JPH1055177A - 電子管楽器 - Google Patents

電子管楽器

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JPH1055177A
JPH1055177A JP8226163A JP22616396A JPH1055177A JP H1055177 A JPH1055177 A JP H1055177A JP 8226163 A JP8226163 A JP 8226163A JP 22616396 A JP22616396 A JP 22616396A JP H1055177 A JPH1055177 A JP H1055177A
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JP
Japan
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mouthpiece
pitch
expiration
breathing
wind instrument
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JP8226163A
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Inventor
Tatsuya Dejima
達也 出嶌
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Casio Computer Co Ltd
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Casio Computer Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人間が話したり口笛を吹いたりするような要
領で誰でも簡単に演奏ができるようにする。 【解決手段】 マウスピース2を口にくわえて演奏する
際、マウスピース2を噛む力を変化させると、マウスピ
ース2のリップ部6が弾性部材9の弾性力に抗して回動
し、これに伴ってリップ部6の先端が呼気流路5内に出
没して呼気流路5の隙間Lを変化させるので、呼気流路
5内に吹き込まれる呼気の流速Qを変化させることがで
き、またブレスセンサ8からの検出信号に基づいて楽音
制御手段が楽音の音高および音量を制御する際、マウス
ピース2の噛む力と呼気流路5内の呼気の流速Qとで楽
音の音高を制御し、かつ呼気の流速Qで楽音の音量を制
御するので、噛む力と呼気の流速Qのいずれか一方だけ
で音高を制御する場合に比べて、急激な音高変化がな
く、安定した音高制御ができ、人間が話したり口笛を吹
いたりするような要領で誰でも簡単に演奏ができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は電子管楽器に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、電子管楽器には、管楽器本体の先
端に設けられたマウスピースから吹き込まれた呼気の圧
力をブレスセンサで検出し、このブレスセンサからの検
出信号に基づいて楽音の音量を制御するとともに、管楽
器本体に設けられた複数の音高指定スイッチで楽音の音
高を指定することにより、所望の演奏ができるようにし
たものがある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな電子管楽器では、演奏者が演奏を楽しむためには音
高指定スイッチの独特のスイッチ操作を修得する必要が
あり、しかもこのスイッチ操作の技能を修得するのに時
間がかかるため、誰でも簡単に演奏を楽しむことができ
ないという不都合があった。
【0004】この発明の課題は、人間が「話す」という
動作をする際、息の強さや口の形状を無意識にコントロ
ールしている点に着目し、この動作を楽器の楽音制御に
適用することにより、人間が話したり口笛を吹いたりす
るような要領で誰でも簡単に演奏ができるようにするこ
とである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は、管楽器本体
と、この管楽器本体の先端に設けられ、内部に呼気流路
が設けられたマウスピースと、このマウスピースに回動
可能に設けられてマウスピースをくわえる力に応じて呼
気流路内に出没可能に突出するリップ部と、呼気流路に
吹き込まれた呼気の流速を検出するブレスセンサと、こ
のブレスセンサで検出された検出信号に基づいて楽音の
音高および音量を制御する楽音制御手段とを備え、マウ
スピースを口にくわえて演奏する際、リップ部を呼気流
路内に向けて回動させるマウスピースのくわえる力と呼
気流路内に吹き込まれた呼気の流速とで楽音の音高を制
御するとともに、吹き込まれた呼気の流速で楽音の音量
を制御することを特徴とする。
【0006】したがって、この発明によれば、マウスピ
ースを口にくわえて演奏する際、マウスピースをくわえ
る力を変化させると、このくわえる力に応じてマウスピ
ースのリップ部が呼気流路内の出没方向に回動変位し、
これにより呼気流路内を流れる呼気の流速を変化させる
ことができ、このようなマウスピースのくわえる力と呼
気流路内に吹き込まれた呼気の流速とで楽音の音高を制
御するとともに、吹き込まれた呼気の流速で楽音の音量
を制御するので、くわえる力と呼気の流速のいずれか一
方だけで音高を制御する場合に比べて、急激な音高変化
を防ぐことができ、安定した音高制御ができ、このため
人間が話したり口笛を吹いたりするような要領で誰でも
簡単に演奏ができ、しかも一定の音高を保つ際には吹き
込まれた呼気の流速とマウスピースをくわえる力のいず
れか一方を選択することができるので、安定した音高を
保つことができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図1〜図12を参照して、
この発明の電子管楽器の一実施形態について説明する。
図1は電子管楽器の外観図である。この図において、1
は合成樹脂製の管楽器本体である。この管楽器本体1の
先端つまり吹口部には、マウスピース2が取り付けられ
ており、管楽器本体1のベルの部分の外面には、操作表
示部3が設けられている。この操作表示部3は、音高の
種類などを選択するキースイッチ部3aと、情報を表示
する表示部3bとからなっている。なお、管楽器本体1
のベルの部分の内部には、回路基板やスピーカなどの種
々の電子部品(図示せず)が組み込まれている。
【0008】マウスピース2は、図2に示すように、演
奏者の口mにくわえ込まれるものであり、合成樹脂から
なり、図3および図4に示すように、その内部に呼気流
路5が形成され、この呼気流路5と外部とに貫通する開
口部2a内にリップ部6が支持ピン7によって回動可能
に取り付けられ、このリップ部6に呼気流路5内に吹き
込まれた呼気の流速を検出するブレスセンサ8が設けら
れた構造になっている。この場合、リップ部6は、その
奥部が支持ピン7によって取り付けられ、この奥端部に
設けられた係止突起6aと開口部2aの内壁に設けられ
た係止凹部2bとの間にコイルバネやゴムなどの弾性部
材9が配置され、この弾性部材9の弾性力によって呼気
流路5内を広げる方向に付勢されている。そして、この
リップ部6は、マウスピース2を口mでくわえて弾性部
材9の弾性力に抗して噛むと、その噛む力に応じて支持
ピン7を中心に回動し、図4に示すようにリップ部6の
先端が呼気流路5内の出没方向に変位して呼気流路5の
先端側における隙間Lを変化させ、これにより呼気流路
5内の呼気の流速が変化する構造になっている。なお、
マウスピース2の外面上部には、上あごの歯を係止する
凹部2cが後述するブレスセンサ8の呼気流入部11に
対応して設けられている。
【0009】ブレスセンサ8は、ピトー管タイプのもの
であり、図5(a)に示すように、ベース部10に呼気
流入部11およびセンサ部12が一体に形成され、呼気
流入部11内からベース部10内を経てセンサ部12内
に亘って検出流路13が連続して形成された構造になっ
ている。この場合、ベース部10は、マウスピース2の
呼気流路5の内壁に埋め込まれている。呼気流入部11
は、ベース部10の呼気流入側に設けられ、ベース部1
0から呼気流路5内に突出し、この突出した部分の呼気
流入面つまり呼気がほぼ垂直に当たる面に呼気流入口1
4が設けられ、この呼気流入口14から検出流路13内
に呼気が流入する構造になっている。
【0010】ブレスセンサ8のセンサ部12は、弾性変
形可能な円筒状のドーム部15内に光センサ16を配置
し、検出流路13から流入した呼気の圧力に応じてドー
ム部15が変形し、このドーム部15の変形状態を光セ
ンサ16で検出する構造になっている。すなわち、ドー
ム部15は、図5(b)に示すように、その上部周縁部
に蛇腹状の弾性変形可能な薄肉部15aが円形状に連続
して形成され、この薄肉部15aが検出流路13から流
入した呼気の圧力とドーム部15の外部を流れる呼気の
圧力との圧力差によって変形し、これに伴ってドーム部
15の上端部15bが上下に変位する構造になってい
る。光センサ16は、発光素子と受光素子とからなる検
出部16aを基板16b上に設け、リード線16cによ
り管楽器本体1内の回路基板(図示せず)に電気的に接
続したものである。この光センサ16は、ドーム部15
内の底部に配置され、上下に変位するドーム部15の上
端部15bの内面に発光素子からの赤外線などの光を照
射し、その反射光を受光素子で受光することにより、上
下に変位する上端部15bの内面の高さを検出し、これ
により呼気流路5内に吹き込まれた呼気の流速を検出す
る構造になっている。
【0011】この電子管楽器の回路構成は、図6に示す
ような構成になっている。マウスピース2に設けられた
ブレスセンサ8は、検出した信号をアナログ信号として
アンプ20に出力する。アンプ20は、アナログ信号を
増幅してA/Dコンバータ21に出力する。A/Dコン
バータ21は、アンプ20で増幅されたアナログ信号を
デジタル信号に変換してCPU22に入力する。CPU
22は、ROM/RAM23との間でデータの授受を行
ない、このROM/RAM23からのプログラムに従っ
て操作表示部3の表示部3bにデータを表示するととも
に、ブレスセンサ8からの検出信号および操作表示部3
のキースイッチ部3aで選択指定された音高の種類など
のデータに基づいて音源部24に発音データを与える。
音源部24は、CPU22からの発音データに基づいて
楽音信号を作成してD/Aコンバータ25に出力する。
D/Aコンバータ25は、音源部24からの楽音信号を
CPU22からの波形成形信号に基づいて波形を整形す
るとともに、デジタル信号をアナログ信号に変化してア
ンプ26に出力する。アンプ26はD/Aコンバータ2
5からのアナログ信号を増幅してスピーカ27に出力
し、スピーカ27はアンプ26で増幅されたアナログ信
号に基づいて楽音を放音する。
【0012】ところで、この電子管楽器では、ブレスセ
ンサ8の光センサ16で検出された呼気の流速Qと音高
との関係が、図7(a)に示すように、マウスピース2
の噛む力が一定のとき、つまり呼気流路5の隙間Lが変
化しない状態のとき、例えば音高が3オクターブ(C1
〜C3)の範囲において、呼気の流速Qが遅いと音高が
低く、呼気の流速Qが速くなるに従って音高が高くなる
ような比例関係に設定されているとともに、呼気の流速
Qとマウスピース2の噛む力との関係、つまり呼気の流
速Qと呼気流路5の隙間Lとの関係が、図7(b)に示
すように、音高を一定としたとき、呼気の流速Qが遅い
と呼気流路5の隙間Lが大きく、マウスピース2の噛む
力が弱く、呼気の流速Qが速くなるに従って呼気流路5
の隙間Lが小さくなり、マウスピース2の噛む力が強く
なるような反比例関係に設定されている。この場合、音
高変化の種類は、数種類あり、例えば図6(a)および
図6(b)に示すように、実線Aのような直線、2点鎖
線Bのような上方に向けて凸となる曲線、2点鎖線Cの
ような下方に向けて凸となる曲線などであり、これらが
ROM/RAM23に予め記憶されており、演奏者が操
作表示部3のキースイッチ部3aによって音高変化の種
類を任意に選択できるようになっている。
【0013】また、ROM/RAM23には、図8およ
び図9に示すように、マップデータMAP(i)が記憶
されているとともに、メモリエリヤM(i)が設けられ
ている。マップデータMAP(i)は、3種類の異なる
音高パターンのデータであり、マップデータMAP1〜
MAP3からなり、操作表示部3のキースイッチ部3a
の操作によってマップデータMAP1〜MAP3のいず
れかが指定される。例えば、マップデータMAP1は、
図7(a)および図7(b)の実線Aに対応するデータ
であり、図8に示すように、4ビットのアドレスと4ビ
ットのデータDがそれぞれ対応して多数設けられてい
る。マップデータMAP2は同図の2点鎖線Bに対応す
るデータで、MAP3は同図の2点鎖線Cに対応するデ
ータで、それぞれマップデータMAP1と異なるデータ
で構成されている。メモリエリヤM(i)は、図9に示
すように、4つのメモリM1〜M4をそれぞれ記憶する
ものであり、メモリM1はブレスセンサ8で検出された
呼気の流速Qの値を記憶し、メモリM2はメモリM1に
記憶された呼気の流速Qの値からあるしきい値kを引い
た値を記憶し、メモリM3は指定されたマップデータM
AP1〜MAP3のいずれからメモリM1の値に基づい
て読み出されたデータDを記憶し、メモリM4はメモリ
M1とメモリM3との積の値を記憶する。
【0014】次に、図10〜図12を参照して、この電
子管楽器の動作フローについて説明する。まず、図10
に示したメインフローでは、マウスピース2を口mにく
わえて電源をオンさせるとスタートし、ステップS1で
システムをリセットし、メモリM1〜M4をクリアし、
スピーカ28からの放音を消してステップS2に進む。
ステップS2では、呼気流路5内の呼気の流速Qに変化
があるかが判断され、変化がないときにはマウスピース
2に息が吹き込まれるまで待機し、息が吹き込まれて呼
気の流速Qが変化すると、その流速Qがブレスセンサ8
で検出され、ステップS3に進で、ブレスセンサ8で検
出された呼気の流速QをメモリM1にストアする。この
後、ステップS4に進んで、メモリM1の値が予め設定
されたしきい値kよりも大きいかが判断され、しきい値
kに達しないときには、ステップS5に進んでスピーカ
28からの放音を消し、ステップS6に進んでメモリM
2をクリアし、再びステップS2に戻り、メモリM1の
値がしきい値kに達するまで上記フローを繰り返す。そ
して、メモリM1の値がしきい値kに達し、ステップS
4でメモリM1の値がしきい値kよりも大きいと判断さ
れると、ステップS7に進んでメモリM2にメモリM1
の値からしきい値kを引いたデータ(=M1−k)をス
トアする。
【0015】この後、ステップS8に進んで、マップデ
ータMAP(i)を参照し、予め指定されたマップデー
タMAP(i)からデータDを読み出し、ステップS9
に進んで読み出されたデータDをメモリM3にストア
し、ステップS10に進んでメモリM1の値とメモリM
3の値を掛け合わせる演算を行ない、この演算結果(=
M1×M3)の値をメモリM4にストアする。すなわ
ち、ステップS8からステップS10までのフローは、
ブレスセンサ8で検出されるデータが呼気の流量Qのみ
であるため、呼気の流量Qを元にしてマウスピース2の
噛む力を算出する必要があり、この噛む力をマップデー
タMAP(i)から読み出し、この読み出したデータD
と呼気の流量Qとを掛け合わすことにより、楽音の音高
の決定を可能にする。そして、ステップS11に進ん
で、メモリM4の値に基づいて楽音の音高を決定し、ス
テップS12に進んでメモリM2の値に基づいて楽音の
音量を決定し、この決定された音高および音量で楽音を
スピーカ28から放音させ、ステップS13に進んで電
源がオフであるかを判断し、オフでないときには再びス
テップS2に戻って上記フローを繰り返し、楽音を連続
して放音し、オフのときにはこのフローを終了する。
【0016】ところで、ステップS8でマップデータM
AP(i)からデータDを読み出すマップ参照処理は、
メインフローのステップS7でメモリM2にデータ(=
M1−k)がストアされるとスタートし、図11に示す
ステップS15で、マップデータMAP1〜MAP3の
いずれがキースイッチ部3aの操作によって指定されて
いるかを判断し、ステップS16で指定されたマップデ
ータMAP(i)、例えばマップデータMAP1が指定
されているときには、マップデータMAP1からメモリ
M1の値に対応するアドレスが選択され、このアドレス
に対応するデータDが読み出され、メインフローに戻
り、ステップS9で読み出されたデータDがメモリM3
にストアされる。なお、キースイッチ部3aの操作によ
ってマップデータMAP1〜MAP3のいずれかを選択
指定するスイッチ割込み処理は、図12に示すように、
キースイッチ部3aが操作されると、スタートし、ステ
ップS17でキースイッチ部3aの操作に応じてマップ
データMAP1〜MAP3のいずれかが指定され、指定
されたマップデータMAP(i)のデータがCPU22
に取り込まれ、メインフローに戻る。
【0017】このように、この電子管楽器では、マウス
ピース2を口mにくわえて演奏する際、マウスピース2
をくわえて噛む力を変化させると、マウスピース2のリ
ップ部6が弾性部材9の弾性力に応じて回動し、これに
伴ってリップ部6の先端が呼気流路5内の出没方向に変
位して呼気流路5の隙間Lを変化させるので、呼気流路
5内に吹き込まれる呼気の流速Qを変化させることがで
き、またブレスセンサ8で検出された検出信号に基づい
てCPU22、ROM/RAM23などの楽音制御手段
が楽音の音高および音量を制御する際、マウスピース2
の噛む力と呼気流路5内に吹き込まれた呼気の流速Qと
によって楽音制御手段のマップデータMAP(i)を参
照して楽音の音高を制御するとともに、吹き込まれた呼
気の流速Qで楽音の音量を制御するので、噛む力と呼気
の流速Qのいずれか一方だけで音高を制御する場合に比
べて、急激な音高変化を防ぐことができ、安定した音高
制御ができ、このため人間が話したり口笛を吹いたりす
るような要領で誰でも簡単に演奏ができ、しかも一定の
音高を保つ際には吹き込まれた呼気の流速Qとマウスピ
ース2の噛む力のいずれか一方を選択することができる
ので、安定した音高を保つことができる。
【0018】なお、上記実施形態では、ブレスセンサ8
をリップ部6に設けたが、必ずしもリップ部6に設ける
必要はなく、マウスピース2内の呼気流路5の内壁に設
けてもよい。
【0019】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、管楽器本体の先端に設けられたマウスピースにリッ
プ部を回動可能に設けるとともに、呼気流路内に吹き込
まれた呼気の流速を検出するブレスセンサを設けたか
ら、マウスピースを口にくわえて演奏する際、マウスピ
ースをくわえる力を変化させると、このくわえる力に応
じてマウスピースのリップ部が呼気流路内の出没方向に
回動変位し、これにより呼気流路内に吹き込まれる呼気
の流速を変化させることができ、またブレスセンサで検
出された検出信号に基づいて楽音制御手段が楽音の音高
および音量を制御する際、マウスピースのくわえる力と
呼気流路内に吹き込まれた呼気の流速とで楽音の音高を
制御するとともに、吹き込まれた呼気の流速で楽音の音
量を制御するので、くわえる力と呼気の流速のいずれか
一方だけで音高を制御する場合に比べて、急激な音高変
化を防ぐことができ、安定した音高制御ができ、このた
め人間が話したり口笛を吹いたりするような要領で誰で
も簡単に演奏ができ、しかも一定の音高を保つ際には吹
き込まれた呼気の流速とマウスピースをくわえる力のい
ずれか一方を選択することができるので、安定した音高
を保つことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の電子管楽器の一実施形態の外観斜視
図。
【図2】図1のマウスピースを口にくわえた状態で一部
を断面した図。
【図3】図2のマウスピースの要部を拡大した断面図。
【図4】図3のマウスピースをくわえて噛んだときの状
態を示した断面図。
【図5】図3のブレスセンサを示し、(a)はその分解
斜視図、(b)は(a)のA−A拡大断面図。
【図6】図1の電子管楽器の回路構成を示したブロック
図。
【図7】(a)はブレスセンサで検出された呼気の流速
と音高との関係を示した図、(b)は呼気の流速とマウ
スピースの噛む力との関係を示した図。
【図8】ROM/RAM内に記憶されたマップデータの
一例を示した図。
【図9】ROM/RAM内のメモリエリアを示した図
【図10】図1の電子管楽器のメインフローを示した
図。
【図11】図9のメインフローのマップデータを参照し
てデータを読み出す処理を示した図。
【図12】キースイッチ部の割込み処理を示した図。
【符号の説明】
1 管楽器本体 2 マウスピース 5 呼気流路 6 リップ部 8 ブレスセンサ 9 弾性部材 11 呼気流入部 22 CPU 23 ROM/RAM 24 音源部 L 呼気流路内の隙間 MAP(i) マップデータ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】管楽器本体と、この管楽器本体の先端に設
    けられ、内部に呼気流路が設けられたマウスピースと、
    このマウスピースに回動可能に設けられて前記マウスピ
    ースをくわえる力に応じて前記呼気流路内に出没可能に
    突出するリップ部と、前記呼気流路に吹き込まれた呼気
    の流速を検出するブレスセンサと、このブレスセンサで
    検出された検出信号に基づいて楽音の音高および音量を
    制御する楽音制御手段とを備え、 前記マウスピースを口にくわえて演奏する際、前記リッ
    プ部を前記呼気流路内に向けて回動させる前記マウスピ
    ースのくわえる力と前記呼気流路内に吹き込まれた呼気
    の流速とで楽音の音高を制御するとともに、前記吹き込
    まれた呼気の流速で楽音の音量を制御することを特徴と
    する電子管楽器。
  2. 【請求項2】前記楽音制御手段は、楽音の音高を決定す
    るためのマップデータを備えていることを特徴とする請
    求項1記載の電子管楽器。
  3. 【請求項3】前記リップ部は、弾性部材によって前記呼
    気流路内を広げる方向に向けて付勢されていることを特
    徴とする請求項1または2記載の電子管楽器。
  4. 【請求項4】前記ブレスセンサは、前記リップ部に設け
    られていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに
    記載の電子管楽器。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106667631A (zh) * 2016-12-13 2017-05-17 天津大学 一种呼吸气流控制开关

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN106667631A (zh) * 2016-12-13 2017-05-17 天津大学 一种呼吸气流控制开关

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