JPH1053153A - Hst式ミッション装置の操作機構 - Google Patents

Hst式ミッション装置の操作機構

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JPH1053153A
JPH1053153A JP21168496A JP21168496A JPH1053153A JP H1053153 A JPH1053153 A JP H1053153A JP 21168496 A JP21168496 A JP 21168496A JP 21168496 A JP21168496 A JP 21168496A JP H1053153 A JPH1053153 A JP H1053153A
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hst
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Shigemi Hidaka
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 クローラ式作業機の旋回操向操作を丸形操向
ハンドルにより可能とすべく、旋回用の油圧式無段変速
機構を設け、該旋回用の油圧式無段変速機構の正逆回転
により、差動機構を作動させて、左右のクローラの正逆
回転と変速を行うように構成した。 【解決手段】 旋回用HST式無段変速機構(28)を
設け、丸形操向ハンドル(19)により斜板(146)
を操作し、旋回用HST式無段変速機構の回転を変え、
差動機構(33)を作動させて、旋回操向を行う機構に
おいて、斜板を操作する旋回サーボ機構(T2)を、ピ
ストン(P2)とスプール(S2)と自動旋回制御バル
ブ(V1)と旋回手動制御バルブにより構成し、前記ピ
ストンの一方に、旋回手動制御バルブからの圧油を供給
して、ピストンを強制的に摺動させ、ピストンに連動し
て斜板を回動操作すべく構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クローラ式作業機
において操向旋回を旋回用のHST式無段変速機構と差
動機構により行う技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来からクローラ式作業機において、走
行駆動をHST式無段変速機構(例えば実開昭60−8
9454号公報参照)により行う技術は公知とされてい
るのである。しかし、操向旋回を旋回用の油圧式無段変
速機構と差動機構により行う技術は無かったのである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、クローラ式
作業機の旋回操向操作を丸形操向ハンドルにより可能と
すべく、旋回用の油圧式無段変速機構を設け、該旋回用
の油圧式無段変速機構の正逆回転により、差動機構を作
動させて、左右のクローラの正逆回転と変速を行うよう
に構成したものである。このような、旋回用の油圧式無
段変速機構による旋回操向機構において、従来からフィ
ットステアリングと呼ばれている、僅かな操向切換操作
が、操向検出センサからの信号により行う制御の為と、
手動の微小操向制御の為に、必要となるのであるが、本
発明は、このような微小操向旋回機構を、旋回サーボ機
構(T2)の内部に配置したピストン(P2)とスプー
ル(S2)の機構により行ったものである。特に、スプ
ール(S2)のランド部との境界線にそって、平行切欠
部(172)・・・を設けることにより、この平行切欠
部(172)から圧油をドレーン回路から逃がすことに
より、この平行切欠部(172)の幅で、旋回油圧ポン
プの斜板の角度を低回転の域に抑えることにより、この
幅内では左右のクローラに大きな速度差が発生しないよ
うにして、フィットステアリング、即ち、微小旋回操向
を可能としたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明が解決しようとす
る課題は以上の如くであり、次に該課題を解決するため
の手段を説明する。請求項1においては、旋回用HST
式無段変速機構(28)を設け、操向操作具(19)に
より旋回用HST式無段変速機構(28)の斜板(14
6)を操作し、旋回用HST式無段変速機構(28)の
回転を変えることにより、差動機構(33)を作動させ
て、旋回操向を行う機構において、斜板(146)を操
作する旋回サーボ機構(T2)を、ピストン(P2)と
スプール(S2)と自動旋回制御バルブ(V1)と旋回
手動制御バルブ(V2)により構成し、前記ピストン
(P2)の一方に、旋回手動制御バルブ(V2)からの
圧油を供給して、ピストン(P2)を強制的に摺動さ
せ、ピストン(P2)に連動して斜板(146)を回動
操作すべく構成したものである。
【0005】請求項2においては、請求項1記載のHS
T式ミッション装置の操作機構において、旋回用HST
式無段変速機構(28)を構成する旋回油圧モータ(2
7)の回転数の制限を、ピストン(P2)の内部に摺動
可能に配置したスプール(S2)のランドの両端部に平
行切欠部(172)を設けて、該平行切欠部(172)
の長さだけピストン(P2)が移動することにより、自
動旋回制御バルブ(V1)からの操作用の圧油をドレン
回路に逃がすことにより行ったものである。
【0006】請求項3においては、請求項2記載の自動
旋回制御バルブ(V1)を、コンバインの穀稈センサー
の信号により駆動制御すべく構成したものである。
【0007】請求項4においては、請求項2記載の自動
旋回制御バルブ(V1)を、オペレータMが手動により
ON−OFFすることにより、微小操向操作を行うもの
である。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面に基
づいて詳述する。図1はクローラ式作業機の中で、コン
バインに本発明のHST式ミッション装置を搭載した状
態の全体側面図、図2は同じく図1のコンバインの平面
図、図3は本コンバインのHST式ミッション装置を一
体化したミッション装置(M)のスケルトン図である。
図中、トラックフレーム(1)は走行クローラ(2)を
装設している。(3)は前記トラックフレーム(1)に
架設する機台、(4)はフイードチェン(5)を左側に
張架し扱胴(6)及び処理胴(7)を内蔵している脱穀
機である脱穀部、(8)は刈刃(9)及び穀稈搬送機構
(10)などを備える刈取部、(11)は刈取フレーム
(12)を介して刈取部(8)を昇降させる油圧シリン
ダである。(13)は排藁チェン(14)の終端を臨ま
せる排藁処理部、(15)は脱穀部(4)からの穀粒を
揚穀筒(16)を介して搬入する穀物タンク、(17)
は前記穀物タンク(15)の穀粒を機外に搬出する排出
オーガ、(18)は操向操作具である丸形操向ハンドル
(19)及び運転席(20)などを備える運転キャビ
ン、(21)は運転キャビン(18)下方に設けるエン
ジンであり、連続的に穀稈を刈取って脱穀するように構
成している。
【0009】図3に示す、ミッションケース(22)の
スケルトン構造を説明する。前記走行クローラ(2)を
駆動する運転駆動部であるミッション装置(M)はHS
T式ミッション装置(H)をミッションケース(22)
の上に搭載して構成している。HST式ミッション装置
(H)は、1対の走行油圧ポンプ(23)及び走行油圧
モータ(24)からなる主変速機構である走行用のHS
T式無段変速機構(25)と、1対の旋回油圧ポンプ
(26)及び旋回油圧モータ(27)からなる旋回機構
である旋回用のHST式無段変速機構(28)とを備
え、前記エンジン(21)の出力軸(21a)に走行油
圧ポンプ(23)の入力軸(23a)をカウンターケー
ス(K)伝達ベルト(29)等を介し連動連結させると
共に、旋回油圧ポンプ(26)の入力軸(26a)を伝
達ベルト(30)を介し、前記走行油圧ポンプ(23)
の入力軸(23a)に連動連結させている。伝達ベルト
(30)は後述の実施例図9に示すカップリングの(1
43)に代わる動力伝達部材である。
【0010】そして前記走行油圧モータ(24)の出力
軸(31)に、ミッションケース(22)内の副変速機
構(32)及び差動機構(33)を介し、走行クロ−ラ
(2)の駆動輪(34)を連動連結させている。前記、
ミッションケース(22)内の差動機構(33)は左右
対称の1対の遊星ギヤ機構(35)(35)を有し、各
遊星ギヤ機構(35)は1つのサンギヤ(36)と、該
サンギヤ(36)の外周で噛合う3つのプラネタリギヤ
(37)と、これらプラネタリギヤ(37)に噛合うリ
ングギヤ(38)などで形成している。前記プラネタリ
ギヤ(37)はサンギヤ軸(39)と同軸線上とのキヤ
リヤ軸(40)のキヤリヤ(41)にそれぞれ回転自在
に軸支させ、左右のサンギヤ(36)(36)を挟んで
左右のキヤリヤ(41)を対向配置させると共に、前記
リングギヤ(38)は各プラネタリギヤ(37)に噛み
合う内歯を有してサンギヤ軸(39)とは同一軸芯状に
配置させ、キャリヤ軸(40)に回転自在に軸支させて
いる。
【0011】また、HST式ミッション装置(H)内の
走行用のHST式無段変速機構(25)は走行油圧ポン
プ(23)の回転斜板の角度変更調節により走行油圧モ
ータ(24)の正逆回転と回転数の制御を行うもので、
走行油圧モータ(24)の回転出力を出力軸(31)の
回転を、ミッションケース(22)内の伝達ギヤ(4
2)より各ギヤ(43)(44)(45)及び副変速機
構(32)を介して、サンギヤ軸(39)に固定したセ
ンタギヤ(46)に伝達してサンギヤ(36)を回転す
るように構成している。前記副変速機構(32)は、前
記ギヤ(45)を有する副変速軸(47)と、前記セン
タギヤ(46)に噛合うギヤ(48)を有する車速セン
サ軸(49)とを備え、副変速軸(47)とセンサ軸
(49)間に各1対の低速用ギヤ(50)(48)・中
速用ギヤ(51)(52)・高速用ギヤ(53)(5
4)を設けて、中央位置のギヤ(51)のスライド操作
によってこれら低速・中速・高速の切換えを可能とさせ
るように構成している。
【0012】また、前記センサ軸(49)には車速検出
ギヤ(55)を設けると共に、該ギヤ(55)の回転数
より車速を検出する車速センサ(56)を設けている。
なお、作業機などに回転力を伝達するPTO軸(57)
のPTO入カギヤ(58)に、PTO伝達ギヤ機構(5
9)を介し前記出力軸(31)を連動連結させている。
そして、前記センタギヤ(46)を介しサンギヤ軸
(39)に伝達された走行油圧モータ(24)からの駆
動力を、左右の遊星ギヤ機構(35)を介しキャリヤ軸
(40)に伝達させると共に、該キャリヤ軸(40)に
伝達された回転を左右各一対の減速ギヤ(60)(6
1)を介し左右の駆動輪(34)の左右輪軸(34a)
にそれぞれ伝えるように構成している。
【0013】さらに、HST式ミッション装置(H)内
の旋回用のHST式無段変速機構(28)は旋回油圧ポ
ンプ(26)の回転斜板の角度変更調節により旋回油圧
モータ(27)の正逆回転と回転数の制御を行うもの
で、旋回油圧モータ(27)の出力軸(62)の出力ギ
ヤから、ミッションケース(22)内のギヤ伝達機構
(63)を介し旋回入力軸(64)の入カギヤ(65
a)(65b)に回転出力を伝達し、左側のリングギヤ
(38)の外歯に対しては直接的に、また右側のリング
ギヤ(38)の外歯に対しては、逆転軸(66)の逆転
ギヤ(67)を介して伝えて、旋回油圧モータ(27)
の正転時に左右のリングギヤ(38)を左右同一回転数
で左リングギヤ(38)を逆転、右リングギヤ(38)
を正転とさせるように構成している。そして旋回用の旋
回油圧ポンプ(26)の駆動を停止させ左右リングギヤ
(38)を静止固定させた状態で、走行用の走行油圧ポ
ンプ(23)の駆動を行うと、走行油圧モータ(24)
からの回転出力はセンタギヤ(46)から左右のサンギ
ヤ(36)に同一回転数で伝達され、左右遊星ギヤ機構
(35)のプラネタリギヤ(37)・キャリヤ(41)
及び減速ギヤ(60)(61)を介し、左右の輪軸(3
4a)に左右同回転方向の同一回転数で伝達されて、機
体の前後直進走行が行われる。
【0014】一方、走行用の走行油圧ポンプ(23)の
駆動を停止させ左右のサンギヤ(36)を静止固定させ
た状態で、旋回用の旋回油圧ポンプ(26)を正逆回転
駆動すると、左側の遊星ギヤ機構(35)が逆或いは正
回転、また右側の遊星ギヤ機構(35)が正或いは逆回
転して、左右走行クローラ(2)の駆動方向を前後逆方
向とさせて、機体を左或いは右にその場でスピンターン
させるものである。また走行用の走行油圧ポンプ(2
3)を駆動させながら、旋回用の旋回油圧ポンプ(2
6)を駆動して、機体を左右に旋回させる場合には旋回
半径の大きい旋回を可能にできるもので、その旋回半径
は左右走行クローラ(2)の速度に応じ決定される。そ
して、図3において図示する如く、旋回油圧モータ(2
7)の出力軸(62)の他端に中立時制動装置(13
5)を設け、該中立時制動装置(135)は湿式多板デ
ィスク機構(135a)により構成している。また、走
行油圧モータ(24)の出力軸(31)の他端にも、中
立時制動装置(134)を配置し、該中立時制動装置
(134)は湿式多板ディスク機構(134a)により
構成されている。
【0015】図4は本発明のHST式ミッション装置H
の油圧回路図、図5はミッションケース(22)の上部
にHST式ミッション装置(H)を搭載して、全体とし
てミッション装置(M)とした構成を示す後面図、図6
はミッション装置(M)の左側面図、図7はミッション
装置(M)の右側面図、図8はHST式ミッション装置
(H)の平面一部断面図、図9は同じくHST式ミッシ
ョン装置(H)の前面一部断面図、図10はHST式ミ
ッション装置(H)の左側面一部断面図、図11はHS
T式ミッション装置(H)の旋回サーボ機構(T2)を
示す前面一部断面図である。
【0016】図4において、本発明のHST式ミッショ
ン装置の油圧回路を説明する。該HST式ミッション装
置(H)は走行用のHST式無段変速機構(25)と旋
回用のHST式無段変速機構(28)とチャージポンプ
CPと中立時制動装置(135)(134)等により構
成されており、センタセクション(C)の前後の面に付
設されている。チャージポンプ(CP)は、図6に示す
ように走行油圧ポンプ(23)の入力軸(23a)と、
旋回油圧ポンプ(26)を駆動する入力軸(26a)を
カップリング(143)で連結し、該入力軸(26a)
の上にチャージポンプ(CP)が配置駆動されている。
この実施例のカップリング(143)は図3に示す伝達
ベルト(30)に代わる動力伝達部材である。
【0017】そして、該チャージポンプ(CP)から吐
出されたチャージ作動油が、走行用のHST式無段変速
機構(25)の閉回路と、旋回用のHST式無段変速機
構(28)の閉回路に供給されている。該チャージポン
プ(CP)からのチャージ作動油が、旋回用のHST式
無段変速機構(28)の閉回路に供給される部分には、
両側にチェックバルブ及び絞り機構(137)(13
8)が配置されている。また、チャージポンプCPから
走行用のHST式無段変速機構(25)の閉回路への供
給部にも、一方にチェックバルブ及び絞り機構(14
1)が配置されている。
【0018】また、走行用のHST式無段変速機構(2
5)の閉回路のバイパス回路に、油圧調整弁(142)
が配置されており、旋回用のHST式無段変速機構(2
8)の閉回路のバイパス回路にも油圧調整弁(144)
が介装されている。また、走行用のHST式無段変速機
構(25)を構成する走行油圧ポンプ(23)の斜板
(145)を傾動する走行サーボ機構(T1)は走行変
速手動制御弁(V3)により、ピストン(P1)とスプ
ール(S1)を操作して行うのみである。しかし、旋回
用のHST式無段変速機構(28)を構成する旋回油圧
ポンプ(26)の斜板(146)を傾動する旋回サーボ
機構(T2)は、自動操向制御バルブ(V1)と手動操
向制御バルブ(V2)の両方によりピストン(P)とス
プール(S)を操作すべく構成している。また図4に示
す如く、チャージポンプCPからのチャージ作動油の一
部を、走行中立制動電磁弁(140)と旋回中立制動電
磁弁(139)に導入して、走行油圧モータ(24)の
中立時制動装置(134)と、旋回油圧モータ(27)
の中立時制動装置(135)を制動すべく構成してい
る。走行中立制動電磁弁(140)と旋回中立制動電磁
弁(139)の間は、パイピングにより連結して、チャ
ージポンプ(CP)からの圧油を両者に流用している。
【0019】本発明のHST式ミッション装置(H)
は、図5と図6と図7において図示する如く、副変速機
構(32)や遊星ギヤ機構(35)(35)を構成する
ミッションケース(22)の上部に搭載しており、セン
タセクション(C)を中心に、走行用のHST式無段変
速機構(25)と旋回用のHST式無段変速機構(2
8)を付設して、2ポンプ2モータのHST式ミッショ
ン装置(H)に構成している。そして、前記センタセク
ション(C)において、走行油圧ポンプ(23)を付設
した側の面を、ミッションケース(22)の側面への固
着付設面としている。また、センタセクション(C)の
他側の面には、旋回用油圧ポンプ(26)と旋回油圧モ
ータ(27)により構成するHST式無段変速機構(2
8)と、走行油圧モータ(24)が付設されている。そ
して、走行油圧ポンプ(23)の出力軸(31)と、旋
回油圧モータ(27)の出力軸(62)は、どちらも、
センタセクション(C)を貫通して、走行油圧ポンプ
(23)を取りつけた側の同じ方向に突出している。該
走行油圧ポンプ(23)の出力軸(31)は、そのまま
ミッションケース(22)の内部に嵌入して走行変速装
置を駆動している。また旋回油圧モータ(27)の出力
軸(62)も、そのままミッションケース(22)の内
部に挿入されて、左右対称の1対の遊星ギヤ機構(3
5)(35)を駆動して、クローラ式の走行装置を丸形
操向ハンドル(19)により旋回操向可能に構成してい
る。
【0020】図8と図9と図10と図11において図示
する如く、センタセクション(C)の右側には、走行用
のHST式無段変速機構(25)の半分を構成する走行
油圧ポンプ(23)が付設されている。そして走行用の
HST式無段変速機構(25)を構成する他の半分であ
る走行油圧モータ(24)は、図5に示す平面図の如
く、入力軸(23a)の側方の位置に走行油圧モータ
(24)と出力軸(31)が配置されている。該出力軸
(31)の出力側は、センタセクション(C)の側に突
出しており、ミッションケース(22)の内部に挿入さ
れて、副変速機構(32)と差動機構(33)を駆動し
ている。該出力軸(31)のセンタセクション(C)と
は逆の他端には、中立時制動装置(134)と湿式多板
ディスク機構(134a)と走行中立制動電磁弁(14
0)が配置されている。
【0021】また、センタセクション(C)の左側で、
走行油圧ポンプ(23)と向かい合う位置には、旋回用
HST式無段変速機構(28)を構成する旋回油圧ポン
プ(26)が配置されている。前記走行油圧ポンプ(2
3)の入力軸(23a)と、旋回油圧ポンプ(26)の
入力軸(26a)とは、カップリング(143)でスプ
ライン連結されて、一体的にエンジン(21)の回転を
伝達している。この実施例では、図3に示す伝達ベルト
(30)に代えてカップリング(143)が使用されて
いる。該入力軸(23a)にエンジン(21)の出力軸
(21a)からの動力が伝達ベルト(29)を介して伝
達されている。また、カップリング(143)を介し
て、駆動される入力軸(26a)の他端には、チャージ
ポンプCPが介装されており、更にチャージポンプCP
の部分に、他のPTOプーリーが固着される。
【0022】また、旋回油圧ポンプ(26)の上面には
自動操向制御バルブ(V1)が付設されており、該自動
操向制御バルブ(V1)とピストン(P2)の内部に配
置された手動操向制御バルブ(V2)とピストン(P
1)との間で全体的に旋回サーボ機構(T2)が構成さ
れている。また、走行油圧ポンプ(23)の近傍には、
手動操行制御バルブ(V3)とスプール(S3)とピス
トン(P2)により走行サーボ機構(T1)が構成され
ている。また、旋回油圧モータ(27)の出力軸(6
2)の他端には、中立時制動装置(135)と旋回中立
制動電磁弁(139)と湿式多板ディスク機構(135
a)が付設されている。
【0023】次に、該走行サーボ機構(T1)と、旋回
サーボ機構(T2)の構成について説明する。図8と図
9と図10において、走行サーボ機構(T1)の平面図
が図示されている。該走行サーボ機構(T1)は、手動
走行変速バルブ(V3)を構成するスプール(S1)を
操作することにより、ピストン(P1)を上下動して、
斜板(145)を回動し、走行用の旋回用のHST式無
段変速機構(25)を変速するものである。該走行用の
HST式無段変速装置(25)を中立位置で保持する必
要があり、走行中立保持アーム(148)が設けられ、
該走行中立保持アーム(148)の先端に走行中立保持
ローラ(148a)が枢支されている。該走行中立保持
ローラ(148a)は、走行変速操作アーム(151)
と一体的に、走行中立カム(149)が回動し、該走行
中立カム(149)の中央の凹部に前記走行中立保持ロ
ーラ(148a)が嵌入して中立を保持する。走行中立
保持アーム(148)に長穴(148b)を貫設し、こ
の長穴(148b)に走行変速操作アーム(151)の
ピン部(151b)を嵌入して、作業機の振動によるリ
ンク系統のガタを吸収する。また、該走行変速操作アー
ム(151)は衝撃吸収バネ(151a)を介して、共
に回動する走行ストッパー杆(150)が設けられてお
り、該ストッパー板(157)と係合して、走行変速操
作アーム(151)のそれ以上の回動を阻止する。
【0024】また、前記走行変速操作アーム(151)
には、衝撃吸収バネ(151a)を介してスプール(S
1)を操作するクランクアーム(159)が設けられて
おり、該クランクアーム(159)が、スプール(S
1)の凹部と係合している。該スプール(S1)がピス
トン(P1)の内部で摺動することにより、手動走行変
速バルブ(V3)を構成している。同様の旋回サーボ機
構(T2)が図11の如く、旋回油圧ポンプ(26)の
斜板(146)を回動すべく構成されている。該旋回油
圧ポンプ(26)の旋回サーボ機構(T2)の構成は、
略走行サーボ機構(T1)と同じ構成が左右対称に構成
されている。
【0025】即ち、旋回操作アーム(162)と共に回
動する旋回中立保持アーム(152)と、該旋回中立保
持アーム(152)に軸受支持された旋回中立保持ロー
ラ(152a)が構成されている。また旋回中立保持ロ
ーラ(152a)が接頭する旋回中立カム(153)が
設けられ、旋回ストッパー杆(154)と、該旋回スト
ッパー杆(154)が係合する旋回ストッパー板(15
6)が構成されている。前記旋回操作アーム(162)
に衝撃吸収バネ(162a)が付設されている。走行サ
ーボ機構(T1)と旋回サーボ機構(T2)とは略左右
対称型に構成されており、走行中立保持アーム(14
8)と旋回中立保持アーム(152)の間を、走行中立
保持ローラ(148a)と旋回中立保持ローラ(152
a)が、走行中立カム(149)と旋回中立カム(15
3)の方向に常時付勢される方向の付勢バネ(160)
が介装されている。これらローラ(148a),(15
2a)が中立カム(14a),(153)のカム面上に
形成された中立位置に係合するときは、走行クローラ
(2)は中立時に作動停止状態に保持される。
【0026】センタセクション(C)に旋回用のHST
式無段変速機構(28)が付設されているが、該旋回用
のHST式無段変速機構(28)のケースの内部に旋回
サーボ機構(T2)が埋め込まれている。該構成は走行
用のHST式無段変速機構(25)の場合の同じであ
り、センタセクション(C)の他の面に走行用のHST
式無段変速機構(25)のケースがそのまま付設されて
おり、該走行油圧ポンプ(23)のケースの内部に走行
サーボ機構(T1)が埋め込まれて一体的に構成されて
いるのである。
【0027】そして、該走行サーボ機構(T1)と旋回
サーボ機構(T2)の方向は、走行油圧ポンプ(23)
と旋回油圧ポンプ(26)に設けた、クレイドル型の斜
板の上下回動方向とピストン(P1)(P2)、スプー
ル(S1)(S2)の摺動方向を同じとしている。該ピ
ストン(P1)(P2)と、クレイドル型の斜板(14
6)とを連結ピン(190)より連結している。図8に
おいて図示する如く、チャージポンプ(CP)には、吸
引口(196)と吐出口(195)が開口されており、
吸引口(196)に作動油タンクからの作動油を吸引し
て、圧油として吸引口(196)から吐出し、作動油フ
ィルタを経た後に、センタセクション(C)の上部の供
給口(194)に供給し、一部はと走行用のHST式無
段変速機構(25)と旋回用HST式無段変速機構(2
8)の閉回路にチェックバルブ及び絞り機構(137)
(138)とチェックバルブ及び絞り機構(141)を
介して供給し、過剰の作動油をリリーフ噴出弁(19
9)から、旋回用HST式無段変速機構(28)の内部
に吐出して冷却油として使用している。
【0028】図12は旋回サーボ機構(T2)の安定時
を示す断面図、図13は旋回サーボ機構(T2)の動作
初期を示す断面図、図14は旋回サーボ機構(T2)の
中立時を示す断面図、図15は旋回サーボ機構(T2)
の他の実施例を示す断面図、図16は旋回サーボ機構
(T2)のピストン(P)の構造を示す図面、図17は
旋回サーボ機構(T2)のスプール(S)を示す図面、
図18は旋回サーボ機構(T2)の油圧回路図である。
【0029】次に図11において、旋回用のHST式無
段変速機構(28)の旋回油圧ポンプ(26)と旋回油
圧モータ(27)と旋回サーボ機構(T2)の配置を説
明する。該旋回サーボ機構(T2)は、ピストン(P
2)を上下することにより、クレイドル型の油圧ポンプ
の斜板(146)の横に設けたピン軸(161)を上下
に移動させて、斜板(146)が最終的に変速の為に回
動すべく構成しているのである。そして、該ピストン
(P2)の内部にスプール(S2)が嵌装されており、
該スプール(S2)は、旋回操作アーム(162)の回
動により、衝撃吸収バネ(162a)を介して、旋回中
立カム(153)とクランクアーム(158)が回動
し、スプール(S2)を上下動させる。
【0030】該ピストン(P2)の内部でスプール(S
1)が上下動することにより、旋回手動制御バルブ(V
2)が構成されている。また、自動旋回制御バルブ(V
1)は、電磁弁により構成されており、コンバインの場
合には圃場面の穀稈の位置をセンサーにより検出し、こ
の位置により自動旋回制御バルブ(V1)を切換えて、
スプール(S2)の位置を上下する方向に、スプール
(S2)の上下の位置から圧油を供給するのである。自
動旋回制御バルブ(V1)の電気的な切換により、ピス
トン(P2)の上下に圧油を供給する場合には、図15
と図16と図17に示す如く、そのまま供給される。
【0031】しかし、旋回手動制御バルブ(V2)より
ピストン(P2)の上下に圧油を供給する場合には、先
ず圧油がチャージポンプ(CP)から、スプール(S
1)の内周の長孔部分に構成された、ポンプポート(1
65)に供給される。該ポンプポート(165)からの
圧油が、スプール(S2)の上下により、外周油路(1
66)から、ピストン(P2)の内周油路(170)か
ら穿設油路(167)を経て、ピストン(P2)の下方
に到る場合と、外周油路(166)から他方の内周油路
(171)から穿設油路(169)を経て、ピストン
(P2)の上部に到る場合とに切換えられる。
【0032】そして、ピストン(P2)の上下からの戻
り油は、ピストン(P2)の下方に圧油が供給されて、
ピストン(P2)が上方へ移動する場合には、穿設油路
(169)からスプール(S2)の排出油路(168)
かちドレーン回路へ排出される。またピストン(P2)
が下方へ移動する場合には、ピストン(P2)の下方の
圧油は穿設油路(167)から排出油路(179)を経
て排出される。
【0033】以上のような構成において、本発明はスプ
ール(S2)に、図20に図示する如く、外周油路(1
66)の上下の位置と、排出油路(168)の上部と、
排出油路(170)の下部の位置に、自動微小操向の設
定回転数に応じたオーバーラップ部を設け、該部分を、
平行切欠部(172)(173)(174)(175)
に構成している。このように、このスプール(S2)の
平行切欠部(172)(173)(174)(175)
のオリフィスの条件は、自動旋回制御バルブ(V1)の
絞り(176)よりも小さく構成している。これによ
り、旋回手動制御バルブ(V2)により手動操作時に
は、平行切欠部(172)(173)(174)(17
5)により流量制御を行い、自動旋回制御バルブ(V
1)による自動操向時には、自動旋回制御バルブ(V
1)の絞り(176)により流量制御を行い、ある位置
までピストン(P2)が移動すると、スプール(S2)
の流量制御によりピストン(P2)の移動が停止するよ
うに構成している。
【0034】該構成を油圧回路図で示すと、図21の如
くなり、オリフィスの条件としては、絞り(176)>
平行切欠部(172)としている。また、自動旋回制御
バルブ(V1)への回路の絞り(177)と、旋回手動
制御バルブ(V2)への絞り(178)では、絞り(1
77)>絞り(178)となるように構成している。そ
して、刈取作業時において、図2に示す穀稈センサーR
からの信号を基に自動旋回制御バルブ(V1)を操作し
て自動操向制御による条合わせを行うことができるよう
に構成している。前記穀稈センサーRは刈取部(8)の
分草板の左右下方に設けられている左自操センサーR1
と右自操センサーR2とにより構成している。前記左自
操センサーR1は左右に突出しているセンサーアームS
W1・SW2を有し、該センサーアームSW1・SW2
が穀稈にさわると、その反対方向に旋回するようにし、
常に左右のセンサーアームSW1・SW2が穀稈にさわ
らないように自動操向制御する構成としている。また、
前記穀稈センサーRによる自動操向制御は、車速に応じ
て制御速度を変更可能な構成としており、該車速は、ミ
ッションに設けた車速センサー(図示せず)により検知
可能な構成としている。
【0035】次に、本発明の主変速レバー(68)と丸
形操向ハンドル(19)から、旋回中立保持アーム(1
52)と旋回操作アーム(162)に到るリンク系統を
説明する。図19は走行変速及び操向操作部の説明図、
図20は操作部の正面説明図、図21は操作部の平面説
明図、図22は操作部の側面説明図、図23は操作部材
の側面説明図、図24は操作部材の正面説明図、図25
は操作部材の平面説明図、図26は操向ハンドル部の平
面説明図、図27はリンク機構部の平面説明図、図28
は運転キャビン部の側面説明図。
【0036】図19から図28に示す如く、前記走行用
のHST式無段変速機構(25)に連結する運転操作部
である主変速レバー(68)と、旋回用のHST式無段
変速機構(28)に連結する丸形操向ハンドル(19)
とを、連動手段である変速及び旋回連動機構(69)に
連動連結させると共に、該連動機構(69)を走行変速
及び操向リンク機構(70)(71)介し、走行及び操
向用のHST式変速機構(25)(28)の走行変速操
作アーム(151)と旋回中立保持アーム(152)に
連動連結させている。
【0037】前記連動機構(69)は、次の如く構成さ
れている。主変速レバー(68)の基端折曲部(68
a)を筒軸(74)に左右揺動自在に枢支している。該
筒軸(74)は前後に回動自在とする回動板(75)に
固設されている。該回動板(75)は、機体側の本機フ
レーム(76)と一体化した固定取付板(78)に軸受
支持した第1枢軸(77)により枢支されている。また
主変速レバー(68)の回動により筒軸(74)が回動
し、該筒軸(74)と一体的に構成した回動板(75)
が回動する。該回動板(75)には前記枢軸(77)と
は直交する前後方向の第2枢軸(79)が付設されてい
る。該回動板(75)が、主変速レバー(68)の回動
操作により第1枢軸(77)を中心に回動すると、該第
2枢軸(79)も前後に回動する。該第2枢軸(79)
に変速操作部材(80)と、操向操作部材(81)と
を、別々に回動自在に枢支している。第2枢軸(79)
に回動自在に設ける変速操作部材(80)と、前記第2
枢軸(79)の軸回りに回動自在に連結させる操向操作
部材(81)とは、偏心位置の各操作出力部(80a)
(81a)を変速及び揉向リンク機構(70)(71)
に連動連結させている。
【0038】前記、HST式ミッション装置(H)の走
行変速操作アーム(151)と旋回操作アーム(16
2)に連結する、変速及び操向リンク機構(70)(7
1)は、連動機構(69)の後方位置で、本機フレーム
(76)側に支持した揺動軸(82)の位置で前記変速
及び旋回連動機構(69)と連動されている。更に、該
揺動軸(82)の位置から、操向用自在継手形第1ロッ
ド(97)(98)を介して、運転キャビン(18)の
回動支点軸(92)の位置の、第1揺動アーム(95)
(96)に連結されている。該第1揺動アーム(95)
(96)に対して、走行変速及び操向リンク機構(7
0)(71)を構成する、操向用自在縦手形第2ロッド
(107)(108)と第2揺動アーム(109)(1
10)が連結されている。揺動軸(82)の、外側に揺
動筒軸(83)を遊嵌し、該揺動筒軸(83)に変速ア
ーム(84)を固定している。
【0039】また記揺動軸(82)に操向アーム(8
5)の基端を固設している。前記第2枢軸(79)に枢
支した変速操作部材(80)の出力部(80a)と、同
じく第2枢軸(79)に枢支した操向操作部材(81)
の出力部(81a)に、各操作出力軸(86)(87)
が図24の如く設けられ、該操作出力軸(86)(8
7)と各アーム(84)(85)間を自在縦手軸(8
8)(89)により連結している。前記揺動軸(82)
と揺動筒軸(83)の、右端に固設する変速及び操向出
力アーム(90)(91)と、前記運転キャビン(1
8)の回動支点軸(92)の支点軸受(93)に取付け
る中間軸(94)に回転自在に設ける変速及び操向用第
1揺動アーム(95)(96)とが、変速及び操向用自
在継手形第1ロッド(97)(98)により連結されて
いる。前記出力アーム(90)(91)と第1揺動アー
ム(95)(96)の各先端間をそれぞれ連結する変速
及び操向用自在継手形第1ロッド(97)(98)と、
前記中間軸(94)に設けて第1揺動アーム(95)
(96)に一体連結する変速及び操向用第2揺動アーム
(99)(100)とが設けられている。
【0040】前記ミッションケース(22)上部の軸受
板(101)に取付ける支軸(102)に、回動自在に
支持させる変速及び揉向用筒軸(103)(104)
と、該筒軸(103)(104)に基端を固設する第1
揺動アーム(105)(106)と前記第2揺動アーム
(99)(100)の各先端間を連結する変速及び操向
用自在縦手形第2ロッド(107)(108)とが設け
られている。前記筒軸(103)(104)に基端を固
設する第2揺動アーム(109)(110)と前記コン
トロールレバ−(72)(73)の各先端間を連結させ
る変速用サーボロッド(111)と旋回用サーボロッド
(112)とを具備している。
【0041】前記第1枢軸(77)を中心とした走行操
作部材(80)の回動によって走行変速操作アーム(1
51)を、また走行中の第2枢軸(79)を中心とした
操向操作部材(81)の回動によって操向用の旋回操作
アーム(162)を操作して変速及び操向制御を行うよ
うに構成している。
【0042】一方、前記操向ハンドル(19)の下端の
ハンドル操作軸(113)にギヤ(114)を設けて、
この後方の回転軸(115)に取付けるセクタギヤ(1
16)に前記ギヤ(114)を噛合せている。前記主変
速レバー(68)の位置下方に配設する操向軸(11
7)の第1揺動アーム(118)が設けられている。前
記回転軸(115)に基端を固設する出力アーム(11
9)との各先端間を、操向リンク機構である自在継手形
操向第1ロッド(120)を介して連結している。操向
軸(117)の第1揺動アーム(118)と一体の第2
揺動アーム(121)を、前記自在継手軸(89)の前
端に自在継手形操向第2ロッド(122)を介して連結
させている。前記ハンドル(19)の回動操作によって
前記第2枢軸(79)を中心として操向操作部材(8
1)を回動するように構成している。
【0043】また、前記ハンドル操作軸(113)のギ
ヤ(114)下方に中立位置決め板(123)を設けて
いて、該位置決め板(123)下面の突出軸(124)
に操向検出リンク(125)の一端を連結させている。
前記回転軸(115)の右側に配設する減速アーム軸
(126)の、第1揺動アーム(127)と前記検出リ
ンク(125)の他端長孔(125a)とを、係合ピン
(128)を介し連結させている。前記操向軸(11
7)の減速アーム(129)と減速アーム軸(126)
の第2揺動アーム(130)との各先端間を、減速リン
ク機構である自在継手形第1減速ロッド(131)で連
結させている。
【0044】前記変速操作部材(80)の最右端の減速
伝達軸(132)と、第2揺動アーム(130)の他端
間を、自在縦手形第2減速ロッド(133)で連結させ
て、走行状態で前記丸形操向ハンドル(19)の操向量
を大とする程、第2減速ロッド(133)を下方に引張
って走行速度を減速させるように構成している。
【0045】ところで、図27に示す如く、前記変速及
び操向操作部材(80)(81)を、軸回りに回動可能
とさせる第2枢軸(79)と、操向アーム(85)と継
手軸(89)との自在継手部(89a)とを、前後方向
の水平ライン(Ll)上に位置させている。また、前記
操作出力軸(86)(87)と自在継手軸(88)(8
9)との自在継手部(88b)(89b)と、第1枢軸
(77)とを前記ライン(Ll)に直交させる左右水平
ライン(L2)上に位置させている。さらに前記変速ア
ーム(84)と縦手軸(88)との自在継手部(88
a)と前記触手部(89a)とを、前記ライン(L2)
と平行な左右水平ライン(L3)上に位置させて、主変
速レバー(68)及び操向ハンドル(19)の中立保持
時に、これら何れか一方が操作されても、各操作部材
(80)と(81)を、第1及び第2枢軸(77)(7
9)の軸回りに回動させるのみとして、継手軸(88)
(89)には操作力を作用させないものである。
【0046】そして図23にも示す如く、主変速レバー
(68)の前後進操作で、第1枢軸(77)を中心とし
て操作部材(80)を前後に角度(α1)(α2)傾け
るとき、前記継手軸(88)を引張って或いは押して、
変速アーム(84)を動作させて走行速度の前後進の切
換えを行う。また、図24に示す如くこの状態中、即
ち、主変速レバー(68)が中立以外のときに、操向ハ
ンドル(19)の回動操作で、第2枢軸(79)を中心
として操作部材(81)を上下に角度(β1)(β2)
傾けるとき、継手軸(89)を引張って或いは押して操
向アーム(85)を回動させ、機体の左及び右旋回を行
うものである。即ち、主変速の中立時に旋回操作を行っ
ても、継手軸(89)はライン(Ll)を中心とした円
錐面上にも移動する状態となって継手部(89a)(8
9b)間の距離は変化しない。よって、HST式無段変
速機構(28)の旋回油圧モータ(27)は回転しない
こととなるのである。
【0047】また図26にも示す如く、前記操向ハンド
ル(19)に設ける検出リンク(125)は、中立位置
より右或いは左旋回操作の何れにおいても、第1揺動ア
ーム(127)を同一方向に角度(θ)の範囲で回動さ
せて、第2減速ロッド(133)を常に引張る状態とさ
せて、前進操作時の操作部材(80)が、図23の角度
(α1)側に傾いてるときには、継手部(88a)(8
8b)問の距離を縮め、また後進操作時の接作部材(8
0)が、角度(α2)側に傾いているときには、継手部
(88a)(88b)問の距離を大きくして、HST式
無段変速機構(25)の変速に関与する、図19の変速
アーム(84)をそれぞれ中立方向の低速側に変位させ
て、その旋回量に応じた減速を行うものである。
【0048】さらに図28にも示す如く、変速及び揉向
の操作力を伝達する前記第1ロッド(97)(98)と
揺動アーム(95)(96)の自在触手部(97a)
(98a)の中心を、変速及び操向の中立保持において
は、運転キャビン(18)の回動支点である回動支点軸
(92)位置に一致させて、変速及び操向の中立保持に
おいてはこれらの操作系を取外すことなく運転キャビン
(18)の前方向への回動を可能とさせるように構成し
ている。つまり機台(3)上の前支点受台(134)に
固設する支点軸受(93)に、前記中間軸(94)を一
体的に支持させていて、変速及び操向の中立状態時には
第1ロッド(97)(98)と揺動アーム(95)(9
6)の自在触手部(97)(98)中心を、支点軸(9
2)の軸芯線上に一致させて、支点軸(92)を中心と
した運転キャビン(18)の前方への回動時にも、中間
軸(94)を中心として第1ロッド(97)(98)を
一体に回動させて、揺動アーム(95)(96)との関
係を損なうことのない運転キャビン(18)の開放を可
能とさせるもので、したがってキャビン(18)内の操
作部とミッションケース(22)の各変速機構(25)
(28)とかロッド(97)(98)(107)(10
8)など用いたリンク機構(70)(71)でありなが
ら、これらをその都度取外す必要のない運転キャビン
(18)の開放を可能とさせることかできると共に、リ
ンク機構(70)(71)を介し伝わる運転キャビン
(18)の振動も最小限に抑制できるものである。
【0049】以上の実施例から明らかなように本発明
は、運転操作部(19)(68)を内装する運転キャビ
ン(18)を回動支点(134)を中心として回動可能
に設けるコンバインの操作装置において、キャビン外側
の運転駆動部(22)と前記操作部(19)(68)と
を連動連結する操作ロッド(97)(98)・(10
7)(108)を、前記回動支点(92)を介して連結
形成するものであるか、運転操作部(19)(68)と
駆動部(22)とを操作ロッド(97)(98)・(1
07)(108)で確実に連結する構造でありなから、
操作ロッド(97)(98)・(107)(108)を
その都度取外すことのない容易な運転キャビン(18)
の開放を可能とさせることかできると共に、運転キャビ
ン(18)の振動かミッションなど駆動部(22)に伝
わるのを最小限に抑制することかできるものである。
【0050】また、変速操作を行う変速レバー(68)
と、車速を制御する油圧変速機構(25)とを連動連結
する変速操作ロッド(97)(107)の連結点を、回
動支点(92)に設けたものであるから、運転キャビン
(18)の回動開放時には変速レバー(68)の操作ロ
ッド(97)(107)をその都度取外す必要のない、
運転キャビン(18)の良好な開放作業を可能とさせる
ことかできるものである。
【0051】さらに、旋回操作を行う操向ハンドル(1
9)と、機体を旋回する油圧操向機構(28)とを連動
連結する旋回操作ロッド(98)(108)の連結点
を、回動支点(92)に設けたものであるから、運転キ
ャビン(18)の回動開放時には操向ハンドル(19)
の操作ロッド(98)(108)をその都度取外す必要
のない、運転キ十ビン(18)の良好な開放作業を可能
とさせるものである。
【0052】
【発明の効果】本発明は以上の如く構成したので、次の
ような効果を奏するのである。請求項1の如く、旋回用
HST式無段変速機構(28)を設け、丸形操向ハンド
ル(19)により旋回用HST式無段変速機構(28)
の斜板(146)を操作し、旋回用HST式無段変速機
構(28)の回転を変えることにより、差動機構(3
3)を作動させて、旋回操向を行う機構において、斜板
(146)を操作する旋回サーボ機構(T2)を、ピス
トン(P2)とスプール(S2)と自動旋回制御バルブ
(V1)と旋回手動制御バルブ(V2)により構成し、
前記ピストン(P2)の一方に、旋回手動制御バルブ
(V2)からの圧油を供給して、ピストン(P2)を強
制的に摺動させ、ピストン(P2)に連動して斜板(1
46)を回動操作すべく構成したので、旋回用の油圧式
無段変速機構(28)の操作のみで、左右のクローラー
の正逆転と変速操作が出来るので、この動きを丸形操向
ハンドル(19)に転換することができ、従来のよう
に、クローラ式操向装置の操向は左右の操向レバーとい
う常識を破って、丸ハンドルによる旋回操向操作とする
ことが出来たのである。
【0053】請求項2の如く、請求項1記載のHST式
ミッション装置の操作機構において、旋回用HST式無
段変速機構(28)を構成する旋回油圧モータ(27)
の回転数の制限を、ピストン(P2)の内部に摺動可能
に配置したスプール(S2)のランドの両端部に平行切
欠部(172)・・・を設けて、該平行切欠部(17
2)・・・の長さだけピストン(P2)が移動すること
により、自動旋回制御バルブ(V1)からの操作用の圧
油をドレン回路に逃がすことにより行うので、操向方向
検出センサからの信号による自動操向制御や、フィット
ステアリングスイッチ等による、微小操向操作を、行う
場合に、該平行切欠部(172)の部分において、ドレ
ーン回路に圧油を逃がすことにより、この幅内では、旋
回用の油圧式無段変速機構(28)の回転数を或る一定
の低回転に抑えて、左右のクローラ式走行装置の速度差
を僅少の状態に抑えることにより、微小操向操作が可能
となったのである。
【0054】請求項3の如く、請求項2記載の自動旋回
制御バルブ(V1)を、コンバインの穀稈センサーの信
号により駆動制御すべく構成したので、クローラ式作業
車がコンバインである場合に、穀稈センサーからの信号
による自動制御において、前記平行切欠部(172)の
部分に間だけは、低回転により、左右のクローラ式走行
装置の速度差を僅少状態に維持することが出来るので、
自動操向制御において、穀稈センサーからの信号によ
り、僅少操向することにより、微妙の自動操行が出来る
のである。
【0055】請求項4の如く、請求項2記載の自動旋回
制御バルブ(V1)を、オペレータMが手動によりON
−OFFすることにより、フィットステアリングという
微小操向操作を行うことが可能となったのである。ま
た、フィットステアリングの為のスイッチを指で押す微
妙な操作で、微小な旋回を行うということができ、コン
バインが穀稈の条から僅かにズレた場合の微小の補正操
向が可能となったのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラ式作業機の中でコンバインに本発明の
HST式ミッション装置を搭載した状態の全体側面図。
【図2】同じく図1のコンバインの平面図。
【図3】本コンバインのHST式ミッション装置(H)
とミッションケース(22)を一体化したミッション装
置(M)のスケルトン図。
【図4】本発明のHST式ミッション装置(H)の油圧
回路図。
【図5】ミッションケース(22)の上部にHST式ミ
ッション装置(H)を搭載して、全体としてミッション
装置(M)とした構成を示す後面図。
【図6】ミッション装置(M)の左側面図。
【図7】ミッション装置(M)の右側面図、
【図8】HST式ミッション装置(H)の平面一部断面
図。
【図9】同じくHST式ミッション装置(H)の正面一
部断面図。
【図10】HST式ミッション装置(H)の側面一部断
面図。
【図11】HST式ミッション装置(H)の旋回用油圧
ポンプ(26)と旋回サーボ機構(T2)の部分を示す
拡大一部断面図。
【図12】旋回サーボ機構(T2)の安定時を示す断面
図。
【図13】旋回サーボ機構(T2)の動作初期を示す断
面図。
【図14】旋回サーボ機構(T2)の中立時を示す断面
図。
【図15】旋回サーボ機構(T2)の他の実施例を示す
断面図。
【図16】旋回サーボ機構(T2)のピストン(P)の
構造を示す図面。
【図17】旋回サーボ機構(T2)のスプール(S)を
示す図面。
【図18】旋回サーボ機構(T2)の油圧回路図。
【図19】走行変速及び操向操作部の説明図。
【図20】操作部の正面説明図。
【図21】操作部の平面説明図。
【図22】操作部の側面説明図。
【図23】操作部材の側面説明図。
【図24】操作部材の正面説明図。
【図25】操作部材の平面説明図。
【図26】操向ハンドル部の平面説明図。
【図27】リンク機構部の平面説明図。
【図28】運転キャビン部の側面説明図。
【符合の説明】
M ミッション装置 H HST式ミッション装置 C センタセクション CP チャージポンプ T1 走行サーボ機構 T2 旋回サーボ機構 P1 走行制御ピストン P2 操向制御ピストン S1 走行制御スプール S2 操向制御スプール 18 運転キャビン 19 丸形操向ハンドル 22 ミッションケース 23 走行油圧ポンプ 24 走行油圧モータ 25 走行用のHST式無段変速機構 26 旋回油圧ポンプ 27 旋回油圧モータ 28 旋回用のHST式無段変速機構
【手続補正書】
【提出日】平成8年10月11日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 旋回用HST式無段変速機構(28)を
    設け、操向操作具(19)により旋回用HST式無段変
    速機構(28)の斜板(146)を操作し、旋回用HS
    T式無段変速機構(28)の回転を変えることにより、
    差動機構(33)を作動させて、旋回操向を行う機構に
    おいて、斜板(146)を操作する旋回サーボ機構(T
    2)を、ピストン(P2)とスプール(S2)と自動旋
    回制御バルブ(V1)と旋回手動制御バルブ(V2)に
    より構成し、前記ピストン(P2)の一方に、旋回手動
    制御バルブ(V2)からの圧油を供給して、ピストン
    (P2)を強制的に摺動させ、ピストン(P2)に連動
    して斜板(146)を回動操作すべく構成したことを特
    徴とするHST式ミッション装置の操作機構。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のHST式ミッション装置
    の操作機構において、旋回用HST式無段変速機構(2
    8)を構成する旋回油圧モータ(27)の回転数の制限
    を、ピストン(P2)の内部に摺動可能に配置したスプ
    ール(S2)のランドの両端部に平行切欠部(172)
    ・・・を設けて、該平行切欠部(172)・・・の長さ
    だけピストン(P2)が移動することにより、自動旋回
    制御バルブ(V1)からの操作用の圧油をドレン回路に
    逃がすことにより行ったことを特徴とするHST式ミッ
    ション装置の操作機構。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の自動旋回制御バルブ(V
    1)を、コンバインの穀稈センサーの信号により駆動制
    御すべく構成したことを特徴とするHST式ミッション
    装置の操作機構。
  4. 【請求項4】 請求項2記載の自動旋回制御バルブ(V
    1)を、オペレータMが手動によりON−OFFするこ
    とにより、微小操向操作を行うことを特徴とするHST
    式ミッション装置の操作機構。
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