JPH1054530A - 熱交換器の通路壁構造及び通路壁の製造方法 - Google Patents

熱交換器の通路壁構造及び通路壁の製造方法

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JPH1054530A
JPH1054530A JP8227601A JP22760196A JPH1054530A JP H1054530 A JPH1054530 A JP H1054530A JP 8227601 A JP8227601 A JP 8227601A JP 22760196 A JP22760196 A JP 22760196A JP H1054530 A JPH1054530 A JP H1054530A
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wall
gap
exhaust gas
passage
metal
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JP8227601A
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Hiroaki Harada
裕昭 原田
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Original Assignee
Mitsui Engineering and Shipbuilding Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 均一な間隙部を金属壁と耐火壁との間に形成
できるとともに、質量の大きい耐火壁を金属壁に対して
しっかりと支持することができ、且つ、金属壁や保持部
材等の腐食を確実に防止して金属壁等の寿命を大幅に延
ばすことができる熱交換器の通路壁構造が求められてい
た。 【解決手段】 空気通路7と排ガス通路5とを分離する
仕切壁20の構造であって、該仕切壁20は外周面21
が空気通路7に接する金属板23と表面32が排ガス通
路5に接するセラミック層26とよりなり、且つ金属板
23の内周面24側とセラミック層26の裏面33側と
の間に第1の間隙部25を形成するとともに、この第1
の間隙部25に金属板23の貫通孔22を連通させて、
排ガス通路5に腐食性成分及びダストを含む燃焼排ガス
2を流す通路壁構造において、金属板23の内周面24
に、セラミック層26を保持する複数のアンカー34を
固定した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃焼装置に設置さ
れて高温の燃焼排ガスにより空気を加熱する熱交換器に
係り、特に、都市ごみを焼却する焼却装置に設置される
熱交換器の通路壁構造及び通路壁の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】都市ごみ,各種産業廃棄物及び汚泥など
廃棄物の排出量は年々増加傾向にあり、その処理に関し
ては近年大きな社会問題になっている。可燃性物質を含
む前記廃棄物の大半は、焼却装置により焼却処理が行わ
れている。これは、他の処理方法に比べて、焼却処理が
最も衛生的であり、また廃棄物の体積を著しく減少させ
るので最終処分が容易になるからである。
【0003】この焼却装置においては、高温の燃焼排ガ
スのエネルギーを有効利用するために、燃焼炉の出口に
熱交換器を設置して、燃焼排ガスにより空気を加熱する
とともに燃焼排ガスを冷却している。前記空気は燃焼や
廃棄物の加熱等に用いられるものであり、この空気が、
熱交換器の燃焼排ガスの流路に多数配設された金属管等
の内部を流れて熱交換されるようになっている。
【0004】ところで、前記都市ごみなど廃棄物には、
塩化ビニルなどプラスチック類,紙類,厨芥類,ゴム皮
革類,及び金属類など種々のものが混在している。この
ため、前記廃棄物の焼却により発生する燃焼排ガスの中
には、高濃度の煤塵,塩素ガス(Cl2 ),塩化水素
(HCl)等の腐食性成分,更に、濃度的にはそれほど
高くないが、硫黄酸化物(SOx)や有機酸等の腐食性
成分も含まれている。この高温の燃焼排ガスが前記金属
管等に直接接触すると、燃焼排ガス中の腐食性成分が鋼
と反応して金属管を激しく腐食させ、また、高温で溶融
しているダストが金属管に付着して前記腐食をさらに促
進させることになる。
【0005】そこで、金属管が燃焼排ガスに直接接触す
ることを避けて腐食の急激な進行を抑えるために、従来
は、金属管の燃焼排ガス側の表面に熱伝導性の良いセラ
ミック製の耐火壁を所定厚さ塗布して、金属管の代わり
にこの耐火壁を燃焼排ガスに直接接触させる場合があっ
た。ところが、前記耐火壁は多孔質であるので、燃焼排
ガスが耐火壁の表面から徐々に内部に浸入してやがて金
属管に接することになる。即ち、塩化水素など腐食性成
分を含む燃焼排ガスが、耐火壁の内部を通って金属管表
面に接する。そのため、この耐火壁では、金属管と燃焼
排ガスとの接触を完全に遮断することは困難であった。
【0006】また、この時の金属管表面の温度が約30
0℃以上乃至約350℃以上の場合には、いわゆる高温
ガス腐食が発生して金属管の腐食が急激に進行すること
が知られている。そのため、熱交換器で空気を加熱する
時に、金属管を高温ガス腐食から保護するには、約25
0乃至約300℃が出口空気温度の上限であり、これ以
上の高温度の加熱空気を得ることは不可能であった。
【0007】そこで、本出願人は、本発明の関連技術と
して実開平6−40668号公報に示される熱交換器を
既に提案している。この熱交換器では、高温低圧の燃焼
排ガスが流れる排ガス通路と、低温高圧の空気が流れる
空気通路とを仕切壁により仕切り、仕切壁を、所定位置
に配列された複数の貫通孔を有し且つ外周面が空気に接
触する伝熱材と、この伝熱材の内周面に取付けられ燃焼
排ガスに接触する多孔質材とにより構成している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この熱
交換器においては、多孔質材が伝熱材に直接密着してお
り、また、多孔質材の密度は全体が均一とは限らず、そ
の内部の空洞の存在の割合即ち空洞率にばらつきがある
のは避けられない。したがって、この熱交換器では、空
気を多孔質材の内部全体にわたって排ガス通路方向に向
けて均一に流すことはかなり難しい。特に、低空洞率の
部分では空気が流れにくいので、腐食性成分を含む燃焼
排ガスが伝熱材の方向に逆流して伝熱材を腐食させる恐
れがある。
【0009】さらに、本出願人は、本発明の関連技術と
して特開平8−94051号公報に示される空気加熱器
を提案している。この空気加熱器では、伝熱外管の外側
を耐火材製保護管で覆い、伝熱外管と保護管との間に間
隙を設けている。そして、保護管の下端に配設されたあ
り穴と伝熱外管の下端の突起の係合により、保護管を伝
熱外管に支持している。
【0010】ところが、この場合には、保護管の下端の
みが伝熱外管に対して支持されているので、保護管を伝
熱外管に対して正確に位置決めすることが困難であり、
その結果、間隙の寸法が不均一になって、場所によって
は伝熱外管と保護管とが接触して間隙が確保できないと
いう可能性があった。また、耐火材製の保護管は質量が
大きいので、伝熱外管の外方に間隙を介して配設された
保護管の支持力が不足して保護管が不安定になる恐れが
あった。さらに、保護管の下端のみを支持しているの
で、この空気加熱器は軸方向が鉛直になるように配設し
なければならず、水平方向や斜め方向への取付けができ
ず取付け方向に制約があった。
【0011】本発明は、斯かる課題を解決するためにな
されたもので、均一な間隙部を金属壁と耐火壁との間に
形成でき、また、質量の大きい耐火壁を金属壁に対して
しっかりと支持できる熱交換器の通路壁構造及びその製
造方法を提供することを目的とする。また、本発明の他
の目的は、金属壁や保持部材等の腐食を確実に防止して
金属壁等の寿命を大幅に延ばし、且つ、熱交換器の構造
を簡単にして容易に製造できるようにすることである。
さらに、本発明の他の目的は、金属壁を高温にしても腐
食せず、従来よりも大量の熱量を熱交換して空気を高温
に加熱して装置全体のエネルギー効率を向上させること
である。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係る熱交換器の
通路壁構造は、空気通路と排ガス通路とを分離する仕切
壁の構造であって、該仕切壁は一方の面が前記空気通路
に接する金属壁と一方の面が前記排ガス通路に接する耐
火壁とよりなり、且つ前記金属壁の他方の面側と前記耐
火壁の他方の面側との間に第1の間隙部を形成するとと
もに、この第1の間隙部に前記金属壁の貫通孔を連通さ
せて、前記排ガス通路に腐食性成分及びダストを含む燃
焼排ガスを流す通路壁構造において、前記金属壁の前記
他方の面に、前記耐火壁を保持する複数の保持部材を固
定した。なお、前記保持部材と前記耐火壁との間に、前
記第1の間隙部に連通する第2の間隙部を形成するのが
好ましい。
【0013】本発明に係る熱交換器の通路壁の製造方法
は、一方の面が前記空気通路に接する金属壁と一方の面
が前記排ガス通路に接する耐火壁とを有する仕切壁によ
り、空気通路と排ガス通路とを分離し、且つ前記金属壁
の他方の面側と前記耐火壁の他方の面側との間に第1の
間隙部を形成するとともに、前記第1の間隙部に前記金
属壁の貫通孔を連通させて、前記排ガス通路に腐食性成
分及びダストを含む燃焼排ガスを流し、前記金属壁の前
記他方の面に、前記耐火壁を保持する複数の保持部材を
固定する熱交換器の通路壁を製造する方法であって、前
記金属壁の前記他方の面全体に、ビニルシート若しくは
紙テープをかぶせるか又はタール若しくは塗料を塗布す
ることにより介装部材を配した後、前記金属壁上の前記
介装部材上の全面に、水を加えたキャスタブル材を所定
の厚みに塗布又は吹き付け施工し、その後加熱して、前
記キャスタブル材を乾燥するとともに焼成して前記耐火
壁を形成することにより前記介装部材を除去して、この
介装部材の除去部分に前記第1の間隙部を形成する。
【0014】なお前記製造方法に加えて、好ましい方法
としては、前記保持部材と前記耐火壁との間に、前記第
1の間隙部に連通する第2の間隙部を形成した通路壁の
製造方法であって、前記保持部材を前記金属壁に溶接固
定する前又は後に、前記保持部材に塩化ビニル製の絶縁
テープを巻き付けるか、ビニルホースを短く切ってかぶ
せるか、又は水性塗料を塗布するか若しくは前記保持部
材を水性塗料の原液中に漬けることにより介装部材を配
した後、前記キャスタブル材の前記施工を行い、その後
加熱して、前記キャスタブル材を乾燥するとともに焼成
して前記耐火壁を形成することにより前記介装部材を除
去して、この介装部材の除去部分に前記第2の間隙部を
形成する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明における実施の形態
の一例を、図1乃至図10を参照して説明する。まず初
めに、都市ごみ,各種産業廃棄物,シュレッダーダスト
及び汚泥など廃棄物を焼却処理するための焼却装置のプ
ロセスを説明する。図4はこのプロセスを示すブロック
図であり、このプロセスには本発明に係る熱交換器が設
置され、燃焼溶融炉を用いて廃棄物を焼却処理してい
る。
【0016】図4に示すように、都市ごみなど廃棄物B
は、受入前処理設備(図示せず)により、受入れ,破
砕,貯蔵,混合等の各処理がなされたのち投入ホッパに
供給され、この投入ホッパから供給装置により燃焼溶融
工程の燃焼溶融炉1に送られ、高温の炉内で燃焼され
る。燃焼溶融炉1からは燃焼排ガス2が排出され、一
方、高温の溶融炉1内で溶融された溶融灰3は、炉底か
らこのプロセスの系外に排出されて再利用可能な溶融ス
ラグとして回収される。
【0017】燃焼溶融炉1の排ガス出口には、本発明に
係る熱交換器4が取付けられている。熱交換器4は、塩
化水素など腐食性成分及びダストを含む高温低圧(例え
ば、ガス入口温度T1 =約800乃至約1500℃,ガ
ス入口圧力P1 =約−100乃至約−4900Pa)の
燃焼排ガス2が流れる排ガス通路5と、燃焼排ガス2よ
り相対的に低温高圧(例えば、空気入口温度T3 =約0
乃至約300℃,空気入口圧力P3 =約+1000乃至
約+10000Pa)の空気6が流れる空気通路7とを
仕切壁により仕切って分離し、燃焼排ガス2から空気6
に熱を伝えるようにしている。
【0018】熱交換器4により温度T2 (例えば、約5
00乃至約1300℃)まで冷却された圧力P2 の燃焼
排ガス8は、廃熱ボイラ9によりさらに熱回収された
後、吸引ブロワを備える排ガス処理工程10に送られ
る。そして、燃焼排ガス8は、排ガス処理工程10によ
り、ダストの捕集,有害物質の除去及び白煙防止等の各
種処理がなされた後、煙突11から大気中に排出され
る。空気6は、燃焼空気ブロワ12から吐出されて熱交
換器4に供給される。燃焼空気ブロワ12から吐出され
る温度T3 ,圧力P3 の空気6は、熱交換器4により加
熱されて、空気出口温度T4 が約300乃至約600
℃,空気出口圧力P4が約+500乃至約+9500P
aの高温空気13となって燃焼溶融炉1の内部に流れ込
んで燃焼用空気として利用される。
【0019】(第1の実施形態)次に、第1の実施形態
に係る熱交換器4について、さらに詳細に説明する。図
5は本発明に係る熱交換器4の縦断面図、図6は図5の
VI−VI線による横断面図である。図5及び図6に示
すように、全体が断面矩形状をなす熱交換器4の中央部
には断面矩形の排ガス通路5が大きく形成され、排ガス
通路5の周囲には仕切壁20で仕切られた空気通路7
が、断面矩形環状に配設されている。
【0020】仕切壁20は、所定位置に配列された複数
の貫通孔22(後述する図1乃至図3参照)を有すると
ともに一方の面(即ち、外周面21)が空気6に接触す
る熱伝導率の良い金属壁としての金属板23と、金属板
23の他方の面(即ち、内周面24)側の全体に第1の
間隙部25(図1)を介して配設され、表面が燃焼排ガ
ス2に接触する耐火壁である多孔性のセラミック層26
とを備えている。
【0021】セラミック層26としては、熱伝導性がよ
く耐熱性のあるたとえば炭化硅素(SiC)のキャスタ
ブル耐火物を、金属板23の内周面24側の全面に、約
10乃至約50mmの厚みで塗布又は吹き付け施工により
取付けるのが好ましい。なお、セラミック層26とし
て、高アルミナ質耐火物やクロミア質耐火物を用いても
よい。セラミック層26の内部には無数の空隙(即ち、
空洞)が存在しており、この空洞を介してセラミック層
26の内部を気体が通過できるような構造になってい
る。セラミック層26を金属板23の内周面24側に配
設することにより、腐食性成分を有する高温の燃焼排ガ
ス2が金属板23に直接触れないようにして、腐食の急
激な進行を防止している。
【0022】空気通路7は、金属板23と、金属板23
に対して所定の間隔を有して外方に配設された外壁板2
7との間に形成されている。空気通路7の下端部28
は、供給された空気6の圧力を均一にして空気通路7の
全体にわたって空気を均一に流すための下部空気室29
に連通している。空気通路7の上端部30は、熱交換さ
れて得られた高温空気13の圧力を均一にして空気通路
7の全体から空気を均一に排出させるための上部空気室
31に連通している。
【0023】次に、図1乃至図3に示すような熱交換器
4の通路壁構造について説明する。図1は本発明に係る
熱交換器4の部分拡大断面図、図2は図1のII−II
線による横断面図、図3は図1の金属板の表面の一部分
を示す正面図である。図1乃至図3に示すように、熱交
換器4においては、空気6の通路7に接する金属板23
に複数の貫通孔22を所定位置に配列して穿設し、一方
の面(表面32)が燃焼排ガス2の通路5に接するセラ
ミック層26を、金属板23の内周面24側に配設して
いる。そして、熱交換器4の使用状態で、金属板23の
内周面24全体とセラミック層26の他方の面(裏面3
3)全体との間に所定寸法(好ましくは、1乃至3mm)
の第1の間隙部25を形成してこの間隙部25を貫通孔
22に連通させている。なお、貫通孔22を有する金属
板23は、上述のような板材でもよいが、貫通孔22と
同等の開口を有するものであれば網目状の板材等であっ
てもよい。
【0024】金属板23の内周面24には、所定位置に
配列されて第1の間隙部25を形成するようにセラミッ
ク層26を保持する複数の保持部材としてのアンカー3
4が固定されている。仕切壁20を構成するアンカー3
4は鉄製でV形棒状をなしており、その根元部が金属板
23に溶接により固定され、本体部がセラミック層26
内に埋設されてセラミック層26をしっかりと保持して
位置決めしている。熱交換器4の使用状態で、アンカー
34の表面全体とセラミック層26との間に、第1の間
隙部25に連通する所定寸法(好ましくは、1乃至3m
m)の第2の間隙部35が形成されている。なお、この
第2の間隙部35を形成しない場合であってもよい。
【0025】第1,第2の間隙部25,35を形成する
方法としては、まず初めに、ビニルシートやビニルテー
プやビニルホースなどビニル樹脂,紙テープ,タール,
又は塗料等を予め巻き付けるか又は塗布することにより
介装部材を配する。具体的には、セラミック層26を形
成する前に予め金属板23の内周面24全体に塩化ビニ
ル製のビニルシートをかぶせるか又は内周面24全体に
水性塗料を塗布する。一方、アンカー34には、金属板
23への溶接固定の前又は後に、塩化ビニル製の絶縁テ
ープを巻き付けるか、市販品の水道用ビニルホースなど
ビニルホースを短く切ってかぶせるか、又は水性塗料を
塗布するか若しくはアンカー34を水性塗料の原液中に
漬ける。
【0026】次いで、金属板23上の前記ビニルシート
等(即ち、介装部材)の上の全面に、水を加えた炭化珪
素のキャスタブル材(又は、高アルミナ質,若しくはク
ロミア質のキャスタブル)を所定の厚みに塗布又は吹き
付け施工した後、例えば、約500乃至約600℃まで
加熱して、キャスタブル材を乾燥するとともに焼成する
ことにより、セラミック層26を形成する。すると、前
記ビニルシート等は約150℃以上乃至約200℃以上
で溶けて気化することにより除去され、このビニルシー
ト等の除去部分に第1,第2の間隙部25,35が形成
される。
【0027】ところで、アンカー34の方がセラミック
層26より熱膨張率が大きいが、常温(例えば、20
℃)の状態で、アンカー34とセラミック層26との間
に予め隙間を設けておけば、熱交換器使用時に熱交換器
4が高温になって、アンカー34の方がセラミック層2
6より大きく膨張しても、熱膨張率の差を前記隙間で吸
収することができる。したがって、加熱冷却時に熱膨張
率の差により構造体に応力が発生することがなくなり、
セラミック層26に亀裂や破損が発生することを防止で
きる。
【0028】また、前記熱膨張率の差に対する配慮に加
えて、熱交換器使用時に第2の間隙部35が所定寸法に
なるように、前記常温の状態での前記隙間を予め大きく
とっておくのが好ましい。このようにすれば、熱交換器
使用時に熱交換器4が加熱されて高温になっても、前記
熱膨張率の差の吸収ができることに加えて、アンカー3
4の表面全体とセラミック層26との間に常に第2の間
隙部35が形成される。その結果、第2の間隙部35と
第1の間隙部25とは連通状態を維持することになる。
【0029】仕切壁20により仕切られた空気通路7を
流れる空気6と、排ガス通路5を流れる燃焼排ガス2と
を比較すると、空気6の方が燃焼排ガス2より相対的に
圧力が高い。したがって、空気通路7内の高圧の空気6
は、圧力差を推進力として貫通孔22と第1の間隙部2
5を通ってセラミック層26内に浸入する。また、第2
の間隙部35が形成されている場合には、空気6の一部
は、第1の間隙部25からアンカー34まわりの第2の
間隙部35に流れて、そこからセラミック層26内に侵
入する。次いで、空気6は、セラミック層26内の空洞
を矢印Dに示すように排ガス通路5の方向に流れて、最
終的にはセラミック層26の表面32に到達した後、排
ガス通路5内に流出して燃焼排ガス2と混合される。
【0030】このように、本実施形態によれば、金属板
23に対して第1の間隙部25を介して配設された質量
の大きいセラミック層26を、複数のアンカー34によ
り所定位置にしっかりと支持しているので、セラミック
層26を支持する力が大きくなり安定化するとともに、
微小な間隙部(例えば、1乃至3mmの間隙部)25を常
に均一に確保することができる。
【0031】また、セラミック層26内にはその全体に
わたって排ガス通路5方向への空気の流れがあるので、
燃焼排ガス2がセラミック層26内に浸入して金属板2
3やアンカー34の方向に流れようとしても、燃焼排ガ
ス2は矢印D方向の空気の流れにより押し戻されてしま
う。したがって、燃焼排ガス2はセラミック層26内に
侵入することは殆どなく、金属板23やアンカー34に
は接触しない。その結果、金属板23やアンカー34
が、燃焼排ガス2に含まれている腐食性成分により腐食
することはなくなり、これら部材23,34の寿命を大
幅に延ばすことができる。
【0032】本実施形態においては、燃焼排ガス2がセ
ラミック層26内に侵入しないので、燃焼排ガスに含ま
れているダストがセラミック層26の表面32に付着す
ることがなく、常にこの表面32がクリーンな状態に保
たれる。したがって、金属板23に析出腐食が起こるこ
とはなく、伝熱効率が低下する恐れもない。具体的に
は、本実施形態によれば金属板23やアンカー34の寿
命が延びるので、10年以上の使用に十分に耐えること
ができ、熱交換器4の寿命を大幅に向上させることがで
きる。
【0033】また、第1の間隙部25が形成されている
ので、となりあう貫通孔22と貫通孔22との間に、セ
ラミック層26内を空気が流れない部分が生じることが
なく、しかもセラミック層26の空洞率が不均一であっ
ても燃焼排ガス2が逆流して金属板23に接触すること
はない。したがって、直径(孔径)dの各貫通孔22の
間のピッチe,fを前記関連技術(実開平6−4066
8号公報)の熱交換器の場合より大きくして、貫通孔2
2の数を減らすことができる。これにより、貫通孔22
の穿設作業が簡略化されるので、熱交換器4の製造が容
易になる。
【0034】図7は本発明に係る熱交換器に関する実験
を示している。図示するように、金属板50に複数の貫
通孔51を穿設し、耐火壁(例えば、炭化珪素のキャス
タブル耐火物)52と金属板50との間に所定寸法(例
えば、寸法h=2乃至3mm)の間隙部53を形成して、
間隙部53を貫通孔51に連通させている。したがっ
て、金属板50の裏面50a側の空気室54に空気55
を供給した場合に、貫通孔51を通った空気55は、間
隙部53が圧力室の機能を発揮することにより間隙部5
3でほぼ均一の圧力になった後、耐火壁52の内部を上
方に均一に流れる。これは、耐火壁52の表面52aに
塗布した石鹸水の泡56が、表面52a全体で均一に発
生することからも確認された。
【0035】(第2の実施形態)図8及び図9は、本発
明の第2の実施形態に係る熱交換器60を示す図であ
る。図8は図6相当の横断面図、図9は図8の部分拡大
断面図であり、熱交換器60の縦断面構造は図5に示す
構造とほぼ同様である。なお、第1の実施形態の構成部
材と同一又は相当部分には同一符号を付してその説明を
省略する。
【0036】本実施形態の熱交換器60も、第1実施形
態と同様に、腐食性成分及びダストを含む高温低圧の燃
焼排ガス2(図4)が流れる排ガス通路5と、燃焼排ガ
ス5より相対的に低温高圧の空気6(図4)が流れる空
気通路66とを仕切壁61により仕切って分離し、燃焼
排ガス2から空気6に熱を伝える熱交換器である。仕切
壁61は、所定位置に配列された複数の貫通孔68を有
するとともに一方の面(内面62)が空気6に接触する
金属壁である金属管63と、金属管63の他方の面(外
面64)側に配設されて一方の面(表面32)が燃焼排
ガス2に接触する耐火壁である多孔性のセラミック層6
5と、セラミック層65を保持する複数の保持部材とし
てのアンカー70とを備えている。そして、熱交換器4
の使用状態で、金属管63の外面64全体とセラミック
層65の他方の面(裏面65a)全体との間に第1の間
隙部69を形成してこの間隙部69を貫通孔68に連通
させている。
【0037】図示するように、前記熱交換器4と同様
に、この熱交換器60も全体断面がほぼ矩形状をなして
おり、排ガス通路5は熱交換器60の中央部に大きく形
成されている。金属壁として使用されている複数の金属
管63は、内部が空気通路66になり、熱交換器60の
排ガス通路5の周囲に縦方向に向けて多数並設され、各
金属管63は接続板67により相互に接続固定されてい
る。金属管63には、必要な複数の貫通孔68が所定位
置に穿設されている。例えば、全ての金属管63に複数
の貫通孔68をそれぞれ穿設してもよいが、図9に示す
ように、貫通孔68が形成された金属管63と、貫通孔
68が形成されていない金属管63とを交互に並設すれ
ば、貫通孔68を形成すべき金属管63の本数が少なく
なるので、貫通孔68の穿設作業が簡略化される。セラ
ミック層65と金属管63との間,及びセラミック層6
5と接続板67との間には、貫通孔68に連通する第1
の間隙部69が形成されている。
【0038】セラミック層65は第1実施形態のセラミ
ック層26と同様な材質である。セラミック層65は、
金属管63と接続板67の両方又はいずれか一方の所定
位置に配設されて固定された複数の保持部材としてのア
ンカー70により、排ガス通路5側に保持されている。
アンカー70は鉄製の板状片であるが、V形の棒状体で
あってもよい。本実施形態では、アンカー70の根元部
が金属管63の外面64に溶接固定され、アンカー70
の本体部がセラミック層65内に埋設されている。これ
により、セラミック層65が金属管63に強固に保持さ
れるとともに、第1の間隙部69が常に所定寸法(例え
ば、1乃至3mm)に確保される。また、熱交換器60の
使用状態で、アンカー70の表面全体とセラミック層6
5との間に、第1の間隙部69に連通する所定寸法(例
えば、1乃至3mm)の第2の間隙部71が形成されてい
る。第1,第2の間隙部69,71を形成する方法は、
第1実施形態での第1,第2の間隙部25,35を形成
する方法と同じである。
【0039】熱交換器が加熱された状態で第2の間隙部
71が形成されているので、使用時に熱交換器60が高
温になっても、アンカー70とセラミック層65との前
記熱膨張率の差の吸収ができることに加えて、アンカー
70の表面全体とセラミック層65との間に常に隙間が
形成される。その結果、第2の間隙部71と第1の間隙
部69とは連通状態を維持することになる。
【0040】空気通路66内の空気6は、圧力差を推進
力として貫通孔68と第1の間隙部69を通ってセラミ
ック層65内に浸入する。また、空気6の一部は、第1
の間隙部69からアンカー70まわりの第2の間隙部7
1に流れて、そこからセラミック層65内に侵入する。
次いで、空気6は、セラミック層65内の空洞を矢印E
に示すように排ガス通路5の方向に流れ、やがて、排ガ
ス通路5内に流出する。
【0041】このように、セラミック層65内には排ガ
ス通路5方向への空気の流れがあるので、燃焼排ガス2
がセラミック層65内に浸入して金属管63と接続板6
7の方向に流れようとしても、燃焼排ガス2は矢印E方
向の空気の流れにより押し戻されてしまう。したがっ
て、燃焼排ガス2がセラミック層65内に侵入すること
は殆どなく、金属管63,接続板67及びアンカー70
には接触しない。その結果、金属管63,接続板67及
びアンカー70が、燃焼排ガス2に含まれている腐食性
成分により腐食することはなくなり、これらの部材6
3,67,70の寿命を大幅に延ばすことができる。
【0042】第1,第2の間隙部69,71を形成し、
アンカー70でセラミック層65をしっかりと支持して
いるので、第1の実施形態と同様な作用効果を奏する。
なお、従来は燃焼排ガス2のセラミック層65内への侵
入によるアンカー70の腐食が激しかったことから、ア
ンカー70の腐食防止のためにアンカー70をキャスタ
ブルにより覆っていた。これに対して、第2実施形態で
は、上述のように常に空気の一部が第2の間隙部71か
らセラミック層65内を排ガス通路5の方向に流れるの
で、燃焼排ガス2のセラミック層65内への侵入とアン
カー70への接触を防止できる。その結果、腐食防止用
の前記キャスタブルは不要になるので、熱交換器の構造
が簡単になり、製造が容易になる。
【0043】(第3の実施形態)図10は、本発明の第
3の実施形態に係る熱交換器80を示す部分断面図であ
る。なお、第1の実施形態の構成部材と同一又は相当部
分には同一符号を付してその説明を省略する。この熱交
換器80では、第1の実施形態で示した熱交換器4の排
ガス通路5の内部に、熱交換器4と同軸的に空気加熱器
81を配設している。なお、熱交換器4の代わりに第2
の実施形態の熱交換器60を用いてもよい。
【0044】空気加熱器81は、先端が開放された金属
製伝熱内管82と、伝熱内管82を覆うように、伝熱内
管82と同軸的に、且つ伝熱内管82との間に空気通路
83を設けて配置されるとともに先端が封止された金属
壁である金属製伝熱外管84と、伝熱外管84を覆うよ
うに、伝熱外管84と同軸的に、且つ先端が封止された
耐火壁85とを有している。内面が空気通路83に接す
る伝熱外管84と、外面が排ガス通路5に接する耐火壁
85とにより、空気通路83と排ガス通路5とを分離す
る仕切壁86を構成している。
【0045】伝熱外管84の外面と耐火壁85の内面と
の間に第1の間隙部87を形成するとともに、伝熱外管
84には、第1の間隙部87に連通する複数の貫通孔8
8を穿設している。耐火壁85の先端の封止端部89の
内面にはあり穴90a,90bが形成され、一方、伝熱
外管84の先端の封止端部91の外面には、あり穴90
a,90bにそれぞれ係合可能な突起部92a,92b
が設けられている。耐火壁85の先端部は、あり穴90
a,90bと突起部92a,92bとの係合により、伝
熱外管84に対して位置決めされている。
【0046】伝熱外管84の外面には、耐火壁85を保
持するための複数の保持部材であるアンカー93が溶接
固定されているので、伝熱外管84と耐火壁85との間
には微小な第1の間隙部87が均一に形成される。ま
た、この第1の間隙部87を形成しても、質量の大きい
耐火壁85は伝熱外管84にしっかりと保持される。ア
ンカー93と耐火壁85との間には、第1の間隙部87
に連通する第2の間隙部94が形成されている。なお、
第1,第2の間隙部87,94を形成する方法は、第1
の実施形態で説明した方法と同じである。第3の実施形
態によれば、空気加熱器81の熱交換で空気を加熱して
いるので、排ガスの有する熱エネルギーを更に有効に回
収して、装置全体のエネルギー効率を向上させることが
できる。また、第1,第2の実施形態と同様の作用効果
をも奏する。
【0047】上述のように、本発明の通路壁構造によれ
ば、金属壁に複数の保持部材を固定し、この保持部材に
より耐火壁を金属壁に対して保持するようにしたので、
金属壁と耐火壁との間に微小な間隙部を常に均一に確保
することができる。また、金属壁と耐火壁との間に間隙
部を設けても、質量の大きい耐火壁を金属壁に対してし
っかりと支持できるので、熱交換器を鉛直方向のほか水
平方向や斜め方向に設置することが可能になり、熱交換
器の取付け方向の制約がなくなる。さらに、熱伝導率の
よい鉄製の多数のアンカー(保持部材)を金属板等に固
定したので、アンカーが燃焼排ガスにより加熱されてそ
の熱が金属板等に伝わることになり、熱交換器の伝熱効
率が向上する。
【0048】なお、前記各実施形態では、熱交換器によ
り燃焼溶融炉1の燃焼用空気6を加熱する場合を示した
が、熱交換器により加熱される空気はこれに限られず、
例えば、熱分解ドラム(図示せず)の加熱用空気やその
他の空気であってもよい。各実施形態では、第1,第2
の間隙部を形成する場合を示したが、第1の間隙部のみ
を形成して、第2の間隙部を形成しない場合であっても
よい。また、本発明の熱交換器は、前記各実施形態のよ
うに全体が断面矩形状のほか、断面が円形状,多角形
状,楕円形状等であってもよい、なお、各図中同一符号
は同一又は相当部分を示す。
【0049】
【発明の効果】本発明に係る熱交換器の通路壁構造は上
述のように構成したので、均一な間隙部を金属壁と耐火
壁との間に形成できるとともに、質量の大きい耐火壁を
金属壁に対してしっかりと支持することができる。ま
た、金属壁や保持部材等の腐食を確実に防止して金属壁
等の寿命を大幅に延ばすことができ、且つ、熱交換器の
構造を簡単にして容易に製造することができる。さら
に、金属壁を高温にしても腐食しないので、従来よりも
大量の熱量を熱交換して空気を高温に加熱することがで
きることになり、装置全体のエネルギー効率を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1乃至図7は本発明の第1の実施形態を説明
するための図である。図1は本発明に係る熱交換器の部
分拡大断面図であり、金属板に貫通孔を穿設した場合を
示している。
【図2】図1のII−II線による横断面図である。
【図3】図1の金属板の表面の一部分を示す正面図であ
る。
【図4】本発明に係る熱交換器が設置された焼却装置の
プロセスを示すブロック図である。
【図5】本発明に係る熱交換器の縦断面図である。
【図6】図5のVI−VI線による横断面図である。
【図7】本発明者が行った熱交換器に関する実験を説明
するための断面図である。
【図8】図8及び図9は本発明の第2の実施形態に係る
熱交換器を示す図で、図8は図6相当の横断面図であ
る。
【図9】図8の部分拡大断面図である。
【図10】本発明の第3の実施形態に係る熱交換器の部
分拡大断面図である。
【符号の説明】
2 燃焼排ガス 4,60,80 熱交換器 5 排ガス通路 6 空気 7,66,83 空気通路 20,61,86 仕切壁 21 外周面(金属壁の一方の面) 22,68,88 貫通孔 23 金属板(金属壁) 24 内周面(金属壁の他方の面) 25,69,87 第1の間隙部 26,65 セラミック層(耐火壁) 32 セラミック層の表面(耐火壁の一方
の面) 33 セラミック層の裏面(耐火壁の他方
の面) 34,70,93 アンカー(保持部材) 35,71,94 第2の間隙部 62 内面(金属壁の一方の面) 63 金属管(金属壁) 64 外面(金属壁の他方の面) 65a セラミック層の裏面(耐火壁の他方
の面) 84 金属製伝熱外管(金属壁) 85 耐火壁

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 空気通路と排ガス通路とを分離する仕切
    壁の構造であって、該仕切壁は一方の面が前記空気通路
    に接する金属壁と一方の面が前記排ガス通路に接する耐
    火壁とよりなり、且つ前記金属壁の他方の面側と前記耐
    火壁の他方の面側との間に第1の間隙部を形成するとと
    もに、この第1の間隙部に前記金属壁の貫通孔を連通さ
    せて、前記排ガス通路に腐食性成分及びダストを含む燃
    焼排ガスを流す通路壁構造において、 前記金属壁の前記他方の面に、前記耐火壁を保持する複
    数の保持部材を固定したことを特徴とする熱交換器の通
    路壁構造。
  2. 【請求項2】 前記保持部材と前記耐火壁との間に、前
    記第1の間隙部に連通する第2の間隙部を形成したこと
    を特徴とする請求項1に記載の熱交換器の通路壁構造。
  3. 【請求項3】 一方の面が前記空気通路に接する金属壁
    と一方の面が前記排ガス通路に接する耐火壁とを有する
    仕切壁により、空気通路と排ガス通路とを分離し、且つ
    前記金属壁の他方の面側と前記耐火壁の他方の面側との
    間に第1の間隙部を形成するとともに、この第1の間隙
    部に前記金属壁の貫通孔を連通させて、前記排ガス通路
    に腐食性成分及びダストを含む燃焼排ガスを流し、前記
    金属壁の前記他方の面に、前記耐火壁を保持する複数の
    保持部材を固定する熱交換器の通路壁の製造方法であっ
    て、 前記金属壁の前記他方の面全体に、ビニルシート若しく
    は紙テープをかぶせるか又はタール若しくは塗料を塗布
    することにより介装部材を配した後、 前記金属壁上の前記介装部材上の全面に、水を加えたキ
    ャスタブル材を所定の厚みに塗布又は吹き付け施工し、 その後加熱して、前記キャスタブル材を乾燥するととも
    に焼成して前記耐火壁を形成することにより前記介装部
    材を除去して、この介装部材の除去部分に前記第1の間
    隙部を形成することを特徴とする熱交換器の通路壁の製
    造方法。
  4. 【請求項4】 前記保持部材と前記耐火壁との間に、前
    記第1の間隙部に連通する第2の間隙部を形成した通路
    壁の製造方法であって、 前記保持部材を前記金属壁に溶接固定する前又は後に、
    前記保持部材に塩化ビニル製の絶縁テープを巻き付ける
    か、ビニルホースを短く切ってかぶせるか、又は水性塗
    料を塗布するか若しくは前記保持部材を前記水性塗料の
    原液中に漬けることにより介装部材を配した後、 前記キャスタブル材の前記施工を行い、 その後加熱して、前記キャスタブル材を乾燥するととも
    に焼成して前記耐火壁を形成することにより前記介装部
    材を除去して、この介装部材の除去部分に前記第2の間
    隙部を形成することを特徴とする請求項3に記載の熱交
    換器の通路壁の製造方法。
JP8227601A 1996-03-29 1996-08-10 熱交換器の通路壁構造及び通路壁の製造方法 Withdrawn JPH1054530A (ja)

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TW086103927A TW330236B (en) 1996-03-29 1997-03-27 High temperature air heating device and waste material processing apparatus
US09/142,432 US20020005152A1 (en) 1996-03-29 1997-03-31 High temperature air heater and waste treatment equipment
PCT/JP1997/001098 WO1997037185A1 (fr) 1996-03-29 1997-03-31 Unite de chauffage de l'air a haute temperature et installations de traitement des dechets
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CN97193523A CN1215468A (zh) 1996-03-29 1997-03-31 加热高温气流的装置和处理废物的设备
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010091219A (ja) * 2008-10-10 2010-04-22 Hitachi Zosen Corp 腐食性ガス用熱交換器
JP2013019635A (ja) * 2011-07-13 2013-01-31 Hitachi Zosen Corp 熱交換装置
JP2013036634A (ja) * 2011-08-04 2013-02-21 Hitachi Zosen Corp 熱交換装置
JP2015215157A (ja) * 2015-06-02 2015-12-03 日立造船株式会社 熱交換装置

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