JP2007229940A - インクジェット記録装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】搬送ムラの発生が予想される箇所で搬送量又はインクの吐出領域を調整することで、白抜けを抑え、画質の低下を抑制できるインクジェット記録装置を提供する。
【解決手段】インクジェット記録装置20は、インクヘッド32、給紙ローラ25、搬送ローラ28及び制御部71を備え、所定の主走査方向52への画像形成動作と、主走査方向52と直交する搬送方向52へ用紙21を所定寸法搬送する搬送動作とを交互に行う。インクヘッド32は、通常時に1回の画像形成動作で1行分の画像を形成する。給紙ローラ25は、インクヘッド32より上流側に配置され、用紙21に圧接する。搬送ローラ28は、給紙ローラ25より下流側に配置され、通常時に1回の搬送動作で1行の幅寸法分の搬送を行う。制御部71は、用紙21の後端が給紙ローラ25による圧接点を通過する搬送動作において、用紙21の搬送量設定値を1行の幅寸法分より小さくする。
【選択図】図3

Description

この発明は、所定の主走査方向へ移動しながら記録媒体にインクを吐出する画像形成動作と、前記主走査方向と直交する所定の搬送方向へ所定寸法搬送する搬送動作と、を交互に行うインクジェット記録装置に関する。
記録媒体に対する主走査方向への画像形成動作と、主走査方向に直交する副走査方向(搬送方向)への記録媒体の搬送動作とを交互に行うことで、記録媒体に画像を形成するインクジェット記録装置がある。このようなインクジェット記録装置は、一般的に次のように構成されている。
図1(A)は、従来のインクジェット記録装置1の構成を示す側面図である。図1(B)は、従来のインクジェット記録装置1による画像形成後の用紙(記録媒体)を示す説明図である。
従来のインクジェット記録装置1は、用紙トレイ2、押上板3、バネ4、給紙ローラ5、分離板6、バネ7、搬送ローラ8、搬送ピンチローラ9、バネ10、用紙センサ11、インクヘッド(記録ヘッド)12、用紙ガイド13、排出ローラ14、排出従動ローラ15、及び、バネ16などを備える。
用紙トレイ2には、給紙前の用紙17が積層状態で載置される。押上板3は、バネ4の付勢力によって、用紙トレイ2上の用紙を挟んで給紙ローラ5に押し付けられている。また、分離板6は、バネ7の付勢力によって給紙ローラ5に押し付けられている。
印刷指示があると、給紙ローラ5が回転することで、用紙トレイ2上から用紙17が給紙ローラ5と分離板6との間に給送され、上側の1枚の用紙17のみがさらに下流側へ搬送される。
搬送ピンチローラ9は、バネ10によって搬送ローラ8に押し付けられている。用紙17は、搬送ローラ8が回転することで、インクヘッド12と用紙ガイド13との間に送られ、用紙17の印刷開始位置が、インクヘッド12のインク吐出口12Aのうち最下流位置に到達する位置で、停止させられる。
インクヘッド12は、用紙17の搬送方向18に直交する主走査方向19へ移動しながら用紙17にインクを吐出する画像形成動作を1回行う。通常の1回の画像形成動作において、搬送方向(副走査方向)に寸法L1の領域で用紙17に画像が形成されるものとする。1回の画像形成動作が終了すると、次に搬送動作が行われ、用紙17は寸法L1分、下流側へ搬送される。
画像形成動作と搬送動作とを交互に繰り返すことで、通常時は、各画像形成動作で形成された画像領域同士の間に隙間が空くことなく、用紙17に画像が形成される。
給紙ローラ5は、用紙17を給紙した後は、搬送ローラ8などによって下流側に搬送される用紙17に従動して回転する。
用紙17の後端が給紙ローラ5と押上板3とによって挟持されているとき、用紙17には、給紙ローラ5と押上板3とによって、上流側へ引っ張るバックテンションが働く。
用紙17がさらに搬送されたとき、用紙17の後端が、給紙ローラ5と押上板3とによって圧接されるニップ点(圧接点)を通り過ぎる。このとき、用紙17の後端は、給紙ローラ5と押上板3とによる挟持から開放される。
用紙17の後端が給紙ローラ5と押上板3とによる挟持から開放されると、用紙17に働いていたバックテンションがなくなるため、搬送ローラ8と同軸に配置された図示されていないギヤと、同じく図示されていないステッピングモータのギヤとの間に存在するバックラッシ分、余分に、用紙17を下流側へ搬送する方向に搬送ローラ8が回転する。さらに、図示されていないが、搬送ローラ8を筐体に軸支するための軸受けと搬送ローラ8の回転軸との取り付けガタ分、搬送ローラ8が用紙17の搬送方向の下流側へ移動する。
このため、用紙17は、予め設定された搬送量L1より寸法δ、余分に用紙17の搬送方向の下流側へ搬送されてしまう。したがって、用紙17の後端が給紙ローラ5と押上板3とによる挟持から開放されるとき、図1(B)に示すように、用紙17には、用紙17の搬送方向において寸法δの白抜けが発生する。
同様に、用紙17の後端が、給紙ローラ5と分離板6とによる挟持から開放されるときも、用紙17は予め設定された搬送量L1より余分に搬送方向の下流側へ搬送されてしまい、用紙17には、用紙17の搬送方向において寸法δの白抜けが発生する。
図2は、白抜けが発生した場合の画像の一例を示す図である。白抜けが発生すると、画像の質が低下する。
上述のような白抜けを抑制する技術として、例えば以下のような2個の技術が知られている。
第1の技術では、積層された用紙から給紙ローラによって用紙を1枚ずつ給送し、搬送ローラによって下流側へ搬送するとき、給紙ローラと同軸に配置されたカラーが用紙と接し、給紙ローラと用紙との間隔を維持するように構成される。カラーの外周は、凹凸形状に形成される。搬送ローラが用紙をカラーの下から引き出すとき、搬送ローラは用紙を搬送する反作用として上流側へ向かう力を受けるが、この技術では、カラーの外周を凹凸形状にすることで、用紙がカラーの下から抜けるとき、用紙に作用していた抵抗や搬送力の急激な変化を抑え、用紙の搬送量の変化を分散してドット配列の乱れを目立たなくしようとしている。
第2の技術では、記録ヘッドのノズル列を例えば用紙の搬送方向に4分割し、一の領域に対して4回の走査で画像を完成させる間引きマルチパス印字モードにおいて、1回の搬送動作で、ノズル列を用紙の搬送方向に4分割してなる寸法に相当する基準搬送量より余分に用紙を搬送することにより、一の領域が互いに接する境界部での相互のドットの重なり量を小さくでき、これにより濃度ムラを低減できるとしている。また、一の領域に1回の走査で画像を形成する1パス印字モードにおいては、1回の搬送動作による搬送量を、一の領域の幅より小さくすることによって、隣接する領域のドット間に隙間が生じることを防止できるとしている。
特開平10−95541号公報 特許第3639703号公報
しかし、上述の第1の技術では、用紙の後端がカラーの凸部から開放されるまでは常に用紙に摩擦力が発生しており、用紙を上流側へ引っ張るバックテンションが存在するため、用紙後端がカラーによるニップ点から開放される瞬間に、やはり白抜けが発生するという問題を生じる。
上述の第2の技術では、一の領域に対して複数回の、記録ヘッドの主走査方向への移動及びインク吐出を行うマルチパス方式を前提としており、記録ヘッドの主走査方向への移動の回数が必然的に増すため、印刷時間が長くなるという問題が生じる。また、特に1パス印字モードにおいては、1回の搬送動作による搬送量を一の領域の幅より小さくすることを常時行うことで、ドットの重なりができて濃度ムラが発生する虞がある。
この発明の目的は、搬送ムラの発生が予想される箇所で搬送量又はインクの吐出領域を調整することで、白抜けを抑え、画質の低下を抑制できるインクジェット記録装置を提供することにある。
この発明のインクジェット記録装置は、上述の課題を解決するために以下のように構成される。
(1)この発明のインクジェット記録装置は、記録ヘッドと、上流側ローラと、下流側ローラと、制御部と、を備え、所定の主走査方向へ移動しながら記録媒体にインクを吐出する画像形成動作と、主走査方向と直交する所定の搬送方向へ記録媒体を所定寸法搬送する搬送動作と、を交互に行う。
記録ヘッドは、通常時に1回の前記画像形成動作で1行分の画像を形成する。
上流側ローラは、上述の搬送方向において記録ヘッドより上流側に配置され、記録媒体に圧接する。
下流側ローラは、上述の搬送方向において上流側ローラより下流側に配置され、通常時に1回の搬送動作で1行の幅寸法分の搬送を行う。
制御部は、記録媒体の後端が上流側ローラによる圧接点を通過する搬送動作においては、下流側ローラによる記録媒体の搬送量設定値を1行の幅寸法分より小さくする。
ここで、通常時とは、記録媒体の後端が上流側ローラによる圧接点を通過する搬送動作時以外のときをいう。また、圧接点とは、上流側ローラが記録媒体に圧接する領域をいう。
この構成においては、画像形成動作と搬送動作とを交互に行うことで記録媒体に画像が形成される。上流側ローラが従動ローラとして回転するとき、記録媒体にはバックテンションがかかるが、記録媒体の後端が上流側ローラによる圧接点を通過するときの搬送動作において、記録媒体を搬送する下流側ローラの回転量設定値を小さくし、記録媒体の搬送量設定値を1行の幅寸法分より小さくすることで、記録媒体の余分な搬送量が相殺される。
また、記録媒体の後端が上流側ローラによる圧接点を通過するときの搬送動作以外の搬送動作、即ち、搬送ムラの発生が予想される箇所以外では、記録媒体は通常通り1行の幅寸法分ずつ搬送される。
(2)上述の記録ヘッドは、記録媒体にインクを吐出自在な複数のインク吐出口を有する。
上述の制御部は、記録媒体の後端が上流側ローラによる圧接点を通過する搬送動作と、その搬送動作の前後の搬送動作のうち少なくとも一方の搬送動作とにおいて、下流側ローラによる記録媒体の搬送量設定値を1行の幅寸法分より小さくするとともに、搬送量設定値を小さくした搬送動作のそれぞれに続く画像形成動作においては、記録ヘッドの複数のインク吐出口のうちインクを吐出するインク吐出口が占める領域の搬送方向の寸法を1行の幅寸法分より小さくする。
この構成においては、搬送量を調整する搬送動作を複数回にすることで、搬送量を調整する複数回にわたる搬送動作における総搬送量を1行の幅寸法分とすることが可能となる。
また、このとき、搬送量を調整する搬送動作のそれぞれに続く画像形成動作において、インクを吐出するインク吐出口が占める領域の搬送方向の寸法を、搬送量の調整量に応じて小さくすることで、1枚の画像の画像データを各画像形成動作に振り分ける処理が複雑化することが抑制される。すなわち、搬送量の調整を行わない搬送動作のそれぞれに続く画像形成動作においては、搬送量の調整及びインクを吐出するインク吐出口が占める領域の調整を行わない場合と同様に、画像データを振り分けることができる。
(3)上述の制御部は、記録媒体の後端が上流側ローラによる圧接点を通過する直前の搬送動作に続く画像形成動作における画像形成幅と、記録媒体の後端が上流側ローラによる圧接点を通過する搬送動作に続く画像形成動作における画像形成幅との加算値を、1行の幅寸法と略等しくする。
ここで、画像形成幅とは、1回の画像形成動作によって形成される画像の搬送方向の寸法をいう。
この構成においては、上述のように、バックテンションによる搬送ムラが生じる搬送動作とその直前の搬送動作のそれぞれに続く画像形成動作における画像形成幅の加算値を、1行の幅寸法と略等しくすることで、2回の画像形成動作を除いて他の画像形成動作の全てにおいては、記録媒体の先端から後端まで1行の幅寸法分ずつ画像形成した場合と同様に画像データを振り分ければよくなる。このため、1枚の記録媒体の画像領域全体について、画像データの振り分け処理の複雑化が抑制される。
この発明によれば、以下の効果を奏することができる。
(1)記録媒体の後端が上流側ローラによる圧接点を通過するときの搬送動作において、記録媒体を搬送する下流側ローラの回転量設定値を小さくし、記録媒体の搬送量設定値を1行の幅寸法分より小さくすることで、記録媒体の上流側ローラからのとび出し量を相殺して画像の白抜けを抑制することができる。一方、搬送ムラの発生が予想される箇所以外では記録媒体を1行の幅寸法分ずつ搬送することで、白抜け及び画像の重なりを防ぐことができる。したがって、画質の低下を抑制できる。
(2)搬送量を調整する複数回にわたる搬送動作における総搬送量を1行の幅寸法分とすることが可能となる。また、1枚の画像の画像データを各画像形成動作に振り分ける処理が複雑化することを抑制することができる。
(3)2回の画像形成動作を除いて他の画像形成動作の全てにおいては、記録媒体の先端から後端まで1行の幅寸法分ずつ画像形成した場合と同様に画像データを振り分ければよくなるので、1枚の記録媒体の画像領域全体について、画像データの振り分け処理の複雑化を抑制することができる。
以下に、この発明を実施するための最良の形態について、図面に基づいて説明する。図3は、この発明の実施形態に係るインクジェット記録装置20の概略の構成を示す説明図であって、図3(A)は図3(D)に示す領域Aの画像形成状態を示し、図3(B)は図3(D)に示す領域Bの画像形成状態を示し、図3(C)は図3(D)に示す領域Cの画像形成状態を示し、図3(D)は画像形成後の用紙を示す。図4は、駆動系の構成を示す説明図であり、図4(A)は給紙時の状態を示し、図4(B)は画像形成時の状態を示す。
なお、図3において、説明の便宜上、用紙21の一部の厚さを変えてハッチングを入れることにより、模式的に示している。
インクジェット記録装置20は、用紙21が載置される用紙トレイ22、押上板23、バネ24、給紙ローラ25、分離板26、バネ27、搬送ローラ28、搬送ピンチローラ29、バネ30、用紙センサ31、インクヘッド32、用紙ガイド33、排出ローラ34、排出従動ローラ35、及び、バネ36などを備えている。
用紙21は記録媒体の一例であり、インクジェット記録装置20は、OHPフィルム等のシート体を搬送し及びシート体に画像を形成することができる。給紙ローラ25はこの発明の上流側ローラに相当する。搬送ローラ28はこの発明の下流側ローラに相当する。インクヘッド32はこの発明の記録ヘッドに相当する。
用紙トレイ22には、給紙前の用紙21が積層状態で載置される。押上板23は、バネ24の付勢力によって、用紙トレイ22上の用紙を挟んで給紙ローラ25に押し付けられている。また、分離板26は、バネ27の付勢力によって給紙ローラ25に押し付けられている。
印刷指示を受けると、図4に示すように、駆動源であるステッピングモータ41が反時計方向に回転する。ステッピングモータ41と同軸に固定されたモータギヤに、搬送ローラギヤ42が噛み合っている。搬送ローラギヤ42と搬送ローラ28とは同軸に固定されている。ステッピングモータ41が反時計方向に回転することで、搬送ローラギヤ42及び搬送ローラ28が、時計方向に回転する。
搬送ローラギヤ42の周囲には、遊星ギヤ43が配置されている。搬送ローラギヤ42と遊星ギヤ43とが遊星レバー44で連結されることで、遊星ギヤ43は、搬送ローラギヤ42を太陽ギヤとして、搬送ローラギヤ42の周囲を公転自在にされている。また、遊星ギヤ43は、遊星レバー44によって自転自在に軸支されている。
遊星ギヤ43は、給紙ギヤ45と噛み合っている。給紙ギヤ45と同軸に、給紙ローラ25が固定されている。搬送ローラギヤ42が時計方向に回転するとき、遊星ギヤ43は反時計方向に回転し、給紙ギヤ45及び給紙ローラ25は、時計方向に回転する。
給紙ローラ25が時計方向に回転すると、押上板23と給紙ローラ25との間の付勢力によって発生する給紙ローラ25と用紙21との摩擦力によって、用紙トレイ22上から用紙21が引き出される。用紙21の先端は、給紙ローラ25と分離板26との間に給送され、最も上側の1枚の用紙21のみがさらに下流側へ搬送される。
用紙21の搬送方向において、給紙ローラ25の下流側に、搬送ローラ28及び搬送ピンチローラ29が配置されている。搬送ピンチローラ29は、バネ30によって搬送ローラ28に押し当てられている。
図4に示すように、給紙時には、搬送ローラ28は、時計方向、即ち、用紙21の搬送方向と逆の方向に回転している。用紙21の先端が、搬送ローラ28と搬送ピンチローラ29とのニップ点(圧接点)に到達すると、用紙21はさらに所定距離分だけ搬送ローラ28に突き当てられ、用紙21の先端が搬送ローラ28の周面に平行になるように補正される。
その後、図4(B)に示すように、ステッピングモータ41が逆転を開始し、搬送ローラ28は、用紙21の搬送方向である反時計方向に回転し始め、用紙21が下流側へ搬送される。
用紙21の搬送方向において、搬送ピンチローラ29の下流側に、用紙センサ31のレバー先端部31Aが配置されている。用紙21の先端が用紙センサ31のレバー先端部31Aを押し上げることで、用紙センサ31がONされる。
用紙21は、用紙センサ31をONした後、さらに所定量下流側へ搬送され、インクヘッド32と用紙ガイド33との間に送られる。用紙21は、用紙21の印刷開始位置がインクヘッド32のインク吐出口32Aのうち最下流側位置に到達する位置で、停止させられる。
インクヘッド32は、用紙21の搬送方向51に直交する主走査方向52に移動自在にされている。用紙ガイド33は、用紙21を搬送方向51の下流側へ案内する。
インクヘッド32は、用紙21の搬送方向51に直交する主走査方向52へ移動しながら用紙21にインクを吐出する画像形成動作を1回行う。通常時の1回の画像形成動作において、搬送方向(副走査方向)51の寸法L1の領域で用紙21に画像が形成される。1回の画像形成動作が終了すると、次に寸法L1分の搬送動作が行われる。
画像形成動作と搬送動作とを交互に繰り返すことで、通常時は、各画像形成動作で形成された画像領域同士の間に隙間があくことなく、用紙21に画像が形成される。
図3(A)に示すように、領域Aがインクヘッド32のインク吐出口32Aに対向する位置に用紙21が搬送されてきたとき、インクジェット記録装置20は、領域Aへの画像形成動作を完了した後、用紙21をさらに寸法L1だけ搬送し、図3(B)の状態となる。
図3(B)に示すように、領域Bがインクヘッド32のインク吐出口32Aに対向し、搬送方向1の寸法L1である領域Bに対して画像形成動作が行われる。このとき、用紙21の後端は、給紙ローラ25と分離板26とのニップ点の上流側近傍に存在し、次の搬送動作において、用紙21の後端が、給紙ローラ25と分離板26とのニップ点を通過するものとする。
図4(B)に示すように、給紙が終わった後、画像形成時には、遊星ギヤ43と給紙ギヤ45との噛み合いが解除され、給紙ローラ25は、搬送ローラ28などによって下流側に搬送される用紙21に従動して回転する。
用紙21の後端が給紙ローラ25と押上板23とによって挟持されているとき、用紙21には、給紙ローラ25と押上板23とによって、上流側へ引っ張るバックテンションが働く。
用紙21がさらに搬送されたとき、用紙21の後端が、給紙ローラ5と押上板3とによって圧接されるニップ点(圧接点)を通り過ぎる。このとき、用紙21の後端は、給紙ローラ25と押上板23とによる挟持から開放される。
用紙21の後端が給紙ローラ25と押上板23とによる挟持から開放されると、用紙21に働いていたバックテンションがなくなるため、搬送ローラ28と同軸に配置された搬送ローラ42ギヤと、ステッピングモータのモータギヤとの間に存在するバックラッシ分、余分に、用紙21を下流側へ搬送する方向に搬送ローラ28が回転する。さらに、図示されていないが、搬送ローラ28を筐体に軸支するための軸受けと搬送ローラ28の回転軸との取り付けガタ分、搬送ローラ28が用紙21の搬送方向の下流側へ移動する。
このため、用紙21は、予め設定された搬送量L1より寸法δ、余分に用紙21の搬送方向の下流側へ搬送されてしまう。
同様に、用紙21の後端が、給紙ローラ25と分離板26とによる挟持から開放されるときも、用紙21は予め設定された搬送量L1より余分に搬送方向51の下流側へ搬送されてしまう。
インクジェット記録装置20は、用紙21の後端が給紙ローラ25と押上板23との付勢力によるニップ点を通過するとき、及び、用紙21の後端が給紙ローラ25と分離板26とのニップ点を通過するとき(以下、ニップ点通過時という。)の搬送動作においては、通常時の搬送量L1より小さい寸法分、用紙21を搬送する。以下に、用紙21の後端が給紙ローラ25と分離板26とのニップ点を通過するときの詳細について説明する。用紙21の後端が給紙ローラ25と押上板23との付勢力によるニップ点を通過するときについても同様である。
ステッピングモータ41の1ステップ分の用紙21の搬送量をsとし、ステッピングモータ41のステップ数をn(nは整数)とすると、ニップ点通過時の搬送動作においては、通常時の搬送量L1から、ステッピングモータ41のnステップ分の搬送量nsを差し引いた、L1−ns分だけ、ステッピングモータ41を回転させる。
図5に示す制御部71には、複数の用紙サイズに対して、用紙21の先端が用紙センサ31をONしてから、用紙21の後端が給紙ローラ25と分離板26とのニップ点を通過するまでの、ステッピングモータ41のステップ数を予め記憶しておく。そして、印刷指示の前に用紙サイズを設定することで、用紙21の後端が給紙ローラ25と分離板26とのニップ点を通過するステップ数に達したときに自動的に搬送量を、L1からL1−nsに変更するように、制御部71はプログラムされている。
ステッピングモータ41による搬送量がL1からL1−nsに変更されたとき、実際の搬送量は、最大送り誤差をδとすると、L2=L1+δ−nsの式で表される。nsはδに限りなく近い値に設定される。
δとnsとは完全には一致しないことが多いため、図3(C)及び図3(D)に示すように、L2−L1分の、インク吐出のドットの隙間(白抜け)が発生することがある。しかし、ns分の搬送量の調整を行うことで、上述の隙間は、インク吐出口32Aのノズル孔の配列ピッチと比較して、無視できる程度の誤差範囲に抑えられる。
上述のようにして、用紙21の後端が給紙ローラ25と分離板26とのニップ点を通過し、領域Bより後端側の領域Cに対して画像形成動作が行われた後、用紙21はさらに下流側に搬送される。
用紙21の搬送方向51においてインクヘッド32の下流側に、排出ローラ34及び排出従動ローラ35が配置されている。排出従動ローラ35は、バネ36によって排出ローラ34に押し当てられている。
搬送ローラ28と排出ローラ34とは、外径寸法及び回転速度が同一にされている。ステッピングモータ41の回転力が、ギヤ46,47を介して排出ローラギヤ48に伝達される。排出ローラ34は、排出ローラギヤ48と同軸に固定されている。
画像形成が終了した用紙21は、排出ローラ34と排出従動ローラ35とに挟持され、排出ローラ34が回転することで、さらに下流側に搬送される。用紙21の後端が用紙センサ31のレバー先端部31Aを通過してレバー先端部31Aが降下すると、用紙センサ31がOFFされる。排出ローラ34は用紙センサ31がOFFされてからさらに所定量回転し、用紙21はインクジェット記録装置20の外部へ排出される。
図5は、インクジェット記録装置20の構成を示すブロック図である。インクジェット記録装置20は、制御部71を備え、制御部71に用紙センサ31、ステッピングモータ41、及び、インクヘッド32を主走査方向に移動させるヘッドモータ72などが接続されている。制御部71は、上述のように、用紙センサ31のON及びOFFの状態に応じてステッピングモータ41を駆動して用紙21を搬送し、用紙21の搬送動作と交互にヘッドモータ72によってインクヘッド32を移動させて画像形成動作を行う。
なお、実際には、用紙21の後端が給紙ローラ25と押上板23との付勢力によるニップ点を通過するときにも、白抜けが発生するが、説明の簡略化のため、用紙21の後端が給紙ローラ25と分離板26とのニップ点を通過するときのみについて、白抜けを図示している。
インクジェット記録装置20によれば、用紙21の後端が給紙ローラ25によるニップ点(圧接点)を通過するときの搬送動作において、用紙21を搬送する搬送ローラ28の回転量設定値を小さくし、用紙21の搬送量設定値を1行の幅寸法分より小さくすることで、用紙21の送り誤差を相殺して画像の白抜けを抑制することができる。一方、搬送ムラの発生が予想される箇所以外では用紙21を1行の幅寸法分ずつ搬送することで、白抜け及び画像の重なりを防ぐことができる。したがって、画質の低下を抑制することができる。
上述の実施形態において数値を具体化した実施例を、図6〜図9に示す。なお、図6に示すバックラッシの値は、JISに基づいている。
図9における使用用紙はレターサイズである。上述の寸法L1を25.4mmに設定し、搬送ローラギヤ42とモータギヤとのギヤ比を図6に示す値に設定すると、バックラッシが図6の如く導き出される。
搬送ローラ28の取り付けガタを0.1mmとすると、用紙21の最大送り誤差δは、次のようにして算出される。
最大送り誤差δ=搬送ローラ直径(12mm)
÷搬送ローラギヤのピッチ円直径(35mm)
×TTLバックラッシ(0.25mm)
+取り付けガタ(0.1mm)
≒0.186mm。
用紙21の最大送り誤差δ=0.186mmに最も近い搬送量は、次のようにして算出される。
まず、ステッピングモータ41の1ステップ分の用紙21の搬送量をsとし、ステッピングモータ41のステップ数をn(nは整数)とすると、図7より、sは次のように算出される。
s=ステッピングモータ41の最小ステップ角(3.75°)
÷(360°)
×減速比(0.257)
×搬送ローラの円周(37.699mm)
≒0.101mm。
次に、nは整数であるので、用紙21の最大送り誤差δ=0.186mmより、0.186÷0.101の算出値が最も近い整数は2となるので、この場合、n=2となる。
したがって、用紙21の最大送り誤差δ=0.186mmに最も近い搬送量nsは、次のようになる。
n×s=2×0.101=0.202(mm)
用紙21の最大送り誤差δ=0.186mmから搬送量ns=0.202mmを差し引くと、搬送誤差は、L2−L1=δ−ns=−0.016mmとなる。
図8に示すように、解像度600dpiの時のインク吐出口32Aのノズル孔間ピッチ即ちドット間ピッチは0.0423mmであり、この値に比べてL2−L1=−0.016mmは十分小さいため、肉眼で認識できないレベルであり、無視できるものとなる。
図10は、他の実施形態に係るインクジェット記録装置80の概略の構成を示す説明図であって、図10(A)は図10(F)に示す領域Aの画像形成状態を示し、図10(B)は図10(F)に示す領域Bの画像形成状態を示し、図10(C)は図10(F)に示す領域Cの画像形成状態を示し、図10(D)は図10(F)に示す領域Dの画像形成状態を示し、図10(E)は図10(F)に示す領域Eの画像形成状態を示し、図10(F)は画像形成後の用紙21を示す。なお、上述の実施形態と同様の構成については説明を省略する。また、以下では、用紙21の後端が給紙ローラ25と分離板26とのニップ点を通過するときについて説明するが、用紙21の後端が給紙ローラ25と押上板23との付勢力によるニップ点を通過するときについても同様である。
図10(A)及び図10(B)に示すように、用紙21の後端が給紙ローラ25と押上板23とによるニップ点より上流側にあるときは、1回の搬送動作で寸法L1ずつ搬送し、画像形成動作で搬送方向51の寸法L1の領域に画像を形成する。
次に、ステッピングモータ41の1ステップ分の用紙21の搬送量をsとし、ステッピングモータ41のステップ数をp(pは整数)とすると、用紙21の後端が給紙ローラ25と分離板26とのニップ点を通過するとき(ニップ点通過時)の搬送動作の前の搬送動作では、通常の搬送量L1からステッピングモータ41のpステップ分の搬送量を差し引いた値L3=L1−ps分だけステッピングモータ41を回転させ、図10(C)の状態となる。
搬送量L3は、給紙ローラ25と分離板26とのニップ点から、搬送方向51の上流側に十分に離れた距離即ち距離α’だけ上流側に、用紙21の後端が位置するように設定する。
そして、インク吐出口32Aのうち搬送方向51の寸法L3分のインク吐出口を有効にして、インクヘッド32の主走査方向52への移動とともにインク吐出動作を行う。
このとき、制御部71に予め複数の用紙サイズに対して、用紙先端を用紙センサ31が検出してから、用紙21の後端が給紙ローラ25のニップ点を離れる現象が発生するまでの、用紙搬送のステップ数を記憶させておく。そして、使用する用紙サイズを予め設定すると、所定の用紙搬送ステップ数に到達したときに自動的に搬送量をL1からL3に変更するとともに、搬送方向51の画像形成幅がL3となるようにインク吐出口32Aのうちの有効インク吐出口を設定するように、制御部71を設定しておく。
次に、ステッピングモータ41の1ステップ分の用紙搬送量をsとし、ステッピングモータ41のステップ数をm(mは整数)とすると、搬送量L3からステッピングモータ41のmステップ分の搬送量を差し引いたL3−ms分だけステッピングモータ41を回転させて、図10(D)の状態となる。次に、この時のインク吐出口32Aの搬送方向51における有効画像形成幅が所定の寸法L5となるように設定し、領域Cに隣接するようにインク吐出口32Aを設定しておき、インクヘッド32の主走査方向52の移動とインク吐出により、領域Dの範囲での画像形成を行う。
この時も図10(C)の時と同様に、制御部71に予め複数の用紙サイズに対して、用紙先端を用紙センサ31が検出してから、用紙21の後端が給紙ローラ25のニップ点を離れる現象が発生するまでの、用紙搬送のステップ数を記憶させておき、使用する用紙サイズを予め設定すると、該当する用紙搬送ステップ数に到達したときに自動的に搬送量をL3−msに変更するように、制御部71を設定しておく。
なお、この時、用紙21の後端は給紙ローラ25と分離板26とのニップ点から搬送方向51の下流側に完全に離れた距離即ち距離L4−α’だけ下流側に用紙21の後端が位置するように設定する。
このときの実際の搬送量L4は、msを限りなく最大送り誤差δに近い値に設定して、L4=L3+δ−msの式で表される。
実際には、誤差δとmsは一致しないことが多いため、図10(D)に示すδ−ms=L4−L3分のドットの隙間(白抜け)が発生するが、インク吐出口32Aの配列ピッチと比較しても無視できる程度の誤差範囲で設定可能となる。
また、有効インク吐出口の搬送方向51の寸法がL3+L5≒L1になるように設定しておくことで、図10(C)での搬送方向51の画像形成幅と図10(D)での搬送方向51の画像形成幅との合計が、通常時の搬送量及び搬送方向51の画像形成幅と同一の寸法となり、用紙21の画像形成領域の先端から後端までの主走査方向への全画像形成動作を同一の画像形成幅L1で動作させる画像形成結果と同等になる。
バックテンションによる搬送ムラが生じる搬送動作とその直前の搬送動作のそれぞれに続く画像形成動作における画像形成幅の加算値を、通常時の搬送量L1と略等しくすることで、2回の画像形成動作を除いて他の画像形成動作の全てにおいては、用紙21の先端から後端まで1領域の幅寸法分ずつ画像形成した場合と同様に画像データを振り分ければよくなる。このため、1枚の用紙21の画像領域全体について、画像データの振り分け処理の複雑化が抑制される。
次に、用紙21を下流側へ寸法L3だけ搬送すると、図10(E)の状態となる。
この実施形態では、寸法L3=(2/3)×L1、寸法L5=(1/3)×L1=(1/2)×L3に設定している。このため、図10(D)の状態から寸法L3だけ搬送すると、図10(E)の状態となり、領域Dの搬送方向51の最後端位置が、インクヘッド32のインク吐出口32Aの最下流側端部に隣接する位置に配置される。
次に、インク吐出口32Aのうち搬送方向51の有効インク吐出幅を通常時の幅L1に設定して、インクヘッド32を主走査方向52へ移動させながらインク吐出動作を行う。
以上の工程で用紙1に対する画像形成を完了し、用紙21の後端は搬送ローラ28と搬送ピンチローラ29とのニップ点を通過して、排出ローラ34と排出従動ローラ35とに挟持された状態で、排出ローラ3が回転することで、用紙21はインクジェット記録装置80の外部へ排出される。
なお、図10に示した実施形態では、ニップ点通過時の搬送動作と、その前の搬送動作とにおいて、通常時の搬送量L1より小さい搬送量設定値で搬送動作を行うとともに、実際にインクを吐出する有効インク吐出口の搬送方向51の寸法を通常時の寸法L1より小さくしたが、ニップ点通過時の搬送動作と、その後の搬送動作とにおいて、上述の処理と同様に、通常時の搬送量L1より小さい搬送量設定値で搬送動作を行うとともに、実際にインクを吐出する有効インク吐出口の搬送方向51の寸法を通常時の寸法L1より小さくしてもよい。
図11は、図10に示した実施形態において数値を具体化した実施例を示す説明図である。なお、図10では、搬送誤差δ−msが正数であり白抜けが発生する場合について図示したが、図11では、搬送誤差δ−msが負数となり、印刷結果においてドットの重なりが発生した場合を示している。
図11において、使用用紙はA4サイズである。寸法L1を25.4mmに設定し、ギヤ比を図6に示す値に設定すると、バックラッシが図6の如く算出され、搬送ローラ28の取り付けガタを0.1mmとすると、図6に示すように、用紙21の最大送り誤差δが0.186mmとなるので、この値に最も近い搬送量ms=0.202mmを差し引くと、搬送誤差は、δ−ms=L4−L3=−0.016mmとなる。この場合、用紙21の搬送量設定値を小さくする補正処理を行ったことで、0.016mmの重なりが発生した。
図8に示すように、解像度600dpiの時のインク吐出口間ピッチすなわちドット間ピッチは0.0423mmであり、この値に比べてL4−L3=−0.016mmは十分小さいため、肉眼では認識できず無視できるレベルである。また、この時も、有効インク吐出口の搬送方向51の寸法が16.93+8.47=25.4mmになるため、図11(C)での搬送方向51の画像形成幅と図11(D)での搬送方向51の画像形成幅との合計が、通常時の搬送量及び搬送方向51の画像形成幅25.4mmと同一となり、用紙21の画像形成領域の先端から後端までの全画像形成動作を同一の画像形成幅25.4mmで動作させる画像形成結果と同等になるため、1枚の用紙21の画像領域全体について、画像データの振り分け処理の複雑化が抑制される。
なお、実際には、図11(B)の状態から図11(C)の状態へ用紙21を搬送する際、即ち、給紙ローラ25と押上板23との挟持によるニップ点を用紙21の後端が通過する際にも、寸法δと略同寸法の白抜けが発生するが、説明の簡略化のため、図11(C)の状態から図11(D)の状態への用紙搬送時に発生する白抜けのみを図示している。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
(A)は、従来のインクジェット記録装置の構成を示す側面図である。(B)は、従来のインクジェット記録装置による画像形成後の用紙を示す説明図である。 白抜けが発生した場合の画像の一例を示す図である。 この発明の実施形態に係るインクジェット記録装置の概略の構成を示す説明図であって、(A)は(D)に示す領域Aの画像形成状態を示し、(B)は(D)に示す領域Bの画像形成状態を示し、(C)は(D)に示す領域Cの画像形成状態を示し、(D)は画像形成後の用紙を示す。 駆動系の構成を示す説明図であり、(A)は給紙中の状態を示し、(B)は画像形成中の状態を示す。 インクジェット記録装置の構成を示すブロック図である。 数値を具体化した実施例の設定値を示す説明図である。 数値を具体化した実施例の設定値を示す説明図である。 数値を具体化した実施例の設定値を示す説明図である。 数値を具体化した実施例を示す説明図である。 他の実施形態に係るインクジェット記録装置の概略の構成を示す説明図であって、(A)は(F)に示す領域Aの画像形成状態を示し、(B)は(F)に示す領域Bの画像形成状態を示し、(C)は(F)に示す領域Cの画像形成状態を示し、(D)は(F)に示す領域Dの画像形成状態を示し、(E)は(F)に示す領域Eの画像形成状態を示し、(F)は画像形成後の用紙21を示す。 数値を具体化した実施例を示す説明図である。
符号の説明
20,80 インクジェット記録装置
21 用紙(記録媒体)
25 給紙ローラ(上流側ローラ)
28 搬送ローラ(下流側ローラ)
32 インクヘッド(記録ヘッド)
34 排出ローラ
71 制御部

Claims (3)

  1. 所定の主走査方向へ移動しながら記録媒体にインクを吐出する画像形成動作と、前記主走査方向に直交する所定の搬送方向へ前記記録媒体を所定寸法搬送する搬送動作と、を交互に行うインクジェット記録装置において、
    通常時に1回の前記画像形成動作で1行分の画像を形成する記録ヘッドと、
    前記搬送方向において前記記録ヘッドより上流側に配置され、前記記録媒体に圧接する上流側ローラと、
    前記搬送方向において前記上流側ローラより下流側に配置され、通常時に1回の前記搬送動作で前記1行の幅寸法分の搬送を行う下流側ローラと、
    前記記録媒体の後端が前記上流側ローラによる圧接点を通過する搬送動作においては、前記下流側ローラによる前記記録媒体の搬送量設定値を前記1行の幅寸法分より小さくする制御部と、を備えることを特徴とするインクジェット記録装置。
  2. 前記記録ヘッドは、前記記録媒体にインクを吐出自在な複数のインク吐出口を有し、
    前記制御部は、前記記録媒体の後端が前記上流側ローラによる圧接点を通過する搬送動作と、その搬送動作の前後の搬送動作のうち少なくとも一方の搬送動作と、において、前記下流側ローラによる前記記録媒体の搬送量設定値を前記1行の幅寸法分より小さくするとともに、前記搬送量設定値を小さくした搬送動作のそれぞれに続く画像形成動作においては、前記記録ヘッドの複数の前記インク吐出口のうち前記インクを吐出するインク吐出口が占める領域の前記搬送方向の寸法を前記1行の幅寸法分より小さくすることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット記録装置。
  3. 前記制御部は、前記記録媒体の後端が前記上流側ローラによる圧接点を通過する直前の搬送動作に続く画像形成動作における画像形成幅と、前記記録媒体の後端が前記上流側ローラによる圧接点を通過する搬送動作に続く画像形成動作における画像形成幅と、の加算値を、前記1行の幅寸法と略等しくすることを特徴とする請求項2に記載のインクジェット記録装置。
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