JPH1058063A - 防食鋼管の金属被覆の接合方法 - Google Patents

防食鋼管の金属被覆の接合方法

Info

Publication number
JPH1058063A
JPH1058063A JP22235996A JP22235996A JPH1058063A JP H1058063 A JPH1058063 A JP H1058063A JP 22235996 A JP22235996 A JP 22235996A JP 22235996 A JP22235996 A JP 22235996A JP H1058063 A JPH1058063 A JP H1058063A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
corrosion
coating layer
edge
edges
steel pipe
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP22235996A
Other languages
English (en)
Inventor
Koji Honma
宏二 本間
Kazumi Matsuoka
和巳 松岡
Morihiro Wada
守弘 和田
Toshio Kumashiro
寿夫 熊代
Toyoo Ando
豊男 安藤
Masahiro Endo
正弘 遠藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Corp
Nippon Steel Anti Corrosion Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Corp
Nittetsu Anti Corrosion Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Corp, Nittetsu Anti Corrosion Co Ltd filed Critical Nippon Steel Corp
Priority to JP22235996A priority Critical patent/JPH1058063A/ja
Publication of JPH1058063A publication Critical patent/JPH1058063A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Laminated Bodies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 防食鋼管の耐食性金属被覆の端縁部を接合す
るに際し、施工が簡単で、海水の侵入に対するシール性
が良く、かつ異種金属の接触による電気化学的腐食を防
止しうる接合方法を提供する。 【解決手段】 鋼管の外周に耐食性金属板を巻き付けそ
の端縁同士をはぜ折り状に接合するに際して、前記耐食
性金属板の端縁部の一方又は双方の内側表面に水密シー
ル性と絶縁性を兼ねた被覆層を形成させる。また、耐食
性金属板の端縁部に接着性樹脂を合浸させた水密絶縁シ
ートを接着して、水密絶縁被覆層を形成させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、海洋構造物に用い
られる防食鋼管の金属被覆の端縁部の接合方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば海洋に用いられる防食鋼管
もしくは防食鋼管杭には、塗装あるいはポリエチレン、
ウレタン系重防食を施したものがある。しかし、これら
の鋼管の耐食性には限界があり、塗装の場合で寿命は1
5〜20年、重防食で40年位である。また防食鋼管の
耐食性を高めるために、ステンレス鋼またはクラッド鋼
を用いた鋼管がある。この鋼管の場合は初期コストが高
価になる。
【0003】そして防食鋼管杭として、特開平2−25
6713号公報に開示されているように、鋼管杭の外表
面に耐食性及び弾力性を有する接着性樹脂を被覆し、さ
らにエンボス状凹凸を加工した耐食性金属薄板を被覆し
たものが提案されている。
【0004】また、特開平7−100527号公報に
は、鋼管に直接或いは予め接着性樹脂を被覆させ、その
外周に帯状の耐食性金属板をスパイラル状に巻き付け
て、その端縁同士を接合させた耐食性金属被覆鋼管が開
示されている。
【0005】このように、防食鋼管に耐食性金属を被覆
させる場合、耐食性金属板の端縁同士を接合させること
が必要になるが、接合部が長期間の使用の間に変形し
て、耐食性金属と鋼管が直接接触し腐食が進行すること
が多い。また、接合部から海水が侵入し、鋼管の寿命低
下の原因になるという問題がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような耐食性金属
板の端縁部の接合方法としては、溶接による方法や接着
剤で接着する方法が一般的である。しかし、溶接する方
法では耐食性金属板の板厚が薄いため、単純な突き合せ
溶接、重ね隅肉溶接が適用できず施工が複雑になる。ま
た接着剤による方法では接着剤が劣化して寿命低下の原
因となる。
【0007】そこで、本発明は、従来の接合方法の問題
点に鑑み、より施工が簡便で、かつ耐久性のよい防食鋼
管の金属被覆の端縁部の接合方法を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の課題を解
決するためになされたものであって、その要旨は、鋼管
の外周に耐食性金属板を巻き付けその端縁同士をはぜ折
り状に接合するに際して、前記耐食性金属板の端縁部の
一方又は双方の内側表面に水密シール性と絶縁性を兼ね
た被覆層を形成させ、双方の端縁部に折り曲げ加工を施
して該端縁同士をはぜ折り接合することを特徴とする防
食鋼管の金属被覆の接合方法である。
【0009】また、上記の金属被覆の接合方法におい
て、前記耐食性金属板の端縁部に接着性樹脂を合浸させ
た水密絶縁シートを接着して、前記水密絶縁被覆層を形
成させることを特徴とする防食鋼管の金属被覆の接合方
法である。
【0010】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の方法による防食
鋼管の金属被覆の接合部の構造の例を示す一部断面概要
図である。鋼管1の表面に衝撃緩衝層として中間樹脂層
2が形成され、その外周に帯状の耐食性金属板3がスパ
イラル状に巻き付けられている。耐食性金属板3の端縁
同士ははぜ折り状に接合されているが、その一方の端縁
の内側表面に水密シール性と絶縁性を兼ねた被覆層(以
下「水密絶縁被覆層」という)4が形成されている。
【0011】図2に、本発明の金属被覆の接合方法の例
を示す。まず、図2(a)のように、耐食性金属板3の一
方(スパイラル状に巻き付ける場合は巻き付け進行方向
前側)の端縁の内側に、水密絶縁被覆層4を形成させ
る。
【0012】次いで、図2(b)のように、水密絶縁被覆
層4が形成された端縁に外向きの折り曲げ加工を施し、
隣接する他方の端縁に内向きの二段の折り曲げ加工を施
す。このような折り曲げ加工は、図示していないローラ
等で連続的に行うことができる。
【0013】折り曲げ加工が施された端縁同士を、図2
(c)のように重ね合せ、前記外向き折曲部の折曲位置を
支点として、図示していないローラ等の加圧手段で図の
矢印方向に力を作用させて、はぜ折り状に接合すること
により、図1に示すような金属被覆の接合構造が得られ
る。
【0014】図3に、本発明の金属被覆の接合方法の他
の例を示す。この例では、図3(a)のように耐食性金属
板3の一方の端縁の内側に、はぜ折りの折り返し幅より
幅の広い水密絶縁被覆層4を形成させる。水密絶縁被覆
層4の幅は、折り返し幅の2倍もしくはそれ以上である
ことが望ましい。
【0015】次いで、図3(b)のように、両側の端縁に
外向き及び内向きの折り曲げ加工を施し、先の図2(c)
と同様に、両者を重ね合わせて加圧手段によりはぜ折り
状に接合することにより、図3(c)のように、耐食性金
属板3の下面にも水密絶縁被覆層4が形成された接合構
造を得ることができる。
【0016】この水密絶縁被覆層4は、はぜ折り接合部
において海水の浸入を防止するシール材としての機能を
有し、また図3の場合には、耐食性金属板3と鋼管1の
表面が直接接触するのを防止する絶縁材としての機能を
有する。
【0017】本発明に用いられる耐食性金属板は、チタ
ン、チタン合金、ステンレス鋼等の薄板で、これが鋼管
と直接接触すると、電気化学的な腐食が進行し、金属被
覆の耐久性が著しく低下する。したがって、水密絶縁被
覆層4により両者を電気的に絶縁することが有効とな
る。
【0018】図4は、金属被覆の接合部の構造の他の例
を示す部分拡大図で、はぜ折り接合による突出部が中間
樹脂層2の内側に形成されている。このような構造にす
るのは、金属被覆の外周の突起をなくし、施工時にはぜ
折り接合部が他の器物と接触して損傷するのを防止する
ためである。
【0019】図4のように、はぜ折りの突出部を中間樹
脂層2の内側に位置させるには、例えば中間樹脂層2の
樹脂が未だ十分硬化していない状態で、はぜ折り接合部
を外側から押圧すればよいが、このような接合構造の場
合、とくに耐食性金属板3と鋼管1が近接するため、水
密絶縁被覆層4により両者の直接接触を防止することが
重要となる。
【0020】本発明における水密絶縁被覆層4は、絶縁
性の塗料もしくは接着剤、例えばエポキシ系塗料、ウレ
タン系塗料等を、耐食性金属板3の端縁部に塗布して形
成させてもよい。この場合水密絶縁被覆層4の厚みは例
えば1〜2mm程度とする。
【0021】しかし、よりシール性と絶縁性の良い水密
絶縁被覆層を形成させる手段として、接着性樹脂を含浸
させた絶縁シートを耐食性金属板の端縁部に接着する方
法が有用である。これにより、一定厚みの水密絶縁被覆
層の形成が容易になると共に、折り曲げ加工時の水密絶
縁被覆層の破損を確実に防止することができる。
【0022】絶縁シートとしては、例えばガラスクロス
やビニロン繊維等を、接着性樹脂としてはエポキシ樹脂
やウレタン樹脂等を用いることができる。
【0023】本発明の金属被覆の接合方法の他の例で、
耐食性金属板の両側の端縁部に水密絶縁被覆層を形成さ
せる場合を図5に示す。図5(a)に示すように、水密絶
縁被覆層4の幅は、外向きに折り曲げられる側は、折り
返し幅の2倍もしくはそれ以上とし、内向きに折り曲げ
られる側は、折り返し幅の3倍もしくはそれ以上とする
ことが望ましい。
【0024】図5(b)のように、両側の端縁に外向き及
び内向きの折り曲げ加工を施し、両者を重ね合わせて加
圧手段によりはぜ折り状に接合して、図5(c)のような
接合構造を得ることができる。このような接合構造にす
ることにより、図3の例よりも、さらに確実に耐食性金
属被覆3と鋼管1の接触を防止することができる。
【0025】なお、図1は鋼管の外周に耐食性金属板を
スパイラル状に巻き付けて、金属被覆を形成させる場合
を示しているが、筒状の金属被覆でその接合部が鋼管の
長手方向に平行に形成されるような場合にも、本発明の
接合方法を適用することができる。
【0026】
【実施例】外径800mmの鋼管の外周に、厚さ約2mmの
ウレタン樹脂の中間樹脂層を形成させ、さらにその外周
に厚み0.4mm、幅400mmの純チタン板をスパイラ状
に巻き付けて複層被覆鋼管を製造するに際し、チタン板
の端縁部を本発明の方法により接合した。
【0027】はぜ折りの折り曲げ加工に先立って、一方
のチタン板の内側に水密絶縁被覆層を形成させた。水密
絶縁被覆層は、幅約15mm、厚み約1.0mmのガラス繊
維のテープにウレタン樹脂を含浸させて、これをチタン
板に接着することにより形成させた。このチタン板の端
縁部と他方の絶縁被覆層のないチタン板の端縁部に図3
に示したような折り曲げ加工を施し、折り返しの幅を約
7mmとして、端縁同士をはぜ折り状に接合した。
【0028】このようにして製造された複層被覆鋼管を
海洋構造物の干満飛沫帯に長期間使用した後、接合部の
経時変化を調査した結果、接合部からの海水の侵入がな
く、かつ異種金属の接触による腐食の進行がないことが
確かめられた。
【0029】
【発明の効果】本発明により、防食鋼管の金属被覆の端
縁部を接合するに際し、施工が簡単で、海水の侵入に対
するシール性が良く、かつ異種金属の接触による電気化
学的腐食の進行のおそれのない、耐食性金属被覆の端縁
部の接合構造を得ることが可能になった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の方法による防食鋼管の金属被覆の接合
部の構造の例を示す一部断面概要図である。
【図2】本発明の金属被覆の接合方法の例を示す説明図
である。
【図3】本発明の金属被覆の接合方法の他の例を示す説
明図である。
【図4】本発明の方法による金属被覆の接合部の構造の
他の例を示す部分拡大図である。
【図5】本発明の金属被覆の接合方法の他の例で、耐食
性金属板の両側の端縁部に水密絶縁被覆層を形成させる
場合を示す説明図である。
【符号の説明】
1 鋼管 2 中間樹脂層 3 耐食性金属板 4 水密絶縁被覆層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 和田 守弘 東京都千代田区岩本町二丁目11番9号 日 鉄防蝕株式会社内 (72)発明者 熊代 寿夫 東京都千代田区岩本町二丁目11番9号 日 鉄防蝕株式会社内 (72)発明者 安藤 豊男 千葉県君津市君津1番地 日鉄防蝕株式会 社君津工場内 (72)発明者 遠藤 正弘 千葉県君津市君津1番地 日鉄防蝕株式会 社君津工場内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼管の外周に耐食性金属板を巻き付けそ
    の端縁同士をはぜ折り状に接合するに際して、前記耐食
    性金属板の端縁部の一方又は双方の内側表面に水密シー
    ル性と絶縁性を兼ねた被覆層を形成させ、双方の端縁部
    に折り曲げ加工を施して該端縁同士をはぜ折り接合する
    ことを特徴とする防食鋼管の金属被覆の接合方法。
  2. 【請求項2】 前記耐食性金属板の端縁部に接着性樹脂
    を合浸させた水密絶縁シートを接着して、前記水密絶縁
    被覆層を形成させることを特徴とする請求項1記載の防
    食鋼管の金属被覆の接合方法。
JP22235996A 1996-08-23 1996-08-23 防食鋼管の金属被覆の接合方法 Withdrawn JPH1058063A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22235996A JPH1058063A (ja) 1996-08-23 1996-08-23 防食鋼管の金属被覆の接合方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP22235996A JPH1058063A (ja) 1996-08-23 1996-08-23 防食鋼管の金属被覆の接合方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH1058063A true JPH1058063A (ja) 1998-03-03

Family

ID=16781116

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP22235996A Withdrawn JPH1058063A (ja) 1996-08-23 1996-08-23 防食鋼管の金属被覆の接合方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH1058063A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113084034A (zh) * 2021-02-22 2021-07-09 上海赛科利汽车模具技术应用有限公司 一种钩型预推刀及包边方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN113084034A (zh) * 2021-02-22 2021-07-09 上海赛科利汽车模具技术应用有限公司 一种钩型预推刀及包边方法
CN113084034B (zh) * 2021-02-22 2023-08-15 上海赛科利汽车模具技术应用有限公司 一种钩型预推刀及包边方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4262018B2 (ja) 構造物構築部材およびその製造方法
JPH1058063A (ja) 防食鋼管の金属被覆の接合方法
JP3869894B2 (ja) 金属基材表面への薄金属シート被覆方法
JPH07100527A (ja) 耐食性金属被覆鋼管
JPH09122919A (ja) 金属被覆防食鋼材の製造方法
JPH04212211A (ja) 一体化された光通信線を有する電気架空ケーブルロープ
JPH09122744A (ja) 防食鋼管杭の製造方法
JPH09122743A (ja) 耐食性金属被覆防食鋼管
JP4802132B2 (ja) 防食鋼管抗およびその製造方法
JP3244857B2 (ja) 耐食性金属を被覆した防食構造
JP4577648B2 (ja) 金属被覆鋼管の製造方法
JPH08232261A (ja) はぜ折り接合を用いた耐食性金属被覆鋼管とその製造方法
JPH09174153A (ja) 防食用溶接チタンクラッド鋼管杭の製造方法
JP4823126B2 (ja) 継手部防食性に優れる重防食被覆鋼矢板の構造体及びその構造体に使用する鋼矢板
JPH1058031A (ja) 耐食性金属被覆複層鋼管の製造方法
JPH09174152A (ja) 防食用溶接チタンクラッド鋼管杭の製造方法
JP2889131B2 (ja) 金属基材の表面に金属シートを貼り付ける方法
JP2001081583A (ja) 耐食性金属薄板貼付による防食構造および防食方法
JP2000280068A (ja) チタン材を用いた鋼製構造物の防食方法
JPH08257635A (ja) 金属被覆防食鋼管の製造方法
JP3638651B2 (ja) 波付鋼管鎧装ケーブル
JPH09174149A (ja) 金属被覆防食鋼管の製造方法
JPH11291030A (ja) チタンクラッド鋼被覆鋼管杭の製造方法
JPH09122742A (ja) 金属被覆防食鋼管杭の製造方法
CN218031886U (zh) 一种地下水管管道构件的防腐连接节点

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20031104