JPH1055953A - 走査ステージ装置およびこれを用いた露光装置 - Google Patents

走査ステージ装置およびこれを用いた露光装置

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JPH1055953A
JPH1055953A JP22590896A JP22590896A JPH1055953A JP H1055953 A JPH1055953 A JP H1055953A JP 22590896 A JP22590896 A JP 22590896A JP 22590896 A JP22590896 A JP 22590896A JP H1055953 A JPH1055953 A JP H1055953A
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JP
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scanning stage
coil
scanning
stage
linear motor
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Nobushige Korenaga
伸茂 是永
Hiroshi Yoneda
弘 米田
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Canon Inc
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    • G03F7/00Photomechanical, e.g. photolithographic, production of textured or patterned surfaces, e.g. printing surfaces; Materials therefor, e.g. comprising photoresists; Apparatus specially adapted therefor
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    • G03F7/70691Handling of masks or workpieces
    • GPHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 走査ステージのリニアモータを小形、軽量化
する。 【解決手段】 レチクルR1 を載置する走査ステージ3
の駆動部は、磁石11を有するリニアモータ可動子6,
7と、ガイド2に沿ってのびるリニアモータ固定子4,
5からなるリニアモータによって構成される。リニアモ
ータ固定子4,5は、センターヨーク20およびサイド
ヨーク21,22を有するヨークと、センターヨーク2
0に巻き付けられた複数のコイル23からなるコイル列
23aを有し、各コイル23のコイル電流を逐次制御す
ることで、磁石11がコイル列23aの両端部の所定数
のコイル23に重なったときにこれらを励磁して走査ス
テージ3を加速あるいは減速する推力を発生させ、残り
の中央のコイル23によって走査ステージ3の速度を制
御する推力を発生させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体露光装置の
なかで、特に、レチクルパターンを円弧状あるいは矩形
状の帯状領域に限定してウエハ等基板(以下、「基板」
という。)に結像させ、レチクルと基板を同期的に走査
させることによって、レチクルパターン全体を露光して
基板に転写するいわゆる走査型の露光装置の走査ステー
ジ装置およびこれを用いた露光装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】原版であるレチクルと基板を同期的に走
査させてレチクルパターン全体を基板に転写するいわゆ
る走査型の露光装置においては、レチクルや基板の走査
速度を極めて高精度で安定して制御することのできる走
査ステージ装置が必要であり、このような走査ステージ
装置の駆動部には、リニアモータを用いるのが一般的で
ある。
【0003】図10は、一従来例による走査ステージ装
置を示すもので、これは、ベース101上に固定された
断面U字形のガイド102と、ガイド102に沿って所
定の方向(以下、「走査方向」という。)に往復移動自
在であるレチクルステージ103と、レチクルステージ
103の走行路に沿ってその両側にベース101と一体
的に配設された一対のリニアモータ固定子104,10
5と、レチクルステージ103の両側面103a,10
3bとそれぞれ一体的に設けられた一対のリニアモータ
可動子106,107を有し、リニアモータ固定子10
4,105とリニアモータ可動子106,107はそれ
ぞれレチクルステージ103を走査方向に加速減速する
一対のリニアモータE1 ,E2 を構成する。なお、レチ
クルステージ103は図示しない静圧軸受パッド等によ
ってガイド102に非接触で案内される。
【0004】各リニアモータ固定子104,105は、
ガイド102のほぼ全長に沿って配設された長尺のルー
プ状のヨーク104a,105aとその内側に固着され
た長尺の磁石104b,105bからなり、各磁石10
4b,105bはリニアモータ可動子106,107の
コイル開口106a,107aを貫通する。各リニアモ
ータ可動子106,107に図示しない電源から駆動電
流が供給されてこれらが励磁されると、磁石104b,
105bに沿って推力が発生し、これによってレチクル
ステージ103が加速あるいは減速される。
【0005】レチクルステージ103上にはレチクルが
吸着され、その下方にはウエハステージ203(図11
参照)によってウエハが保持されており、ウエハステー
ジ203もレチクルステージ103と同様の駆動部を有
し、同様に制御される。レチクルの一部分に照射された
帯状の露光光L0 (断面を図10に破線で示す)は、フ
レーム204に支持された投影光学系205によってウ
エハに結像し、その帯状領域を露光して、レチクルパタ
ーンの一部分を転写する。走査型の露光装置の各露光サ
イクルは、帯状の露光光L0 に対してレチクルステージ
103とウエハステージ203を同期的に走行させるこ
とでレチクルパターン全体をウエハに転写するものであ
り、レチクルステージ103とウエハステージ203の
走行中はその位置をレーザ干渉計108,208によっ
てそれぞれ検出して駆動部にフィードバックする。リニ
アモータE1 ,E2 によるレチクルステージ103の加
速減速および露光中の速度制御は以下のように行なわれ
る。
【0006】図12に平面図で示すように、例えば、レ
チクルステージ103が走査方向の図示左端にありレチ
クルR0 の走査方向の幅の中心O0 が加速開始位置P1
に位置しているときにリニアモータの図示右向きの推力
による加速が開始され、レチクルR0 の前記中心O0
加速終了位置P2 に到達したときに加速が停止され、以
後はリニアモータがレチクルステージ103の走査速度
を一定に制御する働きのみをする。レチクルR0 の中心
0 が減速開始位置P3 に到達するとリニアモータの図
示左向きの推力による減速が開始され、レチクルR0
中心O0 が減速終了位置P4 に到達したときにレチクル
ステージ103の走行が停止される。
【0007】このような加速減速サイクルにおいて、レ
チクルステージ103が図示右向きに走行して、レチク
ルR0 の中心O0 が加速終了位置P2 に到達すると同時
に露光が開始され、露光光L0 がレチクルR0 の図示右
端の帯状領域に入射し、レチクルR0 の中心O0 が減速
開始位置P3 に到達したときにレチクルR0 の全面の露
光が完了する。レチクルR0 の露光中すなわち、レチク
ルR0 が露光光L0 を横切って走行する間はレチクルス
テージ103が一定の走査速度に制御され、これと同期
して、ウエハステージ203の走査速度も同様に制御さ
れる。なお、露光開始時のウエハとレチクルR0 の相対
位置は厳密に管理され、露光中のウエハとレチクルR0
の速度比は、両者の間の投影光学系205の縮小倍率に
正確に一致するように制御され、露光終了後は両者を適
当に減速させる。
【0008】走査型の露光装置の生産性を向上させるに
は、上記の走査ステージ装置のリニアモータの加速およ
び減速に消費する時間をできるだけ短縮するのが望まし
い。また、省スペースの観点からはリニアモータの加速
減速中のレチクルステージ等の走行ストロークもできる
だけ短い方がよい。とろこがこのようにリニアモータの
加速、減速時間や走行ストロークを短縮するためには、
リニアモータに大きな推力が要求され、リニアモータ固
定子の磁場の強さを、例えば、5,000ガウス程度の
強磁場に設計しなければならない。そこで、各リニアモ
ータのヨークは鉄等の飽和磁束密度の高い材質のものを
用いるが、それでも、図13に示すように、上記のよう
な強磁場の磁束が集中する各ヨーク104a,105a
の両端部分104c,105cは、集中した磁束を飽和
させないために極めて大きな断面積を必要とする。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術によれ
ば、前述のように、各リニアモータ固定子のヨークの両
端部分には磁束を飽和させないために極めて大きな断面
積を必要とし、ヨークの中央部分も両端部分と同じ断面
寸法であるためにヨーク全体が極めて大きく高重量であ
り、その結果、装置全体が大型化、かつ、高重量化す
る。また、前述のように強磁場を発生するためにはリニ
アモータ固定子の磁石を厚肉にするとともにその材料に
極めて高価な希土類磁石を用いる必要があり、このため
に、リニアモータのコストが著しく上昇する。
【0010】本発明は、上記従来の技術の有する未解決
の課題に鑑みてなされたものであり、走査型のウエハス
テージやレチクルステージ等の走査ステージの駆動部の
小形化、軽量化および低コスト化を促進するとともに、
前記走査ステージの振動等を大幅に低減できる走査ステ
ージ装置およびこれを用いた露光装置を提供することを
目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の走査ステージ装置は、所定の走行路に沿っ
て移動自在である走査ステージと、これを移動させるリ
ニアモータを有し、該リニアモータが、前記走行路に沿
って直列に配設された複数のコイルからなるコイル列
と、該コイル列に沿って配設されたヨークと、該ヨーク
に対向して前記走査ステージとともに移動自在である磁
石と、前記走査ステージを加速するための加速用の電流
を前記コイル列の第1の部分の各コイルに供給し、前記
走査ステージの走査速度を一定に保つための速度制御用
の電流を前記コイル列の第2の部分の各コイルに供給す
るコイル電流供給手段を備えていることを特徴とする。
【0012】コイル電流供給手段が、加速用の電流を供
給する第1の回路手段と、減速用の電流を供給する第2
の回路手段と、速度制御用の電流を供給する第3の回路
手段を有し、コイル列の各コイルが前記第1ないし前記
第3の回路手段のいずれか1つに選択的に接続自在に構
成されているとよい。
【0013】一対のコイル列が走査ステージの走行路に
沿って平行に配設されているとよい。
【0014】また、走査ステージの揺動を相殺する回転
モーメントを発生するように一対のコイル列のコイルの
巻き数が選定されているとよい。
【0015】
【作用】コイル列の第1の部分において、走査ステージ
と一体である磁石とヨークに発生する磁気回路に位置す
るコイルに電流を供給することで、基板や原版等を保持
する走査ステージを加速するための推力を発生する。コ
イル列の第2の部分においては、前記磁気回路に位置す
るコイルに比較的少量の電流を供給して走査ステージの
走査速度を一定に保つための推力を発生する。このよう
に走査ステージが一定の走査速度で移動する間に基板等
の露光を行なう。
【0016】走査ステージと一体である磁石とヨークに
発生する磁気回路が、走査ステージの移動とともに走行
路に沿って移動する構成であるため、走行路の全長に長
尺の磁石を配設する場合のようにヨークの磁束密度が高
くなるおそれはない。
【0017】従って、ヨークの肉厚を薄くして走査ステ
ージ装置全体の小形化および軽量化を大きく促進でき
る。
【0018】また、磁石も長尺のものを必要としないた
め、高価な希土類磁石等を用いてもリニアモータの高コ
スト化を招くおそれはない。
【0019】その結果、小形かつ軽量でしかも安価であ
る走査ステージ装置を実現できる。
【0020】コイル電流供給手段が、加速用の電流を供
給する第1の回路手段と、減速用の電流を供給する第2
の回路手段と、速度制御用の電流を供給する第3の回路
手段を有し、コイル列の各コイルが前記第1ないし前記
第3の回路手段のいずれか1つに選択的に接続自在に構
成されていれば、各回路手段のスイッチを切り換えるだ
けで、走査ステージを定速で走行させる定速走査領域の
長さを自在に変更できる。
【0021】また、一対のコイル列が走査ステージの走
行路に沿って平行に配設されていれば、走査ステージの
重心とリニアモータの推力の作用点がずれていても、コ
イル電流量等を制御することで走査ステージの揺動を相
殺できる。これによって、露光装置の転写、焼き付け等
の精度を大幅に向上できる。
【0022】走査ステージの揺動を相殺する回転モーメ
ントを発生するように一対のコイル列のコイルの巻き数
が選定されていれば、走査ステージの揺動を相殺するた
めに各コイル列ごとに個別に電流を制御する必要がない
ため、コイル電流供給手段が簡単になるという利点を有
する。
【0023】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態を図面に基づ
いて説明する。
【0024】図1は一実施例によるレチクルステージで
ある走査ステージ装置を示す斜視図であって、これは、
防振ベース1上に固定されたガイド2と、ガイド2に沿
って所定の方向に往復移動自在である走査ステージ3
と、走査ステージ3の走行路に沿ってその両側に一対ず
つ配設されたリニアモータ固定子4,5と、それぞれ走
査ステージ3の両側面に固着されたリニアモータ可動子
6,7を有し、走査ステージ3の上面には原版であるレ
チクルR1 が吸着保持され、各リニアモータ可動子6,
7は、図2に示すように、断面U字形の磁石保持部材1
0と、磁石保持部材10に保持された一対の磁石11,
12を有し、両磁石11,12はそれぞれ厚さの方向に
着磁され、両磁石11,12のN極が互に対向するよう
に配設されている。
【0025】各リニアモータ固定子4,5は、図3に示
すように、走査ステージ3の走行路に沿ってのびる長尺
のセンターヨーク20と、これを挟んで互に対向する一
対のサイドヨーク21,22と、センターヨーク20に
巻き付けられた複数のコイル23からなるコイル列23
aを有し、コイル列23aのコイル23はセンターヨー
ク20の長さ方向に直列に配設されている。各サイドヨ
ーク21,22は、両端においてそれぞれセンターヨー
ク20と一体的に結合されてループ状のヨークを構成
し、コイル列23aとの間に、図4に示すように、各リ
ニアモータ可動子6,7の磁石11,12を遊合させる
空隙21a,22aを形成する。コイル列23aの各コ
イル23は電気的に互に独立しており、後述するよう
に、それぞれの電流制御を個別に行なうことができるよ
うに構成される。
【0026】各リニアモータ可動子6,7の磁石11,
12は、前述のようにそれぞれ厚さの方向に着磁され、
かつ、N極が互に対向するように配設されており、各リ
ニアモータ固定子4,5は、コイル列23aを両磁石1
1,12の間に非接触で挟み込むように組み付けられ
る。図示上方の磁石11のN極から発生する磁束は、セ
ンターヨーク20に入ってその長さ方向(左右)に互に
逆向きの2つの磁束に分割され、各分割磁束がそれぞれ
センターヨーク20の各端に達し、上方のサイドヨーク
21に沿って上記と逆向きに磁石11のS極にもどる磁
気回路を構成する。図示下方の磁石12のN極から発生
する磁束も同様に、センターヨーク20に入ってその長
さ方向に互に逆向きの2つの磁束に分割され、各分割磁
束がそれぞれセンターヨーク20の各端に達し、下方の
サイドヨーク22に沿って磁石12のS極にもどる磁気
回路を構成する。
【0027】コイル列23aに電流を供給すると、両磁
石11,12に挟まれた位置にある所定数のコイル23
と両磁石11,12の間に推力が発生し、両磁石11,
12と一体である走査ステージ3をガイド2に沿って移
動させる。
【0028】図5はコイル列23aに接続されるコイル
電流供給手段である電流制御系を示すもので、コイル列
23aの各コイル23は、それぞれ3個のスイッチ24
a〜26bを介して第1の回路手段である加速ドライバ
24、第2の回路手段である減速ドライバ25、第3の
回路手段である速度制御ドライバ26に接続される。各
コイル23の3個のスイッチ24a〜26aは、いずれ
か1つが閉で残りの2つが開の状態である場合とすべて
が開の状態である場合のうちのいずれかを選択するよう
に構成され、2つのスイッチが同時に閉じることはな
い。
【0029】コイル列23aのスイッチ24a〜26a
を開閉することで、コイル列23aの一端に近い第1の
部分の各コイル23をそれぞれ加速ドライバ24に接続
し、コイル列23aの他端に近い所定数のコイル23を
それぞれ減速ドライバ25に接続し、コイル列23aの
第2の部分である中央部分の各コイル23を速度制御ド
ライバ26に接続する。
【0030】なお、加速ドライバ24と減速ドライバ2
5がそれぞれ複数個配設されている理由は、コイル23
を走査ステージ3の加速用あるいは減速用として用いる
ときはこれらに大電流を必要とし、その電流値の合計が
各ドライバの容量を越えるおそれがあるためである。コ
イル23を走査ステージ3の速度制御に用いるときは大
電流を必要としないから1個のドライバでよい。
【0031】また、加速ドライバ24に接続されるコイ
ル23の数は、これらの長さの合計が、走査ステージ3
の加速ストロークの長さに磁石11,12の長さを加算
したものより大きくなるように設定される。減速ドライ
バ25に接続されるコイル23の数についても、これら
の長さの合計が、走査ステージ3の減速ストロークの長
さに磁石11,12の長さを加算したものより大きくな
るように設定される。これは、走査ステージ3の走査中
にスイッチ24a〜26aの切換えを不要とするためで
ある。
【0032】次に、走査ステージ3の走査サイクルを説
明する。
【0033】まず、走査ステージ3の初期位置出しを行
なう。これは、すべてのコイル23に同じ方向の電流を
流して走査ステージ3をガイド2の一端へ送り、原点ス
イッチを切ったタイミングで図示しない走査ステージ3
の位置を検出するレーザ干渉計をリセットする。続い
て、レーザ干渉計の計測値を参照しながらコイル23に
逆方向の電流を流して、走査ステージ3を逆方向へ送
り、磁石21,22を図5に破線で示す始動位置へ位置
決めする。予め設定されたプログラムに従ってドライバ
24〜26を駆動して各コイル23にそれぞれ所定の電
流を供給する。図示右端の4個のコイル23によって走
査ステージ3が所定の速度に加速され、中央のコイル2
3によって所定の走査領域を等速度で走行し、図示左端
の4個のコイル23によって減速されて破線で示す停止
位置で停止する。レチクルR1 を走査させるレチクルス
テージである走査ステージ3の下方には、露光手段であ
る投影光学系と、基板であるウエハを保持してレチクル
1 と同期的に走査させるウエハステージが設けられて
おり、ウエハステージの駆動部も走査ステージ3と同様
に構成されている。
【0034】走査ステージ3が等速度で走行する間にレ
チクルR1 のレチクルパターンに露光光が照射され、レ
チクルパターンの帯状領域を、同様に等速度で走行する
ウエハステージ上のウエハに転写する。
【0035】各コイル23は、スイッチ24a〜26a
を選択的に開閉することで加速ドライバ24、減速ドラ
イバ25および速度制御ドライバ26のいずれかに接続
自在であり、また、スイッチ24a〜26aをすべて開
けば不作動となる。レチクルR1 の露光画角すなわち、
露光されるレチクルパターンの幅が小さくて、走査ステ
ージ3の走行路の長さ(走査ストローク)の全長を短縮
したいときには、コイル列23aの各端の所定数のコイ
ル23のスイッチ24a〜26aを全開にしてこれらの
コイル23を不動作にすればよい。また、加速ドライバ
24、減速ドライバ25、速度制御ドライバ26にそれ
ぞれ接続されるコイル23の数や位置およびこれらの供
給される電流値等を変えることで、走査ステージ3の等
速走査領域の長さや位置、あるいは、加速、減速に必要
な時間等を任意に調節できる。
【0036】各ドライバに接続されるコイル23の組み
合わせを走査ステージ3の等速走査領域の長さに合わせ
て選定しておけば、スイッチ24a〜26aの切り換え
のみによってレチクルR1 の露光画角の変化に対応でき
る。
【0037】本実施例によれば、各リニアモータ固定子
のサイドヨークとコイル列の間の空隙に沿って各リニア
モータ可動子の両磁石が移動するように構成されてお
り、両磁石の幅は、コイル列のなかの一部のコイルの幅
の合計値、例えば2個分のコイルの幅に等しくなるよう
に設定されるため、これらの磁石の磁束を通すヨークは
比較的薄肉のものでよい。走査ステージの走行路全体を
越える長さの磁石によってリニアモータ固定子が構成さ
れている従来例の場合のように、ヨークの両端部におい
て局部的に磁束密度が飽和状態となるおそれがないた
め、ヨークの断面積を小さくして、リニアモータの小形
化と、軽量化を大幅に促進できる。
【0038】加えて、コイル電流を、リニアモータ可動
子の磁石が重なったコイルに選択的に電流が供給されて
走査ステージを走行させる推力を発生するように制御す
ることで、無駄な発熱を回避し、走査ステージの熱歪等
を防ぐとともに消費電力の節減に大きく貢献できる。な
お、一般的に速度制御用の電流は微量であるから、速度
制御ドライバに接続されるコイルについては常時電流が
流れていても発熱量や消費電力に大きな影響はない。
【0039】図6は一変形例を示すもので、これは、セ
ンターヨーク20に各コイル23を巻き付ける替わり
に、上方と下方のサイドヨーク21,22にそれぞれコ
イル33を巻き付けて一対のコイル列33a,33bを
形成し、各コイル列33a,33bとセンターヨーク2
0の間の空隙20a,20bを両磁石11,12が移動
するように構成したものである。図7に示すように上方
のコイル列33aの各コイル33に加速ドライバ34
a、減速ドライバ35a、速度制御ドライバ36aを選
択的に接続自在であり、下方のコイル列33bの各コイ
ル33にも同様に加速ドライバ34b、減速ドライバ3
5b、速度制御ドライバ36bを選択的に接続自在であ
る。
【0040】上下のコイル列33a,33bに供給する
電流の量を変えることで走査ステージ3に上下方向の回
転モーメントを発生させることができる。一般的にレチ
クルステージ等の走査ステージにおいては、その重心と
リニアモータの駆動力の作用点が不一致であることが多
く、この場合には走査ステージに上下方向の揺動等が発
生する。そこで、上下のコイル列33a,33bの電流
量を相対的に変えることで、走査ステージ3の揺動を相
殺する回転モーメントを発生させる。このとき、走査ス
テージ3の揺動を直接加速度計によって検出してドライ
バにフィードバックして各コイル33の電流量を変化さ
せてもよいし、予め走査ステージ3の揺動量等を検出
し、これに基づいて上下のコイル列33a,33bの各
コイル33の電流量の差を設定しておいてもよい。走査
ステージ3の走査中の揺動を防ぐことで、振動による転
写ずれや騒音のない極めて高性能な露光装置を実現でき
る。
【0041】また、上下のコイル列の各コイルの巻き数
を変えておくことで上記と同様に走査ステージの揺動を
相殺する回転モーメントを発生させることもできる。こ
の場合には、上下のコイル列に共通の加速ドライバ、減
速ドライバ、速度制御ドライバを設けることで、電流制
御系を図5に示すものと同様に簡略化することができ
る。
【0042】次に上記説明した露光装置を利用した半導
体ディバイスの製造方法の実施例を説明する。図8は半
導体ディバイス(ICやLSI等の半導体チップ、ある
いは液晶パネルやCCD等)の製造フローを示す。ステ
ップ1(回路設計)では半導体ディバイスの回路設計を
行なう。ステップ2(マスク製作)では設計した回路パ
ターンを形成したマスクを製作する。ステップ3(ウエ
ハ製造)ではシリコン等の材料を用いてウエハを製造す
る。ステップ4(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、
上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技
術によってウエハ上に実際の回路を形成する。ステップ
5(組み立て)は後工程と呼ばれ、ステップ4によって
作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であ
り、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、
パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ス
テップ6(検査)ではステップ5で作製された半導体デ
ィバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行
なう。こうした工程を経て半導体ディバイスが完成し、
これが出荷(ステップS7)される。
【0043】図9は上記ウエハプロセスの詳細なフロー
を示す。ステップ11(酸化)ではウエハの表面を酸化
させる。ステップ12(CVD)ではウエハ表面に絶縁
膜を形成する。ステップ13(電極形成)ではウエハ上
に電極を蒸着によって形成する。ステップ14(イオン
打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップ15
(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステ
ップ16(露光)では上記説明した露光装置によってマ
スクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップ
17(現像)では露光したウエハを現像する。ステップ
18(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分
を削り取る。ステップ19(レジスト剥離)ではエッチ
ングが済んで不要となったレジストを取り除く。これら
のステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に
多重に回路パターンが形成される。本実施例の製造方法
を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半導体
ディバイスを製造することができる。
【0044】
【発明の効果】本発明は上述のとおり構成されているの
で、次に記載するような効果を奏する。
【0045】走査型のウエハステージやレチクルステー
ジ等の走査ステージの駆動部の小形化や軽量化および低
コスト化を大きく促進できる。加えて、走査ステージの
走査中の振動等を効果的に回避できる。このような走査
ステージ装置を用いることで、安価でしかも高性能な走
査型の露光装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施例による走査ステージ装置を示す斜視図
である。
【図2】図1の装置を分解して示す分解斜視図である。
【図3】図2のリニアモータ固定子のみを一部破断して
示す一部破断斜視図である。
【図4】図2のリニアモータを示すもので、(a)はそ
の一部分を破断して示す一部破断平面図、(b)は縦断
面図、(c)は横断面図である。
【図5】図4のリニアモータの電流制御系を説明する図
である。
【図6】一変形例によるリニアモータを示すもので、
(a)はその縦断面図、(b)は横断面図である。
【図7】図6のリニアモータの電流制御系を説明する図
である。
【図8】半導体製造プロセスを示すフローチャートであ
る。
【図9】ウエハプロセスを示すフローチャートである。
【図10】一従来例による走査ステージ装置を示す斜視
図である。
【図11】露光装置全体を示す立面図である。
【図12】レチクルの走査を説明する図である。
【図13】リニアモータ固定子のヨークに流れる磁束を
説明する図である。
【符号の説明】
2 ガイド 3 走査ステージ 4,5 リニアモータ固定子 6,7 リニアモータ可動子 11,12 磁石 20 センターヨーク 21,22 サイドヨーク 23,33 コイル 23a,33a,33b コイル列 24,34a,34b 加速ドライバ 25,35a,35b 減速ドライバ 26,36a,36b 速度制御ドライバ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 21/30 515D 516B

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の走行路に沿って移動自在である走
    査ステージと、これを移動させるリニアモータを有し、
    該リニアモータが、前記走行路に沿って直列に配設され
    た複数のコイルからなるコイル列と、該コイル列に沿っ
    て配設されたヨークと、該ヨークに対向して前記走査ス
    テージとともに移動自在である磁石と、前記走査ステー
    ジを加速するための加速用の電流を前記コイル列の第1
    の部分の各コイルに供給し、前記走査ステージの走査速
    度を一定に保つための速度制御用の電流を前記コイル列
    の第2の部分の各コイルに供給するコイル電流供給手段
    を備えていることを特徴とする走査ステージ装置。
  2. 【請求項2】 コイル電流供給手段が、加速用の電流を
    供給する第1の回路手段と、減速用の電流を供給する第
    2の回路手段と、速度制御用の電流を供給する第3の回
    路手段を有し、コイル列の各コイルが前記第1ないし前
    記第3の回路手段のいずれか1つに選択的に接続自在に
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の走査ス
    テージ装置。
  3. 【請求項3】 一対のコイル列が走査ステージの走行路
    に沿って平行に配設されていることを特徴とする請求項
    1または2記載の走査ステージ装置。
  4. 【請求項4】 走査ステージの揺動を相殺する回転モー
    メントを発生するように一対のコイル列のコイルの巻き
    数が選定されていることを特徴とする請求項3記載の走
    査ステージ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4いずれか1項記載の走
    査ステージ装置と、これに保持された原版を介して基板
    を露光する露光手段を有する露光装置。
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