JPH1056721A

JPH1056721A - 電気接続箱

Info

Publication number: JPH1056721A
Application number: JP8207289A
Authority: JP
Inventors: Yoshihiko Kikuchi; 好彦菊池
Original assignee: Yazaki Corp
Current assignee: Yazaki Corp
Priority date: 1996-08-06
Filing date: 1996-08-06
Publication date: 1998-02-24

Abstract

(57)【要約】【課題】組付け作業が良好でかつ安価な電気接続箱を
提供する。【解決手段】本発明の電気接続箱は、ヒューズＨやリ
レーＲ等の電気部品が箱本体２の上面に設置されると共
に、箱本体２がヒンジ５を介して縦割りに開閉可能に設
けられており、かつ電線Ｗが箱本体２の下方から取り出
され、さらにカバー３が箱本体２の上方から着脱可能に
設けられている。また、箱本体２が縦割りされた一方の
開口端にジョイントコネクタ６が設けられると共に、他
方の開口端にジョイントコネクタ６に嵌合接続されるバ
スバー７が設けられている。さらに、箱本体２が縦割り
された天板４ａ，４ｂおよび側板８がヒンジ結合されて
おり、展開が可能に設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、ヒューズやリレー
等の電気部品を収納して自動車等の車両の電気配線に用
いる電気接続箱に関する。

【０００２】

【従来の技術】従来から自動車等の車両に搭載されてい
る電気接続箱に関しては種々なものが知られている。例
えば、図４および図５に示すような電気接続箱を一例に
構成を説明する。図４および図５に示すような電気接続
箱２１は、ヒューズＨやリレーＲ等の電気部品が装着さ
れ、かつ裏面側に電線Ｗが接続される箱本体２２と、こ
の箱本体２２を覆う上部カバー２３と下部カバー２６と
から構成されている。そして、上部カバー２３には適数
の係合穴２４と電線を取り出すための半円形の上部取出
し穴２５が設けられている。同様に下部カバー２６には
係合穴２４に係合する適数の係合突起２７と電線Ｗを取
り出すための半円形の下部取出し穴２８が設けられてい
る。

【０００３】上記構成の従来の電気接続箱２１において
は、先ず箱本体２２の天板２２ａにヒューズＨやリレー
Ｒ等の電気部品が装着された後、裏面から電線Ｗが接続
端子等を介して接続され、箱本体２２の一方向から引き
出される。次に、上部カバー２３が電線Ｗに取出し穴２
５を合わせながら箱本体２２の上方から被せられた後、
下方から下部カバー２６が取出し穴２８を電線Ｗに合わ
せながら上部カバー２３に係合させられる。即ち、係合
突起２７が係合穴２４に係合されて電気接続箱２１の組
み立て作業が完了する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の電気接続箱２１においては、下部カバー２６を上部
カバー２３に下方から係合させる際に、箱本体２２の天
板２２ａの裏面から接続された電線Ｗが下方に膨れて垂
れ下がっているので、この電線Ｗの束が上下部カバー２
３，２６の係合を阻止するように作用する。即ち、下部
カバー２６を上部カバー２３に強い力で押圧しないと係
合できなくなり、組み立て時の作業性の低下につながる
という問題がある。また、電気接続箱２１は箱本体２２
と、上部カバー２３と、下部カバー２６の３部品から構
成されているので、部品点数が多くコストアップにつな
がるという問題がある。

【０００５】本発明の目的は、上記課題に鑑みてなされ
たものであり、組付け作業が良好でかつ安価な電気接続
箱を提供することにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】上記課題は、請求項１記
載の電気接続箱であって、ヒューズやリレー等の電気部
品が上面に装着され、かつ電線が裏面に接続される箱本
体と、該箱本体を覆うカバーとからなる電気接続箱にお
いて、前記箱本体がヒンジを介して縦割りに開閉可能に
設けられており、前記カバーが前記箱本体上方から着脱
可能に設けられていることを特徴とする電気接続箱によ
って解決することができる。

【０００７】前記構成の電気接続箱によると、箱本体が
ヒンジを介して縦割りに開閉可能に設けられているの
で、電線の配線作業が容易になると共に、電線が下方に
導かれる。したがって、縦割りに開かれた箱本体を閉じ
るときに電線同士の接触による抵抗力がないので、組立
作業を容易に行うことができると共に、縦割りから閉ざ
された箱本体の側面から電線が突出しないのでカバーを
容易に上方から着脱することができ、作業性の向上を図
ることができる。また、電気接続箱は箱本体とカバーの
２部品構成なので部品点数が少なく、コスト低減を図る
ことができる。

【０００８】また、上記課題は、請求項２記載の電気接
続箱であって、前記箱本体の縦割りされた一方の開口端
に接続コネクタが配置されると共に、他方の開口端に前
記接続コネクタに嵌合接続されるバスバーが配置されて
いることを特徴とする請求項１記載の電気接続箱によっ
て解決することができる。前記構成の電気接続箱によれ
ば、箱本体が縦割りされた開口端に適数の接続コネクタ
が設けられているので、コネクタ嵌合に伴って複数の電
線接続を一括的に行うことができ、組付け作業の一層の
向上を図ることができる。

【０００９】さらに、上記課題は、請求項３記載の電気
接続箱であって、前記箱本体の縦割りされた少なくとも
一方の天板および側板がヒンジ結合されていることを特
徴とする請求項１記載の電気接続箱によって解決するこ
とができる。前記構成の電気接続箱によれば、箱本体が
縦割りされた天板および側板がヒンジ結合されているの
で、電線接続がより一層容易となり組付け作業の一層の
向上を図ることができる。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明に係わる電気接続箱
の一実施の形態例を図１乃至図３に基づいて詳細に説明
する。図１は本発明の電気接続箱の一実施の形態例を示
す分解斜視、図２は図１における箱本体の展開斜視図、
図３は図１における箱本体の全展開斜視図である。図１
乃至図３に示すように本実施の形態の電気接続箱１は、
ヒューズＨやリレーＲ等の電気部品が装着され、かつ裏
面に電線Ｗが接続される箱本体２と、この箱本体２を覆
うカバー３とから構成されている。この箱本体２は電気
部品が上面の天板４上の所定位置に装着されると共に、
可撓帯体であるヒンジ５を介して縦割りに開閉可能なよ
うに設けられている。即ち、箱本体２はヒンジ５を介し
て縦割りに２分割され、電気部品が装着される天板４も
２つの天板４ａ，４ｂに分割される。

【００１１】また、カバー３は箱本体２の外側に着脱可
能に外嵌される。このカバー３にはロック穴３ａが設け
られており、箱本体２に設けられた板バネ状のカバーロ
ック２ａによって嵌合されるようになっている。

【００１２】前記箱本体２が縦割りされた一方の開口端
には雌型のジョイントコネクタ６が設けられると共に、
他方の開口端にはこのジョイントコネクタ６に嵌合接続
されるバスバー７が設けられている。また、箱本体２が
縦割りされた上面である天板４ａ，４ｂおよびジョイン
トコネクタ６側の側板８が、さらにヒンジ結合されてい
る。そして、天板４ａ，４ｂに設置された電気部品の裏
面から接続された電線Ｗは、キャビティ１３の中を中板
９ａ，９ｂおよび底板１１ａ，１１ｂに設けられた案内
穴１０ａ，１０ｂおよび取出し穴１２ａ，１２ｂに案内
されると共に、電線押え板１４ａ，１４ｂで押さえられ
た状態で箱本体２の下方から取り出される。さらに、天
板４ａ，４ｂおよび側板８が閉じられたときのために図
示されていないロック機構が設けられていると共に、縦
割りされた箱本体２を正常位置に一体化するためのロッ
ク機構１５ａ，１５ｂが設けられている。

【００１３】上述した構成の本実施の形態例における電
気接続箱１においては、先ず展開された箱本体２の天板
４ａ，４ｂにヒューズＨやリレーＲ等の電気部品が装着
された後、裏面から電線Ｗが接続されて案内穴１０ａ，
１０ｂおよび取出し穴１２ａ，１２ｂに案内されて下方
へ導かれる。また、側板８の内側面でもジョイントコネ
クタ６の後端から電線Ｗが接続されて一部は取出し穴１
２ａから下方へ導かれる。さらに、取出し穴１２ａ，１
２ｂに導かれた電線Ｗはそれぞれ電線押え板１４ａ，１
４ｂに押さえられる。そして、最後に縦割りされた箱本
体２がヒンジ５とロック機構１５ａ，１５ｂで閉じられ
た後、上方からカバー３が被せられてロック穴３ａがカ
バーロック２ａに係止されることにより電気接続箱１の
組み立てが完了される。

【００１４】上述したように本実施の形態例の電気接続
箱１は、箱本体２とカバー３の２部品だけで構成されて
いるので部品点数が少なく、コスト低減を図ることがで
きる。また、ヒューズＨやリレーＲ等の電気部品が天板
４上に装着されるので、電気接続箱１が狭い場所に取り
付けられていても着脱容易なカバー３を取り外すだけで
電気部品を容易に交換することができる。また、カバー
３によって電気部品が外からの飛来物から保護されてい
るので、電気接続箱の信頼性が一層向上される。

【００１５】さらに、箱本体２がヒンジ５を介して縦割
りに開閉可能に設けられていると共に、天板４ａ，４ｂ
および側板８もそれぞれのヒンジ１６ａ，１６ｂによっ
て開閉可能な構成になっている。従って、電線Ｗの配線
作業が容易になると共に、それぞれの電線Ｗが電線押え
板１４ａ，１４ｂに押さえられて下方に導かれているの
で、縦割りに開かれた箱本体２を閉じるときに電線束が
障害になることがないので組立作業を容易に行うことが
できる。また、箱本体２が縦割りされた一方の開口端に
ジョイントコネクタ６と、他方の開口端にバスバー７が
設けられているので、電線の配線作業が簡略化され、組
付け作業が一層向上される。

【００１６】なお、本発明は上述した実施の形態例に限
定されるものでなく、適宜な変更を行うことにより他の
態様でも実施することができる。例えば、本実施の形態
例では箱本体２およびカバー３の断面形状は四角形であ
ったが、円形等の他の形状であっても適用することがで
きる。

【００１７】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係わる請求
項１記載の電気接続箱によれば、箱本体がヒンジを介し
て縦割りに開閉可能に設けられており、カバーが箱本体
上方から着脱可能に設けられている。従って、電線の配
線作業が容易になると共に、それぞれの電線が下方に導
かれるので、縦割りされた箱本体を閉じるときに電線同
士の接触による抵抗力がないので組立作業が容易に行わ
れる。そして、縦割りから閉ざされた箱本体の側面には
電気配線が全く突出されていないのでカバーを上方から
容易に被着することができ、作業性の向上を図ることが
できる。また、電気接続箱は箱本体とカバーの２部品だ
けで構成されているので部品点数が少なく、コスト低減
を図ることができる。

【００１８】また、請求項２記載の電気接続箱によれ
ば、箱本体の縦割りされた一方の開口端に接続コネクタ
が配置されると共に、他方の開口端に接続コネクタに嵌
合接続されるバスバーが配置されている。従って、箱本
体が縦割りされた開口端に適数の接続コネクタが設けら
れているので、一部の電線の配線作業が省略され、組立
作業の一層の向上を図ることができる。さらに、請求項
３記載の電気接続箱によれば、箱本体の縦割りされた少
なくとも一方の天板および側板がヒンジ結合されてい
る。従って、縦割りされた天板および側板がさらにヒン
ジ結合されているので電線の配線作業がより一層容易に
なり、組立作業のより一層の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の電気接続箱の一実施の形態例を示す分
解斜視図である。

【図２】図１における箱本体の一部展開状態を示す斜視
図である。

【図３】図１における箱本体の全展開状態を示す斜視図
である。

【図４】従来の電気接続箱の一例を示す斜視図である。

【図５】図４におけるＡーＡ断面図である。

【符号の説明】

１電気接続箱２箱本体３カバー４ａ，４ｂ天板５ヒンジ６ジョイントコネクタ（接続コネクタ）７バスバー８側板９ａ，９ｂ中板１０ａ，１０ｂ案内穴１１ａ，１１ｂ底板１２ａ，１２ｂ取出し穴１４ａ，１４ｂ電線押え板１５ａ，１５ｂロック機構Ｗ電線

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ヒューズやリレー等の電気部品が上面に
装着され、かつ電線が裏面に接続される箱本体と、該箱
本体を覆うカバーとからなる電気接続箱において、前記箱本体がヒンジを介して縦割りに開閉可能に設けら
れており、前記カバーが前記箱本体上方から着脱可能に
設けられていることを特徴とする電気接続箱。
【請求項２】前記箱本体の縦割りされた一方の開口端
に接続コネクタが配置されると共に、他方の開口端に前
記接続コネクタに嵌合接続されるバスバーが配置されて
いることを特徴とする請求項１記載の電気接続箱。
【請求項３】前記箱本体の縦割りされた少なくとも一
方の天板および側板がヒンジ結合されていることを特徴
とする請求項１記載の電気接続箱。