JPH1080673A - 灰の処理方法及び処理装置 - Google Patents

灰の処理方法及び処理装置

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JPH1080673A
JPH1080673A JP8236427A JP23642796A JPH1080673A JP H1080673 A JPH1080673 A JP H1080673A JP 8236427 A JP8236427 A JP 8236427A JP 23642796 A JP23642796 A JP 23642796A JP H1080673 A JPH1080673 A JP H1080673A
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JP
Japan
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stabilizer
fly ash
value
amount
ash
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Withdrawn
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JP8236427A
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English (en)
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Toshiteru Gouda
聡央 郷田
Kenichi Sato
憲一 佐藤
Tetsuo Sato
鉄雄 佐藤
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 飛灰中の重金属溶出量を調整するための安定
化剤の適正な供給量を極めて簡単な手法で以って検知し
て、無駄のない、適正量の安定化剤供給量で以って重金
属の溶出量を基準値以下に正確に抑制可能とした飛灰の
処理方法及びその装置を提供する。 【解決手段】 飛灰中の酸化還元電位(ORPと略称)
を測定して、この測定値に基づき飛灰中の重金属溶出量
の基準となる設定値を検出し、飛灰中の重金属溶出量が
上記設定値以内となるように上記安定化剤の供給量を制
御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は重金属を含む焼却灰
又は飛灰を安定化して重金属の溶出を阻止する灰の処理
方法及びその処理装置に関する。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】産業廃棄物の焼却炉等
からの焼却灰や飛灰に有害な重金属が含まれている場合
があり、かかる灰中に重金属の溶出があるか否かを検知
する手法が種々提供されている。
【0003】通常、上記のような灰中の重金属の溶出の
有無を検知するには、灰と水との混練物(混練灰)をつ
くってこれをサンプリングし、環告13号(産業廃棄物
に含まれる金属等の検定方法)等の規準による試験を実
施して、上記灰中の重金属の有無を確認している。
【0004】一般に、上記飛灰の灰中の重金属の含有量
と同飛灰からの重金属の溶出量との関係は図2のように
なっており、両者は比例関係にある。また上記灰への安
定化剤の添加率と灰からの重金属の溶出量とは図3に示
される関係があり、安定化剤の添加量の増大に伴い重金
属の溶出量が減少する関係にある。
【0005】然るに、上記産業廃棄物焼却処理装置等の
実機においては焼却により生成される灰中の重金属の量
に日常的変動があり、また上記のような規準による灰の
分析は多大な時間を要することから、灰の混練処理中
に、重金属の溶出量が適切な溶出量になるような安定化
剤の添加量に調整するのは、困難を伴う。このため、従
来は安全度を考慮して安定化剤供給量を真の適合値より
も多く採っており、安定化剤の経済的使用量が確保され
ていないのが実態であった。
【0006】本発明の目的は、飛灰中の重金属溶出量を
調整するための安定化剤の適正な供給量を極めて簡単な
手法で以って検知して、無駄のない、適正量の安定化剤
供給量で以って重金属の溶出量を基準値以下に正確に抑
制可能とした灰の処理方法及びその装置を提供すること
にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するもので、その要旨とする手法は、産業廃棄物の焼
却等によって発生する飛灰に安定化剤を添加して処理
し、同飛灰からの重金属の溶出量を制御するにあたり、
上記飛灰中の酸化還元電位(ORPと略称)を測定し
て、この測定値に基づき飛灰中の重金属溶出量の基準と
なる設定値を検出し、飛灰中の重金属溶出量が上記設定
値以内となるように上記安定化剤の供給量を制御するこ
とを特徴とする灰の処理方法にある。
【0008】また本発明の第2発明は、上記手法を実施
するための装置(手段)、即ち、産業廃棄物の焼却等に
よって発生する飛灰に安定化剤を添加して、飛灰を処理
する飛灰の処理装置であって、上記飛灰と安定化剤とを
混合する混練装置への安定化剤の流量を調整する安定化
剤調節弁と、上記安定化剤調節弁を通流する安定化剤の
流量を測定する安定化剤流量測定器と、上記飛灰中の酸
化還元電位(ORP)の測定値に基づき設定された安定
化剤適正量の設定値と上記安定化剤流量測定器からの安
定化剤流量の測定値との偏差に基づき、安定化剤流量が
上記設定値になるように上記安定化剤調節弁の開度を制
御する安定化剤調節装置とを備えたことを特徴とする灰
の処理装置にある。
【0009】上記手法及び手段によれば、飛灰をサンプ
リングして、同飛灰中のORP値及びPH値を計測し、
このPH値の範囲におけるORP値と飛灰からの重金属
溶出量との関係を求め、かかる関係から重金属溶出量が
溶出基準以下となるORP値を検出し、このORP値以
下となるような安定化剤添加率を設定値として安定化剤
調節装置に入力する。
【0010】そして安定化剤調節装置においては、上記
設定添加率に相当する安定化剤供給量を算出して安定化
剤調節弁に出力する。これにより、混練装置には適正な
添加量の安定化剤が供給されることとなる。
【0011】従って上記手法、手段によれば、極めて簡
単な手法で以って安定化剤の適正な供給量を検知するこ
とができ、重金属溶出量を基準量以下に正しく抑制しつ
つ安定化剤の経済的使用が可能となる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下図1を参照して本発明の実施
形態につき詳細に説明する。図1は本発明の実施形態に
係る飛灰の処理装置の系統図であり、同図において、1
は飛灰を貯留する飛灰サイロで下部にマンホール11を
備えている。9は上記サイロ1からの飛灰の供給機、2
は供給される飛灰の流量を検出する流量計である。
【0013】3は上記飛灰と安定化剤とを混練する混練
機であり、同混練機3には上記供給機9からの飛灰・給
水弁21を経た水及び後述する安定化剤が導入され、こ
れらを混練するようになっている。4は上記混練機3に
て混練された飛灰の混練物を搬送する養生コンベア、7
は安定化剤の流量を検出する安定化剤流量計、6は安定
化剤の上記混練機3への供給量を調節する安定化剤調節
弁である。
【0014】また、5は上記混練機3にて混練された混
練物が収容される混練物バンカ、12は同混練物バンカ
5に取付けられて混練物の酸化還元電位(以下ORPと
いう)を測定するORP計である。
【0015】10は上記飛灰の供給機9からの飛灰の供
給量を調節する調節器であり、上記流量計2から飛灰供
給流量の検出信号が入力される。
【0016】8は安定化剤調節器であり、上記安定化剤
流量計7からの安定化剤流量の検出信号が入力され、こ
の検出信号に基づき、上記安定化剤調節弁6に開度信号
を出力する。
【0017】上記のように構成された飛灰の処理システ
ムにおいて、飛灰は飛灰サイロ1に貯留され、供給機9
から、調節器10によって制御された供給量が混練機3
に供給される。上記混練機3には、給水弁21で流量を
調整された水と安定化剤調節弁6で流量を調節された安
定化剤とが供給され、同混練機3において飛灰と水と安
定化剤とが混練される。この混練物は養生コンベア4に
よって混練物バンカ5に貯留された後、系外へ排出され
る。
【0018】かかる飛灰の処理システムにおいて、上記
安定化剤調節器8に入力する安定化剤の添加率を最適化
するため、上記処理装置の稼動前に飛灰サイロ1のマン
ホール11から飛灰をサンプリングし、この飛灰の上記
ORP値及びPH値を計測する。
【0019】上記ORP値及びPH値の計測は次の手法
による。
【0020】飛灰50g(大きな塊がある場合はハンマ
ー等により砕く)を1リットルのポリエステルビンに入れ、
500ccの水を加えてビンの蓋を閉める。
【0021】次いで上記ポリエステルビンを3〜5分程
度激しく振った後、3〜5分間静置させ、その上澄水に
ついてORP値とPH値を計測する。
【0022】図4には、上記測定により得られた混練処
理した飛灰のPH値が11.0〜13.0の範囲におけ
るORP値と灰分からの重金属溶出量との関係を示す特
性線図が示されている。この図より、重金属の溶出量が
規定された溶出基準以下となる点Pは、ORP値が−1
30mVであることが判る。
【0023】従って、上記ORPが−130mV以下とな
るように安定化剤を添加すれば、重金属の溶出量を溶出
基準以下に抑制することができることとなり、上記安定
化剤調節器8には、ORP値が−130mV以下となる安
定化剤添加率を設定値として入力する。
【0024】そして、上記安定化剤調節器8において
は、飛灰の調節器10から入力される飛灰の供給量と、
上記設定された安定化剤添加率との積として安定化剤必
要量を算出し、さらにこの必要量と上記安定化剤流量計
7にて検出される実際の安定化剤流量との偏差を算出す
る。
【0025】そして、上記安定化剤調節器8は上記偏差
がゼロになる、つまり安定化剤供給量が上記のように重
金属の溶出量の基準に基づき設定された供給量になるよ
うに安定化剤調節弁6の開度を制御する。これにより、
上記混練機3には重金属溶出量が常時溶出基準以下とな
るような量の安定化剤が供給されることとなる。
【0026】尚、上記装置稼動前における飛灰のサンプ
リングによるORP値の測定に代えて、図1に示すよう
に、ORP計12を直接混練物バンカ5に取付けて混練
物のORP値を測定して、安定化剤添加率の設定値を定
めてもよい。 〔実験例〕上記飛灰のサンプリングによるORP値及び
PH値の測定の1例を次に示す。
【0027】
【表1】
【0028】
【発明の効果】本発明は以上のように構成されており、
本発明によれば、飛灰中のORP値を測定し、この測定
値に基づき重金属溶出量が基準値以下となる安定化剤の
添加率及び供給量を求めるようにしたので、極めて簡単
な手法で以って、しかも飛灰処理装置の運転中において
安定化剤を重金属の溶出量から規定された適正量供給す
ることが可能となるとともに、従来のもののような安定
化剤の無駄な消費が回避される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態に係る飛灰の処理装置の系統
図。
【図2】灰中の重金属溶出量を示す線図。
【図3】安定化剤添加率と重金属溶出量との関係を示す
線図。
【図4】ORP値と重金属溶出量との関係を示す線図。
【符号の説明】
1 飛灰サイロ 3 混練機 6 安定化剤調節弁 7 安定化剤流量計 8 安定化剤調節器 9 供給機 10 調節器(飛灰用)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 産業廃棄物の焼却等によって発生する飛
    灰に安定化剤を添加して処理し、同飛灰からの重金属の
    溶出量を制御するにあたり、上記飛灰中の酸化還元電位
    (ORPと略称)を測定して、この測定値に基づき飛灰
    中の重金属溶出量の基準となる設定値を検出し、飛灰中
    の重金属溶出量が上記設定値以内となるように上記安定
    化剤の供給量を制御することを特徴とする灰の処理方
    法。
  2. 【請求項2】 産業廃棄物の焼却等によって発生する飛
    灰に安定化剤を添加して、飛灰を処理する飛灰の処理装
    置であって、上記飛灰と安定化剤とを混合する混練装置
    への安定化剤の流量を調整する安定化剤調節弁と、上記
    安定化剤調節弁を通流する安定化剤の流量を測定する安
    定化剤流量測定器と、上記飛灰中の酸化還元電位(OR
    P)の測定値に基づき設定された安定化剤適正量の設定
    値と上記安定化剤流量測定器からの安定化剤流量の測定
    値との偏差に基づき、安定化剤流量が上記設定値になる
    ように上記安定化剤調節弁の開度を制御する安定化剤調
    節装置とを備えたことを特徴とする灰の処理装置。
JP8236427A 1996-09-06 1996-09-06 灰の処理方法及び処理装置 Withdrawn JPH1080673A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003001221A (ja) * 2001-06-26 2003-01-07 Hitachi Zosen Corp 飛灰中重金属の安定化処理方法
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JP2021035655A (ja) * 2019-08-30 2021-03-04 日立造船株式会社 重金属含有灰の処理方法

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