JPH10512033A - タブファスナ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 構造結合部分（５０）、ユーザ結合部分（５２）、ユーザ結合端区分（６０）、構造結合端区分（５１）、１対の対向する側縁区分（５３）、ファスニング表面（６８）、及びユーザ表面（６７）を有するファスナ基材（４８）を含む特徴的なファスンイングタブ（４４）が開示されている。確保手段がファスナ基材（４８）の少なくともユーザ結合部分（５２）に沿ってファスナ基材（４８）のファスニング表面（６８）に接続され、グリッピング部材（７２）がファスナ基材（４８）のユーザ結合部分（５２）においてユーザ表面（６７）に結合されている。グリッピング部材（７２）は、実質的に自由な先端部分（７４）と、ファスナ基材（４８）のユーザ表面（６７）に作動的に接続されている付け根部分（７６）とを有している。グリッピング部材（７２）は、構造結合部分（５０）から離間した位置においてファスナ基材（４８）と交差するように構成されており、ファスナ基材（４８）の構造結合部分（５０）とユーザ結合端区分（６０）との間に位置決めされている。

Description

【発明の詳細な説明】 タブファスナ 本発明は、帽子、ガウン、おむつ、シューズカバー、失禁用着衣等のような使 い捨て着衣のためのファスニングシステムに関する。より詳しく述べれば、本発 明は、ガウン、おむつ、失禁用着衣等のような使い捨て物品のための接着テープ ファスニングシステム、及び相互にロックし合う機械式ファスニングシステムに 関する。 従来の使い捨て吸収性物品は、典型的には、物品を着用者上に確保するために ファスナのような機械的ファスナと相互にロックし合うように作られている。特 定の物品は、実質的に物品の耳区分の全長に沿って伸びるファスニングシステム を含んでいる。他のファスニングシステムは、接着剤のストリップまたはセグメ ント化された区分を含んでいる。更に他のシステムはテーパー付き（ユーザ側の 端の接着領域は、おむつの長手方向に伸びる側において比較的広く、その先端が より狭い幅になるようにテーパーが付けられている）のファスニングタブを使用 している。例えば、H．Burkhardらのヨーロッパ特許0 233 704 B1 を参照された い。 上述したような従来のファスニングシステムは、綺麗に仕立てられた外観と、 信頼できる確保能力と組合わせた十分なレベルの動的なフィットを提供していな かった。従来のファスニングシステムは、運き回る着用者によってもたらされる 応力及び変位を受け入れるように運動し、調整する十分な能力を提供していなか った。その結果ファスニングシステムは、所望レベルの快適さと確保能力とを提 供しなかった。 本発明は、これらの諸問題を解消することを目指している。この目的は、独立 請求項(1)に記載のファスニングタブによって、及び独立請求項(15)に記載の物 品によって達成される。 本発明のさらなる長所、特色、面、及び詳細は、従属請求項、以下の説明、及 び添付図面から明白にされる。請求の範囲は、一般的な表現で本発明を限定する 最重要な、非限定的なアプローチであるものと理解されたい。 本発明は、構造結合部分、ユーザ結合部分、ユーザ結合端区分、構造結合端区 分、１対の両側縁区分、ファスニング表面、及びユーザ表面を有するファスナ基 材（もしくはサブストレート）を含む特徴的なファスニングタブを提供する。確 保手段がファスナ基材の少なくともユーザ結合部分に沿ってファスナ基材のファ スニング表面に接続され、またグリッピング手段がファスナ基材のユーザ結合部 分においてユーザ表面に接続されている。グリッピング部材の先端部分は実質的 に自由であり、付け根部分はファスナ基材のユーザ表面に作動的に結合される。 グリッピング部材は、構造結合から離間した位置においてファスナ基材と交差す るように構成され、ファスナ基材の構造結合部分とユーザ結合端区分との間に位 置決めされている。 本発明の特定の面では、少なくとも１つのファスニングタブが、物品のファス ナ区分を物品の着座用（ランディング）取付け区分に結合するように作られてい る。本発明の別の面は、バックシート層、バックシート層に接続されているトッ プシート層、及びバックシート層とトップシート層との間にサンドウィッチされ た吸収材ボディとを有する吸収性物品を提供できることである。物品は、所定の 取付け区分に確実に結合されるように配列されたファスナ区分を含み、少なくと も１つのファスニングタブはファスナ区分を取付け区分に結合するように作られ ている。 そのさまざまな面において、本発明の特徴的なファスニングシステムは、綺麗 な外観及び動的なフィットの改善された組合わせを有利に提供する。ファスナの 応力は、物品の側区分に沿ってより効率的に分布させることができる。更に、物 品の相互接続された前及び後ウェストバンド区分は、それらの間に確実なファス ニングを維持しながら、着用者の運動を受け入れるようにより効果的に調整する ことができる。グリッピング部材の特徴的な構成は、たとえファスニングシステ ムが比較的低い引き剥がし力を呈するように作られていても、ファスニングシス テムの信頼性を改善するのを援助することができる。その結果、本発明のファス ニングシステムのいろいろな面は、はじけ開き（もしくはポップ・オープン）を 少なくしながら改善された確保能力を提供することができ、また改善されたフィ ット性、より大きい快適さ、イミテーションの減少、及び着用者の皮膚の赤斑の 減少を提供することもできる。 以下の本発明の詳細な説明及び添付図面から、本発明がより完全に理解され、 本発明のさらなる長所が明白になるであろう。 図１は、本発明のおむつ物品の部分切除平面図である。 図１Ａは、図１に示す物品の概要横断面図である。 図１Ｂは、図１に示す物品の概要縦断面図である。 図２は、本発明のサイドパネル及びファスニングタブ組立体の平面図であって 、ファスナタブが中間区分を狭くした輪郭のユーザ結合部分を有している様を示 す図である。 図２Ａは、図２に示す組立体のサイドパネル及びファスニングタブ組立体の概 要側面図である。 図３は、本発明のサイドパネル及びファスニングタブ組立体の平面図であって 、ファスナタブが概ね矩形のユーザ結合部分を有し、また概ね長さ方向に伸びる 線に沿ってファスナ基材と交差しているグリッピング部材を有していることを示 す図である。 図３Ａは、図３に示す組立体のサイドパネル及びファスニングタブ組立体の概 要側面図である。 図４は、サイドパネル及び折り曲げ式ファスニングタブ組立体の平面図であっ て、グリッピング部材がＬ字形部材になっており、Ｌ字形部材の横方向に伸びる 付け根部分がファスナ基材の横方向に離心した端領域をなしている様を示す図で ある。 図４Ａは、図４に示す組立体のサイドパネル及びファスニングタブ組立体の概 要側面図である。 図５は、本発明のサイドパネル及び折り曲げ式ファスニングタブ組立体の平面 図であって、ファスニングタブが概ね矩形のユーザ結合部分を有し、また概ね横 方向に伸びる線に沿ってファスナ基材と交差しているグリッピング部材を有して いることを示す図である。 図６は、サイドパネル及びファスニングタブ組立体の平面図であって、フック 材料が先の（リーディング）区分と、この先の区分から離散した横方向距離だけ 空間的に分離している後の（トレーリング）区分を有していることを示す図であ る。 図６Ａは、図６に示す組立体のサイドパネル及びファスニングタブ組立体の横 断面図である。 図７は、関連取付けゾーンから引き剥がすのに要する外し力を決定する試験の ために準備したサンプルファスナタブの平面図である。 図７Ａは、図７に示すサンプルファスナタブ概要側面図である。 図８は、ファスナタブの確保手段の端からオフセットしているグリッピング部 材を有するファスナタブサンプルの平面図である。 図８Ａは、図８のファスナタブサンプルの概要側面図である。 図９は、ファスナタブの確保手段の端からオフセットし、且つファスナタブの 横方向に伸びる側縁から挿入されているグリッピング部材を有するファスナタブ サンプルの平面図である。 図９Ａは、図９のファスナタブサンプルの概要側面図である。 図１０は、ファスナタブの確保手段の端からオフセットし、ファアスナ基材の 遠区分及び近区分が異なるこわさを有する材料からなるグリッピング部材を有す るファスナタブサンプルの平面図である。 図１０Ａは、図１０のファスナタブサンプルの概要側面図である。 図１１は、グリッピング部材のオフセット位置の効果を示すデータの表である 。 図１２は、グリッピング部材の挿入位置の効果を示すデータの表である。 図１３は、フック材料の確保及び支持基材がファスナ基材の端を超えて伸びて いるサイドパネル及びファスニングタブ組立体の平面図である。 図１３Ａは、図１３に示すファスニングタブ組立体の概要側面図である。 図１４は、確保手段の直上に位置するファスナ基材部分のこわさの効果を示す データの表である。 図１５は、グリッピング部材のオフセット位置の効果を示すデータのグラフで ある。 図１６は、グリッピング部材の挿入位置の効果を示すデータのグラフである。 図１７は、確保手段の直上に位置するファスナ基材部分のこわさの効果を示す データのグラフである。 以下に、使い捨ておむつのような使い捨て吸収性物品に関して本発明を説明す る。しかしながら本発明が帽子、ガウン、シューズカバー、女性整理用品、失禁 用着衣等のような他の物品にも使用できることは容易に理解されるであろう。 典型的には、使い捨て物品は限定された用途のために意図されており、再使用 のために洗濯したり、またはそれ以外に清浄することを意図してはいない。例え ば使い捨ておむつは、それが着用者によって汚されると破棄される。 図１及び２に示すファスニングタブ４４は、ファスナ基材４８を含む。ファス ナ基材４８は、構造結合部分５０、ユーザ結合部分５２、ユーザ結合端縁区分６ ０、構造結合端縁区分５１、１対の対向する側縁区分５３、ファスニング表面６ ８、及びユーザ表面６７を有している。図示の構造結合部分５０は関連する物品 に貼付するように作られ、図示のユーザ結合部分５２はユーザの希望に応じて選 択的に取付けるように作られている。図示のファスナ基材４８のユーザ結合部分 ５２は、ファスナ基材４８の所定の構造結合部分５０に接して横方向に伸びてい る。接着材または適切なフック・ループ式ファスナ成分３０によって構成される ような確保手段５４が、少なくともファスナ基材のユーザ結合部分５２に沿って ファスナ基材４８のファスニング表面６８に接続され、グリッピング部材７２が ファスナ基材４８のユーザ結合部分５２においてユーザ表面６７に接続されてい る。グリッピング部材の先端部分７４は実質的に自由であり、付け根部分７６は ファスナ基材４８のユーザ表面６７に作動的に接続されている。グリッピング部 材は、構造結合部分５０から離間した位置においてファスナ基材４８と交差する ように構成され、ファスナ基材の構造結合部分５０とユーザ結合端区分６０との 間に位置決めされている。 本発明の特定の面では、少なくとも１つのファスニングタブ４４は、物品のフ ァスナ区分を物品の所定の着座用取付け区分に選択的に結合するように作られ、 配列されている。例えば、おむつ２０のような物品は、後ウェストバンド部分４ ０のような所定のファスナ区分と、前ウェスト部分３８のような所定の着座用取 付け区分とを含むことができる。少なくとも１つのファスニングタブ４４が、後 ウェスト部分によって構成されるファスナ区分を、前ウェスト部分によって構成 される着座用取付け区分に選択的に、且つ外すことができるように結合するよう に作られ、配列されている。 本発明の別の面は、吸収性物品を提供することもできる。例えば、おむつ２０ は、バックシート層２２、バックシート層２２に接続されている液体透過性のト ップシート層２４、及びバックシート層２２とトップシート層２４との間にサン ドウィッチされている吸収材ボディ２６を更に含むことができる。 代表的な使い捨ておむつ２０が、全ての弾力化ギャザーを伸ばして取り除き、 完全に広げた状態で示されている。物品は、後ウェストバンド区分４０のような 第１のウェストバンド区分、前ウェストバンド区分３８のような第２のウェスト バンド区分、第１及び第２のウェストバンド区分３８、４０を相互接続する中間 区分４２を有している。物品は、バックシート層２２を含み、また各々がおむつ ２０の少なくとも一方のウェストバンド区分の両側の端から横方向に伸びる１対 のサイドパネル９０を含むことができる。図示の実施例では、各サイドパネル９ ０は、バックシート２２の後ウェストバンド区分４０の両側の端から横方向に伸 びている。各サイドパネル９０は、所定の長さ寸法９４を有する自由端領域９２ を含む。各サイドパネル９０は、幅９１及び付け根長さ９３も有している。応力 ビーム区分９８は、その自由端領域９２に沿って各サイドパネル９０に接続され ている。応カビーム区分は、少なくとも約 20 ｍｇのガーリー( Gurley )こわさ 値のような比較的高いガーリーこわさ値を与える。また応力ビーム区分は、サイ ドパネルの自由端領域９２の長さ９４の約 33 ％のような、少なくともかなり大 きいパーセンテージの長さ寸法１０２を有している。ファスニングタブ４４は各 応力ビーム区分に接続され、各サイドパネル９０から横方向に伸びるように配列 されていて、物品の使用中に物品のウェストバンド区分を着用者の周囲に確保す る。ファスニングタブは、幅寸法５７と、長さ寸法５８とを有している。本発明 の特定形態においては、ファスニングタブは、応カビーム区分９８の長さ１０２ の約 100％である付け根長さ５８を有することができる。本発明の他の形態にお いては、ファスニングタブは、応力ビーム区分９８の長さ１０２の約 90 ％のよ うな選択された制限されたパーセンテージよりも大きくない付け根長さ５８を有 することができる。 一般的におむつ２０は、図１にそれぞれ示すように、縦方向に伸びる長さ寸法 ８６と、横方向に伸びる幅寸法８８とを限定しており、矩形、Ｉ字形、概ね砂時 計形、またはＴ字形のようなどのような所望形状を有することもできる。Ｔ字形 を用いる場合、「Ｔ」字の横棒が、おむつの前ウェストバンド部分であってもよ いし、または代替としておむつの後ウェストバンド部分であってもよい。 バックシート２２は、典型的に、吸収材ボディ２６の外側表面に沿って位置す ることができ、液体透過性材料からなることはできるが、液体に対して実質的に 不透過性であるように構成された材料からなることが好ましい。例えば、典型的 なバックシートは、薄いプラスチックフィルム、または他の柔軟な液体不透過性 の材料で製造することができる。本明細書で使用する「柔軟な」とは、従順であ って、着用者の身体のおおよその形状及び輪郭に容易に従う材料のことである。 バックシート２２は、吸収性ボディ２６内に含まれた滲出物が、おむつ２０と接 触するベッドシーツ及び上着を濡らすのを防ぐ。本発明の特定の実施例において は、バックシート２２は約 0.012ｍｍ（ 0.5ミル）乃至約 0.051ｍｍ（ 2.0ミル ）の厚みを有するポリエチレンフィルムである。図示した実施例のバックシート は約 0.025−0.038 ｍｍ（１−1.5 ミル）の厚みを有するフィルムである。例え ば、バックシートは約 0.032ｍｍ（1.25 ミル）の厚みを有することができる。 代替として、バックシートは全体が、または部分的に、収材ボディに接するかま たは接近する選択された領域に所望レベルの液体不透過性を与えるように作られ た、または処理された織った、または不織繊維質ウェブからなることができる。 例えば、バックシートは、ポリマフィルム層にラミネートされたガス透過性の、 不織ファブリック層を含むことができる。繊維質で布状のバックシート材料の他 の例は、0.015 ｍｍ（ 0.6ミル）厚のポリプロピレンブロウンフィルムと、23.8 ｇｓｍ（ 0.7オンス／平方ヤード）のポリプロピレンスパンボンド材料（ 0.222 テックス（２デニール）ファイバ）からなるストレッチ・サーマル・ラミネート 材料からなることができる。この型の材料は、Kimberly-Clark Corporationから バックシート２２は、典型的には物品の外側カバーを構成する。しかしながら、 オプションで、物品はバックシートに加えて分離したカバー成分部材を備えるこ とができる。 代替としてバックシート２２は、水蒸気のようなガスが吸収材ボディ２６から 逃げ出すのを許容するが、液体滲出物がバックシートを通過するのは阻止するよ うな微孔性の「呼吸可能な」材料からなることができる。例えば、呼吸可能なバ ックシートは、所望レベルの液体透過性を付与するように被膜、その他の処理を した微孔性ポリマフィルム、または不織ファブリックからなることができる。例 えば、適当な微孔性フィルムは、日本の東京に本社を置く三井東圧化学から市販 されている PMP-1材料、またはミネソタ州ミネアポリスの３Ｍから市販されてい る XKO-8044 ポリオレフィンフィルムであることができる。バックシートは見た 目が心地よい外観を呈するように、エンボス加工するか、またはマット仕上げす ることができる。 バックシート２２のサイズは、典型的には、吸収材ボディ２６のサイズ及び選 択された特定のおむつ設計によって決定される。バックシート２２は、例えば、 概ねＴ字形、概ねＩ字形、または変形砂時計形の形状を有することができ、少な くとも約 1.27 ｃｍ（約 0.5インチ）の距離のような選択された距離だけ吸収材 ボディ２６の端縁を超えて伸ばすことができる。本発明の特定実施例では、バッ クシートは約 1.3ｃｍ乃至 2.5ｃｍ（約 0.5乃至 1.0インチ）の範囲内の距離だ け吸収材料ボディ２６の縁を超えて伸ばすことができる。トップシート２４は、 従順で、柔らかい感触で、そして着用者の皮膚に刺激を与えない、身体に向いた 表面を構成する。更にトップシート２４は、吸収材ボディ２６よりも親水性を低 くすることができ、液体透過性であるように十分に多孔質であり、その厚みを通 して液体が容易に通過して吸収材ボディへ到達できるようにする。適当なトップ シート２４は、多孔質フォーム、網状フォーム、穿孔プラスチックフィルム、天 然ファイバ（例えば、木または綿ファイバ）、合成ファイバ（例えば、ポリエス テルまたはポリプロピレンファイバ）、または天然及び合成ファイバの組合わせ のようないろいろなウェブ材料から選択して製造することができる。トップシー ト２４は、典型的には着用者の皮膚を吸収材ボディ２６内に保持されている液体 から分離するのを援助するために使用される。 いろいろな織った、または不織ファブリックを、トップシート２４のために使 用することができる。例えばトップシートは、ポリオレフィンファイバのメルト ブロウンまたはスパンボンデッドウェブからなることができ、またボンデッド・ カーデッド・ウェブであることもできる。いろいろなファブリックは、天然ファ イバ、合成ファイバ、またはそれらの組合わせからなることができる。 本明細書で使用している「不織ウェブ」とは、織物の織り、または編み上げプ ロトコルの援助なしに形成される材料のウェブのことである。「ファブリック」 は、織った、編んだ、及び不織繊維質ウェブの全てを指すのに使用する。 トップシートファブリックは、実質的に疎水性の材料からなることができ、こ の疎水性の材料は、オプションで、所望レベルの濡れ性及び親水性を付与するよ うに表面活性剤その他で処理することができる。本発明の特定実施例では、トッ プシート２４は、約 22 ｇｓｍの坪量及び約 0.06 ｇｍ／ｃｃの密度を有するウ ェブに形成された約 0.311-0.356テックス（約 2.8-3.2デニール）ファイバから なる不織、スパンボンドポリプロピレンファブリックである。このファブリック は、約 0.28 ％の Triton X-102 表面活性剤で表面処理してある。 図示したおむつ２０の実施例では、例えば、トップシート２４及びバックシー ト２２は概ね同じ広がりであることができ、吸収材ボディ２６の対応寸法よりも 概ね大きい長さ及び幅寸法を有している。トップシート２４は、バックシート２ ２と組合わされ、それに重畳されており、それによっておむつ２０の周縁を限定 している。 トップシート２４及びバックシート２２は、作動可能なように接続、または一 緒に組合わされている。「組合わされている」とは、トップシート２４をバック シート２２に直接貼り合わせることによってトップシート２４をバックシート２ ２に直接結合するような構成、及びトップシート２４を中間部材に貼り合わせ、 その中間部材をバックシート２２に貼り合わせることによってトップシート２４ をバックシート２２に間接的に結合するような構成を含むものとする。トップシ ート２４及びバックシート２２は、接着剤結合、音波結合、熱結合、ピン留め、 刺しゅうのような取付け手段、または公知の取付け手段、並びにそれらの組合わ せを用いて互いに直接貼り合わせることができる。例えば、均一で連続した接着 剤の層、パターン化した接着剤の層、噴霧した接着剤のパターン、または構造接 着剤の分離した線、渦、またはスポットのアレイを使用して、トップシート２４ とバックシート２２とを貼り合わせることができる。上述した取付け手段は、物 品の他の成分部分との相互接続及び組立てにも使用できることは容易に理解でき よう。 吸収材ボディ２６は、選択された親水性ファイバ及び高吸収性粒子からなる吸 収材パッドからなることができる。吸収材ボディはトップシート２４とバックシ ート２２との間に位置決めされ、サンドウィッチされておむつ２０を形成する。 吸収材ボディは、概ね圧縮可能で、従順で、着用者の皮膚に刺激を与えず、また 液体状の身体滲出物を吸収し、保持することができる構造を有している。本発明 の目的から、吸収材ボディは、材料の単一の統合された片からなるか、または代 替として、動作可能に一緒に集められた材料の複数の個々の分離した片からなる ことができる。 いろいろな型の濡れ性で、親水性の繊維質材料を使用して吸収材ボデイ２６の 成分部分を形成することができる。適当なファイバの例は、セルロースファイバ のような本来濡れ性の材料からなる天然に得られる有機ファイバ、レイヨンファ イバのような本質的に濡れ性の材料からなる非有機ファイバ、特定のポリエステ ルまたはポリアミドファイバのような本来濡れ性の熱可塑性ポリマから作られた 合成ファイバ、適切な手段によって親水性にされたポリプロピレンファイバのよ うな非濡れ性の熱可塑性ポリマからなる合成ファイバを含む。ファイバは、例え ばシリカを用いた処理、適当な親水性の一部を有してはいるが容易にファイバか ら除去できない材料を用いた処理によって、またはファイバの形成中に、または その後に、親水性ポリマを用いて非濡れ性で、疎水性のファイバを被膜すること によって親水性にすることができる。本発明の目的から、上述したいろいろな型 のファイバの選択された混合も使用することができる。 本明細書において使用する「親水性」とは、ファイバに接触する水性液体によ って濡れるファイバ、またはファイバの表面のことである。材料の濡れの程度自 体は、含まれる液体及び材料の接触角及び表面張力で表すことができる。特定の ファイバ材料またはファイバ材料の混合体の濡れ性を測定するのに適する装置及 び技術は、Cahn SFA-222 Surface Force Analyzer Systemによって得ることがで きる。このシステムを使用し、以下に詳述する手順に従って測定した時に、90° よりも小さい接触角を有するファイバを「濡れ性（もしくは濡れ可能な）」と称 し、一方90°よりも大きい接触角を有するファイバを「非濡れ性」という。 吸収材ボディ２６は、高吸収性材料の粒子と混合したセルロースフラッフのウ ェブのような親水性ファイバの基材からなることができる。特定の配列では、吸 収材ボディ２６は、超吸収性ヒドロゲル形成用粒子と合成ポリマメルトブロウン ファイバとの混合体、または天然ファイバ及び／または合成ポリマファイバの混 合体からなる超吸収性粒子と繊維質コフォーム( coform )材料との混合体からな ることができる。超吸収性粒子は、親水性ファイバと実質的に均質に混合するこ とも、または非均質に混合することもできる。例えば、超吸収性粒子の濃度は、 吸収材ボディの身体側の濃度を低くし、吸収材構造の外側に向かって濃度を相対 的に高くするように、吸収材構造の厚み（ｚ方向）の実質的な部分を通して非段 階的に配列することができる。適当なｚ勾配構成に関しては1987年10月13日付、 Kellenbergerらの米国特許第4,699,823号に開示されているので参照されたい。 代替として、超吸収性粒子の濃度は、吸収材ボディの身体側の濃度を高くし、吸 収材構造の外側に向かって濃度を相対的に低くするように、吸収材構造の厚み（ ｚ方向）の実質的な部分を通して非段階的に配列することができる。超吸収性粒 子は、親水性ファイバの基材内に概ね離散した層に配列することもできる。更に ２つまたはそれ以上の異なる型の超吸収材を、ファイバ基材内に、またはそれに 沿う異なる位置に選択的に位置決めすることができる。 高吸収材料は、超吸収材のような吸収性ゲリング材料からなることができる。 吸収性ゲリング材料は、天然、合成、及び変成天然ポリマ及び材料であることが できる。更に、吸収性ゲリング材料は、シリカゲルのような非有機材料、または クロスリンクされたポリマのような有機化合物であることができる。「クロスリ ンクされた」とは、通常は水溶性である材料を、効果的に、実質的に非水溶性で はあるが膨張可能にする何等かの手段のことである。このような手段は、例えば 物理的もつれ合わせ、結晶質ドメイン、共有結合、イオン錯体及び会合、水素結 合のような親水性会合、及び疎水性会合またはバン・デル・ワールス力を含むこ とができる。 合成吸収性ゲリング材料ポリマの例は、アルカリ金属及びポリ（アクリル酸） 及びポリ（メタクリル酸）のアンモニウム塩、ポリ（アクリルアミド）、ポリ（ ビニルエーテル）、ビニルエーテル及びαオレフィンとの無水マレイン酸コポリ マ、ポリ（ビニルピロリドン）、ポリ（ビニルモルフォリノン）、ポリ（ビニル アルコール）、及びそれらの混合体及びコポリマを含む。吸収材ボディ内に使用 するのに適するさらなるポリマは、加水分解したアクリロニトリルグラフテッド スターチ、アクリル酸グラフテッドスターチ、メチルセルロース、カルボキシメ チルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロースのような天然及び変成天然ポリ マ、及びアルギナート、キサンタンゴム、イナゴマメゴム、等のような天然ゴム を含む。天然と、完全に、または部分的に合成した吸収材ポリマとの混合体も本 発明に使用するのに有用である。他の適当な吸収性ゲリング材料が、1975年８月 26日付、Assarsson 等の米国特許第 3,901,236号に開示されているので参照され たい。合成吸収性ゲリングポリマを準備するプロセスが、1978年２月28日付、Ma sudaらの米国特許第 4,076,663号及び 1981 年８月25日付、Tsubakimoto らの米 国特許第 4,286,082号に開示されているので参照されたい。 合成吸収性ゲリング材料は、典型的に、濡れた時にヒドロゲルを形成するゼロ ゲルである。しかしながら「ヒドロゲル」という語は、一般的には材料の濡れた 形状、及び濡れていない形状を呼ぶのにも使用されている。 上述したように、吸収材ボディ２６に使用される高吸収性材料は、一般に離散 した粒子の形状である。これらの粒子は、例えば、らせんまたは半らせん、立方 体、棒状、多面体等のような、どのような所望の形状であることもできる。針、 フレーク、及びファイバのような大きい最大寸法／最小寸法比を有する形状も使 用することを意図している。吸収性ゲリング材料の粒子の塊も吸収材ボディ２６ に使用することができる。 使用するのに望ましいのは、約 20 μｍ乃至約１ｍｍの平均サイズを有する粒 子である。「粒子サイズ」とは、個々の粒子の最小寸法の加重平均を意味してい る。 親水性ファイバ及び高吸収性粒子は、約 400-900ｇｓｍの範囲内である平均複 合坪量を形成するように構成することができる。本発明の若干の面においては、 所望の性能を与えるための平均複合坪量は約 500-800ｇｓｍの範囲内にあり、好 ましくは約 550-750ｇｓｍの範囲内にある。 高吸収性材料の汚染を改善するために、吸収材ボディ２６は、吸収材ボディ２ ６に接して、及びそれを取り囲んで配置されたラップシート２８のような改善さ れたオーバーラップを含むことができる。ラップシートは、吸収材ボディの主要 身体側表面及び外側表面をカバーしている吸収性材料の層であることが好ましく 、また吸収材ボディの実質的に全ての周縁を包み込んで、実質的にその完全な外 囲を形成することが好ましい。代替として、ラップシート２８は、吸収材ボディ の主要身体側表面及び外側表面をカバーし、実質的に吸収材ボディの横側の縁だ けを包み込むようにすることができる。従って、ラップシートの横側の縁の直線 部分及び内側に湾曲した部分は、吸収材ボディ２６の周囲を閉じる。しかしなが ら、このような配列では、ラップシート２８の端縁は、物品のウェストバンド領 域３８、４０において吸収材ボディ２６の端縁の周囲を完全に閉じなくなる恐れ がある。 例えば、完全なラップシート２８、またはラップシート２８の少なくとも身体 側の層は、メルトブロウンポリプロピレンファイバのようなメルトブロウンファ イバからなるメルトブロウンウェブからなることができる。吸収性ラップ２８の 別の例は、ハードウッド／ソフトウッドファイバを約 50/50の割合で混合したテ ィッシュのような低多孔質セルロースウェブからなることができる。 吸収性ラップ２８は分離した身体側層及び分離した外側ラップ層を含み、各層 が吸収材ボディ２６の周縁の全て、または若干を通って伸びる多要素ラップシー トからなることができる。ラップシートをこのような構成にすると、例えば吸収 材ボディ２６の周縁の実質的な完全シーリング及び〆切りを形成するのを容易に することができる。図示のおむつ２０の後ウェストバンド部分４０においては、 吸収性ラップも吸収材ボディ２６の周縁からある距離まではみ出して伸びるよう に構成され、おむつ２０の後方の側区分に不透明度及び強度を付加している。図 示の実施例では、吸収性ラップ２８の身体側及び外側は吸収材ボディの周縁を超 えて少なくとも約 12.7 ｍｍ（ 1/2インチ）伸びて外側に突起するフランジ型の 結合領域を作っており、その領域において吸収性ラップの身体側部分の周縁を吸 収性ラップの外側部分の周縁に完全に、または部分的に接続できる。 ラップシート２８の身体側及び外側層は、実質的に同一の材料、または異なる 材料からなることができる。例えば、ラップシート２８の外側層は、例えば、ソ フトウッドパルプの１つからなることができる湿潤強度セルロースティッシュの ような、比較的高い多孔性を有する比較的低い坪量材料からなることができる。 ラップシートの身体側層は、上述した比較的低い多孔性を有するラップシート材 料の１つからなることができる。低多孔性身体側層は着用者の皮膚に超吸収性粒 子が付着するのを防ぎ、高い多孔性で低い坪量の外側層は価格を引き下げるのに 役立つことができる。 おむつ２０は、物品の吸収材ボディ内に導入され得る液体のサージを減速し、 拡散するのを助けるサージ管理層８４を含むことができる。図示の実施例におい ては、例えば、サージ層８４はトップシート層２４の内側に向いている身体側表 面上に配置することができる。代替として、サージ層８４は、トップシート２４ の外側表面に接して配置することができる。従って、サージ層はトップシート２ ４と吸収材ボディ２６との間い挿入されることになる。適当なサージ管理層８４ の例が、1994年３月４日付、C．Elis 及び D．Bishopの米国特許出願第 206,986 号“ FIBROUS NONWOVEN WEB SURGE LAYER FOR PERSONAL CARE ABSORBENT ARTICL ES AND THE LIKE”（代理人ドケット番号 11,256）、及び 1994 年３月４日付、 C．Elis 及 びR．Everett の米国特許出願第 206,069号“IMPUROVED SURGE MANA GEMENT FIBROUS NONWOVEN WEB FOR PERSONAL CARE ABSORBENT ARTICLES AND THE LIKE”（代理人ドケット番号 11,387）に開示されているので参照されたい。 脚弾力性部材３４が、おむつ２０の横側の縁１１０内に配置され、着用者の脚 に対しておむつ２０を締めつけ、保持するようになっている。弾力性部材３４は 弾力的に収縮可能な状態でおむつ２０に確保されているので、通常のひずんだ状 態では弾力性部材３４は効果的におむつ２０を収縮させている。弾力性部材３４ は、少なくとも２つの方法で弾力的に収縮可能な状態で確保することができる。 例えば、おむつ２０を非収縮状態にしておいて、弾力性部材３４を伸びた状態で 確保するようにすることができる。代替として、例えばプリーツを寄せることに よっておむつ２０を収縮させ、弾力性部材３４を弛緩した、即ち伸びていない状 態でおむつ２０に接続して確保することができる。着衣をしわ寄せするのに、熱 収縮性弾力性材料のような更に他の手段を使用することができる。 図１に示す実施例では、脚弾力性部材３４は本質的におむつ２０の中間クロッ チ領域４２の全長に沿って伸びている。代替として、弾力性部材３４はおむつ２ ０の全長に伸びるか、または特定のおむつ設計に望まれる弾力的に収縮可能な線 の配列を得るのに適する他の長さに沿って伸びることができる。 弾力性部材３４は、多くの形態の何れであることもできる。例えば、個々の弾 力性部材３４の幅は 0.25 ｍｍ（ 0.01 インチ）乃至 25 ｍｍ（１インチ）また はそれ以上に変化させることができる。弾力性部材は、単一の弾力性材料のスト ランドからなるか、または平行な、または非平行な幾つかの弾力性材料のストラ ンドからなるか、または直線状または湾曲状の配列を適用することができる。ス トランドが非平行である場合、２つそれ以上のストランドを交差させるか、また はそれ以外に弾力性部材内で交差させることができる。弾力性部材は、当分野に おいては公知の幾つかの方法の何れかで、おむつ２０に貼付することができる。 例えば、弾力性部材は超音波的に結合させるか、いろいろな結合パターンを使用 し熱及び圧力シールするか、またはホットメルトした接着剤の噴霧または渦パタ ーンを有するおむつ２０に接着結合することができる。 本発明の特定の実施例では、脚弾力性部材３４は、複数の個々の弾力性ストラ ンド３９からなるグループ化した弾力材の集合を取付けたキャリヤシート（図示 してない）からなることができる。弾力性ストランド３９は、互いに交差または 相互接続させるか、または完全に分離することができる。キャリヤシートは、例 えば、エンボス加工したポリプロピレン材料の 0.002ｃｍ厚フィルムからなるこ とができる。弾力性ストランド３９は、例えばデラウェア州ウィルミントンに本 社を置く DuPont から入手可能な Lycraエラストマからなることができる。各弾 力性部材は、典型的に約 470-1500 デシテックス（ｄｔｘ）の範囲内にあり、約 940-1050 ｄｔｘであることができる。本発明の特定実施例では、各弾力化脚バ ンド毎に、３または４ストランド３９を使用することができる。 更に、脚弾力材３４は一般的に直線であり、オプションで湾曲させることがで きる。例えば、湾曲した弾力材はおむつ２０の縦方向中心線に向かって内向きに 凹ませ、湾曲した弾力性ストランド３９の集合の最も内側の点（即ち、物品の横 切り方向にとっては頂点）が弾力性ストランド３９の集合の最も外側の縁から内 側にほぼ 19.05-38.1 ｍｍ（ 0.75-1.5 インチ）のところに位置するようにする ことができる。特定の配列では、弾力材の湾曲は、おむつ２０の横方向中心線に 対して対称的に構成または位置決めしないことができる。湾曲した弾力材３９は 内側に向かって曲がった、そして外側に向かって曲がったレフレックス型の湾曲 を有することができ、そしてオプションでは、弾力材３９の長手方向の中心をお むつ２０の前または後ウェストバンド３８、４０の何れかに向かって選択された 距離だけオフセットさせて所望のフィット及び外観を得ることができる。本発明 の特定実施例では、湾曲した弾力材３９の集合の最も内側の点（頂点）を、おむ つ２０の前または後ウェストバンド３８、４０の何れかに向かってオフセットさ せることができ、外向きに曲がったレフレックスした部分をおむつの前ウェスト バンド３８に向かって位置決めすることができる。 図示の実施例では、おむつ２０は前ウェストバンド３８及び後ウェストバンド ４０の何れか、または両方の、縦方向の縁に位置決めされたウェスト弾力材３６ を含んでいる。ウェスト弾力材３６は、弾力性フィルム、弾力性フォーム、多重 弾力性ストランド、弾力性ファブリック等のようなどのような適当な弾力性材料 からなることもできる。例えば、適当な弾力性ウェスト構造が Lippertらの米国 特許第 4,916,005号に開示されているので参照されたい。 おむつ２０は、おむつの長さ寸法８６に沿って縦方向に伸びる１対の弾力化閉 じ込めフラップ８２をも含んでいる。閉じ込めフラップ８２は典型的には脚弾力 材３４から横方向内側に位置決めされ、おむつ２０の長手方向縦中心線の両側に 実質的に対称に配置される。適当な閉じ込めフラップ構造の例が、1987年11月３ 日付、K．Enloeの米国特許第 4,704,116号に開示されているので参照されたい。 閉じ込めフラップ８２は、望みに応じて濡れ性の、または非濡れ性の材料からな ることができる。更に閉じ込めフラップ８２の材料は、実質的に液体不透過性、 ガス透過性、またはガス及び液体の両方に対して透過性であることができる。他 の適当な閉じ込めフラップ形態が、1994年３月４日付、R．Everettらの米国特許 出願第 208,816号“ABSORBENT ARTICLE HAVING AN IMPROVED SURGE MANAGEMENT ”（代理人ドケット 11,375 ）に開示されているので参照されたい。 オプションとしての本発明の代替実施例では、おむつ２０は、1988年６月28日 付、K．Enloeの米国特許第 4,753,646号に開示されているような、弾力化ウェス トフラップを含むことができる。閉じ込めフラップ８２の構造と同様に、ウェス トフラップは、望みに応じて濡れ性の、または非濡れ性の材料からなることがで きる。ウェストフラップ材料は、実質的に液体不透過性、ガス透過性、またはガ ス及び液体の両方に対して透過性であることができる。 本発明に使用するのに適する吸収性物品構造が、1993年３月９日付、D．Proxm ire らの米国特許第 5,192,606号“ABSORBENT ARTICLE HAVING A LINER WHICH E XHIBITS IMPROVED SOFTNESS AND DRYNESS AND PROVIDES FOR RAPID UPTAKE OF L IQUID”（代理人ドケット 9932 ）に開示されているので参照されたい。本発明 に使用するのに適する他の吸収性物品が、W．Hanson らの米国特許出願 07/757, 760“THIN ABSORBENT ARTICLE HAVING RAPID UPTAKE OF LIQUID”（代理人ドケ ット 9922 ）に開示されているので参照されたい。 再ファスニングできるファスニングシステムを得るために、おむつ２０は、補 助着座用結合ゾーンパッチ４６を含むことができる。この補助着座用結合ゾーン パッチ４６は、テープファスナ４４の外すことができる取付けを受けるためのタ ーゲットゾーンをなしている。本発明の図示した実施例では、着座用結合ゾーン パッチ４６はバックシート２２の外側表面上に位置決めされ、おむつの前ウェス トバンド部分３８上に配置されている。例えば接着ファスニングシステムでは、 着座用結合ゾーンパッチ４６は、ポリプロピレン、ポリエステル等のような適当 な材料で作ることができ、テープファスナ４４が確実に付着するように構成され 、配列されている。更に、着座用結合ゾーンパッチ４６及びテープファスナ４４ は、バックシート２２の材料を破ったり、過度に変形させることなく再位置決め 及び再付着のために、テープファスナ４４を着座用結合ゾーンパッチ４６から外 すことができるように共働するように作られ、配列されている。例えば適当なテ ープ着座用結合ゾーン構造が 1991 年６月18日付、L．Widlundの米国特許第 5,0 24,672号に開示されているので参照されたい。テープ着座用結合ゾーンパッチの さらなる構造が Pazdemik の米国特許第 4,753,649号に開示されているので参照 されたい。 結合性ファスニングシステムでは、着座用結合ゾーン４６は、ファスナタブ４ ４のファスニング表面上に配置された共働結合性材料を確実に取付けるように構 成され、配列された結合性材料を含むことができる。外すことができる、相互に ロックし合う機械的ファスニングシステムを使用する構成は、機械的ファスナの 第１の部分を着座用結合ゾーン４６上に配置し、機械的ファスナの第２の共働部 分をファスナタブ上に配置することができる。例えば、フック・ループ式ファス ナを用いる場合、フック材料３０をファスナタブ４４に作動的に接続することが でき、ループ材料を着座用結合ゾーン４６に作動的に接続することができる。代 替として、ループ材料をファスナタブ４４に作動的に接続し、フック材料を着座 用結合ゾーン４６に作動的に接続することができる。 本発明のさまざまな実施例では、テープファスナタブ４４を、ウェストバンド ３８及び４０の何れか、または両横方向端領域１１６及び１１８の何れか、また は両方に配置することができる。図示の実施例は、後ウェストバンド４０の先端 側の縁に配置されているファスナタブ４４を有している。 図１及び５を参照する。各サイドパネル９０は、バックシート２２の少なくと も１つのウェストバンド部分（例えば、後ウェストバンド部分４０）の対向する 横方向の端から横方向に伸び、物品の端側区分をなしている。更に、各サイドパ ネル９０は、横方向に伸びる端ウェストバンド縁１０６から、ほぼおむつの対応 脚開口区分の位置まで実質的に伸びることができる。例えば、おむつ２０は縦方 向に伸びる側縁領域１１０の対の所定の中間区分によって形成される横方向に伸 びる対向する脚開口の対を有している（図１）。 本発明のいろいろな構成では、サイドパネル９０は、選択されたおむつ成分と 一体に形成することができる。例えば、サイドパネル９０は、バックシート層２ ２をなしている材料の層と一体に形成するか、またはトップシート２４を構成す るのに使用されている材料の層と一体に形成することができる。代替構成では、 サイドパネル９０は、バックシート２２に、トップシート２４に、バックシート とトップシートとの間に接続されている１つまたはそれ以上の分離した部材、ま たはそれらの組合わせによって得ることができる。 本発明の特定の面においては、各サイドパネル９０は、材料の分離した片から 形成することができ、この片をおむつ２０物品の選択された前及び／または後ウ ェストバンド部分３８、４０に適当に組合わせて取付けることができる。例えば 、本発明の図示実施例では、各サイドパネル９０はサイドパネル取付けゾーン９ ６に沿ってバックシート２２の後ウェストバンド部分４０に取付けられ、また物 品のバックシート及びトップシート成分の何れか、または両方に作動的に取付け ることができる。サイドパネル９０は、おむつ２０の１対の対向するウェストフ ラップ区分を形成するように横方向に伸びており、接着結合、熱結合、超音波結 合、クリップ留め、ホチキス留め、縫い合わせ等のような適当な接続手段で取付 けられる。 サイドパネル９０は、ポリマフィルム、織ったファブリック、不織ファブリッ ク等、並びにそれらの組合わせのような実質的に非弾力性材料からなることがで きる。本発明の特定の面においては、サイドパネル９０は、ストレッチ・ボンデ ッド・ラミネート（ＳＢＬ）材料、ネック・ボンデッド・ラミネート（ＮＢＬ） 材料、弾力性フィルム、弾力性フォーム材料、等のような実質的に弾力性材料か らなっている。例えば、サイドパネル９０を形成するのに適当なメルトブロウン 弾力性繊維質ウェブは、1987年５月５日付、T．Wisneski らの米国特許第 4,663 ,220号に開示されているので参照されたい。繊維質弾力性層に確保される不織布 ファブリックの少なくとも１つの層からなる複合ファブリックの例が、1987年４ 月８日公開の J．Taylorらのヨーロッパ特許出願 EP No．0 110 010 に開示され ているので参照されたい。ＮＢＬ材料の例は、1993年７月13日付、Morrmon の米 国特許第 5,226,992号に記載されているので参照されたい。 前述したように、いろいろな適当な構造を使用して、サイドパネル９０を物品 の選択されたウェストバンド部分に取付けることができる。サイドパネル９０が 例えば弾力性材料からなる場合、例えば１対の弾力的な伸長可能な部材を物品の 横方向の側部分に確保し、物品の外側カバー及びライナー成分の対向する側領域 を超えて横方向に伸ばすのに適当な構造が、1990年７月３日付、P．VanGompelら の米国特許第 4,938,753号に開示されているので参照されたい。 本発明の他の面では、サイドパネル９０は、ガーリーこわさ値が 10,000 ミリ グラム（ｍｇ）より大きくない材料からなることができる。オプションでは、サ イドパネル材料は約 2,000ｍｇより大きくないこわさ値を有し、オプションとし て約 200ｍｇより大きくないこわさ値を有している。 本発明のさらなる面においては、サイドパネル９０は、約１ｍｇより小さくな いガーリーこわさ値を有する材料からなることができる。代替として、サイドパ ネル材料は、約４ｍｇより小さくないこわさ値を、そしてオプションとして約８ ｍｇより小さくないこわさ値を有している。 本発明のいろいろな構成では、サイドパネルの幅寸法に関して、または幅及び 長さ寸法の両方に関して所望のガーリーこわさ値を呈することができる。 本発明の特定の構成においては、サイドパネル９０は、約 0.58 ニュートン／ ｃｍ（ 0.33 ポンド／線形インチ）の引張力荷重を加えた時に、印加される荷重 の方向に対して直角に測定したサンプル寸法の少なくとも約 30 ％のピーク荷重 伸長を呈することができる材料からなる。代替として、弾力性サイドパネル９０ 材料は、少なくとも約 100％の伸長を呈することができ、オプションとして所望 の性能を得るために少なくとも約 300％の伸長を呈することができる。 従来のファスニングシステムにおいては、ファンスニングタブ４４と後ウェス トバンド４０との間の構造結合５０に、実質的にはファスニングタブの付け根長 ５８を横切ってファスニング応力が印加される。その結果、ファスニングタブの 側縁に縦方向に接する耳区分の領域に比較的低レベルの応力が印加される。その 結果、この縦方向に接する領域がえぐられて着用者の身体から離れるようにカー ルするようになる。このようなえぐり及びカールは見苦しく、またウェストバン ドに沿って、及びおむつの脚開口領域に沿って空隙を作り、この空隙を通して排 泄材料がおむつから漏れる可能性がある。この問題に取り組む試みは、実質的に 物品の耳区分の全自由縁長に沿って伸びる複雑なファスニングシステムを使用し ていた。この問題に取り組む他の試みでは、複数のファスニングテープ、または 大きい幅広のファスニングタブを使用していた。幅広のファスニングタブまたは テーパー付きのファスニングタブは、過大な応力をファスニングシステムのユー ザ結合確保区分に伝える。この応力は、着用者が動き回るとファスニングシステ ムのユーザ結合部分５２を望ましくなく切り離す可能性がある。更にこれらの構 成は、着用者の運動に十分に順応せず、着用者の皮膚に過大な刺激をもたらすよ うになる。 上述したような従来のファスニングシステムに伴う問題に対処するのを援助す るために、本発明は、有利なことに、特徴的な応力ビーム強化区分９８を含むこ とができる。応力ビームは、各サイドパネルの長さを横切るファスニング力を分 散させ、消散させることができる。更に応力ビーム９８は、その関連するウェス トバンド区分を十分に堅くして強化し、物品使用中にウェストバンドまたはサイ ドパネルの横方向の端の望ましくない、過大なしわの寄り、狭まり、または折れ 曲がりを防ぐのを援助する。 本発明のさまざまな構成においては、応力ビーム区分９８は、それに組合わさ れているサイドパネル９０を形成するために使用されている材料と同一の材料で 一体に形成することができる。例えば、サイドパネル９０の自由端の部分を、縦 方向に伸びる折り曲げ線に沿って１回またはそれ以上折り返し、作動可能な応力 ビーム区分を生成することができる。代替として、サイドパネル９０のサイズを 決め、形状を定めた領域の密度を、作動可能なレベルの強さ及びこわさを与える 程度まで選択的に高めるか、またはエンボス加工することによって得ることがで きる。 本発明の他の配列では、応力ビーム区分９８は、ファスニングタブ基材４８と 一体に形成された材料の領域を選択的に形状を定め、サイズを決めることによっ てこわさを与えるか、または強化する部材を含むことができる。代替として、応 力ビーム区分９８は、適切な形状にされ、サイドパネル９０の自由端領域に組立 てられた分離したこわさ、または強化部材を含むことができる。例えば、応力ビ ーム区分９８は、各サイドパネル９０の適当な表面（例えば、各パネルの内向き の身体側表面）に取付けられた材料の、適切にサイズを決め、形状を定めた片に よって構成することができる。材料は、ポリマフィルム、不織ファブリック、織 ったファブリック等、及びそれらの組合わせからなることができる。特定の構成 では、応力ビーム区分は、ゆるめテープ及び／またはファスニングタブ基材４８ を作るのに使用した材料からなるこわさ部材を含むことができる。応力ビーム区 分９８の代替構成は、フック材料３０（図２）の一部として使用することができ る確保基材層７８の横方向内向きの区分７０のような、確保手段５４の縦方向に 伸びる領域によって得ることができる。本発明のさまざまな構成においては、応 力ビーム区分９８は実質的に非伸長性及び／または実質的に非弾力性であること ができる。 図２及び２Ａを参照する。応力ビーム区分９８は、接着結合、熱結合、超音波 結合、クリップ留め、ホチキス留め、縫い合わせ、等のような適当な取付け手段 を用いて、サイドパネル９０の自由端領域９２に沿って、各サイドパネル９０に 作動的に接続することができる。応力ビーム区分９８は、横方向に伸びる横切り 方向幅寸法１００、及び縦方向に伸びる長さ寸法１０２を有している。所望の性 能を得るためには、応力ビーム区分９８を、サイドパネル９０の長さに沿う中間 位置に位置決めすると有利である。例えば図示の実施例では、応力ビーム区分の 中心は、実質的にサイドパネル９０の自由端区分の縦方向の長さに沿って位置し ている。 本発明の特定の面においては、応力ビーム区分の長さ１０２は、サイドパネル ９０の自由端領域９２の長さ９４の少なくとも約 33 ％である。代替として応力 ビーム区分の長さは、サイドパネルの自由端領域の長さ９４の少なくとも約 80 ％であり、オプションでは自由端領域の長さ９４の約 100％として所望の便益が 得られるようにしている。本発明の特定構成は、サイドパネル９０の自由端領域 の長さ９４の約 125％の長さを有し、所望の性能を与える応力ビームを含むこと ができる。本発明の他の面においては、応力ビーム区分９８の長さは約 1.25 ｃ ｍより小さくない。代替として、応力ビーム区分の長さは約 2.5ｃｍより小さく なく、オプションとしては約５ｃｍより小さくなくして改善された性能を得るよ うにしている。本発明のさらなる面においては、応力ビーム区分の長さは約 15 ｃｍより大きくない。代替として、応力ビーム区分の長さ１０２は約 13 ｃｍよ り大きくなく、オプションとしては約 10 ｃｍより大きくなくして改善された性 能を得るようにしている。 本発明の一配列は、サイドパネル９０の材料に重なる部材を作動的に形成して いる材料の分離した片を使用して、所望の応力ビーム区分９８を得るように構成 することができる。例えば、分離したビーム部材の幅の実質的に 100％を、サイ ドパネル９０の材料に重ねて配列することができる。オプションとして、ビーム 部材の幅の実質的に 100％より少ない部分を、サイドパネル９０の材料に重ねて 配列することができる。 本発明の特定の面においては、応力ビーム区分９８はサイドパネルの縦方向長 さに沿って伸び、物品の横方向に伸びるウェストバンドの縁１０６と十分に重な り合っている。図示の実施例では、ファスニングタブ４４の中心は概ね応力ビー ム区分９８の長さに沿って位置している。代替として、ファスニングタブ４４の 位置は、応力ビーム区分９８の長さ方向の中心から選択された距離だけ離れて、 おむつ２０の縦方向に非対称的にはめ込む( inset )ことができる。本発明の特 定の面においては、ファスニングタブ４４は、ウェストバンド縁１０６から、約 ６ｃｍより大きくない間隔距離１２０だけ離間させることができる。代替として この間隔は約４ｃｍより大きくなく、オプションとしては約２ｃｍより大きくな くして改善された便益を得ている。本発明のさらなる面においては、ファスニン グタブ４４の縁は、ウェストバンドの縁１０６と実質的に一致するように配列し て改善された性能を得ることができる。 本発明のさまざまな面においては、応力ビーム区分９８は、サイドパネル９０ のこわさ値よりも大きいこわさ値の剛性を与えることができる。より詳しく述べ れば、有利なのは応力ビーム区分９８は、応力ビームに少なくとも約 20 ｍｇの ガーリーこわさ値を与えることができ、望ましい形状では、少なくとも約 100ｍ ｇのガーリーこわさ値を与えることができる材料からなることができる。代替と して、応力ビーム区分９８の材料は、少なくとも約 200ｍｇのこわさ値を、そし てオプションとして少なくとも約 400ｍｇのこわさ値を与える。 しかしながら、もし応力ビーム区分９８が堅過ぎれば、着用者の皮膚に過大な 刺激を与え、赤斑を生じさせる。従って、本発明のさらなる面は、応力ビーム区 分９８は、応力ビームに約 50,000 ｍｇより大きくないガーリーこわさ値を与え る材料で構成することができる。代替として、応力ビームの材料は、応力ビーム に約 10,000 ｍｇより大きくないこわさ値を、オプションとして約 1,000ｍｇよ り大きくないこわさ値を与えることができる。 本発明のさまざまな構成では、応力ビーム区分９８の長さ寸法１０２に関して 、または幅及び長さ寸法１００、１０２の両方に関して所望のガーリーこわさ値 を呈することができる。 本発明のさらなる面においては、組立てられた応力ビーム区分９８は、それに 接続された関連するサイドパネル９０に対して少なくとも約５：１のこわさ比を 呈する。代替として、このこわさ比は少なくとも約 10 ：１であり、オプション としては少なくとも約 30 ：１である。本発明の他の面においては、応力ビーム 区分９８及びその関連するサイドパネル９０は、約 50,000 ：１より大きくない こわさ比を有している。代替として、こわさ比は約 5,000：１より大きくなく、 オプションとしては約 500：１より大きくなくして所望の便益が得るようにして いる。 図２及び２Ａを参照する。応力ビーム９８は、サイドパネル９０、及びファス ナ基材４８の横方向に内向きの端区分からなるラミネートされた領域によって構 成することができる。オプションでは、応力ビームはフック材料３０の横方向に 内向きの区分を含むことができる。詳述すれば、フック材料３０は、適当な基材 取付け７７を用いてファスナ基材４８に作動的に取り付けた確保基材部分７８を 含むことができる。基材取付け７７は横方向端に端５５を有し、確保基材７８は 横方向内向きの区分７０を含んでいる。 応力ビームシステムを、さらなる構造及び配列で変更できることは理解されよ う。例えば、応力ビームファスナシステムの適当な構成が、1993年12月16日付、 T．Roessler らの米国特許出願 08/168,615“DYNAMIC FITTING DIAPER”（代理 人ドケット 10,961 ）に記載されているので参照されたい。 ファスニングテープタブ４４のようなファスニング手段が、各サイドパネル９ ０に作動的に接続されている。特定の構成では、ファスニングタブ４４がパネル ９０の端側縁と交差する接合区分が比較的狭いパネル接合領域を形成している。 接続は、接着結合、熱結合、超音波結合、クリップ留め、ホチキス留め、縫い合 わせ等のような適当な取付け手段を用いて達成することができる。代替として、 ファスニングタブ基材は、応力ビーム区分９８を形成するのに使用されている材 料から一体に形成することができる。オプションとしての構成では、ファスニン グタブは、それぞれのサイドパネルに関連している応力ビーム区分９８に直接、 または間接的に接続することができる。例えば、ファスニングタブ４４は、サイ ドパネル９０の介在区分によって関連する応力ビーム９８に間接的に接続するこ とができる。 本発明の図示実施例では、ファスニング手段の成分は、物品の前及び後ウェス トバンド部分３８、４０を確保するように共働する。即ち、図示の実施例の物品 ２０の後ウェストバンド区分４０は前ウェストバンド部分３８に重なっており、 ファスニング手段４４は前ウェストバンド部分３８の所定の領域に作動的に取付 けられている。図２及び２Ａに示すように、ファスニングタブ４４は、縦方向に 伸びる長さ寸法５８と、横方向に伸びる幅寸法５７とを有している。更に、ファ スニングタブ４４は付け根区分５６とユーザ結合区分６０、及び付け根区分５６ と端区分５６、６０とを相互接続する中間区分６４を有している。付け根区分５ ６は縦方向の長さ寸法５８を有し、端区分６０は縦方向の長さ寸法６２を有し、 そして中間区分６４は縦方向の長さ寸法６６を有している。 本発明の特定の面においては、ファスニングタブ４４は、その関連パネル接合 領域に沿って、応力ビーム区分９８の長さ１０２の約 50 ％より小さくない付け 根の長さ５８を有している。代替として、ファスニングタブの付け根の長さ５８ は応力ビーム区分の長さ１０２の約 80 ％より小さくなく、オプションとして、 応力ビーム区分の長さ１０２の約 90 ％より小さくなくすることによって所望の 性能を得ている。従って、ファスニング手段を使用して着用者上に物品２０を確 保する場合には、応力ビーム区分９８の端区分１０４は（着用者上に物品を確保 する動作によって）物品の前ウェストバンドに更に取付けても、取付けなくとも 差し支えない。その結果、ファスニングタブ４４のユーザ結合区分５２と、物品 ２０の所定の確保ゾーンとの間の確実な取付けを過大に妨害することなく、取付 けられない端区分１０４は物品の確保された部分に対して滑り、曲げ、その他の 運動を行うことができる。 図２及び２Ａに示す実施例では、ファスニングタブ４４の付け根区分５６の長 さ５８は、ファスニングタブ中間区分６４の長さ６６よりも比較的大きい。しか しながら代替として、付け根の長さ５８は、中間区分の長さ６６に等しいか、ま たは小さくすることができる。何れの場合にも、本発明のファスニングシステム の構造は、応力ビーム区分９８とファスニングタブ４４のユーザ結合区分５２と の間に位置決めされたファスニングタブ４４上に継ぎ目区分６９を設けることが できる。ファスニングタブ４４がその弛緩した、そして実質的に引張られていな い状態にある時に決定されるタブ継ぎ目区分６９は、ファスニングタブ４４の端 区分から離間したタブの部分に対するファスニングタブ４４の最も狭い領域を表 している。継ぎ目区分６９は、ファスニングシステムの応力ビーム部分と、ファ スニングタブ４４のユーザ結合部分５２との間に、より自由な、制限の少ない相 対運動を容易にすることができる比較的より柔軟なピボット領域を有利に提供す ることができる。その結果、応力ビーム９８は所望のウェストバンド外観と着用 者の運動中の良好なフィットとを維持することを援助するように動作でき、ユー ザ結合区分５２は望ましくない「はじけ開き」を少なくしながら、より信頼でき る確保能力を維持することができる。継ぎ目区分６９は、ファスニングシステム のサイドパネル９０及び応用ビーム区分９８の自己調整運動から、ファスニング システムのユーザ結合区分５２を分離するのを援助することができる。図示の実 施例では、継ぎ目区分６９は、実質的に非伸長性で、実質的に非弾力性材料から なっているが、代替としてファスニングタブ構造内に作動的に組合わせる、また はそれ以外に組み入れられる弾力性材料からなることができる。 図３及び３Ａを参照する。ファスナタブ４４は、代替としてほぼ矩形のユーザ 結合部分５２を含むことができる。更に応力ビームの長さ寸法１０２は、サイド パネル自由端領域９２の長さ寸法９４の実質的に 100％であることができ、フッ ク材料３０の長さ方向の広がりはファスナタブの長さ５８の実質的に 100％であ ることができる。 図４及び４Ａを参照する。グリッピング手段７２は、実質的にＬ字形区画によ って形成することができる。「Ｌ」の横捧がファスナタブ基材４８のユーザ結合 端区分６０となるように、また「Ｌ」の縦棒がグリッピング部材７２になり得る ように構成することができる。 ファスナ基材４８のユーザ結合端区分６０が、それ以外のファスナ基材の材料 とは異なる材料からなる場合には、ファスナタブ４４の先（または遠端の）領域 が、ファスナタブ４４の所定の後（または近端の）領域のこわさよりも低いこわ さ（例えば、低いガーリーこわさ）を有するように構成することができる。図４ 及び４Ａに示すように、ファスナタブ４４の所定の先領域は、グリッピング部材 ７２とファスナタブの端自由端との間に位置決めされている。ファスナタブ４４ の所定の後領域は、グリッピング部材７２とファスナ基材４８の構造結合部分５ ０との間に配置されている。こわさ値の差が、ファスニングシステムの信頼性を 有利に改善することを可能にする。 図５を参照する。ファスニングタブ４４は概ね矩形のユーザ結合部分５２を有 することができ、またほぼ横方向に伸びる線に沿ってファスナ基材４８と交差す るグリッピング部材７２を有することができる。図示の実施例のグリッピング部 材７２は、ファスナ基材４８と実質的に重なり合っている。オプションとして、 グリッピング部材７２はファスナ基材４８と実質的に重なり合ってはおらず、選 択された距離だけファスナ基材４８の横方向の端縁からずらすことができる。 ファスナ基材４８の種々の構成と共に共働的に使用される確保手段５４は、接 着確保結合、結合性確保結合、相互にロックし合う機械的確保等、及びそれらの 組合わせのような作動可能なメカニズムによって形成することができる。例えば 適当な接着確保は、感圧接着材によって達成することができる。詳しく説明すれ ば、ファスニングタブ４４のユーザ結合区分５２は、ファスニングタブ基材４８ の所定のファスニング表面６８を横切って塗布された主接着剤の層を含むことが できる。この接着剤は、物品２０の所定の着座用結合ゾーン領域４６に対して印 加された時に所望レベルの接着及び確保が得られるように構成される。更に、こ の接着剤は、所定の着座用結合ゾーン領域４６上に１回またはそれ以上の回数外 したり、再ファスニングできるように構成されている。適当なファスニング可能 なテーピングシステムの例が、1992年９月15日付、Y．Huangらの米国特許第 5,1 47,347号に開示されているので参照されたい。 本発明のいろいろな代替構成においては、ファスニング手段は、フック、バッ クル、スナップ、ボタン、等のような相互にロックし合う機械型ファスナによっ て構成することができる。本発明の特定の面においては、ファスニング手段はフ ック・ループファスナシステム、マッシュルーム・ループファスナシステム等（ 以下にまとめてフック・ループファスナという）によって構成されている。これ らのファスニングシステムは、一般に「フック」またはフック状成分と、フック 成分と係合して相互にロックし合う共働「ループ」成分とからなる。普通のシス ニングシステムの他の例は、1991年３月28日付、T．Roessler らの米国特許第 5 ,019,073号に開示されているので参照されたい。フック・ループファスニングシ ステムの典型的な構成では、フック材料３０の一部がファスニングタブ基材４８ のファスニング表面６８に作動的に接続され、ループ材料は少なくとも１つの共 働着座用結合ゾーン４６を作るのに使用される。着座用結合ゾーンパッチ４６は 、例えばバックシート２２の外側表面上の所定の着座用結合ゾーン領域４６に適 当に取付けることができる。適当なフック・ループファスニングシステムの代替 構成は、ファスニングタブ基材４８のファスニング表面６８に確保したループ材 料を有することができる。従って、フック材料の領域が着座用結合ゾーン４６を 形成するように使用されることになる。 本発明の特定の面においては、フック材料３０は、マイクロフック材料と呼ば れる型であることができる。適当なマイクロフック材料が、ミネソタ州セントポ ールに本社を置く３Ｍから CS200の名称で市販されている。マイクロフック材料 は、マッシュルームの「頭」の形状のフックを有することができ、約 1600 フッ ク／平方インチのフック密度と、約 0.33 乃至 0.97 ｍｍ（ 0.013乃至 0.038イ ンチ）の範囲内のフック高さと、約 0.25 乃至 0.33 ｍｍ（ 0.01 乃至 0.013イ ンチ）の範囲内の頭幅とを有するように構成することができる。フックは約 0.0 76乃至0.10ｍｍ（ 0.003乃至 0.004インチ）の厚みを有するベースフィルム基材 に取付けられ、ガーリーこわさは約 15 ｍｇである。 本発明のいろいろな構成では、ループ材料は不織、織った、または編んだファ ブリックによって構成することができる。例えば適当な織ったファブリックはノ ースカロライナ州グリーンスボロの Guilford Mills，Inc．から商品名 #34285 で入手可能な型の２×10⁵Ｐａ（２バール）、縦編みファブリックによって構成 することができる。 本発明の特定の面においては、ループ材料は、制約された着座用結合ゾーンパ ッチ４６に制限する必要はない。その代わりとして、ループ材料は、おむつ２０ と共に使用される布状の外側カバーの一体成分である実質的に連続した外側繊維 質層によって形成することができる。例えば、布状のバックシート２２は、前述 したようにストレッチ・サーマル・ラミネート、外側カバー材料からなることが できる。 本発明のいろいろな構造における確保手段５４は、本発明の物品の他のいろい ろな成分と一緒に作られ、保持するために使用される取付けメカニズムの何れか １つまたはそれ以上を使用することによって、ファスナ基材４８に作動的に取付 けることができる。確保手段５４とファスナ基材４８との間に接続されている取 付けの横方向の端縁５５は、グリッピング部材７２とファスナ基材４８との間の 交差７５から横方向外向きに位置決めすることが望ましい。 ファスナ基材４８と確保手段５４とを相互接続する取付けの強度は、ファスナ タブ４４をその外すことができるような確保から、物品の所定の取付け区分まで 外すのに必要なピーク力よりも大きくすべきである。同様に、グリッピング部材 ７２とファスナ基材４８との間の接続の強度は、ファスニングタブをその外すこ とができるような確保から、物品の所定の取付け区分まで外すのに必要な力より も大きくすべきである。 例えば、図２及び２Ａを参照する。確保手段５４はフック材料の図示の成分に よって構成することができる。フック材料は、適当な基材取付け７７を用いてフ ァスナ基材４８に作動的に接続されている確保基材７８を含むことができる。基 材取付け７７は、接着剤結合、熱結合、音波結合、ホチキス留め、ピン留め等の ような何等かの適当な構造取付けによって形成することができる。グリッピング 部材７２とファスナ基材４８との間の交差は、基材取付け７７の端７９から選択 されたオフセット距離７３だけ横方向内向きに位置している。 ファスニングタブ４４は、応力ビーム９８のこわさ値とは異なるこわさ値を有 すると有利である。その結果、ファスニングタブ４４は、物品２０の所定の着座 用結合ゾーン領域４６を過大にひずませたり、または引き裂いたりすることなく ファスニングし、取り外し、再ファスニングすることができるユーザ結合区分５ ２と共に選択的に形成することができる。ファスニングタブ４４の特性の選択的 な適合は、応力ビーム区分９８の所望の応力ビーム特性を保持しながら達成する ことができる。応力ビーム区分は、ファスニングタブ４４のファスニング及び再 ファスニング能力に悪影響を与えることなく、サイドパネル９０の自由端の長さ ９４を横切る広げ力に対するその能力を保持することができる。 本発明の特定の面においては、ファスニングタブ４４は、約 3000 ｍｇより大 きくないガーリーこわさ値を呈する基材材料を含む。代替としてファスニングタ ブ４４は約 1000 ｍｇより大きくないこわさ値、オプションとして約 500ｍｇよ り大きくないこわさ値を呈することができる。本発明のさらなる面においては、 ファスナ基材４８は、約５ｍｇより小さくないガーリーこわさ値を呈する。代替 としてファスナ基材４８は、約 10 ｍｇより小さくないこわさ値、オプションと して約 25 ｍｇより小さくないこわさ値を呈する。本発明のいろいろな構成にお いては、ファスニングタブ４４の幅寸法に関して、または幅及び長さ寸法５７、 ５８の両方に関して所望のガーリーこわさ値を呈することができる。 本発明の目的から、曲げモーメント（被試験成分の長さ及び幅によって実質的 に限定される面に対して直角の力によって発生する）に対するいろいろなこわさ 値が決定される。上述したこわさ値を決定する適当な技術は、ガーリーこわさ試 験であり、その詳細に関しては、ＴＡＰＰＩ標準試験T 543 pm-84（紙のこわさ （ガーリー型こわさ試験機））に記載されている。適当な試験装置は、Teledyne Gurley（ニューヨーク州トロイ、フルトンストリート 514、12181-0088）製の Gurley Digital Stiffness Tester，Model 417-D である。この計器は、いろい ろな長さ及び幅と、装置のポインタ上の３つの位置の１つに配置された５、25、 50、または 200ｍｇｗとを組合わせて広範な材料を試験することができる。本明 細書の目的から、上記のガーリーこわさ値が「標準」サイズのサンプルによって 生成される値に対応しているものとする。従ってガーリーこわさ試験機からのス ケールの読みは、標準サイズのサンプルのこわさに適切に変換され、ミリグラム で表される。標準サイズのサンプルは、25.4ｍｍ（１インチ）の幅と、76.2ｍｍ （３インチ）の公称長さ（実際には 88.9 ｍｍ（ 3.5インチ）の長さ）とを有し ている。サンプルの実際の長さは、公称長さ＋クランプ内に保持するための付加 的な 6.35 ｍｍ（ 0.25 インチ）の長さ及びベーンに重ねるための別の 6.35 ｍ ｍ（ 0.25 インチ）の長さである。非標準サイズの試験サンプルが生成したスケ ールの読みを、標準サイズのサンプルのこわさ値に変換するための係数の表が、 Teledyne Gurley からのガーリーこわさ試験機の取扱説明書に記載されている。 従って、標準サイズのサンプルに対応する適切な値を決定するために適切な変換 係数を使用する限り、試験サンプルのための他の所定の寸法を便宜的に使用する ことも可能である。 本発明の特定の面においては、ファスニングタブ４４のユーザ結合端区分６０ は、図２に示すように、ファスニングタブ４４の中間区分６４の長さ６６よりも 大きい端長さ６２を有することができる。例えば図示の実施例では、端長さはフ ァスニングタブ４４のユーザ結合区分５２の最も広い長さ寸法に一致させること ができる。本発明の他の面においては、端区分６０の長さ６２は、ファスニング タブ４４の付け根区分５６の長さよりも大きくすることもできる。 例えば、図示の実施例においては、ファスナタブ４４の中間区分６４は、ファ スナタブ４４の拡張領域を構成するように構成することができる。拡張領域は、 付け根の長さ５８と、端の長さ６２との間を徐々に移行させるようにしている。 望ましくない破断を生じさせる恐れがある過大な応力集中の生成を回避するため に、この移行領域は鋭い切欠き、または急な角度を実質的に有していない。 タブ４４を相対的に中間の長さにすると、有利なことには、本発明によって提 供される性能の改善に貢献することができる。ユーザ結合区分５２の端部分を相 対的に大きい長さにすると、より大きいユーザ結合領域を得るのを援助し、それ がファスニングシステムの確保能力を改善することができる。同時に、タブ４４ の中間部分６４の長さを相対的に小さくすると、タブ４４のユーザ結合部分５２ に比して、曲げ及び／またはねじれ、または他の運動の容易さを相対的に増加さ せることができる。その結果、物品２０の前及び後ウェストバンド区分３８、４ ０の間の相互接続の点における実質的に連続的な、動的なフィット調整を可能に しながら、ファスニング確保を高レベルに維持することができる。 図２及び３を参照する。テープファスナタブ４４は、表面６８のようなファス ナタブ４４の主要対面表面上に配置され、位置している主接着剤層またはフック 材料３０のような所望のファスニング手段を有するテープ基材部材４８を備える ことができる。基材部材４８は、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、また は他の適当なポリオレフィンのような適当なポリマフィルム材料のファブリック 材料からなることができる。基材部材４８を構成している材料は、望む通りに不 透明、半透明、または透明にすることができ、図形を含むこともできる。オプシ ョンとして、材料を着色及び／または模様を入れたりすることができる。本発明 の特定の面においては、基材部材４８は実質的に非伸長性及び／または実質的に 非弾力性の材料で作って所望の便益を得ることができる。 ファスナタブは、テープ基材部材をおむつ２０の選択された区分に接続するた めの構造結合区分５０と、おむつ２０のウェストバンド区分を着用者の身体の周 囲に取付けて確保するためのユーザ結合区分５２とを提供する。本発明の図示の 構成においては、ファスナタブ４４の構造結合区分５０はサイドパネル９０の自 由端領域９２に取付けられ、応力ビーム区分９８をなすように作られ、構成され ている。ユーザ結合区分５２は、実質的に非確保グリッピング区分を含む普通の 指タブに作動的に接続することができる。 テープファスナ４４の構造結合領域５０は一般に、物品の製造中に、関連する 物品の所望区分上に確保されるように定められる。テープファスナ４４のユーザ 結合領域５２は、使用中着用者上に物品を確保するように定められる。例えばテ ープファスナ４４の図示実施例は、機械的ファスニングシステムを得るために、 その選択された表面上に貼りつけられたフック材料３０を有している。おむつ２ ０の図示実施例では、テープファスナ４４の構造結合領域５０は、後ウェストバ ンド４０の横方向端に取付けられ、テープファスナのユーザ結合領域５２は、後 ウェストバンド４０の横方向端を前ウェストバンド３８の対応する横方向端に取 付けておむつを子供のウェストの周囲に確保するのに使用される。ユーザ結合区 分５２にはグリッピング部材７２が接続され、グリッピング部材の所定のグリッ ピング区分は、吸収性不織ファブリックのような露出した吸収性材料の層からな ることができる。露出した吸収性材料の少なくとも一部分は、テープファスナの 所定の内向きの面と同一の方向に向くように作動的に位置決めされ、配列されて いる。望ましい配列では、吸収性材料は脂及びローションを吸収することができ る。適当な指タブ構造の例が、1994年２月22日付、T．Roessler らの米国特許第 5,288,546号に開示されているので参照されたい。 接着ファスニングタブ４４を用いる場合、確保手段５４は、基材部材４８の所 定の内向きに面する表面上に配置された主接着剤層を含むことができる。構造結 合５０上に位置決めされた接着剤の部分は、おむつ２０の製造中に、テープファ スナ４４をおむつ上に結合するのに使用できる。ユーザ結合領域５２上に配置さ れた接着剤層の部分は、おむつを幼児上に確保するのに使用することができる。 接着剤層の特定の接着パラメタは、接着剪断強さ及び接着剥がれ強さのような所 望の接着特性を適合するように選択し、調整することができる。適当な接着性タ ブ構成の例が、1993年12月16日付、T．Roessler らの米国特許出願 08/168,615 “DYNAMIC FITTING DIAPER/に開示されているので参照されたい。 基材部材４８を作るためのシート材料、及び確保手段５４を作るためのファス ニング材料のような、ファスナ４４を作るための適当な材料は、ミネソタ州セン トポールの３Ｍセンターに本社を置き、Disposable Products Divisionを有する ３Ｍ、及びオハイオ州ペインズビルに本社を置き Specialty Tape Divisionを有 する Avery Internationalのような種々の製造者から入手できる。 テープ基材部材４８のユーザ結合領域５２は、ユーザがグリップしてテープフ ァスナ４４のユーザ結合領域５２を、おむつ２０の所定のテープ確保ゾーンに適 当に位置決めし、接着するようにさせる終端の先端区分を有することができる。 例えば、典型的にはユーザが端区分７４をグリップし、テープファスナ４４を物 品２０上の所定の着座用取付けゾーン４８に取付ける。先端区分７４は、非接着 性で確保されていないように作られているので、ユーザは先端区分７４を容易に 見つけて持ち上げることができる。本発明の特定構造では、テープファスナ４４ は、基材端区分６０の端縁領域に取付けた分離した持ち上げ用指タブ部材を含む ことができる。 望ましい構成においては、指タブは除かれ、グリッピング部材７２をファスナ 基材４８のユーザ表面６７に作動的に接続することによって、再ファスニング可 能な、そしてファスナが「はじけ開き」したり、または他の偶発的な、または望 ましくない外れに耐えるファスニングシステムを得ることができる。有利なこと には、グリッピング部材システム７２は、ファスナ４４の分離及び外れを開始さ せるのに必要な力の大きさを増加させる。その結果、通常は比較的低レベルの剥 がし力で分離する可能性があるマイクロフック材料のような確保手段を、信頼で きるファスニングシステムとして使用することができる。 本発明のいろいろな構成においては、グリッピング部材７２とファスナ基材と の交差の領域７５は、ユーザ結合端区分６０の終端自由縁から所定の間隔オフセ ット距離７３だけ横方向内向きに位置している。詳述すれば、本発明の特定の面 においては、このオフセット距離は少なくとも約0.2ｃｍである。代替としてこ のオフセット距離は少なくとも約 0.5ｃｍ、オプションとしては少なくとも約 0 .75 ｃｍである。本発明の他の面においては、このオフセット距離は約２ｃｍま でとし、オプションでは約５ｃｍまでとして所望の性能特性を得ている。 グリッピング部材７２は分離した成分であることができ、図２及び２Ａに示し てあるように、基材ユーザ表面に組合わせて固定的に取付けられる。代替として グリッピング部材７２は、図４及び４Ａに示すように、ファスナ基材４８を得る のに使用された材料の少なくとも一部分で一体に形成することができる。 本発明のいろいろな構成においては、グリッピング部材７２はさまざまな形状 及び構造を有することができる。例えば、グリッピング部材７２は、図９及び９ Ａに示し、また後述する例のコードＧに示すように、ファスナ基材４８の側縁領 域５３の中間の位置においてファスニング基材４８と交差するほぼストリップの 形態を有することができる。代替として、グリッピング部材７２の幅１４８を狭 くし、ファスナ基材４８の側縁領域５１、５５の位置においてファスニング基材 ４８と交差するストリングの形態を得ることができる。 グリッピング部材７２が、ファスナ基材４８の縦方向８６にほぼ沿って伸びる 線に沿うファスナ基材４８と交差する場合、交差７５が呈する線の長さは、ファ スナ基材４８の長さ方向の全広がりよりも小さくすることができる。従ってグリ ッピング部材７２の各側縁は、ファスナ基材４８の対応する隣接側縁５３から所 定のはめ込み距離だけ離れるように離間する。 グリッピング部材７２の代替構成は、図５に示すように、ファスニングタブ４ ４の横方向幅寸法８８にほぼ沿って伸びる線に沿うファスナ基材４８と交差する フラップ状シート成分を含むことができる。この配列を用いた場合、グリッピン グ部材７２とファスナ基材４８との間の交差７５の領域の全体が、ユーザ結合端 区分６０の端縁から横方向に内向きに位置する。更に、グリッピング部材７２と ファスナ基材４８との交差線を、実質的に全体がファスナ基材４８の側縁５３の 間に配置することができる。 グリッピング部材７２は、いろいろな適当な材料からなることができる。これ らの材料の例は、フィルム、不織ファブリック、織ったまたは編んだファブリッ ク、並びにそれらのラミネート及び複合材を含む。更にグリッピング部材７２は 、グリッピング部材７２を弾力化するための弾力性材料を含むことができる。 図６及び６Ａを参照する。図示のフック材料３０によって構成されるような確 保手段は、ユーザ結合端区分６０に向かって外向きに位置している所定の先領域 ５９と、ファスナ基材４８の構造結合部分５０に向かって相対的に内向きに位置 している所定の後領域６１とを含むことができる。グリッピング部材７２は、選 択された確保手段の所定の先領域５９と後領域６１との実質的に中間の位置にお いてファスナ基材４８と交差するように構成すると有利である。 本発明の特定の面においては、確保手段の先領域５９は、確保手段の後領域６ １から、実質的に確保手段が存在しない、そして確保構造を有していない間隔領 域６３を得るように選択された離間距離６５だけ空間的に分離させることができ る。本発明の他の構成では、確保手段の先領域５９は、ファスナ基材４８の横方 向に端の、先端縁領域と実質的に重ね合わせることができる。 本発明のさらなる面においては、確保手段の先領域５９と後領域６１との間の 離間距離６５は、約 0.5ｃｍより小さくなく、オプションとして約 0.75 ｃｍよ り小さくない。本発明の他の面においては、確保手段の先領域５９と後領域６１ との間の分離距離６５は、約 10 ｃｍより大きくない。代替としてこの距離６５ は約８ｃｍより大きくなく、オプションとしてこの距離６５を約５ｃｍより大き くなくして所望の性能を得るようにする。 本発明のさらなる面においては、ファスニングシステムは、主応力ビーム区分 ９８と、少なくとも別のオプションの補助ビーム区分とを組み入れることができ る。補助ビーム区分は、その関連するウェストバンド端区分１１６または１１８ と実質的に重ねるか、またはその関連するウェストバンド端区分から選択された 離散距離だけ離間させることができる。 図示の構成では、物品の後ウェストバンド区分４０のようなウェストバンド区 分は、サイドパネル９０を取付ける少なくとも１つの横方向端領域１１８を有し ている。典型的に物品は、同じような、鏡像的な構成及び構造を有し、対向して 配置されている別のウェストバンド端領域を有している。端領域１１８は、ウェ ストバンド端領域の長さ方向に沿って伸び、選択された幅寸法を有する補助応力 ビーム区分をオプションで含むことができる。補助応力ビーム区分の構造は、主 応力ビーム区分に関して説明したいろいろな構造及び構成を組み込むことができ る。 補助応力ビームを使用する場合、補助ビームはサイドパネル９０を通して加え られる力を受入れ、その力をおむつのシャーシ構造のより広い領域に分配するこ とができる。これは、おむつ成分の局所化された領域を引き裂いたり、または過 大に変形させる恐れのある望ましくない応力の集中を回避するのを援助する。 本発明のファスナシステムは、望ましくない「はじけ開き」に対する改善され た耐性を有することができる。詳述すれば、ファスナシステムは、ファスナタブ ４４を、物品の所定のファスニング取付け区分に対するその確保から引き剥がす のに必要とする外し力を増加させることができる。ファスナを所定の取付け基材 から外すのに必要な力を決定する適当な技術は、以下の「引き剥がし試験手順」 に記載する変形した「Pressure Sensitive Tape Council Test Procedure PSTC- １（Peel Adhesion for Single Coated Pressure Sensitive Tapes at 180 °An gle）によって決定することができる。引き剥がし試験手順 図７及び７Ａを参照する。鋼試験板１２４及び試験基材１２６は、各々 50.8 ｍｍ（２インチ）の幅寸法１３２及び 127ｍｍ（５インチ）の長さ寸法１３４を 有している。両面接着テープ１２８（ 25.4 ｍｍ（１インチ）幅）がステンレス 鋼パネル板の長さ方向に両端に貼付される。テープの結合取付け強さは、試験中 に生成される力よりも大きくすべきである。適当な両面テープの例は、３Ｍから 入手可能なクリアトランスファーテープ #465 である。十分な両面テープを使用 して、鋼試験パネル１２４の 50.8 ｍｍ（２インチ）幅を横切って完全に伸びる ようにする。試験基材１２６は、所定の着座用取付けゾーン材料からなり、両面 テープを用いて試験板１２４に確保されている。 ファスナ試験サンプル１４０は、25.4ｍｍ（１インチ）の幅寸法１４２と50.8 ｍｍ（２インチ）の長さ寸法とを有する確保材料の領域を含む。グリッピング部 材タブ７２は 25.4 ｍｍ（１インチ）の長さ１４６と、所望のファスナ設計に従 って選択される幅１４８（図８及び９）を有している。ほぼ 6.35 ｍｍ（0.25イ ンチ）のグリッピングタブの一方の端が、両面接着テープを使用して先ストリッ プ１３０に接着される。先ストリップ１３０は Kraftラッピング紙のような非伸 長性の材料であり、試験中に生成されるピーク外し力よりも強くすべきである。 先ストリップ１３０は、グリッピングタブ７２と同じ幅１３６を有し、また 203 .2ｍｍ（８インチ）のストリップ長１３８を有している。ファスナ試験サンプル １４０は、標準の 2.04 ｋｇ（ 4.5ポンド）機械ローラ（オハイオ州メンターの Chemsultants International から入手可能）を用い、ファスナ試験サンプル１ ４０を横切って各方向に１回ローラを転がすことによって試験基材１２６の中心 に圧着させる。その直後に180°引き剥がし接着試験を遂行する。 試験試料を引き剥がし試験機に配置する時、始めに選択された引張試験機のジ ョーを 203.2ｍｍ（８インチ）離してセットする。鋼試験板１２４の 25.4 ｍｍ （１インチ）の長さのベース端１２２を、静止ジョーの位置を過ぎて伸びる確保 されていない先ストリップ１３０を用いて静止ジョー内に確保する。次いで、先 ストリップ１３０を二つ折りにし、試験機の運動ジョー内の中心決め配列内に締 めつける。次いで試験機を作動させ、300 ｍｍ／分の速度で 180°引き剥がしを 行う。運動ジョーは、約 70 ｍｍの合計距離を走行する。グラムで表した引き剥 がし力が、引き剥がし距離の関数として記録される。この記録は、チャートレコ ーダまたはコンピュータによって遂行することができる。ピーク外し力は、引き 剥がし力を引き剥がし距離の関数としてプロットすることによって生成される曲 線上に示される最高力である。 以下の例は、本発明をより詳しく理解するために示すものである。特定の大き さ、割合、組成、及びパラメタは単なる例示に過ぎず、本発明の範囲を特定的に 制限するものではない。例 １−５ 図８及び８Ａを参照する。コードＡと名付けた５つの試験サンプルは、それぞ れ 57.8 ｇｓｍ（ 1.7オンス／平方ヤード）のスパンボンド・メルトブロウン・ スパンボンド（ＳＭＳ）不織ファブリック（成分層は、デラミネーションまたは 引き裂きを生ずることなく試験に耐える十分な強度で一緒に結合されている）か らなるファスナ基材４８を用いて作られている。ＳＭＳファブリックは、２つの 21.25ｇｓｍのポリプロピレンスパンボンド外側層の間にサンドウィッチされた 15.3 ｇｓｍのポリプロピレンメルトブロウン層を含む。 各試験サンプルの確保手段５４は、ミネソタ州セントポールの３Ｍから入手可 能な CS200マイクロフック材料を含み、この材料は両面テープを用いて基材４８ の所定のファスニング表面に恒久的に貼付した。確保手段は、試験基材１２６を 作るのに使用した共働ループ材料も含んでいる。従って、ループ材は試験板１２ ４（図７）に貼付される。ループ材料は、0.015 ｍｍ（ 0.6ミル）厚のポリプロ ピレンブロウンフィルム、及び 23.8 ｇｓｍ（ 0.7オンス／平方ヤード）のポリ プロピレンスパンボンド材料（ 0.222テックス（２デニール）ファイバ）からな リームおむつの外側カバーを形成している。 グリッピング部材７２の幅１４８は、試験サンプルの幅に等しい 25.4 ｍｍ（ １インチ）であり、またオフセット距離７３は０インチである。更に、グリッピ ング部材は、上記基材４８を形成するのに使用した材料の二重層からなる。 コードＡサンプルを、上述した引き剥がし試験手順を用いて試験し、その結果 を図１１の表に示す。例 ６−１０ コードＢと名付けた５つの試験サンプルを準備した。コードＢサンプルの構造 は、グリッピング部材７２が 6.35 ｍｍ（ 0.25 インチ）のオフセット距離７３ を有していることを除いて、コードＡサンプルの構造と同一である。コードＢサ ンプルを、上述した引き剥がし試験手順を用いて試験し、その結果を図１１の表 に示す。例 １１−１５ コードＣと名付けた５つの試験サンプルを準備した。コードＣサンプルの構造 は、グリッピング部材７２が 12.7 ｍｍ（ 0.5インチ）のオフセット距離７３を 有していることを除いて、コードＡサンプルの構造と同一である。ファスナ基材 のガーリーこわさは約 149ｍｇである。コードＣサンプルを、上述した引き剥が し試験手順を用いて試験し、その結果を図１１の表に示す。例 １６−２０ コードＤと名付けた５つの試験サンプルを準備した。コードＤサンプルの構造 は、グリッピング部材７２が 19.05ｍｍ（ 0.75 インチ）のオフセット距離７３ を有していることを除いて、コードＡサンプルの構造と同一である。コードＤサ ンプルを、上述した引き剥がし試験手順を用いて試験し、その結果を図１１の表 に示す。例 ２１−２５ 図９及び９Ａに示すような、コードＥと名付けた５つの試験サンプルを準備し た。コードＥサンプルの構造は、グリッピング部材７２が試験サンプルの各側縁 から 3.175ｍｍ（ 0.125インチ）の付加的な挿入距離１４９を有していることを 除いて、コードＣサンプルの構造と同一である。コードＥサンプルを、上述した 引き剥がし試験手順を用いて試験し、その結果を図１２の表に示す。例 ２６−３０ コードＦと名付けた５つの試験サンプルを準備した。コードＦサンプルの構造 は、グリッピング部材７２が試験サンプルの各側縁から 6.35 ｍｍ（ 0.25 イン チ）のはめ込み距離１４９を有していることを除いて、コードＣサンプルの構造 と同一である。コードＦサンプルを、上述した引き剥がし試験手順を用いて試験 し、その結果を図１２の表に示す。例 ３１−３５ コードＧと名付けた５つの試験サンプルを準備した。コードＧサンプルの構造 は、グリッピング部材７２が試験サンプルの各側縁から 9.525ｍｍ（ 0.375イン チ）のはめ込み距離１４９を有していることを除いて、コードＣサンプルの構造 と同一である。コードＧサンプルを、上述した引き剥がし試験手順を用いて試験 し、その結果を図１２の表に示す。例 ３６−４０ 図１３及び１３Ａを参照する。コードＨと名付けた５つの試験サンプルを準備 した。コードＨサンプルの構造は、ファスナ基材４８が 38.1 ｍｍ（ 1.5インチ ）の長さを有し、フック材料３０の確保基材７８がファスナ基材４８の端縁を 1 2.7 ｍｍ（ 0.5インチ）だけ過ぎて伸びていることを除いて、コードＣサンプル の構造と同一である。ファスナ基材４８の端縁を過ぎて伸びているフック材料の 先端区分のガーリーこわさは約 15.4 ｍｇである。グリッピング部材７２は、実 質的にファスナ基材の端縁においてファスナ基材と交差し、ファスナ基材４８を 形成した材料層の延長として一体に形成されている。代替として、図１３Ａに示 すように、グリッピング部材を分離した成分とし、ファスナ基材に結合して貼り 合わせることができる。コードＨサンプルを、上述した引き剥がし試験手順を用 いて試験し、その結果を図１４の表に示す。コードＨの試験サンプル３及び５は 、これらのサンプルがファスナ基剤４８が確保基材７８からデラミネートして失 敗した。例 ４１−４５ 図１０及び１０Ａを参照する。各々が多成分ファスナ基材４８で作られたファ スニングタブの５つの試験サンプルをコードＪと名付けた。その結果、ファスニ ングタブサンプル１４０は近区分４９及び遠区分４５を有している。ファスナ基 材４８の近区分は 57.8 ｇｓｍ（ 1.7オンス／平方ヤード）のスパンボンド・メ ルトブロウン・スパンボンド（ＳＭＳ）不織ファブリック（成分層は、デラミネ ーションまたは引き裂きを生ずることなく試験に耐える十分な強度で一緒に結合 されている）からなる。ＳＭＳファブリックは、２つの 21.25ｇｓｍのポリプロ ピレンスパンボンド外側層の間にサンドウィッチされた 15.3 ｇｓｍのポリプロ ピレンメルトブロウン層を含む。ファスナ基材の遠区分は 21.7 ｇｓｍ（ 0.7オ ンス／平方ヤード）のスパンボンド不織ファブリックからなり、ファスナ基材材 料の遠及び近区分のフラップ部分に伸びる中間は一緒にラミネートされてグリッ ピング部材７２を形成している。各試験サンプルの確保手段５４は、３Ｍから入 手可能な CS200マイクロフック材料を含み、この材料はファスナ基材４８の遠及 び近区分の所定のファスニング表面に恒久的に貼付されている。ファスナタブサ ンプルの遠区分における総合複合耐のガーリーこわさは約 45 ｍｇである。 グリッピング部材７２は試験サンプルの幅に等しい 25.4 ｍｍ（１インチ）の 幅１４８を有し、オフセット距離７３は 12.7 ｍｍ（ 0.5インチ）である。コー ドＪサンプルを、上述した引き剥がし試験手順を用いて試験し、その結果を図１ ４の表に示す。コードＪサンプルは、少なくとも確保手段に重なる位置まで伸び る比較的低いこわさの遠区分４５を用いてファスナ基材を作ると、有利なことに は、確保手段がファスナ構造の望ましくないデラミネーションを防ぐことができ ることを示している。 図１５のグラフから、オフセット距離７３を０インチ（コードＪ）から 19.05 ｍｍ（ 0.75 インチ）（コードＤ）まで増加させると、ピーク外し力が約 14 ｇ ／ｃｍから約 386ｇ／ｃｍまで増加することが分かる。このグラフは、タブのオ フセット位置がピーク外し力に及ぼす重大な効果を示しており、また望ましいオ フセット位置を選択することによってファスニングシステムのピーク外し力を調 整できることも示している。 図１６から、単一の選択されたオフセット距離（ 12.7 ｍｍ（ 0.5インチ）の 距離のような）を用いると、挿入距離１４９を０インチ（コードＣ）から 6.35 ｍｍ（ 0.25 インチ）（コードＦ）まで増加させた時のファスナシステムのピー ク外し力が約 133ｇ／ｃｍから約 324ｇ／ｃｍまで増加することが分かる。ピー ク外し力は、挿入距離１４９を 6.35 ｍｍ（ 0.25 インチ）（コードＦ）から 9 .525ｍｍ（ 0.375インチ）（コードＧ）まで更に増加させた時に僅かに低下して いる。これは、距離がある範囲内にある時には、ピーク外し力は挿入距離の増加 と共に増加するが、挿入距離がある大きさを超えると、グリッピング部材７２は 極めて狭くなり始めることを示している。その結果、グリッピング部材に加えら れた力がグリッピング部材の周囲に集中し始め、ファスナタブを基材から分離す るのに必要なピーク力は低下することになる。以上のようにこのグラフは、はめ 込み距離１４９を変えることによって、どのようにピーク外し力を有利に調整す ることができるかを示している。 図１７のグラフから、ファスナタブの先の、遠区分のガーリーこわさを約 149 ｍｇ（コードＣ）から約 15.4 ｍｇ（コードＨ）まで低下させるとピーク外し力 が約 133ｇ／ｃｍから約 266ｇ／ｃｍまで増加することが分かる。このグラフは 、ファスニングタブ構造の先領域の柔軟性を増加させるとファスニングシステム のピーク外し力を増加させ得ることを示している。また、取付けを強化するため に、またはデラミネーションをもたらし得る応力集中を減少させるために、確保 手段とファスナ基材との間に付加的な構造を設けない限り、高いピーク外し力が 確保手段をファスナ基材から望ましくなくデラミネートさせる可能性がある。 以上に、本発明をかなり詳細に説明したが、本発明の思想から逸脱することな くさまざまな変化及び変更を施すことが可能であることが明白であろう。これら の変化及び変更の全ては本発明の範囲内にあるものと理解されたい。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，Ｕ Ｇ)，ＡＭ，ＡＴ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｃ Ａ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＺ，ＤＥ，ＤＫ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ ，ＧＢ，ＧＥ，ＨＵ，ＩＳ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ， ＫＲ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＤ，Ｍ Ｇ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＰＴ，ＲＯ ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＴＪ，ＴＭ， ＴＴ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＺ，ＶＮ (72)発明者 ヴァン ゴンペル ポール セオドア アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54955 ホートンヴィル スクール ロー ド ダブリュー9029 (72)発明者 ラースラー トーマス ハロルド アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54952 メナシャ グリーンデイル コー ト 1034 (72)発明者 ヒューアン ユン シアン アメリカ合衆国 ウィスコンシン州 54914 アップルトン ウェスト セニカ ドライヴ 2420

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 (1) 構造結合部分（５０）、ユーザ結合部分（５２）、ユーザ結合端縁区分（６ ０）、構造結合端縁区分（５１）、１対の対向する側縁区分（５３）、ファスニ ング表面（６８）、及びユーザ表面（６７）を有するファスナ基材（４８）と、 上記ファスナ基材（４８）の少なくとも上記ユーザ結合部分（５２）に沿っ て上記ファスナ基材（４８）の上記ファスニング表面（６８）に接続されている 確保手段と、 上記ファスナ基材（４８）の上記ユーザ結合部分（５２）において上記ユー ザ表面（６７）に接続され、実質的に自由な遠端部分（７４）及び上記ファスナ 基材（４８）の上記ユーザ表面（６７）に作動的に接続されている付け根部分（ ７６）を有し、上記構造結合部分（５０）から離間した位置において上記ファス ナ基材（４８）と交差するように構成され、そして上記ファスナ基材（４８）の 上記構造結合部分（５０）と上記ユーザ結合端縁区分（６０）との間に位置して いるグリッピング部材（７２）と、 を備えていることを特徴とするファスニングタブ。 (2) 上記確保手段は、上記ユーザ結合端縁区分（６０）に向かって位置決めされ ている先領域（５９）及び上記ファスナ基材（４８）の上記構造結合部分（５０ ）に向かって位置決めされている後領域（６１）を含み、上記グリッピング部材 （７２）は、上記確保手段の上記先領域（５９）と上記後領域（６１）との中間 の位置において上記ファスナ基材（４８）と交差するように構成されている請求 項(1)に記載のファスニングタブ。 (3) 上記確保手段は、接着により確保する手段を含んでいる先行請求項の少なく とも一方に記載のファスニングタブ。 (4) 上記確保手段は、結合により確保する手段を含んでいる請求項(1)または(2 )の少なくとも一方に記載のファスニングタブ。 (5) 上記確保手段は、相互係合により機械的に確保する手段を含んでいる請求項 (1)または(2)の少なくとも一方に記載のファスニングタブ。 (6) 上記確保手段は、フック・ループファスナ（３０）のフック成分を備えてい る請求項(5)に記載のファスニングタブ。 (7) 上記確保手段は、フック・ループファスナ（３０）のループ成分を備えてい る請求項(5)に記載のファスニングタブ。 (8) 上記グリッピング部材（７２）は、上記ファスナ基材（４８）の横切り方向 に概ね沿って伸びる線に沿って上記ファスナ基材（４８）と交差するフラップ状 シートの形態を有している先行請求項の少なくとも１つの記載のファスニングタ ブ。 (9) 上記グリッピング部材（７２）は、上記ファスナ基材（４８）の上記ユーザ 表面（６７）と実質的に平行且つ隣接する関係に位置決め可能であり、上記グリ ッピング部材（７２）の上記先端部分（７４）は、上記グリッピング部材（７２ ）が上記実質的に平行且つ隣接関係に位置決めされた時に上記ユーザ結合端縁区 分（６０）を超えて伸びるようになっている先行請求項の少なくとも１つの記載 のファスニングタブ。 (10)上記グリッピング部材（７２）は、上記ファスナ基材（４８）の縦方向に概 ね沿って伸びる線に沿って上記ファスナ基材（４８）と交差するフラップ状シー トの形態を有している請求項(1)乃至(7)の少なくとも１つの記載のファスニング タブ。 (11)上記グリッピング部材（７２）は、上記ファスナ基材（４８）の上記側縁領 域（５３）の中間の位置において上記ファスナ基材（４８）と交差するストリン グの形態を有している請求項(1)乃至(7)の少なくとも１つの記載のファスニング タブ。 (12)上記確保手段の上記先領域（５９）は、上記確保手段の上記後領域（６１） から実質的に確保されていない選択された距離（６５）だけ空間的に離間してい る請求項(2)乃至(11)の少なくとも１つの記載のファスニングタブ。 (13)上記確保手段の上記先領域（５９）は、上記ファスナ基材（４８）の横方向 端の縁と実質的に重なり合っている請求項(2)乃至(12)の少なくとも１つの記載 のファスニングタブ。 (14)上記確保手段は、上記ファスナ基材（４８）を基材取付け（７７）に接続す る確保基材（７８）を含み、上記グリッピング部材（７２）と上記ファスナ基材 （４８）との間の上記交差は、上記基材取付け（７７）の端（７９）から横方向 内向きに配置されている先行請求項の少なくとも１つの記載のファスニングタブ 。 (15)ファスナ区分及び着座用取付け基材（４６）を備え、上記ファスナ区分は上 記受入れ用取付け基材（４６）に選択的に結合されるようになっており、先行請 求項の少なくとも１つに記載の少なくとも１つのファスニングタブが上記ファス ナ区分を上記着座用取付け基材（４６）に結合するようになっている物品。 (16)バックシート層（２２）と、 上記バックシート層（２２）に接続されているトップシート層（２４）と、 上記バックシート層（２２）とトップシート層（２４）との間にサンドウィ ッチされている吸収材ボディ（２６）と、を更に備えている請求項(15)に記載の 物品。