたので、理論上の残領域長さを、実際の用紙
の残領域長さと略等しくなるように求めることができ
る。
【0033】ここで、前記実施形態の変更態様として、
高速モードによる高速送りが、印字動作毎の送りのとき
や、スペース送りなどで送り速度が異なる場合には、補
正用の所定長さとして複数種類設定するようにし、その
高速の送り速度に応じた補正量で基準残領域長さDを補
正するようにしてもよい。また高速の送り時を基準に長
さDを決め、低速の送り時に補正するようにしてもよ
い。用紙検知機構40は、用紙搬送路4の最上流側に設
けられていてもよく、また用紙検知機構40として、複
数の作動子を組み合わせて構成するようにした検知機構
であってもよい。更に、サーマルヘッドを有する印字機
構を備えた印字装置や、用紙Pの印字幅全体に亙って複
数の印字ヘッドを備えたラインプリンタなどの各種の印
字装置に本発明を適用するようにしてもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1の印字装置によれば、用紙に印
字する印字機構と印字制御手段と用紙送り機構と送り制
御手段とを備えた印字装置において、用紙検知手段と、
速度検出手段と、残領域指示手段とを設け、用紙検知手
段による用紙の後端検知に遅れ時間が生じる場合でも、
用紙の後端通過が検出されたときの用紙送り速度の高低
により、理論上の残領域長さが実際の残領域長さとなる
ように、送り速度に応じて残領域長さが指示されるの
で、残りの印字データをその残領域の所定の印字位置に
正確に印字することができる。これにより、後端の印字
位置がばらつくことが少なくなり、残りの印字データの
印字に伴う記録材料が用紙ガイド部などに付着して汚れ
ることがない。
【0035】請求項2の印字装置によれば、請求項1と
同様の効果を奏するが、前記用紙検知手段は、用紙の有
無により揺動する揺動式の作動子と、この作動子の揺動
を介して用紙の後端通過を検出する検出センサとを有す
るので、作動子の揺動を介して検出センサで用紙の後端
を検知するときに、検知遅れ時間を生じることになり、
その用紙検知の遅れ時間に用紙の後端が進む移動距離
は、用紙の送り速度が遅いときに比べて速いときの方が
大きいことから、短縮した残領域長さで指示されるの
で、請求項1と同様の効果を得ることができる。
【0036】請求項3の印字装置によれば、請求項1又
は請求項2と同様の効果を奏するが、前記残領域指示手
段は、低速の送り速度で用紙が送られるときの基準残領
域長さを記憶しておき、送り速度が低速の送り速度より
も速いときには、その基準残領域長さを小さく補正して
指示するように構成されたので、理論上の残領域長さ
を、実際の用紙の残領域長さと略等しくなるように求め
ることができる。
【0037】請求項4の印字装置によれば、請求項3と
同様の効果を奏するが、前記印字ヘッドは、複数のイン
クジェットノズルからインクを噴射して用紙に記録する
インクジェット式印字ヘッドであり、インクを用紙に向
けて噴射して記録することになるが、後端検出後の残り
の印字データをその残領域に確実に印字できるので、噴
射インクは必ず用紙に付着することから、用紙ガイド部
がインクで汚れることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェットプリン
タの要部縦断部分側面図である。
【図2】図1の要部拡大部分側面図である。
【図3】インクジェットプリンタの制御系のブロック図
である。
【図4】残領域補正制御のルーチンの概略フローチャー
トである。
【図5】異なる用紙送り速度に対する残領域を説明する
説明図である。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 20 用紙送り機構 30 印字機構 36 印字ヘッド 40 用紙検知機構 41 作動子 42 用紙端検出センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドにより用紙に印字する印字機
    構と、この印字機構を制御する印字制御手段と、用紙搬
    送路に配設された複数の搬送ローラを有する用紙送り機
    構と、この用紙送り機構を制御する送り制御手段とを備
    えた印字装置において、 前記印字ヘッドよりも所定距離上流側の用紙搬送路を用
    紙の後端が通過したことを検知する用紙検知手段と、 前記用紙検知手段の出力と送り制御手段からの送り駆動
    信号を受け、用紙の後端が用紙検知手段を通過したとき
    の用紙送り速度を検出する速度検出手段と、 前記速度検出手段から受けた送り速度に基づいて、印字
    ヘッドによる印字位置から用紙後端までの残領域長さを
    印字制御手段に指示する残領域指示手段と、 を備えたことを特徴とする印字装置。
  2. 【請求項2】 前記用紙検知手段は、用紙の有無により
    揺動する揺動式の作動子と、この作動子の揺動を介して
    用紙の後端通過を検出する検出センサとを有することを
    特徴とする請求項1に記載の印字装置。
  3. 【請求項3】 前記残領域指示手段は、低速の送り速度
    で用紙が送られるときの基準残領域長さを記憶してお
    き、送り速度が低速の送り速度よりも速いときには、そ
    の基準残領域長さを小さく補正して指示するように構成
    されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
    印字装置。
  4. 【請求項4】 前記印字ヘッドは、複数のインクジェッ
    トノズルからインクを噴射して用紙に記録するインクジ
    ェット式印字ヘッドであることを特徴とする請求項3に
    記載の印字装置。
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