JP3913150B2 - 露光装置 - Google Patents

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  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体露光装置のなかで、特に、レチクルパターンを円弧状あるいは矩形状の帯状領域に限定してウエハ等基板(以下、「基板」という。)に結像させ、レチクルと基板の双方を走査させることによってレチクルパターン全体を露光し、基板に転写するいわゆる走査型の露光装置関するものである。
【0002】
【従来の技術】
原版であるレチクルと基板の双方を走査させてレチクルパターン全体を基板に転写するいわゆる走査型の露光装置においては、レチクルや基板の走査速度を極めて高精度で安定して制御することが要求される。そこで、走査型の露光装置においてレチクルや基板を保持しこれを走査させる走査ステージ装置の駆動部に、図7に示すようにリニアモータを用いるのが一般的である。これは、ベース101上に固定された断面U字型のガイド102と、ガイド102に沿って所定の方向(以下、「走査方向」という。)に往復移動自在であるウエハステージ103と、ガイド102に沿って走行するウエハステージ103の走行路に沿ってその両側にベース101と一体的に配設された一対のリニアモータ固定子104,105と、ウエハステージ103の両側面103a,103bとそれぞれ一体的に設けられた一対のリニアモータ可動子106,107を有し、リニアモータ固定子104,105とリニアモータ可動子106,107はそれぞれウエハステージ103を走査方向に加速減速する一対のリニアモータE1 ,E2 を構成する。なお、ウエハステージ103は図示しない静圧軸受パッド等によってガイド102に非接触で案内される。
【0003】
各リニアモータ固定子104,105は、ガイド102のほぼ全長に沿って配設された長尺のループ状のヨーク104a,105aとその内側に固着された長尺の磁石104b,105bからなり、各磁石104b,105bはリニアモータ可動子106,107のコイル開口106a,107aを貫通する。各リニアモータ可動子106,107に図示しない電源から駆動電流が供給されてこれらが励磁されると、磁石104b,105bに沿って推力が発生し、これによってウエハステージ103が加速あるいは減速される。
【0004】
ウエハステージ103上にはウエハW0 が吸着され、その上方にはレチクルステージ203(図10参照)によってレチクルが保持されており、レチクルの一部分に照射された帯状の露光光L0 (断面を破線で示す)によってウエハW0 の帯状領域が露光され、レチクルパターンの一部分が転写される。走査型の露光装置の各露光サイクルは、帯状の露光光L0 に対してウエハステージ103とレチクルステージ203の双方を走行させることでレチクルパターン全体をウエハW0 に転写するものであり、ウエハW0 を保持するウエハステージ103の走行中はその位置をレーザ干渉計108によって検出する。レチクルステージ203も上記と同様の駆動部を有し、同様に制御される。リニアモータE1 ,E2 によるウエハステージ103の加速減速および露光中の速度制御は以下のように行なわれる。
【0005】
図8は図7の走査ステージ装置を平面図で示すもので、例えば、ウエハステージ103が走査方向の図示左端にあり、ウエハW0 の走査方向の幅の中心O0 が加速開始位置P1 に位置しているときにリニアモータE1 ,E2 の図示右向きの推力による加速が開始され、ウエハW0 の前記中心O0 が加速終了位置P2 に到達したときに加速が停止され、以後はリニアモータE1 ,E2 がウエハステージ103の走査速度を一定に制御する働きのみをする。ウエハW0 の中心O0 が減速開始位置P3 に到達するとリニアモータE1 ,E2 の図示左向きの推力による減速が開始され、ウエハW0 の中心O0 が減速終了位置P4 に到達したときにウエハステージ103の走行が停止され、同時に図示左向きの加速が開始される。ウエハステージ103の図示左向きの走行はリニアモータE1 ,E2 を前記と逆の方向に同じ手順で制御することで行なわれる。
【0006】
このような加速減速サイクルにおいて、例えば、ウエハステージ103が図示右向きに走行するとき、ウエハW0 の中心O0 が加速終了位置P2 に到達すると同時に露光が開始され、露光光L0 がウエハW0 の図示右端の帯状領域に入射し、ウエハW0 の中心O0 が減速開始位置P3 に到達したときにウエハW0 の全面の露光が完了する。従って、ウエハW0 の露光中はウエハステージ103が一定の走査速度で走行し、また、図示しないレチクルもこれと同様に走行される。なお、露光開始時のウエハW0 とレチクルの相対位置は厳密に管理され、露光中のウエハW0 とレチクルの速度比は、両者の間の投影光学系の縮小倍率に正確に一致するように制御され、露光終了後は両者を適当に減速させる。
【0007】
走査型の露光装置の生産性を向上させるには、リニアモータE1 ,E2 の加速および減速に消費する時間をできるだけ短縮するのが望ましい。また、省スペースの観点からはリニアモータE1 ,E2 の加速減速中のウエハステージ103の走行距離もできるだけ短い方がよい。その結果、リニアモータE1 ,E2 に大きな推力が要求され、リニアモータ固定子104,105の磁場の強さを、例えば、5,000ガウス程度の強磁場に設計することが要求される。そこで、各ヨーク104a,105aは鉄等の飽和磁束密度の高い材質のものを用いるが、それでも、上記のような強磁場の磁束が集中する各ヨーク104a,105aの両端部分104c,105c(図9に示す)は、集中した磁束を飽和させないために極めて大きな断面積を必要とする。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
上記従来の技術によれば、前述のように、レチクルステージ203についてはそのベース201が、ウエハステージ103のベース101と一体であるフレーム204に支持され、しかもウエハステージ103の4〜5倍の速度まで加速する必要があるため、レチクルステージ203のリニアモータの反力による振動が大きな問題となる。すなわち、レチクルステージ203は露光装置の上方部に位置するために構造的に振動を発生しやすいうえに、ウエハステージ103のリニアモータよりはるかに大きな駆動力で駆動されるため、露光装置全体を大きく揺動させ、露光装置のサーボ系の大きな外乱となる。このような外乱は次回の露光サイクルにおいてレチクルステージ203とウエハステージ103の走査を同期させるうえでの障害となるため、外乱が静まるのを待って次回の露光サイクルを開始しなければならず、スループットの低下を招く。
【0009】
加えて、露光装置全体が大きく揺れると、レチクルステージ203や投影光学系205を支持するフレーム204等が変形し、ウエハステージ103やレチクルステージ203の位置を検出するレーザ干渉計108,208等の検出値に著しい誤差を発生する結果となる。
【0010】
本発明は、上記従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、レチクルステージ等の走査ステージの揺動や、その駆動に起因する露光装置全体の振動を大幅に低減できる光装置を提供することを目的とするものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため本発明の露光装置は、走査方向に往復走行自在であるレチクルステージと、該レチクルステージを加速および減速するリニアモータと、前記レチクルステージの位置を検出する干渉計と、前記レチクルステージを支持するレチクルステージベースと、該レチクルステージベースを支持するとともに投影光学系を支持するフレームと、該フレームと別体である支持枠とを有し、前記干渉計は前記レチクルステージベースに設けられており、前記リニアモータの固定子は、前記支持枠に支持されていることを特徴とする。
【0012】
また、走査方向に往復走行自在であるレチクルステージと、該レチクルステージを加速および減速するリニアモータと、前記レチクルステージの位置を検出する干渉計と、前記レチクルステージを支持するレチクルステージベースと、該レチクルステージベースから分離独立し、前記リニアモータの固定子を支持するリニアモータベースとを有し、前記干渉計は前記レチクルステージベースに設けられていることを特徴とする露光装置でもよい。
【0013】
前記リニアモータの駆動力によって前記走査ステージに発生する回転モーメントを相殺するように推力を発生する推力発生手段とを有するとよい。
【0014】
回転モーメントを相殺するように推力を発生する推力発生手段は、垂直方向の推力を発生するとよい。
【0015】
回転モーメントを相殺するように推力を発生する推力発生手段は、偏平コイルと磁石ユニットとを有するリニアモータであるとよい。
【0016】
【0017】
【0018】
【作用】
レチクルステージ等の走査ステージを走行路に沿って走行自在に支持するレチクルステージベースやこれを支持するフレーム等の走査ステージ支持手段から分離独立したリニアモータベースに、走査ステージを駆動するリニアモータの固定子を支持させることで、リニアモータの駆動によって露光装置のフレーム等に振動を発生し、同時に走査するレチクルステージとウエハステージの制御を妨げる等のトラブルを回避できる。
【0019】
そして、前記リニアモータの駆動によって走査ステージに発生する回転モーメントを相殺するための推力発生手段が設けられていれば、前記モーメントに起因するレチクルステージや露光装置のフレーム等の揺動を防ぐことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0021】
図1は一実施例による露光装置に搭載される走査ステージ装置を示す斜視図であって、これは、走査ステージ支持手段であるレチクルステージベース71a上に固定された一対の案内レール72a,72bからなるガイド72と、ガイド72に沿って所定の方向に往復走行自在な走査ステージであるレチクルステージ73と、レチクルステージ73の走行路に沿ってその両側にそれぞれ一対ずつ配設されたリニアモータ固定子74,75と、レチクルステージ73の両側面とそれぞれ一体的に設けられたリニアモータ可動子76,77を有し、各対のリニアモータ固定子74,75は、従来例と同様の長尺のリニアモータ固定子をレチクルステージ73の走行路の全長に沿って固定したうえでその中央部分を切除したときの残りの両端部分に等しい構成でこれらと同じ位置に配設され、レチクルステージ73と一体であるリニアモータ可動子76,77とともに走行路の加速領域である両端部分のそれぞれにおいて定速走査領域である中央部分に向かってレチクルステージ73を加速するリニアモータA4 ,A5 を構成する。なお、レチクルステージ73は図示しない静圧軸受パッド等によってガイド72上を非接触で案内され、レチクルステージ73が走行路の両端部分を走行するときは各リニアモータ可動子76,77の開口をリニアモータ固定子74,75のヨークの一部分とこれに保持された磁石が貫通し、各リニアモータ可動子76,77がこれに供給される駆動電流によって励磁されてレチクルステージ73を前述のように加速する第1の推力を発生するように構成されている。
【0022】
リニアモータA4 ,A5 の固定子であるリニアモータ固定子74,75は、レチクルステージベース71aから分離独立したリニアモータベース71bによって支持され、リニアモータA4 ,A5 の駆動力(推力)の反力が、露光装置のウエハステージ93(図4参照)等に振動を発生させることのないように構成されている。
【0023】
また、ガイド72の案内レール72a,72bの間には、図2に拡大して示すように小形のループ状のサブヨーク78aとその内側に固着されたサブ磁石78bからなるサブリニアモータ固定子78と、これとともにサブリニアモータA6 構成するサブリニアモータ可動子79が配設され、サブリニアモータ固定子78はレチクルステージベース71aに固定され、サブリニアモータ可動子79はレチクルステージ73の図示下面から突出する支持体79aに固着されている。サブリニアモータA6 は、主にレチクルステージ73がリニアモータA4 またはA5 によって所定の速度まで加速されたのちに励磁され、レチクルステージ73の走査速度の変化を補償する第2の推力を発生する。このように、サブリニアモータA6 の役目はレチクルステージ73がその走行路の定速走査領域である中央部分を走行するときにのみ推力を発生してレチクルステージ73の走査速度を一定値に維持するものであるため、レチクルステージ73の加速および減速を行なうリニアモータA4 ,A5 のように大きな推力を発生させる必要がない。従って、サブリニアモータA6 はリニアモータA4 ,A5 に比べて極めて小形、かつ、軽量のものでよい。
【0024】
ところで、両リニアモータA4 ,A5 による推力がレチクルステージ73に作用する位置とレチクルステージ73の重心位置とを垂直方向に厳密に一致させることは困難で、一般的には多少のずれがあるのが普通である。従って、リニアモータA4 ,A5 を駆動するときにはその駆動力によってレチクルステージ73を回転させるモーメントが発生し、このためにレチクルステージベース71aが揺動し、その結果、露光装置全体が大きく揺れたり、露光装置のフレーム94(図4参照)等が変形したりする可能性がある。
【0025】
このようなトラブルを防ぐために、回転モーメントを相殺するための推力発生手段である揺動防止装置を付加する。これは、レチクルステージ73に図示左右にそれぞれ一対ずつ一体的に設けられた2対の偏平コイル81a,81bと、リニアモータベース71bに支持された図示左右2対の磁石ユニットである揺動防止磁石ユニット82a,82bを有する。
【0026】
図3に拡大して示すように、各偏平コイル81a,81bは垂直に保持された縦型のコイルであり、各揺動防止磁石ユニット82a,82bは互いに異なる極性を有する2枚の磁石83aと、両者を垂直方向に重ねた状態で保持するヨーク83bからなり、リニアモータA4 ,A5 の駆動中は左右いずれかの偏平コイル82a,81bが揺動防止磁石ユニット82a,82bの開口部に侵入した状態となり、偏平コイル81a,81bに供給される電流によって垂直方向の第3の推力が発生し該推力によるモーメントが、リニアモータA4 ,A5 の駆動によって発生する回転モーメントを相殺するように構成される。
【0027】
偏平コイル81a,81bに供給される電流の制御は、レチクルステージ73等の加速度を測定しこれに基づいて算出されたレチクルステージ73等の揺動量をフィードバックしてもよいし、あるいは、予め、リニアモータA4 ,A5 に供給する電流に同期させてプログラムされた電流パターンを用いてもよい。
【0028】
図4は、図1の走査ステージ装置を搭載した露光装置全体を示すもので、前述のように、レチクルステージ73を支持するレチクルステージベース71aは、露光装置のウエハステージ93を支持する台盤92に立設されたフレーム94と一体であり、他方リニアモータベース71bは台盤92と別に床面Fに直接固定された支持枠90に支持される。また、レチクルステージ73上のレチクルR4 を経てウエハステージ93上のウエハW4 を露光する露光光は、破線で示す光源装置95から発生される。
【0029】
フレーム94は、レチクルステージベース71aを支持するとともにレチクルステージ73とウエハステージ93の間に投影光学系96を支持する。前述のように、レチクルステージ73を加速および減速するリニアモータA4 ,A5 のリニアモータ固定子74,75がフレーム94と別体である支持枠90によって支持されているため、レチクルステージ73のリニアモータA4 ,A5 の駆動力の反力がウエハステージ93に伝わってその駆動部の外乱となったり、あるいは投影光学系96を振動させるおそれはない。
【0030】
このように、レチクルステージ73のリニアモータA4 ,A5 の駆動力の反力によるトラブルを回避することで、次回の露光サイクルを開始するまでの待機時間を短縮し、露光装置のスループットを向上させることができる。
【0031】
なお、ウエハステージ93は、レチクルステージ73と同様の図示しない駆動部によってレチクルステージ73と同期して走査される。レチクルステージ73とウエハステージ93の走査中、両者の位置はそれぞれ干渉計97,98によって継続的に検出され、レチクルステージ73とウエハステージ93の駆動部にそれぞれフィードバックされる。これによって両者の走査開始位置を正確に同期させるとともに、定速走査領域の走査速度を高精度で制御することができる。
【0032】
また、レチクルステージ73に前述の揺動防止装置を付加することで、レチクルステージ73のリニアモータA4 ,A5 の駆動力による回転モーメントを相殺し、レチクルステージ73が加速または減速されるときの露光装置全体の揺動を防ぎ、露光装置が大きく揺れてフレーム94等が変形しこのためにレチクルステージベース71aに支持された干渉計97,98に対するレチクルステージ73、ウエハステージ93の相対位置がずれたりするトラブルを回避できる。
【0033】
次に上述した露光装置を利用した半導体デバイスの製造方法の参考例を説明する。図5は半導体デバイス(ICやLSI等の半導体チップ、液晶パネル、CCD、薄膜磁気ヘッド、マイクロマシン等)の製造のフローを示す。ステップS11(回路設計)では半導体デバイスの回路設計を行なう。ステップS12(マスク製作)では設計した回路パターンを形成したマスクを製作する。一方、ステップS13(ウエハ製造)ではシリコン等の材料を用いて基板であるウエハを製造する。ステップS14(ウエハプロセス)は前工程と呼ばれ、上記用意したマスクとウエハを用いて、リソグラフィ技術によってウエハ上に実際の回路を形成する。次のステップS15(組立)は後工程と呼ばれ、ステップS14によって作製されたウエハを用いて半導体チップ化する工程であり、アッセンブリ工程(ダイシング、ボンディング)、パッケージング工程(チップ封入)等の工程を含む。ステップS16(検査)ではステップS15で作製された半導体デバイスの動作確認テスト、耐久性テスト等の検査を行なう。こうした工程を経て半導体デバイスが完成し、これが出荷(ステップS17)される。
【0034】
図6は上記ウエハプロセスの詳細なフローを示す。ステップS21(酸化)ではウエハの表面を酸化させる。ステップS22(CVD)ではウエハ表面に絶縁膜を形成する。ステップS23(電極形成)ではウエハ上に電極を蒸着によって形成する。ステップS24(イオン打込み)ではウエハにイオンを打ち込む。ステップS25(レジスト処理)ではウエハに感光剤を塗布する。ステップS26(露光)では上記説明した露光装置によってマスクの回路パターンをウエハに焼付露光する。ステップS27(現像)では露光したウエハを現像する。ステップS28(エッチング)では現像したレジスト像以外の部分を削り取る。ステップS29(レジスト剥離)ではエッチングが済んで不要となったレジストを取り除く。これらのステップを繰り返し行なうことによって、ウエハ上に多重に回路パターンが形成される。本参考例の製造方法を用いれば、従来は製造が難しかった高集積度の半導体デバイスを製造することができる。
【0035】
【発明の効果】
本発明は上述のように構成されているので、以下に記載するような効果を奏する。
【0036】
走査ステージ装置の駆動に起因する揺動や振動を防ぐことで、走査ステージ装置やこれと連動する装置の制御を妨げる外乱を低減できる。
【0037】
このような走査ステージ装置をレチクルステージやウエハステージに用いることで、高性能な露光装置を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 一実施例による露光装置に搭載される走査ステージ装置を示す斜視図である。
【図2】 図1の装置のサブリニアモータのみを示す斜視図である。
【図3】 図1の装置の偏平コイルと揺動防止磁石ユニットを説明する図である。
【図4】 露光装置全体を示す立面図である。
【図5】 半導体などのデバイスの生産フローを示す図である。
【図6】 ウエハプロセスの詳細なフローを示す立面図である。
【図7】 一従来例による走査ステージ装置を示す斜視図である。
【図8】 図7の装置を示す平面図である。
【図9】 図7の装置のリニアモータ固定子の磁場を説明する図である。
【図10】 従来例による露光装置を示す立面図である。
【符号の説明】
,Aリニアモータ
サブリニアモータ
71a レチクルステージベース
71b リニアモータベース
72 ガイド
73 レチクルステージ
74,75 リニアモータ固定子
76,77 リニアモータ可動子
78 サブリニアモータ固定子
79 サブリニアモータ可動子
81a,81b 偏平コイル
82a,82b 揺動防止磁石ユニット
90 支持枠
93 ウエハステージ
94 フレーム
95 光源装置
96 投影光学系
97、98 干渉計

Claims (6)

  1. 走査方向に往復走行自在であるレチクルステージと、該レチクルステージを加速および減速するリニアモータと、前記レチクルステージの位置を検出する干渉計と、前記レチクルステージを支持するレチクルステージベースと、該レチクルステージベースを支持するとともに投影光学系を支持するフレームと、該フレームと別体である支持枠とを有し、前記干渉計は前記レチクルステージベースに設けられており、前記リニアモータの固定子は、前記支持枠に支持されていることを特徴とする露光装置。
  2. 走査方向に往復走行自在であるレチクルステージと、該レチクルステージを加速および減速するリニアモータと、前記レチクルステージの位置を検出する干渉計と、前記レチクルステージを支持するレチクルステージベースと、該レチクルステージベースから分離独立し、前記リニアモータの固定子を支持するリニアモータベースとを有し、前記干渉計は前記レチクルステージベースに設けられていることを特徴とする露光装置。
  3. 投影光学系とレチクルステージベースを支持するフレームが設けられていることを特徴とする請求項記載の露光装置。
  4. 前記リニアモータの駆動力によって前記走査ステージに発生する回転モーメントを相殺するように推力を発生する推力発生手段とを有することを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載の露光装置。
  5. 回転モーメントを相殺するように推力を発生する推力発生手段は、垂直方向の推力を発生することを特徴とする請求項記載の露光装置。
  6. 回転モーメントを相殺するように推力を発生する推力発生手段は、偏平コイルと磁石ユニットとを有するリニアモータであることを特徴とする請求項または記載の露光装置。
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