JP2003528695A - ベルトを与えられた吸収物品 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 おむつ及び失禁ガードの如き吸収物品は物品の後部分（６）に取り付けられた一対のベルト部分（９）を含み、それは装着者の腰のまわりに一緒に固定されることを意図され、前記前部分（５）は物品がパンツ状形状をとるときにベルト部分（９）がパンツの腰部分の一部を形成するような方法でベルト部分（９）に取り付けられることを意図される付着手段（８）を与えられる。ベルト部分（９）は使用前アコーディオン状の方式で折りたたまれ、各々が吸収物品の後部分（６）の各側縁のポケット（１２）に配置されるアコーディオン状に折りたたまれたパッケージ（１１）を形成し、物品が使用されるときに前記ポケットから伸ばされることができ、その後ベルト部分は装着者の腰のまわりに一緒に固定されることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】 技術分野 本発明は、液体透過性上部シート、液体不透過性下部シート及びそれらの間に
包囲された吸収体を含む、おむつ及び失禁ガードの如き吸収物品であって、前記
物品が前部分、後部分及びそれらの間の股部分を有し、さらに物品がパンツ状形
状をとるときにベルト部分がパンツの腰部分の一部を形成するような方法で、物
品の後部分に取り付けられた一対のベルト部分を与えられ、それが装着者の腰の
まわりに一緒に固定されることを意図され、前記前部分がベルト部分に取り付け
られることを意図される付着手段を与えられているものに関する。

【０００２】 発明の背景 失禁症の大人のためのおむつ及び失禁ガードは使用者の体に対して吸収体を適
所に保持する衣料部分及び使用者が動いているときでも衣料部分を適所に保持す
る付着手段を通常有する。一般的なタイプの付着手段は吸収物品の前及び後部分
を互いに直接取り付ける接着テープ又はタッチアンドクローズタイプのフックア
ンドループファスナーである。さらに例えばＥＰ−Ａ ０２８７３８８，ＥＰ−
Ａ ０４０９３０７，ＥＰ−Ａ ０６０５０１２及びＦＲ−Ａ ２５８６５５８
を通して、ベルトによって物品の前及び後部分を取り付け、それによって適合状
態を調整する可能性が改良されることが知られている。ベルトはおむつ又は失禁
ガードの単純化された変化をさらに与える。しかしながら、ベルト部分の端は物
品が装着者に適用されるとき、特に装着者が横になりベルト端が装着者の下でつ
かまれる場合、把持することが難しくなる。

【０００３】 ＷＯ ８６／０４８１２を通しておむつの取付けストラップ、即ち製品の製造
及び包装を簡単にするためにおむつに適用される前にアコーディオン状の方式で
おむつの前及び後部分を固定する取付け手段を持つストラップ、を折りたたむこ
とが従来知られている。折りたたまれた取付けストラップはおむつがまさに使用
されようとするときに容易に剥離され広げられるために狭い領域に適用される弱
い接着剤によって一緒に保持される。しかしながら、取付けストラップは本発明
において規定したようなベルトを構成しない。

【０００４】 ＥＰ-Ａ ０４６３２７６を通しておむつの後部の各側縁のポケットに伸長可
能な固定タブを保持することが従来知られている。固定タブは弾性であり、使用
時にポケットから伸ばされ広げられることができる。この場合において固定タブ
は使用者の腰のまわりに取り付けられるベルトを構成しない。

【０００５】 発明の目的及び最も重要な特徴 本発明の目的はおむつ又は失禁ガードの如きベルトを与えられた吸収物品を達
成することであり、その物品においては使用時の製品の適用はベルト部分が適用
中に使用者が横になっている場合であっても容易にアクセス可能であることによ
って単純化される。これは本発明によればベルト部分が使用前にアコーディオン
状の方式で折りたたまれ、各々が吸収物品の後部分の各側縁のポケットに配置さ
れるアコーディオン状に折りたたまれたパッケージを形成し、物品が使用される
ときに前記ポケットから伸ばされ広げられることができ、その後ベルト部分が装
着者の腰のまわりに一緒に固定されることができることによって解決される。

【０００６】 好ましい例によれば前記ポケットは後部分の液体透過性上部シートと液体不透
過性下部シートの間に形成される。

【０００７】 好ましくはベルト部分のアコーディオン折りたたみ部は容易に破壊可能なシー
ルによって一緒に保持される。

【０００８】 図面の記述 本発明は添付図面に示された例を参照して以下においてより詳細に記載される
だろう。 図１は後部分のポケットに折りたたまれて置かれているベルト部分を有する本
発明によるおむつ又は失禁ガードの透視図を概略的に示す。 図２は伸ばされ広げられたベルト部分を有する図１によるおむつを示す。 図３及び４はそれぞれ折りたたまれた状態及び広げられた状態のベルト部分の
一つをより大きい縮尺で示す。

【０００９】 具体例の記述 図面は液体透過性上部シート２、液体不透過性下部シート３及びそれらの間に
包囲された吸収体４を含むおむつ又は失禁ガード１の一具体例を示す。液体透過
性上部シート２は不織材料、例えば連続フィラメントのスパンボンド材料、メル
トブロー材料又は結合されカードされた繊維ウェブからなることができる。液体
不透過性下部シート３はプラスチックフィルム、液体不透過性材料で被覆された
不織材料又は液体透過に抵抗する疎水性不織材料からなってもよい。

【００１０】 上部シート２及び下部シート材料３は吸収体４より幾分大きな平面範囲を有し
、その縁の外側に延びる。層２及び３は例えば接着又は熱又は超音波による溶接
によってその突出部分内で互いに接続される。

【００１１】 吸収体４はいかなる従来の種類のものであることができる。一般的な吸収材料
の例はセルロース毛羽パルプ、ティッシュ層、高吸収ポリマー（いわゆる超吸収
材）、吸収フォーム材料、吸収不織材料などである。吸収体においてセルロース
毛羽パルプを超吸収材と組み合わせることが一般的である。また、液体取得能力
、液体分布能力及び貯蔵能力に関して異なる特性を有する異なる材料の層を含む
吸収体を持つことも一般的である。それは当業者に良く知られており、それゆえ
詳細に記載される必要はない。例えばベビー用おむつ及び失禁ガードにおいて一
般的である薄い吸収体はセルロース毛羽パルプ及び超吸収材の圧縮された混合又
は層状構造を含むことが多い。

【００１２】 おむつ／失禁ガードは吸収パンツのような装着者の胴体の下部を包囲すること
を意図される。それは使用中使用者の体の前部上に装着されることを意図される
前部分５、使用中使用者の体の後部上に装着されることを意図される後部分６、
及び脚の間で使用者の股部に装着されることを意図され前及び後部分の間に位置
される狭い股部分７を含む。前部分５は一対の接着テープ部分８又はタッチアン
ドクローズタイプのフックアンドループファスナーの如き他のタイプの付着手段
を与えられる。

【００１３】 一対のベルト部分９は一端をおむつの後部分５に取り付けられる（例えば接着
又は超音波溶接される）。ベルト部分９は例えば対向するベルト部分の外側にテ
ープを付けられるテープタブ１０によってそれらの対向する端を一緒に固定され
ることを意図される。テープタブの代わりにフックアンドループタイプファスナ
ーの如き別の任意の付着手段であってもよい。前部分５の接着テープ８又は対応
する付着手段はおむつ／失禁ガードを所望のパンツ状形状に固定するためにベル
ト部分９の外側に対して取り付けられることを意図される。

【００１４】 ベルト部分９の幅は５〜２０ｃｍ、好ましくは７〜１５ｃｍであるべきである
。

【００１５】 ベルト部分９はベルトの外側を形成するキャリア材料と使用者の皮膚に直接接
触することを意図されるベルトの内側を形成する柔らかい不織布の積層体である
ことが好ましい。

【００１６】 好適な不織材料は例えばポリプロピレン又はポリエチレン繊維のスパンボンド
材料であることができる。複合繊維を使用してもよい。別の好適な不織材料は例
えばポリプロピレン、ポリエステル又は複合繊維のカードされ熱結合された材料
であることができる。

【００１７】 キャリア材料としてプラスチックフィルム又は別の適切な材料、例えば不織布
を使用することができる。キャリア材料は付着手段８及び１０のための受容表面
として機能するように適応されるべきであり、それらの場合において付着手段は
テープタブであり、プラスチックフィルムが好適である。他のタイプの付着手段
がテープタブ、例えばフックアンドループタイプファスナーの代わりに使用され
る場合には、問題の付着手段のための受容表面として機能しうる別のタイプのキ
ャリア材料が好適である。また、弾性積層体はベルト部分における材料として使
用するために好適である。

【００１８】 ベルト部分９は使用前アコーディオン状の方式で折りたたまれ、各々はおむつ
／失禁ガードの後部分６の各側縁のポケット１２に配置されたアコーディオン状
に折りたたまれたパッケージ１１を形成する。各ベルト部分９のフラップ９′は
好ましくはポケット１２の外側に突出し、従ってそれは容易に把持しうる。この
ポケット１２は好ましくは上部シート２と下部シート材料３の間に空間を構成し
、そこでこれらは一緒に接合される。ポケットは下部シート材料３の外側上、あ
るいは上部シート材料２の内側上に取り付けられる別個の部分を構成してもよい
。

【００１９】 ベルト部分のアコーディオン折りたたみ部９は容易に破壊可能なシール１３、
例えば超音波又は熱によって与えられた溶接継目／溶接スポット又は接着ストリ
ング／接着スポットによって一緒に保持される。おむつ／失禁ガードが使用者上
に適用されるとき、ベルト部分９は看護スタッフのために容易にアクセス可能で
あり、ポケット１２から突出するフラップ９′の軽い急な引っぱりによってシー
ルは破壊され、ベルト部分９は広げられ使用者の腰のまわりに取り付けられるこ
とができる。前部分５又は対応する付着手段のテープタブ８は次いでベルト部分
９の外側に対して取り付けられておむつ／失禁ガードを所望のパンツ状形状に固
定することができる。

【００２０】 本発明はもちろん上記例に限定されるものではなく、特許請求の範囲内で変更
されることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 後部分のポケットに折りたたまれて置かれているベルト部分を有する本発明に
よるおむつ又は失禁ガードの透視図を概略的に示す。

【図２】 伸ばされ広げられたベルト部分を有する図１によるおむつを示す。

【図３】 折りたたまれた状態のベルト部分の一つをより大きい縮尺で示す。

【図４】 広げられた状態のベルト部分の一つをより大きい縮尺で示す。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＣＹ， ＤＥ，ＤＫ，ＥＳ，ＦＩ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，Ｉ Ｔ，ＬＵ，ＭＣ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ，ＴＲ)，ＯＡ(ＢＦ ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＧＷ， ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ，ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＧＨ，Ｇ Ｍ，ＫＥ，ＬＳ，ＭＷ，ＭＺ，ＳＤ，ＳＬ，ＳＺ，ＴＺ ，ＵＧ，ＺＷ)，ＥＡ(ＡＭ，ＡＺ，ＢＹ，ＫＧ，ＫＺ， ＭＤ，ＲＵ，ＴＪ，ＴＭ)，ＡＥ，ＡＧ，ＡＬ，ＡＭ， ＡＴ，ＡＵ，ＡＺ，ＢＡ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，Ｂ Ｚ，ＣＡ，ＣＨ，ＣＮ，ＣＯ，ＣＲ，ＣＵ，ＣＺ，ＤＥ ，ＤＫ，ＤＭ，ＤＺ，ＥＥ，ＥＳ，ＦＩ，ＧＢ，ＧＤ， ＧＥ，ＧＨ，ＧＭ，ＨＲ，ＨＵ，ＩＤ，ＩＬ，ＩＮ，Ｉ Ｓ，ＪＰ，ＫＥ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ，ＫＺ，ＬＣ，ＬＫ ，ＬＲ，ＬＳ，ＬＴ，ＬＵ，ＬＶ，ＭＡ，ＭＤ，ＭＧ， ＭＫ，ＭＮ，ＭＷ，ＭＸ，ＭＺ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，Ｐ Ｔ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＤ，ＳＥ，ＳＧ，ＳＩ，ＳＫ，ＳＬ ，ＴＪ，ＴＭ，ＴＲ，ＴＴ，ＴＺ，ＵＡ，ＵＧ，ＵＳ， ＵＺ，ＶＮ，ＹＵ，ＺＡ，ＺＷ Ｆターム(参考） 3B029 BD01 BD08 4C098 AA09 CC14 CC15 CE04 CE06 CE07 DD03 DD10 DD25 DD26 DD30

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 液体透過性上部シート（２）、液体不透過性下部シート（３
   ）及びそれらの間に包囲された吸収体（４）を含む、おむつ及び失禁ガードの如
   き吸収物品であって、前記物品が前部分（５）、後部分（６）及びそれらの間の
   股部分（７）を有し、さらに物品がパンツ状形状をとるときにベルト部分（９）
   がパンツの腰部分の一部を形成するような方法で、物品の後部分（６）に取り付
   けられた一対のベルト部分（９）を与えられ、それが装着者の腰のまわりに一緒
   に固定されることを意図され、前記前部分（５）がベルト部分（９）に取り付け
   られることを意図される付着手段（８）を与えられているものにおいて、 ベルト部分（９）が使用前アコーディオン状の方式で折りたたまれ、各々が吸
   収物品の後部分（６）の各側縁のポケット（１２）に配置されるアコーディオン
   状に折りたたまれたパッケージ（１１）を形成し、物品が使用されるときに前記
   ポケットから伸ばされ広げられることができ、その後ベルト部分が装着者の腰の
   まわりに一緒に固定されることができることを特徴とする吸収物品。
2. 【請求項２】 前記ポケット（１２）が後部分（６）の液体透過性上部シー
   ト（２）と液体不透過性下部シート（３）の間に形成されることを特徴とする請
   求項１に記載の吸収物品。
3. 【請求項３】 ベルト部分（９）のアコーディオン折りたたみ部（９′）が
   容易に破壊可能なシール（１３）によって一緒に保持されていることを特徴とす
   る請求項１又は２に記載の吸収物品。