JPH10512327A - 金属表面を被覆して抗生物性及び低臭気衝撃性を備えた高度親水性、高度耐食性の表面を形成する方法 - Google Patents

金属表面を被覆して抗生物性及び低臭気衝撃性を備えた高度親水性、高度耐食性の表面を形成する方法

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JPH10512327A JP8521850A JP52185096A JPH10512327A JP H10512327 A JPH10512327 A JP H10512327A JP 8521850 A JP8521850 A JP 8521850A JP 52185096 A JP52185096 A JP 52185096A JP H10512327 A JPH10512327 A JP H10512327A
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Abstract

(57)【要約】 金属表面に耐食性、親水性、低臭気性及び抗生物性を与えるためのクロム不使用加工方法。この方法は最初に金属をフッ化物、ジルコニウム及びプロトン酸の溶液で処理することを包含する。次いでその金属をアルカリ性pHにおいて水溶性ケイ酸塩の溶液で処理する。すすぎを各段階の後で随意に使用し、そして炉乾燥段階を方法における最終工程として実施する。

Description

【発明の詳細な説明】 金属表面を被覆して抗生物性及び低臭気衝撃性を備えた 高度親水性、高度耐食性の表面を形成する方法発明の分野 本発明は、一般的には、金属表面のための耐食性被覆に関し、さらに特定的に はアルミニウムのための低臭気、抗生物性、親水性、耐食性被覆に関する。発明の背景 本出願は、米国特許第5380374号として発行された出願人の係属中の特 許出願第08/137,583の部分継続である。 アルミニウムのための種々の被覆は当業に公知である。これらの被覆は、典型 的には、金属に対して耐食性を与え、またしばしばそれと同時に改善されたペイ ントまたはその他の有機コーティング接着性を与える。 アルミニウムのような金属のための最も初期の被覆はクロム酸塩ベースの組成 物であったが、クロム酸塩不含有被覆が最近開発されてきている。これらの被覆 は、潜在的に有毒なクロムを回避するのが殊に望まれる場合に、アルミニウム製 の食品または飲料缶をコーティングするような用途のために殊に有用である。 クロム酸塩不含有化成被覆は、チタン、ジルコニウムまたはハフニウムような IV−A族金属、フッ素イオン源及びpH調節用硝酸を用いることが多い。これら のクロム酸塩不含有化成被覆は、しばしば透明であり、そしてアルミニウムが殺 菌中に水の中で沸騰されるときには通常生じる黒化を防止するのに使用される。 例えば、ダス(Das)の米国特許第3,964,936号は、アルミニウム のための化成被覆を作るためにジルコニウム、フッ化物、硝酸及びホウ素を使用 することを開示している。ケリー(Kelly)の米国特許第4,148,67 0号は、ジルコニウム、フッ化物及びリン酸塩からなる化成被覆を開示している 。ケリーの米国特許第4,273,592号は、ジルコニウム、フッ化物及びC1-7 ポリヒドロキシ化合物かななる被覆であって、その組成がリン酸塩及びホウ 素を実質的に含まないものを開示している。タッパー(Tupper)の米国特 許 第4,277,292号は、ジルコニウム、フッ化物及び可溶性植物タンニンか らなる被覆を開示している。 レイ(Reghi)の米国特許第4,338,140号はジルコニウム、フッ 化物、植物タンニン及びリン酸塩からなり、そしてカルシウム、マグネシウム及 び鉄のような硬水塩類を錯化する金属イオン封鎖剤を随意に含む化成被覆を開示 している。ダス等の米国特許第4,470,853号は、ジルコニウム、フッ化 物、植物タンニン、リン酸塩及び亜鉛からなる被覆を開示している。ショエナー (Schoener)等の米国特許第4,786,336号は、ジルコニウム、 フッ化物及び溶解されたケイ酸塩からなる被覆を開示してあり、一方ホールマン (Hallman)の米国特許第4,992,116号はジルコニウムのフッ素 酸及びポリアルケニルフェノールからなる化成被覆を開示を開示している。 先行技術の化成被覆がある種の用途のためには特には有効であるとは証明され ていないことに注意すべきである。殊に、先行技術は、自動車熱交換器を被覆し て、得られる表面が耐食性であるばかりでなく、親水性、抗生物性及び無臭であ るようにする方法を開示しなかった。これらの性質は、自動車類のためのエアコ ンディショニング用気化器の製造のような用途において特に望まれる。 例えば、ラッソ(Rasso)の米国特許第5,234,714号は、「アル ミニウム熱交換器に耐食性親水性被覆を与える」ためのクロム酸塩/ケイ酸塩法 を用いる被覆システムに関している。さらには、「カビ臭を発生する被覆の形成 を避けるために」薬剤濃度が「正確に制御される」と述べられている。上記特許 は、「クリーニング段階」(このものは実際には該方法における脱酸化処理であ る)、「クロム酸処理段階」及び「ケイ酸塩」段階を使用して行なわれる方法を 記載している。 ヤマダ及びタカハシの米国特許第3,762,178号及び第4,672,8 16号は、それぞれ、抗生物剤の使用によって自動車エアコンディショニング系 統から「カビ」臭を低減または除く系を扱っている。 ニシシタの米国特許第5,203,402号は、親水性層を形成するための有 機ベースの被覆を伴う熱交換器の設計を記載している。その被覆は有機マトリッ クス中に懸濁されたコロイドシリカから構成される。この懸濁物は硬化され、 「コロイドシリカのシラノール基が樹脂のヒドロキシ基の一部と化学的に結合さ れ」、伝えられるところによればシリカの性質の変化がもたらされて、そしてコ ロイドシリカに対して臭気を付着し難くする。 ミズノの米国特許第5,201,119号は二つの別々の被覆系の使用による 熱交換器の設計を記載している。その第1のものは典型的には腐食防御のための クロム含有化成被覆を組み入れ、第2のものは微生物の生長を防ぐための抗菌剤 [特に2,2’−ジテオビス(ピリジン−1−オキシド)]を組み入れている。 メルザー(Melzer)のカナダ特許第2083454号AA9,Intl .Cl.C23C−022/37は、増加した腐食防御のために「無すすぎ被覆 」でアルミニウム及びアルミニウム含有金属をコーティングする方法を記載して いる。開示された方法は、「多重価クロム化合物の水溶液にフッ化物含有化合物 を含めたものの使用」について詳述している。使用されうる組成物は、サンダー (Sander)等の米国特許第4,475,957号及び第4,921,55 2号及び同特許出願に列挙されている他の文献に記載されている。開示された方 法及び組成物は、高分子(「ポリ(アルキレノキシ)−」型のような)とマトリ ックス中に導入された多重価遷移金属とによって表面を保護する。 レイの米国特許第4,338,140号は、ジルコニウム、フッ化物及びタン ニン化合物を含む溶液で2.0ないし3.5のpH値において、金属を改善され た耐食性のために被覆することに関している。ダスの米国特許第4,470,8 53号は、2.3ないし2.95のpH範囲の、ジルコニウム、フッ化物、タン ニン、リン酸塩及び亜鉛からなる被覆組成物に関している。トムリンソン(To mlinson)の米国特許出願第08/138,136号は、低pH及び高速 塗着において金属上に親水性、耐食性被覆を形成するためにIV−B族とIA族の 元素を結合させるための組成物を記載している。 上記の諸特許は、IV−B族/ケイ酸塩被覆を与えるための以下に説明される方 法を開示せず、また以下に説明される本発明が望まれるすべての性質を備えた被 覆を生じさせることは自明でない。従ってアルミニウムを被覆して、得られる表 面が耐食性であるばかりでなく、親水性、抗生物性及び無臭であるようにする方 法の必要性が存する。本発明はその必要性に対処するものである。発明の概要 本発明の一面を簡単に述べると、金属をフッ化物、ジルコニウム及びプロトン 酸の溶液で処理し、次いでその金属表面を水溶性ケイ酸塩の溶液でアルカリ性p Hにおいて処理し、次いで金属表面を水溶性ケイ酸塩の溶液でアルカリ性pHに おいて処理し、次いで金属表面を乾燥させることにより金属表面の耐食性を改善 する方法が提供される。 本発明の一目的は、耐食性、親水性、抗生物性及び無臭であるアルミニウム用 被覆を与えることである。 本発明のさらなる目的及び利点は以下の説明から明かとなろう。好ましい具体化の説明 本発明の原理の理解を促進する目的で、ここに好ましい具体化を参照し、また それを説明するために特定の用語を使用することとする。しかしながら、それに よって本発明の範囲を限定する意図がないこと、ならびに、開示された具体化に おける変更及び更なる改変そしてそこに記載されている本発明の原理の更なる応 用のうちで本発明が属する分野における熟練者に通常想到するようなものは意図 されていることは了解されよう。 前記のように、本発明は金属基体の表面上にクロム不含有の高耐食性被覆を生 成させる方法に関する。この方法において使用される化学組成物は鉄、アルミニ ウム及びマグネシウムの合金上に親水性、耐食性被覆を生成する。 本発明は少なくとも3つのプロセス段階を含んでいる。第1段階はIV族混合酸 化物処理であり、表面のエッチングは伴なわないか、または最少限である。第2 段階はケイ酸塩沈着段階であり、ここでは、例えばケイ酸ナトリウム及び/また はケイ酸カリウムが適当である。第3段階は最終の「乾燥」段階であり、好まし くは、高温度で行なわれる。金属酸化物−IV族金属酸化物−ケイ酸塩/シロキシ ル結合が充分に確立されるのはこの最終乾燥段階中である。 以下の検討及び実施例は、一般的にはアルミニウム合金そして特定的にはアル ミニウム合金熱交換ユニットの処理に向けられている。そのように記載された処 理は、アルミニウムと同様に、鉄、亜鉛及びマグネシウムの合金類に適用されう る。 被覆の最終的な要件に応じて上記の段階の前に複数の段階が使用されうる。例 えば、(エア・コンディショニング用蒸発器のように)表面の親水性が高度に望 ましい場合にアルミニウム基体を使用するときに、上に列挙した段階に先立つ第 1番目の段階は、酸化物を中度にエッチングし、そしてそれと同時に混合金属/ 非金属酸化物塩(例えばZr/K/Al/Fマトリックスのようなもの)を沈着 させるための成分を導入することがある。そのようにして得られる表面は、ベー スの合金上に存在する自然の金属酸化物になり変って、上記の三段階のための基 層を与える。すべての段階が実施されたときに得られる被覆はわずかに粗化され そして多く親水性成分を有して、すぐれた水剥離(water break)無 し表面を与える。このものの特定例を以下に提示する。 該三つの所要段階によって与えるられる以上の耐食性が望まれる場合には、こ の固有の性質を増加するための元素または化合物を沈着させる前処理段階を採用 しうる。例えば、混合IV族/II族/[ホウ酸塩、ケイ酸塩及び/またはリン酸塩 ]溶液中での非エッチング「前処理」はこれに関して有利でありうることも判明 した。また普通の陽極酸化方法での厚くかつ均一な酸化物の生成は、一般的には 、このような「ビルト(造成)」酸化物を本発明の被覆がおおうので、耐食性を 増加させる。 ここに開示の方法により得られる被覆は、「非栄養素」であり、従って実質的 に臭気衝撃を有しないことは了解されるべきである。これらは、得られる被覆の 無機質性に起因するものであり、また被覆系のいずれかの特性を補強するために 有機成分が使用されないときに説明される各変形態様について固有である。被覆 は微生物が代謝のために使用するような成分を含んでおらず、従ってこのタイプ の成長を促進しない。 ホウ酸塩類がある種の環境中で生物阻害性を示すことが示され、そしてここに 開示の被覆においてホウ酸及び/またはポリホウ酸塩が使用された場合に生物阻 害性が示されたことも銘記されるべきである。 最後に、顕著な長期臭気衝撃が存在しないことは、これらのタイプの系におけ る生物繁殖の促進の欠如によるものと信じられる。短期間臭気襲撃がないことは 、本発明方法で得られる強固に結合され、比較的中性(空気流中の炭素質成分に 対 する酸化ポテンシャルに関して)の外側シロキシル表面によるものであろう。短 期間臭気襲撃が無いことは、本発明方法に固有であり、従って「長期」臭気襲撃 のみが最終表面内または上での生物阻害性成分の使用によって著しく増大される 。 水性段階は、一般的には高温(>70°F)であり、露出時間は、普通、一段 階当り30秒ないし5分間である。前述のような「親水性前処理」が使用される ときには、注目すべき例外が包含されよう。これは50°Fまで下げて[前処理 −K/Zr/Al/Fe/HNO3系]で実施され、エッチングが中度であり、 そして重度の塩沈着が得られるというすぐれた結果が得られた。よりすぐれた耐 食性は3回の予備段階(一般的に1つの水性段階当り30秒)後に迅速に得られ 、長時間の露出は普通必要とされない。1回またはそれ以上のすすぎ段階をいず れの段階後にも引き続いて使用できる。幾何学的に複雑な熱交換ユニットのよう な部品については、すすぎのより一層強い必要性がある、清浄性を維持するため に、新しい水がすすぎ浴に連続的に導入される。pHまたは導電度の手動または 自動式監視を行なって、すすぎ段階の清浄性を測定し維持することができる。 ケイ酸塩処理に第1段階からの汚染物が入り込まないようにするために、ケイ 酸塩処理の前に脱イオン水すすぎ段階を行なうのが好ましい。一般的に水性ケイ 酸塩ゾルは、pHが一般に10.0以上に保たれそして溶液にイオン性汚染物が 入らないようにしておく限り、非常に高濃度において安定である。第1処理段階 の成分は、(表面−ケイ酸塩溶液界面において)[SiO2]xマトリックスを 生じさせる重合を誘起させる。「基体−O−[IV族金属]−O−Si−[SiO2 ]x」の生成を伴なって最終被覆が得られるのはこの機構によるものであり、 従って、ケイ酸塩溶液を全く汚染されないように保持するのが望ましい。 段階1をさらに特定的に説明すると、酸性の被覆用溶液組成物は、種々の酸と IV−B族金属、特にZr、HfまたはTiを含む塩とから調製できる。フッ化物 は、IVB族金属の錯化金属フッ化物により(例えばそのような錯化フッ化物の酸 または塩の形で)、多くの単純フッ化物塩によって、添加されうる。例としては 、KF、NaF等、HFのような酸性フッ化物、そして好ましくはH2ZrF6及 びKFのようなものがある。必須の酸成分は酸性金属(IV−B族)フッ化物、ま たはその他のHNO3、H2SO4、HF等のような(好ましくはHNO3のような ) 鉱酸から添加されうる。 本発明の一具体化において、第1処理段階のためには、溶液状のIV−B族金属 (以下の実施例におけるジルコニウム)を、1.5〜4.5のpH値においてII −A族金属(以下の実施例におけるカルシウム)と一緒にする。 II−A族金属及びIV−B族金属の濃度により(一般に、金属濃度が高い水準に なればなるほど、低いpH水準を必要とし、そして金属及び酸の水準を増加する とより多量の被覆が得られる)そして金属1モル当り少なくとも4モルのフッ化 物に相当するIV−B族の溶解された金属(例えばアルミニウム)に対するモル比 のフッ化物。フッ化物は、金属が可溶性にとどまると同時に基体のエッチングが 全くまたはほとんど生じないように、使用溶液を維持するようにバランスされる べきである。これは、フッ化物が高次金属フッ化物から低次、好ましくは金属性 (酸化物)表面へ移行するので、酸及び金属の濃度に依存する。酸化物表面の少 量のエッチングは許容しうるが、被覆に先立って表面上に存在する金属酸化物の 多くは維持され、腐食性環境中における追加保護を与える。使用溶液の温度は7 0°Fから180°Fの範囲であってよく、120°Fないし140°Fが好ま しい。そのようにして得られる表面は方法の次の段階のために使用できる状態に ある。 例として、段階1において0.00015M〜0.055MのIV−B族金属と 、0.00025M〜0.03MのII−A族金属とを含む溶液から許容しうる被 覆を得ることができる。IV−B族金属:II−A族金属の最良の比は、被覆用溶液 の接触方法(噴霧、浸漬等)、使用浴温度、pH及びフッ化物濃度に依存しよう 。 本発明の一態様において、段階1は、150〜600ppmのZr、80pp mのCa及び200〜740ppmのFの濃度で2.4〜2.8のpHにおいて 140°Fの温度で5分間の浸漬を行なうことからなる。本発明のこの具体化は 、段階2と組合せて使用されるときにすぐれた耐食性を与える。 使用溶液は段階1における成分を組合せて溶解限度にまで調製して許容しうる 被覆を与えるようにしうるが、処理中に被覆用溶液に入る溶解された基体金属イ オンが飽和及び近飽和溶液中の浴成分の沈殿を生じさせることがあるので、上記 のような低水準が好ましい。これはその他の方法による限り説明された溶液で処 理されうる。例えば鉄系基体の処理のための浴に対してバーセネックス(Ver senex)80のようなキレート化剤を添加すると、溶解したFex-との可溶 性イオン錯体が生じ、使用溶液の寿命及び効率を延長させる。アルミニウム及び その他の金属のための使用溶液中における鉄の存在は得られる腐食防御を低減さ せることがあることは、銘記されるべきである。EDTA、トリエタノールアミ ン及びバーセネックス80のようなキレート化剤は溶液中の鉄を好ましく錯化し 、アルミニウムまたはマグネシウムのための化成被膜中へのその導入を阻止する ことになろう。 さらには、前述のより高い温度範囲内で生成することがある不溶性カルシウム 塩はより低い温度において一層可溶性でありうるので、使用溶液は、使用溶液の カルシウム含量が前述の水準の高い方の端にあるときには、温度範囲の低い方の 端において使用されるべきである。また、トリポリリン酸塩(例えばNa5310 またはその他のポリリン酸塩)の添加は、処理浴中に高水準のカルシウムを維 持する助力となろう。 ホウ酸、ホウ酸塩または弗化ホウ酸塩の形でホウ素を使用溶液に添加すると、 説明のように得られる被覆のある種の性質を改善することが示された。ホウ素に ついての好ましい範囲は50〜100ppmであり、典型的には10〜200p pmで存在する。 使用浴にリン酸塩を添加すると、腐食防御及び得られる被覆への塗料接着力を 増大させうる。一般的には、ある種の化成被覆へのリン酸塩の導入は「食孔」腐 食からの防御を強化すると信じられており、食孔が腐食性環境中で開始されると きに、存在するリン酸塩はまず食孔域中へ溶解し、そこでベース(基体)の金属 イオンまたはその他の被覆成分と不溶性塩を形成し、食孔を効果的に封鎖するか らである。 使用溶液への亜鉛の添加は、鉄系基体上に改善された腐食性をもつ被覆を生成 させることが示された。亜鉛は被覆の沈着を促進し、被覆中へ導入されたとき( もし還元されると)、金属基体に対してガルバニィ(電気化学的)防御を与えう る。亜鉛についての典型的な範囲は5〜100ppmであり、好ましくは10〜 30ppmである。 使用溶液に添加されたアルミニウムは、被覆における不溶性塩の沈着速度を増 加させる。アルミニウムは、可溶性アルミニウム塩の任意の形態で、好ましくは 水和硝酸アルミニウムの形で添加されうる。典型的には、アルミニウムは50〜 1,000ppmで存在させることができ、好ましくは100〜200ppmで ある。 前記成分の混合物からなる使用溶液は、噴霧または浸漬コード塗布法によって 塗布できる。第1段階での被覆の後に、生成表面は清浄水ですすぎ洗いされるべ きである。すすぎは脱イオン水または水道水であってよく、表面上に存在するこ とがある可溶性塩を除去すべきである。 一般的に、第1段階は、単純な酸−塩基滴定及びpHによって監視される。1 0mlまたは100mlの浴サンプルを採取し(精度及び便宜のいずれが望まれ ようとも、100mlの試料はより正確な結果を与える。)そして0.10Nの NaOHを用いてメチルオレンジ(/pH=4.5)に対して滴定される。この 測定は、浴中の利用可能「遊離酸」を示唆し、そしてpH測定値と組合せて使用 される。同一または他の(同一量の)浴サンプルがフェノールフタレイン(/p H=8.5)に対して滴定される。この測定値は表面被覆中へ入れるのに利用し うるIV−B族を与える。アルミニウムまたはその他の「金属水酸化物」形成元素 が溶液中に存在するとき(例えばアルミニウム製蒸発器が処理されているような とき)、これが上記滴定価に加わることを考慮すべきである。これは(必要と認 められるならば)錯化剤の使用により、滴定中に過剰のフッ化物を添加すること により、または多重指示薬系により、対処できる。我々は、アルミニウム製蒸発 器を被覆するためには、17.0+/−5.0mlの0.10NのNaOHに対 するこの浴100mlの滴定がすぐれた結果を与えることを見出した。「遊離酸 」がコンセントレートの添加により維持されるときに、アルミニウムが定常状態 濃度に達し、溶解/沈着間の平衡が発現するからである。段階2 段階2は、水中の好ましくは少なくとも5重量%のケイ酸ナトリウム(例えば グレード42のケイ酸ナトリウム)の安定な水溶液からなる。ケイ酸塩はいずれ の安定なケイ酸塩ゾルであってもよいが、ここではケイ酸ナトリウムを使用する こととする。表面の臭気衝撃は、ケイ酸塩の濃度が増加し、ケイ酸ナトリウムと して5%重/重以上の最低値に近づくにつれて低減することが判った。 この段階の温度は、室温(約70°F)から約180°Fの範囲でありうる。 好ましい範囲は90°Fないし120°Fであり、10%のケイ酸ナトリウム濃 度においては110°Fが最も好ましい。 すぐれた腐食防御は、ケイ酸塩濃度が少なくとも2%重/重であるときに、得 られる。このパラメータは、先行する段階(単または複数)の性質に依存し、す べてを考慮すると、11.1+/−0.5のpHに維持された10%重/重溶液 が熱交換器用途における最適性能のために推奨される。 前述のように、この段階のゲル化は、pHが高くなり過ぎたり、及び/または 高水準の汚染が生じたときに起こりうる。ここでは同時に、アルカリ性が上記段 階1(またはその他の先行補助段階)で与えられた層及び次いで基体自体を攻撃 しないように、過度に高くてはならないことに注意しなければならない。もちろ ん、これは上記推奨温度範囲の高い方の端において一層高められる。 段階2にための制御は、pH(前述の範囲内に維持される)の監視及び簡単な 酸−塩基滴定によってなされる。滴定のために浴溶液の5ミリリットルを採取し 、脱イオン水または蒸留水で約50mlに希釈し、そしてフェノールフタレイン (/pH=8.5)に対して0.10NのHClで滴定する。グレード#42の ケイ酸ナトリウムが使用されるときには、式 [0.5×0.10N HCl ml数]=ケイ酸塩% を使用できる。酸のml数対#42のケイ酸塩%のグラフを使用することもでき 、このとき0.5はその線の概略の勾配である。より特定的なNa2O/SiO2 比の測定値を使用することもできるが、現在までのところ好ましい具体化におい ては不要であった。 さらには、ここに説明の第2段階は、溶液中に適切なキレート化剤の濃度を維 持することによって、固体生成の低減を強めることができる。多様なキレート化 剤は、不溶性IIA族(またはその他の)ケイ酸塩の生成を低減させることになる 先行段階(単数または複数)からの硬水ミネラル及び金属を錯化させる。いくつ かの種類のキレート化剤は実質的な程度効果的であることが判明した:すなわち トリポリリン酸塩(Na225、リン酸3ナトリウム、KTPPピロリン酸カ リウム等)、ホスホン酸塩(Dequest 2000、2010、2060等 )、EDTA及びVersene 120、グルコン酸ナトリウム、及びホウ砂 (ポラックス)である。このような効果向上は、廃棄及び再装填が必要となる前 に、この段階においてより多くの生産量をこの本製法が達成することを可能とし うる。溶液と断続的に接触するラック及び設備表面上に構成されるケイ酸塩スケ ールも同様に低減されうることが示される。 高濃度のキレート化剤は段階2で生成する酸化物マトリックスに影響を与えそ して被覆の特性を変えることがあることに注意すべきである。本製法の利点は、 各特定の場合における被覆の所望特性とバランスされるべきである。段階3 段階3は「乾燥」段階であり、被覆組成物が「固定」されるようになる製法の 場面(時点)である。この場面(時点)以降の被覆の強化は被覆の上にペイント 塗布すること以外になく、この塗布は接着を強めるための「プレペイント処理」 (ペイント塗布前の処理)を必要とする。この段階は、一般的に、共有混合金属 酸化物結合の形成を完結するのに足りる充分な時間にわたり高温でなされる。水 分が被覆を去るにつれ、共有結合が形成するにつれ、そして残留被覆溶液の水性 部分が蒸発するにつれて、表面及び部材温度が次第に上昇するのが望ましい。最 高表面温度は200〜450°Fであるべきであり、250〜275°Fがここ に記載の具体化において好ましい。被覆付き表面の温度は少なくとも5分間乾燥 温度にとどめて、「乾燥」反応の完結と、表面に会合したすべての水の最終的蒸 発とを確保すべきである。 高温度での長時間は回避されるべきであり、同様に急冷操作において経験され るような温度の迅速な低下も回避されるべきである。被覆は、アモルファスな混 合金属酸化物/シロキシル型であると考えられ、従って通常は基体とは異なる熱 膨張/収縮係数を有し、そのため過度に迅速または極端な温度変動はこの段階で は避けられるべきである。 自動車用の典型的なエア・コンディショニング用蒸発器のための好ましい具体 化において、一般的には300°Fにおいて15分間が、記載の望ましい特性に 関して満足すべき被覆を生じさせることが確認されている。このパラメーターは 多くの寸法及びモデルについて試験され(他の段階でもなされたように)、記述 された数値は加熱空気の若干の環境が部材を通してなされる炉において良好であ る。 ほとんどの化学的処理操作についてそうであるように、自動制御は、記載の方 法で処理中に処理段階に薬剤コンセントレートを添加するのに使用できる。供給 ポンプの導電度またはpH調整は、段階1及び段階2の濃度を所望の範囲に維持 するのに使用される。ある所与の操作についての特定のpH及び滴定値に関して 最初の二つの段階が一旦安定な「定常」状態に達したならば、導電度(またはp H)制御は、その処理段階でその値を維持するようにコンセントレートを供給す るようにセットされる。「定常」状態は、(Al+3のような)反応生成物がそれ らの段階でそのピーク水準にまで蓄積されたときに、到達される。 ここに上述の方法を用いる特定の実施例を参照することとする。これらの実施 例は好ましい具体化をより充分に説明するために供されていること、ならびに、 これにより本発明の範囲に限定をなすことが意図されていないことは了解される べきである。 実施例1 150ppmのZr及び200ppmのFを含みpH2.4の第1溶液を作り 、この溶液を約140°Fの温度に維持する。エア・コンディショニング用熱交 換器をこの第1溶液に5分間浸漬する。 約2%のケイ酸を含み、pH約10の第2溶液を作り、約90°Fの温度に維 持する。上記の第1溶液に浸漬された熱交換器を次いでこの第2溶液に浸漬する 。 処理された熱交換器を炉中で1時間乾燥させて、低臭気、抗生物性、親水性、 耐食性被覆を生じさせる。 実施例2 600ppmのZr及び750ppmのFを含み、pH2.8の第1溶液を作 り、この溶液を約140°Fの温度に維持する。エア・コンディショニング用熱 交換器をこの第1溶液に5分間浸漬する。 約10%のケイ酸塩を含み、pH約12の第2溶液を作り、この溶液を約90 °Fの温度に維持する。上記の第1溶液に浸漬された熱交換器を次いでこの第2 溶液に浸漬する。 処理された熱交換器を炉中で1時間乾燥させて、低臭気、抗生物性、親水性、 耐食性被覆を生じさせる。 実施例3 150ppmのZr、80ppmのCa及び200ppmのFを含み、pH1 .5の第1溶液を作り、この溶液を約140°Fの温度に維持する。エア・コン ディショニング用熱交換器をこの第1溶液に5分間浸漬する。 約2%のケイ酸塩を含み、pH約10の第2溶液を作り、この溶液を約90° Fの温度に維持する。上記の第1溶液に浸漬された熱交換器を次いでこの第2溶 液に浸漬する。 処理された熱交換器を炉中で1時間乾燥させて、低臭気、抗生物性、親水性、 耐食性被覆を生じさせる。 実施例4 600ppmのZr、80ppmのCa及び740ppmのFを含み、pH4 .5の第1溶液を作り、この溶液を約140°Fの温度に維持する。エア・コン ディショニング用熱交換器をこの第1溶液に5分間浸漬する。 約10%のケイ酸塩を含み、pH約12の第2溶液を作り、この溶液を約90 °Fの温度に維持する。上記の第1溶液に浸漬された熱交換器を次いでこの第2 溶液に浸漬する。 処理された熱交換器を炉中で1時間乾燥させて、低臭気、抗生物性、親水性、 耐食性被覆を生じさせる。 実施例5〜8 別の試料を上記実施例1〜4に記載のように処理したが、各浸漬段階の後に脱 イオン水で金属をすすぐ追加の工程を含めた。乾燥後、処理された熱交換器は低 臭気、抗生物性、親水性、耐食性被覆を有した。 実施例9 0.00015MのZr、0.00025MのCa及び200ppmのFを含 み、pH2.8の第1溶液を作り、この溶液を約140°Fの温度に維持する。 エア・コンディショニング用熱交換器をこの第1溶液に5分間浸漬する。 約2%のケイ酸塩を含み、pH約10の第2溶液を作り、この溶液を約90° Fの温度に維持する。上記の第1溶液に浸漬された熱交換器を次いでこの第2溶 液に浸漬する。 処理された熱交換器を炉中で1時間乾燥させて、低臭気、抗生物性、親水性、 耐食性被覆を生じさせる。 実施例10 0.055MのZr、0.00025MのCa及び740ppmのFを含み、 pH4.5の第1溶液を作り、この溶液を約140°Fの温度に維持する。エア ・コンディショニング用熱交換器をこの第1溶液に5分間浸漬する。 約10%のケイ酸塩を含み、pH約12の第2溶液を作り、この溶液を約90 °Fの温度に維持する。上記の第1溶液に浸漬された熱交換器を次いでこの第2 溶液に浸漬する。 処理された熱交換器を炉中で1時間乾燥させて、低臭気、抗生物性、親水性、 耐食性被覆を生じさせる。 実施例11 0.00015MのTi、0.00025MのCa及び200ppmのFを含 み、pH2.0の第1溶液を作り、この溶液を約140°Fの温度に維持する。 エア・コンディショニング用熱交換器をこの第1溶液に5分間浸漬する。 約5%のケイ酸塩を含み、pH約11の第2溶液を作り、この溶液を約90° Fの温度に維持する。上記の第1溶液に浸漬された熱交換器を次いでこの第2溶 液に浸漬する。 処理された熱交換器を炉中で1時間乾燥させて、低臭気、抗生物性、親水性、 耐食性被覆を生じさせる。 実施例12 0.055MのTi、0.00025MのCa及び740ppmのFを含み、 pH2.5の第1溶液を作り、この溶液を約140°Fの温度に維持する。エア ・コンディショニング用熱交換器をこの第1溶液に5分間浸漬する。 約10%のケイ酸塩を含み、pH約12の第2溶液を作り、この溶液を約90 °Fの温度に維持する。上記の第1溶液に浸漬された熱交換器を次いでこの第2 溶液に浸漬する。 処理された熱交換器を炉中で1時間乾燥させて、低臭気、抗生物性、親水性、 耐食性被覆を生じさせる。 本発明を上記において詳しく例示説明したが、これは例示的なものであって、 限定的な性質のものてないと考えられるべきであり、単に好ましい具体化が示さ れ説明されただけであり、本発明の精神内のすべての変更及び改変は保護される ように所望されていると了解される。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 EP(AT,BE,CH,DE, DK,ES,FR,GB,GR,IE,IT,LU,M C,NL,PT,SE),OA(BF,BJ,CF,CG ,CI,CM,GA,GN,ML,MR,NE,SN, TD,TG),AP(KE,LS,MW,SD,SZ,U G),UA(AZ,BY,KZ,RU,TJ,TM),A L,AM,AU,BB,BG,BR,CA,CN,CZ ,EE,FI,GE,HU,IS,JP,KG,KP, KR,LK,LR,LT,LV,MD,MG,MK,M N,MX,NO,NZ,PL,RO,SG,SI,SK ,TR,TT,UA,UZ,VN (72)発明者 パーカー,ダグラス・ケイ アメリカ合衆国インディアナ州47401,ブ ルーミントン,リンデン・ヒル・ロード 2331 (72)発明者 モートン,ウィリアム・エイチ アメリカ合衆国インディアナ州47404,ブ ルーミントン,アンドーバー・コート 4809

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 金属表面に対して無臭腐食被覆を与える方法であって: (a) 金属表面を (i) フッ化物、 (ii) II−A族金属、 (iii) ジルコニウム、及び (iv) プロトン酸 からなる第1溶液で処理し; (b) 次いでその金属表面をアルカリ性pHにおいて、水溶性ケイ酸塩から なる第2溶液で処理し;そして (c) その金属表面を乾燥させる; ことからなる上記方法。 2. 上記処理工程のそれぞれは金属表面を浴中に浸漬することにより行なわ れる請求項1の方法。 3. 上記処理工程のそれぞれは金属表面に溶液を噴霧することにより行なわ れる請求項1の方法。 4. 上記第2溶液で金属表面を処理する前に金属表面をすすぐ工程をさらに 含む請求項1の方法。 5. 上記第2溶液で金属表面を処理した後に金属表面をすすぐ工程をさらに 含む請求項1の方法。 6. 酸化物をエッチングすることにより、またはIV−B族塩の厚い沈着によ り、金属表面を前処理する工程をさらに含む請求項1の方法。 7. IVB族金属及びII−A族金属を含む溶液で金属表面を前処理する工程を さらに含む請求項1の方法。 8. 上記第2溶液が可溶性ケイ酸ナトリウムまたは可溶性ケイ酸カリウムを 含む請求項1の方法。 9. 上記第1溶液が約1.5ないし約4.5のpHである請求項1の方法。 10. 上記第1溶液が約0.00015Mないし約0.055MのIV−B族 金属、及び約0.00025Mないし約0.03MのII−A族金属を含む請求項 1の方法。 11. 上記第1溶液が約150ppmないし約600ppmのIV−B族金属 、約80ppmのCa、及び約200ppmないし約740ppmのF-を含む 請求項1の方法。 12. 上記第1溶液が約140°Fの温度である請求項1の方法。 13. 上記第1溶液が約2.4ないし約2.8のpHである請求項1の方法 。 14. 上記第2溶液が少なくとも2%重/重のケイ酸塩を含む請求項1の方 法。 15. 上記第2溶液が約10%重/重のケイ酸塩を含む請求項14の方法。 16. 上記第2溶液が約10ないし12のpHである請求項15の方法。 17. 金属表面に無臭腐食被覆を与える方法であって: (a) 金属表面を (i) フッ化物、 (ii) ジルコニウム、ハフニウム及びチタンからなる群より選択されるIV −B族金属、 (iii) プロトン酸、及び (iv) II−A族金属 からなる第1溶液で処理し; (b) 次いでその金属表面をアルカリ性pHにおいて、水溶性ケイ酸塩から なる第2溶液で処理し;そして (c) その金属表面を乾燥させる; ことからなる上記方法。
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