JPH10513151A - トロンビン阻害剤としての複素環式ケトアルギニンペプチド - Google Patents

トロンビン阻害剤としての複素環式ケトアルギニンペプチド

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JPH10513151A JP8519385A JP51938596A JPH10513151A JP H10513151 A JPH10513151 A JP H10513151A JP 8519385 A JP8519385 A JP 8519385A JP 51938596 A JP51938596 A JP 51938596A JP H10513151 A JPH10513151 A JP H10513151A
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ジラード,ジョン
ジマイオ,ジョン
シッジキ,エム.アルシャド
プレビッレ,パトリス
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ジョン エドマンズ,ジェレミィ
マリアン ドハーティ,アンネット
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バイオケム ファーマ インコーポレイテッド
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Abstract

(57)【要約】 本発明は式(I):AS−X、より特には調剤における化合物(1)で表される酵素トロンビンの新規なおよび有用な阻害剤および医薬組成物に関する。同様に、本発明はこのような化合物および組成物の、インビトロにおける抗凝血薬としての、およびインビボにおける心筋梗塞および脳梗塞のような急性の虚血性の事態を引き起こす血管血栓症、肺動脈塞栓症および動脈血栓のようなトロンビン障害を治療および予防するための薬剤としての使用に関する。さらにこれらの化合物および組成物は冠状動脈バイパス手術ならびに経管血管形成の後の再狭作の事態に関する凝固障害を防止しおよび治療するための療法的有用性をもつ。

Description

【発明の詳細な説明】 トロンビン阻害剤としての複素環式ケトアルギニンペプチド発明の分野 本発明は、トロンビン障害(thrombotic disorders)の治療のために有用な化合 物、及び更に特別には、新規な酵素トロンビンの複素環式阻害剤に関するもので ある。背景 血管壁の上の過度の血栓形成は、経済的に発達した社会における主要な死因で ある急性の心臓血管の疾患状態を突然引き起こす。止血に関与しているフィブリ ノーゲン、プロテアーゼ及び細胞レセプタのような血漿タンパク質は、正常な血 液の流れと供給を効果的に減少させる血栓又は血餅の形成に関与するので、急性 及び慢性の冠状動脈疾患並びに大脳動脈疾患において重要な要因である。高血圧 症のような主要な病理学的状態から生じている血管の異常,アテローム性動脈硬 化症患者のプラーク又は裸にされた内皮の破裂は、応答して外傷部位を修復する のに役立つ生化学的カスケードを活性化する。トロンビンは、凝固カスケードの 中の重要な調節酵素である。それは、正と負のフィードバック調節器として、多 数の役割を演じる。しかしながら、病理学的状態において、前者は、トロンビン 産生のために必要とされるコファクターの触媒的活性化、並びにフィブリン架橋 及び安定化 のために必要な因子XIIIの活性化を介して、増幅される。 止血に対する直接効果に加えて、トロンビンは、動脈血栓症の病因を支持し且 つ増幅させる多様な細胞型に対して直接影響を及ぼす。酵素は、更にトロンビン サイクルを伝達する物質(例えばADP TXA2NE)を凝集及び放出させる血小板の最 も強い活性剤である。フィブリン・メッシュの中の血小板は、白色血栓の主要な 構造を含む。トロンビンはまた、血管収縮薬物質の放出、及び免疫細胞の付着の ための部位になる付着分子の転座を引き起こす内皮細胞に対して直接影響を及ぼ す。加えて、酵素は、平滑筋細胞のマイトジェネシス及び線維芽細胞の増殖を引 き起こす。この解析から、トロンビン活性の阻害が、血栓症に関連する増殖的事 態の減衰のために実行可能な治療のアプローチを構成することが明らかである。 哺乳類におけるトロンビン活性のための主要な内因性中立因子は、抗トロンビ ンIII(ATIII),酵素に対して低い親和性を有する循環性血漿マクログロブリン である。ヘパリンは、触媒作用を通してATIII /トロンビン結合を増強すること により、静脈血栓における臨床的有効性を示す。しかしながら、ヘパリンは、ま た凝固カスケードにおける他のプロテアーゼの阻害に対する触媒作用も引き起こ し、かつ血小板に依存する血栓症におけるヘパリンの有効性は、血栓に結合した 酵素の応答困難性に起因して、大きく減少され又は消失される。血小板減少症, 骨粗鬆症及びトリグリセリデミア(triglyceridem ia)のような不都合な副作用は、ヘパリンを用いる持続性治療に続いて観察され ている。 ヒル〔ヒルド・メディシナル(hirudo medicinalis)〕の腺分泌液から誘導され るヒルジン(Hirudin)は、トロンビン活性に対する高分子量の天然の抗凝固性の タンパク質阻害剤のうちの一つである〔マークワード エフ.(Markwardt F.), Cardiovascular Drug Peviews,10,211,1992〕。それは 、実験的及び臨床的 血栓症において有効性を示した生物薬(biopharmaceutical)である。治療薬とし てのヒルジンの使用に対する潜在的な欠点は、特にトロンビンに対するその非常 に強固な結合特性を考慮すると、その弱い抗原性及び中和の有効な方法の欠如で ある。トロンビンに対する非常に高い親和性はユニークであり、そして触媒部位 並びに酵素における遠位の“アニオン結合エクソサイト(anion binding exosite )”に関する同時の相互作用に帰するものである。 トロンビン活性は、ヒルログ(hirulog)〔マラガノア,ジェイ.エム.(Maraga nore,J.M.)ら,Biochemistry,29,7095,1990〕又はヒルトニン(hirutonin)ペ プチド〔ジマイオ,ジェイ.(DiMaio,J.),J.med.chem.,35,3331,1992〕のよ うな、ヒルジン様の分子によっても消失され得る。 トロンビン活性は、トロンビンの触媒部位に対してフィブリノーゲンと拮抗し 、それによって、前記タンパク質又はトロンビン受容体のようなその他のタンパ ク質基 質の蛋白質分解を阻害する低分子量化合物によっても阻害され得る。酵素阻害化 合物を設計するための共通の戦略は、その酵素の本来の基質の一次及び二次構造 における固有の特異性を模倣することに置かれている。それ故、ブロムバック(B lomback)らは、タンパク質加水分解が可能な領域を含むフィブリノーゲンAα鎖 の部分的配列にならって作られたトロンビン阻害剤を最初に設計した〔ブロムバ ック(Blomback)ら,J.Clin.Lab.Invest.,24,(59)1969〕。フィブリノーゲンの 前記領域は、少なくともフェニルアラニンで始まっている残基を含む: Ala-Asp-Ser-Gly-Glu-Gly-Asp-Phe-Leu-Ala-Glu-Gly-Gly-Gly-Val-Arg −Gly-Pr o-Arg ↑容易に切断される結合 この領域内のアミノ酸の系統的な置換は、トロンビン上のP3-P2-P1局所結合部 位内の相互作用に対応するペプチド(D)-Phe-Pro-Arg によって例証されるトリペ プチドの阻害配列(tripeptidyl inhibitory sequence)の最適化を導く〔バジュ エス,(Bajusz S.)ら,ペプチド(Peptides):化学構造及び生物学(Chemistry Structure and Biology)プロシーディングズ オブ ザ フォース アメリカン ペプチド シンポジウム(Proceedings of the Fourth American Peptide Symp osium)、ウォルター アール.(Walter R.),マインホファー(Meienhofer)J.編 ,アン アルボー サイエンス パブリッシャーズ インコーポレーテッド(Ann Arbor Science Publish ers Inc.),アン アルボー エムアイ(Ann Arbor MI),1975,pp 603〕。 バジュ(Bajusz)らは、(D)Phe-Pro-Arg-(CO)H(GYKI-14166)及び(D)MePhe-Pro -Arg(CO)H(GYKI-14766)のような関連した化合物も報告している〔ペプチド− 合成(Peptides-Synthesis),構造及び機能(Structure and Function):プロ シーディングズ オブ ザ フォース アメリカン ペプチド シンポジウム(P roceedings of the Fourth American Peptide Symposium)、リッチ,ディー.エ ッチ(Rich,D.H.)及びグロス,イー.(Gross,E.)編,ピアス ケミカル カンパ ニー(Pierce ChemicalCompany),1981,pp.417〕。これらのトリペプチドのア ルデヒドは、試験管内及び生体内の両方における有効なトロンビン阻害剤である 。GYKI-14166及びGYKI-14766の両方の場合、アルデヒド基は、ヘミアセタール中 間物を生成するトロンビンの触媒性Ser195残基に対するその化学反応性の観点か ら、阻害活性に強く関与すると考えられる。 トロンビン阻害活性の分野における関連した研究は、トリペプチド(D)Phe-Pro -Arg によって産生されたモチーフに結びつき、そして一方推定される容易に切 断される結合(すなわちP1-P1')に対応する位置に種々の官能性又は反応性基を 取り込むという、基礎的な認識を活用している。 米国特許第4318904 号の明細書において、ショウ(Sha w)は、Ser195及びHis57に対して反応性があるクロロメチルケトンを報告してい る。これらの二つの残基は、トロンビンの触媒作用の三つ組の部分を含む〔ボー ド,ダブリュ(Bode,W)ら,EMBO Journal 8,3467,1989〕。 (D)Phe-Pro-Arg 一般モチーフを有するトロンビン阻害剤の他の例は、硼素の 酸(boronic acids)またはボロネート(boronates)のようなCOOH−末端ボロアルギ ニン(boroarginine)変種を含むものである〔ケットナー,シー.(Kettner,C.)ら ,J.Biol.Chem.,268 ,4734,199 3〕。 このモチーフのまた別の同種のもの は、ホスホネート〔ワング,シー−エル ジェイ.(Wang,C-L J.),テトラヘド ロン レターズ(Tetrahedron Letters),33,7667,1992)及びα−ケトエステル 〔イワノビッチ,イー.ジェイ.(Iwanowicz,E.J.)ら,バイオオーガニック アンド メディシナル ケミストリー レターズ(Bioorganic and Medicinal Ch emistry Letters),12,1607,1992〕を含むものである。 ニーセス,ビー.(Neises,B.)らは、トリクロロメチルケトン・トロンビン阻 害剤(MDL-73756)に関して記載し、そしてアテンバーガー,ジェイ.エム.(At tenburger,J.M)らは、関連したジフルオロアルキルアミドケトンを報告している 〔テトラヘドロン レターズ(Tetrahedron Letters),32,7255,1991〕。 マラガノア(Maraganore)ら〔EPO333356;WO 91/02750;U.S.5,196,404〕は、D -Phe-Pro- 部分を含む一連 のトロンビン阻害剤を発表し、そして、前記の好ましい構造がトロンビンの活性 部位に隣接した溝内の穴に係合することを開示する。これらの阻害剤の変種は、 D-Phe-Pro 部分に基づいて構築された本質的に線状又は環状のペプチドである。 他の一連の特許及び特許出願には、α−ケトアミド及びペプチド・アルデヒド 類似体を使用することによって、血栓症に対する効果的な阻害剤を開発する試み が記載されている(BP 0333356;WO 93/15756;WO 93/22344;WO 94/08941;WO 94/17817;BP 0479789;U.S.5380713)。 また他のものは、抗血栓剤として、ペプチド,ペプチド誘導体,ペプチド性エ タノール、又は環状ペプチドについて注目をあてている(WO 93/22344,BP 0276 014;BP 0341607;BP 0291982)。他のものは、前記と同一の目的を得るために アミジン・スルホン酸部分を検討し(U.S.4,781,866)、そしてまた他のものは 、パラ若しくはメタ置換フェニルアラニン誘導体を検討している(WO 92/08709 ;WO 92/6549)。 上で引用された多くの例は、塩基性の側鎖が、トロンビン中のP1特異性クラ ストのベースに位置したカルボキシレート基と相互作用することが必要とされる 、アルギニル単位からなる少なくとも一つの線状で非環式のトリペプチドのモチ ーフを保持することに集約される。二つの隣接する疎水性基は、P3−P2部位が 設けられた 酵素表面上の隣接する疎水性のクレスト内の好都合なファン デル ワールス相 互作用を通して、更なる結合を提供する。 本発明の目的は、トロンビンに対して阻害活性を示す化合物を提供することで ある。発明の概要 本発明の態様は、下式(I) AS−X (I) (式中、Xは非置換の、または1以上のアミノ基、酸素原子、アルキル基、アラ ルキル基もしくはアリール基で置換された芳香族または非芳香族複素環基の1以 上を表し;および ASはXに対して連結されたアルギニニル残基またはその類似基を有するトロン ビンの活性部位阻害剤である。)によって表されるペプチド誘導体ならびに製薬 的に許容されるその塩に関する。 本発明の別の態様は、ヒトを含む哺乳類の血管性疾患治療のための医薬の製造 における式(I)で表される化合物の使用を提供することである。 本発明のまた別の態様は、ヒトを含む哺乳類の血管性疾患の治療のための方法 であって、血管性疾患を治療するのに有効な式(I)で表される化合物の量を該 哺乳類に投与することからなる方法を提供することである。発明の詳細な説明 本発明の化合物は、上記式中、 Xが非置換の、または1以上のアミノ基、酸素原子、アルキル基、アラルキル基 もしくはアリール基で置換された複素環基の1以上を表す化合物を含む。Xは芳 香族または非芳香族の複素環基を含む。Xはまた、場合により、他の炭素環また は複素環と縮合している1以上の複素環基を含む。 好ましくはXが 〔式中、X5、X10、X11およびX12は各々独立してN,またはC−X7(基中、 X7は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基または炭素原子数5ないし 8のアリール基を表す。)からなる群から選択される。X6,およびX13は各々 互いに独立して、C,O,N,S,N−X7またはCH−X7(基中、X7は上記 で定義された意味を表す。)からなる群から選択される。R5は水素原子、場合 によりカルボキシル基で置換される炭素原子数1ないし16のアルキル基、カル ボキシル基、−炭素原子数0ないし16のアルキル−CO2−炭素原子数1ない し16のアルキル基、炭素原子数6ないし20のアラルキル基、炭素原子数3な いし7のシクロ アルキル基、アリール基または芳香族複素環基を表す。)から選択される。 さらに好ましくは、Xは (式中、R5は上記で定義された意味を表す。)からなる群から選択される。 さらに好ましくはXが (式中、R5は上記に定義された意味を表す。)からなる群から選択される。 よりさらに好ましくはXが (式中、R5は上記に定義された意味を表す。)からなる群から選択される。 最も好ましくはXが (式中、R5は上記で定義された意味を表す。)を表す。他の具体例では、Xは 場合によりR5で置換されている、1,2−チアゾールでありおよび/または環 の2,3,4もしくは5位においてJに結合している。 好ましくは,R5は水素原子または炭素原子数1ない し4のアルキル基を表す。さらに好ましくはR5は水素原子またはCH3を表す。 最も好ましくはR5は水素原子を表す。 式(I)で表される好ましい化合物は、 AS部分が式(II): G1−G2− (II) (式中、G1は1以上のアミノ酸基、アルキル基、アリール基、アラルキル基ま たはシクロアルキル基を表し;およびG2はアルギニル基またはその類似基であ り;但し、ASはトロンビンの活性部位の阻害剤である。特別には、具体例G2 はBioorg.Med.Chem.,1995,3:1145に記載される手順に従って製造される以下 のアミノ酸誘導体から選択される。 (式中、n=1ないし6、n1=1ないし2、n2=0ないし7でありおよびT は単結合または2価のXとの連結部分である。) 適当なAS部位はASがヒルジン45−47のペプチドフラグメントおよびそ の類似体を含みならびに、D−Phe−Pro−Arg配列およびD−Cha− Pro−Arg;D−Phe−Pip−ArgおよびD−Cha−Pip−Ar gのようなその類似体に基づくトロンビンの阻害剤を含む。アルギニニル基また はC−末端におけるその類似体を含む他のトロンビンの活性部位の阻害剤もまた ASとして式(I)中に組み込まれる。 さらに好ましい本発明の化合物はASが−Phe−Pro−Arg−またはそ の類似体である化合物を含む。 最も好ましい本発明の化合物はASが(D−Phe)−Pro−Arg−また はその類似体である化合物を含む。 本発明の化合物は全ての異性体、エナンチオマー、およびそれらの混合物を包 含するものと認識されるべきである。 好ましい具体例では、本発明の化合物は式(III) (式中、R1は非置換のまたはヒドロキシ基、炭素原子数1ないし6のアルキル 基、炭素原子数4ないし8のアラルキル基、炭素原子数3ないし8のアリール基 もしくは炭素原子数3ないし8のシクロアルキル基で置換されたアリール基また はシクロアルキル基の1以上よりなる群から選択され; R2は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子 数4ないし8のアラルキル基および非置換のもしくは置換されたアミノ基からな る群から選択され; R3は水素原子、ヒドロキシ基、SH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭 素原子数3ないし8のアリール基および炭素原子数4ないし8のアラルキル基か らなる群から選択され; nは0ないし2の整数を表し; Qは単結合または−NH−を表し; Zは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;シアノ基;−NH2;−CH2NH2 ;−C(NH)−NH2;−NH−C(NH)−NH2;−CH2−NH−C(N H)−NH2;シアノ基、−NH2、−CH2NH2、−C(NH)−NH2、−N H−C(NH)−NH2もしくは−CH2−NH−C(NH)−NH2で置換され た炭素原子数6のシクロアルキル基またはアリール基;または場合によりシアノ 基、−NH2、−CH2−NH2、−C(NH)−NH2、−NH−C(NH)−N H2もしくは−CH2−NH−C(NH)−NH2で置換される5もしくは6員の 飽和または不飽和複素環基を表し;ならびに Xは上記に定義された同様である。)によって表される。 本発明の好ましい具体例は、式中、 R1が非置換のまたはヒドロキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキル基もしく は炭素原子数3ないし8のシクロアルキル基で置換されていてもよい5もしくは 6員の芳香族または非芳香族環の1以上から選択される式(III)の化合物であ る。 さらに好ましいR1は非置換のまたは炭素原子数1ないし4のアルキル基によっ て置換された6員の芳香族または非芳香族環である。 最も好ましいのはR1が非置換のまたは炭素原子数1ないし4のアルキル基で 置換されたフェニル基である。 最も好ましいものはR1がフェニル基である。 好ましいR2は水素原子、ヒドロキシル基、炭素原子数1ないし6のアルキル 基または、非置換のまたはヒドロキシル基もしくは炭素原子数1ないし6で置換 されたアミノ基である。 最も好ましいR2はヒドロキシ基またはNH2である。 最も好ましいR2はNH2である。 好ましいR3は水素原子、ヒドロキシル基、SH、または炭素原子数1ないし 6のアルキル基である。 最も好ましいR3は水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基である。 最も好ましいR3は水素原子である。 好ましくはnは1または2を表す。 最も好ましいnは1を表す。 好ましくはQは単結合である。 好ましくはZはメチレン鎖または2ないし5個の炭素原子を介して連結されな らびに、−NH2;−C(NH)−NH2;−NH−C(NH)−NH2;−NH2 、−CH2NH2、−C(NH)−NH2、−NH−C(NH)−NH2もしくは− CH2−NH−C(NH)−NH2で置換された炭素原子数6のシクロアルキル基 またはアリール基;または場合により−NH2、−CH2−NH2、−C(NH) −NH2、−NH−C(NH)−NH2もしくは−CH2−NH−C(NH)−N H2で置換されている5もしくは6員の飽和または不飽和複素環基を表す。 さらに好ましくはZは3ないし5個の炭素原子のメチレン鎖を介して連結され た、−NH−C(NH)−NH2、−NH2、および−C(NH)−NH2を表す 。最も好ましくは、Zはトリメチレン鎖を介して結合する−NH−C(NH)− NH2である。 本発明の好ましい化合物は下記に示されるものを含む。 さらに好ましい式(I)で表される化合物は以下のものを含む。 (D−Phe)−Pro−アルファ−ベンゾチアゾロケトアルギニンおよび(D −Phe)−Pro−アルファ−チアゾロケトアルギニン。 以下の略語を本明細書に適用する。これらの略語はペプチド化学の当業者にと って慣用され良く知られているものである。 BOC − ブトキシ−カルボニル BuLi− ブチルリチウム DCM − ジクロロメタン DMF − ジメチルホルムアミド iPr2NEt− ジイソプロピルエチルアミン THF − テトラヒドロフラン 本明細書に使用される、用語”アルキル基”は飽和または不飽和の、置換され た(例えばハロゲン原子、ヒドロキシル基、アミノ基、酸素原子、硫黄原子また は炭素原子数6ないし20のアリール基によって)または非置換の、直鎖、分枝 鎖の1ないし10個の、好ましくは1ないし6個の炭素原子を有する炭化水素部 分を表す。この鎖は1以上の、N,OもしくはSのようなヘテロ原子で中断され ていてよい。 用語”アミノ保護基”、”酸素保護基”および”保護基”はペプチド合成の分 野で良く知られるものである。このような保護基はT.Green,Protective Group s In Organic Synthesis (John Wiley & Sons,1981)に見いだされるものである 。特に合成スキームのための適当な保護基は、ペプチド化学の当業者によって良 く知られているような、他の反応性官能基の存在および除去のために望ましい反 応条件を含む多くの要因に依存する。 用語”アリール基”は、1以上のヘテロ原子(例えば、N,OまたはS)によ って置換されてよくおよび好まし くは6ないし15個の炭素原子を含むベンゼン型の環(例えば、フェニル基およ びナフチル基)を含む炭素環部分を表す。この炭素環部分はN,O又はSのよう な、1以上のヘテロ原子によって中断されていてよい。 用語”アラルキル基”は中断されないまたは中断された、非置換のもしくはア リール置換基(例えばベンジル基)により置換された、好ましくは6ないし30 個の炭素原子数を含むアルキル基を表す。 他に特定しない限り、本明細書に使用される用語”アミノ酸”は天然由来のア ミノ酸ならびに化学合成およびペプチド化学の当業者により普通に使用される非 天然の類似体である。非天然アミノ酸の表はD.C.Roberts およびF.Vellaccioに よる”The Peptides”,Vol.5,1983,Academic Press,Chapter 6 に見いだされる 。他にに示さない限り、本発明の本明細書の文脈の前後において、使用されるア ミノ酸はL−型の立体配置のアミノ酸であることを留意すべきである。 用語”シクロアルキル基”は3ないし12個の、好ましくは3ないし8個の炭 素原子を含む環状炭化水素基であり、それは、例えばいずれかが、ハロゲン原子 、アミノ基、アルキル基、および/またはヒドロキシ基のような置換基で置換さ れていてよい、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロヘキシル基およびシ クロデシル基を含む。 用語”複素環(heterocycle)および”複素環式の環 (heterocyclic rings)”は1以上の窒素原子、酸素原子および硫黄原子のような ヘテロ原子を含み、そしてハロゲン原子、アミノ基、アルキル基および/または ヒドロキシ基のような置換基によって置換されていてよい、芳香族または非芳香 族環の1以上を表す。好ましくは環は5,6または7員環である。 療法における使用について、本発明の化合物は未精製の薬品として投与するこ とができるが、製薬処方(pharmaceutical formulation)として有効成分で存在す ることが好ましい。 従って、本発明はさらに式(I)で表される化合物およびその製薬的に許容し 得る酸付加塩を1以上の製薬的に許容できるそれらのための担体および所望によ り、他の療法および/または予防成分と一緒に含む製薬処方を提供する。担体( 類)は処方の他の成分と相溶でありおよびそれらの受容者に有害でない意味にお いて”許容でき”なければならない。 本発明の他の態様では、ヒトを含む哺乳類の血管性疾患の治療のための医薬の 製造における式(I)で表される化合物の使用を提供する。 他の態様では、式(I)で表される化合物の有効量の投与からなる哺乳類の血 管性疾患の治療方法を提供する。 上記処置が確定された血管性疾患の予防ならびに治療を高めることが当業者に よって明らかである。 本発明の化合物は血管性疾患の治療および予防のため の組合せ、処方および方法に有用である。これらの疾患は、心筋梗塞、心臓発作 、脳卒中、肺動脈塞栓、深静脈血栓、末梢性動脈閉塞、動脈損傷または侵襲性心 臓病学的処置次いで起こる再狭作、急性または慢性アテローム性硬化症、水腫お よび炎症、癌および転移を含む。 ここで使用される用語”組合せ”は、本発明の化合物の少なくとも1種および 、血栓崩壊剤(thromolytic agent)の少なくとも1種を含む単一の投薬形態(sin gle dosage form)、トロンビン阻害剤および血栓崩壊剤が別々に、しかし同時 に投与される複数の投薬形態(multiple dosage form)あるいは別々に、しかし連 続的に投与される複数の投薬形態を含む。連続投与において、トロンビン阻害剤 は血栓崩壊剤の投与前約5時間から投与後5時間の範囲の間に患者に与えられる 。好ましくはトロンビン阻害剤は血栓崩壊剤の投与前約2時間から投与後2時間 の範囲の間に患者に投与される。 本発明の組合せで使用できる血栓崩壊剤は技術的に良く知られている。このよ うな薬剤は、天然の源から精製された組織プラスミノーゲン活性化剤;ストレプ トキナーゼ、ウロキナーゼ、ピューロキナーゼ、アニソール化ストレプトキナー ゼ、プラスミノーゲン活性化剤複合物(ASPAC)、動物唾液腺プラスミノー ゲン活性化剤および上記のいずれかの公知の生物学的に活性な誘導体を含むがこ れらに限定されない。 本発明の化合物の投薬量および投与割合は患者の体重、 使用される特定の製薬組成物、治療の目的、即ち療法もしくは予防、治療される 血管性疾患の性質、治療する医師の判断のような様々な要素に依存する。 本発明に従う、本発明の化合物の好ましい製薬的に有効な一日当たりの投薬量 は約1μg/治療される患者の体重(以下"体重")kgおよび約5mg/体重kgの 間にある。 最も好ましくは、本発明の療法的および予防的組成物は本発明の化 合物の10μg/kg体重および約500μg/kg体重の間にある一回分の投 薬量を含む。本発明の化合物または本発明の化合物と一緒に存在する血栓崩壊剤 のいずれかの一日当たりの製薬的に有効な投薬量は上記に記載された特定の範囲 より少ないかまたはより多くてもよいこととも理解するべきである。 本発明の別の具体例によれば、化合物は組成物および侵襲装置の表面を被覆す る方法において使用でき、その結果このような装置を受ける患者においては血餅 形成または血小板活性の危険はより低くなる。本発明の組成物により被覆できる 表面は例えばプロテーゼ、人工弁、血管移植、ステントおよびカテーテルを含む 。これらの装置を被覆する方法および組成物は当業者に良く知られている。これ らは、本発明の化合物を含む組成物の装置表面への化学的な架橋または物理的吸 収を含む。 本発明の別の具体例に従えば、化合物は患者内に想定される生体内(ex vivo) の血栓のため使用することもできる。この具体例では、本発明の化合物は放射性 同位体 で標識化される。放射性同位体の選択は多くの良く知られた因子、例えば毒性、 生物学的半減期および検出可能性に基づく。好ましい放射性同位体は125I,123 Iおよび111Iが含まれるが、これに限定されない。本発明の化合物の標識化技 術は技術的に良く知られている。最も好ましくは、放射性同位体は123Iであり ならびに標識化は123I−ボルトン−ハンター試薬(Bolton-Huter reagent)を使 用して行われる。標識化トロンビン阻害剤は患者に投与されおよび血餅中に含ま れるトロンビンと結合させる。血餅は次にコンピューター画像システムとつなが った放射能の検出可能なカメラのような、良く知られた検出手段を利用すること により観察される。この技術はまた血小板−結合トロンビンの画像およびメイゾ トロンビン(meizothrombin)の画像も与える。 本発明はまた、本発明の化合物を含む組成物および腫瘍転移の治療におけるこ のような組成物を使用する方法にも関する。腫瘍転移の治療のための本発明の化 合物の効力はトロンビン−誘導性内皮細胞活性を阻害する阻害剤による阻害によ って証明される。この阻害は内皮細胞による血小板活性化因子(PAF)合成の 抑制を含む。これらの組成物および方法はトロンビン−誘導性炎症およびPAF が介在すると思われる水腫によって特徴づけられる病気の治療において重要な適 合性をもつ。このような病気は、成人呼吸窮迫症候群、敗血症性ショック、敗血 症、リパーフュージョン(reperfusion)損傷を含む が、これに限られない。敗血症性ショックの早期段階は離散性、急性炎症性およ び凝固障害反応を含む。 本発明はまた上述した化合物、または体外血液に対する抗凝血薬としてそれら を含む組成物の使用に関する。本明細書で使用される用語"体外血液(extracorpr eal blood)"は患者からラインで取り出され、体外処理を受けそして患者に返さ れる血液を含み、例えば透析処置、血液ろ過、または手術中の血液バイパスを含 む。用語はまた患者への最終的な投与のために体外的に貯蔵される血液製造物お よび種々の検定のために使用される患者から集められた血液をも含む。このよう な製造物は凝血の阻害が望ましい全血、血漿または血液画分を含む。 組成物のこの様なタイプにおける本発明の化合物の量および濃度は処理される 血液の容量、またはさらに好ましくは、そのトロンビン含量に基づく。好ましく は、体外血液の凝血を防止するための本発明における、本発明の化合物の有効量 は約1μg/体外血液60mlないし約5mg/体外血液60mlである。 本発明の化合物はまた血餅付着に関与すると信じられている血餅結合トロンビ ン(clot-bound thrombin)を抑制するのに使用できる。ヘパリンおよび低分子量 ヘパリンのような、通常使用される抗トロンビン剤が血餅結合トロンビンに対し て有効でないため、これは特に重要である。最後に、本発明の化合物は神経変性 性疾患を治療するための組成物および方法に使用できる。トロンビン は神経突起の収縮、脳細胞の形状変化において丸くすることを示唆しおよびアル ツハイマー病およびパーキンソン病のような神経変性性疾患に関係する過程を引 き起こすことが知られている。 本発明の化合物は、技術的によく知られている種々の方法によって合成できる 。合成の適当な方法は化合物に使用される基ASおよびXの位置に依存して変化 する。Phe−Pro−Arg型の類似体の合成のための適当な方法を以下に記 載する。しかし他の良く知られた方法もまた使用できる。 工程1: 溶液中の複素環1をn−BuLiのような適当な金属化塩基(metalating base )により金属化(metalate)して相当する金属化複素環化合物を生じさせた。環 状活性化アルギニン基2をこの混合物に加えた。化合物2を文献から、および例 えば、R.T.Shuman,et al.,"Highly Selective Tripeptide Thrombin Inhibito rs",J.Med.Chem,1993,36,314に記載される、公知の手順に従って製造した。 得られた化合物は複素環式ケトアルギニン3である。 工程2: 複素環式ケトアルギニン3から保護を外し(deprotect)、適当なカップリング 剤、溶媒および塩基の存在下でジペプチド4と連結させる。ジペプチド4は購入 できるかまたは当該技術およびペプチド文献に慣用の方法によって製造できる。 適当なカップリング剤はBOPおよびイソプロピルクロロホルメートである。適 当な溶媒はDCMおよびDMFを含む。適当な塩基はiPr2NEtおよびn− メチルモルホリンを含む。 得られた化合物は適当な脱保護剤(deprotector)により保護基を外して複素環 式ケトアルギニニル5を与える。適当な脱保護剤は、BBr2、酢酸中のHBr およびTMSIを含む。保護基を外す方法は当業者によく知られている。 スキームIではZがNであるものが使用される。スキームIIではZが炭素原子 、線状炭素鎖またはQと環を形 成するもの使用される。ZがQと環を形成する場合、活性化アミノ基2はそれに 応じてこの環に含まれるように修正される。この方法の工程はスキームIに対し て記載されたと同じままである。 本発明の化合物およびその中間体は当業者によく知られた標準的技術によって それらの合成の間および/またはそれらの製造後に精製できる。好ましくは精製 技術の 一つはHPLCである。しかし、カラムクロマトグラフィーのような他のクロマ トグラフィー法も化合物の精製に使用できる。結晶化もまた適当な有機溶媒によ って洗浄できるように生成物の精製に使用できる。 アミノ保護基が反応を起こすために必要でないことは技術的に良く知られてい る。この工程は保護基なしで行うことができる。しかし、それらは所望の化合物 の収量を増加させるのに使用できる。 上記に記載した工程は化合物2,3,および4に対して適当な保護基を使用で きる。適当な脱保護条件および手順は合成の文献に記載されおよび技術的に習熟 した化学者に良く知られている。 所望のR1,R2およびR3基はそれがペプチド化学の技術において良く知られ た技術を使用して複素環式ケトアルギニン3に結合する前にジペプチド4の上に おいて置換され得る。また、ペプチドまたはジペプチドの各々の好ましい類似体 は、置換基が既に存在する、所望のR1,R2およびR3基とともに購入できる。 本明細書に記載された発明をより完全に理解するために、以下の実施例を示す 。これらの実施例は説明の目的のみのためであっていかなる手段においても本発 明を限定するものとして解釈しないと理解するべきである。 実施例1 ベンゾチアゾール(化合物1)(4.0ml,36.7mmol)のTHF( 75ml)溶液に−78℃でゆっくりとn−BuLi(1.6M,25ml)を 添加し、得られた橙色の懸濁物を−78℃で1.5時間攪拌した。次に固体化合 物2(3.55g,8.7mmol)を添加した。反応を−78℃で30分間、 次に−20℃で30分間攪拌した後飽和水性NH4Clで静めた。酢酸エチルで 抽出後カラムクロマトグラフィーによって28%の収量で化合物3として黄色の フォーム(1.28g)を得た。 NMR(CDCl3): d 1.45(s,9H),1.5-1.8(m,2H),3.1-3.23(m,1H),3.45-3.60(m,1H),5. 1(d,2H),5.53-5.64(m,2H),7.02-7.15(m,4H),7.21-7.28(m,2H),7.56-7.65(m,2H), 8.0-8. 05(m,1H),8.18-8.23(m,1H)。 MS:(M+1)526.8 化合物3(0.223g,0.43mmol)およびEtSMe(0.25ml )の混合物に周囲温度でジオキサン(10mL)中の4M HCl溶液を加えた 。反応物を1時間攪拌した。全ての溶媒を除去して黄色のゴム状固体を乾燥させ た。この黄色の固体に、DMF(5ml)中の化合物4(0.17g,0.47 mmol)およびBOP(0.21g,0.48mmol)を室温で添加し、次 いでこの混合物に混合物のpHが8−9に到達するまでiPr2NEtを加えた 。反応物を一晩中攪拌させておいた。反応物を酢酸エチルで抽出しそして ブラインで洗浄し、次いでカラムクロマトグラフィーによってDCM(10ml )に溶解された所望の化合物5の先駆体0.129gを得てそしてDCM(1. 7ml,1.66mmol)中の1M BBr3溶液を−78℃で添加した。 反応物を−78℃で30分間次いで室温で3時間攪拌した。再冷却して−78 ℃に戻し無水MeOH(2ml)を加え次いで室温で1時間攪拌した。全ての溶 媒を除去した混合物を水で抽出し、そしてエーテルで洗浄する。水部分を親油性 にしそして逆相HPLC精製にかけて化合物5を得た。2つの化合物を同一のマ スペクトル[(M+1) 536.5]をもつ個々のジアステレオマー類似体1 および類似体2に単離した。実施例2 1値の測定 この検定はカルバイオケム(Calbiochem.)から購入したフルオロジェニックス( fluorogenix)トロンビン基質(Tos−Gly−Pro−Arg−AMC.HC l)を使用してパーキン エルマー フルオロメーターモデル#LS50Bによ って行った。ヒトトロンビンもまたカルバイオケムから入手した。計測はそれぞ れ383および455nmの励起および発光波長において測定された。 検定は50mMTris,100mMNaCl,0.1%およびPeg 24℃で pH7.8からなる実施緩衝液 中、行われた。緩衝液、基質および阻害剤を混合しそして反応は酵素溶液を添加 することにより開始した。初期速度はそれぞれの阻害剤および基質濃度について 記録された。 動力学的パラメーターは酵素阻害を記載する一般反応方程式へデータを適合さ せることによって決定された(Segel,Enzyme Kinetics,Wiley Interscience Puhl ications,1993)。 ディクソン アンド ラインウィーバーブルクプロッツ(Dixon and Linweaver -Burk plots)は登録商標マイクロソフト登録商標エクセルプログラムを使用して 動力学的パラメーター(Km,Vmax,Ki)を評価するのに使用された。 結合は酵素、阻害剤および酵素−阻害剤複合体間の平衡の確立である。遅い結 合阻害では、この平衡はゆっくりと確立される。化合物5に対する平衡解離定数 が表1に示される。結果は既に報告され知られているトロンビン阻害剤に基づく トリペプチジルと比較される。 化合物5は遅い結合動力学を示すが阻害定数は迅速に安定状態の動力学を呈す ることが測定された。従って、報告値は平衡阻害定数の信頼できる評価である。dTT検定 手順: フィブリノーゲンおよび緩衝液溶液を使い捨て試験管に移しそして検定の前に 約15ないし30分間水浴中に 置いて37℃で平衡にさせておいた。 細長いキュベット(cuvette-strips)を37℃で3分間に保温した。ボールを各 々のキュベットに分配した。予め温めたキュベットに緩衝液75μl,抑制剤溶 液50μlおよびフィブリノーゲン溶液50μlを添加した。60秒間の保温の 為の相当する保温カラムについてタイマーをスタートさせた。キュベットを試験 カラム領域に移した。マルチペット(multipette)を一度に開始試薬(トロンビン 溶液)で満たした。このマルチペットを作動させそしてトロンビン溶液25μl を分配した。凝固時間が測定される時、それらは表示され、そして印刷された。 時間対阻害剤濃度曲線を作成し、そしてIC50値を阻害剤濃度曲線から外挿し た。IC50値は対照と比較して凝固時間を二倍にするのに必要な投与量として定 義される。IC50値を示す結果を表1に示す。 表Iの結果はトロンビンのS1−S1’部位にわたるベンゾチアゾロ−ケト−ア ルキニル単位に示されるような複素環機能が、酵素親和性を他に報告された阻害 剤と 比較して1000倍まで高めることを明らかにする。化合物5は酵素と共有結合 を形成するトロンビンの不可逆性の酵素とされるPPACKと等しい効力をもつ が、化合物5はトロンビンの可逆的な酵素である。 今や本発明を十分に記載したので、ここに示されたような精神または本発明か らはずれることなく多くの変更がなし得ることは当業者にとって明らかである。
【手続補正書】 【提出日】1997年12月26日 【補正内容】 (1) 明細書第5頁第7行ないし第9行記載の 「プロシーディングズ オブ ・・・Peptide Symposium)」を「プロシーディン グズ オブ ザ セブンス アメリカン ペプチド シンポジウム(Proceeding s of the Seventh American Peptide Simopsium」と補正する。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (31)優先権主張番号 9504403.8 (32)優先日 1995年3月6日 (33)優先権主張国 イギリス(GB) (31)優先権主張番号 9504404.6 (32)優先日 1995年3月6日 (33)優先権主張国 イギリス(GB) (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),AL,AM,AT,AU,BB,BG,BR,B Y,CA,CH,CN,CZ,DE,DK,EE,ES ,FI,GB,GE,HU,IS,JP,KE,KG, KP,KR,KZ,LK,LR,LS,LT,LU,L V,MD,MG,MK,MN,MW,MX,NO,NZ ,PL,PT,RO,RU,SD,SE,SG,SI, SK,TJ,TM,TT,UA,UG,US,UZ,V N (72)発明者 ジマイオ,ジョン カナダ国 エイチ1イー 4エル9 ケベ ック モントリオール ピエール ブラン シェ 12404 (72)発明者 シッジキ,エム.アルシャド カナダ国 エイチ4アール 2シー4 ケ ベック サンローレン チメン ブールバ ール 117−2700 (72)発明者 プレビッレ,パトリス カナダ国 ジェイ6イー 7エイチ9 ケ ベック サンシャルル ボロメー サンジ ョルジュ 128 (72)発明者 ラフレール ドミニク カナダ国 エイチ7ダブリュ 3エス6 ケベック サン−ドロテ シャンペイン 934 (72)発明者 エドマンズ,ジェレミィ ジョン アメリカ合衆国 ミシガン 48197 イプ シランチ ビーチ ドライブ 3957 (72)発明者 ドハーティ,アンネット マリアン アメリカ合衆国 ミシガン 48103 アン アルボール チューリップ トリー コ ート 106

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 式(I): AS−X (I) (式中、Xは非置換のまたは1以上のアミノ基、酸素原子、アルキル基、アラル キル基もしくはアリール基で置換された芳香族または非芳香族複素環基の1以上 を表し;および ASはXに対して連結されたアルギニニル残基またはその類似基を有するトロン ビンの活性部位阻害剤である。)で表されるトロンビン阻害化合物、ならびに製 薬的に許容されるその塩。 2. Xが 〔式中、X5、X10、X11およびX12は各々独立してN,またはC−X7(基中、 X7は水素原子、炭素原子数1ないし4のアルキル基または炭素原子数5ないし 8のアリール基を表す。)からなる群から選択され; X6,およびX13は各々互いに独立して、C,O,N,S,N−X7またはCH− X7からなる群から選択され、および R5は水素原子、場合によりカルボキシル基で置換されている炭素原子数1ない し16のアルキル基、カルボキシル基、−炭素原子数0ないし16のアルキル− CO2−炭素原子数1ないし16のアルキル基、炭素原子数6ないし20のアラ ルキル基、炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基、アリール基または芳香族 複素環基を表す。〕からなる群から選択される請求項1に記載の化合物。 3. Xが 〔式中、R5は水素原子、場合によりカルボキシル基で置換されている炭素原子 数1ないし16のアルキル基、カルボキシル基、−炭素原子数0ないし16のア ルキル−CO2−炭素原子数1ないし16のアルキル基、炭素原子数6ないし2 0のアラルキル基、炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基、アリール基また は芳香族複素環基を表す。〕からなる群から選択される請求項2に記載の化合物 。 4. Xが 〔式中、R5は水素原子、場合によりカルボキシル基で置換されている炭素原子 数1ないし16のアルキル基、カルボキシル基、−炭素原子数0ないし16のア ルキル−CO2−炭素原子数1ないし16のアルキル基、炭素原子数6ないし2 0のアラルキル基、炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基、アリール基また は芳香族複素環基を表す。〕からなる群から選択される請求項2に記載の化合物 。 5. Xが 〔式中、R5は水素原子、場合によりカルボキシル基で置換されている炭素原子 数1ないし16のアルキル基、カルボキシル基、−炭素原子数0ないし16のア ルキル−CO2−炭素原子数1ないし16のアルキル基、炭素原子数6ないし2 0のアラルキル基、炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基、アリール基また は芳香族複素環基を表す。〕からなる群から選択される請求項2に記載の化合物 。 6. Xが 〔式中、R5は水素原子、場合によりカルボキシル基で置換されている炭素原子 数1ないし16のアルキル基、カルボキシル基、−炭素原子数0ないし16のア ルキル−CO2−炭素原子数1ないし16のアルキル基、炭素原子数6ないし2 0のアラルキル基、炭素原子数3ないし7のシクロアルキル基、アリール基また は芳香族複素 環基を表す。〕からなる群から選択される請求項2に記載の化合物。 7. ASが式(II): G1−G2− (II) (式中、G1は1以上のアミノ酸基、アルキル基、アリール基、アラルキル基ま たはシクロアルキル基を表し;およびG2はアルギニル基またはその類似基であ る)で表される基である請求項1に記載の化合物。 8. G2 (式中、n=1ないし6、n1=1ないし2、n2=0ないし7でありおよびT は単結合または2価のXとの連結部分である。)から選択されるアルギニル基で ある請求項7に記載の化合物。 9. ASがヒルジン45−47のペプチドフラグメントおよびその類似物であ る請求項1に記載の化合物。 10. ASがD−Phe−Pro−Arg;D−Cha−Pro−Arg;D− Phe−Pip−ArgおよびD−Cha−Pip−Argから選択される請求 項1に記載の化合物。 11. 式(III) (式中、R1は非置換のまたはヒドロキシ基、炭素原子数1ないし6のアルキル 基、炭素原子数4ないし8のアラルキル基、炭素原子数3ないし8のアリール基 もしくは炭素原子数3ないし8のシクロアルキル基で置換されたアリール基また はシクロアルキル基の1以上よりなる群から選択され; R2は水素原子、ヒドロキシ基、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭素原子 数4ないし8のアラルキル基および非置換のもしくは置換されたアミノ基からな る群から選択され; R3は水素原子、ヒドロキシ基、SH、炭素原子数1ないし6のアルキル基、炭 素原子数3ないし8のアリール基および炭素原子数4ないし8のアラルキル基か らなる群から選択され; nは0ないし2の整数を表し; Qは単結合または−NH−を表し; Zは炭素原子数1ないし4のアルコキシ基;シアノ基;−NH2;−CH2NH2 ;−C(NH)−NH2;−NH−C(NH)−NH2;−CH2−NH−C(N H)−NH2;シアノ基、−NH2、−CH2NH2、−C(NH)−NH2、−N H−C(NH)−NH2もしくは−CH2−NH−C(NH)−NH2で置換され た炭素原子数6のシクロアルキル基またはアリール基;または場合によりシアノ 基、−NH2、−CH2−NH2、−C(NH)−NH2、−NH−C(NH)−N H2もしくは−CH2−NH−C(NH)−NH2で置換されている5もしくは6 員の飽和または不飽和複素環基を表し;ならびに Xは非置換のまたは1以上のアミノ基、酸素原子、アルキル基、アラルキル基も しくはアリール基で置換された芳香族または非芳香族複素環基の1以上を表す。 )で表 されるトロンビン阻害化合物。 12. R1が場合によりヒドロキシ基、炭素原子数1ないし4のアルキル基もし くは炭素原子数3ないし8のシクロアルキル基で置換されている1以上の5もし くは6員の芳香族または非芳香族環基からなる群より選択される請求項11に記 載の化合物。 13. R1がフェニル基を表し; R2がヒドロキシ基またはNH2を表し; R3が水素原子または炭素原子数1ないし4のアルキル基を表し; nが1または2を表し; Qが単結合を表し;ならびに Zが3ないし5個の炭素原子のメチレン鎖を介して連結された、−NH−C(N H)−NH2、−NH2、および−C(NH)−NH2を表す、請求項12に記載 の化合物。 14. (D−Phe)−Pro−アルファ−ベンゾチアゾロケトアルギニンおよ び(D−Phe)−Pro−アルファ−チアゾロケトアルギニンから選択される 請求項1に記載の化合物。 15. ヒトを含む哺乳類の血管性疾患の治療のための医薬の製造における請求項 1ないし14のいずれか1項記載の化合物の使用。 16. 前記血管性疾患が血栓症である請求項15に記載の使用。 17. 哺乳類のトロンビン障害の治療ないし予防のための方法であって、該哺乳 類に請求項1ないし14のいずれか1項記載の化合物の有効量を投与する方法。 18. 前記障害が静脈血栓症である請求項17に記載の方法。 19. 前記障害が肺動脈塞栓症である請求項17に記載の方法。 20. 前記障害が動脈血栓症である請求項17に記載の方法。 21. 前記障害が心筋梗塞症である請求項17に記載の方法。 22. 前記障害が脳梗塞症である請求項17に記載の方法。
JP8519385A 1994-12-22 1995-12-21 トロンビン阻害剤としての複素環式ケトアルギニンペプチド Pending JPH10513151A (ja)

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