JPH1058485A - 表皮一体成形方法 - Google Patents
表皮一体成形方法Info
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- JPH1058485A JPH1058485A JP22548396A JP22548396A JPH1058485A JP H1058485 A JPH1058485 A JP H1058485A JP 22548396 A JP22548396 A JP 22548396A JP 22548396 A JP22548396 A JP 22548396A JP H1058485 A JPH1058485 A JP H1058485A
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Abstract
表皮一体成形品を低コストで安定して成形する表皮一体
成形方法を提供しようとするものである。 【解決手段】 対向する左右一対または上下一対の金型
の間に表面に起毛層を有する表皮材を介在させて型締し
た後、該表皮材と該両金型とで形成される金型キャビテ
ィ空間内にコア材となる溶融樹脂を射出充填して、該表
皮材と該コア材とを一体成形する表皮一体成形方法にお
いて、該表皮材起毛層は、融点が該コア材の融点より高
く、ガラス転移点が該コア材の融点よりも低い材質を選
定し、コア材樹脂の射出充填後の該コア材樹脂の冷却固
化後は、あらかじめ該表皮材起毛層のガラス転移点と融
点との間のゴム状弾性温度領域内で設定した設定温度に
金型キャビティ内の該表皮材起毛層の温度が到達した時
点で、該表皮材起毛層への負荷力を除去するとともに、
該表皮材起毛層をゴム状弾性温度領域内で所定の設定時
間保持した。
Description
時に、コア材の表面に起毛層を有する加飾性表皮材を融
着一体化した成形品を得る表皮一体成形方法に関するも
のであり、特に、起毛層の毛倒れ等表皮材の風合いを損
なうことなく、高品質な成形品を低コストで提供できる
表皮一体成形方法に関する。
る樹脂成形部品は、クッション性、装飾性、手触り感等
の付加価値を高めたり、あるいは、成形工程の省工程化
によるコストダウンのため、下記に示すようなコア層樹
脂の表面に、たとえば起毛性表皮材などの加飾性ある表
皮材を一体成形する2層成形が実施されていた。すなわ
ち、 射出成形機を使用して行なう場合 型開された両金型間に表皮材をセットし、型閉して型締
を行ない、その後、表皮材と金型とで形成された金型キ
ャビティ内に、コア材となる溶融樹脂を射出充填する。
そして、射出ユニットを用いて保圧供給を行ない、規定
時間冷却を行ない、型開して製品取出を行なう。この方
法の型締から製品取出までは、通常の射出成形方法の成
形動作となり、射出充填中に樹脂が漏れないように金型
は高圧型締されている。 プレス成形機を使用して行なう方法 型開された両金型間に表皮材をセットし、所定の型開量
に両金型を保持したまま、表皮材と金型とで形成される
空間内に、コア材となる溶融樹脂を射出充填した後、両
金型を型締プレスし、その後、規定時間冷却を行ない、
型開して製品取出を行なう。
うな従来の方法では、下記に示すような問題があった。 (1)コア材の射出時や型締プレス時に、高温高圧の溶
融樹脂が表皮材に負荷されコア材冷却完了まで継続され
るため、表皮材の損傷が激しく、品質ダウンや外観不良
を招来する。たとえば、発泡性の表皮材では、発泡層の
潰れによるクッション性の消失が起こり、起毛性表皮材
では、毛倒れによる風合い(手触り感と高級感)の消失
が起こり、外観不良を起こし品質ダウンする。 (2)そのための一つの対策として、成形後に倒れた起
毛を復元する後工程を追加することも実施されたが、コ
ストアップにつながる難点があるうえ風合いを完全に復
帰させることが困難であった。 (3)また、さらに別の一つの対策として、表皮材のコ
ア材側の面に耐圧、耐熱性を有する保護層を貼り付けて
多層化し、成形時の表皮材への外力負荷を防止すること
も実施されたが、やはりコストアップとなるばかりでな
く、表皮材の損傷を完全に防止することは困難であっ
た。
するために、本発明においては、第1の発明では、対向
する左右一対または上下一対の金型の間に表面に起毛層
を有する表皮材を介在させて型締した後、該表皮材と該
両金型とで形成される金型キャビティ空間内にコア材と
なる溶融樹脂を射出充填して、該表皮材と該コア材とを
一体成形する表皮一体成形方法において、該表皮材起毛
層は、融点が該コア材の融点より高く、ガラス転移点が
該コア材の融点よりも低い材質を選定し、コア材樹脂の
射出充填後の該コア材樹脂の冷却固化後は、あらかじめ
該表皮材起毛層のガラス転移点と融点との間のゴム状弾
性温度領域内で設定した設定温度に金型キャビティ内の
該表皮材起毛層の温度が到達した時点で、該表皮材起毛
層への負荷力を除去するとともに、該表皮材起毛層をゴ
ム状弾性温度領域内で所定の設定時間保持した。また、
第2の発明では、第1の発明におけるゴム状弾性温度領
域内における表皮材の保持中は、該表皮材の起毛層の厚
さに応じて該表皮材と金型キャビティとの間に隙間を設
けるように金型位置を制御した。さらに、第3の発明で
は、第1や第2の発明において、あらかじめ樹脂の冷却
固化収縮量を算出し、該冷却固化収縮量を加算した樹脂
量を射出充填するとともに、金型キャビティ内の樹脂圧
があらかじめ設定した圧力範囲内になるように型締圧力
を制御した。
一対または上下一対の金型の間に表面に起毛層を有する
表皮材を介在させて型締した後、該表皮材と該両金型と
で形成される金型キャビティ空間内にコア材となる溶融
樹脂を射出充填して、該表皮材と該コア材とを一体成形
する表皮一体成形方法において、該表皮材起毛層は、融
点が該コア材の融点より高く、ガラス転移点が該コア材
の融点よりも低い材質を選定し、コア材樹脂の射出充填
後の該コア材樹脂の冷却固化後は、あらかじめ該表皮材
起毛層のガラス転移点と融点との間のゴム状弾性温度領
域内で設定した設定温度に金型キャビティ内の該表皮材
起毛層の温度が到達した時点で、該表皮材起毛層への負
荷力を除去するとともに、該表皮材起毛層をゴム状弾性
温度領域内で所定の設定時間保持した。また、第2の発
明では、第1の発明におけるゴム状弾性温度領域内にお
ける表皮材の保持中は、該表皮材の起毛層の厚さに応じ
て該表皮材と金型キャビティとの間に隙間を設けるよう
に金型位置を制御した。そして、第3の発明では、あら
かじめ樹脂の冷却固化収縮量を算出し、該冷却固化収縮
量を加算した樹脂量を射出充填するとともに、金型キャ
ビティ内の樹脂圧があらかじめ設定した圧力範囲内にな
るように型締圧力を制御した。その結果、下記のような
好ましい成形が実施される。 コア材樹脂の冷却固化後、表皮材起毛層への負荷力
を0にする時点を、表皮材起毛層の温度がゴム状弾性温
度のガラス転移点Tgから融点Tmの範囲とし、このゴ
ム状弾性温度領域内で回復スペースを確保した隙間を金
型に与えて規定時間保持することにより、成形中の外力
で変形した起毛は弾性回復し、成形後においても表皮材
の風合いが確保される。また、金型キャビティ内樹脂圧
(型締圧)制御を行なうことにより、表皮材の損傷を極
力抑え、完全な弾性回復を実現する。上記の作用は、成
型中に自然に行なわれ、後工程や多層表皮化は不要で、
低コストや安定供給が達成される。 冷却固化収縮量を加算した樹脂量を射出充填した後
で、金型キャビティ内樹脂圧(型締圧)制御を行なうこ
とにより、樹脂の冷却固化挙動に応じた型締側からの均
一な全面保圧作用が行なわれ、変形や反りを起こすこと
なく、表皮材のコア材への密着性の均一化を図ることが
できる。同時に、また、射出開始から冷却完了までの表
皮材への圧力負荷を最小化することにより、表皮材の損
傷が低減され、弾性回復に要する時間が短縮され、成形
サイクル短縮化に寄与する。
ついて説明する。図1〜図3は本発明の実施例に係り、
図1は本発明に使用する射出成形機の全体構成図、図2
は表皮一体成形工程のフローチャート、図3は表皮一体
成形工程における表皮材起毛層の温度とコア材樹脂の変
形量または起毛層の回復時間との相関を示すグラフであ
る。
形機100は、金型装置10と型締装置20と射出装置
30と制御装置60とで構成される。金型装置10は、
固定盤1に取り付けられた固定金型3と可動盤2に取り
付けられた可動金型4とからなり、可動盤2および可動
金型4は型締装置20の型締シリンダ22で前後進でき
るよう構成される。型締装置20は、金型装置10の両
金型3、4の型開、型閉を作動する型締シリンダ22を
備えており、可動金型4が固定金型3に対して図示しな
いタイバーに案内されて前後進する。
パイラル状に取り付けられたスクリュ羽根36を備えた
スクリュ34が、正逆転油圧モータ42および射出シリ
ンダ40により回転自在で、かつ前後進自在に配設さ
れ、ホッパ38に供給された樹脂ペレットを加熱溶融し
て混練しつつノズル39を経由して、金型3、4間に形
成される金型キャビティ5内へ溶融樹脂を射出する。す
なわち、射出装置30は、ホッパ38内の樹脂原料をバ
レル32内の供給ゾーン、圧縮ゾーンにおいて加熱圧縮
し、計量ゾーンにおいて溶融計量し、射出ゾーンを経て
ノズル39を介して金型キャビティ5内へ射出するよう
構成される。射出シリンダ40および正逆転油圧モータ
42には、油圧供給源50により供給される作動油が射
出制御部61の操作指令を受けた油圧制御弁52で設定
された一定の圧力で供給され、駆動される。
に、固定金型3に配置された樹脂圧センサ63で計測さ
れた圧力情報と両金型3、4間の型開量を検知する位置
センサ64の位置情報と温度センサ65で計測された表
皮材起毛層温度情報とを入力し型締装置20の型締シリ
ンダ22に油圧制御弁69を経由して操作信号を与える
型締制御部62と、型締制御部62に接続されたタイマ
66と、型締制御部62に接続された射出制御部61と
で構成される。70は油圧供給源である。なお、本実施
例では、直圧式の型締装置を有する射出成形機を用いた
が、トグル型締装置の射出成形機や、あるいは竪型の射
出成形機または電動式の型締装置を有する射出成形機を
使用してもよい。
程の実施例を示したもので、図2に示す工程にしたがっ
て操業する。 (1)まず、金型装置10の両金型3、4を型開し、金
型パーティング面の金型キャビティ5に対向する所定位
置に表皮材Sをセットし、周縁部を把持してから両金型
を低圧型閉する。表皮材Sは、PP(ポリプロピレ
ン)、PE(ポリエチレン)等の樹脂シート表面に合成
繊維の起毛層を形成した2層シートである。なお、樹脂
シートは、成形品表面に起毛層を形成し、かつ、コア材
との融着一体化を図る目的で設けられる。そして、必要
に応じて、樹脂シート裏面にクッション層等を設けても
よい。また、本実施例では、表皮材はシート状のものを
用いたがあらかじめ成形品形状に概略成形したプリ成形
品でもよい。起毛層は、弾性回復現象を利用するため、
融点Tmがコア材樹脂の融点T’mよりも高く、ガラス
転移点Tgがコア材樹脂の融点T’mよりも低い材質の
ものを採用する。具体的な例として、たとえば、コア材
QにPP(タルク添加でもよい)を使用した場合、コア
材融点T’mは170〜180℃であるから起毛層にP
ET(融点Tm=230〜240℃、ガラス転移点Tg
=70〜90℃)を採用する。
ま、冷却固化収縮量を加算した樹脂量のコア材Qを金型
キャビティ5内へ射出充填する。コア材Qの射出充填中
は、あらかじめ設定した金型キャビティ内樹脂圧設定値
となるような型締圧制御を行なう。金型キャビティ内樹
脂圧設定値による型締圧制御を行なう理由は、成形中の
表皮材の損傷を極力抑え、弾性回復現象を利用する際に
起毛層の完全な回復を実現するためであり、もう一つの
理由は射出充填中のコア材Qの樹脂漏れを防止するため
である。ここで、樹脂圧力(型締圧力)が高すぎると、
表皮材Sの損傷度が大で、たとえば、従来方法の射出成
形機を利用する場合には、一般に300kgf/cm2
以上の高圧となり、起毛の弾性回復に多大の時間を要す
るか、場合によっては起毛の完全回復が出来なかった。
これに対して、樹脂圧力が低すぎると、射出充填中の金
型の型開量が大となり、樹脂漏れを起こし、これを防止
するためには、たとえば、金型パーティング面がシェア
エッジ構造のような特殊構造の金型が必要となり、コス
トアップを招来する。短時間であれば、比較的高圧であ
っても起毛層の損傷は小さく、たとえば、樹脂圧が70
〜150kgf/cm2 程度で、型開量が1mm以下と
なり、この場合は表皮材の周縁をパーティング面保持し
ていることによって樹脂漏れが防止できる。さらに、型
開挙動により、ガス抜き効果による低圧化短時間充填が
達成され、起毛層の損傷低減がより一層図られるため、
起毛層の短時間の完全回復が可能となる。
型締保圧工程に入る。型締保圧工程においても、金型キ
ャビティ5内の樹脂圧を樹脂圧センサ63で検知して、
樹脂圧があらかじめ設定した設定圧力範囲内の圧力にな
るように、型締圧力制御する。この際、樹脂の冷却固化
収縮量を加算した樹脂量を金型キャビティ内へ充填して
いることにより、樹脂の冷却固化収縮挙動に対応した型
締側からの比較的低圧の保圧力の負荷でよく、たとえ
ば、樹脂圧を10〜30kgf/cm2 程度とすること
によって全面的、均一化された低圧の保圧作用によっ
て、コア材Qの賦形と同時に変形や反りが無く、表皮材
Sとコア材Qとが均一に密着した良好な表皮一体成形品
が得られる。同時に、表皮材の損傷も極力抑えられるの
で、その後の弾性回復の際には、短時間完全回復が可能
となる。
り、起毛層の温度検出を行ない、あらかじめ設定した温
度T1 に達すると、型締保圧力を除去して、表皮材Sへ
の負荷外力は0となる。ここで、設定温度T1 は、コア
材Qが冷却固化を完了し、かつ、表皮材Sの起毛層がゴ
ム状弾性温度(融点Tm〜ガラス転移点Tg)の範囲内
から、後述する図3に基づいて設定する。したがって、
コア材融点T’mが表皮材Sの融点Tmとガラス転移点
Tgとの間にあるようなコア材、表皮材を選択する。本
実施例においては、表皮材Sのゴム状弾性温度領域への
加熱は、コア材Qの熱量を利用して温度調節される。す
なわち、射出充填とともに表皮材Sの樹脂シートはコア
材樹脂により加熱され、ついで起毛層も加熱され、たと
えば、本実施例では表皮材ガラス転移点Tgよりも高温
の100〜120℃に昇温されることが確認済みであ
る。この加熱方法を採用することによって、サイクル短
縮化と低コスト化が実現される。
温度調節手段で表皮材Sの温度調節を行なってもよい
(ただし、付帯設備増設のよるコストアップを生じ
る)。 あらかじめ加熱手段等を用いて表皮材Sを融点Tm〜
ガラス転移点Tg間に加熱し、金型にセットする(ある
いは、逆にセットしてから加熱してもよい)。 金型を融点Tm〜ガラス転移点Tg間に温度調節し、
表皮材Sをセットする。この場合、真空吸引等で表皮材
と金型とを密着させると伝熱効率が高く一層効果的であ
る。 なお、上記、の方法を組み合わせて使用してもよ
い。本実施例においては、表皮材Sの保温を行ない、コ
ア材Qの流動性を確保するため、金型は出来るだけ高温
がよいが、サイクルアップの点も考慮して金型温度を4
0〜60℃とした。
サ64を介して型開量を計測しつつ設定型開量に型開保
持し、予め設定した時間を経過後(型締保圧完了後)に
型開して、製品を取り出す。ここで、設定型開量Wは、
起毛層の厚さと同等かそれ以上とし、起毛層と金型との
間に隙間を設けることによって起毛層の弾性回復スペー
スを確保する。設定時間t1 は、弾性回復に要する時間
であり、図3に示すように、設定したゴム状弾性温度T
1 (ないしは型開保持中の設定温度)により異なる。図
3は、起毛層温度とコア材樹脂の変形量または起毛層回
復時間との相関を示すグラフであり、図3によれば、融
点Tm近傍の高温では、起毛層の回復時間は短く、コア
材も高温で変形しやすい。一方、ガラス転移点近傍のT
gでは、起毛層の回復時間は長く、コア材は低温で変形
しにくい。したがって、設定時間t1 は、成形サイクル
やコア材変形度を考慮して決定する。たとえば、設定温
度T1 をガラス転移点Tgプラス10〜50℃とした場
合には、設定時間t1 は30秒以下とすることができ
る。このように、TmとTgの間の設定温度T1 で、負
荷圧力を0で設定型開量Wで設定時間t1 保持すること
により、成形中に変形した起毛層は弾性回復する。さら
に圧力制御による損傷最小化効果により起毛層は極めて
短時間でほとんど原形を保った状態となる。このよう
に、起毛層の完全な回復が達成され、表皮材Sの風合い
が確保されるばかりでなく、従来、必要としていた後処
理工程、保護シートのラミネート化が不要となり、手触
りや高級感に優れた極めて高品質の表皮一体成形品を低
コストで安定供給できる。また、型開保持中において
も、コア材樹脂は金型キャビティと完全密着する結果、
コア材Qの熱変形が阻止され、冷却効率もアップしてサ
イクル短縮が促進される。
に、型締保圧中の表皮材起毛層の温度を検知して保圧工
程を制御したが、すかいの成形トライによって射出開始
から設定温度T1 到達時間が計測されるので、この計測
時間t2 を型開設定することにより、タイマ制御(図2
の破線の工程)が可能となり、その結果、操作性がアッ
プするなど制御が容易となり、低コスト、安定供給化の
レベルアップに繋がっている。さらに、たとえば、0.
5〜1mmの型開状態でコア材射出を行なったり、ある
いは、射出時の型開量を0.5〜1mmに制御すること
により、型締圧制御と場合と同様な効果(ガス抜き、低
圧化充填)を達成できる。また、型締圧を所望の樹脂圧
換算で設定して、型締圧基準で制御することも可能であ
る。この場合、型開挙動により型締圧と樹脂圧とはバラ
ンスされ、また、保圧工程は型締側から作用させるた
め、樹脂圧を検知して型締圧力制御にフィードバックさ
せた本実施例と同様の制御が達成される。
ば、下記のような優れた効果が達成される。 (1)起毛層を有する表皮材の毛倒れによる手触り感、
高級感等の風合いを損なうことなく、非常に優れた外観
性能を有する表皮一体成形品が低コストで安定して得ら
れる。 (2)樹脂の冷却固化収縮挙動に応じた型締側からの全
面均一保圧作用により、変形、反りの無い良好な成形品
が得られる。
である。
実施例)のフローチャートである。
る表皮材起毛層の温度とコア材樹脂の変形量または起毛
層の回復時間との相関を示すグラフである。
Claims (3)
- 【請求項1】 対向する左右一対または上下一対の金型
の間に表面に起毛層を有する表皮材を介在させて型締し
た後、該表皮材と該両金型とで形成される金型キャビテ
ィ空間内にコア材となる溶融樹脂を射出充填して、該表
皮材と該コア材とを一体成形する表皮一体成形方法にお
いて、 該表皮材起毛層は、融点が該コア材の融点より高く、ガ
ラス転移点が該コア材の融点よりも低い材質を選定し、 コア材樹脂の射出充填後の該コア材樹脂の冷却固化後
は、あらかじめ該表皮材起毛層のガラス転移点と融点と
の間のゴム状弾性温度領域内で設定した設定温度に金型
キャビティ内の該表皮材起毛層の温度が到達した時点
で、該表皮材起毛層への負荷力を除去するとともに、該
表皮材起毛層をゴム状弾性温度領域内で所定の設定時間
保持したことを特徴とする表皮一体成形方法。 - 【請求項2】 ゴム状弾性温度領域内における表皮材の
保持中は、該表皮材の起毛層の厚さに応じて該表皮材と
金型キャビティとの間に隙間を設けるように金型位置を
制御した請求項1記載の表皮一体成形方法。 - 【請求項3】 あらかじめ樹脂の冷却固化収縮量を算出
し、該冷却固化収縮量を加算した樹脂量を射出充填する
とともに、金型キャビティ内の樹脂圧があらかじめ設定
した圧力範囲内になるように型締圧力を制御した請求項
1または請求項2記載の表皮一体成形方法。
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JP22548396A JP3198934B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 表皮一体成形方法 |
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JP22548396A JP3198934B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 表皮一体成形方法 |
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JP22548396A Expired - Fee Related JP3198934B2 (ja) | 1996-08-27 | 1996-08-27 | 表皮一体成形方法 |
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