JPH105587A - アルキレンスルフィド製造用触媒 - Google Patents

アルキレンスルフィド製造用触媒

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JPH105587A
JPH105587A JP9032444A JP3244497A JPH105587A JP H105587 A JPH105587 A JP H105587A JP 9032444 A JP9032444 A JP 9032444A JP 3244497 A JP3244497 A JP 3244497A JP H105587 A JPH105587 A JP H105587A
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斉 矢野
Yoshinari Yamaguchi
義成 山口
Kimio Ariyoshi
公男 有吉
Yoshiharu Shimazaki
由治 嶋崎
Ryuichi Ishikawa
▲隆▼一 石川
Rikuo Uejima
陸男 植嶋
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  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 メルカプトアルカノールから高選択率で、長
期間安定的にアルキレンスルフィドを製造する。 【解決手段】 メルカプトアルカノールから気相分子内
脱水反応によってアルキレンスルフィドを製造する際に
用いられる触媒であって、上記触媒は、Ma bc
d (Mはアルカリ金属,アルカリ土類金属及びタリウム
の中から選ばれる少なくとも一種の元素、Xはアルミニ
ウム,ホウ素,ケイ素,リンより選ばれる少なくとも一
種の元素、Yはランタニド,IIIA族,IVA 族, VA 族,
IIIB族, IVB 族, VB 族,VIB 族の元素(M,Xに含ま
れる元素は除く)より選ばれる少なくとも一種の元素、
Oは酸素、a, bは0でなく、a=1の時、b=0.2〜10
0、c=0〜50、d は a,b,cによって定まる) で表され
る触媒である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、反応性に優れ、医
薬品、農薬、各種工業薬品の製造原料や硫黄含有ポリマ
ーの原料として広い範囲に用いられる有用な化合物であ
るアルキレンスルフィドを、効率よく得るためのアルキ
レンスルフィド製造用触媒に関するものである。
【0002】
【従来の技術】アルキレンスルフィドの製造方法とし
て、米国特許第3687976号公報及び英国特許第1
135800号公報に、触媒の存在下、エチレンオキサ
イドと硫化カルボニルまたは二硫化炭素とを反応させる
方法が開示されている。しかし、これらの方法において
は、硫化カルボニルや二硫化炭素の有毒性が問題となる
上に、目的とするアルキレンスルフィドの収率も低い欠
点がある。
【0003】一方、米国特許第3622597号公報、
及びJ.Chem.Soc.(C),p1252〜1256,1969 年には、液相で
メルカプトエタノールを硫酸系触媒の存在下、分子内脱
水反応させてアルキレンスルフィドを合成する方法が報
告されている。この方法は多量の重合物が副生するた
め、目的アルキレンスルフィドの収率が低く、また液相
均一反応であるため、反応後、副生成物と触媒との分離
にも多大のコストを要することから工業的に実施可能な
方法とはなり得ない。
【0004】また、オランダ特許第7001172号公
報には、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸化ニオブな
どの固体触媒を用い、メルカプトアルカノールを気相分
子内脱水反応して目的物を得る方法が開示されている。
この方法によると、メルカプトアルカノールから高収率
でアルキレンスルフィドが得られるとされているが、安
定的に目的とするアルキレンスルフィドを製造するにあ
たり、非常に重要となる触媒寿命に対する例示は一切な
されていない。本発明者等の検討によれば、酸化チタ
ン,酸化ジルコニウム,酸化ニオブ等では触媒表面の酸
性質が強すぎるため、反応中の触媒表面でいわゆるコー
キングが起こり、速やかに活性劣化が進行する。また、
同特許公報に記載されているMgTiO3 やSrTiO
3 では酸化チタン等に比べて極めて低活性であり、加え
てコーキングによる急激な活性劣化もみられ、これらの
方法は工業的な観点から満足のゆく方法ではないことが
判明した。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、前述
した問題点を解決し、メルカプトアルカノールから高選
択的でかつ効率良く、長期間にわたって安定的にアルキ
レンスルフィドを製造するための触媒を提供することに
ある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、メルカプ
トアルカノールからアルキレンスルフィドを製造するた
めの触媒について鋭意検討した結果、アルカリ金属,ア
ルカリ土類金属,タリウムより選ばれる少なくとも一種
の元素と、アルミニウム,ホウ素,ケイ素及びリンより
選ばれる少なくとも一種の元素とを共に必須成分とする
新規な複合酸化物からなる触媒が、気相分子内脱水反応
によって、メルカプトアルカノールから、アルキレンス
ルフィドを高収率で長期間安定して得ることができるも
のであることを見いだし、本発明を完成させるに至っ
た。即ち、本発明は一般式(I)
【0007】
【化3】
【0008】(式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は各々独
立して、水素原子、炭素数1〜4のアルキル基,フェニ
ル基,又はベンジル基を表す)で表されるメルカプトア
ルカノールを、気相分子内脱水反応させて一般式(II)
【0009】
【化4】
【0010】(式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は式
(I)と同じ)で表されるアルキレンスルフィドを製造
する際に用いる触媒であって、該触媒が、一般式(III) Ma b c d (III) (Mはアルカリ金属,アルカリ土類金属及びタリウムの
中から選ばれる少なくとも一種の元素であり、Xはアル
ミニウム,ホウ素,ケイ素及びリンより選ばれる少なく
とも一種の元素であり、Yはランタニド,IIIA族,IVA
族, VA 族, IIIB族, IVB 族, VB 族, VIB 族の元素
(但し、M,X成分に含まれる元素は除く)より選ばれ
る少なくとも一種の元素であり、Oは酸素を表すと共
に、添字a,b,c及びdは元素の組成比を表し、a,
bは0でない数であり、a=1の時、b=0.2〜10
0、c=0〜50であり、d はa,b,cの値によって
定まる値である)で表される触媒であることを特徴とし
ている。
【0011】以下に本発明を詳しく説明する。本発明に
おいて原料として用いられる一般式(I)で表されるメ
ルカプトアルカノールとしては、例えば、2−メルカプ
トエタノール,1−メチル−2−メルカプトエタノー
ル,1−エチル−2−メルカプトエタノール,1,2−
ジメチル−2−メルカプトエタノール,1−フェニル−
2−メルカプトエタノール等が挙げられる。本発明の触
媒によって、これらのメルカプトアルカノールから、そ
れぞれ対応する前記一般式(II)で表されるアルキレン
スルフィドが得られる。
【0012】本発明の触媒は、一般式(III) で示される
組成の複合酸化物であり、これら特定された範囲の組成
物が気相反応において、メルカプトアルカノールから高
選択的かつ高収率で長期に渡り安定してアルキレンスル
フィドを生産する触媒作用を示す。特に、アルキレンス
ルフィドの中でも著しく反応性の高いエチレンスルフィ
ドを製造する際、一般式(III)で示される組成の触媒に
おいて、X成分がホウ素及びリンからなるグループより
選ばれる少なくとも一種の元素を含む触媒である場合、
より好ましい結果が得られる。
【0013】本発明における触媒が、メルカプトアルカ
ノールからアルキレンスルフィドへの分子内脱水反応に
優れた触媒作用を示す詳細な理由は明らかではないが、
本触媒表面上に存在する反応活性点がメルカプトアルカ
ノールの分子内脱水反応を促進するだけでなく、生成し
たアルキレンスルフィドに対しては非常に不活性な性質
を持っているため、逐次反応が抑えられる結果、高収率
であり又コーキングもほとんど起こさないものと考えら
れる。
【0014】これらの触媒においても表面の酸及び塩基
性質が重要で、Hammett指示薬吸着法により測定
した酸塩基強度H0 が、+3.3〜+7.0の範囲である酸
点と+7.0〜+9.3の範囲である塩基点とを有している
触媒が、特に寿命に対して顕著な効果を示す。
【0015】触媒の原料は、金属単体,酸化物,水酸化
物,ハロゲン化物,硝酸塩,硫酸塩,リン酸塩,炭酸塩
等あらゆる原料が使用できる。
【0016】触媒の調製方法は特に限定されるものでは
なく、通常行なわれる調製法がとられる。例えば、各種
触媒原料を水中に溶解もしくは懸濁せしめ、攪拌下加熱
濃縮し、乾燥後成形し更に焼成して触媒とする方法、あ
るいは各種触媒原料を水中に溶解もしくは懸濁させ、ア
ンモニア水の添加により水酸化物にした後、ろ過、水洗
を行い、乾燥し成形して触媒とする方法、更には、各種
元素の酸化物または水酸化物を粉砕混合し、成形乾燥後
焼成する方法等が挙げられる。触媒の焼成温度について
は用いる原料および焼成時間にもよるが、空気あるいは
不活性ガス(窒素,アルゴン,ヘリウム等)雰囲気中
で、300℃〜1000℃が適当である。また、本発明
による触媒は不活性な担体、例えば、ケイソウ土,カオ
リナイト,炭化ケイ素、窒化ケイ素等に担持して用いる
こともできる。
【0017】本発明の実施にあたり、反応器は固定床
式、流動床式あるいは移動床式のいずれの形式をも使用
できる。原料メルカプトアルカノールは、反応器へ供給
する際に希釈してもしなくてもよい。希釈して供給する
場合、窒素,ヘリウム,アルゴンなどの不活性ガスを希
釈剤として使用できるが、原料濃度が低すぎると生産性
の低下を招くため、原料濃度は5容量%以上が好まし
い。一般的に反応は減圧または常圧で行なうが、加圧下
で行なってもさしつかえない。
【0018】原料ガスの空間速度は、原料ガス組成、反
応温度、反応圧により異なるが、10〜10000h-1
の範囲で反応を実施する。反応温度は180℃〜350
℃、好ましくは200℃〜320℃である。反応温度が
180℃以下だと触媒活性が低く十分な収率が得られな
い。逆に反応温度が350℃以上では副反応が優先し、
目的アルキレンスルフィドの選択率が低くなる。
【0019】
【実施例】以下、実施例及び比較例によって本発明を詳
しく説明する。尚、メルカプトアルカノールの転化率、
アルキレンスルフィドの選択率、単流収率は次の定義に
従うものとする。 メルカプトアルカノールの転化率(%)=(反応で消費
されたメルカプトアルカノールのモル数/供給したメル
カプトアルカノールのモル数)×100 アルキレンスルフィドの選択率(%)=(生成したアル
キレンスルフィドのモル数/消費されたメルカプトアル
カノールのモル数)×100 アルキレンスルフィドの単流収率(%)=(生成したア
ルキレンスルフィドのモル数/供給したメルカプトアル
カノールのモル数)×100 また、以下の実施例1〜18、比較例1〜4に記載した
触媒の酸塩基強度H0は、以下に示す方法で測定した。
【0020】250℃で2時間乾燥した触媒約0.1g
を、無水ベンゼン約1ml入りの試験管に浸せきした試
料10本を用意した。これらの試料それぞれにHamm
ett指示薬として、ジシンナマルアセトン(H0 =−
3.0),4−(フェニルアゾ)ジフェニルアミン(H
0 =+1.5),p−ジメチルアミノアゾベンゼン(H
0 =+3.3),フェニルアゾナフチルアミン(H0
+4.0),メチルレッド(H0 =+4.8),ニュー
トラルレッド(H0 =+6.8),ブロムチモールブル
ー(H0 =+7.2),m−ニトロフェノール(H0
+8.3),フェノールフタレイン(H0 =+9.3)
及び2,4,6−トリニトロアニリン(H0 =+12.
2)のベンゼン溶液それぞれを2,3滴加えて攪拌し、
24時間室温に静置した。酸点の(H0 )値は、変色し
た+7.0より小さな(H0 )値を持つHammett
指示薬のうちで(H0 )が最も小さいものの(H0 )値
をもって、その試料の酸点の(H0 )値とする。同様
に、塩基点の(H0 )値は変色した+7.0より大きな
(H0 )値を持つHammett指示薬のうちで
(H0 )が最も大きいものの(H0 )値をもってその試
料の塩基点の(H0 )値とする。ここで測定された各々
の触媒の酸点及び塩基点の(H0 )値は、実施例及び比
較例の表中に示した。
【0021】実施例1 硝酸セシウム1.2g、ホウ酸3.9gを水250ml
に溶解させたところに、シリカゲル34gを加えて加熱
濃縮した後、130℃で11時間乾燥した。得られた固
形物を空気中600℃で3時間焼成し、酸素を除く原子
比でCs1 10Si90なる組成の触媒を得た。得られた
Cs1 10Si90なる組成の触媒を4〜9メッシュに破
砕して反応管に充填した後、270℃の溶融塩浴に浸せ
きし、該反応管に容量比で、2−メルカプトエタノー
ル:窒素=10:90の原料ガスを空間速度3000h
-1で通して反応させた。反応条件を表1に示した。
【0022】反応生成物はガスクロマトグラフィーで分
析し、表3に示す結果を得た。
【0023】実施例2〜18は、以下に示す方法で触媒
を調製した。また、原料メルカプトアルカノールの種
類、原料ガス濃度、空間速度、反応温度、反応圧を表1
及び表2に示すように変化させた以外は、実施例1と同
様に反応及び分析を行い、表3〜5に示す結果を得た。
【0024】実施例2 硝酸ナトリウム4.2gと硝酸アルミニウム367.8
gを水2000mlに溶解させた。次に、28%アンモ
ニア水を加えpHを8〜10に保ちながら2時間攪拌を
続けた後、冷却,ろ過,水洗を経て白色粉体を得た。こ
れを120℃で14時間乾燥した後、空気中700℃で
3時間焼成し、酸素を除く原子比でNa1 Al20なる組
成の触媒を得た。
【0025】実施例3 硝酸ルビジウム7.6g、硝酸ナトリウム0.5gを水
170mlに溶解させたところに、85%リン酸6.5
g、シリカ34gを順に加え加熱濃縮した後、140℃
で12時間乾燥した。
【0026】得られた固形物を空気中600℃で3時間
焼成し、酸素を除く原子比でRb0. 9 Na0.1 1 Si
10なる組成の触媒を得た。
【0027】実施例4及び実施例5 95%水酸化ナトリウム4.2g、オルトリン酸の85
%水溶液8.1g、担体としての炭化ケイ素(ウィスカ
ー)30gを水200mlに懸濁させ、充分に攪拌しな
がら80℃で加熱濃縮した。得られた固形物を空気中、
120℃で12時間乾燥した後、空気中600℃で2時
間焼成することにより、担体元素及び酸素をのぞく原子
比でNa1 0.7 なる組成の触媒を得た。
【0028】実施例6 硝酸カリウム10.1g、リン酸水素二アンモニウム1
1.9gを200mlの水に溶解したところに、シリカ
ゲル30gを加えて加熱濃縮後、120℃で12時間乾
燥した。得られた固形物を空気中600℃で3時間焼成
することにより、酸素を除く原子比でK1 0.9 Si5
なる組成の触媒を得た。
【0029】実施例7 ホウ酸8.2g、硝酸タリウム2.1gを80℃の温水
200mlに溶解させたところに、水酸化バリウム8水
塩5.9g、五酸化ニオブ粉末70.8gを加え加熱濃
縮後、更に120℃で充分乾燥した。得られた固形物を
空気中600℃で2時間焼成することにより、酸素を除
く原子比でTl0.3 Ba0.7 5 Nb20なる組成の触媒
を得た。
【0030】実施例8 90%水酸化カリウム6.2g,ホウ酸30.9gを8
0℃の水300mlに溶解したものを酸化イットリウム
粉末56.5gに加えて加熱濃縮した後、空気中120
℃で充分乾燥した。得られた固形物を空気中650℃で
6時間焼成し、酸素を除く原子比でK1 5 5 なる組
成の触媒を得た。
【0031】実施例9 酸化第二セリウム2.9gと酸化チタン40gを粉末で
充分混合した。これに硝酸カリウム16.9g,リン酸
水素二アンモニウム22.0gを300mlの水に溶解
した混合水溶液を加え加熱濃縮後、120℃で充分乾燥
した。得られた固形物を空気中600℃で2時間焼成
し、酸素を除く原子比でK1 1 Ce0.1Ti3 なる組
成の触媒を得た。
【0032】実施例10 硝酸ランタン・6水和物86.6g,硝酸セシウム3.
9gを水500mlに溶解した。そこにリン酸水素二ア
ンモニウム26.5gを加えてよく攪拌しながら加熱濃
縮後、120℃で充分乾燥した。得られた固形物を空気
中750℃で3時間焼成し、酸素を除く原子比でCs1
10La10なる組成の触媒を得た。
【0033】実施例11 硝酸ストロンチウム5.3g,硝酸ナトリウム2.1g
を水300mlに溶解したところに、酸化ジルコニウム
粉末61.6gを加えてよく攪拌する。そこにリン酸水
素二アンモニウム4.0gを加え加熱濃縮後、130℃
で充分乾燥した。得られた粉体を空気中650℃で3時
間焼成し、酸素を除く原子比でNa0.5Sr0.5 0.6
Zr10なる組成の触媒を得た。
【0034】実施例12 タングステン酸ナトリウム2水和物16.5gとシリカ
ゲル30gを乳鉢中で充分らいかいした後、水100m
lを加えて更に混練した。得られたスラリーを130℃
で充分乾燥後空気中600℃で3時間焼成し、酸素を除
く原子比でNa1 Si5 0.5 なる組成の触媒を得た。
【0035】実施例13 リン酸水素二アンモニウム88.0gを水800mlに
溶解させ、そこに水酸化カルシウム74.1gを加え、
蒸発乾固させて固形物を得た。これを、空気中600℃
で3時間焼成し、酸素を除く原子比でCa1 0.66なる
組成の触媒を得た。
【0036】実施例14 硝酸リチウム321.7gとリン酸水素二アンモニウム
205.3gを水3000mlに溶解させ、ついで28
%アンモニア水を加えpHを8〜10に保ち攪拌を2時
間続けた。その後冷却,ろ過,水洗を経て白色粉体を得
た。これを空気中600℃で3時間焼成し、酸素を除く
原子比でLi1 0.33なる組成の触媒を得た。
【0037】実施例15 硝酸ストロンチウム43.4gを水200mlに溶解さ
せたところにリン酸アルミニウム50gを加え加熱濃縮
し、130℃で10時間乾燥した。得られた固形物を空
気中600℃で3時間焼成し、酸素を除く原子比でSr
1 Al2 2 なる組成の触媒を得た。
【0038】実施例16 酸化ガリウム粉末3.5g及び担体としてのカオリン粉
末50gを乳鉢中で十分らいかい、混合した。次いでリ
ン酸二水素ナトリウム9gを水300mlに溶かした溶
液を加えた後、加熱濃縮した。得られた固形物を120
℃で十分乾燥後、空気中500℃で6時間焼成し、担体
元素及び酸素を除く原子比でNa1 1Ga0.5 なる組
成の触媒を得た。
【0039】実施例17 ホウ酸5.4g、水酸化バリウム8水和物3.9g、酸
化チタン粉末40g及び酸化ゲルマニウム粉末13.1
gを乳鉢中で十分らいかい、混合した。ここに、50℃
の温水200mlを加えた後、更に加熱し濃縮した。得
られた固形物を120℃で十分乾燥後、空気中750℃
で3時間焼成し、酸素を除く原子比でBa1 7 Ge10
Ti40なる組成の触媒を得た。
【0040】実施例18 リン酸水素二カリウム10.5gを水200mlに溶解
した。そこに酸化アンチモン(III)粉末1.7g、アル
ミナ粉末30.6gを加えて加熱濃縮した。得られた固
形物を120℃で十分乾燥した後、空気中800℃で4
時間焼成し、酸素を除く原子比でK1 0.5 Al5 Sb
0.2 なる組成の触媒を得た。
【0041】比較例1〜4 下記比較例1〜4によって調製した各々の触媒を用い
て、原料メルカプトアルカノールの種類,原料ガス濃
度,空間速度,反応温度,反応圧を表6に示すように変
えた以外は実施例1と同様に反応、分析を行い、表7に
示す結果を得た。
【0042】比較例1 市販の五酸化ニオブ50gに水100mlを加え加熱濃
縮後、150℃で充分乾燥した。得られた固形物を空気
中600℃で3時間焼成し、酸素を除く原子比でNb1
なる組成の触媒を得た。
【0043】比較例2 酸化チタン(ルチル型)粉末50gに水100mlを加
え加熱濃縮後、150℃で乾燥した。得られた固形物を
空気中600℃で3時間焼成し、酸素を除く原子比でT
1 なる組成の触媒を得た。
【0044】比較例3 市販のチタン酸ストロンチウム50gに水100mlを
加え、加熱濃縮後150℃で乾燥した。得られた固形物
を空気中500℃で3時間焼成し、酸素を除く原子比で
Sr1 Ti1 なる組成の触媒を得た。
【0045】比較例4 リン酸水素二アンモニウム8.8gを水130mlに溶
解したところに、シリカゲル40gを加え加熱濃縮した
後、140℃で10時間乾燥した。得られた固形物を空
気中600℃で3時間焼成し、酸素を除く原子比でP1
Si10なる組成の触媒を得た。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】
【表3】
【0049】
【表4】
【0050】
【表5】
【0051】
【表6】
【0052】
【表7】
【0053】
【発明の効果】本発明のアルキレンスルフィド製造用触
媒は、アルキレンスルフィドを工業的に製造するため
の、非常に優れた触媒であり、本発明の触媒を用いる
と、メルカプトアルカノールからアルキレンスルフィド
を高選択的に長期にわたり安定して製造することができ
る。また、副原料を使用する必要もないことから副生成
物も少なく、経済的に非常に有利で簡単なプロセスが実
現できる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B01J 23/20 B01J 23/20 23/30 23/30 Z 27/18 27/18 Z 27/24 27/24 Z C07D 331/02 C07D 331/02 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 (72)発明者 嶋崎 由治 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒中央研究所内 (72)発明者 石川 ▲隆▼一 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒中央研究所内 (72)発明者 植嶋 陸男 大阪府吹田市西御旅町5番8号 株式会社 日本触媒中央研究所内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】一般式(I) 【化1】 (式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は各々独立して、水素
    原子、炭素数1〜4のアルキル基,フェニル基,又はベ
    ンジル基を表す)で表されるメルカプトアルカノールを
    気相分子内脱水反応させて一般式(II) 【化2】 (式中、R1 ,R2 ,R3 ,R4 は式(I)と同じ)で
    表されるアルキレンスルフィドを製造する際に用いる触
    媒であって、該触媒が、一般式(III) Ma b c d (III) (Mはアルカリ金属,アルカリ土類金属及びタリウムの
    中から選ばれる少なくとも一種の元素であり、Xはアル
    ミニウム,ホウ素,ケイ素及びリンより選ばれる少なく
    とも一種の元素であり、Yはランタニド,IIIA族,IVA
    族, VA 族, IIIB族, IVB 族, VB 族及びVIB 族の元素
    (但し、M,X成分に含まれる元素は除く)より選ばれ
    る少なくとも一種の元素であり、Oは酸素を表すと共
    に、添字a,b,c及びdは元素の組成比を表し、a,
    bは0でない数であり、a=1の時、b=0.2〜10
    0、c=0〜50であり、d はa,b,cの値によって
    定まる値である)で表される触媒であることを特徴とす
    るアルキレンスルフィド製造用触媒。
  2. 【請求項2】一般式(III)において、cが0でない値で
    あり、Yがランタン,セリウム,イットリウム,チタ
    ン,ジルコニウム及びニオビウムより選ばれる少なくと
    も一種の元素であることを特徴とする請求項1記載のア
    ルキレンスルフィド製造用触媒。
  3. 【請求項3】さらに、Hammett指示薬吸着法によ
    り測定した酸塩基強度H0 が、+3.3〜+7.0の範
    囲である酸点と、+7.0〜+9.3の範囲である塩基
    点とを有するように調製されたものであることを特徴と
    するアルキレンスルフィド製造用触媒。
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