JPH1067155A - プリンタの用紙送り装置 - Google Patents

プリンタの用紙送り装置

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JPH1067155A
JPH1067155A JP24566696A JP24566696A JPH1067155A JP H1067155 A JPH1067155 A JP H1067155A JP 24566696 A JP24566696 A JP 24566696A JP 24566696 A JP24566696 A JP 24566696A JP H1067155 A JPH1067155 A JP H1067155A
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JP
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feed
roller
sheet
print head
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JP24566696A
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English (en)
Inventor
Yoshiyuki Yamada
儀行 山田
Masaaki Hori
雅明 堀
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 印字ヘッドより下流側のローラだけで用紙を
送るとき、送り誤差による印字の乱れを少なくする。 【解決手段】 用紙Pを、印字ヘッド36より上流側の
第1送りローラ21および従動ローラ22と、下流側の
第2送りローラ25および拍車26とによって送るとき
には、各印字動作終了毎に1/6インチずつ送る。用紙
の後端が第1送りローラ21及び従動ローラ22を通過
して、第2送りローラ25および拍車26のみによって
用紙Pを送るときには、印字ヘッドのインクジェットノ
ズルのうちの1/4を使用して印字し、各印字動作終了
毎に1/24インチずつ送り、通常の印字幅を4回に分
けて印字する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プリンタの用紙送
り装置に関し、特に印字ヘッドよりも搬送方向下流側の
第2ローラ及び従動ローラだけで用紙の後端部を送りな
がら印字するときには、印字動作終了毎の用紙の送り量
を小さくすることで、送り誤差による印字の乱れを少な
くするようにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェット式プリンタ等のプ
リンタには、給紙台上に積載した複数枚の記録用紙を給
紙ローラにより1枚ずつ給紙する給紙装置と、その給紙
装置で給紙された記録用紙を排紙台まで搬送する用紙送
り装置と、その用紙送り装置で送られる記録用紙に印字
する印字ヘッドを有する印字装置などが設けられ、その
用紙送り装置においては、印字ヘッドよりも搬送方向上
流側の上流側搬送ローラと搬送方向下流側の下流側搬送
ローラとが設けられ、フィードモータの駆動により駆動
機構を介してこれら両搬送ローラを同期駆動すること
で、両搬送ローラにより記録用紙を搬送するようになっ
ている。
【0003】ところで、この用紙送り装置で記録用紙を
送る際に、記録用紙の後端部が上流側搬送ローラから外
れて、下流側搬送ローラだけで記録用紙を搬送しながら
印字するときには、下流側搬送ローラだけで用紙送りす
ることから、記録用紙の押圧力が弱くなってスリップが
発生し易くなり、記録用紙の送り精度が悪化し、印字行
が重なるなど印字結果が悪くなるという問題が生じる。
そこで、この送り精度を改善するようにした印字装置が
各種提案されている。
【0004】例えば、特開昭64─11863号公報に
は、印字ヘッドよりも搬送方向上流側に設けた1対の上
流側搬送ローラの間に記録用紙の後端を検出する用紙後
端検出用センサを設け、このセンサで用紙の後端を検出
したときには、印字ヘッドによる印字動作の終了毎に実
行する所定の送り量を、両搬送ローラで送るときの搬送
速度よりも低速で送るようにして、印字ヘッドよりも搬
送方向下流側に設けた下流側搬送ローラだけによる用紙
送り精度を改良するようにした印字装置が提案されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述した特開昭64─
11863号公報に記載の印字装置においては、下流側
搬送ローラだけで記録用紙を送るときには、その搬送速
度を遅くするようにして、所定の送り量だけ記録媒体を
送るようにしているが、印字動作の終了毎に所定の送り
量を1回で送らなければならない。遅い速度により静摩
擦に近い摩擦力で送ってスリップの発生をできるだけ抑
えたとしても、送り誤差は印字動作毎の行間にあらわれ
る。特に印字ヘッドに用紙送り方向へ列状に設けたドッ
ト形成手段の数が多い場合には、1回の送り量が多くな
り、送り誤差が目立つ。また、インクジェット式プリン
タのように、拍車とローラ間で挟持して送るものでは、
用紙の押圧力が弱いため、送り速度を遅くしてもスリッ
プを発生しやすく、送り精度が悪い。本発明の目的は、
印字ヘッドより下流側のローラだけで用紙を送るとき、
送り誤差による印字の乱れを少なくし得るプリンタの用
紙送り装置を提供することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1のプリンタの用
紙送り装置は、印字ヘッドと、用紙搬送路のうちの印字
ヘッドより上流側に配設された第1送りローラ及び従動
ローラと用紙搬送路のうちの印字ヘッドより下流側に配
設された第2送りローラ及び従動ローラとを含む用紙送
り機構とを備えたプリンタにおいて、第1送りローラを
用紙の後端が通過したことを検知する検知手段と、検知
手段の出力を受け、用紙の後端が第1送りローラに到達
するまでは、各印字動作終了毎に所定の送り量で用紙を
送るように用紙送り機構を制御し、用紙の後端が第1送
りローラを通過後は、各印字動作終了毎に前記所定の送
り量よりも小さい設定送り量で用紙を送るように用紙送
り機構を制御する送り制御手段とを備えたものである。
【0007】用紙搬送路に給紙された用紙が、印字ヘッ
ドより上流側に配設された第1送りローラ及び従動ロー
ラで送られるとともに、印字ヘッドより下流側に配設さ
れた第2送りローラ及び従動ローラで送られるとき、つ
まり用紙の後端が第1送りローラに到達するまでで、検
知手段で用紙の後端が検出されていないときには、用紙
は、第1送りローラと従動ローラとの協働による押圧力
で送られるのに加えて、第2送りローラと従動ローラと
の協働による押圧力で送られるので、これら両送りロー
ラに対してスリップすることなく、所定の送り量で以て
精度よく送られるので、送り制御手段により用紙送り機
構が制御されて、各印字動作終了毎に所定の送り量で用
紙が送られる。
【0008】一方、検知手段により用紙の後端が第1送
りローラを通過したことが検知されたときには、用紙は
第2送りローラと従動ローラとの協働による押圧力だけ
で送られるので、用紙送りのときにスリップし易くなる
が、送り制御手段により用紙送り機構が制御されて、各
印字動作終了毎に所定の送り量よりも小さい設定送り量
で用紙が送られるので、送り誤差を生じても、各印字動
作終了毎にわずかずつであるから、ほとんど目立たず、
良好な印字結果を得ることができる。
【0009】請求項2のプリンタの用紙送り装置は、請
求項1の発明において、前記設定送り量は、所定の送り
量の1/N(但し、N=2〜4の任意の整数)である。
この場合、設定送り量は、所定の送り量の1/Nなの
で、用紙送り機構を駆動する電気的アクチュエータがス
テッピングモータであっても、送り量が小さいことか
ら、1回の送りにおける誤差をきわめて小さくすること
ができる。その他、請求項1と同様の作用を奏する。
【0010】請求項3のプリンタの用紙送り装置は、請
求項2の発明において、前記印字ヘッドは、用紙送り方
向に列設された複数個のドット形成手段を有し、前記設
定送り量で用紙を送るときには、前記所定の送り量で用
紙を送るときに使用するドット形成手段の個数に対し
て、用紙送り方向の1/Nを使用するものである。この
場合には、所定の送り量の1/Nである設定送り量で用
紙を送る毎に、印字ヘッドに列設された複数個のドット
形成手段のうち、所定の送り量で用紙を送るときに使用
する個数に対して1/Nを使用して通常の印字幅をN回
で印字するので、送り誤差がN回に分散され、良好な印
字結果を得ることができるとともに、設定送り量のとき
の印字制御を簡単化することができる。その他、請求項
2と同様の作用を奏する。
【0011】請求項4のプリンタの用紙送り装置は、請
求項1〜請求項3の何れか1項の発明において、前記印
字ヘッドは、複数のインクジェットノズルからインクを
噴射して用紙に記録するインクジェット式印字ヘッドで
あり、第2送りローラと対をなす従動ローラは従動拍車
である。この場合、印字ヘッドはインクジェット式印字
ヘッドであり、この印字ヘッドに設けられた複数のイン
クジェットノズルから噴射されて用紙に付着したインク
は直ぐに乾燥しないので、このインクが付着しないよう
に従動拍車だけで用紙送りされるときに、用紙は第2送
りローラとこの従動拍車との協働による弱い押圧力だけ
で送られるので、特にスリップし易くなるが、各印字動
作終了毎に所定の送り量よりも小さい設定送り量で送ら
れるので、送り誤差がほとんど目立たず、良好な印字結
果を得ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。本実施形態は、用紙Pにイ
ンクを噴射して印字するインクジェットプリンタに本発
明を適用した場合のものである。インクジェットプリン
タ1は、図1に示すように、基本的に、用紙台12上に
積載された複数枚の用紙Pを1枚ずつ給紙する給紙機構
10と、給紙機構10により給紙された用紙Pを用紙搬
送路4を経て排紙台(図示略)へ搬送する用紙送り機構
20と、その搬送途中の用紙Pにインクを噴出して印字
する印字機構30と、給紙機構10の給紙ローラ14お
よび用紙送り機構20の送りローラ21,25を回転駆
動する駆動機構(図示略)等で構成されている。
【0013】先ず、給紙機構10について簡単に説明す
ると、図1に示すように、本体フレーム2の後端部の上
端部に形成されたカセット取付け凹部2aに給紙カセッ
ト11が着脱可能に装着され、複数枚の用紙Pが積載さ
れた用紙台12の後端部は給紙カセット11に揺動可能
に枢支されるとともに、その前端部は、圧縮コイルバネ
13により上側に付勢されている。前記用紙台12の前
端部の直ぐ上側には、左右方向に延びる給紙ローラ14
が配設され、その給紙ローラ14の左右両端部は、本体
フレーム2に連結された左右1対の側壁板3に夫々回転
可能に枢支されている。
【0014】即ち、給紙カセット11の用紙台12に積
載された複数枚の用紙Pは、用紙台12を介して圧縮コ
イルバネ13で給紙ローラ14に押圧されている。そし
て、ステッピングモータからなるフィードモータ62
(図3参照)の駆動により、図示外の駆動機構を介して
給紙ローラ14が反時計回り方向に回転されると、この
給紙ローラ14により上側の用紙Pだけが印字ヘッド3
6の方へ給紙される。次に、給紙機構10により給紙さ
れた用紙Pを搬送する用紙送り機構20について説明す
る。
【0015】図1、図2に示すように、本体フレーム2
のうちの、カセット取付け凹部2aから前方に延びる用
紙ガイド部2bにより、用紙Pを搬送する用紙搬送路4
が形成され、この用紙搬送路4のうちの、後述する印字
ヘッド36より上流側には、ゴム製の第1送りローラ2
1が回転可能に本体フレーム2に枢支され、この第1送
りローラ21に対して上側から当接する従動ローラ22
は、側壁板3に枢着され、圧縮コイルバネ23で押圧付
勢された揺動アーム24の下端部に回転可能に枢着され
ている。
【0016】一方、用紙搬送路4のうちの印字ヘッド3
6より下流側には、ゴム製の第2送りローラ25が回転
可能に本体フレーム2に枢支され、この第2送りローラ
25に対して上側から当接する複数個の従動拍車26の
各々は、複数の放射状の突起を有するギヤ状のローラで
あり、後述するキャリッジ31を支持する支持板33に
固着された取付け板27に、印字幅方向の所定間隔毎に
回転可能に枢支されている。そして、これら第1送りロ
ーラ21と第2送りローラ25とは、フィードモータ6
2の駆動により、図示外の駆動機構を介して給紙ローラ
14と同期しながら、時計回り方向に回転駆動され、用
紙Pを搬送方向に搬送するようになっている。
【0017】次に、印字機構30について説明すると、
図1、図2に示すように、キャリッジ31は、図示外の
側壁に支持されて左右方向に延びるガイドロッド32
と、支持板33の上端部とで左右方向移動可能に支持さ
れ、このキャリッジ31に固定されたカートリッジホル
ダー34には、印字に供するインクを収容したインクカ
ートリッジ35が着脱可能に装着されるとともに、イン
クカートリッジ35から供給されたインクを噴射する複
数のインクジェットノズル(図示略)を形成した印字ヘ
ッド36が、用紙搬送路4に臨むように取付けられてい
る。
【0018】そして、キャリッジ31は、図示外のキャ
リッジ駆動機構を介して、キャリッジ駆動モータ63
(図3参照)により、用紙Pの送り方向と直交する方向
へ往復移動するようになっている。ここで、印字ヘッド
36には、例えば、64個のインクジェットノズルが、
32個ずつ2列状に分割して列設されている。各列は用
紙の送り方向に延びている。そして、印字するドットパ
ターンデータに基づいて、これら64個のインクジェッ
トノズルのうちから選択的に噴射駆動されるようになっ
ている。
【0019】ところで、前記第1送りローラ21の直ぐ
上流側には、搬送される用紙Pで揺動する用紙検出レバ
ー40が回動可能に本体フレーム2に枢支され、この用
紙検出レバー40の下端部には、用紙検出レバー40の
揺動位置、つまり用紙Pの後端を検出する、光学センサ
からなる用紙端検出センサ41が設けられている。即
ち、用紙Pが搬送されて来たときには、図1に示すよう
に、用紙検出レバー40が時計回り方向に回動すること
で、用紙端検出センサ41からは「H」レベルの用紙検
出信号PEが出力され、また用紙Pの後端が通過したと
きには、図2に示すように、用紙検出レバー40が元の
復帰位置に復帰することで、用紙端検出センサ41から
は「L」レベルの用紙検出信号PEが出力される。
【0020】次に、インクジェットプリンタ1の制御系
は、図3のブロック図に示すように構成されている。制
御装置50は、CPU51と、このCPU51にデータ
バスなどのバス54を介して接続されたROM52及び
RAM53と、入出力インターフェース55と、入出力
インターフェース55に接続された駆動回路56〜58
などで構成されている。
【0021】また、入出力インターフェース55には、
電源スイッチや各種のスイッチ及び表示ランプが設けら
れた操作パネル60と、キャリッジ31の原点位置を検
出する原点位置検出スイッチ61と、用紙端検出センサ
41などが接続され、ヘッド駆動回路56には印字ヘッ
ド36が接続され、駆動回路57にはフィードモータ6
2が接続されるとともに、駆動回路58には、キャリッ
ジ駆動モータ63が接続されている。更に、バス54に
接続された通信用インターフェース64を介して、ホス
トコンピュータなどの外部電子機器65から送信される
記録用データを受信可能になっている。
【0022】前記ROM52には、外部電子機器65か
ら記録用データを受信する通信制御プログラム、ドット
パターンデータに展開された印字データに基づいて、印
字ヘッド36とキャリッジ駆動モータ63とフィードモ
ータ62などを駆動制御する印字駆動制御の制御プログ
ラム、本願特有の後述する印字制御の制御プログラムな
どが格納されている。また、RAM53には、受信した
記録用データを格納するメモリ、印字データを格納する
印字データメモリに加えて、通信制御や印字制御に必要
な各種のメモリやバッファなどが設けられている。
【0023】次に、インクジェットプリンタ1の制御装
置50で行われる印字制御のルーチンについて、図4の
フローチャートに基づいて説明する。尚、図中符号Si
(i=10、11、12・・)は各ステップである。先
ず、用紙吸入ステップS10において、給紙ローラ14
が駆動され、給紙カセット11の用紙Pが給紙され、そ
の用紙Pの先端が第1送りローラ21と従動ローラ22
との間に送られる。このときには、送られてきた用紙P
で用紙検出レバー40が時計回り方向に回動して用紙端
検出センサ41から「H」レベルの用紙検出信号PEが
出力される(S11)。
【0024】そして、用紙Pの印字開始位置が印字ヘッ
ド36に対応するように、キャリッジ駆動モータ63が
所定の駆動パルスにより駆動されて、用紙Pが初期移動
量だけ送られる(S12)。
【0025】次に、印字データメモリに1行分(1回の
印字動作分)の印字データが存在すれば(S13:Yes
)、その印字データに基づいて、印字ヘッド36に設
けられた64個のインクジェットノズルが選択的に噴射
駆動されて通常モードで印字処理される(S14)。この
通常モードによる印字の場合には、64個のインクジェ
ットノズルを用いて印字され、これら64個のインクジ
ェットノズルによる印字幅は約1/6インチに相当する
ものである。
【0026】次に、フィードモータ62が駆動されて、
用紙Pが1/6インチだけ送られる(S15)。そして、
印字データがあり(S16:Yes )、用紙Pの後端が第1
送りローラ21を通過しないとき、つまり用紙端検出セ
ンサ41から「H」レベルの用紙検出信号PEが出力さ
れているときには(S17:No)、S14〜S17が繰り返し
て実行される。このときには、用紙Pは、第1送りロー
ラ21と従動ローラ22との協働による押圧力で送られ
るのに加えて、第2送りローラ25と従動拍車26との
協働による押圧力で送られるので、これら両送りローラ
21,25に対してスリップすることなく、1/6イン
チずつの送り量で以て精度よく用紙送りが実行される。
【0027】一方、用紙Pの後端が用紙検出レバー40
を通過して、用紙端検出センサ41から「L」レベルの
用紙検出信号PEが出力されたときから制御装置50は
用紙Pの送り量の計数をはじめる。そして、図2に示す
ように、その用紙Pの後端が、第1送りローラ21を通
過するまでの送り量Aを計数すると(S17:Yes )、印
字データメモリに格納されている印字データを用紙送り
方向に複数等分、例えば4等分して、分割データを用紙
送り方向先頭側から印字処理し(S18)、分割印字に使
用されるインクジェットノズルによる印字幅に対応する
1/24インチを送る(S19)ことが、原印字データを
全部印字するまで、繰り返し実行される(S18〜S20:
No)。また、次の印字データがあれば(S21:Yes )、
用紙Pが後端を印字ヘッドに対向するまで(S22:N
o)、同様の印字と用紙送りが繰り返される。
【0028】即ち、このときには、前述したように、図
2に示すように、用紙Pは第2送りローラ25と複数の
従動拍車26だけにより用紙送りされる状態であり、こ
の従動拍車26は、用紙Pに噴射直後で乾燥していない
インクが付着しないように、複数の放射状の突起を有す
るギヤ状のローラであることから、用紙Pは第2送りロ
ーラ25と従動拍車26との協働による弱い押圧力だけ
で送られるので、スリップし易くなっている。このた
め、上記のように印字データを複数分割するとともに、
その分割数に対応して用紙送りも通常の送り量を分割し
て実行することで、送り誤差を分散し、目立たないよう
にしている。そして、制御装置50が、用紙Pの後端が
用紙検出レバー40を通過してから、印字ヘッドに対向
する(好ましくは所定のボトムマージン量だけ手前の位
置が対向する)までの送り量Bを計数すると(S22:Ye
s )、制御装置50は、用紙Pの後端が第2送りローラ
25を通過するまで、用紙送り機構20を駆動して、用
紙Pを排出する(S23)。印字データがなくなったとき
(S16:No、S21:No)も同様に、用紙Pを排出する
(S23)。これらの用紙Pの排出は、上記のように微小
量ずつ送るのではなく、連続して送る。ここで、用紙送
り装置は、用紙検出レバー40や用紙端検出センサ41
に加えて、制御装置50内の送り制御プログラムから構
成されている。また、第1送りローラ21を用紙Pの後
端が通過したことを検知する検知手段は、用紙検出レバ
ー40、用紙端検出センサ41、および制御装置50内
の送り量計数機能から構成されている。送り制御手段
は、制御装置50内の送り量の制御機能によって構成さ
れている。
【0029】以上説明したように、印字ヘッド36と、
用紙搬送路4のうちの印字ヘッド36より上流側に配設
された第1送りローラ21及び従動ローラ22と、用紙
搬送路4のうちの印字ヘッド36より下流側に配設され
た第2送りローラ25及び従動拍車26とを含む用紙送
り機構20とを備えたインクジェットプリンタ1におい
て、用紙Pの後端が第1送りローラ21に到達するまで
は、1/6インチの送り量で用紙Pを送るように用紙送
り機構20を制御し、用紙Pの後端が第1送りローラ2
1を通過後は、1/24インチの設定送り量で用紙Pを
送るように用紙送り機構20を制御するので、用紙Pの
後端が第1送りローラ21を通過したときには、用紙P
は第2送りローラ25と従動拍車26との協働による弱
い押圧力だけで送られるので、用紙P送りのときにスリ
ップし易くなるが、各印字動作終了毎に1/6インチの
送り量よりも小さい1/24インチで用紙Pが送られる
ことになり、1回の送りで生じる誤差はわずかであり、
印字の乱れを目立たなくすることができる。
【0030】また、設定送り量は、所定の送り量(1/
6インチ)の1/4なので、用紙送り機構20を駆動す
るフィードモード62がステッピングモータであって
も、送り量が小さいことから、1回の送りにおける誤差
をきわめて小さくすることができる。更に、設定送り量
(1/24インチ)で用紙Pを送るときには、1/6イ
ンチの送り量で用紙Pを送るときに使用するインクジェ
ットノズルの個数に対して、用紙送り方向の1/4を使
用して通常の印字幅を4回で印字するので、送り誤差が
N回に分散され、良好な印字結果を得ることができると
ともに、設定送り量のときの印字制御を簡単化すること
ができる。
【0031】ここで、前記実施形態の変更態様として、
設定送り量は所定の送り量(1/6インチ)の「1/
2」、或いは「1/3」であってもよく、この場合に
は、分割印字に供するインクジェットノズル数を、通常
の印字に供するインクジェットノズル数の「1/2」又
は「1/3」を使用するようにしてもよい。また、所定
の送り量として、1/6インチに限られるものではな
く、印字ヘッド36に設けるインクジェットノズル数に
基づいて設定することができる。更に、サーマルヘッド
を有する印字機構を備えたプリンタや、用紙Pの印字幅
全体に亙って複数の印字ヘッドを備えたラインプリンタ
などの用紙送り装置に本発明を適用するようにしてもよ
い。この場合、第2送りローラ25と対をなす従動拍車
26に代えて、通常の従動ローラを用いたものであって
もよい。
【0032】
【発明の効果】請求項1のプリンタの用紙送り装置によ
れば、印字ヘッドと、用紙搬送路のうちの印字ヘッドよ
り上流側に配設された第1送りローラ及び従動ローラと
用紙搬送路のうちの印字ヘッドより下流側に配設された
第2送りローラ及び従動ローラとを含む用紙送り機構と
を備えたプリンタにおいて、第1送りローラを用紙の後
端が通過したことを検知する検知手段と、用紙の後端が
第1送りローラに到達するまでは、所定の送り量で用紙
を送るように用紙送り機構を制御し、用紙の後端が第1
送りローラを通過後は、設定送り量で用紙を送るように
用紙送り機構を制御する送り制御手段とを備えたので、
用紙の後端が第1送りローラを通過したときには、用紙
は第2送りローラと従動ローラとの協働による押圧力だ
けで送られるので、用紙送りのときにスリップし易くな
るが、各印字動作終了毎に所定の送り量よりも小さい設
定送り量で用紙が送られることになり、各送り毎に誤差
を生じてもわずかずつであるから、ほとんど目立たず、
良好な印字結果を得ることができる。
【0033】請求項2のプリンタの用紙送り装置によれ
ば、請求項1と同様の効果を奏するが、前記設定送り量
は、所定の送り量の1/N(但し、N=2〜4の任意の
整数)なので、用紙送り機構を駆動する電気的アクチュ
エータがステッピングモータであっても、送り量が小さ
いことから、1回の送りにおける誤差をきわめて小さく
することができる。
【0034】請求項3のプリンタの用紙送り装置によれ
ば、請求項2と同様の効果を奏するが、前記印字ヘッド
は、用紙送り方向に列設された複数個のドット形成手段
を有し、前記設定送り量で用紙を送るときには、前記所
定の送り量で用紙を送るときに使用するドット形成手段
の個数に対して、用紙送り方向の1/Nを使用して通常
の印字幅をN回で印字するので、送り誤差がN回に分散
され、良好な印字結果を得ることができるとともに、設
定送り量のときの印字制御を簡単化することができる。
【0035】請求項4のプリンタの用紙送り装置によれ
ば、請求項1〜請求項3の何れか1項と同様の効果を奏
するが、前記印字ヘッドは、複数のインクジェットノズ
ルからインクを噴射して用紙に記録するインクジェット
式印字ヘッドであり、第2送りローラと対をなす従動ロ
ーラは従動拍車であるので、この印字ヘッドに設けられ
た複数のインクジェットノズルから噴射されて用紙に付
着したインクは直ぐに乾燥しないことから、このインク
が付着しないように従動拍車だけで用紙送りされるとき
に、用紙は第2送りローラとこの従動拍車との協働によ
る弱い押圧力だけで送られて特にスリップし易くなる
が、各印字動作終了毎に所定の送り量よりも小さい設定
送り量で送られるので、送り誤差がほとんど目立たず、
良好な印字結果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係るインクジェットプリン
タの要部縦断部分側面図である。
【図2】図1の要部拡大部分側面図である。
【図3】インクジェットプリンタの制御系のブロック図
である。
【図4】印字制御のルーチンの概略フローチャートであ
る。
【符号の説明】
1 インクジェットプリンタ 20 用紙送り機構 21 第1送りローラ 22 従動ローラ 25 第2送りローラ 26 従動拍車 36 印字ヘッド 40 用紙検出レバー 41 用紙端検出センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 印字ヘッドと、用紙搬送路のうちの印字
    ヘッドより上流側に配設された第1送りローラ及び従動
    ローラと用紙搬送路のうちの印字ヘッドより下流側に配
    設された第2送りローラ及び従動ローラとを含む用紙送
    り機構とを備えたプリンタにおいて、 前記第1送りローラを用紙の後端が通過したことを検知
    する検知手段と、 前記検知手段の出力を受け、用紙の後端が第1送りロー
    ラに到達するまでは、各印字動作終了毎に所定の送り量
    で用紙を送るように用紙送り機構を制御し、用紙の後端
    が第1送りローラを通過後は、各印字動作終了毎に前記
    所定の送り量よりも小さい設定送り量で用紙を送るよう
    に用紙送り機構を制御する送り制御手段と、 を備えたことを特徴とするプリンタの用紙送り装置。
  2. 【請求項2】 前記設定送り量は、前記所定の送り量の
    1/N(但し、N=2〜4の任意の整数)であることを
    特徴とする請求項1に記載のプリンタの用紙送り装置。
  3. 【請求項3】 前記印字ヘッドは、用紙送り方向に列設
    された複数個のドット形成手段を有し、前記設定送り量
    で用紙を送るときには、前記所定の送り量で用紙を送る
    ときに使用するドット形成手段の個数に対して、用紙送
    り方向の1/Nを使用することを特徴とする請求項2に
    記載のプリンタの用紙送り装置。
  4. 【請求項4】 前記印字ヘッドは、複数のインクジェッ
    トノズルからインクを噴射して用紙に記録するインクジ
    ェット式印字ヘッドであり、第2送りローラと対をなす
    従動ローラは従動拍車であることを特徴とする請求項1
    〜請求項3の何れか1項に記載のプリンタの用紙送り装
    置。
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