JPH09512594A - 伸張自在の胴バンドを有する使い捨てプルオン式パンツ用閉鎖システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 成人失禁者又は幼児又は小さな子供が身体機能制御トレーニング中に使用するための使い捨て弾性吸収パンツ（２０）を、パンツを通常の着用位置にとどめ、排泄又は排尿のいずれかが起こるときの追加の負荷に続いて漏れを引き起こすことにつながる着用者の臀部又は胴部の隙間を滑り落ちる傾向を持たないようにする有利なファスナ装置（１６）とともに開示する。ファスナ（１６）は、使い捨て弾性吸収パンツの前パネルと後パネルとの間を延び、着用者の胴部のサイズに対して更にぴったりとするように胴バンドの大きさを効果的に調節することによって、パンツが着用者に及ぼす力を増大するように構成されている。ファスナは、接合、スナップ係合ファスナ、フック−孔ファスナ、フック−ループパイルファスナ、ポスト−グロメットファスナであるのがよく、これらのファスナは全て係合及び係合解除が容易であり、着用者は、必要が生じた場合に、着脱両方を容易に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】 伸張自在の胴バンドを有する使い捨てプルオン式パンツ用閉鎖システム 発明の分野 本発明は、伸張自在の胴バンドを持つプルオン式（pull-on）使い捨てパンツ に関し、更に詳細には、パンツを着用者に確実にぴったりと装着し、パンツの胴 部のところに隙間ができたりここで漏れが生じたりしないようにする、伸張自在 の胴バンド及びファスナのような閉鎖システムを有する使い捨てパンツに関する 。 発明の背景 使い捨て下着は、幼児や小さい子供用のプルアップ式（pull-up）トレーニン グパンツの必要を満たすように設計されている。更に、このような使い捨て下着 の大型版は、失禁癖を持つ老人が使用するようにつくられている。現在の成人失 禁者用製品は、代表的には、股のところに着用し、吸収物品の後部から着用者の 周りを通って前パネルまで延び、吸収パッドの端の近くの点に取り付けられたス トラップ又はファスナで所定位置に保持されるように設計された吸収物品又はパ ッドである。この製品は、本質的には、取り付け及び保持に専ら取り付けストラ ップを使用するおむつである。 着用者は、幼児であろうと成人であろうと、様々なウェストラインを有するた め、全ての人に適用するのにはかなりの数の大きさの衣料が必要となる。生産及 び保管に関し、生産ラインにおける大きさの数を限定すると同時に消費者の様々 な大きさのウェストサイズに適用できるのが望ましい。 胴部の大きさがパンツの最適ウェストラインよりも僅かに小さい着用者にとっ ては、パンツが着用者から滑り落ち易く、又はウェストのところに隙間ができ易 く、尿又は他の体液が衣料に排出されたときに漏れを起こし易いという傾向があ る。パンツ衣料の弾性区分は、パンツを着用者に容易に適用できるようにするた め、十分な伸長性を有するのがよい。しかし、幼児又は小さな子供について、着 用者の臀部が胴部に対する境界が十分でない場合には、このように着用者に容易 に装着できるということは、漏れを引き起こすことがある隙間の形成を伴わずに 衣料を通常の着用位置に保持するために着用者の臀部と吸収パンツ衣料との間で 発生する力が不十分であるということも意味する。 失禁者が使用するための同様の種類の成人用衣料に関し、老人の胴部と臀部と の間の境界は、場合によっては、側パネル内の弾性力及び使い捨て吸収パンツの 胴バンドの弾性力だけを使用する場合、パンツ衣料を良好に保持する上で不十分 である。 失禁者は、多くの場合、おむつを使用することに抵抗する。これは、格好悪い ためである。パンツ型衣料を使用すると快適性が高まる。失禁者用製品における このようなパンツ型構造に対する必要条件には、吸収性及び使い捨て可能性の他 に、快適性、信頼性、及び体面が含まれ、更に、排便トレーニング中の幼児又は 子供は、彼らのトレーニングを積極的に強化するためにこのようなパンツ型構造 を必要とする。 発明の概要 本発明の目的は、使い捨て吸収型のプルオン式パンツを着用者に固定すると同 時にプルオン型衣料の利点を保持することである。 本発明の別の目的は、伸張自在プルオン式使い捨てパンツを着用者に固定する のに必要な弾性力を増大し、補うことである。 本発明の更に別の目的は、プルオン式弾性使い捨てパンツの胴部の大きさを、 パンツの胴部の寸法が着用者の臀部及び胴部よりも僅かに大き過ぎる場合又はパ ンツの胴部のところに隙間ができる場合に効果的に調節し又は小さくすることで ある。 ハッセー等に付与された一般に譲渡された米国特許第５，２４６，４３３号に 開示されているような吸収性使い捨てパンツ型製品は周知であり、幼児及び小さ な子供用のトレーニングパンツとして使用されている。幼児用の身体機能制御ト レーニングの部分として、しっかりとトレーニングがなされた後に若者が着用す ることが期待されるのとほぼ同じ種類の衣料を提供するのが望ましい。このトレ ーニングの部分は、便所を使用するために、どのように及び何時衣料を取り外す のかを学ぶことが含まれる。このことは、取り外しを容易にできるように臀部を 滑らせて着脱できる衣料を幼児又は小さな子供に提供することを含む。更に、衣 料が汚れていない場合、着用し続けるために衣料を臀部の上に引上げることによ って再使用できる。 トレーニングパンツ型衣料は、衣料を着用者の臀部の上に引き上げるときに衣 料を延ばすことによってその大きさを大きくできるようにするため、伸張自在の 即ち弾性の胴バンド及び側パネルを持つように設計されている。衣料を適切に延 ばすのに必要な力は、大き過ぎてはならない。即ち、個人が適当な時期に衣料を 適切に取り外すことができず、これによって、成功を積極的に補強する機能を失 う程大きくてはならない。衣料を正しい位置に再配置できない程大きくてはなら ない。取り付け及び取り外しを容易にし、又は全体としての着用上の快適さを容 易にするためには、弾性力は小さければ小さい程望ましい。従って、伸長力を調 節しなければならず、場合によっては、伸長力は、衣料を通常の着用位置に保持 するのに不十分である。 従って、衣料を通常の着用位置に保持するため、着用者と衣料との間に適当な 力が確実に及ぼされるようにするファスナを加えることによって弾性胴バンド及 び側パネルの保持力を補助するのが望ましい。ファスナは、代表的には、パンツ 型衣料の後パネル又は前パネルのいずれかに取り付けることができる、材料スト ラップ又はストリップとして形成されている。ファスナは、衣料にしっかりと固 定でき、折畳みといった、いつでも使用できる引っ込め位置即ち収納位置に保持 できる変形例では、ファスナは、衣料の前側に予め取り付けられており、衣料を 着用者に装着する前に解放される。衣料を着用者に装着した後、ファスナを側パ ネルに亘って引っ張り、所定の係合ゾーン即ちランディングゾーンで前パネルと 係合させる。別の変形例として、ファスナを延ばして重ね、互いに取り付ける場 合には、一方のファスナが他方のランディングゾーンとして作用する。必要であ れば、パンツが着用者の臀部を不時に滑り落ちることがないようにパンツの胴部 の大きさを適切に小さくし、及び漏れを引き起こす隙間が胴部のところに形成さ れないようにするのに十分にファスナをぴったりと引っ張ることができ且つ衣料 の側パネルに手作業でギャザーを付けることができる。 ファスナは、幾つかの異なる種類のファスナのうちの一つのファスナであるの がよい。ファスナは、好ましくは、接着剤ファスナ又は機械式ファスナのいずれ かであるのがよい。更に、ファスナは非弾性のストリップ又はストラップであっ てもよいし、伸張自在の弾性ストリップであってもよい。 接着剤ファスナについて、接着剤は、強力な接着力を提供し、しっかりと取り 付ける接着剤、又は中程度の付着力を提供し、接着剤をランディングゾーンの材 料から容易に外すことができ、これによって、衣料の再使用を可能にしファスナ のランディングゾーンへの再付着を可能にする接着剤のいずれかの周知の接着剤 から選択できる。 変形例のファスナは、ベルクロ商標のファスナと同様のフック／ループファス ナ、スナップ、又はフック／孔型ファスナのような機械式ファスナである。 機械式ファスナ又は接着剤ファスナのいずれかをＺ字形状に折畳んだ状態に保 持し、次いで拡げてファスナを衣料の側部にある延伸パネルに亘って延ばし、前 パネルと係合させる。接着剤ファスナについて、接着面は、Ｚ字形状に折畳んだ ファスナの剥離面と係合させることができ、この剥離面に対して面と面とを向き 合わせて係合することによって保護される。かくして、接着剤を剥離面から取り 除くことができるが、それでも、ランディングゾーンと係合したときにはいつで も、衣料の外層に適当に接着する。 機械式ファスナをＺ字形状に折畳んだ未使用位置に保持するため、接着剤の小 さなスポット又は領域を機械式ファスナのストリップの隣接したセグメント間に 付ける。このように接着剤を付与すれば、ファスナを拡げて延ばし吸収衣料の前 パネルと係合させるまで、ファスナを折畳まれた未使用の位置に保持するのに役 立つ。 以上の概要は、主に幼児用トレーニングパンツに的を絞ってあり且つ特にこれ と関連しているが、失禁癖のある年配の人用の大きなサイズの衣料についても同 じ原理及び同じ実施例を使用できる。誰が着用するのかに関わらず、パンツには 、着用者の胴部を部分的に取り囲むように配置された弾性の即ち伸張自在の部材 が組み込んである。ファスナを延ばして衣料の前パネルに向かって引っ張るとき にはいつでも、胴部を部分的に取り囲む弾性部材が延ばされ、ファスナをそのラ ンディングゾーンに向かって引っ張ることに対して抵抗を提供する。ファスナを そのランディングゾーンに向かって引っ張ることによって衣料の弾性部分即ち伸 長性部分を延ばしたとき、このような引っ張りに抵抗する力が増大し、かくして 衣料を着用者に更にしっかりと固定するのに必要な力を提供する。延びの量を変 化させることによって、ファスナの使用によって発生する力を制御することがで きる。特に、成人失禁者用衣料において、ファスナが着用者の胴部に亘って及ぼ す大きな固定力は、衣料がその適正位置にあるという確固とした安心感を着用者 に与え、衣料が適切な着用位置に更にしっかりと保持されているという追加の安 心感を与える。このような確信は、失禁癖のある人の落ち着きを維持する上で非 常に重要である。 本発明は、添付図面及び以下の詳細な説明を読むことによって、更によく理解 されるであろう。 図面の簡単な説明 第１図は、本発明を組み込んだ使い捨てプルオン式吸収トレーニングパンツの 右後高位から見た斜視図である。 第２図は、側パネルを形成する弾性耳部を接合する前のプルオン式吸収衣料の シャシー、及びファスナのシャシーに対する詳細な配置を示す平面図である。 第３図は、ファスナが使用前の折畳み形体にあるプルオン式パンツの部分平面 図である。 第４図は、前パネルとの係合前の延ばした状態のファスナを示す斜視図である 。 第５図は、延ばして衣料のランディングゾーンと係合させたファスナを示す斜 視図である。 第６図は、使い捨て吸収パンツ衣料を、コラム／フックファスナ、及びコラム ／フックファスナと係合するためのパンツの有孔外層ランディングゾーンを備え た状態で示す図である。 第７図は、フック／ループ取り付け部分を組み込んだファスナを持つ使い捨て プルオン式吸収衣料をセグメントの形体で示す図である。 第８図は、吸収パンツの圧力係合可能なスナップを持つ部分セグメントを示す 図である。 第９図は、ストラップに配置したファスナをパンツの前側で互いに係合させた 吸収パンツの高位から見た正面図である。 第１０図は、吸収物品の外層が図面を見る人の方を向いている、弾性耳部に接 合する前の平らに拡げた状態で示す本発明の変形例の斜視図である。 第１１図は、第１０図の吸収物品の左前高位から見た斜視図である。 第１２図は、左前高位から見た本発明の変形例の斜視図である。 発明の詳細な説明 先ず第１図を参照すると、パンツ型プルオン式使い捨て吸収衣料２０が示して ある。この衣料は、前パネル５６、股パネル５７、及び後パネル５８を有する。 この種の衣料２０は、１９９３年９月２１日にハッセー等に付与された米国特許 第５，２４６，４３３号に更に詳細に且つ完全に記載されている。この特許は、 オハイオ州シンシナチのプロクターエンドギャンブル社に譲渡されている。同特 許について触れたことにより、その特許に開示されている内容は本明細書中に組 み入れたものとする。 この衣料は、複数の異なる大きさで製造でき、幼児並びに失禁者用の身体機能 制御トレーニングを含む用途のために販売されている。 好ましくは、弾性フラップ３０は前パネル５６及び後パネル５８の夫々から延 びている。糊付け、超音波結合、熱溶接、又は接着剤取り付けといった便利な適 当な技術を使用してシーム１０を形成し、パンツ型衣料２０を図示のように完成 する。胴開口部１９の近くの胴バンド領域３４には弾性胴バンド部材７６が組み 込んである。弾性部材７６は、好ましくは、衣料２０の内層４６と外層４８との 間に閉じ込められている。内層４６及び外層４８は、パンツ２０のシャシー１４ を夫々形成する。同様に、弾性パネル９０を弾性フラップ３０の領域で内層４６ と外層４８との間に配置し、弾性的に伸張できるようにする。変形例では、弾性 パネルを露呈し、層４６、４８間に閉じ込められていなくてもよい。 ファスナ１６は、好ましくは、パンツ２０の後パネル５８に配置されており、 胴バンド領域３４でパンツ２０の表面の少なくとも一部と重なる。胴バンド領域 ３４は、弾性部材７６と重なっており且つ胴開口部１９のところでパンツ２０の 縁部１８と近接した外層４８の領域である。 下文において、第４図に示すストラップ１５からなるファスナ１６は、所望で あれば、パンツ２０の前パネル５６に配置してもよいが、一般的には、ファスナ １６を前方に延ばすことができ且つ着用者又は着用者の補助を行う人がファスナ を前パネル５６に容易に取り付けることができるように、ファスナ１６は後パネ ル４８に固定されているのがよい。 次に、シャシー１４の構造が更に明らかな第２図を参照する。シャシー１４は 、液体不透過性の外層４８、吸収パッド２４、弾性パネル９０、及び弾性部材７ ６を有する。弾性パネル９０及び弾性部材７６は、米国特許第５，２４６，４３ ３号に更に詳細に記載されているように、液体不透過性の外層４８と液体透過性 の内層４６との間に吸収パッド２４とともに閉じ込められている。シャシー１４ は、一方の弾性部材７６とほぼ重なって配置されたファスナ1６を支持する。弾 性パネル９０は、露呈されており且つそれらの縁部がフラップ３０に即ちパネル ９０の縁部に接合されているのがよい。弾性パネル９０の重要な特徴は、パンツ ２０の胴部に伸長性を与えることである。 次いで、シャシー１４を折畳み、弾性耳部３０を接着剤、糊、熱又は超音波を 用いた結合を使用して互いに接合し、側パネル３１を形成する。他の従来の接合 技術が同様に有利である。 次に第３図を参照すると、この図には、第１図及び第２図で説明した性質を持 つパンツ２０が示してあり、一方のファスナ１６の取り付けが示してある。ファ スナ１６は、好ましくは、三つのセグメント２１、２２、及び２３からなる。セ グメント２１は、好ましくは、パンツ２０の後パネル５８に固定されている。セ グメント２１は、パンツ２０の後パネル５８に強力接着剤、熱結合、超音波結合 、又は確実に取り付ける任意の他の所望の技術で固定されているのがよい。更に 、ファスナ1６は、使用者が所望である場合にファスナ１６を完全に取り外すこ とができるように、パンツ２０に取り外し自在に取り付けられているのがよい。 接着剤取り付けの技術は、製造可能性、便利性、及び使用中の丈夫さで役立つ。 （ファスナ１６は、使用者がファスナをパンツ２０に取り付けるまで、パンツ ２０に取り付けられていないままに保持できると考えられる。） セグメント２２はセグメント２１の上に折り返してあり、小さな接着剤領域２ ５によってその位置に保持されている。接着剤２５は、セグメント２２をセグメ ント２１と重なった折り返し状態に保持するのに十分なだけの粘着性の低い接着 剤であるのがよい。 ファスナ１６のセグメント２３は、セグメント２３をセグメント２２に対して くっつけて保持するためだけに使用される、セグメント２３の表面２７に付けた 接着剤２５又は小さな表面領域２７に限られた少量の接着剤２５のいずれかによ って、接着剤で保持されているのがよい。 第３図では、セグメント２３及び特定的には表面２７には接着剤がコーティン グしてあり、ファスナ１６は拡げることができ、セグメント２３及びその接着剤 コーティング３５をセグメント２２から引っ張ることによって、接着剤層３５を 備えたセグメント２３の表面２７が前パネル５６と係合する位置までシーム１０ を通過して延ばすことができる。ファスナ１６を引っ張って第１図及び第２図に 示す弾性部材７６を延ばし、パンツ２０の胴バンド３４の周囲を効果的に短くす る力を発生させることができる。胴バンド３４の周囲は、ファスナ１６を引っ張 って前パネル３６と係合させたときに側パネル３１及び弾性耳部３０にギャザー が寄せられ、又は折畳まれるため、効果的に短くなる。 第４図は、セグメント２１がパンツ２０の後パネル５８にしっかりと取り付け られており、中間セグメント２２が延ばされたファスナ１６を示す。セグメント ２３は、パンツ２０の前パネル５６と係合するように位置決めされた状態で示し てある。 第５図は、ファスナ１６を一杯に延ばして係合させた状態で示す。この状態で は、セグメント２２は弾性耳部３０及び側パネル３１を横切って延び、セグメン ト２３は弾性部材７６の全体領域の外層４８と接着剤で係合している。従って、 係合領域は、ファスナ１６をぴんと引っ張り、弾性部材７６の領域のランディン グゾーン３３でパンツ２０の外層４８と係合させ、ファスナ１６を解放すること によってファスナ１６のセグメント２３に対してランディングゾーン３３を形成 する。部材７６の復元作用には、パンツ２０の胴開口部１９の周囲を小さくし、 着用者の胴部の形体と更にぴったりとさせる上で効果がある。 次に第６図を参照すると、使い捨てパンツ２０は、変形例のファスナ１６を備 たセグメントの形体で示してある。セグメント２１及び２２は、上文中で第３図 、第４図、及び第５図に関して説明したのと同様であるが、セグメント２３は、 複数のフック部材２８をその一方の表面２７上に有する。フック部材２８は、１ ９９２年５月２６日にデニスＡ．トーマスに付与された「機械式ファスナの製造 方法」という標題の米国特許第５，１１６，５６３号、１９９３年１月１９日に トーマス等に付与された「再止め可能な機械式ファスニングシステムの製造方法 」という標題の米国特許第５，１８０，５３４号、及び１９９３年７月２７日に トーマスに付与された「再止め可能な機械式ファスニングシステムの製造方法」 という標題の米国特許第５，２３０，８５１号の教示に従ってセグメント２３上 に配置されており且つ形成されている。これらの同特許について触れたことによ り、これらの特許の各々に開示されている内容は本明細書中に組み入れたものと する。 フック部材２８は、パンツ２０のランディングゾーン３３を形成する前パネル ５６の少なくとも一部、特定的には外層４８を通して形成された孔２９と係合し 、これに貫入する。フック２８を孔２９と係合させた後にファスナ１６を離すと 、第１図及び第２図に示す弾性部材７６がその弾性力によって収縮するため、フ ック２８を孔２９から引っ張ろうとする。フック２８を外層４８と係合させると 、フック２８及びセグメント２３は、第１図及び第２図に関して上文中に説明し たように、弾性部材７６とほぼ重なった所定位置に保持される。フック２８及び 孔 ２９の係合部分の位置は互いに変えることができるということは当業者には理解 されよう。 ファスナの別の変形例を第７図に関して例示し且つ説明する。 第７図のファスナ１６は、第６図のファスナ１６と実質的に同じである。ファ スナ１６のセグメント２３は、その一方の表面２７上に複数のフック部材２８を 有する。 パンツ２０の前パネル５６、特定的には外層４８は、裏打ちシート３６及びル ープパイル３７を支持する。（しかしながら、パンツ２０の外層４８が、ループ パイル３７を構成する材料から形成されていてもよい。）本明細書中で使用され ているように、「ループパイル」という用語は、相補的フック構成要素と係合で きるループ型ファスニング要素に関する。本発明で使用するのに適したループの 幾つかの非限定的例には、ループを裏打ち体に編み込むことによって形成したル ープ、繊維にプリーツ付けを行うか或いは繊維に波形を付けることによって形成 したループ、又は１９９１年５月２０日にデビッド・ゴーレイトが出願し許可さ れた米国特許出願第０７／７０３，４４１号、及び１９９１年７月１６日にノエ ル等に付与された「ファスニング装置用ループファスニング材料及びその製造方 法」という標題の米国特許第５，０３２，１２２号に記載された方法で形成した ループが含まれる。これらの特許について触れたことにより、これらの特許に開 示されている内容は本明細書中に組み入れたものとする。（更に、フック部材２ ８をループパイル３７が配置された場所に位置決めされた相補的フックと係合さ せることによってファスナ１６が閉じられるように、ループパイル３７の代わり にフック部材２８を使用できるということに着目すべきである。） 裏打ちシート３６は、好ましくは、外層４８に所望の位置で接着されている。 この位置は、孔２９について説明したのと実質的に同じ位置である。裏打ちシー ト３６はループパイル３７を支持する。次いで、ループパイル３７は、ファスナ １６を延ばし、即ち前方に引っ張ってパンツ２０の胴部を締め付け、ファスナを ループパイル３７に向かって押してこれと係合させたとき、フック２８と係合す る。パンツ２０を着用者に装着し、ファスナ１６を延ばしてフック２８をループ パイル３７と係合させた後、パンツ２０を外そうとする場合、セグメント２３を 持ち上げて引っ張ることによってフック２８をループパイル３７から外すことが できる。セグメント２３を持ち上げて引っ張ると、ファスナ１６がパンツ２０に 及ぼす力が解放され、着用者の臀部の上を滑らせてパンツ２０を取り外すことが できる。パンツ２０が汚れていないままである場合には、ファスナ１６を再び延 ばし、フック２８をループパイル３７と係合させ、パンツ２０を所定位置に保持 するのに必要な、着用者に作用する力を大きくする。ファスナは、伸長可能であ ってもよいし非弾性のストラップであってもよい。 パンツ２０に組み込むことができるファスナ１６の更に別の実施例を第８図に 部分図で示す。 パンツ２０の後パネル５８及び前パネル５６の部分は、第１図に例示されてい るように、セグメント２１が後パネル５８にしっかりと取り付けられた状態で示 してある。ファスナのセグメント２２及びセグメント２３は、部分的に延ばして ある。セグメント２３には、ポスト７３及びグロメット７０からなるスナップフ ァスナの一部が形成されている。第８図の例示の実施例では、グロメット７０は 、接着剤、糊、又は熱結合でセグメント２３に取り付けられている。グロメット ７０は、好ましくは、中央開口部７２を持つプラスチックリングである。グロメ ット７０は、強化ディスク７４上に支持されたポスト７３の形態の、ファスナ１ ６の第２要素と係合する。ポスト７３には、制御された直径の球状ヘッド７５が 設けられている。ポスト７３のヘッド７５は、グロメット７０の中央開口部７２ 内に位置決めされ、次いで、グロメット７０及びヘッド７５をヘッド７５が中央 開口部７２に押し込まれるまで互いに向かって押す。 プラスチックの降伏特性を有効に利用してグロメット７０、ポスト７３、及び 支持ディスク７４を形成する。ファスナ１６を前パネル５６と係合した状態から 外すため、ファスナ１６のセグメント２３を全体に上方に引っ張り、ヘッド７５ をグロメット７０の中央開口部７２から外し、これによってグロメット７０を使 い捨てパンツ２０の前パネル５６から外す。 胴部の大きさが様々な着用者に適合するため、セグメント２３には複数のグロ メット７０が設けられており、前パネル５６にはファスナ１６の複数のポスト７ ３及びヘッド７５が設けられている。グロメット７０のうちの任意の一つのグロ メットをヘッド７５及びポスト７３のうちの任意の一つと係合させることができ ることに加え、グロメット７０間の間隔及びポスト７３間の間隔を変化させるこ とができ、これによって、ファスナ１６は、種々大きさのウェストラインに適用 できる。更に、グロメット７０及びポスト７３は、別々のファスナストラップ１ ３に形成でき、かくして係合できる。ファスナストラップ１３は、グロメットや ポスト７３をパンツ２０の前パネル５６上に形成しなくても、パンツ２０の胴バ ンド３４の大きさを効果的に小さくする。 グロメット７０の数及びポスト７３の数を制御することによって、係合位置の 組み合わせを変えることができ、ファスナ１６が様々な大きさの胴部を受け入れ ることができるようにする。例えば、各ファスナ１６に三つのグロメット７０及 び三つのポスト７３を設けた場合には、九つの可能な位置の組み合わせを得るこ とができる。第１図に示すように、このようなファスナ１６をパンツ２０の各側 に一つづつ、二つ設けた場合には、比較的大きな範囲に亘る８１個の異なる大き さの胴部を受け入れることができる。従って、特定の着用者にとって少し大き過 ぎる衣料をこのような着用者に合わせて調節することができる。着用者の胴部の 大きさの変化は、第１図に関して例示し且つ論じた接着剤ファスナ、第６図に関 して例示し且つ論じたフック２８／孔２９からなるファスナ１６、又は第７図の フック２９／ループパイル３７からなるファスナ１６のいずれかに関して可能な 多数の位置と匹敵する。 本発明をパンツ２０の後パネル５８に取り付けられたファスナ１６のセグメン ト２１の取り付けに関して概略に説明したが、ファスナ１６は、同様の方法で前 パネル５６に取り付けることができるということは理解されるべきである。前パ ネル５６の取り付けには、孔２９が設けられたランディングゾーン３３、ループ パイル３７、ポスト７３又はヘッド７５、又は接着剤ファスナを後パネル５８の 外層４８と係合させ且つこれに接着するための接着係合可能な開放領域３３を必 要とする。外層４８を貫通した第６図に示す孔２９をファスナ１６のセグメント ２３に形成し且つフック２８を外層４８に又は他方のファスナ１６に位置決めす ることによっても同様の効果を得ることができるということは理解されるべきで ある。同様に、所望であれば、フック２８及びループパイル３７を備えた裏打ち シート３６の位置を、第７図に示す位置から互いに交換することができ、フック ２８及びループパイル３７を備えた裏打ちシート３６を第９図のポスト７３及び グロメット７０に代えることができる。グロメット７０及びポスト７３及びヘッ ド７５の互いに対する位置を、効果を損なわずに、第８図に示す位置から変える ことができる。 添付図面のうちの任意の図面に示すファスナ１３、１６の実施例のうちの任意 の実施例において、目的は、ファスナ１３、１６を引っ張ってぴったりとさせる ことができるようにし且つ使い捨ての弾性パンツ２０の胴開口部１９の大きさを 効果的に小さくできるようにすることである。これによって、パンツ２０を臀部 上で通常の着用位置まで引っ張り上げ、次いで弾性パンツ２０の弾性力を補って パンツ２０を着用者から取り外すときまでパンツ２０が通常の着用位置にとどま るようにすることによって、パンツ２０を着用者に装着できる。ファスナ１６の 幾つかの実施例を、使い捨ての、吸収性の、弾性のパンツ２０に適用した状態で 図示したけれども、ファスナ１６の種類、パンツ２０の前パネル５６及び後パネ ル５８に対するファスナ１６の位置、及びファスナ１６をパンツ２０に取り付け るための技術、並びにファスナをどの部分に配置するのか及びパンツのどの部分 を変更し即ち変えるのかについて、本発明の範疇から逸脱することなく、別の些 細な変更を加えることができるということは理解されるべきである。 本発明の一つの好ましい変形例を第１０図及び第１１図に示す。第１０図及び 第１１図に示すように、パンツ２０は、パンツの着用時にパンツを右半部及び左 半部に二分する長手方向中心線１００を有する。パンツは、パンツの着用時にパ ンツ２０を前半部及び後半部に二分する横方向中心線１０２を有する。 パンツ２０は、前パネル５６、後パネル５８、前パネル５６と後パネル５８と の中間の股パネル５７、及び一対の長手方向縁部１５０を持つシャシー１４を有 する。前パネル５６及び後パネル５８の各々は、パンツ２０を着用者に装着した ときにパンツの胴フープ１１０の少なくとも一部を形成する胴縁部１０４を有す る。 前パネル５６は、好ましくは、一対の向き合った第１側パネルフラップ１１２ を有する。第１側パネルフラップ１１２は、好ましくは、弾性化されており、即 ち弾性的に伸長可能であり、シャシー１４の前パネル５６の両側から横方向外方 に延びている。（「弾性的に伸長可能」という用語は、力を加えたときに少なく とも一方向に延び、力を取り除くとそれらのほぼ元の寸法に戻る材料に関する。 「横方向外方」という用語は、本明細書中では、パンツ２０の長手方向中心線１ ００から全体に遠ざかる方向を意味するのに使用されている。）後パネル５８は 、好ましくは、一対の向き合った第２側パネルフラップ１１４を有する。第２側 パネルフラップ１１４は、好ましくは、弾性的に伸長可能であり、シャシー１４ の後パネル５８の両側から横方向外方に延びている。 第１側パネルフラップ１１２及び第２側パネルフラップ１１４は、基端縁部 １１６及び基端縁部１１６の横方向外方に配置された先端縁部１１８を各々有す る。更に、第１側パネルフラップ１１２及び第２側パネルフラップ１１４の各々 は、第１端縁部１２０及び第２端縁部１２２を有する。第２端縁部１２２は、好 ましくは、第１端縁部１２０の長手方向内方に配置されている。（本明細書中で 使用されているように、「長手方向内方」という用語は、パンツ２０の横方向中 心線１０２に向かう方向に関する）。 好ましい実施例では、一方の第１側パネルフラップ１１２の先端縁部１１８を 一方の第２側パネルフラップ１１４の先端縁部１１８に接合し、他方の第１側パ ネルフラップ１１２の先端縁部１１８を他方の第２側パネルフラップ１１４の先 端縁部１１８に接合することによって、パンツ２０を形成する。先端縁部１１８ は、当該技術分野で周知の任意の手段で接合されている。第１及び第２のパネル フラップを接合する方法は、ハッセー等に付与された一般に譲渡された米国特許 第５，２４６，４３３号に更に詳細に論じられている。（本明細書中で使用した 用語は、先端縁部を互いに接合されたものとして説明するということに着目され たい。しかしながら、用語は、本発明の範囲を先端だけが接合された実施例に限 定するものと解釈されるべきではない。実際には、製造を容易にするため、及び 他の目的のため、先端縁部と並置された接合されるべき部材の部分は、第１及び 第２のパネルフラップが互いに接合されてパンツを形成する限り、先端縁部とと もに又は先端縁部の代わりに接合されているのがよいと考えられている。） 第１０図及び第１１図に示す変形例の一つの独特の特徴は、第１側パネルフラ ップ１１２の少なくとも一方が、第１側パネルフラップ１１２の第１端縁部１２ ０が接合される第２側パネルフラップ１１４の第１端縁部１２０の長手方向内方 に配置されているということである。この形体では、第１１図でわかるように、 パンツ２０を着用者に装着したとき、第１側パネルフラップ１１２の第１端縁部 １２０が、パンツ２０の胴フープ１１０を形成する構造の残りから長手方向 内方に配置されている。第１側パネルフラップ１１２の第１端縁部１２０は、第 ２側パネルフラップ１１４の第１端縁部１２０の長手方向内方の任意の位置に配 置される。（パンツ２０の一つの特に好ましい実施例では、第１１図に示すよう に、第１側パネルフラップ１１２の第１端縁部１２０が、以下に更に詳細に説明 するベルトフラップ１２５の上縁部と下縁部との間に配置される。） 第１２図に示す本発明の別の好ましい実施例は、側パネルフラップ１１２及び １１４からなる接合された対を有し（一つの第１側パネルフラップ１１２が一つ の第２側パネルフラップ１１４に接合されている）、接合された対を構成する個 々の側パネルの各々の第１端縁部１２０が、胴縁部１０４の長手方向内方に配置 されている。この実施例の特に好ましい形体では、側パネルフラップ１１２及び １１４の第１端縁部１２０がベルトフラップ１２５の上下の縁部間に配置される 。 パンツ２０は、好ましくは、第１及び第２の側パネルフラップのうちの少なく とも一方から、又はシャシー１４の長手方向縁部１５０のうちの少なくとも一方 から横方向外方に延びる少なくとも一つのベルトフラップ１２５を更に有する。 一つの好ましい実施例では、第１０図及び第１１図に示すように、ベルトフラッ プ１２５が、第１端縁部１２０と並置された第２側パネルフラップ１１４の各々 から横方向外方に延びている。別の好ましい実施例では、第１２図に示すように 、ベルトフラップ１２５が、パンツ２０の後パネル５８でシャシー１４の長手方 向縁部１５０から横方向外方に延びている。いずれの実施例でも、ベルトフラッ プ１２５は上縁部１２７及び下縁部１２９を有する。下縁部１２９は、好ましく は、上端縁部１２７の長手方向内方に配置されている。更に、上端縁部１２７は 、好ましくは、パンツ２０を着用者に装着したとき、パンツ２０の胴フープ１１ ０の一部を形成する。 ベルトフラップ１２５は、当該技術分野で周知の任意の適当な材料からつくる ことができる。更に、ベルトフラップ１２５は、トップシート、バックシート、 又は側パネルフラップといったパンツの他の横方向の部分から形成でき、又は、 このような材料を接合するための任意の周知の手段によってパンツ２０に接合さ れた別の要素であるのがよい。好ましい実施例では、ベルトフラップ１２５は、 使用時に張力を発生し、胴フープ１１０の大きさを効果的に小さくするように、 弾性化してあり、即ち弾性的に伸長可能である。 パンツ２０は、好ましくは、パンツの胴フープ１１０の大きさを効果的に小さ くするため、ベルトフラップ１２５をパンツの別の部分に取り付けるためのファ スニングシステムを更に有する。第１０図及び第１１図に示すように、本発明の 一つの好ましい実施例は、第１ファスニング部材１３０が接合されたベルトフラ ップ１２５を有する。第１ファスニング部材１３０は、当該技術分野で周知の任 意のファスニング手段からなるのがよく、これらのファスニング手段のうちの幾 つかが本明細書中上文中に説明してある。一つの特に好ましいファスニング部材 １３０は、フック−ループ型ファスニングのフックからなる。 第２ファスニング部材１３２は、好ましくは、パンツ２０の外層４８に少なく とも前パネル５６で配置されている。第２ファスニング部材１３２は、第１ファ スニング部材１３０と係合可能でなければならない。第２ファスニング部材１３ ２は、どのような大きさ又は形状であってもよく、当該技術分野で周知の任意の ファスニング手段からなるのがよい。特に好ましい第２ファスニング部材１３２ は、フック−ループ型ファスニングのループ構成要素からなる。かくして、第１ １図に示すように、パンツを着用者に装着するとき、ベルトフック１２５を着用 者の胴部に巻き付け、ベルトフラップ１２５に接合された第１ファスニング部材 １３０を第２ファスニング部材１３２と重ね、これと係合させる。この形体によ り、おむつの装着を行う人は、パンツ２０の胴フープ１１０の大きさを効果的に 変化させることができ、かくしてパンツを広範な大きさの着用者に装着できる。 更に、胴部の大きさが調節自在であるため、パンツ２０を良好に装着でき且つ容 易に取り外すことができる。 本発明の特定の実施例を図示し且つ説明したが、本発明の精神及び範囲から逸 脱することなく種々の変形及び変更を行うことができるということは当業者には 明らかであろう。従って、以下の特許請求の範囲は、本発明の範疇の全てのこの ような変形及び変更をカバーしようとするものである。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (81)指定国 ＥＰ(ＡＴ，ＢＥ，ＣＨ，ＤＥ， ＤＫ，ＥＳ，ＦＲ，ＧＢ，ＧＲ，ＩＥ，ＩＴ，ＬＵ，Ｍ Ｃ，ＮＬ，ＰＴ，ＳＥ)，ＯＡ(ＢＦ，ＢＪ，ＣＦ，ＣＧ ，ＣＩ，ＣＭ，ＧＡ，ＧＮ，ＭＬ，ＭＲ，ＮＥ，ＳＮ， ＴＤ，ＴＧ)，ＡＰ(ＫＥ，ＭＷ，ＳＤ，ＳＺ，ＵＧ)， ＡＭ，ＡＵ，ＢＢ，ＢＧ，ＢＲ，ＢＹ，ＣＡ，ＣＮ，Ｃ Ｚ，ＥＥ，ＦＩ，ＧＥ，ＨＵ，ＪＰ，ＫＧ，ＫＰ，ＫＲ ，ＫＺ，ＬＫ，ＬＲ，ＬＴ，ＬＶ，ＭＤ，ＭＧ，ＭＮ， ＭＸ，ＮＯ，ＮＺ，ＰＬ，ＲＯ，ＲＵ，ＳＧ，ＳＩ，Ｓ Ｋ，ＴＪ，ＴＴ，ＵＡ，ＵＺ，ＶＮ

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １． 液体不透過性の外層を含むシャシーであって、内面を持ち、前記シャシ ーは、前記シャシーの両端に各々配置された前パネル及び後パネル、及び前記前 パネルと前記後パネルとの中間の股パネルを有し、前記前パネル及び前記後パネ ルは横方向に延びる側パネルフラップを有する、シャシーと、 前記内面と近接して配置された吸収コアとを有し、 前記側パネルフラップの各々は、横縁部を有し、前記前パネル及び前記後パネ ル及び前記側パネルフラップは端縁部を有し、 前記前パネルの前記側パネルフラップ及び前記後パネルの前記側パネルフラッ プは、互いに接合されて側パネルを形成し、更に、 前記側パネルに弾性を提供する、前記側パネルと関連した弾性部材と、 前記前パネル及び前記後パネルと関連し、前記端縁部と近接して配置され、弾 性胴バンドを形成する弾性部材とを有する、プルアップ式使い捨て吸収パンツに おいて、 前記前パネル及び前記後パネルのうちの少なくとも一方に配置され且つこれに 取り付けられた細長い層を有するファスナを備え、前記ファスナは前記前パネル 及び前記後パネルのうちの他方のパネルまで延ばすことができ、前記ファスナは 、前記パンツの胴バンドの大きさを効果的に小さくするため、係合自在であり且 つ取り付け自在であり、前記ファスナは、好ましくは、前記シャシーの前記端縁 部のうちの一つと近接して配置されていることを特徴とするパンツ。 ２． 前記ファスナは、前記後パネル又は前パネルのうちの前記他方のパネル に接着剤で取り付けることができる請求項１記載のパンツ。 ３． 前記ファスナはそれ自体の上に折畳まれており、使用前には、前記折畳 まれた状態に接着剤で保持されている請求項１又は請求項２に記載のパンツ。 ４． 前記ファスナは複数のフック及び複数のループを有し、複数のフックは 、別の複数のフックと係合可能であり、又は少なくとも一つのグロメット及び少 なくとも一つのポストを有し、これによって前記グロメットを前記ポストの上に 強制的に重ねる、請求項１又は請求項３に記載のパンツ。 ５． 前記少なくとも一つのポストは、前記後パネル又は前記前パネルのうち の一方のパネルの前記端縁部と近接し且つ隣接して前記パンツに取り付けられて いる請求項４記載のパンツ。 ６． 前記ファスナは、前記層の一方に配置された複数のフック、及び前記層 の他方に形成された、前記フックと係合し且つ前記フックによって保持される複 数の孔を更に有する請求項１又は請求項３に記載のパンツ。 ７． 前記複数の孔は、前記外層の一つの前記端縁部と近接して配置されてい る請求項６記載のパンツ。 ８． 前記ファスニング手段は、複数のグロメット及び複数のポストを備え、 前記複数のグロメット及びポストの一方が、前記前パネル又は前記後パネルのい ずれかに配置されたストラップに配置されており、前記複数のグロメット及びポ ストの他方が、前記前パネル又は前記後パネルのうちの他方のパネルに配置され 、前記グロメットは前記ポストと係合可能であり且つ前記ポストによって取り外 し自在に保持でき、これによって、前記ストラップを前記前パネル及び前記後パ ネルのうちの他方のパネルと係合させることができ且つこれに取り付けることが でき、 前記グロメットは、前記グロメットのうちの他方のグロメットから、均等な距 離によって等間隔に間隔が隔てられ、前記複数のポストのうちの前記ポストの各 々は、前記ポストのうちの他方のポストから、均等な距離によって等間隔に間隔 が隔てられ、前記グロメット間の距離と前記ポスト間の距離とは等しくない、請 求項１又は請求項３に記載のパンツ。 ９． 前記ファスナは、前記前パネル又は前記後パネルに取り外し自在に取り 付けられている請求項１乃至８のうちのいずれか一項に記載のパンツ。 １０． 長手方向中心線、横方向中心線、及び胴フープを有し、前記胴フープ は周囲を持ち、 前パネル、前記前パネルの反対側の後パネル、前記前パネルと前記後パネルと の中間の股パネルを有するシャシーであって、前記前パネル及び前記後パネルの 各々が、着用者への装着時に前記胴フープの少なくとも一部を形成する胴縁部を 有するシャシーを有し、 前記前パネルは、前記シャシーから横方向外方に両方向に延びる一対の第１側 パネルフラップを有し、 前記後パネルは、前記シャシーから横方向外方に両方向に延びる一対の第２側 パネルフラップを有し、 前記第１及び第２の側パネルフラップの各々は、基端縁部、前記基端縁部の横 方向外方に配置された先端縁部、第１端縁部、及び第２端縁部を有し、前記第２ 端縁部は前記第１端縁部の長手方向内方に配置され、 前記第１側パネルフラップの前記先端縁部は前記第２側パネルフラップの前記 先端縁部に接合され、側パネルフラップの二つの接合された対を形成する、プル アップ式使い捨てパンツにおいて、 前記第１側パネルフラップの第１端縁部の少なくとも一方が、前記第１側フラ ップが接合された前記第２側パネルフラップの前記第１縁部の長手方向内方に配 置され、又は前記第１側パネルフラップの第１端縁部の少なくとも一方が、前記 胴縁部の長手方向内方に配置され、又は前記側パネルフラップの前記接合された 対の少なくとも一方の前記第１側パネルフラップの第１端縁部及び前記第２パネ ルフラップの第１端縁部の両方が、前記胴縁部の長手方向内方に配置されており 、 ベルトフラップは上縁部及び下縁部を有し、前記ベルトフラップは、前記第１ 側パネルフラップ又は前記第２側パネルフラップのうちの少なくとも一方から横 方向外方に延び、パンツを前記着用者に装着したときに前記ベルトフラップの前 記上縁部がパンツの前記胴フープの少なくとも一部を形成するように前記第２側 パネルフラップの前記第１端縁部と並置され、好ましくは、前記ベルトフラップ は、前記前パネルのところで、前記シャシーの前記長手方向縁部から横方向外方 に延び、又は、前記ベルトフラップは、前記後パネルで、前記シャシーの前記長 手方向縁部から横方向外方に延びており、 第１ファスニング部材が前記ベルトフラップに配置されており且つ前記フラッ プに接合されており、 第２ファスニング部材が前記前パネルに配置されており且つ前記前パネルに接 合されており、前記第１ファスニング部材は前記第２ファスニング部材と係合し て前記胴フープの前記周囲を効果的に小さくすることができる、プルアップ式使 い捨てパンツ。 １１． 前記第１側パネルフラップの前記第１端縁部は、パンツを着用者に装 着するとき、前記ベルトフラップの前記上縁部の長手方向内方に配置されており 且つ前記ベルトフラップの前記下縁部の長手方向外方に配置されている請求項１ ０記載のプルアップ式使い捨てパンツ。