JPH1057935A - 焼却炉のばいじん処理装置 - Google Patents

焼却炉のばいじん処理装置

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JPH1057935A
JPH1057935A JP8239755A JP23975596A JPH1057935A JP H1057935 A JPH1057935 A JP H1057935A JP 8239755 A JP8239755 A JP 8239755A JP 23975596 A JP23975596 A JP 23975596A JP H1057935 A JPH1057935 A JP H1057935A
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JP
Japan
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water
water addition
dust
soot
amount
Prior art date
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Application number
JP8239755A
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English (en)
Inventor
Hideo Iwasaki
英雄 岩崎
Ikuo Kano
郁夫 加納
Takatoshi Hotta
隆俊 堀田
Kenichi Kitamura
顕一 北村
Kazuo Osumi
一男 大隅
Akihiro Ito
彰啓 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shimadzu Corp
Takuma Co Ltd
Original Assignee
Shimadzu Corp
Takuma Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 混練前のばいじんの性状から添加水量を自動
的に制御できるようにする。 【解決手段】 水添加量データ記憶部4はP−アルカリ
度に対する水添加量のデータを記憶しており、水添加量
算出部6は水添加量データ記憶部4のデータに従い、ア
ルカリ測定部での測定値に対応した水添加量を算出す
る。水添加制御部8は水添加部からの水添加量が水添加
量算出部6での算出量となるように水添加部の動作を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は一般廃棄物や産業廃
棄物の焼却炉において、焼却炉から排出される廃棄物の
うち、ばいじん(電気集塵機やバグフィルタなどの集塵
施設によって集められたものに限らず、ボイラーダスト
での飛灰や溶融炉での飛灰なども含む意味で使用す
る。)を一般廃棄物として処分できるようにしたり、又
は再利用できるようにするための中間処理を施す装置に
関するものである。特に、排ガス処理に消石灰を使用し
ている設備において発生するばいじんを混練機で処理す
る装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般廃棄物や産業廃棄物の焼却炉から発
生するばいじんを処理する場合、混練機を使用する方法
が一般的である。混練機では、ばいじんに水及びばいじ
んを処理する薬剤などが添加されるが、その添加量は処
理物の安定性や取扱いやすさに影響を与える。特に、水
分は混合効果に与える影響もさることながら、取扱いや
すさに大きな影響を与える。もし、水分量が少なけれ
ば、ばいじんが粉塵となって作業環境を汚染する他、搬
送上も大きな問題となる。一方、水分量が多すぎると、
処理物の搬送が困難となり、これも大きな問題となる。
よって、混練機の安定運転において適正な水分調整は、
取扱いやすさを良好に保つ上で必須条件となる。
【0003】しかし、ばいじんの性状は排ガスの種類や
処理条件により一定なものではなく、適正な取扱いやす
さを示す必要水分量も変化する。従来の水分調整の方法
は、処理物の状態を目視で判断し、添加する水分量を手
動で調整するのが一般的である。しかし、そのような方
法では、ばいじんの性状が変化すると、そのたびに水分
調整を手動で行なわねばならないという煩わしさがあ
る。水分量を自動で調整するものとしては、水分センサ
を用いて、混練後の処理物の水分を測定し、必要に応じ
て水分をさらに添加するというような調整を行なってい
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】混練後の処理物からそ
の水分量が適正であるかどうかを正確に測定するのは容
易ではなく、その精度に問題がある。本発明は、添加水
量と関係のあるばいじん性状を見つけることにより、混
練前のばいじんの性状から添加水量を自動的に制御でき
るようにすることを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明のばいじん処理装
置は、焼却炉のばいじんに少なくとも水添加部から水を
添加して処理する混練装置の水添加部の動作を制御して
水添加量を適正に保つようにしたものである。そのた
め、混練装置による処理前のばいじんの一定量を採取す
る採取部と、採取されたばいじんに一定量の水を添加し
て撹拌し、ばいじんに含有されている成分を溶出させる
溶出部と、溶出部からの溶出液のP−アルカリ度を測定
するアルカリ測定部と、アルカリ測定部での測定値に対
応して水添加量を調整する制御部とを備えている。混練
装置としては、ばいじんに水のみを添加するもの、水と
セメントを添加するもの、水と重金属固定剤を添加する
もの、水、セメント及び重金属固定剤を添加するものな
どがあるが、本発明は少なくとも水を添加するこれらの
混練装置をすべて対象とするものである。また、混練装
置は、ばいじんに水又はさらにセメントや重金属固定剤
を添加し混合して出す調湿装置、混合を目的とした装
置、及び成形機の全てを含む意味で使用している。
【0006】図1に示されるように、制御部2はP−ア
ルカリ度に対する水添加量のデータを記憶している水添
加量データ記憶部4、この水添加量データ記憶部4のデ
ータに従い、アルカリ測定部での測定値に対応した水添
加量を算出する水添加量算出部6、及び水添加部からの
水添加量が水添加量算出部6での算出量となるように水
添加部の動作を制御する水添加制御部8を含んでいる。
【0007】処理対象のばいじんはアルカリ飛灰であ
り、アルカリ測定部はP−アルカリ度を測定する。P−
アルカリ度はJIS規格K0101の用水試験に規定さ
れたものであり、P−アルカリ度を自動的に測定するた
めに自動適定装置が市販されている。本発明でのP−ア
ルカリ度測定にはそのような自動適定装置を用いること
ができる。
【0008】ばいじんの溶出が短時間で可能であるかど
うかを調べるために、混練装置による処理前のばいじん
を水で10倍、100倍、1000倍にそれぞれ希釈し
た水溶液についてP−アルカリ度を測定した。その結
果、焼却設備によって異なるが、ともに数分〜数十分間
の溶出でほぼ平衡状態となった。希釈倍率が1000倍
を超えてあまり大きくなった場合には装置が過大になる
虞れがあるので、10〜1000倍希釈程度が適当であ
る。
【0009】混練機で処理される前のばいじんの溶出液
から自動適定装置により測定されたP−アルカリ度に基
づいて水添加量を制御する動作を図2,3により説明す
る。図1に示される制御装置2の水添加量データ記憶部
4には、図2に示されるようなP−アルカリ度に対する
水の添加量を示すデータが記憶されている。図2は50
0倍希釈の場合である。
【0010】P−アルカリ度に対する水の添加量は次の
原理に基づいて求められたものである。排ガス処理にお
いて消石灰を使用する場合、ばいじん中の消石灰の割合
が変化すると、必要な添加水量も変える必要がある。消
石灰、特に未反応の消石灰の量をP−アルカリ度により
把握し、P−アルカリ度を処理前のばいじんの性状を表
わす指標として扱う。それぞれのばいじんを取扱いやす
い状態に混練処理するための添加水量を実験で求め、そ
れを指標としてのP−アルカリ度と対応づけたものの一
例が図2に示されたデータである。
【0011】図3に示されるように、混練装置には最
初、適当に設定された初期のP−アルカリ度に対応する
値に設定された量の水を添加する。そして、混練装置で
の処理前のばいじんの溶出液から自動適定装置によりP
−アルカリ度を測定し、その測定値が上記の初期のP−
アルカリ度を含む範囲の上限の所定の値以上である場合
は次回の水添加量を増量する。P−アルカリ度測定値が
所定値未満である場合は前回のP−アルカリ度と比較
し、前回の測定値より増加していれば次回の水添加量を
前回と同じとし、増加していなければ前回よりも減量す
る。P−アルカリ度の測定が最初のものである場合は、
そのP−アルカリ度が所定値未満であっても、前回のP
−アルカリ度と比較できないので、水添加量は前回(最
初のもの)と同じにしておく。P−アルカリ度測定値と
しては、1回の測定値を採用する場合だけでなく、その
測定前の過去の1回又は数回の測定値を用いて移動平均
値や加重平均値を用いてその回のP−アルカリ度測定値
とすることもできる。これにより、1回の測定誤差によ
り添加水量が大きく変動するのを防ぐことができる。
【0012】
【実施例】図4は一実施例を表わす。9はばいじんサイ
ロであり、ごみ焼却炉の電気集塵機で集められたばいじ
んが収容される。ばいじんサイロ9に収容されたばいじ
んは、その底部からばいじんサイロサブホッパ10を経
て混練装置12へ取り出される。混練装置12にはばい
じんを固化させるために添加水槽14から水が添加され
る。ばいじんには既に消石灰が添加されているので、水
を添加するだけで固化するが、さらにセメントを添加し
てもよい。混練装置12には、さらに重金属固定剤供給
部18からの重金属固定剤が添加される。重金属固定剤
の添加量は、供給用ポンプ20により調節される。混練
装置12で固化された処理後のばいじん22は、一般廃
棄物として埋め立て処分などがなされる。
【0013】ばいじんサイロサブホッパ10からの処理
前のばいじんの一定量を採取するために、ばいじんサイ
ロサブホッパ10にはばいじんを引き抜くサンプリング
ブロワ27と、その引き抜かれたばいじんの流路に配置
されたサンプリング装置25が設けられている。そのサ
ンプリング装置25の下方には、サンプリング装置25
から供給されるばいじんを受けるホッパーを備えて、ば
いじんを計量する計量器30が設けられている。サンプ
リング装置25、サンプリングブロワ27及び計量器3
0は採取部を構成している。
【0014】計量器30で計量された一定量のばいじん
が供給される位置には撹拌容器32が設けられており、
計量器30に残ったばいじんが廃却される位置には廃却
容器34が設けられている。撹拌容器32の上部には水
貯槽36が設けられており、その水貯槽36からバルブ
38を経て一定量の水が撹拌容器32に供給されるよう
になっている。撹拌容器32にはスターラ40が設けら
れている。撹拌容器32の底部には撹拌容器32内に残
ったばいじん水溶液を排出するために、バルブ42を備
えた排出口が設けられている。
【0015】撹拌容器32内のばいじん水溶液の上澄み
液を分析試料とするために、その上澄み液を吸引するた
めの吸引流路44が設けられ、吸引流路44にはロール
式濾紙によるフィルタ62が設けられており、撹拌容器
32から吸引された上澄み液中の固形物が除去されるよ
うになっている。吸引流路44には切換えバルブ54を
介してシリンジポンプ48により試料を採取する試料ル
ープ46が接続されている。試料ループ46とシリンジ
ポンプ48の間に設けられている切換えバルブ52は、
シリンジポンプ48を試料ループ46と洗浄水50に切
り換えて接続するための切換えバルブである。
【0016】試料ループ46を吸引流路44側と分析装
置側に切り換える切換えバルブ54の分析装置側にはP
−アルカリ度を測定する自動適定装置58が配置され、
試料ループ46と接続されるようになっている。自動適
定装置58の検出信号は、添加水ポンプ16を制御する
信号として利用されるものであり、制御装置2に取り込
まれる。制御装置2は図1に示された機能を実現するよ
うに構成されている。
【0017】次に、図4の実施例の動作の一例について
説明する。サンプリングブロワ27によりばいじんサイ
ロサブホッパ10から引き抜かれたばいじんの一部がサ
ンプリング装置25から計量器30のホッパーに供給さ
れる。計量器30はホッパー中のばいじんを自動で50
g計量し、撹拌容器32に供給する。ホッパー及び計量
器内に残ったばいじんは廃却容器34へ排出される。
【0018】撹拌容器32へばいじんが供給されるのと
前後して水貯槽36から試料の500倍の2500g
(2500ml)の水が撹拌容器32へ供給され、スタ
ーラ40により30分間撹拌される。撹拌容器32内の
不溶解物を沈殿させるために10分間静置された後、バ
ルブ54,60の切換え操作とシリンジポンプ48の作
動により、上澄み液の一部が試料ループ46中に吸引さ
れた後、自動適定装置58の測定容器に供給される。
【0019】自動適定装置58ではP−アルカリ度が自
動的に測定され、その測定値が制御装置2に送られる。
制御装置2ではこの測定値から水の適切な添加量が決定
され、混練装置12へ送るポンプ16の流量が調整され
る。この一連の自動分析及び水添加量の制御は約1時間
に1回の周期で行なわれる。撹拌容器32及び上澄み液
吸引流路44は次の測定が開始されるまでに水貯蔵36
から供給された水と洗浄水50とによって洗浄される。
【0020】図4の実施例はその各部を種々に変形する
ことができる。例えば、ばいじんサイロサブホッパ10
からの処理前のばいじんの一定量を採取するのに、サン
プリング装置25とサンプリングブロワ27に代えて、
一定量を吸引して輸送する空気輸送方式を採用してもよ
い。撹拌容器32でのスターラによる撹拌溶出を浸透溶
出に置き換えることもできる。フィルタ62のロール式
濾紙による濾過を単一濾紙やフィルタを自動交換する形
の濾過器に置き換えることも可能である。またフィルタ
62を逆洗浄する形の濾過器とすることもできる。上澄
み液を採取するシリンジポンプ48を他の形のポンプに
置き換えることもできる。
【0021】実施例では約1時間の周期で水添加量の制
御を行なっているが、その周期の大部分の時間は撹拌容
器32での溶出処理である。そのため、撹拌容器32を
含む溶出のための機構を2組備え、交互に使用するよう
にすればほぼ1/2の周期で薬剤添加量の制御を行なう
ことができるようになる。
【0022】
【発明の効果】本発明では、混練装置で処理される前の
ばいじん溶出液からのP−アルカリ度の測定値に基づい
て水添加量を制御するようにしたので、1時間又はそれ
以下の周期で自動分析から水添加量制御までを行なうこ
とができるようになる。その結果、ばいじんの安定処理
に最適な量の水を添加することが可能となり、ばいじん
処理における処理物の取扱いの安定性を図ることができ
る。また、その安定性により、作業環境の汚染も少なく
なり、維持管理性も向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明での制御部を示すブロック図である。
【図2】希釈倍率が500倍の場合のP−アルカリ度と
水添加量との関係を示す図である。
【図3】本発明での制御動作を示すフローチャート図で
ある。
【図4】一実施例を示す概略構成図である。
【符号の説明】
2 制御部 4 水添加量データ記憶部 6 水添加量算出部 8 水添加制御部 10 ばいじんサイロサブホッパ 12 混練装置 14 添加水槽 18 重金属固定剤供給部 25 ばいじんサンプリング装置 27 ばいじんサンプリングブロワ 30 計量器 32 撹拌容器 46 試料ループ 48 シリンジポンプ 58 自動適定装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 堀田 隆俊 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内 (72)発明者 北村 顕一 京都府京都市中京区西ノ京桑原町1番地 株式会社島津製作所三条工場内 (72)発明者 大隅 一男 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 株 式会社タクマ内 (72)発明者 伊藤 彰啓 兵庫県尼崎市金楽寺町2丁目2番33号 株 式会社タクマ内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 焼却炉のばいじんに少なくとも水添加部
    から水を添加して処理する混練装置と、 前記混練装置による処理前のばいじんの一定量を採取す
    る採取部と、 採取されたばいじんに一定量の水を添加して撹拌し、ば
    いじんに含有されている成分を溶出させる溶出部と、 前記溶出部からの溶出液のP−アルカリ度を測定するア
    ルカリ測定部と、 P−アルカリ度に対する水添加量のデータを記憶してい
    る水添加量データ記憶部、この水添加量データ記憶部の
    データに従い、前記アルカリ測定部での測定値に対応し
    た水添加量を算出する水添加量算出部、及び前記水添加
    部からの水添加量が前記水添加量算出部での算出量とな
    るように前記水添加部の動作を制御する水添加制御部を
    含む制御部と、を備えたことを特徴とするばいじん処理
    装置。
JP8239755A 1996-08-21 1996-08-21 焼却炉のばいじん処理装置 Pending JPH1057935A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021007903A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 株式会社フジタ 処理システム、課金システム、及びコントロールユニット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021007903A (ja) * 2019-06-28 2021-01-28 株式会社フジタ 処理システム、課金システム、及びコントロールユニット

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